JPH05242392A - 車両検知装置 - Google Patents

車両検知装置

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JPH05242392A
JPH05242392A JP7298692A JP7298692A JPH05242392A JP H05242392 A JPH05242392 A JP H05242392A JP 7298692 A JP7298692 A JP 7298692A JP 7298692 A JP7298692 A JP 7298692A JP H05242392 A JPH05242392 A JP H05242392A
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automobile
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泰夫 高津
Hideyuki Urata
秀之 浦田
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優治 田上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設置工事が容易で、かつ設置後のメンテナン
ス処理も容易に行うことのできる車両検知装置を提供す
ること。 【構成】 駐車場の入り口である自動車3の進行路1の
側方にカーゲート2が設置され、そのカーゲートの手前
側に駐車券発行機4が設置されている。ここで、駐車券
発行機には、指向性が異なる超音波センサS1〜S3が
設けられ、また、カーゲートには、超音波センサS4,
S5が設けられている。そして、各超音波は、いずれも
反射型であり物体までの距離を検出できる機能を有して
おり、さらにS1とS2は、物体の反射強度を検出でき
る機能を備えている。そして、各センサは、送波/受波
駆動手段6,7を介して制御手段8並びに推論9に連繋
されており、その制御手段,推論回路にて物体の移動に
伴う距離やその変動並びに反射強度やその変動などから
物体の種類を判別するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両検知装置に関する
もので、より具体的には例えば駐車場の入り口等に設置
され、自動車等を検知した際に駐車券等を発行するとと
もにカーゲートを開けて通行可能とする車両通行制御装
置に用いられる車両の検知装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば駐車場の入り口には、自動車等の
進行路上に開閉可能なカーゲートが配置されるととも
に、そのカーゲートより手前側に駐車券を発行する駐車
券処理機が設置されている。そして、自動車が所定位置
にくると、駐車券処理機から駐車券の先端が飛び出し、
その駐車券を引き抜くとそれを検知した駐車券処理機か
らの制御信号によりカーゲートが開き、通行(入場)可
能となる。
【0003】そして、上記自動車が所定位置に来たのを
自動的に検知するための車両検知装置としては、進行路
の地中内の複数点にコイルを埋めこみ、電磁誘導の原理
を利用してそのコイルの上方に自動車が来たのを検知す
るようにしたものがある。
【0004】また、駐車場の入り口部位に設けたもので
はないが、他の車両検知装置としては、例えば高速道路
のゲートの天井面に下方に向けた指向性を有する超音波
センサを設置したものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の車両検
知装置では、進行路内の地中にコイル等を埋め込むとと
もに埋め戻しを行う必要となり、設置工事が煩雑とな
る。そして、通常係る検知装置を設置する進行路はその
表面がアスファルト等にておおわれているため、上記問
題がより顕著となる。また、後者の場合には、超音波セ
ンサを高所で支えるための背の高い支柱などが必要とな
り、駐車場等の入り口に設けるには適さないばかりでな
く、その超音波センサに対する修理,交換,検査などの
メンテナンス作業も高所で行わなければならない等の問
題を有する。
【0006】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、設置工事が容易で、
かつ設置後のメンテナンス処理も容易に行うことのでき
