JPH05242649A - ディスク駆動装置及びモータ装置 - Google Patents

ディスク駆動装置及びモータ装置

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JPH05242649A
JPH05242649A JP4079032A JP7903292A JPH05242649A JP H05242649 A JPH05242649 A JP H05242649A JP 4079032 A JP4079032 A JP 4079032A JP 7903292 A JP7903292 A JP 7903292A JP H05242649 A JPH05242649 A JP H05242649A
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rotor
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    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/02Details
    • G11B17/022Positioning or locking of single discs
    • G11B17/028Positioning or locking of single discs of discs rotating during transducing operation
    • G11B17/0287Positioning or locking of single discs of discs rotating during transducing operation by permanent connections, e.g. screws, rivets

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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスク支持体とクランプ部材とが相対する
部分の回転軸線方向長さが短くても容易且つ確実に全周
に亙り均等的にディスク体を固定し得る。潤滑剤のモー
タ装置外部への飛散が防止される。 【構成】 ディスク嵌合用外周部50にハードディスク
56を外嵌し、ディスク支持面54上に支持させる。そ
の上にクランプ部材58を嵌合させ、縮径面62と受圧
面60による間隙部64に周方向引張残留応力状態で弾
性リング部材66を嵌合させる。ハードディスク56は
ディスク支持面54とクランプ部材58に挟圧保持され
る。大外径部38cと垂下部42とロータマグネット4
4により半径方向内方開口の第1貯留溝を形成する。小
外径部38aと中外径部38bとの境界部に半径方向内
方開口の第2貯留溝を形成する。潤滑油の多くはこれら
の貯留溝内に貯留される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転駆動されるディス
ク支持体に外嵌されたディスク体がクランプ部材を用い
て固定保持されたディスク駆動装置、及び内部からの潤
滑剤の飛散が防止されるモータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】従来、スピン
ドルモータにおけるロータハブの外周部に例えばハード
ディスクなどの記録用ディスク等を固定保持してそれを
回転駆動するためのディスク駆動装置においては、ロー
タハブに設けた外方張出し部とロータハブに固定された
クランプ部材との間にハードディスク等を挟圧保持して
いた。
【0003】クランプ部材は、例えば図3に示すよう
に、そのクランプ部材aのうちハードディスクbの内周
部よりも内側の部分をロータハブcの基部c1に螺子止
めされることによって、ロータハブcに固定され、以て
ハードディスクbを挟圧していた。そのため、クランプ
部材aのうちディスクbの内周部よりも内側の部分の厚
みと、ロータハブcの基部c1に螺子孔dを設けるため
の厚みとによって、ディスク駆動装置eの軸線方向の厚
みが比較的厚くならざるを得なかった。また、複数の螺
子fの締め加減が不均等になるとハードディスクに反り
等が発生するおそれがあった。
【0004】このような点を改善するためには、クラン
プ部材の内周部とディスク支持体の外周部にそれぞれ螺
子を切って両者を螺合させ、以てハードディスクを挟圧
するものとすることも可能である。このようにすると、
クランプ部材のうちロータハブに螺子止めするためのハ
ードディスク内周部よりも内側の部分が不要となると共
