JPH05241375A - 現像剤及び画像形成方法 - Google Patents
現像剤及び画像形成方法Info
- Publication number
- JPH05241375A JPH05241375A JP4043726A JP4372692A JPH05241375A JP H05241375 A JPH05241375 A JP H05241375A JP 4043726 A JP4043726 A JP 4043726A JP 4372692 A JP4372692 A JP 4372692A JP H05241375 A JPH05241375 A JP H05241375A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- developer
- image
- photoconductor
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 クリーニング不良が発生せず、流動性にも優
れ、安定な品質の画像を得ることを可能とする現像剤を
提供することを目的とする。 【構成】 静電潜像が形成された有機光導電体からなる
像担持体に現像剤を供給して静電潜像を現像し、得られ
た現像剤像を被転写材に転写し、板状弾性体を像担持体
に当接することにより転写後の像担持体上に残留した現
像剤を除去する画像形成方法に使用される現像剤であっ
て、重合性単量体と着色材とを含有する水溶液中におい
て重合することにより得られ、その樹脂成分の前記像担
持体との摩擦係数が0.30〜0.65である現像剤。
れ、安定な品質の画像を得ることを可能とする現像剤を
提供することを目的とする。 【構成】 静電潜像が形成された有機光導電体からなる
像担持体に現像剤を供給して静電潜像を現像し、得られ
た現像剤像を被転写材に転写し、板状弾性体を像担持体
に当接することにより転写後の像担持体上に残留した現
像剤を除去する画像形成方法に使用される現像剤であっ
て、重合性単量体と着色材とを含有する水溶液中におい
て重合することにより得られ、その樹脂成分の前記像担
持体との摩擦係数が0.30〜0.65である現像剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電潜像を可視像化し
て画像形成を行なうための現像剤、及びこれを用いた画
像形成方法に関する。
て画像形成を行なうための現像剤、及びこれを用いた画
像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としてはカールソンプ
ロセスを基本として、これまでに多数の方法が提案され
ている。一般には光導電性物質を用いた感光体上に静電
潜像を形成し、次いで、この静電潜像にトナーと呼ばれ
る微粒子を選択的に付着させることにより現像を行な
い、該潜像を顕像化する。次に、顕像化したトナー像を
紙などの転写材に転写した後、熱および圧力、または溶
剤蒸気などを用いて定着し、画像形成物を得る方法であ
る。
ロセスを基本として、これまでに多数の方法が提案され
ている。一般には光導電性物質を用いた感光体上に静電
潜像を形成し、次いで、この静電潜像にトナーと呼ばれ
る微粒子を選択的に付着させることにより現像を行な
い、該潜像を顕像化する。次に、顕像化したトナー像を
紙などの転写材に転写した後、熱および圧力、または溶
剤蒸気などを用いて定着し、画像形成物を得る方法であ
る。
【0003】現像方式としては乾式現像方式、液体現像
方式に大きくわけられ、さらに乾式現像方式としては、
キャリアを使用する二成分現像方式としての磁気ブラシ
現像法、カスケード現像法などが知られている。これら
の現像方式に用いられるトナーは、さらに絶縁性トナー
と導電性トナーとに分類される。
方式に大きくわけられ、さらに乾式現像方式としては、
キャリアを使用する二成分現像方式としての磁気ブラシ
現像法、カスケード現像法などが知られている。これら
の現像方式に用いられるトナーは、さらに絶縁性トナー
と導電性トナーとに分類される。
【0004】一般にこれらの現像方式に使用されるトナ
ーは、樹脂の中に染料、顔料などの着色剤、帯電制御剤
などを分散させた約10μmの粒径の粒子の表面に、種
々の物質を付着させたものが使用されている。しかし、
