JPH05242812A - 気体放電表示素子およびその製造方法 - Google Patents

気体放電表示素子およびその製造方法

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JPH05242812A
JPH05242812A JP4075801A JP7580192A JPH05242812A JP H05242812 A JPH05242812 A JP H05242812A JP 4075801 A JP4075801 A JP 4075801A JP 7580192 A JP7580192 A JP 7580192A JP H05242812 A JPH05242812 A JP H05242812A
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Japan
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photoresist
cathode
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coated
cathodes
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JP4075801A
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Kazuhisa Henmi
和久 逸見
Tadashi Noro
正 野呂
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 気体放電表示素子において、被覆型陰極間の
ピッチの高精細化を可能にする。 【構成】 多数の下地陰極を有する背面基板上の全面
に、フォトレジストをコーティングし、下地陰極間の一
部を露光、現像することによって、表面陰極のパターニ
ングを行う。その後、表面陰極となる電子放出材料をプ
ラズマ溶射またはスパッタリングによって、上記表面陰
極パターン上につけ、フォトレジストをケトン系溶剤あ
るいはエーテル系溶剤で剥離、または450〜500℃
で熱処理することにより被覆型陰極を形成する。 【効果】 高精細な被覆型陰極を形成することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、気体放電表示素子
(いわゆるプラズマディスプレイ)とその製造方法とに
関し、特に、気体放電表示素子のうちの被覆型陰極が、
フォトレジストを用いたリフトオフ法により形成されて
いる気体放電表示素子と、そのような被覆型陰極を形成
し得る製造方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、例えば特開平2−30483
8号公報に示された、従来のプラズマディスプレイにお
ける被覆型陰極の一例を示す要部断面図であり、図にお
いて、1は背面基板、2は被覆型陰極、2aは下地陰
極、2bは表面陰極である。上記被覆型陰極2は、背面
基板1上に複数のライン状に印刷された下地陰極2aの
上に、印刷によって表面陰極2bで下地陰極2aを覆う
ことにより形成されている。なお、下地陰極2aは、誘
電体やトリガー電極を介して、背面基板1上に設けられ
る場合もある。なお、図示しないが、被覆型陰極2と相
対する陽極をマトリックス状に設けた前面基板が、背面
基板1とペアをなす。
【0003】次に、上記被覆型陰極2の形成方法につい
て説明する。気体放電表示素子の被覆型陰極としては、
一般に下地陰極2aにはNiが、表面陰極2bには六硼
化物材料が使用されている。図11を参照して形成工程
を説明すると、予め背面基板1上にトリガー電極、誘電
体を印刷で形成し、その上にまずNiペーストを印刷
し、乾燥、焼成過程を通してペーストを焼結させて下地
陰極2aを形成する。つぎに、表面陰極2bとなる六硼
化物材料のペーストを、下地陰極2aを覆う状態に印刷
し、乾燥、焼成過程を通してペーストを焼結させて、被
覆型陰極2を形成する。
【0004】上記六硼化物としては、例えば六硼化ラン