に、ロータハブの基部にクランプ部材螺子止め用の螺子
孔を設ける必要もなくなるので、ディスク駆動装置の回
転軸線方向の厚みを大きく低減することができる。
【0005】しかしながら、ディスク駆動装置の回転軸
線方向の厚さが一層薄型化されると、このような手段を
採った場合、ロータハブとクランプ部材とが相対する部
分の回転軸線方向長さがきわめて短くなるので、クラン
プ部材の内周部とロータハブの外周部に微細な螺子切り
を要し、加工が困難となる。例えばロータハブとクラン
プ部材とが相対する部分の回転軸線方向長さが1mm程
度であるような場合には、加工の困難性は極めて顕著で
ある。
【0006】一方、ロータハブの外周部に例えばハード
ディスクなどの記録用ディスク等を固定保持してそれを
回転駆動するためのスピンドルモータ装置等において
は、軸受の潤滑剤がモータ装置外部へ飛散してハードデ
ィスク等を汚損することを防ぐために、ラビリンスシー
ル状の効果を有するシール部を設けていた。
【0007】潤滑剤のモータ装置外部への飛散をより効
果的に防ぐには、シール部の間隙をより狭くし、またそ
れを複数段設ければよいが、そのためには高い加工精度
が要求され、製造コストも増大する。このことは、スピ
ンドルモータ装置の回転軸線方向の厚さが一層薄型化さ
れると、より顕著となり、厚さが5乃至6mmを下回る
ようなものにおいては特に顕著である。
【0008】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、ディスク支持体とクランプ部材とが相対する部
分の回転軸線方向長さが短くても容易且つ確実に、而も
全周に亙って均等的にディスク体を固定し得、薄型化に
適したディスク駆動装置、及びラビリンスシール部の精
密化等を要せずとも潤滑剤がモータ装置の外部へ飛散す
ることをより効果的に防ぐことができるモータ装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のディスク駆動装置は、回転駆動されるディ
スク支持体のディスク嵌合用外周部にほぼ隙間なく外嵌
された環状のディスク体の内周縁部の両面が、ディスク
支持体における回転軸線に垂直な支持面と、ディスク支
持体のクランプ嵌合用外周部にほぼ隙間なく外嵌された
環状のクランプ部材との間に挟圧保持されてなるディス
ク駆動装置であって、
【0010】前記支持面の側に向かってテーパ状に縮径
するディスク支持体の縮径面と、前記クランプ部材のう
ち半径方向外方にて前記縮径面と相対する受圧面とが、
半径方向内方に向かって間隔が狭まる断面略くさび形状
の間隙部を形成し、その間隙部に周方向引張残留応力状
態で嵌合した弾性リング部材の収縮力によってディスク
体に対し挟圧力が及んでいるものとしている。
【0011】また本発明のモータ装置は、軸受を介して
基体に対し回転自在に支持されたロータフレームの外周
部に、前記基体に固定された電機子と半径方向空隙を隔
てて外方に相対するように環状のロータマグネットが固
定されており、モータ内部の軸受に臨む部分とモータ外
部とが、電機子とロータフレームとの間隙及びロータマ
グネットと基体との間隙を介して連通したモータ装置で
あって、ロータマグネットとロータフレームとの間に、
半径方向内方に開口する環状溝部が形成されているもの
としている。
【0012】
【作用】請求項1の発明においては、ディスク支持体の
ディスク嵌合用外周部にほぼ隙間なく外嵌され、半径方
向に位置決めされた環状のディスク体の内周縁部の一方
の面が、ディスク支持体における回転軸線に垂直な支持
面に支持される。またディスク体の内周縁部の他方の面
は、ディスク支持体のクランプ嵌合用外周部にほぼ隙間
なく外嵌された環状のクランプ部材によって支持され
る。
【0013】そして支持面の側に向かってテーパ状に縮
径するディスク支持体の縮径面と、その縮径面の半径方
向外方においてその縮径面と相対するクランプ部材の受
圧面とが、半径方向内方に向かって間隔が狭まる断面略
くさび形状の間隙部を形成している。そのため、主とし
てその間隙部に周方向引張残留応力状態で嵌合した弾性
リング部材の収縮力と、それに対し縮径面から作用する
反力とによって、クランプ部材に対し、全周に亙って均
等的に支持面との間にディスク体の内周縁部の両面を挟
圧するための力が及ぶ。それによって、ディスク体の内
周縁部の両面が、支持面とクランプ部材との間に挟圧保
持される。
【0014】請求項2の発明においては、回転による遠
心力等により、潤滑剤が、モータ装置内部の軸受に臨む
部分から半径方向外方へ移動し、電機子とロータフレー
