JP2000326181A - 工作機械の熱変形補正方法 - Google Patents

工作機械の熱変形補正方法

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JP2000326181A
JP2000326181A JP11138126A JP13812699A JP2000326181A JP 2000326181 A JP2000326181 A JP 2000326181A JP 11138126 A JP11138126 A JP 11138126A JP 13812699 A JP13812699 A JP 13812699A JP 2000326181 A JP2000326181 A JP 2000326181A
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JP
Japan
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thermal displacement
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strain gauge
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JP11138126A
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English (en)
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Yasuo Shinjo
康男 新庄
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工作機械の熱変位を安価且つ高精度に補正す
ることができる方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 ベッド上に回転工具を備えたメインコラ
ムを移動自在に載置すると共に前記ベッド上でワークを
駆動回転させ、更に、前記ベッド上に立設されたカウン
タコラムからサポートアームを水平に延ばし、該サポー
トアームで前記ワークを下向きに押し付けながら、前記
メインコラムをベッド上で摺動させることにより、前記
回転工具を前記ワークに接触させて加工を行うに際し、
前記カウンタコラムに歪みゲージを貼着し、該歪みゲー
ジで計測される熱変位に基づいて前記メインコラムの送
り量を補正することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械の熱変形
補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に工作機械には、高い精度が要求さ
れ、例えば、ホブカッタで平歯車等の歯車を連続的に歯
切りするホブ盤においては、ミクロンオーダーの精度が
要求されている。そのため、ホブ盤においては、ホブカ
ッタの搭載されたメインコラムを移動させるサーボモー
タにパルスコーダを装着し、このパルスコーダでサーボ
モータによる送り量を検出して制御系へフィードバック
し、ワークとホブカッタとの相対距離が所定の値となる
ように、上記送り量を制御(いわゆる、セミクローズド
制御)を行っていた。
【0003】しかし、工作機械では加工時に、ワークと
回転工具との間で摩擦熱が発生するため、その影響で各
部材が熱変形し、上記送り量が一定でも、ワークとホブ
カッタとの相対距離が変化してしまう。そのため、この
ような熱変形の影響を排除すべく、メインコラムとベッ
ドとの間に外部スケールを取り付けて、メインコラムの
実際の送り量を検出してフィードバックさせる制御(い
わゆる、フルクローズド制御)も行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したフルクローズ
ド制御においては、外部スケールを必要とするためコス
トが高く、また、熱変位量を直接に検出するものでない
ため、安定性において問題を生じる場合がある。一方、
ワークとホブカッタに発生する熱を奪うために使用され
る冷却油の温度データを記憶し、当該冷却油の温度と、
ワークとホブカッタとの相対距離との関係を求め、熱変
位量を推定する方法もあるが、間接的な方法であるた
め、補正精度の面で必ずしも十分とは言えなかった。本
発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、工
作機械においては、高温となった切削油が最も多く飛び
散る部分が最も熱膨張による影響を受けやすいことに着
目してなされたものである。即ち、本発明は、工作機械
の熱変位を安価且つ高精度に補正することができる方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の請求項1に係る工作機械の熱変形補正方法は、ベ
ッド上に立設されたカウンタコラムからサポートアーム
を水平に延ばし、該サポートアームで回転するワークを
保持しつつ、回転工具を備えたメインコラムを前記ベッ
ド上で摺動させることにより、前記回転工具を前記ワー
