JPH05244380A - ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像情報の送信側および受信側の各操作者の
手間を省き、かつ画像情報をより確実に送信することが
できるファクシミリ装置を提供する。 【構成】 ファクシミリ装置１は、画像情報の受信終了
後、通信ログ記憶部１４において記憶した受信状態を表
す情報、たとえば送信枚数などの情報である通信結果
を、画像データ変換部１６において画像情報に変換し、
該画像情報を通信結果表として送信側に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、ファクシミリ装置などの電子
機器の運用管理を良好に行うことができ、処理効率を大
幅に向上することができる電子機器の運用システムが知
られている。たとえば、ファクシミリ装置の動作状態た
とえばファクシミリ装置の使用が終了した状態を検出
し、この検出に基づいて予め定める連絡先へたとえばフ
ァクシミリ装置が使用可能であることを連絡することに
よって、ファクシミリ装置の運用管理を良好に行うとと
もに、処理効率の向上を図るようにしている（特開昭６
３−１１４４４４号公報参照）。

【０００３】また、いわゆる留守番電話機能を有するフ
ァクシミリ装置において、たとえば該ファクシミリ装置
の音声メモリの使用状況や留守番電話の機能設定状況の
内容を画像情報として作成して任意に印字出力させ、あ
るいは外部からの要求に応じ、公衆電話回線を介して外
部のファクシミリ装置に印字出力させることによって、
これらの内容を簡単に確認できるようにしたものが知ら
れている（特開平１−２２８２５９号公報参照）。

【０００４】また、画像情報の受信終了後に、該画像情
報の受信状態を表す情報であるいわゆる受信結果表を受
信側において任意に印字出力し、また、画像情報の送信
終了後に、該画像情報の送信状態を表す情報であるいわ
ゆる送信結果表を送信側において任意に印字出力するこ
とによって、受信側および送信側の各操作者が通信枚数
や相手先を容易に確認できるようにしたファクシミリ装
置が知られている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述のファクシミリ装
置においては、当該ファクシミリ装置の動作状態や機能
設定状態を、操作者あるいは外部の第３者からの要求に
応じて、これらの操作者に視覚的に示している。また、
画像情報の受信終了後に、受信側のファクシミリ装置に
よって印字出力される前述した受信結果表は、受信側の
操作者にのみ示されかつ受信側の操作者にのみ確認され
るものであり、また、送信側のファクシミリ装置によっ
て印字出力される送信結果表は、送信側の操作者にのみ
示されかつ送信側の操作者にのみ確認されるものであ
る。

【０００６】このため、たとえば送信側における原稿の
搬送ミスなどによって、画像情報の送信枚数に不足が生
じたような場合であっても、送信側の操作者は、送信し
た画像情報が受信側において確実に受信されたかどうか
の判断を、送信結果表に示される送信枚数によって行わ
なければならず、確実性に欠けるといった問題がある。
また従来から、前述のような場合には、受信側あるいは
送信側の操作者が電話などによって連絡を取る必要があ
るため、操作者の手間がかかるという問題がある。

【０００７】したがって本発明の目的は、画像情報の送
信側および受信側の各操作者の手間を省き、かつ画像情
報をより確実に送信することができるファクシミリ装置
を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、画像情報の受
信を終了して回線を遮断した後に、受信側から送信側に
回線を接続して前記画像情報の受信状態を表す情報を送
信することを特徴とするファクシミリ装置である。

【０００９】

【作用】本発明に従えば、画像情報の受信を終了して回
線を遮断した後に、受信側から送信側に回線を接続して
前記画像情報の受信状態を表す情報を送信する。これに
よって、たとえば送信側において原稿の搬送ミスが発生
し、送信枚数が不足したような場合であっても、受信側
における受信状態を表す情報のうち、たとえば原稿の受
信枚数に基づいて、送信側は確認を行うことができるた
め、画像情報の送信をより確実に行うことができ、ま
た、電話連絡などによる操作者の手間を省くことができ
る。