ムとの間隙及びロータマグネットと基体との間隙を経て
モータ装置の外部へ飛散しようとする。ところが、ロー
タマグネットとロータフレームとの間に、半径方向内方
に開口する環状溝部が形成されているので、潤滑剤は、
電機子とロータフレームとの間隙を経た後、ロータマグ
ネットと基体との間隙に達する前に、多くが環状溝部内
に収容され、貯留されることとなる。そのため、ロータ
マグネットと基体との間隙を経てモータ装置外部へ飛散
する潤滑剤等の量が低減する。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を、図1及び図2を参照しつ
つ説明する。図1は、本発明の一実施例についてのもの
であって、スピンドルモータ装置Aを用いた全高約5m
mのハードディスク駆動装置Bの半断面図である。
【0016】10は、ハードディスク駆動装置Bにおけ
る基盤であって、スピンドルモータ装置Aの基体を兼ね
ている。12は、円形断面の軸受孔14を有する略円筒
状の軸受部である。軸受部12の下端部には蓋板16が
固定されており、以って軸受孔14の下端部が閉塞され
ている。この軸受部12の外周肩部に、回転軸線方向に
着磁された環状の吸引用磁石体18が配設されている。
また、基盤10における軸受部12の基部外周側に、上
方開口の第1環状溝部20が設けられ、その第1環状溝
部20の外周側に、環状のコア歯端部支持面22を挟ん
で、上方開口の第2環状溝部24が設けられている。
【0017】電機子26は、ステータコア28及びその
ステータコア28におけるコア歯30に捲回されたステ
ータコイル32からなる。ステータコア28における環
状をなす基部34は、基盤10における軸受部12の基
部外周部に固定され、コア歯30の端部は、コア歯端部
支持面22上に支持されている。ステータコイル32の
下部は第1環状溝部20内に収容されている。
【0018】回転軸36及びその回転軸36の上端部に
固定された強磁性材料製の略椀形状のロータハブ38
(ロータフレーム)は、軸受部12によって基盤10に
対し回転自在に支持されている。回転軸36の支持は、
回転軸36の回転によって潤滑液(潤滑剤の一例)に発
生する圧力によって行われる。40は、安定的に高圧を
発生させるために回転軸36の外周部に設けられたヘリ
ングボーン溝である。
【0019】ロータハブ38は、上端部に位置する小外
径部38aと、中間部に位置する中外径部38bと、下
端部に位置する大外径部38cとからなる。小外径部3
8aは、その内周部が回転軸36に固定され、下面は、
軸受部12及び吸引用磁石体18の上面と回転軸線方向
の間隙を隔てて相対している。中外径部38bの内周部
は、吸引用磁石体18の外周面と半径方向の間隙を隔て
て相対しており、大外径部38cの下面は、電機子と回
転軸線方向の間隙を隔てて相対している。
【0020】大外径部38cの外周部には全周に亙って
垂下部42が設けられており、その垂下部42の内周部
に固定された環状のロータマグネット44は、電機子2
6を構成しているステータコア28と半径方向の間隙を
隔てて相対している。またロータマグネット44及び垂
下部42の下面並びに垂下部42の下部外周面は、それ
ぞれ第2環状溝部24の底面及び外周面と若干の空隙を
介して相対している。このようにして、ロータマグネッ
ト44及び垂下部42と基盤10及びステータコア28
とにより、ラビリンスシール状の効果を有するシール部
を構成している。
【0021】46は、ロータハブ38における大外径部
38cの下面及び垂下部42の内周面とロータマグネッ
ト44の上面とによって形成された半径方向内方開口の
第1貯留溝である。また48は、ロータハブ38におけ
る小外径部38aの下面と中外径部38bの内周面との
境界部に形成された半径方向内方開口の第2貯留溝であ
る。
【0022】軸受部12とロータハブ38の小外径部3
8aとの間隙から漏出した潤滑液は、回転による遠心力
等により半径方向外方へ移動する。ところがロータハブ
38における小外径部38aの下面と中外径部38bの
内周面との境界部において、第2貯留溝48が半径方向
内方に開口しているので、潤滑液の多くはこの第2貯留
溝48に貯留される。残りの潤滑液は、電機子26とロ
ータハブ38との間隙並びにロータマグネット44及び
ロータハブ38の垂下部42と基盤10との間隙を経て
スピンドルモータ装置Aの外部へ飛散しようとするが、
ロータマグネット44とロータハブ38との間に、半径
方向内方に開口する第1貯留溝46(環状溝部)が形成
されているので、電機子26とロータハブ38との間隙
を経た後、ロータマグネット44と基盤10との間隙に