クに接触させて加工を行うに際し、前記カウンタコラム
に歪みゲージを貼着し、該歪みゲージで計測される熱変
位に基づいて前記メインコラムの送り量を補正すること
を特徴とする。
【0006】また、上記目的を達成する本発明の請求項
2に係る工作機械の熱変形補正方法は、請求項1におい
て、前記ベッド上に歪みゲージを貼着し、前記歪みゲー
ジで計測される熱変位に基づいて前記メインコラムの送
り量を補正することを特徴とする。
【0007】〔作用〕本発明の請求項1に係る工作機械
の熱変形補正方法によれば、熱変位が最も大きいカウン
タコラムに歪みゲージを張り付けて、その熱変位を求
め、メインコラムの送り量を制御するのであるから、外
部スケールを取り付けてフルクローズドループを組んだ
場合に比較して、安価にシステムを構築でき、また、切
削油の温度データにより、各部材の熱変位を推定する場
合に比較し、熱変位量を直接的に検出するので、補正精
度が向上する利点がある。本発明の請求項2に係る工作
機械の熱変形補正方法は、カウンタコラム以外に熱変位
を生じやすい部分であるベッドにも歪みゲージを張り付
けて、その熱変位も計測するので、更に補正精度が向上
することになる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明について、図面に示す実施
例を参照して詳細に説明する。図1に本発明の一実施例
を示す。同図に示すように、ベッド1上には、ホブカッ
タ6を備えたメインコラム2が前後方向(図中左右方
向)に摺動自在に載置されると共にこのメインコラム2
を前後方向に摺動させるサーボモータ3が設けられてい
る。サーボモータ3は、NC装置11からサーボアンプ
5を経由した動力が与えられ、メインコラム2をベッド
1上で前後方向に移動させる。
【0009】サーボモータ3には、パルスコーダ4が装
着され、サーボモータ3によるメインコラム2の送り量
をサーボアンプ5へフィードバックする。また、ベッド
1上中央には、回転テーブル7が載置されると共にこの
回転テーブル7に歯切り加工の対象となるワーク(例え
ば、平歯車の加工対象)8が駆動回転するように設けら
れている。回転テーブル7とベッド1との間には油膜が
介在している。
【0010】更に、ベッド1上には、カウンタコラム9
が立設されると共にこのカウンタコラム9に水平なサポ
ートアーム10が取り付けられ、このサポートアーム1
0は一定圧力にてワーク8を下向きに押さえ付けるよう
に構成されている。従って、このサポートアーム10で
回転するワーク10を保持しながら、サーボモータ3に
よりメインコラム2を前後に摺動させることにより、ホ
ブカッタ6をワーク8に噛み合わせて歯切り加工を行う
ことができ、この際のメインコラム2の送り量はパルス
コーダ4からサーボアンプ5へフィードバックされ、ホ
ブカッタ6とワーク8との相対距離が所定の値となるよ
うにセミクローズド制御されることになる。
【0011】更に、本実施例では、カウンタコラム9の
熱変位を計測するために、カウンタコラム9の前面、背
面にそれぞれ歪みゲージ12A,Bが取り付けられてい
る。2つの歪みゲージ12A,Bを設けたのは、図中破
線で示すようにカウンタコラム9が後ろ向きに反るよう
に撓むためである。つまり、カウンタコラム9の一方の
側面のみに切削油が飛び散るため、カウンタコラム9が
後ろ向きに反るように撓むこととなり、カウンタコラム
9の熱変位が最も大きい前面と、最も小さい背面にそれ
ぞれ、歪みゲージ12A,Bを設けたのである。
【0012】尚、気温等の影響にもよるが、カウンタコ
ラム9の背面の熱変位が無視できるほど小さい場合に
は、前面のみに歪みゲージ12Aを設けて熱変位を計測
することが可能である。このように、歪みゲージ12
A,Bで計測された熱変位は、ゲージアンプ13で増幅
してNC装置11へ入力される。NC装置11は、熱変
位にもとづく補正値で指令値を補正する実指令値演算部
14を備えている。
【0013】実指令値演算部14は、歪みゲージ12
A,Bで計測されたカウンタコラム9の熱変位により、
ワーク8の実際の位置がどの程度変位するかを算出する
ものであり、カウンタコラム9の前面に設けた歪みゲー
ジ12Aと、その背面に設けた歪みゲージ12Bの出力
差に応じた送り量の補正を行う。例えば、歪みゲージ1
2Aの出力から歪みゲージ12Bの出力を減じた値が正
(プラス)であれば、メインコラム2をワーク6へ近づ
ける方向へ補正する。逆に、負(マイナス)であれば、
メインコラム2をワーク6へ遠ざける方向へ補正する。
尚、その補正値は、気温或いは切削油の温度等の影響に
より、一義的に定まらない場合が多い。そこで、一般的
には、歪みゲージ12A,Bで計測されたカウンタコラ
ム9の熱変位に基づくものの、気温或いは切削油の温度
等をデータ化し、これらをマップとして記憶しておき、
このマップに基づいて補正値を求めると良い。このよう
にして求めた補正値により、指令値を補正すれば、ホブ
カッタ6とワーク8との相対間隔は、カウンタコラム9
の熱変位の影響を受けず常に一定となるので、精度の良
い加工が行える。
【0014】本実施例では、カウンタコラム9が最も熱
変位が大きい、つまり、切削油が最も多く飛び散るため
に熱膨張しやすいことを考慮して、カウンタコラム9の