【００１０】

【実施例】図１は、本発明の一実施例であるファクシミ
リ装置１の基本的な構成を示すブロック図である。ファ
クシミリ装置１は、公衆電話回線２を介して図示しない
交換機および他のファクシミリ装置と接続され、他のフ
ァクシミリ装置との間で画像情報の送受信を行う。網制
御回路３は、電話回路４の発着信の操作や、後述するモ
デム７と公衆電話回線２との接続、電話交換網の制御な
どを行う。電話回路４には、外部の電話機などとの通話
を行うためのスピーカとマイクロホンとを備えたハンド
セット５および外部スピーカ６などが接続される。モデ
ム７は、変調および復調回路を含んで構成される。

【００１１】制御回路８は、ファクシミリ装置１全体の
制御を行う。入力部９は、相手先のファクシミリ電話番
号などを入力するための図示しないテンキーや、ファク
シミリ通信時における親展送信や同報送信あるいは後述
する通信結果表の返送を設定するための各種モードを設
定するモード設定キーを含んで構成される。表示部１０
は、液晶表示装置などによって実現され、各種のモード
設定状況などを表示する。印刷部１１は、受信した画像
データを図示しない記録紙に印字し、読取部１２は、送
信すべき原稿を読取る。

【００１２】画像記憶部１３は、受信した画像データあ
るいはタイマ送信時などに送信すべき画像データを必要
に応じて記憶する。通信ログ記憶部１４は、受信状態を
表す情報である通信結果表を作成するために必要なたと
えば通信枚数や通信時間などを表すデータを記憶する。
各種設定記憶部１５は、入力部９において設定した前述
の各種モードや、通信結果表を送信する相手先のファク
シミリ電話番号などを記憶する。画像データ変換部１６
は、通信ログ記憶部１４に記憶した通信結果表を、画像
データに変換する。

【００１３】図２は、前述した各種設定記憶部１５のデ
ータのストア内容の一例を示す図である。なお図２にお
いては、ファクシミリ装置１が画像データの受信を終了
した後に、受信状態を表す情報である通信結果表を画像
データとして送信すべき送信側のファクシミリ装置のフ
ァクシミリ電話番号が各種設定記憶部１５にストアされ
ている場合を示している。

【００１４】図２に示すように、各種設定記憶部１５
は、複数の記憶領域１５ａ，１５ｂ，１５ｃ，…が設定
されており、各記憶領域１５ａ，１５ｂ，１５ｃ，…に
は、それぞれ相手発信元記憶欄２１および送信先ファク
シミリ電話番号記憶欄２２が設定されている。記憶領域
１５ａにストアされるデータの内容は、相手発信元すな
わち画像データを送信した送信側のファクシミリ電話番
号と、通信結果表を送信する送信先ファクシミリ電話番
号とが同一である場合を示しており、ファクシミリ装置
１が画像データの受信を終了した後には、通信結果表は
該画像データを送信した送信先に送信される。

【００１５】また、記憶領域１５ｂにストアされるデー
タの内容は、画像データを送信した送信側のファクシミ
リ電話番号と、通信結果表を送信する送信先ファクシミ
リ電話番号とが異なる場合を示しており、ファクシミリ
装置１が画像データの受信を終了した後には、通信結果
表は送信先ファクシミリ番号記憶欄２２にストアされる
ファクシミリ電話番号を有するファクシミリ装置に送信
される。

【００１６】また、記憶領域１５ｃにストアされるデー
タの内容は、ファクシミリ電話番号が、「０１２３４」
で始まる相手発信元からの画像データの受信を終了した
後には、通信結果表は、該画像データの発信元に送信さ
れることが示されている。

【００１７】なお本実施例においては、通信結果表を送
信する送信先は、後述する送信端末識別信号であるＴＳ
Ｉ信号を有する相手発信元すなわち画像データを送信し
たファクシミリ装置とし、後述する送信先の指定がある
場合にのみ、前述の各種設定記憶部１５に記憶された送
信先に送信するものとする。