達する前に、多くが第1貯留溝46内に収容され、貯留
されることとなる。そのため、ロータマグネット44及
び垂下部42と基盤10との間隙を経てスピンドルモー
タ装置A外部へ飛散する潤滑液の量が非常に効果的に低
減する。
【0023】ロータハブ38における小外径部38aの
外周部の下部がディスク嵌合用外周部50、中間部がク
ランプ嵌合用外周部52となっている。この実施例で
は、ディスク嵌合用外周部50とクランプ嵌合用外周部
52の半径は同一であるが、クランプ嵌合用外周部52
の半径の方を小さくすることも可能である。ディスク嵌
合用外周部50の半径方向外側に位置する中外径部38
bの上面はディスク支持面54となっている。
【0024】環状をなすハードディスク56が、ディス
ク嵌合用外周部50にほぼ隙間なく外嵌されてロータハ
ブ38に対し半径方向に位置決めされ、その内周縁部の
下面はディスク支持面54上に支持されている。また環
状をなすクランプ部材58が、ハードディスク56の内
周縁部の上面においてクランプ嵌合用外周部52にほぼ
隙間なく外嵌されてロータハブ38に対し半径方向に位
置決めされている。クランプ部材58は、その上面が内
方に向かって下降傾斜した受圧面60となっているた
め、断面形状はくさび形をなしている。
【0025】ロータハブ38における小外径部38aの
外周部の上部には、全周に亙って切欠部が設けられてお
り、その切欠部の上面が、下方、すなわちディスク支持
面54の側に向かってテーパ状に縮径する縮径面62と
なっている。その縮径面62と、その半径方向外方にて
相対する受圧面60とが、半径方向内方に向かって間隔
が狭まる断面略くさび形状の間隙部64を形成してい
る。
【0026】66は、間隙部64に周方向引張残留応力
状態で嵌合した直径約0.5mmの弾性リング部材であ
る。弾性リング部材66の材料としては、十分な周方向
引張残留応力状態での嵌合が可能なように、例えばピア
ノ線のような、縦弾性係数及び引張強度が十分に大きい
材料を用いることが望ましい。勿論、金属に限るもので
はない。
【0027】主としてその弾性リング部材66の収縮力
と、それに対し縮径面62から作用する反力とによっ
て、クランプ部材58の受圧面60に対し、全周に亙っ
て均等的にクランプ部材58とディスク支持面54との
間にハードディスク56の内周縁部の両面を挟圧するた
めの力が及び、ハードディスク56の内周縁部の両面
が、ディスク支持面54とクランプ部材58との間に挟
圧保持されるので、不均一な挟圧によりハードディスク
56に反り等が発生することが回避される。ハードディ
スク56を挟圧保持するために必要な回転軸線方向の厚
みはきわめて小さいので、装置の全高が約5mm程度の
ものであっても、容易且つ確実にハードディスク56を
固定することができる。
【0028】回転軸36の下端部は凸曲面68に形成さ
れており、その頭頂点は回転軸線上にある。吸引用磁石
体18によってロータハブ38の小外径部38aに対し
回転軸線方向の吸引力を作用させていることと、回転軸
36の回転による遠心力により凸曲面68の頭頂点と蓋
板16との間の潤滑液が半径方向外方へ除かれることか
ら、凸曲面68の頭頂点と蓋板16との間は導通状態と
なる。そのため、導電性の無い潤滑液を用いていても、
ハードディスク56等に発生する静電気がロータハブ3
8、回転軸36、蓋板16及び基盤10を通じて逃がさ
れる。潤滑液として導電性のある磁性流体などを用いた
場合は、凸曲面68の頭頂点と蓋板16との接点近傍に
生成する導電性潤滑液の薄膜を通じても静電気が逃がさ
れるので、静電気対策としてより確実となる。
【0029】図2は、本発明の別の実施例についてのも
のであって、スピンドルモータ装置Cを用いた全高約5
mmのハードディスク駆動装置Dの半断面図である。
【0030】70は、ハードディスク駆動装置Dにおけ
る基盤であって、スピンドルモータ装置Cの基体を兼ね
ている。72は、基盤70に立設固定された略円柱状の
軸受体である。軸受体72の上部に位置する凹部74内
に、回転軸線方向に着磁された環状の吸引用磁石体76
が配設され、その吸引用磁石体76の内側に金属製の球
体78が配装されている。この球体78の中心は、軸受
体72の中心軸線上に位置している。
【0031】80は、上方開口の第1環状溝部、82
は、第2環状溝部である。電機子84は、ステータコア
86及びそのステータコア86におけるコア歯88に捲
回されたステータコイル90からなる。
【0032】ロータハブ92(ロータフレーム)は、中
央部に貫通孔94を有し、上端部に位置する小外径部9
2aと、中間部に位置する中外径部92bと、下端部に