これらの粒子を上述の現像方式に用いるためには、様々
な化学的特性ならびに物理的特性が要求される。そのな
かでもトナー搬送に影響を与える凝集性、流動性に関し
ては多数の提案がなされており、例えばシリカ粉末をト
ナーの表面に付着させることにより流動性を向上させる
ことが知られている。他にも流動性や帯電性、感光体か
らのクリーニング性などの向上を目的として、種々の無
機微粒子をトナーの表面に付着させることが行なわれて
いる。
ーは、樹脂の中に染料、顔料などの着色剤、帯電制御剤
などを分散させた約10μmの粒径の粒子の表面に、種
々の物質を付着させたものが使用されている。しかし、
これらの粒子を上述の現像方式に用いるためには、様々
な化学的特性ならびに物理的特性が要求される。そのな
かでもトナー搬送に影響を与える凝集性、流動性に関し
ては多数の提案がなされており、例えばシリカ粉末をト
ナーの表面に付着させることにより流動性を向上させる
ことが知られている。他にも流動性や帯電性、感光体か
らのクリーニング性などの向上を目的として、種々の無
機微粒子をトナーの表面に付着させることが行なわれて
いる。
【0005】感光体上に現像されたトナーを紙などの転
写材に転写する方法としては、主にコロナチャージャを
用いて静電的に転写を行なうコロナ方式が使用されてい
る。また、最近では弾性ローラを用いたローラ転写方式
が提案されている。トナー画像の転写プロセスにおい
て、感光体上に現像されたトナーが全て転写材に転写さ
れることが理想的であるが、実際には転写後に感光体上
に転写されなかったトナーが残留する。
写材に転写する方法としては、主にコロナチャージャを
用いて静電的に転写を行なうコロナ方式が使用されてい
る。また、最近では弾性ローラを用いたローラ転写方式
が提案されている。トナー画像の転写プロセスにおい
て、感光体上に現像されたトナーが全て転写材に転写さ
れることが理想的であるが、実際には転写後に感光体上
に転写されなかったトナーが残留する。
【0006】この感光体上に残留したトナーを除去する
手段として、弾性ゴムを用いたクリーニングブレードを
感光体に接触させる方法や、ファーブラシにより感光体
上のトナーをはらうなどの手段が採用されている。クリ
ーニングブレードの材質としてはウレタンゴムやシリコ
ンゴムが一般に使われる。
手段として、弾性ゴムを用いたクリーニングブレードを
感光体に接触させる方法や、ファーブラシにより感光体
上のトナーをはらうなどの手段が採用されている。クリ
ーニングブレードの材質としてはウレタンゴムやシリコ
ンゴムが一般に使われる。
【0007】感光体は導電性基体と感光材料から構成さ
れ、導電性基体としてはアルミニウムやスチールなどの
金属が使用される。感光材料としては硫黄やセレンのよ
うな元素、セレン−テルルやセレン−ヒ素などのセレン
合金、酸化亜鉛、硫化カドミウム、酸化チタン、などの
無機化合物顔料、さらにフタロシアニンのような有機顔
料やアントラセン、ポリビニルカルバゾールなどの有機
物からなる光導電体が使用可能である。これらの感光体
に用いられる感光材料の中で、最近は環境問題の面から
有機化合物からなるものが重要視され、その開発が盛ん
である。
れ、導電性基体としてはアルミニウムやスチールなどの
金属が使用される。感光材料としては硫黄やセレンのよ
うな元素、セレン−テルルやセレン−ヒ素などのセレン
合金、酸化亜鉛、硫化カドミウム、酸化チタン、などの
無機化合物顔料、さらにフタロシアニンのような有機顔
料やアントラセン、ポリビニルカルバゾールなどの有機
物からなる光導電体が使用可能である。これらの感光体
に用いられる感光材料の中で、最近は環境問題の面から
有機化合物からなるものが重要視され、その開発が盛ん
である。
【0008】一方、トナーの製造方法として、一般に混
練粉砕法、スプレードライ法、重合法などが知られてい
る。また、トナー表面に種々の物質からなる微粒子を付
着させる方法として、流動乾燥炉などを使用して熱によ
り付着させる方法、ボールミルなどの混合機を用いて機
械的な力により付着させる方法等が知られている。
練粉砕法、スプレードライ法、重合法などが知られてい
る。また、トナー表面に種々の物質からなる微粒子を付
着させる方法として、流動乾燥炉などを使用して熱によ
