JPH07272632A - ガス放電パネル及びその製造方法 - Google Patents
ガス放電パネル及びその製造方法Info
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- JPH07272632A JPH07272632A JP6082679A JP8267994A JPH07272632A JP H07272632 A JPH07272632 A JP H07272632A JP 6082679 A JP6082679 A JP 6082679A JP 8267994 A JP8267994 A JP 8267994A JP H07272632 A JPH07272632 A JP H07272632A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- cell barrier
- electrodes
- discharge panel
- gas discharge
- Prior art date
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- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電極に使用する材料や、セル障壁パターンに
対応する保護マスクを形成するための感光性材料の如何
に拘らずサンドブラスト加工法により正確且つ安定的に
セル障壁が形成できるようにする。 【構成】 前面板11と背面板12の少なくとも一方の
内面にセル障壁13を備えてなるガス放電パネルにおい
て、サンドブラスト加工法によりセル障壁13を形成す
る工程の前にセル障壁13を形成する面上の電極17を
耐水性の導電性物質で覆い且つ含浸させる工程を行う。
電極表面及び電極構成粒子が耐水性の導電性物質で被覆
した状態になるので、サンドブラスト加工工程で電極が
研削されにくくなる。
対応する保護マスクを形成するための感光性材料の如何
に拘らずサンドブラスト加工法により正確且つ安定的に
セル障壁が形成できるようにする。 【構成】 前面板11と背面板12の少なくとも一方の
内面にセル障壁13を備えてなるガス放電パネルにおい
て、サンドブラスト加工法によりセル障壁13を形成す
る工程の前にセル障壁13を形成する面上の電極17を
耐水性の導電性物質で覆い且つ含浸させる工程を行う。
電極表面及び電極構成粒子が耐水性の導電性物質で被覆
した状態になるので、サンドブラスト加工工程で電極が
研削されにくくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自発光形式の平板ディ
スプレイとしてのガス放電パネル及びその製造方法に関
するものである。
スプレイとしてのガス放電パネル及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のガス放電パネルにお
いて、前面板或いは背面板の少なくともどちらか一方に
表示セル間の干渉を抑えることを目的としてセル障壁を
形成した構造のものが知られている。
いて、前面板或いは背面板の少なくともどちらか一方に
表示セル間の干渉を抑えることを目的としてセル障壁を
形成した構造のものが知られている。
【0003】図1にこのようなセル障壁を形成したガス
放電パネルであるDC型のプラズマディスプレイパネル
(以下、PDPと記す)の一構成例を示す。このDC型
PDPでは、ガラス等の絶縁性材料からなる平板状の前
面板1と背面板2とが互いに並行かつ対向して配設さ
れ、背面板2の内面側にはこの背面板2に直交する方向
にセル障壁3が固着されており、このセル障壁3により
前面板1と背面板2との間隙は一定の間隔に保持されて
いる。また、前面板1の内面側には陽極電極4が形成さ
れているとともに、背面板2の内面側にはこの陽極電極
4と直交して陰極電極5が形成されており、さらに陽極
電極4の両側には蛍光層6が隣接して形成されている。
そして、陽極電極4及び陰極電極5は厚膜印刷法を用い
て形成され、材料としてはニッケル等の卑金属がよく用
いられている。
放電パネルであるDC型のプラズマディスプレイパネル
(以下、PDPと記す)の一構成例を示す。このDC型
PDPでは、ガラス等の絶縁性材料からなる平板状の前
面板1と背面板2とが互いに並行かつ対向して配設さ
れ、背面板2の内面側にはこの背面板2に直交する方向
にセル障壁3が固着されており、このセル障壁3により
前面板1と背面板2との間隙は一定の間隔に保持されて
いる。また、前面板1の内面側には陽極電極4が形成さ
れているとともに、背面板2の内面側にはこの陽極電極
