JPH0730224B2 - ポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物 - Google Patents

ポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物

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JPH0730224B2
JPH0730224B2 JP62266573A JP26657387A JPH0730224B2 JP H0730224 B2 JPH0730224 B2 JP H0730224B2 JP 62266573 A JP62266573 A JP 62266573A JP 26657387 A JP26657387 A JP 26657387A JP H0730224 B2 JPH0730224 B2 JP H0730224B2
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ptfe
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compression
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洋 浅海
信三郎 鈴木
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Nichias Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物に関
するものであり、特にガスケット等の用途に適したポリ
テトラフルオロエチレン樹脂組成物に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来、ガスケット材、特に高温高圧下で用いられる化学
プラントや自動車エンジン用のガスケット材としては、
石綿を主成分とし、ゴム、セメントなどの各種バインダ
ーやフッ素樹脂、ワックスなどの成形助剤を添加したも
のや、膨張黒鉛のみで形成したシートまたは膨張黒鉛シ
ートなどに少量のバインダーなどを加えて形成したシー
トなどが知られている。
また、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(以下、PTFEと
いう)は、耐熱性、耐薬品性、すべり性などが優れてお
り、種々の用途に用いられている。また、PTFEに、導電
性の付与、耐摩耗性、耐クリープ性の向上などの目的で
炭素繊維粉末、グラファイト、ブロンズ粉末、ガラス粉
末、ガラス繊維などの充填剤を添加することも知られて
いる。しかしながら、一般に、これらの充填剤の添加量
は60重量%程度以下であった。ただし、特に比重の高い
充填剤を用いたものや、特定の目的において、60重量%
以上含有するものも若干ある。
[発明が解決しようとする問題点] 従来、石綿を主成分とするガスケット材については、環
境汚染等の問題があり、その使用には制限があった。ま
た、膨張黒鉛シートを用いたガスケット材などは、作業
性などに問題があり、また、コスト高になるという問題
もあった。
一方、充填剤を高い割合で配合したPTFE組成物の多く
は、多孔質体であったり、耐熱性、耐薬品性が劣る組成
物であったり、塗料用組成物であったりした。また、特
開昭59−221902号には、アルミナ、などの充填剤を高配
合したシートが記載されているが、これらの充填剤は耐
薬品性が劣ったり、また、成形において、成形加工装置
の摩耗が問題になったり、また、PTFEと、充填剤の他に
合成ゴムを必須成分とし、合成ゴムを含まない場合に
は、シートとしての密着性が低下する等の問題があっ
た。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、前述の問題点を解決すべくなされたものであ
り、特に耐熱性、耐薬品性に優れ、環境汚染等の問題が
なく、成形加工性に優れ、かつ、高温高圧下においても
応力緩和率が小さくシール性に優れた成形品を与えるこ
とを目的とするものであり、少なくとも5重量%のポリ
テトラフルオロエチレン樹脂と少なくとも60重量%の充
填剤を含有し、かつ、充填剤の少なくとも30重量%が粘
土鉱物であり、ポリテトラフルオロエチン樹脂が繊維化
されているポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物を提
供するものである。
本発明におけるポリテトラフルオロエチレン樹脂、すな
はち前記PTFEとしては、テトラフルオロエチレンの単独
重合体にとどまらず、熔融流動性を付与するには到らな
い程度の少量(例えば、0.5モル%程度以下)の他の共