り付着させる方法、ボールミルなどの混合機を用いて機
械的な力により付着させる方法等が知られている。
【0009】近年、特に従来多く行なわれていた混練粉
砕法に変わって、重合法によるトナーの製造方法が提案
されている。この重合法は、重合単量体、着色剤、界面
活性剤その他の添加剤を水性溶液中に分散または懸濁さ
せ、所定の温度、濃度、動力で攪拌しながら重合反応を
行ない、所定の粒径を有するトナーを得るものである。
この重合法によれば、比較的粒径の分布が狭いトナーが
得られ、磁性粉および着色剤等が比較的均一に分散す
る。さらにコストのかかる溶融、粉砕などの工程がない
ため、安価なトナーを供給できるという特徴を有してい
る。
砕法に変わって、重合法によるトナーの製造方法が提案
されている。この重合法は、重合単量体、着色剤、界面
活性剤その他の添加剤を水性溶液中に分散または懸濁さ
せ、所定の温度、濃度、動力で攪拌しながら重合反応を
行ない、所定の粒径を有するトナーを得るものである。
この重合法によれば、比較的粒径の分布が狭いトナーが
得られ、磁性粉および着色剤等が比較的均一に分散す
る。さらにコストのかかる溶融、粉砕などの工程がない
ため、安価なトナーを供給できるという特徴を有してい
る。
【0010】また、高画質化を図るため、トナーの粒径
を小さくする方策が有効であると言われているが、重合
法は化学反応によりトナー粒子を生成させるので、小粒
径トナーを容易に得ることが出来る。
を小さくする方策が有効であると言われているが、重合
法は化学反応によりトナー粒子を生成させるので、小粒
径トナーを容易に得ることが出来る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、重合法は、化
学反応によりトナー粒子を生成させる性質上、粒子の形
状が丸くなりやすいという問題がある。従来の混練粉砕
法により得たトナ−は、固型化した原料を所定の粒径に
なるまで粉砕するため、粒子の形状は角張っている。
学反応によりトナー粒子を生成させる性質上、粒子の形
状が丸くなりやすいという問題がある。従来の混練粉砕
法により得たトナ−は、固型化した原料を所定の粒径に
なるまで粉砕するため、粒子の形状は角張っている。
【0012】一方、クリーニングブレードを用いたクリ
ーニング機構では、そのクリーニング性能は大きくわけ
て、トナーの粒子の形状と感光体の表面性に大きく影響
を受ける。
ーニング機構では、そのクリーニング性能は大きくわけ
て、トナーの粒子の形状と感光体の表面性に大きく影響
を受ける。
【0013】トナーの粒子の形状については丸いものほ
どクリーニングブレードに引っ掛かりにくく、ブレード
を通り抜けてしまう。このように重合法によるトナー
は、小粒径のものを作ることは容易であるが、クリーニ
ング性能に関しては不利な点がある。このクリーニング
性能を改善することを目的として、重合法において、粒
子形状を制御するため、いくつかのトナー製造方法が提
案されている。ただし、粒子形状はクリーニング性能以
外の特性にも影響を与える。
どクリーニングブレードに引っ掛かりにくく、ブレード
を通り抜けてしまう。このように重合法によるトナー
は、小粒径のものを作ることは容易であるが、クリーニ
ング性能に関しては不利な点がある。このクリーニング
性能を改善することを目的として、重合法において、粒
子形状を制御するため、いくつかのトナー製造方法が提
案されている。ただし、粒子形状はクリーニング性能以
外の特性にも影響を与える。
【0014】例えば、粒子形状が不定形になるほど現像
器内でのストレスでトナーが破砕しやすく、微細粒子が
増加するという問題があった。この微細粒子は、トナー
飛散や画像上の非画像部のかぶりなどの原因となる。
器内でのストレスでトナーが破砕しやすく、微細粒子が
増加するという問題があった。この微細粒子は、トナー
飛散や画像上の非画像部のかぶりなどの原因となる。
【0015】またトナーの凝集性にも影響を及ぼし、形
状が不定形になるほどトナー同士が凝集が起こしやす
く、流動性が悪くなる。この凝集を起こしたトナーは出
力された画像に現われ、特にベタ黒画像にトナー凝集物
を核とした白抜けの現象が見られる。このことから、ク
リーニング性とトナーの破砕性、凝集の防止などの特性