る車両検知装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る車両検知装置では、車両の進行路
の側方に設置されてその車両の進行を制御するカーゲー
トと、そのカーゲートの手前側であって前記進行路の側
方に設置されて駐車券や通行券等の車両用券を処理する
車両用券処理機とからなる車両通行制御装置に設置され
る車両検知装置であって、前記車両用券処理機の近傍に
設置されて前記進行路上の物体までの距離を検出する第
1の距離検出装置と、前記カーゲートの近傍に設置され
て前記進行路上の物体までの距離を検出する第2の距離
検出装置と、前記第1の距離検出装置の検出する距離情
報と、前記第2の距離検出装置の検出する距離情報とに
基づいて進行路上の物体の種類を判別する判別手段とを
備えた。
【0008】また、上記両距離検出装置に替えて、前記
カーゲートまたは前記車両用券処理機の少なくとも一方
の近傍に設置されて前記進行路上の物体の反射強度を検
出する反射型物体検出装置を設けるとともに、少なくと
も前記反射型物体検出装置の検出する反射強度を用いて
前記進行路上の物体の種類を判別する判別手段とを設け
るようにしても良い。
【0009】
【作用】検出装置が、既知の装置であるカーゲートや車
両用券処理機の近傍に設置されるため、特別な設置スペ
ースが不要となるばかりでなく、取り付け作業が容易
で、設置後のメンテナンス作業も容易となる。
【0010】そして、自動車,二輪車並びに人間等は、
検出装置から物体までの距離並びにその変化や、反射強
度がそれぞれ異なるため、その相違する情報を適宜利用
することにより、判別することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る車両検知装置の好適な実
施例を添付図面を参照にして詳述する。図1,図2に示
すように、本例では駐車場の入り口に設置した例を示し
ている。すなわち、平常時は駐車場の入り口側の進行路
1を遮るようにしてカーゲート2が設置されている。こ
のカーゲート2は、進行路1に直交状態で配置され、自
動車3の進行を制御するゲート部2aと、そのゲート部
2aの基端側が取り付けられた本体2bとからなり、そ
の本体2bは、上記進行路1の側方所定位置に設置さ
れ、ゲート部2aを揺動させることにより、開閉させ自
動車3の通過を許容したり、阻止したりしている。
【0012】カーゲート2の手前側には、所定距離dを
おいて車両用券処理機たる駐車券発行機4が設置されて
いる。この駐車券発行機4は、自動車3が所定位置にき
たときに駐車券の先端を飛び出させると共に、その駐車
券が取り出されたならそれに連動させてカーゲート2を
開かせ、自動車3を通行可能とする。そして、通常上記
所定距離dは、自動車3の運転手(運転席)が駐車券発
行機4に位置したときに、自動車3の前面がゲート部2
aに当接しないとともに、必要以上にその前面とゲート
部2aとの間が開き過ぎないようにすべく、2m前後と
なっている。
【0013】ここで本発明では、自動車3が上記所定位
置にきた時に、それを検知して自動的に駐車券発行機4
を動作させることができ、しかも、上記所定位置に自動
車以外の人間や二輪車などが来た場合には駐車券発行機
4を動作させない(なお、必要に応じて二輪車を検知
し、対応させるようにしても良い)ようにするための車
両検知装置をカーゲート2並びに駐車券発行機4の近傍
に配置している。
【0014】すなわち、駐車券発行機4に指向性の方向
の異なる3つの反射型の超音波センサS1,S2,S3
を設置している。そして、真ん中のセンサS2は、進行
路1の方向と直交する方向、すなわち、真横に対して指
向性を有しており、その両側に位置する各センサS1,
S3は、それぞれ斜め外側に向いた指向性を有してい
る。これにより3つのセンサS1〜S3にてその指向性
は扇状に広がるようになり、その広がりの程度は、3つ
のセンサS1〜S3が同時に自動車3を検知することが
できるとともに、二輪車や人間は各センサが同時に検出
することができない程度に設定されている。なお、二輪
車の場合には、その全長と通過位置の関係から、3つの
センサで同時に検知してしまう可能性を若干有するもの
の、その他の検出情報から判別することを容易に行える
ため問題はない。
【0015】また、カーゲート2には、指向性の方向の
異なる2つの反射型の超音波センサS4,S5を設置し
ており、それら両超音波センサS4,S5の指向性の方
向は、ゲート部2aを境に拡開する方向に向いている。