前面、背面に歪みゲージ12A,Bを設けたが、図2に
示す他の実施例のように、カウンタコラム9の巾方向中
央部に歪みゲージ12Cを設けるようにしても良い。更
に、切削油による熱影響を受けるのは、カウンタコラム
9に限られず、例えば、ベッド1の上面も切削油の影響
により熱膨張する。そこで、ベッド1上面にも歪みゲー
ジを取り付けて、ベッド1の熱変位を計測し、その熱変
位をも考慮して補正値を算出するようにしても良い。
【0015】更に、切削油の影響により熱影響を受ける
他の部材に歪みゲージを張り付けて、その熱変位を考慮
して上記補正値を算出するようにしても良い。このよう
に説明したように、本発明によれば、熱変位が最も大き
いカウンタコラム9に歪みゲージを張り付けて、その熱
変位を求め、メインコラム2の送り量を補正するのであ
るから、外部スケールを取り付けてフルクローズドルー
プを組んだ場合に比較して、安価にシステムを構築でき
る利点がある。
【0016】また、切削油の温度データにより、各部材
の熱変位を推定する場合に比較し、カウンタコラムの熱
変位量を直接的に検出するので、補正精度が向上する利
点がある。更に、カウンタコラム以外にも、熱変位を生
じやすい部分であるベッドにも歪みゲージを張り付け
て、その熱変位も計測すれば、更に補正精度が向上する
ことになる。
【0017】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
請求項1に係る工作機械の熱変形補正方法は、ベッド上
に立設されたカウンタコラムからサポートアームを水平
に延ばし、該サポートアームで回転するワークを保持し
つつ、回転工具を備えたメインコラムを前記ベッド上で
摺動させることにより、前記回転工具を前記ワークに接
触させて加工を行うに際し、前記カウンタコラムに歪み
ゲージを貼着し、該歪みゲージで計測される熱変位に基
づいて前記メインコラムの送り量を補正するので、外部
スケールを取り付けてフルクローズドループを組んだ場
合に比較して、安価にシステムを構築でき、また、切削
油の温度データにより、各部材の熱変位を推定する場合
に比較し、カウンタコラムの熱変位量を直接的に検出す
るので、補正精度が向上する利点がある。
【0018】また、本発明の請求項2に係る工作機械の
熱変形補正方法は、請求項1において、前記ベッド上に
歪みゲージを貼着し、前記歪みゲージで計測される熱変
位に基づいて前記メインコラムの送り量を補正するの
で、カウンタコラム以外に熱変位を生じやすい部分であ
るベッドの熱変位をも考慮でき、更に補正精度が向上す
ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す説明図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ベッド 2 メインコラム 3 サーボモータ 4 パルスコーダ 5 サーボアンプ 6 ホブカッタ 7 回転テーブル 8 ワーク 9 カウンタコラム 10 サポートアーム 11 NC装置 12A,12B,12C 歪みゲージ 13 ゲージアンプ 14 実指令値演算部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッド上に立設されたカウンタコラムか
    らサポートアームを水平に延ばし、該サポートアームで
    回転するワークを保持しつつ、回転工具を備えたメイン
    コラムを前記ベッド上で摺動させることにより、前記回
    転工具を前記ワークに接触させて加工を行うに際し、前
    記カウンタコラムに歪みゲージを貼着し、該歪みゲージ
    で計測される熱変位に基づいて前記メインコラムの送り
    量を補正することを特徴とする工作機械の熱変形補正方
    法。
  2. 【請求項2】 前記ベッド上に歪みゲージを貼着し、前
    記歪みゲージで計測される熱変位に基づいて前記メイン
    コラムの送り量を補正することを特徴とする請求項1記
    載の工作機械の熱変形補正方法。
JP11138126A 1999-05-19 1999-05-19 工作機械の熱変形補正方法 Withdrawn JP2000326181A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100431782C (zh) * 2006-09-11 2008-11-12 重庆机床(集团)有限责任公司 数控高速自动干切滚齿机
CN108037660A (zh) * 2017-11-28 2018-05-15 重庆大学 一种干切数控滚齿机床切削空间温升优化调控方法
CN109187009A (zh) * 2018-09-29 2019-01-11 济南大学 一种人字齿轮齿面热变形量的计算方法

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CN109187009A (zh) * 2018-09-29 2019-01-11 济南大学 一种人字齿轮齿面热变形量的计算方法
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Effective date: 20060801