JPH0524189B2 - - Google Patents

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JPH0524189B2
JPH0524189B2 JP63078222A JP7822288A JPH0524189B2 JP H0524189 B2 JPH0524189 B2 JP H0524189B2 JP 63078222 A JP63078222 A JP 63078222A JP 7822288 A JP7822288 A JP 7822288A JP H0524189 B2 JPH0524189 B2 JP H0524189B2
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JP
Japan
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inorganic fine
fine powder
ptfe
sheet
powder
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Hiroshi Asaumi
Takehiro Yoshida
Shinzaburo Suzuki
Norio Takada
Kenichi Nakamura
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Nichias Corp
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Nichias Corp
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  • Sealing Material Composition (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、シートガスケツトに関するものであ
る。 [従来の技術] 従来、バルブ類、ポンプ類、配管用継手類、各
種機器類などに用いるシートガスケツトとして
は、石綿を主成分とする石綿ジヨイントシートが
用いられていた。しかし、石綿は環境汚染問題が
あり、その使用について制限が加えられてきてい
る。また、石綿を用いないシートガスケツトとし
ては、ゴムシートガスケツトや、ゴムを結合材と
したバーミキユライトシートガスケツト、膨張黒
鉛シートガスケツトなどが知られている。 [発明が解決しようとする問題点] 石綿を含まないシートガスケツトは次の様な問
題点があり実用に耐えないものであつた。ゴムシ
ートガスケツトは、耐熱性が低く、高温での使用
が出来ない。また、ゴムを結合材としたバーミキ
ユライトシートガスケツト、膨張黒鉛シートガス
ケツトは、結合材であるゴムの熱劣化により焼付
をおこす問題があつた。さらに、バーミキユライ
トを用いたシートガスケツトは、シール性が悪
く、膨張黒鉛を用いたシートガスケツトは機械的
強度が低く取扱い性が悪く、また高価であるとい
う問題があつた。 [問題点を解決するための手段] 本発明は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂と
無機質微粉末を含み、ポリテトラフルオロエチレ
ン樹脂と無機質微粉末の合計量に対し、ポリテト
ラフルオロエチレン樹脂が5重量%以上であり、
無機質微粉末が50重量%以上であり、ポリテトラ
フルオロエチレン樹脂と無機質微粉末の合計量が
全体に対し80重量%以上であり、無機質微粉末が
含水珪酸塩鉱物であり、焼成されていることを特
徴とするシートガスケツトを提供するものであ
る。 本発明において、ポリテトラフルオロエチレン
樹脂(以下、PTFEという)としては、テトラフ
ルオロエチレンの単独重合体にとどまらず、熔融
流動性を付与するに到らない程度の少量(例え
ば、0.5モル%以下)の他の共単量体を共重合せ
しめて変性されたものも含まれる。かかる共単量
体としては、ヘキサフルオロプロピレン、パーフ
ルオロ(アルキルビニルエーテル)、パーフルオ
ロ(アルコキシアルキルビニルエーテル)、トリ
フルオロエチレン、パーフルオロアルキルエチレ
ンなどが例示される。また、あまりに低分子量の
ものでは、液状またはゲル状となり好ましくな