4と直交して陰極電極5が形成されており、さらに陽極
電極4の両側には蛍光層6が隣接して形成されている。
そして、陽極電極4及び陰極電極5は厚膜印刷法を用い
て形成され、材料としてはニッケル等の卑金属がよく用
いられている。
【0004】上記DC型PDPにおいては、陽極電極4
と陰極電極5の間に直流電源から所定の電圧を印加して
電場を形成することにより、前面板1と背面板2とセル
障壁3との間の各セル内で放電が行われる。そして、こ
の放電により生じる紫外線によって蛍光層6が発光させ
られ、前面板1を透過してくるこの光を観察者が視認す
るようになっている。
と陰極電極5の間に直流電源から所定の電圧を印加して
電場を形成することにより、前面板1と背面板2とセル
障壁3との間の各セル内で放電が行われる。そして、こ
の放電により生じる紫外線によって蛍光層6が発光させ
られ、前面板1を透過してくるこの光を観察者が視認す
るようになっている。
【0005】また、図2に示すように、背面板2上に形
成されるセル障壁3の壁面に蛍光層6を形成することに
より、紫外線による蛍光層6の発光を直接視認するよう
にしたものも提案されている。
成されるセル障壁3の壁面に蛍光層6を形成することに
より、紫外線による蛍光層6の発光を直接視認するよう
にしたものも提案されている。
【0006】さて、このような構造をしたPDPにおけ
るセル障壁の形成方法の一つとして所謂サンドブラスト
加工法が知られている。すなわち、前面板若しくは背面
板のセル障壁を形成する面に障壁用ガラスペーストを塗
布し、さらにその上に感光性レジストを塗布した後、セ
ル障壁パターンに対応したフォトマスクを介して感光性
レジストを露光し、さらに感光性レジストを現像して未
露光部分を除去し、このパターン化された感光性レジス
トを保護マスクとして障壁用ガラスペーストをサンドブ
ラストにより研削した後、感光性レジストを剥離し、次
いで焼成をすることによってセル障壁を形成する方法で
ある。なお、この感光性レジストとしては、例えばポリ
ビニルアルコール(PVA)及びジアゾニウム塩を含む
混合物が主に用いられ、場合によっては、消泡剤や界面
活性剤が添加される。
るセル障壁の形成方法の一つとして所謂サンドブラスト
加工法が知られている。すなわち、前面板若しくは背面
板のセル障壁を形成する面に障壁用ガラスペーストを塗
布し、さらにその上に感光性レジストを塗布した後、セ
ル障壁パターンに対応したフォトマスクを介して感光性
レジストを露光し、さらに感光性レジストを現像して未
露光部分を除去し、このパターン化された感光性レジス
トを保護マスクとして障壁用ガラスペーストをサンドブ
ラストにより研削した後、感光性レジストを剥離し、次
いで焼成をすることによってセル障壁を形成する方法で
ある。なお、この感光性レジストとしては、例えばポリ
ビニルアルコール(PVA)及びジアゾニウム塩を含む
混合物が主に用いられ、場合によっては、消泡剤や界面
活性剤が添加される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たサンドブラスト加工法によりセル障壁を形成する場
合、例えば厚膜印刷で形成されたニッケル電極がガラス
基板に形成されていると、ニッケル電極を構成している
ニッケル粒子どうしの結合が衝撃に対してもろいために
ニッケル電極が研削されやすいという問題点があった。
また、上述したフォトリソ工程において水溶性の感光性
レジスト、例えばPVA系の感光性レジストで保護マス
クを形成する場合、ニッケル電極の結合剤として作用し
ているホウ酸分のために感光性レジスト液が塗布直後に
ゲル状に凝固してしまい、正確にパターニングができな
いという問題点があった。また、現像や基板の洗浄など
の水処理の際にこのホウ酸分が溶出するので、ニッケル
粒子どうしの結合力がさらに低下し、その後のサンドブ
ラスト加工工程においてニッケル電極がさらに研削され
やすくなるという問題点もあった。
たサンドブラスト加工法によりセル障壁を形成する場
合、例えば厚膜印刷で形成されたニッケル電極がガラス
基板に形成されていると、ニッケル電極を構成している
ニッケル粒子どうしの結合が衝撃に対してもろいために
ニッケル電極が研削されやすいという問題点があった。
また、上述したフォトリソ工程において水溶性の感光性
レジスト、例えばPVA系の感光性レジストで保護マス
クを形成する場合、ニッケル電極の結合剤として作用し
ているホウ酸分のために感光性レジスト液が塗布直後に
ゲル状に凝固してしまい、正確にパターニングができな
いという問題点があった。また、現像や基板の洗浄など