位置する大外径部92cとからなる。貫通孔94の上端
部は、小外径部92aの内側に固定された強磁性材料製
の蓋板96によって閉塞されており、貫通孔94におけ
る蓋板96の下方に、円筒体98が嵌合固定されてい
る。ロータハブ92は、この円筒体98を介して、軸受
体72によって基盤70に対し回転自在に支持され、蓋
板96の下面は、軸受体72及び吸引用磁石体76の上
面と回転軸線方向の間隙を隔てて相対している。円筒体
98の支持は、円筒体98の回転によって潤滑液(潤滑
剤の一例)に発生する圧力によって行われる。100
は、安定的に高圧を発生させるために軸受体72の外周
部に設けられたヘリングボーン溝である。
【0033】ロータハブ92の大外径部92cの下面
は、電機子84と回転軸線方向の間隙を隔てて相対し、
大外径部92cの外周部には全周に亙って垂下部102
が設けられている。垂下部102の内周部に固定された
環状のロータマグネット104は、ステータコア86と
半径方向の間隙を隔てて相対し、ロータマグネット10
4及び垂下部102の下面並びに垂下部102の下部外
周面は、それぞれ第2環状溝部82の底面及び外周面と
若干の空隙を介して相対している。そしてロータマグネ
ット104及び垂下部102と基盤70及びステータコ
ア86とにより、ラビリンスシール状の効果を有するシ
ール部を構成している。
【0034】106は、ロータハブ92における大外径
部92cの下面及び垂下部102の内周面とロータマグ
ネット104の上面とによって形成された半径方向内方
開口の貯留溝(環状溝部)である。基盤70と円筒体9
8との間隙から漏出した潤滑液は、回転による遠心力等
により半径方向外方へ移動し、電機子84とロータハブ
92との間隙並びにロータマグネット104及びロータ
ハブ92の垂下部102と基盤70との間隙を経てスピ
ンドルモータ装置Cの外部へ飛散しようとするが、ロー
タマグネット104とロータハブ92との間に、半径方
向内方に開口する貯留溝106が形成されているので、
電機子84とロータハブ92との間隙を経た後、ロータ
マグネット104と基盤70との間隙に達する前に、多
くが貯留溝106内に収容され、貯留されることとな
る。そのため、ロータマグネット104及び垂下部10
2と基盤70との間隙を経てスピンドルモータ装置C外
部へ飛散する潤滑液の量が効果的に低減する。
【0035】ロータハブ92における小外径部92aの
外周部の下部がディスク嵌合用外周部108、中間部が
クランプ嵌合用外周部110となっている。中外径部9
2bの上面はディスク支持面112となっている。
【0036】環状をなすハードディスク114が、ディ
スク嵌合用外周部108にほぼ隙間なく外嵌され、その
内周縁部の下面はディスク支持面112上に支持されて
いる。また環状をなすクランプ部材116が、ハードデ
ィスク114内周縁部の上面においてクランプ嵌合用外
周部110にほぼ隙間なく外嵌されいる。クランプ部材
116は、その上面が内方に向かって下降傾斜した受圧
面118となったくさび形の断面形状をなしている。
【0037】ロータハブ92における小外径部92aの
全周に亙って切欠部が設けられており、その切欠部の上
面が縮径面120となっている。そしてその縮径面12
0と受圧面118とが、半径方向内方に向かって間隔が
狭まる断面略くさび形状の間隙部122を形成してい
る。
【0038】124は、間隙部122に周方向引張残留
応力状態で嵌合した直径約0.5mmの弾性リング部材
である。主としてその弾性リング部材124の収縮力
と、それに対し縮径面120から作用する反力とによっ
て、クランプ部材116に対し全周に亙って均等的にデ
ィスク支持面112との間にハードディスク114の内
周縁部の両面を挟圧するための力が及び、ハードディス
ク114の内周縁部の両面が、ディスク支持面112と
クランプ部材116との間に挟圧保持されるので、不均
一な挟圧によりハードディスク114に反り等が発生す
ることが回避される。
【0039】蓋板96の下面が球体78に接することに
より、ハードディスク114等に発生する静電気がロー
タハブ92、蓋板96、球体78、軸受体72及び基盤
70を通じて逃げるよう構成されている。吸引用磁石体
76は、回転によって蓋板96が球体78から浮き上が
って静電気が蓄積することを防止するために、蓋板96
に対し回転軸線方向の吸引力を作用させるものである。
【0040】なお、本発明は、ハードディスク以外の様
々な記録用ディスク及びその他のディスクについても適
用し得る。また、以上の実施例についての記述における
上下位置関係は、単に図に基づいた説明の便宜のための