単量体を共重合せしめて変性されたものも含まれる。か
かる共単量体としては、ヘキサフルオロプロピレン、ク
ロロトリフルオロエチレン、パーフルオロ(アルキルビ
ニルエーテル)、パーフルオロ(アルコキシビニルエー
テル)、トリフルオロエチレンあるいは、パーフルオロ
アルキルエチレン等が例示される。また、あまりに低分
子量のものでは液状あるいはゲル状となり好ましくな
く、好ましくは、標準比重から計算される分子量が103
以上の固体を50%以上含むものである。また、かかるHT
FEは、乳化重合により得られるものが、充填剤との混合
性、あるいは、後で述べる繊維化が容易であることから
好ましいが、乳化重合によって得られるPTFEに、他の重
合法により得られるPTFEの微粉砕物が混合されていても
よい。また、これらのPTFEは、その少なくとも一部が、
剪断力による繊維化されていることが好ましい。かかる
繊維化されたPTFEの存在は、組成物中のPTFEあるいは充
填剤の分散状態を良好なものとし、シート状成形体など
に成形した時の柔軟性や成形加工性を改良し、好まし
い。
このPTFEの繊維化は、充填剤との混合前、混合後あるい
は成形時に機械的剪断力を加えることにより容易に達成
される。例えば、充填剤を含むもしくは含まないPTFE
を、ナフサの如き加工助剤の存在下あるいは非存在下に
高速撹拌することにより、繊維化することが可能であ
る。
本発明における充填剤としては、種々のものが採用可能
であるが、粘土鉱物を充填剤の総量に対し30重量%以上
含有することが必須である。かかる粘土鉱物とは、フェ
ロケイ酸塩類を主成分とするものである。特に、カオリ
ナイトを主成分とする一般にクレーと呼ばれているもの
が、組成物中の分散性が優れ、耐熱性、耐薬品性が優
れ、また、組成物の成形加工性に優れ、成形物に好まし
い機械的物性を与えることから好ましい。かかる粘土鉱
物の量が、充填剤の総量に対し30%よりも少ない場合に
は、成形加工性が好ましくなく、また成形シートに充分
な柔軟性が得られず好ましくない。粘土鉱物は充填剤総
量に対し、30重量%以上が必須であるが、さらに良好な
成形体を与えるためには50重量%であることが好まし
い。最も好ましくは80重量%以上である。これらの粘土
鉱物は、平均粒径300〜0.01μ、さらには100〜0.01μで
あることが好ましい。平均粒径が大きい場合には、組成
物の成形体の表面の平滑性が損なわれ、ガスケットなど
に使用した場合、シール性が落ちるなどの問題が生じ、
好ましくない。また、平均粒径が小さい場合には、組成
物の成形体の柔軟性が悪くなり、耐クリープ性や、シー
ル性が悪くなり、好ましくない。しかしながら、粘土鉱
物の平均粒径が小さな場合であっても、他の粒径の大き
な充填剤と組み合せることにより、耐クリープ性とシー
ル性を両立することも可能である。
粘土鉱物の他の充填剤としては、耐熱性と耐薬品性を有
するものが採用される。例えば、カーボン、グラファイ
トなどの炭素質粉末、長石、シリカ、アルミナなどの酸
化物粉末や窒化硅素、窒化炭素、炭化ジルコン、硫化ニ
ッケル、硝子粉砕物、硫酸ジルコンなどの無機質粉末
や、硝子繊維、カーボン繊維、アルミナ繊維、チタン酸
カリ繊維、シリカ繊維などの無機質繊維、また、パーフ
ルオロアルコキシ樹脂、パーフルオロエチレンプロピレ
ン樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリアミ
ド、ポリアミドイミド、ポリエーテルスルホンなどの有
機物の粉末または繊維などが挙げられる。
本発明の組成物は、PTFEを少なくとも5重量%含有す
る。PTFEの量が5重量%よりも少ない場合には、PTFEの
ほぼ全量を繊維化しても、充分な強度が得られず、成形
体とすることが困難である。また、PTFEの量が少なすぎ
ると成形品の圧縮に対する復元率が低下し、好ましくな
い、特にPTFEを少なくとも10量%含有することが好まし
い。
また、本発明の組成物は、少なくとも60重量%の充填剤
を含有する。充填剤の量が60重量%よりも少ない場合に
は、成形品の応力緩和率が低下し、また圧縮率が悪くな
ることも認められガスケットなどに用いた場合にシール
性が悪くなり、好ましくない。より好ましい充填剤の量
は70重量%以上である。
本発明の組成物は、加工助剤の存在下あるいは非存在下
に、ペースト押出法および/またはカレンダロール法な
どによりシート状物などに成形することが可能である。
[実施例] 以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、か
かる実施例によって本発明が何ら限定されるものではな
い。
実施例1〜3、比較例1 第1表に示した割合で、乳化重合により得られたPTFE粉
末と、クレー(平均粒径10μ、土屋カオリン工業(株)
