JPH05241557A - 文字表示制御装置および文字表示制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的はビットマップメモリ方式の文字
表示制御装置において、各種文字を表示する場合の文字
間隔を適正に設定することにより、均一な文字表示状態
を高速処理により実現することにある。 【構成】文字コード判定回路６はＣＰＵ１からの文字コ
ードを判別し、文字間隔調整の適用範囲に含まれるか否
かを判定する。文字幅判定回路８は文字コード判定回路
６の判別結果に基づいて、文字パターンメモリ３からア
クセスされた１文字分の文字パターンに対する文字幅情
報を生成する。演算回路１０は文字幅情報に基づいて、
１文字分の文字パターンの横方向の文字間隔を適正に調
整するための論理演算処理を実行し、この論理演算処理
により得られる文字パターンをビットマップメモリ４に
展開する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ディスプレイ装置の文
字表示を行なう装置において、ビットマップメモリ方式
の文字表示制御装置および文字表示制御方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ディスプレイ装置の画面に文字を
ドット表示する方式として、グラフィックスモードにお
いて文字パターン（フォントデータ）をビットマップメ
モリに転送して展開する方式がある。

【０００３】この方式では、文字とイメージデータとを
混在して表示できる利点があるが、ビットマップメモリ
への転送データ量が多大になる欠点がある。このような
欠点を解消するために、ＢＩＴＢＬＴ（ｂｉｔ−ｂｏｕ
ｎｄａｒｙ ｂｌｏｃｋｔｒａｎｓｆｅｒ）方式によ
り、矩形領域の文字パターンを高速にデータ転送するこ
とがなされている。

【０００４】ところで、ビットマップメモリ方式によ
り、例えば漢字と英数字を同一のフォントサイズ（縦横
のドット数）で等間隔に展開すると、特に英数字の中に
は文字間隔が空き過ぎることがある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ビットマップメモリ方
式により、ディスプレイ装置の画面に文字表示を行なう
場合に、同一フォントサイズで等間隔に表示すると、特
に英数字の中には文字間隔が空き過ぎることがある。こ
のため、文字列全体のバランスが悪化し、表示状態に違
和感が生ずることがある。

【０００６】本発明の目的は、ビットマップメモリ方式
の文字表示制御装置において、各種文字を表示する場合
の文字間隔を適正に設定することにより、均一な文字表
示状態を高速処理により実現することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、ビットマップ
メモリ方式の文字表示制御装置において、外部から入力
されて文字パターンに対応する文字コードを判別する文
字コード判定手段、１文字分の文字パターンに対する文
字幅情報を生成する文字幅判定手段および１文字分の文
字パターンの横方向の文字間隔を調整するための論理演
算処理を実行する演算手段を備えた装置である。

【０００８】

【作用】本発明では、文字コード判定手段は外部から入
力される文字コードを判別し、文字間隔調整の適用範囲
に含まれるか否かを判定する。適用範囲の文字コードに
対応する文字パターンが文字パターンメモリ手段からア
クセスされる。文字幅判定手段は文字コード判定手段の
判別結果に基づいて、文字パターンメモリ手段からアク
セスされた１文字分の文字パターンに対する文字幅情報
を生成する。演算手段は文字幅判定手段により生成され
る文字幅情報に基づいて、１文字分の文字パターンの横
方向の文字間隔を適正に調整するための論理演算処理を
実行し、この論理演算処理により得られる文字パターン
をビットマップメモリ手段に展開する。

【０００９】

【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。

【００１０】図１は同実施例に係わる文字表示制御装置
の構成を示すブロック図である。本装置は、ホストコン
ピュータ（ＣＰＵ）１から入力される文字コードに応じ
た文字パターンをディスプレイ５の画面に表示するため
の表示制御部２、文字パターンメモリ３およびビットマ
ップメモリ４からなる。

【００１１】表示制御部２は、文字コード判定回路６、
アドレス発生回路７、文字幅判定回路８、バッファ回路
９および演算回路１０を備えている。文字コード判定回
路６はＣＰＵ１からの文字コードを判別し、例えば予め
用意されたテーブルに基づいて文字間隔調整の適用範囲
に含まれる否かを判定する。文字幅判定回路８は、文字
コード判定回路６からの判別結果に基づいて、文字パタ
ーンの横最大幅（ドット数）と位置を検出し、シフト情
報とマスクパターンからなる文字幅情報を生成する。

【００１２】アドレス発生回路７は文字コード判定回路
６からの判別結果に応じて、文字パターンメモリ３から
指定の文字パターンをアクセスするためのアドレスを出
力する。また、アドレス発生回路７はビットマップメモ
リ４をアクセスするためのアドレスを出力する。バッフ
ァ回路９は文字パターンメモリ３からアクセスされた１
文字分の文字パターンを格納する。

【００１３】演算回路１０は、文字幅判定回路８からの
文字幅情報に基づいて、文字パターンの切出し処理やシ
フト処理等に必要な論理演算処理を実行し、ビットマッ
プメモリ４に文字パターンを展開する処理を実行する。

【００１４】文字パターンメモリ３は、予め各種文字フ
ォントに対応する文字パターンデータ（以下単に文字パ
ターン）を格納している例えばＲＯＭである。ビットマ
ップメモリ４は、ディスプレイ５の画面に表示すべき文
字フォントのドットパターンを展開するためのＲＡＭで
ある。次に、同実施例の動作を説明する。

