JPH052414A - 工作機械の変位補正方法 - Google Patents

工作機械の変位補正方法

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JPH052414A
JPH052414A JP18031591A JP18031591A JPH052414A JP H052414 A JPH052414 A JP H052414A JP 18031591 A JP18031591 A JP 18031591A JP 18031591 A JP18031591 A JP 18031591A JP H052414 A JPH052414 A JP H052414A
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displacement
function
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JP18031591A
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Inventor
Kenji Kato
健二 加藤
Tatsuya Hirata
辰哉 平田
Kenichi Suzuki
賢一 鈴木
Masato Shiozaki
正人 塩崎
Tomoo Matsumoto
倫雄 松本
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転中に生じる機械的変位を簡易にかつ適切
に補正する工作機械の変位補正方法を提供する。 【構成】 時間の変化に対して機械本体の変位が増減す
る各条件下においてその条件下での時間tを変数として
補正値を算出するアップ関数FU(t) およびダウン関数FD
(t) を求めておき、運転時に機械本体の変位に影響を及
ぼす複数種の要因の状態量c,q,n,v,iを計測
し、この計測した各要因の状態量を基に変位が増加およ
び減少のいずれの条件下であるかを判別するとともに、
その判別した条件下での変数時間tを算出するととも
に、その変数時間tを前記判別条件下に対応する関数FU
(t),FD(t) に導入して補正値ΔPを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械の変位補正方
法に関する。例えば、熱による変位に対して補正を行う
変位補正方法に関する。
【0002】
【背景技術】工作機械では、熱によって機械本体に変位
が生じると、加工精度に悪影響を及ぼすことから、これ
らの熱変位を機械的構成によって少なくしたり、あるい
は、熱と熱変位量とを予め求めておき、その関係からあ
る温度における熱変位量を例えばNC指令値に対して補
正し、いわゆる熱変位補正を行い、加工精度を確保する
ことが行われている。
【0003】熱変位補正は、工作機械の機械本体の一部
に温度センサを取り付け、この温度センサで測定された
温度を基に補正値を算出する手法である。例えば、2つ
の温度センサを用いた場合、その2つの温度センサによ
って測定された温度の差分をtとすると、補正値ΔP
は、次式から求めることができる。 ΔP=(A/100)t+B ただし、A;100℃当たりの伸び量、B;バイアス値
である。なお、補正値ΔPは、±ある値でクランプされ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】温度センサによって測
定されるものは機械本体の一部分の温度にすぎない。こ
のため、補正値算出の要因となるものは温度だけであ
る。つまり、たった2つの点で測られた温度だけをもっ
て補正値を決定していることになる。
【0005】ところが、熱発生源や機械の伸びの発生箇
所は機械本体の各所に点在するので、数点の温度だけを
もって算出した補正値では機械の切削点での実際の変位
と算出された補正値にずれが生じてしまう場合が多々発
生するという問題がある。
【0006】また、機械本体の温度を測るための温度セ
ンサが必要であることから、コストがかかる。しかも、
温度センサを取り付けられる構造に機械本体を製作する
必要があり、機械によっては構造上適切な位置に温度セ
ンサを取り付けられない場合もある。
【0007】一方、熱変位補正を用いずに位置決め精度
を確保しようとすると、機械本体にリニアスケールなど
を取り付けて直接機械側の位置を検出しなければならな
いので、温度センサと同様な問題がある。
【0008】ここに、本発明の目的は、このような従来
の問題を解決すべくなされたもので、運転中に生じる機
械的変位を簡易にかつ適切に補正することができる工作