を全て改善することが困難であった。
状が不定形になるほどトナー同士が凝集が起こしやす
く、流動性が悪くなる。この凝集を起こしたトナーは出
力された画像に現われ、特にベタ黒画像にトナー凝集物
を核とした白抜けの現象が見られる。このことから、ク
リーニング性とトナーの破砕性、凝集の防止などの特性
を全て改善することが困難であった。
【0016】また感光体の表面性のクリーニング性能に
及ぼす影響については、感光体に用いられる感光材料に
依存する。従来から多く用いられてきたセレンや酸化亜
鉛などの金属系の材料は、一般にトナーに使われるスチ
レン等の樹脂との摩擦が大きい傾向がある。クリーニン
グブレードに引っ掛っかかりクリーニングされたトナー
は、しばらくは、ブレードの先端と動いている感光体表
面との間に挟まれている。このトナーは感光体表面と摩
擦を起こしており、摩擦力が大きいとトナーにストレス
がかかり、トナーの凝集や融着が発生しやすくなる。ク
リーニングブレード先端にトナーの凝集や融着が発生す
ると、クリーニングブレードの機能が損なわれ、クリー
ニング不良を引き起こす原因となる。
及ぼす影響については、感光体に用いられる感光材料に
依存する。従来から多く用いられてきたセレンや酸化亜
鉛などの金属系の材料は、一般にトナーに使われるスチ
レン等の樹脂との摩擦が大きい傾向がある。クリーニン
グブレードに引っ掛っかかりクリーニングされたトナー
は、しばらくは、ブレードの先端と動いている感光体表
面との間に挟まれている。このトナーは感光体表面と摩
擦を起こしており、摩擦力が大きいとトナーにストレス
がかかり、トナーの凝集や融着が発生しやすくなる。ク
リーニングブレード先端にトナーの凝集や融着が発生す
ると、クリーニングブレードの機能が損なわれ、クリー
ニング不良を引き起こす原因となる。
【0017】以上のように、クリーニングブレードを用
いた感光体のクリーニング機構において、重合法により
製造したトナーでは、クリーニング性能がトナーの粒子
の形状と感性体の表面性に大きく影響を受けることがわ
かる。
いた感光体のクリーニング機構において、重合法により
製造したトナーでは、クリーニング性能がトナーの粒子
の形状と感性体の表面性に大きく影響を受けることがわ
かる。
【0018】本発明は、以上の事情の下になされ、クリ
ーニング不良が発生せず、流動性にも優れ、安定な品質
の画像を得ることを可能とする現像剤を提供することを
目的とする。本発明の他の目的は、上記現像剤を用いた
画像形成方法を提供することを目的とする。
ーニング不良が発生せず、流動性にも優れ、安定な品質
の画像を得ることを可能とする現像剤を提供することを
目的とする。本発明の他の目的は、上記現像剤を用いた
画像形成方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明によると、静電潜
像が形成された有機光導電体からなる像担持体に現像剤
を供給して静電潜像を現像し、得られた現像剤像を被転
写材に転写し、板状弾性体を像担持体に当接することに
より転写後の像担持体上に残留した現像剤を除去する画
像形成方法に使用される現像剤であって、重合性単量体
と着色材とを含有する水溶液中において重合することに
より得られ、その樹脂成分の前記像担持体との摩擦係数
が0.30〜0.65である現像剤が提供される。
像が形成された有機光導電体からなる像担持体に現像剤
を供給して静電潜像を現像し、得られた現像剤像を被転
写材に転写し、板状弾性体を像担持体に当接することに
より転写後の像担持体上に残留した現像剤を除去する画
像形成方法に使用される現像剤であって、重合性単量体
と着色材とを含有する水溶液中において重合することに
より得られ、その樹脂成分の前記像担持体との摩擦係数
が0.30〜0.65である現像剤が提供される。
【0020】また、本発明によると、静電潜像が形成さ
れた有機光導電体からなる像担持体に現像剤を供給して
静電潜像を現像する工程、得られた現像剤像を被転写材
に転写する工程、及び板状弾性体を像担持体に当接する
ことにより転写後の像担持体上に残留した現像剤を除去
する工程を具備し、前記現像剤は、重合性単量体と着色
材とを含有する水溶液中において重合することにより得
られ、その樹脂成分の前記像担持体との摩擦係数が0.