【００１５】図２に示すステップＳ１に示すように、Ｃ
ＰＵ１から表示対象の文字コードが表示制御部２に入力
されると、文字コード判定回路６は入力された文字コー
ドを判別し、文字コードに対応する文字パターンが文字
パターンメモリ３に存在するか否かを判定する（ステッ
プＳ２）。該当する文字パターンが存在する場合には
（ステップＳ３のＹＥＳ）、アドレス発生回路７は入力
した文字コードに対応する文字パターンをアクセスする
ためのアドレスを出力する。このアドレスにより、文字
パターンメモリ３から文字コードに対応する１文字分の
文字パターンがアクセスされて、バッファ回路９に格納
される（ステップＳ４）。

【００１６】このとき、バッファ回路９に格納された文
字パターンは、文字幅判定回路８に供給される。文字幅
判定回路８は、文字パターンの横最大幅と位置を検出す
る。一方、文字コード判定回路６は文字コードが本発明
に係わる文字幅調整の適用範囲に含まれるか否かを、予
め用意されたテーブルに基づいて判定する（ステップＳ
５）。即ち、テーブルには、文字列を表示した場合に、
文字間隔が広くなり過ぎるような文字（例えば英字の
Ｉ）に対応する文字コード群が予め格納されている。文
字コード判定回路６はテーブルを検索し、入力された文
字コードがテーブルに格納されていれば、文字幅調整の
適用範囲に含まれると判定する。

【００１７】文字コードが適用範囲内であれば（ステッ
プＳ６のＹＥＳ）、文字幅判定回路８は検出した横最大
幅と位置から文字幅情報を生成する（ステップＳ７）。
ここで、図３に示すように、例えば８×８ドットの文字
パターンＰにおいて、例えば英字「Ｉ」の文字パターン
の位置とは最も左端にあるデータのドット位置「２」で
あり、横最大幅とは文字パターンの右端と左端のドット
位置の差「３」である。

【００１８】文字幅判定回路８は、横最大幅と位置から
マスクパターンとシフト量からなる文字幅情報を生成す
る。マスクパターンはパターン幅（文字パターンの横最
大幅）に文字間ドット（ここでは左右１ドット）を加え
て作成される。シフト量はビットマップメモリ４の位置
と文字パターン位置とに応じて決定される。ここでは、
文字パターンＰのマスクパターンは「０１１１１１０
０」である。

【００１９】演算回路１０は文字幅判定回路８からの文
字幅情報に基づいて、バッファ回路９に格納された文字
パターンＰに対して横方向の文字間隔を調整するための
論理演算を実行する（ステップＳ８）。即ち、図３に示
すように、演算回路１０はマスクパターンに応じたパタ
ーン幅３ドットおよび文字間２ドットの計横５ドットと
縦８ドットの文字パターンＰを切出す処理を行なう。演
算回路１０は切り出した文字パターンＰを、シフト量に
応じてビットマップメモリ４の所定の位置（ここでは、
ＨとＪの間）に展開する（ステップＳ９）。

【００２０】このようにして、ビットマップメモリ４に
展開された文字パターンは、ディスプレイ５の画面に表
示される。この表示状態において、例えば英数字の
「Ｉ」のように、フォント自体の横方向のドット数（３
ドット）が文字パターン全体のドット数（８ドット）よ
り小さい場合には、文字列を表示したときに文字間が空
き過ぎることがある。本発明では、そのような文字に対
して文字間を所定の適正値に調整することにより、文字
列を表示したときに文字間隔を均一化することができ
る。

【００２１】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ビ
ットマップメモリ方式の文字表示制御装置において、文
字列をディスプレイの画面に表示するときに、均一な文
字表示状態を高速処理により実現することができる。し
たがって、文字列全体のバランスを図ることができるた
め、表示状態に違和感が生ずるような事態を防止するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係わる文字表示制御装置の構
成を示すブロック図。

【図２】同実施例の動作を示すフローチャート。

【図３】同実施例の動作を説明するための概念図。

【符号の説明】

２…表示制御部、３…文字パターンメモリ、４…ビット
マップメモリ、６…文字コード判定回路、７…アドレス
発生回路、８…文字幅判定回路、９…バッファ回路、１
０…演算回路。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 文字コードに対応する各種の文字パター
   ンを格納している文字パターンメモリ回路と、 前記文字パターンをディスプレイの表示用パターンとし
   て展開するためのビットマップメモリ回路と、 外部から入力される前記文字コードを判別し、文字幅調
   整の適用範囲の文字コードであるか否かを判定する文字
   コード判定回路と、 この文字コード判定回路の判定結果に基づいて、前記文
   字パターンメモリ回路からアクセスされた１文字分の文
   字パターンに対する文字幅情報を生成する文字幅判定回
   路と、 この文字幅判定回路により生成される前記文字幅情報に
   基づいて、前記ディスプレイに文字列を表示したときの
   文字間隔を所定の間隔を得るように前記１文字分の文字
   パターンの横方向の間隔を調整するための論理演算処理
   を実行し、この論理演算処理により得られる文字パター
   ンを前記ビットマップメモリ手段に展開する演算回路と
   を具備したことを特徴とする文字表示制御装置。
2. 【請求項２】 外部から入力される前記文字コードを判
   別し、文字幅調整の適用範囲の文字コードであるか否か
   を判定するステップと、 前記文字コード判定結果に基づいて、文字コードに対応
   する各種の文字パターンを格納している文字パターンメ
   モリ回路からアクセスされた１文字分の文字パターンに
   対する文字幅情報を生成するステップと、 前記文字幅情報に基づいて、ディスプレイに文字列を表
   示したときの文字間隔を所定の間隔を得るように前記１
   文字分の文字パターンの横方向の間隔を調整するための
   論理演算処理を実行し、この論理演算処理により得られ
   る文字パターンを文字パターンをディスプレイの表示用
   パターンとして展開するためのビットマップメモリ手段
   に展開するステップとからなる文字表示制御方法。