機械の変位補正方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明の工作
機械の変位補正方法は、切削加工条件などによって生じ
る機械的変位はその条件下での時間の変化とともに増加
または減少する点に着目し、その条件下での時間と機械
的変位(補正値)との関数を予め作成しておき、その条
件下での時間から補正値を直ちに求められるようにした
ものである。
【0010】具体的には、時間の変化に対して機械本体
の変位が増加する条件下においてその条件下での時間を
変数として補正値を算出する補正値増加関数および時間
の変化に対して機械本体の変位が減少する条件下におい
てその条件下での時間を変数として補正値を算出する補
正値減少関数を予め求めておき、前記機械本体の変位に
影響を及ぼす複数種の要因の状態量を計測し、この計測
した各要因の状態量を基に変位が増加および減少のいず
れの条件下であるかを判別するとともに、その判別した
条件下での変数時間を算出し、その算出した変数時間を
前記判別条件下に対応する関数に導入して補正値を求め
る、ことを特徴としている。
【0011】
【作用】予め、時間の変化に対して機械本体の変位が増
加する条件下において、その条件下での時間を変数とし
て補正値を算出する補正値増加関数と、時間の変化に対
して機械本体の変位が減少する条件下においてその条件
下での時間を変数として補正値を算出する補正値減少関
数とをそれぞれ求めておく。例えば、実験などにより求
めておく。
【0012】そこで、いま、電源が投入されると、機械
本体の変位に影響を及ぼす複数種の要因の状態量が計測
された後、その計測された各要因の状態量から変位が増
加および減少のいずれの条件下であるかが判別される。
その結果、判別した条件下での変数時間が算出されると
ともに、その算出した変数時間が前記判別条件下に対応
する関数に導入れて補正値が求められる。従って、運転
中における機械的変位を簡易にかつ適切に補正すること
ができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の変位補正方法を適用した一実
施例を図面に基づいて説明する。図1は本実施例の装置
を示すブロック図である。同図において、5はクーラン
トの使用状態cを計測するクーラント計測部、6は主軸
を受ける軸受における潤滑油流量qを計測する潤滑油流
量計測部、7は主軸の回転数nを計測する主軸回転数計
測部、8は各軸の送り速度vを計測する送り速度計測
部、9は主軸を回転駆動させるモータの負荷電流値iを
計測する主軸負荷計測部、10はPC指令作成部であ
る。
【0014】PC指令作成部10では、前記クーラント
計測部5で計測されたクーラント使用状態c、潤滑油流
量計測部6で計測された潤滑油流量q、主軸回転数計測
部7で計測された主軸回転数n、送り速度計測部8で計
測された各軸の送り速度(v)、主軸負荷計測部9で計
測された負荷電流値iを基に、図3に示すアルゴリズム
に従ってPC指令(アップ指令、キープ指令、ダウン指
令)を作成し、そのPC指令を補正値演算部11へ出力
する。
【0015】補正値演算部11には、現在時刻Tをカウ
ントするリアルタイムクロック部12、演算データ記憶
部13および演算結果である補正値ΔPを記憶する補正
値記憶部14がそれぞれ接続されている。演算データ記
憶部13には、アップ関数記憶エリア13A、ダウン関
数記憶エリア13B、補正値算出時の時刻T′を記憶す
る補正値算出時刻記憶エリア13Cおよび変数時間tを
記憶する変数時間記憶エリア13Dなどが設けられてい
る。
【0016】ここで、アップ関数記憶エリア13Aおよ
びダウン関数記憶エリア13Bには、図2に示す如く、
時間の変化に対して機械本体の変位が増加する条件下に
おいてその条件下での時間 (t)を変数として補正値を算
出する補正値増加関数としてのアップ関数FU(t) および
時間の変化に対して機械本体の変位が減少する条件下に
おいてその条件下での時間 (t)を変数として補正値を算
出する補正値減少関数としてのダウン関数FD(t) が予め
記憶されている。
【0017】なお、アップ関数FU(t) は、 t<0 のとき………FU1(0) 0≦t≦1 のとき…FU1(t)= (22/1) ×t 1<t≦2 のとき…FU2(t)= (11/1) ×(t-1) +22 2<t≦3 のとき…FU3(t)= ( 4/1) ×(t-2) +33 3<t≦4 のとき…FU4(t)= ( 1/1) ×(t-3) +37 4<tのとき………FU4(4) で与えられる。