そして、駐車券発行機4側にその指向性が向けられた一
方の超音波センサS4は、主として自動車3の前面部位
を検出するために用いられ、また、他方の超音波センサ
S5は、主として自動車3の後面側を検出することによ
り、その自動車3がカーゲート2を通過を確認するため
に用いられる。そして、超音波センサS4は、自動車3
の先頭が駐車券発行機4の設置部位に位置した時に自動
車3の前面を検出できるように、本例では進行路1の側
面からの角度θが約45度前後としている。そして、各
超音波センサS1〜S4が物体の種類の判別(自動車の
有無等)に用いられ、超音波センサS2〜S5(特にS
5)がカーゲート2の開閉制御に用いられる。
【0016】さらに、上記各超音波センサS1〜S5
は、図2に示すように、ともに略水平方向に指向性を有
し、その高さhは車種にかかわらず検出できるように、
高すぎること無くまた低すぎることのない適宜位置に設
定される。また、各超音波センサS1〜S5は、図1
(B)に示すように、超音波を所定方向に発するための
送波駆動手段6と、発せられた超音波が物体aに当たり
戻ってきた反射波を検知するための受波駆動手段7とを
有し、両駆動手段6,7は、共に判別手段たる制御手段
8に連繋されている。そして、その制御手段8では、各
超音波センサS1〜S5から検出対象となる物体aまで
の距離並びにその物体aの反射強度を検出すると共に、
その検出結果に基づいて、その物体aが自動車であるか
否か等の判断を行えるようになっている。具体的な検出
方法としては、一例として図3に示すように、同期パル
スに従って送波駆動手段6を作動させて超音波を発し、
物体aに当たって戻ってきた反射波を受波駆動手段7に
て受波するまでの遅れ時間tから距離を算出し、また、
その受波信号の最大レベルを検出することにより反射強
度を検出する方法があるが、これに限られることはな
い。
【0017】ところで、上記した実施例の構成は、第1
の発明である複数の距離検出装置(第1の距離検出装置
は超音波センサS1〜S3で、また第2の距離検出装置
は超音波センサS4で構成される)を用いて車両を検知
する車両検知装置と、第2の発明である物体の反射強度
を測定する反射型物体検出装置(超音波センサS1〜S
4の任意のもの)を用いて車両を検知する車両検知装置
との両方を同時に実行可能としたもので、センサの使用
方法並びに制御手段8における信号処理による判別の手
法を替えることにより任意の一方の発明、或いは両者を
併用したものを実施できる。
【0018】今、説明の便宜上第1の発明の実施例につ
いて説明すると、上記各超音波センサS1〜S5から得
られる信号のうち距離に関する信号、すなわち、図3に
おける送波パルスを発してから受波パルスを発するまで
送れ時間tを利用し、その送れ時間tが短いほどセンサ
から物体までの距離が近く、送れ時間tが長い程物体ま
での距離が遠く、受波パルスがない場合にはセンサの指
向性の範囲内に物体がいないためオフとなる。
【0019】ここで、自動車3が進行路1上を一定速度
で移動した場合の上記各超音波センサS1〜S5からの
検出信号の変化を考えると、図4(A)〜(C)に示す
ようになる。すなわち、同図(A)に示すように、自動
車3が進行路1の駐車券発行機4側よりを通過していく
場合には、まず最初に超音波センサS1が自動車3の前
面を捕らえるが、その時の距離は「遠い」となる。そし
て、自動車3が進むにつれてその超音波センサS1は、
自動車3の側面を検出するため、その時の距離は「近
い」となる。
【0020】また、超音波センサS2,S3は検出当初
から自動車3の側面を検出するため、検出したときの結
果は「近い」となる。従って、自動車3の先頭が駐車券
発行機4の設置部位に位置したときに超音波センサS2
がオンとなる。この時、超音波センサS4の指向性が自
動車3側に向けて斜めであることから、そのセンサS4
にても自動車3を検出することができ、検出結果は「遠
い」となる。そしてさらに前進して運転席(運転手)が
駐車券発行機4の設置部位、すなわち自動車3の先頭が
カーゲート2の設置部位近傍に位置した時には、超音波
センサS3にても自動車3を検出でき、検出結果は「近
い」となる。しかも、自動車3は、全長が通常3〜4m
程度と長いため、超音波センサS3が自動車3を検出し
た時でも、他の超音波センサS1,S2,S4も自動車
3を検出している。
【0021】さらに、自動車3が進みカーゲート2を通
過すると、自動車3の前面を超音波センサS5が検出