の水処理の際にこのホウ酸分が溶出するので、ニッケル
粒子どうしの結合力がさらに低下し、その後のサンドブ
ラスト加工工程においてニッケル電極がさらに研削され
やすくなるという問題点もあった。
【0008】また、電極を形成する材料にアルミニウ
ム、チタニウム、ジルコニウム、錫、バナジウム、クロ
ム等が含まれていたり、或いは、アルデヒド類、メチロ
ール化合物、活性化ビニル基、エポキシ化合物、エステ
ル、ジイソシアネート等が残留する場合にも同様な問題
点がある。
ム、チタニウム、ジルコニウム、錫、バナジウム、クロ
ム等が含まれていたり、或いは、アルデヒド類、メチロ
ール化合物、活性化ビニル基、エポキシ化合物、エステ
ル、ジイソシアネート等が残留する場合にも同様な問題
点がある。
【0009】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたものであり、その目的とするところは、電極を
形成する材料や、セル障壁パターンに対応する保護マス
クを形成するための感光性レジスト材料の如何に拘わら
ずサンドブラスト加工法により正確かつ安定的にセル障
壁を形成できる構造のガス放電パネル及びその製造方法
を提供することにある。
なされたものであり、その目的とするところは、電極を
形成する材料や、セル障壁パターンに対応する保護マス
クを形成するための感光性レジスト材料の如何に拘わら
ずサンドブラスト加工法により正確かつ安定的にセル障
壁を形成できる構造のガス放電パネル及びその製造方法
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のガス放電パネルは、平行配列された複数
のストライプ状の第1の電極を内面側に有する前面板
と、第1の電極と対向しかつ直交する方向に平行配列さ
れた複数のストライプ状の第2の電極を内面側に有する
背面板とが、前面板と背面板の少なくとも一方の内面に
設けられたセル障壁により一定間隔に保持され、表示要
素としての複数のセルが形成されているガス放電パネル
において、前記セル障壁を備えた面上の電極が耐水性の
導電性物質で覆われ且つ含浸していることを特徴として
いる。
めに、本発明のガス放電パネルは、平行配列された複数
のストライプ状の第1の電極を内面側に有する前面板
と、第1の電極と対向しかつ直交する方向に平行配列さ
れた複数のストライプ状の第2の電極を内面側に有する
背面板とが、前面板と背面板の少なくとも一方の内面に
設けられたセル障壁により一定間隔に保持され、表示要
素としての複数のセルが形成されているガス放電パネル
において、前記セル障壁を備えた面上の電極が耐水性の
導電性物質で覆われ且つ含浸していることを特徴として
いる。
【0011】そして、前記導電性物質としては、SnO
2 、ITO、Auの材料群から選ばれた少なくとも1種
以上の材料を使用する。
2 、ITO、Auの材料群から選ばれた少なくとも1種
以上の材料を使用する。
【0012】また、本発明のガス放電パネルの製造方法
は、前面板に複数の平行なストライプ状の第1の電極
を、背面板に複数の平行なストライプ状の第2の電極を
厚膜印刷法によりそれぞれ形成する工程、電極の形成さ
れた前面板と背面板をそれぞれ焼成する工程、さらに前
面板と背面板の少なくとも一方の内面にサンドブラスト
加工法によりセル障壁を形成する工程とを備えるガス放
電パネルの製造方法において、前記セル障壁を形成する
工程の前にセル障壁を形成する面上の電極を耐水性の導
電性物質で覆い且つ含浸させる工程を行うことを特徴と
している。
は、前面板に複数の平行なストライプ状の第1の電極
を、背面板に複数の平行なストライプ状の第2の電極を
厚膜印刷法によりそれぞれ形成する工程、電極の形成さ
れた前面板と背面板をそれぞれ焼成する工程、さらに前
面板と背面板の少なくとも一方の内面にサンドブラスト
加工法によりセル障壁を形成する工程とを備えるガス放
電パネルの製造方法において、前記セル障壁を形成する
工程の前にセル障壁を形成する面上の電極を耐水性の導
電性物質で覆い且つ含浸させる工程を行うことを特徴と
している。
【0013】そして、上記製造方法で行われるサンドブ
ラスト加工において、障壁用ガラスペーストの上に形成
する保護マスクの材料としての感光性レジストに、水溶
性感光レジスト、特にPVA系レジスト材料を使用する
場合には、セル障壁を形成する面上の電極を耐水性の導
電性物質で覆い且つ含浸させる工程の後に、水処理する
工程を行うようにするものである。
ラスト加工において、障壁用ガラスペーストの上に形成
する保護マスクの材料としての感光性レジストに、水溶
性感光レジスト、特にPVA系レジスト材料を使用する