30〜0.65である画像形成方法が提供される。
れた有機光導電体からなる像担持体に現像剤を供給して
静電潜像を現像する工程、得られた現像剤像を被転写材
に転写する工程、及び板状弾性体を像担持体に当接する
ことにより転写後の像担持体上に残留した現像剤を除去
する工程を具備し、前記現像剤は、重合性単量体と着色
材とを含有する水溶液中において重合することにより得
られ、その樹脂成分の前記像担持体との摩擦係数が0.
30〜0.65である画像形成方法が提供される。
【0021】
【作用】本発明は、現像剤として特に重合トナーを使用
した場合の感光体上の残留トナーのクリーニング性能を
向上することを目的としている。重合トナーは、粒子の
形状が不定形で、いびつな形状にすることが可能である
ので、クリーニングブレードでの引っ掛かりを良くし、
トナ−のクリーニング性を向上させることができる。し
かし、トナー粒子の形状を不定形にするほどトナーの破
砕が生じたり、凝集しやすくなるという問題がある。
した場合の感光体上の残留トナーのクリーニング性能を
向上することを目的としている。重合トナーは、粒子の
形状が不定形で、いびつな形状にすることが可能である
ので、クリーニングブレードでの引っ掛かりを良くし、
トナ−のクリーニング性を向上させることができる。し
かし、トナー粒子の形状を不定形にするほどトナーの破
砕が生じたり、凝集しやすくなるという問題がある。
【0022】そこで、本発明では、重合トナーからなる
現像剤を用いるとともに、感光体として有機光導電体か
らなる、いわゆるOPCを用いることでクリーニング性
能を向上させることができることを見出だした。即ち、
OPCの表面材料に使われるポリカーボネート等は、従
来から多く用いられてきたセレンや酸化亜鉛などの金属
系の材料に比べ摩擦が小さいため、クリーニングブレー
ド先端のクリーニングされたトナーに与えるストレスが
少なく、ブレードにおいてトナーの凝集や融着が発生し
ない。例えばトナーの樹脂成分として用いるポリスチレ
ンとセレンとの動摩擦係数は約0.56、ポリスチレン
とポリカーボネートとの動摩擦係数は0.40であり、
ポリカーボネートの場合の方が摩擦係数が小さい。
現像剤を用いるとともに、感光体として有機光導電体か
らなる、いわゆるOPCを用いることでクリーニング性
能を向上させることができることを見出だした。即ち、
OPCの表面材料に使われるポリカーボネート等は、従
来から多く用いられてきたセレンや酸化亜鉛などの金属
系の材料に比べ摩擦が小さいため、クリーニングブレー
ド先端のクリーニングされたトナーに与えるストレスが
少なく、ブレードにおいてトナーの凝集や融着が発生し
ない。例えばトナーの樹脂成分として用いるポリスチレ
ンとセレンとの動摩擦係数は約0.56、ポリスチレン
とポリカーボネートとの動摩擦係数は0.40であり、
ポリカーボネートの場合の方が摩擦係数が小さい。
【0023】このように現像剤として重合トナーを使用
するとともに、感光体にOPCを用いることにより、両
者の動摩擦係数を0.30〜0.65とした場合に、ク
リーニング性能を向上させ、ライフ特性のすぐれた画像
形成が可能となる。以下、本発明の実施例を示し、本発
明の現像剤について具体的に説明する。
するとともに、感光体にOPCを用いることにより、両
者の動摩擦係数を0.30〜0.65とした場合に、ク
リーニング性能を向上させ、ライフ特性のすぐれた画像
形成が可能となる。以下、本発明の実施例を示し、本発
明の現像剤について具体的に説明する。
【0024】
【実施例】本発明に係る現像剤を構成する重合トナー
は、重合性単量体と着色剤を含有した水溶液中において
重合させることにより作製することが出来る。
は、重合性単量体と着色剤を含有した水溶液中において
重合させることにより作製することが出来る。
【0025】重合トナーの製造に用いる重合性単量体と
しては、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、
p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン、3,4−
ジクロルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメ
チルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert
−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n
−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n
−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン等のスチ
レン及びその誘導体;エチレン、プロピレン、ブチレ
ン、イソブチレンなどのエチレン不飽和モノオレフィン
類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化
ビニルなどのハロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニルなどのビニルエステル
類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル
酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル
酸ドデシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミ
ノエチルなどのα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エス
テル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プ
ロピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステア
リル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニ
ルなどのアクリル酸エステル類;ビニルメチルエーテ