く、好ましくは標準比重から計算される分子量が
103以上の固体を50%以上含むものである。また、
乳化重合により得られたPTFEがフイブリル化し
易いため好ましい。 本発明において、無機質微粉末としては、平均
粒径が100μ程度以下の耐熱性、耐薬品性に優れ
た無機質微粉末が好ましく採用される。平均粒径
が大きすぎる場合には、シートガスケツトの表面
の平滑性が失われたり、また、シール性が悪くな
つたり、シート成形が難かしくなつたりして好ま
しくない。また、最密充填をするためには、粒径
の異なる2種または3種以上の無機質微粉末を混
合使用することが好ましい。かかる無機質微粉末
としては、種々採用可能であるが、ケイ素および
アルミニウムを主体とし、マグネシウム、鉄、ア
ルカリ土類金属、アルカリ金属などを含む含水珪
酸塩鉱物が成形の容易性、シートガスケツトのシ
ール性および応力緩和率が優れるなどの理由から
好ましく採用される。特に、カオリナイト、ハロ
イサイト、加水ハロイサイトなどのカオリン型の
粘土鉱物が好ましい。 また、本発明のシートガスケツトは、PTFEと
無機質微粉末の合計量に対して、PTFEが5重量
%以上であり、無機質微粉末が50重量%以上であ
る。PTFEの量が5重量%よりも小さい場合に
は、緻密でシール性の優れたシートガスケツトの
成形が困難となり、また、成形されたシートガス
ケツトも、圧縮に対する復元率が小さなものとな
り、ガスケツトとしての使用に耐え難いものとな
るため、好ましくない。特に、PTFEが10重量%
以上であることが好ましい。また、無機質微粉末
の量が50重量%よりも小さい場合には、応力緩和
率が大きなものとなり、シール性が低下するため
好ましくない。さらに無機質微粉末の量が50重量
%よりも小さい場合には、高温下、高圧下、ある
いは高振動下において、変形を起し易く、初期の
シール性が長期にわたつて保持することができな
い。すなわち耐久性の低いものとなる。また、高
価なPTFEの量が大きくなるためシートガスケツ
トとしても高価なものになり汎用に適さなくな
り、好ましくない。特に無機質微粉末の量が60重
量%以上であるものが、シール性、耐久性、価格
面などすべてにバランス良く優れるため好まし
い。 また、本発明のシートガスケツトは、上述の
PTFEおよび無機質微粉末の他に無機質繊維粉
末、合成樹脂、カーボン粉末などを含んでいても
よい。かかる、無機質繊維粉末としては、耐熱
性、耐薬品性の優れたものが採用され、例えば、
カーボン繊維粉末、ガラス繊維粉末、アルミナ繊
維粉末などが例示される。また、合成樹脂として
は、耐熱性の優れたパーフルオロアルコキシ樹
脂、パーフルオロエチレンプロピレン樹脂、フエ
ノール樹脂などが例示される。無機質繊維粉末を
含むことにより、シートガスケツトの圧縮性が高
くなり、好ましい。かかる無機質繊維粉末として
は、直径3〜30μ程度、特に好ましくは6〜15μ
程度であり、長さ50〜300μ程度特に好ましくは
70〜200μ程度のものが好ましく採用される。合
成樹脂を含むことにより無機質微粉末の保持性が
向上し、またシール性も向上するため好ましい。
また、カーボン粉末を含むことにより、最密充填
ができ、シール性が向上するため好ましい。かか
るカーボン粉末としては、粒径が0.01〜0.1μの範
囲のものが好ましく採用される。これら無機質繊
維粉末、合成樹脂およびカーボン粉末などを含む
場合には、PTFEと無機質微粉末の合計量が、シ
ートガスケツト全体量に対し80重量%を下回らな
い量であることが必要である。PTFEと無機質微
粉末の合計量が少なすぎると、ガスケツトとして
適当な応力緩和率が得られ難くなり、長期使用に
耐え難くなり好ましくない。また、無機質繊維粉
末およびカーボン粉末の量は、それぞれPTFEと
無機質微粉末の合計量に対し、10重量%以下であ
ることが好ましい。無機質繊維粉末またはカーボ
ン粉末の量が大きすぎるとシートガスケツトの成
形が難しくなる。合成樹脂の量は、PTFEと無機
質微粉末の合計量に対し、10重量%以下であるこ
とが好ましい。合成樹脂の量が多すぎると、圧縮
に対する復元率が小さくなり、好ましくない。特
に、PTFEと無機質微粉末の合計量に対し、無機
質繊維粉末および合成樹脂の量がそれぞれ5重量
%以以下、カーボン粉末が10重量%以下であるこ