場合には、セル障壁を形成する面上の電極を耐水性の導
電性物質で覆い且つ含浸させる工程の後に、水処理する
工程を行うようにするものである。
【0014】
【実施例】図3に本発明に係るガス放電パネルとしての
DC型PDPの一例を示す。このDC型PDPは、同図
に示すように、前面板11と背面板12が互いに平行に
かつ対向するように配設され、両者はその間に設けられ
たセル障壁13により一定の間隔に保持されているとと
もに、前面板11の内面側には複数の陽極電極14がス
トライプ状に設けられ、背面板12には前記陽極電極1
4と直交する方向に複数の陰極電極17がストライプ状
に設けられている。ここで、両電極14,17はニッケ
ルで構成されており、このうち陰極電極17の方は耐水
性の導電性物質であるITO膜で覆われ且つ含浸してい
る。また、陽極電極14の両側には蛍光層16が隣接し
て前面板11上に形成されている。なお、陽極電極14
もITOで覆われ且つ含浸していても構わない。
DC型PDPの一例を示す。このDC型PDPは、同図
に示すように、前面板11と背面板12が互いに平行に
かつ対向するように配設され、両者はその間に設けられ
たセル障壁13により一定の間隔に保持されているとと
もに、前面板11の内面側には複数の陽極電極14がス
トライプ状に設けられ、背面板12には前記陽極電極1
4と直交する方向に複数の陰極電極17がストライプ状
に設けられている。ここで、両電極14,17はニッケ
ルで構成されており、このうち陰極電極17の方は耐水
性の導電性物質であるITO膜で覆われ且つ含浸してい
る。また、陽極電極14の両側には蛍光層16が隣接し
て前面板11上に形成されている。なお、陽極電極14
もITOで覆われ且つ含浸していても構わない。
【0015】このようなDC型PDPは、内面側に陽極
電極14及び蛍光層16が形成された前面板11と、内
面側にITOで覆われ且つ含浸している陰極電極17及
びセル障壁13が形成された背面板12を組み合わせる
ことで作成される。
電極14及び蛍光層16が形成された前面板11と、内
面側にITOで覆われ且つ含浸している陰極電極17及
びセル障壁13が形成された背面板12を組み合わせる
ことで作成される。
【0016】上記構成からなるDC型PDPにおける背
面板12上のセル障壁13の形成手順について、以下に
実施例を挙げて説明する。
面板12上のセル障壁13の形成手順について、以下に
実施例を挙げて説明する。
【0017】まず、図4の(a)に示すように、ガラス
からなる背面板12上に厚膜印刷法により複数の平行な
ストライプ状パターンの陰極電極15を幅250μm、
膜厚35μm、ピッチ0.5mmにて形成する。本実施
例では、コスト、安定性及び抵抗値の面からニッケルペ
ースト(Dupont社、品番9535)を使用した。
その後、オーブンにて170℃で30分間乾燥させ、焼
成炉にてピーク温度580℃で30分間焼成を行って陰
極電極15を背面板12に固着させた。
からなる背面板12上に厚膜印刷法により複数の平行な
ストライプ状パターンの陰極電極15を幅250μm、
膜厚35μm、ピッチ0.5mmにて形成する。本実施
例では、コスト、安定性及び抵抗値の面からニッケルペ
ースト(Dupont社、品番9535)を使用した。
その後、オーブンにて170℃で30分間乾燥させ、焼
成炉にてピーク温度580℃で30分間焼成を行って陰
極電極15を背面板12に固着させた。
【0018】次に、陰極電極15を覆うように厚膜印刷
法によりITOペースト(ESL:Electro-Science La
boratories、品番3050)を印刷する。陰極電極15
はニッケル等の粒子により構成されていて多孔性なので
ITOペーストは陰極電極15の内部に浸透する。その
後、オーブンにてITOペーストを170℃で30分間
乾燥させた後、焼成炉にてピーク温度580℃で30分
間焼成した。これにより、図4の(b)に示すように、
ITOで覆われ且つ含浸した陰極電極17が形成され
た。ここで、陰極電極17の電極構成粒子を被覆してい
るITOの厚さは電極表層付近では6000Å程度であ
った。なお、陰極電極17の抵抗値はさほど変わらな
い。
法によりITOペースト(ESL:Electro-Science La
boratories、品番3050)を印刷する。陰極電極15
はニッケル等の粒子により構成されていて多孔性なので
ITOペーストは陰極電極15の内部に浸透する。その
後、オーブンにてITOペーストを170℃で30分間
乾燥させた後、焼成炉にてピーク温度580℃で30分
間焼成した。これにより、図4の(b)に示すように、