【００１８】図３および図４は、ファクシミリ装置１の
画像データの受信時および通信結果表の送信時の動作を
説明するためのフローチャートであり、図５は、ファク
シミリ通信時における一般的な信号シーケンスを示す図
である。

【００１９】図１〜図５を参照して、ステップａ１にお
いて、送信側からの呼出し信号であるＣＮＧ信号が網制
御回路３において着信検出されると、図５に示すプロト
コルに従い、ファクシミリ装置１は、被呼端末識別信号
であるＣＥＤ信号を送出する。ステップａ２において
は、送信側から送出される発呼端末識別信号であるＣＩ
Ｇ信号および送信端末識別信号であるＴＳＩ信号を受信
する。ステップａ３では、発信元情報があるかすなわち
送信側のファクシミリ装置を識別するための前述したＴ
ＳＩ信号が受信されているかどうかを判断する。該信号
が受信されているときには、ステップａ４において、Ｔ
ＳＩ信号を表す発信元のファクシミリ電話番号を通信結
果表の送信先として通信ログ記憶部１４に記憶する。

【００２０】ステップａ５では、送信側からトレーニン
グ信号およびトレーニングチェック信号であるＴＣＦ信
号を受信する。続いて、ファクシミリ装置１から受信準
備確認信号であるＣＦＲ信号を送出した後に、送信側か
らのトレーニング信号に続いて１ページ分の画像データ
を受信する。画像データの受信が終了すると、すなわち
送信側のファクシミリ装置から手順終了信号であるＥＯ
Ｐ信号が送出されると、ファクシミリ装置１はメッセー
ジ確認信号であるＭＣＦ信号を送出し、その後、送信側
のファクシミリ装置から回線切断命令を示すＤＣＮ信号
を受信する。

【００２１】ステップａ６においては、受信に要した時
間や受信した枚数を表す受信結果を、通信結果表を作成
するためのデータとして通信ログ記憶欄１４にストア
し、ステップａ７で、回線を切断して通信を終了する。
なお、ステップａ３において、ＴＳＩ信号が受信されて
いないときは、ステップａ８において、前述のステップ
ａ５と同様の処理を行い、画像データの受信が終了した
後に、ステップａ７に進む。

【００２２】ステップａ９では、通信結果表を送信する
ために、入力部９によって通信結果表の返送モードが設
定されているかどうかを判断する。該モードが設定され
ているときには、ステップａ１０において、発信元が通
信結果表の送信先に指定されている相手のものかどうか
を判断する。指定されている相手のものである場合、す
なわちステップａ４において通信ログ記憶部１４に記憶
したファクシミリ電話番号と、各種設定記憶部１５の相
手発信元記憶欄２１に記憶されているファクシミリ電話
番号とが一致したときには、ステップａ１１において、
各種設定記憶部１５の送信先ファクシミリ電話番号記憶
欄２２に記憶した一致するファクシミリ電話番号を読出
す。ステップａ１２では、読出したファクシミリ電話番
号に基づいて自動発呼を行う。

【００２３】ステップａ１３では、着信したかどうかを
判断し、着信したときには、ステップａ１４において、
発信元情報があるかどうか、すなわち送信先のファクシ
ミリ装置から被呼端末を識別するための信号であるＣＥ
Ｄ信号を受信したかどうかを判断する。該信号を受信し
たときには、ステップａ１５において、ＣＥＤ信号が表
すファクシミリ電話番号が、通信ログ記憶部１４に記憶
しているファクシミリ電話番号と同一かどうかを判断す
る。同一である場合には、ステップａ１６において、通
信ログ記憶部１４からストアした受信結果を読出す。ス
テップａ１７では、読出した受信結果を画像データ変換
部１６において画像データに変換し、ステップａ１８に
おいて、通信結果表として送信する。ステップａ１９で
は、回線を切断し、終了する。

【００２４】なお、ステップａ９において、通信結果表
の返送モードでないとき、また、ステップａ１０におい
て、発信元が指定されている相手のものでないときに
は、通信結果表の誤送信などを回避すべく終了する。