とが好ましい。また、本発明のシートガスケツト
において、PTFEは焼成前にフイブリル化されて
おり、そのからまりあつたフイブリル間に無機質
微粉末が存在していることが好ましい。PTFEが
フイブリル化されていることにより、無機質微粉
末は強固に保持され、シール成形が容易になり、
シートガスケツトの強度も向上する。 本発明のシートガスケツトは以下に述べる方法
などにより製造することが出来る。PTFE粉末、
無機質微粉末および必要により無機質繊維粉末、
合成樹脂、カーボン粉末を所定割合で混合する。
この混合物に、ナフサなどの加工助剤を添加し、
あるいは添加せずに、ミキサーで高速撹拌するな
ど、高剪断力を加える。高剪断力が加えられるこ
とにより、混合物中のPTFEをフイブリル化され
る。PTFEがフイブリル化された混合物をカレン
ダリングなどにより、所定形状のシートに加工す
る。このシートを焼成することによりシートガス
ケツトが製造される。 焼成は、PTFEが焼成され得る条件で行なわ
れ、通常はPTFEの第一次転移点(約327℃程度)
以上の温度で行なわれる。焼成温度があまりに高
温であると、極微量ではあるが有毒ガスが出るの
で注意が必要である。通常は327℃〜400℃の温度
範囲内で行なわれるが、加熱経済点、速度、安全
度からみて340℃〜380℃が好ましい。焼成時間
は、成形品の厚さなどにより適宜選ばれるが、通
常3分程度〜10時間程度の時間が採用される。
PTFEは、焼成が足りない場合には充分な物理的
性質が発揮されず、むしろ焼過ぎ程度のほうが好
ましい。好ましくは10分〜10時間程度である。 また、PTFEのフイブリル化をより高度にする
ために、前述の高剪断力下の撹拌混合の後、シリ
ンダ断面積とノズル断面積の比の大きな押出機に
より押出しを行なつてもよい。また、カレンダリ
ングなどによりシート成形した後あるいは、
PTFEを焼成した後、再度カレンダリングあるい
はロール圧延することにより、表面の平滑性に優
れ、緻密なシール性の向上したシートガスケツト
を製造することも出来る。 また、本発明のシートガスケツトは、後述の実
施例に示す方法で測定される圧縮率が30%以下で
あり、復元率が10%以上のものであることが、応
力緩和が小さく寿命が長くなり好ましい。 [作用] 本発明のシートガスケツトは、耐熱性、耐薬品
性の優れるPTFEおよび無機質微粉末を主体とす
るため、耐熱性、耐薬品性が極めて優れる。また
PTFEがフイブリル化されており、からまり合つ
たフイブリル間に無機質微粉末が強固に保持され
ているため、シートガスケツトとして充分な強度
が得られるものと考えられる。また、PTFEが撥
水撥油性であるため、シートガスケツトが撥水撥
油性となり、耐水性、耐油性が優れるものと考え
られる。さらにPTFEが焼成されているために、
高い締付圧においても使用が可能になつたものと
考えられる。また、無機質繊維粉末を加えること
により、無機質繊維粉末同志のからまり合いによ
り、シートガスケツトの圧縮性が高まるとともに
馴じみ性が向上し、低締付圧でのシールが可能と
なると考えられる。また、合成樹脂を加えること
によ、PTFE焼成時に合成樹脂が熔融し、シート
ガスケツト中の空隙を埋めるため、無機質微粉末
の保持性が向上するとともに、シール性も向上す
るものと考えられる。また、カーボン粉末を加え
ることにより、シートガスケツトの空隙が埋めら
れるとともに、カーボン粉末の低摩擦性により締
付時に無機質微粉末のすべりが促進されるため、
なじみ性、シール性が向上するものと考えられ
る。また、PTFE熔融流動を生じないため、高温
での使用においても焼付を起こさず、長期使用に
おいてもシール性が保持されるものと考えられ
る。 [実施例] 以下に実施例を掲げて本発明を具体的に説明す
るが、かかる実施例によつて本発明は何ら限定さ
れるものではない。 実施例 1 第1表に示す組成割合のPTFE(旭フロロポリ
マー製CD−1)、無機質微粉末(カオリナイトク
レー、平均粒径10μ、土屋カオリン工業カタル
ポ)および1,1,1−トリクロロエタン250重
量部をミキサーにより20分間撹拌し、ろ過した
後、ろ過物を常温で乾燥させた。この乾燥体に高
粘度有機溶剤(エクソン(株)製アイソパーM)を加
えニーダーで10分撹拌した後、約15時間熟成し