タン(LaB6 )が用いられる。下地陰極2aに用いら
れるNiも、そのままで陰極として使用されるが、
(i)仕事関数が高い、(ii)イオン衝撃に弱いと言
った弱点をもつ。このため、(i)融点が高い、(i
i)仕事関数が低い、(iii)イオン衝撃に強いと言
った利点をもつ六硼化物、炭化物、酸化物(例えば、そ
れぞれLaB6 ,TiC,BaO)を被覆した被覆型陰
極2が用いられる。ここでは、印刷による形成法を示し
たが、金属マスクを用いたプラズマ溶射法やスパッタリ
ング法などによる形成法もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の被覆型陰極2で
は、以上のように、表面陰極2bが印刷法のほか、金属
マスクを用いたプラズマ溶射法やスパッタリング法など
により形成されるので、高精細な被覆型陰極が形成でき
ないと言った問題点がある。例えば金属マスクを用いた
場合、ピッチ1mmを実現するのが限界であった。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、高精細化が可能となる被覆型
陰極をもつ気体放電表示素子を得ることを目的としてお
り、さらにこの素子に適した製造方法を得ることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この請求項1に記載の発
明に係る気体放電表示素子は、フォトレジストを用いた
リフトオフ法により形成された被覆型陰極を有するもの
である。
【0008】また、請求項2に記載の発明の製造方法
は、背面基板上に下地陰極用ペーストを印刷し、乾燥、
焼成過程を通してペーストを焼結させて多数の下地陰極
を形成し、つぎにこの下地陰極が形成された側の背面基
板の全面にフォトレジストをコーティングし、フォトレ
ジストを乾燥させた後、下地陰極間のみにフォトレジス
トを残し、下地陰極の表面からはフォトレジストを除去
するように、下地陰極間の一部を露光、現像することに
よって、フォトレジストのパターニングを行い、これに
より表面陰極パターンを形成し、つぎに表面陰極用材料
を上記表面陰極パターン上につけ、最後に、上記フォト
レジストを除去することにより、上記フォトレジストに
付着した表面陰極用材料を一緒に脱落させる、リフトオ
フ法により、被覆型陰極を形成するものである。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明の製造方法
は、背面基板上にトリガー電極、誘電体を印刷で形成
し、その印刷の上に下地陰極用Niペーストを印刷し、
乾燥、焼成過程を通してNiペーストを焼結させて多数
の下地陰極を形成し、つぎに下地陰極が形成された側の
背面基板上には、ポジ型フォトレジスト、ネガ型フォト
レジスト、またはポジ型フォトレジストの上にネガ型フ
ォトレジストを積層する積層型フォトレジストのうちの
いずれかのフォトレジストを全面にコーティングし、フ
ォトレジストを乾燥させた後、下地陰極間のみにフォト
レジストを残し、下地陰極の表面からはフォトレジスト
を除去するように、下地陰極間の一部を露光、現像する
ことによって、フォトレジストのパターニングを行い、
これにより表面陰極パターンを形成し、つぎに、表面陰
極となる六硼化物、炭化物、あるいは酸化物のうち少な
くとも1種類の材料を、プラズマ溶射またはスパッタリ
ング法によって上記表面陰極パターンにつけ、最後に、
溶剤による剥離、または加熱処理による燃焼のうちの適
切な処理により上記フォトレジストを除去し、このフォ
トレジストに付着した前記表面陰極用材料を一緒に脱落
させる、リフトオフ法で、被覆型陰極を形成するもので
ある。
【0010】
【作用】この請求項1に記載の発明における被覆型陰極
は、フォトレジストを用いたリフトオフ法により形成さ
れているので、表面陰極が下地陰極を確実に覆うことが
でき、高精細化が可能となる。
【0011】この請求項2に記載の発明の方法では、下
地陰極が形成されている背面基板の全面に、フォトレジ
ストをコーティングする工程と、フォトレジストのパタ
ーニングを行って、表面陰極パターンを形成する工程