し、その検出結果は「近い」となる。その後さらに自動
車3が進むと自動車3の後面が各超音波センサの指向性
の範囲から外れていき、逐次オフとなる。そして、自動
車3がカーゲート2を通過し終えたなら、超音波センサ
S5のみがオン信号を発しており、その後オフとなる。
【0022】なお、同図(B),(C)に示すように、
自動車3の進行路1上の通過位置、すなわち、中央、或
いは側方を通るかにより、各超音波センサから検出され
る距離が異なるものの、オン・オフ信号を発するタイミ
ングは略同様となる。
【0023】すなわち、自動車の場合には、通過する位
置に関係なく、超音波センサS1〜S4が同時にオン状
態となることがある。そして、駐車券発行機4に設けた
3つの超音波センサS1〜S3により検出した進行路1
の側縁から自動車3までの垂直距離はほとんど同じとな
り、さらには、カーゲート2に設けた超音波センサS4
は、オン当初の検出結果は「遠い」となる。
【0024】一方、具体的な図示は省略するが、人間が
進行路1上を通過して行く場合は、どの位置を通ったと
しても超音波センサS2がオンの時に超音波センサS
1,S4が同時にオンすることはない。また、二輪車の
場合には、近くを通るときは超音波センサS2がオンの
時に超音波センサS4がオンすることはなく、遠くを通
るときには超音波センサS3がオンの時に超音波センサ
S1がオフになる。さらに、真ん中を通るときには、超
音波センサS1〜S4が同時にオンする可能性はほとん
ど無く、また超音波センサS1,S4における検出距離
の変化(「遠い」から「近い」)が少ない。
【0025】従って、制御手段8では、各超音波センサ
S1〜S4が同時にオン信号を発したら自動車と判断
し、駐車券発行機4に制御信号を送り駐車券の発行処理
を行い、その他の場合には動作させないようにする。そ
して、係る制御を行う回路としては、例えば超音波セン
サS1〜S4の受波駆動手段7の出力をAND回路など
に入力することにより行える(図5(A))。
【0026】さらに、二輪車が進行路1の真ん中を通過
した場合に誤検出するのを抑制するためには、上記距離
の変化が少ないことを利用して、両超音波センサS1,
S4の出力を例えば微分回路に入力し、その変化量が一
定値を越えた時に自動車と判断するようにすることであ
る。具体的には、微分回路の出力を比較器に入力すれば
よく、上記AND回路の検出と併用する場合には、各現
象が生じる時系列のタイミングが相違するため、例えば
比較器の出力をラッチに一旦書き込み、そのラッチから
の出力と、AND回路からの出力とを同時にさらに他の
AND回路等に入力することなどにより簡単に行える
(図5(B))。さらに、図1(B)に示すように、制
御手段8に推論手段9を連繋させ、上記現象にしたがっ
て作成したルールに基づいてファジィ推論を行うことに
より求めるようにしてもよい。
【0027】一方、第2の発明である反射度を利用して
行う装置の場合には、以下の通りである。超音波を物体
に送波した場合、その物体までの距離が等しくても、物
体の面の形状や広さ、並びに面に対する角度等の相違か
ら、反射波の強度も異なる。すなわち、図6に示すよう
に自動車の側面,前後面のように一様な平面に近く、し
かも面積の大きい物体では、二輪車や人間等と比較して
以下の性質を有する。
【0028】面に対して垂直照射の場合には反射レベル
は大となり(同図(A))、斜め(例えば45度位)に
照射した場合には反射レベルは小となる(同図
(B))。また、二輪車の場合には垂直照射の場合には
自動車と同様に反射レベルは大となるが、斜め照射の場
合には反射レベルは中となる(同図(C))。さらに、
人間の場合には、全体的に二輪車のときより反射レベル
が落ち、垂直照射の場合には反射レベルはやや大とな
り、斜め照射の場合には反射レベルはやや小となる(同
図(D))。なお、斜め方向の反射レベルは、垂直照射
のものに比べ1/10〜1/50程度となることもある
が、信号として十分取り出せるレベルである。
【0029】従って、制御手段8にて、上記反射強度の
相違を検出することにより自動車の判別を行うことが可
能となる。そして、垂直照射か、斜め照射かの判断は、
超音波センサの指向性の方向により容易に行える。すな
わち、上記図1に示した例では、超音波センサS1,S
3,S4は斜め照射で、超音波センサS2が垂直照射と
なる。そして、この例では、上記各超音波センサとして
は、距離は求めること無く反射レベルの検出のみを行う