ITOで覆われ且つ含浸した陰極電極17が形成され
た。ここで、陰極電極17の電極構成粒子を被覆してい
るITOの厚さは電極表層付近では6000Å程度であ
った。なお、陰極電極17の抵抗値はさほど変わらな
い。
【0019】続いて、背面板12上にサンドブラスト加
工法によりセル障壁を形成する。具体的には、背面板1
2を水処理して洗浄してから、図5の(a)に示すよう
に背面板12の陰極電極17を形成した面の上に障壁用
ガラスペースト13’をブレードコーターにより塗布し
た後、170℃で30分間乾燥を行い、(b)に示すよ
うにこの障壁用ガラスペースト13’の上に感光性レジ
スト18をブレードコーターにて塗布し、常温で乾燥さ
せてから、(c)に示すように所定のマスクパターン1
9を介して350nm付近に最大波長をもつ紫外線によ
りセル障壁パターンの露光を行って硬化部分20を形成
し、次いでスプレー現像を行うことにより(d)に示す
ように未露光部分を除去して感光性レジストの硬化部分
20を残した。
工法によりセル障壁を形成する。具体的には、背面板1
2を水処理して洗浄してから、図5の(a)に示すよう
に背面板12の陰極電極17を形成した面の上に障壁用
ガラスペースト13’をブレードコーターにより塗布し
た後、170℃で30分間乾燥を行い、(b)に示すよ
うにこの障壁用ガラスペースト13’の上に感光性レジ
スト18をブレードコーターにて塗布し、常温で乾燥さ
せてから、(c)に示すように所定のマスクパターン1
9を介して350nm付近に最大波長をもつ紫外線によ
りセル障壁パターンの露光を行って硬化部分20を形成
し、次いでスプレー現像を行うことにより(d)に示す
ように未露光部分を除去して感光性レジストの硬化部分
20を残した。
【0020】そして、図6の(a)に示すように、背面
板12上の障壁用ガラスペースト13’に対し、パター
ニングされた感光性レジストの硬化部分20を保護マス
クとしてサンドブラストを施して研削することにより、
(b)に示すように障壁用ガラスペースト13’の不要
部分を除去した。その後、感光性レジストの硬化部分2
0を剥離液にて除去し、背面板12をピーク温度580
℃にて焼成することにより、陰極電極17を有する面上
に障壁用ガラスペースト13’を固着させた。これによ
り(c)に示すように正確かつ安定したセル障壁13を
形成することができた。
板12上の障壁用ガラスペースト13’に対し、パター
ニングされた感光性レジストの硬化部分20を保護マス
クとしてサンドブラストを施して研削することにより、
(b)に示すように障壁用ガラスペースト13’の不要
部分を除去した。その後、感光性レジストの硬化部分2
0を剥離液にて除去し、背面板12をピーク温度580
℃にて焼成することにより、陰極電極17を有する面上
に障壁用ガラスペースト13’を固着させた。これによ
り(c)に示すように正確かつ安定したセル障壁13を
形成することができた。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガス放電
用パネル及びその製造方法は、耐水性の導電性物質で電
極表面を覆い且つ電極内部に浸透させることにより、電
極表面及び電極内に含まれる電極構成粒子を耐水性の導
電性物質で被覆した状態になるので、サンドブラスト加
工工程で電極が研削されにくくなり、正確かつ安定した
セル障壁を形成することができる。
用パネル及びその製造方法は、耐水性の導電性物質で電
極表面を覆い且つ電極内部に浸透させることにより、電
極表面及び電極内に含まれる電極構成粒子を耐水性の導
電性物質で被覆した状態になるので、サンドブラスト加
工工程で電極が研削されにくくなり、正確かつ安定した
セル障壁を形成することができる。
【図1】ガス放電パネルである従来のDC型プラズマデ
ィスプレイパネルの一構成例を示す一部断面図である。
ィスプレイパネルの一構成例を示す一部断面図である。
【図2】同じく別の構成例を示す一部断面図である。
【図3】本発明に係るガス放電パネルとしてのDC型プ
ラズマディスプレイパネルの一例を示す一部断面図であ
る。
ラズマディスプレイパネルの一例を示す一部断面図であ
る。
【図4】背面板上に陰極電極を形成してこれを焼成する
工程を示す説明図である。
工程を示す説明図である。
【図5】背面板上に障壁用ガラスペーストを設けてその
上にサンドブラスト用の保護マスクを形成する工程を示
す説明図である。
上にサンドブラスト用の保護マスクを形成する工程を示
す説明図である。
【図6】サンドブラスト加工法によりセル障壁を形成す
る工程を示す説明図である。
る工程を示す説明図である。