製、商品名カタルポ)に加工助剤を添加し高速撹拌した
後、乾燥することによりPTFE組成物を得た。この組成物
に液状潤滑剤20重量%添加し、ペースト押出しした後、
カレンダリングすることによりシート状成形物を得た。
このシート状成形物を焼成した後プレスすることによ
り、試験片を得た。かかる試験片を用いて、圧縮率、復
元率および応力緩和率を測定した結果を第1表に示し
た。
なお、圧縮率、復元率および応力緩和率の測定は、それ
ぞれ、インストロン型万能試験機を用い、以下の方法に
より測定した。
圧縮率、復元率 インストロン型万能試験機の定盤に試験片をのせ圧縮治
具により圧縮した。圧縮スピートは1mm/分とした。7kg/
cm2の面上に達した時の厚さを元の厚さとし、圧縮力が3
50kg/cm2の面圧に到達後ただちに圧縮を停止しクロスヘ
ッドを同じ速度で逆移動させ、復元曲線を得た。記録紙
による圧縮復元曲線、圧縮速度、記録紙送り速度から圧
縮率、復元率を求めた。
応力緩和率 インストロン型万能試験機の定盤に試験片をのせ、圧縮
治具により圧縮した。圧縮スピートは1mm/分とした。圧
縮力が350kg/cm2に到達後ただちに圧縮を停止した。圧
縮状態で2時間放置し、圧縮力の変化曲線を得た。初期
圧縮力と2時間後の圧縮力から応力緩和率を求めた。
実施例4、5 実施例1および3の試験片を、金属板の両面にロールプ
レスにより積層した。組成物は、金属板に対し、極めて
優れた密着性を示した。また、積層物について、実施例
1〜4と同様の測定を行った。その結果を第2表に示し
た。
[発明の効果] 本発明の組成物は、耐熱性、耐薬品性に優れ、かつ、良
成形性を有し、かつ、本組成物により成形される成形品
は、耐クリープ性、シール性が優れたものとなるという
優れた効果を有する。また、本発明の組成物は、金属
板、金鋼などにすぐれた密着性を有するため、金属板な
どとの積層も容易にすることができる。
かかる組成物は、ガスケットとして用いることは、環境
汚染などの問題なく、石綿ガスケットに代替し得る性能
を発揮するため、極めて有効である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも5重量%のポリテトラフルオロ
    エチレン樹脂と少なくとも60重量%の充填剤を含有し、
    かつ、充填剤の少なくとも30重量%が粘土鉱物であり、
    ポリテトラフルオロエチン樹脂が繊維化されているポリ
    テトラフルオロエチレン樹脂組成物。
JP62266573A 1987-01-09 1987-10-23 ポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物 Expired - Lifetime JPH0730224B2 (ja)

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JP62266573A JPH0730224B2 (ja) 1987-01-09 1987-10-23 ポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62-1841 1987-01-09
JP184187 1987-01-09
JP62266573A JPH0730224B2 (ja) 1987-01-09 1987-10-23 ポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6426661A JPS6426661A (en) 1989-01-27
JPH0730224B2 true JPH0730224B2 (ja) 1995-04-05

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JP62266573A Expired - Lifetime JPH0730224B2 (ja) 1987-01-09 1987-10-23 ポリテトラフルオロエチレン樹脂組成物

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JPS5128006Y2 (ja) * 1971-06-24 1976-07-15
BE788347A (fr) * 1971-09-20 1973-01-02 Baxter Laboratories Inc Trepan chirurgical pneumatique modulaire

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JPS6426661A (en) 1989-01-27

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