た。この熟成物を、押出部断面寸法105mmであり、
押出部形状が角度40゜の円錐形であり、シリンダ
ー断面積とノズル部断面積との比が15である金型
に注入し、常温、圧力40Kg/cm2、押出速度120
mm/hrで押圧して棒状物を得た。この棒状物を外
径200mm、長さ400mmの鉄製2転ローラに圧縮比
18、速度180mm/hrで挿入し、巾300mm、厚さ1mm
の長尺シートを得た。この長尺シートを300℃で
熱風乾燥した後、350℃で3時間焼成した。この
焼成品を面圧400Kgf/cm2で鉄製2転ローラに挿
入し、シートガスケツトを得た。このシートガス
ケツトを用いておこなつた試験結果を第1表に示
した。
【表】 実施例 2〜6 第1表の組成割合に代えて、第2表の組成割合
とする他は実施例1と同様にしてシートガスケツ
トを得た。このシートガスケツトを用いて行なつ
た試験結果を第2表に示した。
【表】 実施例 7〜10 組成割合を第3表に示すものとする他は実施例
1と同様にしてシートガスケツトを得た。このシ
ートガスケツトを用いて行なつた試験結果を第3
表に示した。
【表】
【表】 [効果] 本発明のシートガスケツトは、耐熱性が高く高
温使用が可能である。また、熱劣化硬化、焼付を
生じないので、長期間の連続使用が可能であり、
補修費用が大幅に低減されるとともに、焼付防止
剤が不要であるなどの効果を有する。また、石綿
を含んでいないため、環境汚染の問題がない。ま
た、本発明のシートガスケツトは柔軟性に優れか
つ、強度が大きいため、取扱性が極めて優れる。
さらに、耐水性、耐油性が極めて優れるため各種
液体のシール材として優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図、第4図はそれぞれ、
実施例1,2,3,4のシートガスケツトの横断
面図である。 1は無機質微粉末、2はPTFE、3は無機質繊
維粉末、4は合成樹脂である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリテトラフルオロエチレン樹脂と無機質微
    粉末を含み、ポリテトラフルオロエチレン樹脂と
    無機質微粉末の合計量に対し、ポリテトラフルオ
    ロエチレン樹脂が5重量%以上であり、無機質微
    粉末が50重量%以上であり、ポリテトラフルオロ
    エチレン樹脂と無機質微粉末の合計量が全体に対
    し80重量%以上であり、無機質微粉末が含水珪酸
    塩鉱物であり、焼成されていることを特徴とする
    シートガスケツト。
JP63078222A 1987-04-03 1988-04-01 シートガスケツト Granted JPH01198674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63078222A JPH01198674A (ja) 1987-04-03 1988-04-01 シートガスケツト

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8124387 1987-04-03
JP62-81243 1987-04-03
JP62-266570 1987-10-23
JP63078222A JPH01198674A (ja) 1987-04-03 1988-04-01 シートガスケツト

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JPH01198674A JPH01198674A (ja) 1989-08-10
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JP63078222A Granted JPH01198674A (ja) 1987-04-03 1988-04-01 シートガスケツト

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104987633A (zh) * 2015-07-31 2015-10-21 扬州大学 一种埃洛石/超细无机粉末/聚四氟乙烯微纳复合材料的制备方法

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