11 前面板 12 背面板 13 セル障壁 13’ 障壁用ガラスペースト 14 陽極電極(第1の電極) 15 陰極電極(第2の電極) 16 蛍光層 17 陰極電極(第2の電極) 18 感光性レジスト 19 マスクパターン 20 硬化部分
Claims (4)
- 【請求項1】 平行配列された複数のストライプ状の第
1の電極を内面側に有する前面板と、第1の電極と対向
しかつ直交する方向に平行配列された複数のストライプ
状の第2の電極を内面側に有する背面板とが、前面板と
背面板の少なくとも一方の内面に設けられたセル障壁に
より一定間隔に保持され、表示要素としての複数のセル
が形成されているガス放電パネルにおいて、前記セル障
壁を備えた面上の電極が耐水性の導電性物質で覆われ且
つ含浸していることを特徴とするガス放電パネル。 - 【請求項2】 前記導電性物質がSnO2 、ITO、A
uの材料群から選ばれた少なくとも1種以上の材料を含
むことを特徴とする請求項1記載のガス放電パネル。 - 【請求項3】 前面板に複数の平行なストライプ状の第
1の電極を、背面板に複数の平行なストライプ状の第2
の電極を厚膜印刷法によりそれぞれ形成する工程、電極
の形成された前面板と背面板をそれぞれ焼成する工程、
さらに前面板と背面板の少なくとも一方の内面にサンド
ブラスト加工法によりセル障壁を形成する工程とを備え
るガス放電パネルの製造方法において、前記セル障壁を
形成する工程の前にセル障壁を形成する面上の電極を耐
水性の導電性物質で覆い且つ含浸させる工程を行うこと
を特徴とするガス放電パネルの製造方法。 - 【請求項4】 セル障壁を形成する面上の電極を耐水性
の導電性物質で覆い且つ含浸させる工程の後に、水処理
する工程を行うことを特徴とする請求項3記載のガス放
電パネルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6082679A JPH07272632A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | ガス放電パネル及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6082679A JPH07272632A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | ガス放電パネル及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07272632A true JPH07272632A (ja) | 1995-10-20 |
Family
ID=13781114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6082679A Pending JPH07272632A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | ガス放電パネル及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07272632A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2754634A1 (fr) * | 1996-10-15 | 1998-04-17 | Fujitsu Ltd | Panneau d'affichage plasma et son procede de fabrication |
WO1999059179A1 (fr) * | 1998-05-11 | 1999-11-18 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Structure a revetement phosphorique et dispositif lumineux presentant ladite structure |
JP2007073513A (ja) * | 2005-09-07 | 2007-03-22 | Samsung Sdi Co Ltd | マイクロ放電型プラズマ表示装置 |
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1994
- 1994-03-30 JP JP6082679A patent/JPH07272632A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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