【００２５】また、ステップａ１３において、着信しな
いときには、ステップａ２０において再発呼を行う。ス
テップａ２１では、再発呼回数が規定回数たとえば３回
以上かどうかを判断し、規定回数以上のときは、通信結
果表の誤送信などを回避すべく終了し、規定回数に満た
ないときは、ステップａ１２に戻る。

【００２６】また、ステップａ１４において、発信元情
報がないとき、すなわち送信先のファクシミリ装置から
ＣＥＤ信号を受信していないとき、また、ステップａ１
５において、通信ログ記憶部１４に記憶しているファク
シミリ電話番号が、受信したＣＥＤ信号が表すファクシ
ミリ電話番号と同一でないときは、通信結果表の誤送信
などを回避すべくステップａ１９へ進み、回線を切断し
て終了する。

【００２７】図６は、通信結果表２５の一例を示す図で
ある。前述の通信結果表を受信した画像データの発信元
のファクシミリ装置は、通信結果表２５として、受信側
のファクシミリ装置１の受信状態を表す情報である日付
２６、開始時刻２７、相手先２８、通信時間２９、枚数
３０、通信内容３１、通信結果３２などを印字する。な
お図６においては、前述の参照符号２６〜３２で示され
る各情報として、それぞれ参照符号３３〜３９で示され
るファクシミリ装置１の通信結果が印字された例を示
す。

【００２８】以上のように本実施例によれば、画像デー
タの受信終了後、公衆電話回線２を切断した後に、受信
側のファクシミリ装置１から、該画像データの受信状態
を表す情報である通信結果表が送信側のファクシミリ装
置へ送信され、通信結果表２５として印字出力される。
これによって、送信側の操作者は、該画像データが受信
側のファクシミリ装置１に確実に送信されたかどうかの
確認を、受信側のファクシミリ装置１における受信状態
を表す通信結果表２５に基づいて行うことができる。こ
のため、送信側は、受信状態に応じて直ちに送信し直す
ことができ、画像データをより確実に受信側に送信する
ことができる。

【００２９】また、画像データの送信中に、たとえば原
稿の搬送ミスなどによって送信枚数が不足しているよう
な場合であっても、送信側の操作者は、通信結果表２５
に示される枚数によって、送信枚数に不足が生じている
ことを容易に認識することができる。これによって、送
信側の操作者は、再度画像データを送信し直すことによ
って、たとえば電話連絡などを行うことなく、画像デー
タを送信することができる。

【００３０】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、画像デー
タの送信側の操作者は、送信が確実に行われたかどうか
の確認を、該画像情報を受信した受信側のファクシミリ
装置における受信状態を表す情報によって行うことがで
きる。したがって、画像情報の送信が、たとえば原稿の
搬送ミスなどによって確実に行なわれていないような場
合であっても、画像情報の送信が確実に行われたかどう
かの判断を、従来のように送信側のファクシミリ装置で
作成するいわゆる送信結果表によって行うことに比べて
より確実に行うことができるとともに、送信側および受
信側の操作者の手間を大幅に省くことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例であるファクシミリ装置１の
基本的な構成を示すブロック図である。

【図２】各種設定記憶部１５のデータのストア内容の一
例を示す図である。

【図３】ファクシミリ装置１の画像データの受信時の動
作を説明するためのフローチャートである。

【図４】通信結果表２５の送信時の動作を説明するため
のフローチャートである。

【図５】ファクシミリ通信時における一般的な信号シー
ケンスを示す図である。

【図６】通信結果表２５の一例を示す図である。

【符号の説明】

１ ファクシミリ装置 ２ 公衆電話回線 ８ 制御回路 １３ 画像記憶部 １４ 通信ログ記憶部 １５ 各種設定記憶部 １６ 画像データ変換部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像情報の受信を終了して回線を遮断し
   た後に、受信側から送信側に回線を接続して前記画像情
   報の受信状態を表す情報を送信することを特徴とするフ
   ァクシミリ装置。