ものでも良く、上記構成のように5個設ける必要もない
が、検出制度を向上させるためには、複数個設置し、し
かも好ましくは垂直照射と斜め照射の両方の検出を行う
ようにすることである。
【0030】また、他の方法としては、以下の原理を使
用して行うこともできる。すなわち、受波駆動手段7で
検出される反射波の強度yは物体までの距離xが長くな
るほど小さくなる。従って、物体がたとえ反射レベルの
小さな人間であっても超音波センサに近ければ、受波駆
動手段7で受ける反射波の強度は超音波センサから離れ
た位置にある反射レベルの大きな自動車からの反射波の
強度より大きくなることがある。そして、超音波センサ
S1,S2における反射波の強度yと距離x並びに物体
の相関関係を示すと、図7に示すようになっている。な
お、同図(A)は、超音波センサS1がオンしてからS
2がオンするまでの平均レベルであり、また、同図
(B)は、超音波センサS2がオンしてから、サンプリ
ングタイムに従って計測された3回分の平均レベルであ
る。
【0031】従って、制御手段8では、与えられた検出
結果に対して適当な座標変換、例えば「(x+a)(y
+b)=一定」を施すことにより、物体の表面における
反射強度を算出し、自動車とそれ以外を簡単に分離する
ことができる。また、係る座標変換を行うこと無く、距
離と反射強度の2入力で、推論結果が自動車らしいか否
かの1出力からなる所定のルールにしたがってファジィ
推論を行うことにより求めることもできる。そして、本
例でも一つの超音波センサ(反射強度と距離の両者が検
出できるもの)により自動車の検出を行うことができる
ものの、検出精度を向上させるためには、複数設置する
ことである。
【0032】さらにまた、反射レベルの時系列変化を測
定することによっても、自動車の検出が可能となる。す
なわち、例えば超音波センサS1,S2がオンした後の
反射レベルは、それぞれ図8(A),(B)に示すよう
になっている。すなわち、同図(A)に示すように、S
1では、自動車は斜め照射であるため全体的にレベルは
低いが、自動車が移動するにしたがって、その途中でバ
ンパーの角が検出されて少しレベルが大となった後、低
レベルとなる。また、二輪車は移動するにしたがってレ
ベルが増加していく。さらに人間の場合は、検出してい
る時間が短いが、検出時のレベルは比較的大きい。ま
た、同図(B)に示すように、S2では、自動車の側面
に対して垂直照射するためレベルは大きく、しかも、側
面は一様であるため、検出レベルは一定となる。また、
二輪車の場合には、自動車と同様検出レベルは大きいも
のの、表面の凹凸が激しいため、レベルの変動が目立
つ。さらに人間の場合には、少しの間だけオンし、しか
もレベルも小さい。
【0033】従って、制御手段8では、各超音波センサ
からの検出結果(レベルの大きさ並びに変動状況)を検
知することにより、自動車を検知することができる。
【0034】なお、上記した反射レベルを利用した検知
装置では、駐車券発行機4に設けた超音波センサS1,
S2を用いた例について説明したが、これは、できるだ
け早い時期に自動車か否かを判別し、自動車の場合に
は、スムーズに駐車券を発行できるようにするためで、
具体的な図示は省略するが、他の超音波センサS3,S
4などを用いて検出することもでき、使用する超音波セ
ンサの個数も任意である(1または複数)。
【0035】ところで、上記した4つの例は、いずれも
単独で実施可能ではあるが、より検出精度を向上させる
ためには、それぞれを適宜組み合わせることが好まし
い。特に、図6,図7に示した前2つの装置は、他の装
置と組み合わせることにより、検出精度の向上に寄与さ
せるように補佐的に利用するのが望ましい。従って、以
下にその組み合わせた例の一つについて説明する。そし
て、この例では制御手段8における判別を行うに際し、
ファジィ推論を用いて自動車らしさを推論している。さ
らに、各超音波センサS1〜S5はいずれも物体までの
距離を検出できる機能を有しており、さらにS1とS2
は、物体の反射強度を検出できる機能を備えた物を用い
ている。
【0036】まず、各メンバシップ関数は、図9に示す
ようになっている。まず、超音波センサから物体までの
距離は同図(A)に示すようになっており、この例で
は、運転者等が車中から手を伸ばして駐車券発行機4等
に手が届く範囲を「近い」とし、最も遠くを自動車が通
過するときを「遠い」としている。また、各センサで検
出した垂直距離の差が等しいか否かのメンバシップ関数