と、この表面陰極パターン上に表面陰極用材料をつける
工程と、上記フォトレジストに付着した表面陰極用材料
をフォトレジストと一緒に除去する工程とにより、下地
陰極を被覆する表面陰極を形成するので、被覆型陰極間
のピッチを高精細化することができる。
【0012】この請求項3に記載の発明における方法で
は、背面基板上に、トリガー電極、誘電体を印刷し、こ
の上にNiペーストを印刷することにより、背面基板上
に多数の下地陰極を形成する工程と、下地陰極が形成さ
れた側の背面基板上に、ポジ型フォトレジスト、ネガ型
フォトレジスト、またはポジ型の上にネガ型を積層する
積層型フォトレジストのうちのいずれかのフォトレジス
トを全面にコーティングする工程と、フォトレジストの
パターニングを行って表面陰極パターンを形成する工程
と、この表面陰極パターン上に、表面陰極となる六硼化
物、炭化物、あるいは酸化物のうち少なくとも1種類の
材料を、プラズマ溶射またはスパッタリングによってつ
ける工程と、溶剤により剥離、または加熱処理による燃
焼のうちの適切な処理により上記フォトレジストを除去
し、このフォトレジストに付着した前記表面陰極用材料
を一緒に脱落させる工程とにより、被覆型陰極を形成す
るので、表面陰極の融点が高く、仕事関数が低く、かつ
イオン衝撃に強いと言った利点を有するとともに、被覆
型陰極間のピッチが高精細化される。
【0013】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は、この請求項1に記載の発明の一実施例に
係る被覆型陰極の要部断面を示す。図1において、1は
背面基板、2は被覆型陰極、2aは下地陰極、2bは、
フォトレジストを用いたリフトオフ法により形成された
表面陰極である。上記被覆型陰極2は、背面基板1上に
複数のライン状に印刷された下地陰極2aの上に、表面
陰極2bで下地陰極2aを覆うことにより形成されてい
る。また、下地陰極は、誘電体やトリガー電極を介して
背面基板上に設けられる場合もある。なお、従来の技術
の説明欄において述べたように、図示しないが、被覆型
陰極2と相対する陽極をマトリックス状に設けた前面基
板が、背面基板1とペアをなすことは勿論である。この
実施例によれば、表面陰極2bは、フォトレジストを用
いたリフトオフ法を経て形成されるので、被覆型陰極2
間のピッチは高度に精細化されることが可能である。
【0014】実施例2.図2は、図1の被覆型陰極2を
形成するための、この請求項2に記載の製造方法の一実
施例における工程を示している。図2のように、この製
造方法は、背面基板1上に下地陰極用ペーストを印刷
し、乾燥、焼成を通してペーストを焼結させて多数の下
地陰極2aを形成する。つぎに、この下地陰極2aが形
成された側の背面基板2の全面にフォトレジストをコー
ティングする。このフォトレジストを乾燥させた後、下
地陰極2a間のみにフォトレジストを残し、下地陰極2
aの表面からはフォトレジストを除去するように、下地
陰極2a間の一部を露光、現像することによって、フォ
トレジストのパターニングを行い、これにより表面陰極
パターンを形成する。なお、図7が、フォトレジスト3
をパターニングした状態を示している。次に、表面陰極
用材料を上記表面陰極パターン上につける(図8参
照)。最後に、上記フォトレジストを除去することによ
り、上記フォトレジストに付着した表面陰極用材料を一
緒に脱落させる、いわゆるリフトオフ法により、被覆型
陰極2を形成するものである。この実施例によれば、被
覆型陰極2間のピッチを高精細化することが容易であ
る。
【0015】実施例3.次に、図3の工程説明図に基づ
いて、この請求項3に記載の製造方法の一実施例を説明
する。この方法は、前記背面基板1上にトリガー電極、
誘電体を印刷で形成し、その印刷の上に下地陰極用Ni
ペーストを印刷し、乾燥、焼成過程を通してNiペース
トを焼結させて前記多数の下地陰極2aを形成する。つ
ぎに、下地陰極2aが形成された側の背面基板1上に、
ホエラーで5〜30μmの膜厚にポジ型フォトレジスト
を全面にコーティングする。このポジ型フォトレジスト