【0018】また、ダウン関数FD(t) は、 t<0 のとき………FD1(0) 0≦t≦2 のとき…FD1(t)= ( 8/2) ×t 2<t≦3 のとき…FD2(t)= ( 8/1) ×(t-2) +8 3<t≦4 のとき…FD3(t)= (22/1) ×(t-3) +16 4<tのとき………FU4(4) で与えられる。
【0019】補正値演算部11は、図4に示すアルゴリ
ズムに従って、前記PC指令作成部10からPC指令が
与えられるごとに、そのPC指令がアップ指令、キープ
指令およびダウン指令のいずれであるかを判別し、その
判別結果に対応する条件下での変数時間tを求めた後、
その変数時間tをアップ関数FU(t) またはダウン関数FD
(t) に導入して補正値を算出する。つまり、PC指令の
判別から変位が増加および減少のいずれの条件下である
かを判別するとともに、その判別した条件下での変数時
間tを算出し、その算出した変数時間tを前記判別条件
下に対応する関数FU(t) ,FD(t) に導入して補正値ΔP
を求める。
【0020】なお、計算された補正値ΔPは、補正値記
憶部14に更新記憶されるとともに、サーボモータ15
によって行われる位置決めに対する補正値として補正が
実行される。
【0021】図3は前記PC指令作成部10におけるP
C指令作成の詳細アルゴリズムを示す。まず、電源が投
入されたことを条件として、ステップ(以下、STと略
す。)1へ進み各計測部5〜9で計測した各要因の状態
量を多変量解析して変位が増加および減少のいずれの条
件下であるかを判別する。つまり、クーラント使用状態
c、軸受潤滑油流量q、主軸回転数n、送り速度vおよ
び負荷電流値iを基にPC指令しきい値αを次式に従っ
て計算する。 α=K1×c+K2×q+K3×n+K4×v+K5×
i ただし、K1〜K5は機械の変位量との相関により予め
決定された重み係数である。
【0022】続いて、ST2へ進みPC指令しきい値α
と予め設定記憶した設定値βとを比較する。しきい値α
が設定値βより大きければ、つまりα>βであれば、S
T3へ進みアップ指令を出力する。また、しきい値αが
設定値βと同じであれば、つまりα=βであれば、ST
4へ進みキープ指令を出力する。また、しきい値αが設
定値βより小さければ、つまりα<βであれば、ST5
へ進みダウン指令を出力する。
【0023】図4は前記補正値演算部11における補正
値算出の詳細アルゴリズムを示す。まず、PC指令作成
部10からPC指令が与えられるごとに、ST11へ進
みPC指令作成部11から出力されたPC指令がアップ
指令であるか、キープ指令であるか、ダウン指令である
かをそれぞれ判別する。PC指令がアップ指令であれ
ば、ST12へ進み変数時間tを計算する。ここで、ま
ず、前回のPC指令(前回補正値算出時のPC指令)が
アップ指令、キープ指令およびダウン指令のいずれであ
るかをチェックする。
【0024】前回のPC指令がアップ指令の場合には、
リアルタイムクロック部12から与えられる現在時刻T
から補正値算出時刻記憶エリア13Cに記憶されている
補正値算出時の時刻T′を差し引いて差時間ΔT(=T
−T′)を求め、その差時間ΔTを変数時間記憶エリア
13Dに記憶されている変数時間tに加算した後、ST
13へ進む。前回のPC指令がキープ指令の場合には、
変数時間tを更新することなくST13へ進む。前回の
PC指令がダウン指令の場合には、つまりPC指令がダ
ウン指令からアップ指令に変化した場合には、補正値記
憶部14に記憶されている前回の補正値ΔP′をそれと
等価なアップ関数FU(t) における変数時間tに変換しそ
の変数時間tを変数時間記憶エリア13Dに更新記憶さ
せた後ST13へ進む。
【0025】ST13において、変数時間記憶エリア1
3Dに更新記憶された変数時間tをアップ関数FU(t) に
導入して補正値ΔPを計算するとともに、その補正値Δ
Pを補正値記憶部14に更新記憶させた後、ST14へ
進み現在時刻Tを補正値算出時刻記憶エリア13Cに更
新記憶させる。
【0026】また、PC指令がダウン指令であれば、S
T15へ進み変数時間tを計算する。ここで、まず、前
回のPC指令がダウン指令、キープ指令およびアップ指
令のいずれであるかをチェックする。
【0027】前回のPC指令がダウン指令の場合には、
リアルタイムクロック部12から与えられる現在時刻T
から補正値算出時刻記憶エリア13Cに記憶されている
補正値算出時の時刻T′を差し引いて差時間ΔT(=T
−T′)を求め、その差時間ΔTを変数時間記憶エリア
13Dに記憶されている変数時間tから減算した後、S
T16へ進む。前回のPC指令がキープ指令の場合に