は同図(B)に示すようになっている。すなわち、物体
が自動車の場合には、その側面は一様であるため、各セ
ンサで検出される垂直距離は等しくなるため、等しい場
合には自動車らしいと判断できるからである。そして、
「等しい」の形状を台形状にして幅を持たせたのは、自
動車が斜めに進むことを考慮したためである。また、反
射度は同図(C)に示すように、大きいか小さいかの2
つとした。なお、ここでいう反射度とは、上記「(x+
a)(y+b)=一定」の処理を行った物体面における
反射度である。そして、推論出力は、同図(D)に示す
ように、車らしいか車らしくないの2値である。また、
推論ルールとしては、図10に示すようになっている。
なお、欄外は各処理を行うタイミングを示している。
【0037】そして、制御手段8では、上記メンバシッ
プ関数並びに推論ルールによるファジィ推論並びに上記
各実施例における判別手段を用い自動車か否かの判断
を、高速かつ正確に行うようになっており、具体的な判
別の手順は図11に示すフローチャート図のようになっ
ている。
【0038】すなわち、まず超音波センサS1がオンし
たか否かを判断し、オンした場合にはそれをトリガとし
て実際の判別制御を行う。但し、S1におけるオン時の
検出結果が「近い」場合には、人間が通過したおそれが
ある(自動車の場合にはかかる出力はない)ため、除外
する(S101)。そして、S2がオンするまでの間に
おけるS1からの情報に基づいて検出物体が自動車らし
い変化をしているか否かを判断し、かかる変化をしてい
ない場合には自動車ではないと判断し判別処理を終了す
る(S102,S103)。この判断としては、例えば
上記した反射レベルの時系列的変化を用いることができ
る(図8(A)参照)。
【0039】そして、S2が物体を検出したなら、図1
0に示すルール,を用いて「自動車らしい」か否か
の判断を行い(S104)、「自動車らしい」と判断し
たなら、少しでも早く駐車券を発行すべく、発行処理を
行う(S105)。
【0040】また、ステップ104の判断で自動車らし
くないと判断されたなら、逆にルール,,を用い
て、「自動車らしくない」か否かの判断を行い(S10
6)「自動車らしくない」と判断されたなら判別処理を
終了する。
【0041】そして、ステップ106で「自動車らしく
なくない」、すなわち、自動車の可能性があると判断さ
れたなら、S3がオンするまでの間、たとえば図8
(B)に示すS2の反射レベルの時系列的変化などを測
定し、現在自動車らしい状況にあるか否かを判断し、
「自動車らしくない」と判断されたなら、判別処理を終
了する(S107,S108)。
【0042】そして、S3がオンするまでの間、自動車
らしい状況にあり続けたなら、図10に示すルール,
を用いて「自動車らしい」か否かの推論が行われ(S
109)、「自動車らしい」と判断されたなら、ステッ
プ105にいき駐車券の発行処理が行われ、また、「自
動車らしくない」と判断されたなら、判別処理を終了す
る。
【0043】そして、駐車券の発行処理が行われたな
ら、次はゲート通過処理が行われる(S110)。すな
わち、駐車券を駐車券発行機4から引き抜いたならゲー
ト部2aを開き、自動車を通行可能とする。そして、そ
の自動車の移動中各センサS2〜S5のオン/オフ状況
を監視し、自動車が完全にカーゲート2を通過したか否
か(S5のみがオン)を判断し、通過完了後カーゲート
2を閉める。
【0044】なお、上記した実施例では、駐車場の入り
口に設けた例について説明したが、本発明はこれに限る
こと無く、例えば、高速道路や有料道路等の入り口に設
置してもよい。すなわち、通常高速道路等に入るときに
は、入り口にて通行券を手渡しされ、出るときにその通
行券に基づいて所定の料金を支払うようになっている
が、本発明の車両検出装置付きのカーゲート並びに通行
券発行機を係る入り口部位に設置することにより、通行
券の自動配布を行うことができ、人員の削減を図ること
ができる。すなわち、駐車場や高速道路などに限らず、
カーゲートの開閉により車両の通行を制御する装置が適
用できる箇所には本発明を用いることができる。
【0045】また、上記した各実施例では、自動車のみ
を検知するようにした例について説明したが、検出ルー
ルなどを変えることにより、「自動車並びに二輪車」
と、人間とを区別するような判別処理を行ったり、さら
に人間を検出対象から排除しつつ自動車と二輪車とをさ
らに判別し、それぞれ異なる券等を発行するようにする