を乾燥させた後、下地陰極2a間のみにポジ型フォトレ
ジストを残し、下地陰極2aの表面からはポジ型フォト
レジストを除去するように、下地陰極2a間の一部を露
光、現像することによって、ポジ型フォトレジストのパ
ターニングを行い、これにより表面陰極パターンを形成
する(図7参照)。つぎに、表面陰極2bとなる六硼化
物(MB6 )、炭化物(MC)、あるいは酸化物(M
O)のうち少なくとも1種類の材料を、プラズマ溶射ま
たはスパッタリングによって上記表面陰極パターン上に
つける(図8参照)。最後に、ケトン系溶剤あるいはエ
ーテル系溶剤でポジ型フォトレジストを剥離し、または
ポジ型フォトレジストを450〜500℃で熱処理する
ことにより、上記ポジ型フォトレジストを除去し、この
ポジ型フォトレジストに付着した前記表面陰極用材料も
一緒に脱落させて、被覆型陰極2を形成するものであ
る。すなわち、ポジ型フォトレジストに付着した六硼化
物などの材料が、ポジ型フォトレジストの剥離の際に背
面基板1上から脱落されることは、いわゆるリフトオフ
法と称される方法であり、このリフトオフ法により前記
被覆型陰極2が形成されるものである。
【0016】この実施例3のさらに詳細な具体例を説明
すると、例えば、下地陰極2aが形成された背面基板1
上にホエラーで、5〜30μmの膜厚にAZ−1370
SF(ヘキストジャパン製)を全面にコーティングす
る。このポジ型フォトレジストを乾燥させた後、下地陰
極2a間の一部を露光、現像することによって、フォト
レジストのパターニングを行う。ポジ型フォトレジスト
は、下地陰極2a間に残る。その後、表面陰極2bとな
る六硼化物ランタン(LaB6 )をプラズマ溶射によっ
て、上記表面陰極パターン上につける。最後に、メチル
エチルケトンでポジ型フォトレジストを剥離して、被覆
型陰極2を形成する。この結果得られた被覆型陰極の要
部拡大平面図を図4に示す。なお、図4の断面は図1に
示されたものに該当する。この実施例によれば、表面陰
極2bは、融点が高く、仕事関数が低く、かつイオン衝
撃に強くなり、しかも被覆型陰極2間のピッチを高度に
精細化することが容易となる。
【0017】実施例4.つぎに、同じく図3の工程説明
図に基づいて、この請求項3の記載の製造方法の他の実
施例を説明する。この方法は、上記実施例3におけるポ
ジ型フォトレジストの代わりに、ネガ型フォトレジスト
を使用することを特徴としている。この方法の要点を説
明すると、この方法は、下地陰極2aが形成された背面
基板1上にホエラーで、5〜30μmの膜厚にネガ型フ
ォトレジストを全面にコーティングする。このネガ型フ
ォトレジストを乾燥させた後、下地陰極2a間の一部を
露光、現像することによって、ネガ型フォトレジストの
パターニングを行う(図7)。その後、表面陰極2bと
なる六硼化物(MB6 )、炭化物(MC)あるいは酸化
物(MO)のうち少なくとも1種類の材料をプラズマ溶
射によって、上記表面陰極パターン上につける(図
8)。最後に、450〜500℃でネガ型フォトレジス
トを熱処理することにより、被覆型陰極2を形成する。
この場合も、ポジ型フォトレジストと同様に、レジスト
に付着していた六硼化物などの材料は、熱処理によっ
て、ネガ型フォトレジストが燃焼してしまうので、背面
基板1上から脱落する。したがって、下地陰極2aの表
面には表面陰極2bが被覆され、下地陰極2a間に六硼
化物などの材料は残らない。
【0018】この実施例4のさらに詳細な具体例を説明
すると、例えば、下地陰極2aが形成された背面基板1
上にホエラーで、5〜30μmの膜厚にOSBR−82
B(東京応化製)を全面にコーティングする。このフォ
トレジストを乾燥させた後、下地陰極2a間の一部を露
光、現像することによって、フォトレジストのパターニ
ングを行う。その後、表面陰極2bとなる六硼化物ラン
タン(LaB6 )をプラズマ溶射によって、上記表面陰
極パターン上につける。最後に、500℃で1時間熱処
理してフォトレジストをとばして、被覆型陰極2を形成
する。この結果得られた被覆型陰極の要部拡大平面図を
図5に示す。なお、図5の断面を図1に示されたものに
該当する。この実施例4の場合も、実施例3と同様の利