は、変数時間tを更新することなくST16へ進む。前
回のPC指令がアップ指令の場合には、つまりPC指令
がアップ指令からダウン指令に変化した場合には、補正
値記憶部14に記憶されている前回の補正値ΔP′をそ
れと等価なダウン関数FD(t) における変数時間tに変換
しその変数時間tを変数時間記憶エリア13Dに更新記
憶させた後ST16へ進む。
【0028】ST16において、変数時間記憶エリア1
3Dに更新記憶された変数時間tをダウン関数FD(t) に
導入して補正値ΔPを計算するとともに、その補正値Δ
Pを補正値記憶部14に更新記憶させた後、ST14へ
進む。なお、ST11の判断において、PC指令がキー
プ指令であれば、そのままST14へ進む。
【0029】図5は補正が行われている一例を示す。こ
こで、同図に示す〜点については次の条件とする。 点…時刻T1 ;電源投入切削開始(PC指令はアップ
指令) 点;時刻T2 ;主軸回転数低速および送り速度低速の
条件発生(PC指令はキープ指令) 点…時刻T3 ;切削速度高速(PC指令はアップ指
令) 点…時刻T4 ;切削停止(PC指令はダウン指令) 点…時刻T5 ;切削開始(PC指令はアップ指令) 点…時刻T6 ;切削停止電源オフ 点…時刻T7 ;電源投入切削開始、電源再立ち上げ時
に減少量を計算(PC指令はアップ指令)
【0030】いま、時刻T1 の点からスタートとする
と仮定する。時刻T1 の点において電源投入後すぐに
ワークの加工が始まるとすると、PC指令作成部10に
おいて、一定時間ごとに、図3の処理を繰り返し行う。
その結果、点における諸要因(クーラント計測部5、
潤滑油流量計測部6、主軸回転数計測部7、送り速度計
測部8および主軸負荷計測部9からのデータ)から、時
刻T2 の点になるまでアップ指令が補正値演算部11
へ与えられる。
【0031】補正値演算部11では、PC指令作成部1
0からアップ指令が与えられるごとに、リアルタイムク
ロック部12から与えられる現在時刻Tから補正値算出
時刻記憶エリア13Cに記憶されている補正値算出時の
時刻T′を差し引いて差時間ΔT(=T−T′)を求
め、その差時間ΔTを変数時間記憶エリア13Dに記憶
されている変数時間tに加算した後、その変数時間tを
アップ関数FU(t) に導入して補正値ΔPを計算する。従
って、補正値ΔPはアップ関数FU1(t)に沿って変化され
ていく。
【0032】やがて、時刻T2 の点において、PC指
令がキープ指令に変化すると、変数時間tは更新されな
いから、補正値ΔPは時刻T2 の点における補正値Δ
Pに保たれる。続いて、時刻T3 の点において、PC
指令がアップ指令に変化すると、変数時間tは増加され
ていくから、補正値ΔPはアップ関数FU2(t)に沿って変
化されていく。その後、時刻T4 の点において、PC
指令がダウン指令に変化すると、前回の補正値ΔP′が
それと等価なダウン関数FD(t) における変数時間tに変
換されその変数時間tがダウン関数FD(t) に導入されて
補正値ΔPが計算される。従って、補正値ΔPはダウン
関数FD3(t),FD2(t) に沿って変化されていく。
【0033】このようにして、時刻T5 の点におい
て、PC指令がアップ指令に変化すると、変数時間tは
増加されていくから、補正値ΔPはアップ関数FU1(t),F
U2(t)に沿って変化されていく。その後、時刻T6 の
点において電源がオフされた後、時刻T6 の点におい
て電源が投入されると、その間における変数時間tから
補正値ΔPの減少量が求められた後、そのときの補正量
ΔP′がそれと等価なアップ関数FU(t) における変数時
間tに変換され、その変数時間tがアップ関数FU(t) に
導入されて補正値ΔPが計算される。従って、補正値Δ
Pはアップ関数FU1(t)に沿って変化されていく。
【0034】従って、本実施例によれば、予め、時間の
変化に対して機械本体の変位が増加する条件下において
その条件下での時間tを変数として補正値を算出するア
ップ関数FU(t) および時間の変化に対して機械本体の変
位が減少する条件下においてその条件下での時間tを変
数として補正値を算出するダウン関数FD(t) を求めてお
き、その後、電源が投入されたことを条件として、機械
本体の変位に影響を及ぼす複数種の要因の状態量を計測
し、この計測した各要因の状態量を基に変位が増加およ
び減少のいずれの条件下であるかを判別するとともに、
その判別した条件下での変数時間tを算出するととも
に、その算出した変数時間tを前記判別条件下に対応す
る関数FU(t),FD(t) に導入して補正値ΔPを求めるよう
にしたので、運転中に生じる機械的変位を簡易にかつ適