こともできる。特に、二輪車と自動車とは駐車料金や通
行料金等が異なる場合が多いため、出口側での料金支払
いなどの後処理で便利となる。
【0046】さらにまた、上記した実施例では、比較的
進行路の幅が広い場合について説明したが、例えば、進
行路の幅が自動車の車幅より若干広い(2倍弱程度)場
合には、それに応じて各センサの設置位置や個数ならび
に指向性の方向も適宜変更する必要がある。
【0047】また、各超音波センサの設置箇所は、上記
した実施例のようにカーゲート2並びに駐車券発行機4
に取り付けるのが好ましいが、その近傍に設置しても良
い。すなわち、近傍に設置する場合には、別途取付手段
が必要となるが、地中内に埋め込んだり、或いは高所に
設置するものに比較するとその作業性は格段に向上す
る。
【0048】さらにまた、本発明における反射型物体検
出装置は、物体の表面からの反射波が受波レベルを測定
するものでも良く、或いは、物体の表面における反射強
度を検出するものでも良く種々のものを適用することが
できる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る車両検知装
置では、従来のようにセンサを地中に埋めたりすること
無く、駐車場等の入り口に設けられる既知の装置である
カーゲートや車両用券発行機の付近にセンサを取り付け
るため、その作業が容易であり、また、設置後のメンテ
ナンス作業も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係る車両検知装置の好適な一
実施例を示す平面図である。(B)はそのブロック構成
図である。
【図2】その側面図である。
【図3】作用を説明するための図である。
【図4】作用を説明するための図である。
【図5】制御手段の一例を示す回路図である。
【図6】動作原理の一例を示す図である。
【図7】動作原理の一例を示す図である。
【図8】動作原理の一例を示す図である。
【図9】各メンバシップ関数を示す図である。
【図10】推論ルールを示す図である。
【図11】作用を説明するためのフローチャート図であ
る。
【符号の説明】
1 進行路 2 カーゲート 3 自動車(車両) 4 駐車券発行機(車両用券処理機) 6 送波駆動手段 7 受波駆動手段 8 制御手段(判別手段) 9 推論手段(判別手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の進行路の側方に設置されてその車
    両の進行を制御するカーゲートと、 そのカーゲートの手前側であって前記進行路の側方に設
    置されて駐車券や通行券等の車両用券を処理する車両用
    券処理機とからなる車両通行制御装置に設置される車両
    検知装置であって、 前記車両用券処理機の近傍に設置されて前記進行路上の
    物体までの距離を検出する第1の距離検出装置と、 前記カーゲートの近傍に設置されて前記進行路上の物体
    までの距離を検出する第2の距離検出装置と、 前記第1の距離検出装置の検出する距離情報と、前記第
    2の距離検出装置の検出する距離情報とに基づいて進行
    路上の物体の種類を判別する判別手段とからなる車両検
    知装置。
  2. 【請求項2】 車両の進行路の側方に設置されてその車
    両の進行を制御するカーゲートと、 前記カーゲートの前方にあって前記進行路の側方に設置
    されて駐車券や通行券等の車両用券を処理する車両用券
    処理機とからなる車両通行制御装置に設置される車両検
    知装置であって、 前記カーゲートまたは前記車両用券処理機の少なくとも
    一方の近傍に設置されて前記進行路上の物体の反射強度
    を検出する反射型物体検出装置と、 少なくとも前記反射型物体検出装置の検出する反射強度
    を用いて前記進行路上の物体の種類を判別する判別手段
    とからなる車両検知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11283174A (ja) * 1998-03-26 1999-10-15 Toyota Motor Corp 通過車両検出装置
JP2021077356A (ja) * 2019-11-07 2021-05-20 株式会社スペース二十四インフォメーション ユーザ識別管理システム

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