点が得られる。
【0019】実施例5.また、図6の工程説明図に基づ
いて、この請求項3に記載の製造方法のさらに他の実施
例を説明する。この方法は、上記実施例3,4における
ポジ型およびネガ型フォトレジストの代わりに、ポジ型
フォトレジストのパターニングの上にネガ型フォトレジ
ストを乗せてパターニングを行うことで得られる積層型
フォトレジストを使用することを特徴としている。ネガ
型フォトレジストは、紫外線によって硬化してしまうた
め、スパッタリングによる表面陰極の形成が困難であっ
たが、この方法により、スパッタリングによる表面陰極
の形成も可能になる。
【0020】この方法の要点を説明すると、この方法
は、下地陰極2aが形成された背面基板1上にホエラー
で、5〜30μmの膜厚にポジ型フォトレジストを全面
にコーティングし、露光現像でパターニングを行い、そ
の上にホエラーで2〜30μmの膜厚にネガ型フォトレ
ジストを全面にコーティングする。このネガ型フォトレ
ジストを乾燥させた後、下地陰極2a間の一部を露光、
現像することによって、ネガ型フォトレジストのパター
ニングを行う(図7)。その後、表面陰極2bとなる炭
化物(MC)、六硼化物(MB6 )あるいは酸化物(M
O)のうち少なくとも1種類の材料をプラズマ溶射、ま
たはスパッタリングによって、上記表面陰極パターン上
につける(図8)。最後に、ケトン系溶剤あるいはエー
テル系溶剤でポジ型フォトレジストを溶かし、ネガ型フ
ォトレジストを剥離する、または450〜500℃でポ
ジ型フォトレジストおよびネガ型フォトレジストを熱処
理することにより、フォトレジストを除去して、被覆型
陰極2を形成する。
【0021】この実施例5のさらに詳細な具体例を説明
すると、例えば、下地陰極2aが形成された背面基板1
上にホエラーで、5〜30μmの膜厚にAZ−1370
SF(ヘキストジャパン製)を全面にコーティング、露
光現像でパターニングを行い、その上にホエラーで2〜
30μmの膜厚に、PVA−Cr(ポリビニールアルコ
ールにCrを溶かした水溶性レジスト)を全面にコーテ
ィングする。このフォトレジストを乾燥させた後、下地
陰極2a間の一部を露光、現像することによって、表面
陰極のパターニングを行う。その後、六硼化物ランタン
(LaB6 )をプラズマ溶射によって、上記表面陰極パ
ターン上につける。最後に、メチルエチルケトンでAZ
−1370SFを溶かしてPVA−Crを剥離して、被
覆型陰極2を形成するものである。また、上記と同じ方
法において、PVA−Crの代わりに、ドライフィルム
や、PVA−ジアゾ系レジストを使用することによって
も、上記と同じ被覆型陰極2を得ることができる。表面
陰極用材料として、LaB6 とTiCを用いた被覆型陰
極2を有する気体放電表示素子の放電維持電圧−放電電
流特性(V−I特性)を図9に示す。
【0022】
【発明の効果】以上のように、この請求項1に記載の発
明によれば、表面陰極が、フォトレジストを用いたリフ
トオフ法により形成されるので、被覆型陰極の高精細化
が可能となる。
【0023】また、この請求項2に記載の製法発明によ
れば、フォトレジストを用いて表面陰極を形成するの
で、被覆型陰極間のピッチを高度に精細化することが容
易となる。
【0024】さらに、この請求項3に記載の製法発明に
よれば、表面陰極を六硼化物、炭化物あるいは酸化物の
うち少なくとも1種類の材料で作るので、表面陰極の融
点が高く、仕事関数が低く、かつイオン衝撃に強くなる
とともに、被覆型陰極間のピッチが高精細化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この請求項1に記載の発明の一実施例による気
体放電表示素子の要部断面図である。
【図2】この請求項2に記載の製法発明の一実施例を示
す工程説明図である。
【図3】この請求項3に記載の製法発明の第1および第
2実施例を示す工程説明図である。
【図4】図3の発明の第1実施例により得られた被覆型
陰極の要部拡大平面図である。
【図5】図3の発明の第2実施例により得られた被覆型
陰極の要部拡大平面図である。