切に補正することができる。
【0035】このことは、従来のような温度センサやリ
ニアスケールなどが不要である上、それを機械本体に取
り付ける必要もないから、それに伴う労力を軽減するこ
とができる。しかも、周囲の雰囲気温度に応じてアップ
関数FU(t)およびダウン関数FD(t) を変更するようにす
れば、季節による変位のバラツキをも補正することがで
きる。
【0036】また、機械本体の変位に影響を及ぼす複数
種の要因として、クーラント使用状態(c)、軸受潤滑
油流量(q)、主軸回転数(n)、送り速度(v)およ
び負荷電流値(i)を計測するとともに、これらのデー
タを基にPC指令しきい値αを計算し、これと予め設定
した設定値βとを比較してアップ指令、キープ指令およ
びダウン指令のいずれかを出力するようにしたので、変
位が増加、停止および減少のいずれの条件下であるかを
正確に判別することができる。
【0037】なお、本発明は、上記実施例の構成に限定
されるものではない。例えば、機械本体の変位に影響を
及ぼす複数種の要因についても、上記例に限られるもの
でない。また、アップ関数FU(t) およびダウン関数FD
(t) については、各条件下での変数時間tに対して最適
な補正値が得られるように、予め、実験などで予め作成
しておけばよい。
【0038】
【発明の効果】以上の通り、本発明の工作機械の変位補
正方法によれば、運転中の機械的変位を簡易にかつ正確
に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を適用した装置を示すブロック図
である。
【図2】図1の記憶部13に記憶されるアップ関数およ
びダウン関数を示す図である。
【図3】図1に示すPC指令作成部10におけるPC指
令作成のアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図4】図1に示す補正値演算部11における補正値算
出のアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図5】図1の装置によって実際に補正が行われている
一例を示す図である。
【符号の説明】
5 クーラント計測部 6 潤滑油流量計測部 7 主軸回転数計測部 8 送り速度計測部 9 主軸負荷計測部 10 PC指令作成部 11 補正値演算部 12 リアルタイムクロック部 13 演算データ記憶部 13A アップ関数記憶エリア 13B ダウン関数記憶エリア 13C 補正値算出時刻記憶エリア 13D 変数時間記憶エリア 14 補正値記憶部 15 サーボモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩崎 正人 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社沼津事業所内 (72)発明者 松本 倫雄 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社沼津事業所内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】時間の変化に対して機械本体の変位が増加
    する条件下においてその条件下での時間を変数として補
    正値を算出する補正値増加関数および時間の変化に対し
    て機械本体の変位が減少する条件下においてその条件下
    での時間を変数として補正値を算出する補正値減少関数
    を予め求めておき、前記機械本体の変位に影響を及ぼす
    複数種の要因の状態量を計測し、この計測した各要因の
    状態量を基に変位が増加および減少のいずれの条件下で
    あるかを判別するとともに、その判別した条件下での変
    数時間を算出し、その算出した変数時間を前記判別条件
    下に対応する関数に導入して補正値を求める、ことを特
    徴とする工作機械の変位補正方法。
JP18031591A 1991-06-24 1991-06-24 工作機械の変位補正方法 Withdrawn JPH052414A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US4954345A (en) * 1985-12-04 1990-09-04 Rohm Pharma Gmbh Dermally acting pharmaceutical preparation with liposomes as vehicle means
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