ものであって、実際の使用状態等を限定するものではな
い。
【0041】
【発明の効果】請求項1のディスク駆動装置では、ディ
スク支持体のディスク嵌合用外周部及びクランプ嵌合用
外周部にそれぞれディスク体及びクランプ部材を外嵌
し、縮径面とクランプ部材の受圧面とによって形成され
た断面略くさび形状の間隙部に周方向引張残留応力状態
で弾性リング部材を嵌合させることにより、ディスク体
の内周縁部の両面が、全周に亙って均等的に支持面とク
ランプ部材との間に挟圧保持され、不均一な挟圧による
ディスク体に反り等が発生することが回避される。
【0042】螺子によってクランプ部材を締付けるもの
に比べ、回転軸線方向の厚さを薄くすることができ、而
も、ディスク支持体とクランプ部材とが相対する部分の
回転軸線方向長さが短くても、クランプ部材の内周部と
ディスク支持体の外周部にそれぞれ螺子を切って両者を
螺合させるもののように微細な加工を要せずに容易且つ
確実にディスク体を固定することができるので、薄型化
にきわめて適している。
【0043】請求項2のモータ装置では、回転による遠
心力等により半径方向外方へ移動する潤滑剤の多くが、
電機子とロータフレームとの間隙を経た後、ロータマグ
ネットと基体との間隙に達する前に、ロータマグネット
を利用して形成された環状溝部内に収容され、貯留され
るので、ロータマグネットと基体との間隙を経てモータ
装置外部へ飛散する潤滑剤等の量が低減する。それゆ
え、ラビリンスシール部の精密化等を要することなく、
潤滑剤がモータ装置の外部へ飛散することをより効果的
に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スピンドルモータ装置を用いたハードディスク
駆動装置の半断面図である。
【図2】スピンドルモータ装置を用いたハードディスク
駆動装置の半断面図である。
【図3】従来の、スピンドルモータ装置を用いたハード
ディスク駆動装置の半断面図である。
【符合の説明】
10 基盤 12 軸受部 26 電機子 38 ロータハブ 44 ロータマグネット 46 第1貯留溝 48 第2貯留溝 50 ディスク嵌合用外周部 52 クランプ嵌合用外周部 54 ディスク支持面 56 ハードディスク 58 クランプ部材 60 受圧面 62 縮径面 64 間隙部 66 弾性リング部材 70 基盤 72 軸受体 84 電機子 92 ロータハブ 104 ロータマグネット 106 貯留溝 108 ディスク嵌合用外周部 110 クランプ嵌合用外周部 112 ディスク支持面 114 ハードディスク 116 クランプ部材 118 受圧面 120 縮径面 122 間隙部 124 弾性リング部材 A スピンドルモータ装置 B ハードディスク駆動装置 C スピンドルモータ装置 D ハードディスク駆動装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動されるディスク支持体のディスク
    嵌合用外周部にほぼ隙間なく外嵌された環状のディスク
    体の内周縁部の両面が、ディスク支持体における回転軸
    線に垂直な支持面と、ディスク支持体のクランプ嵌合用
    外周部にほぼ隙間なく外嵌された環状のクランプ部材と
    の間に挟圧保持されてなるディスク駆動装置であって、
    前記支持面の側に向かってテーパ状に縮径するディスク
    支持体の縮径面と、前記クランプ部材のうち半径方向外
    方にて前記縮径面と相対する受圧面とが、半径方向内方
    に向かって間隔が狭まる断面略くさび形状の間隙部を形
    成し、その間隙部に周方向引張残留応力状態で嵌合した
    弾性リング部材の収縮力によってディスク体に対し挟圧
    力が及んでいることを特徴とするディスク駆動装置。
  2. 【請求項2】軸受を介して基体に対し回転自在に支持さ
    れたロータフレームの外周部に、前記基体に固定された
    電機子と半径方向空隙を隔てて外方に相対するように環
    状のロータマグネットが固定されており、モータ内部の
    軸受に臨む部分とモータ外部とが、電機子とロータフレ
    ームとの間隙及びロータマグネットと基体との間隙を介
    して連通したモータ装置であって、ロータマグネットと
    ロータフレームとの間に、半径方向内方に開口する環状
    溝部が形成されていることを特徴とするモータ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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