【図6】この請求項3に記載の製法発明の第3実施例を
示す工程説明図である。
【図7】この請求項2および3に記載の製法発明におい
て、フォトレジストのパターニングを行った状態を示す
断面図である。
【図8】この請求項2および3に記載の製法発明におい
て、表面陰極用材料を被覆した状態を示す断面図であ
る。
【図9】この請求項3に記載の製法発明により得られた
被覆型陰極の放電維持電圧−放電電流特性(V−I)特
性を示すグラフ図である。
【図10】従来の被覆型陰極の断面図である。
【図11】従来の被覆型陰極の製法を示す工程説明図で
ある。
【符号の説明】
1 背面基板 2 被覆型陰極 2a 下地陰極 2b 表面陰極 3 フォトレジスト 4 表面陰極用材料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆型陰極を有する背面基板と、前記被
    覆型陰極に相対する陽極をマトリックス状に設けられた
    前面基板と、これらの背面基板および前面基板間に放電
    ガスとを有し、前記被覆型陰極のうちの表面陰極が、六
    硼化物(MB6 )、炭化物(MC)酸化物(MO)のう
    ち少なくとも1種類の材料で作られている気体放電表示
    素子において、前記被覆型陰極の表面陰極が、ポジ型フ
    ォトレジスト、ネガ型フォトレジスト、またはポジ型フ
    ォトレジストの上にネガ型フォトレジストを乗せた積層
    型フォトレジストのうち、いずれかのフォトレジストを
    用いたリフトオフ法により形成されていることを特徴と
    する気体放電表示素子。
  2. 【請求項2】 背面基板上に下地陰極用ペーストを印刷
    し、乾燥、焼成を通してこのペーストを焼結させて多数
    の下地陰極を形成し、この下地陰極が形成された側の背
    面基板の全面にフォトレジストをコーティングし、この
    フォトレジストを乾燥させた後、下地陰極間のみにフォ
    トレジストを残し、下地陰極の表面からはフォトレジス
    トを除去するように、下地陰極間の一部を露光、現像す
    ることによって、フォトレジストのパターニングを行
    い、これにより表面陰極パターンを形成し、次に、表面
    陰極用材料を上記表面陰極パターン上につけ、最後に、
    上記フォトレジストを除去することにより、上記フォト
    レジストに付着した表面陰極用材料を一緒に脱落させ
    る、リフトオフ法により、被覆型陰極を形成する気体放
    電表示素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 背面基板上にトリガー電極、誘電体を印
    刷で形成し、その印刷の上に下地陰極用Niペーストを
    印刷し、乾燥、焼成過程を通してNiペーストを焼結さ
    せて多数の下地陰極を形成し、つぎに下地陰極が形成さ
    れた側の背面基板上に、ポジ型フォトレジスト、ネガ型
    フォトレジスト、またはポジ型フォトレジストの上にネ
    ガ型フォトレジストを乗せる積層型フォトレジストのう
    ちの、いずれかのフォトレジストを全面にコーティング
    し、このフォトレジストを乾燥させた後、下地陰極間の
    みにフォトレジストを残し、下地陰極の表面からはフォ
    トレジストを除去するように、下地陰極間の一部を露
    光、現像することによって、フォトレジストのパターニ
    ングを行い、これにより表面陰極パターンを形成し、つ
    ぎに、表面陰極となる六硼化物、炭化物、あるいは酸化
    物のうち少なくとも1種類の材料を、プラズマ溶射また
    はスパッタリングによって上記表面陰極パターン上につ
    け、最後に、溶剤による剥離、または加熱処理による燃
    焼のうちの適切な処理により上記フォトレジストを除去
    し、このフォトレジストに付着した前記表面陰極用材料
    を一緒に脱落させる、リフトオフ法で、被覆型陰極を形
    成する気体放電表示素子の製造方法。
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