ル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル
などのビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニル
ヘキシルケトン、メチルイソプロぺニルケトンなどのビ
ニルケトン類;N−ビニルピロール、N−ビニルカルバ
ゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン
などのN−ビニル化合物;ビニルナフタリン類;アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドなど
のアクリル酸もしくはメタクリル酸誘導体などのビニル
系単量体等の単独重合体、又は共重合体を挙げることが
できる。
しては、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、
p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン、3,4−
ジクロルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメ
チルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert
−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n
−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n
−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン等のスチ
レン及びその誘導体;エチレン、プロピレン、ブチレ
ン、イソブチレンなどのエチレン不飽和モノオレフィン
類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化
ビニルなどのハロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニルなどのビニルエステル
類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル
酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル
酸ドデシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミ
ノエチルなどのα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エス
テル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プ
ロピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステア
リル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニ
ルなどのアクリル酸エステル類;ビニルメチルエーテ
ル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル
などのビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニル
ヘキシルケトン、メチルイソプロぺニルケトンなどのビ
ニルケトン類;N−ビニルピロール、N−ビニルカルバ
ゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン
などのN−ビニル化合物;ビニルナフタリン類;アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドなど
のアクリル酸もしくはメタクリル酸誘導体などのビニル
系単量体等の単独重合体、又は共重合体を挙げることが
できる。
【0026】特に代表的な重合体としてはポリスチレ
ン、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタク
リル酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ
樹脂、シリコン樹脂、ポリアミド、パラフィン等を挙げ
ることができる。
ン、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタク
リル酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ
樹脂、シリコン樹脂、ポリアミド、パラフィン等を挙げ
ることができる。
【0027】重合トナーに使用される着色剤としては、
カーボンブラック、ニグロシン染料、アニリンブルー、
カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブ
ルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチ
レンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイ
ドグリーンオキサレート、ランプブラック、ローズベン
ガル等を、代表的なものとして挙げることができる。本
発明に係る重合トナーは、例えば以下のようにして作製
することができる。
カーボンブラック、ニグロシン染料、アニリンブルー、
カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブ
ルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチ
レンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイ
ドグリーンオキサレート、ランプブラック、ローズベン
ガル等を、代表的なものとして挙げることができる。本
発明に係る重合トナーは、例えば以下のようにして作製
することができる。
【0028】まず、スチレンモノマー85重量部、アク
リル酸ブチル15重量部、及びアクリル酸3重量部から
なるモノマー混合物を、水100重量部、ノニオン乳化
剤(エマルゲン950)1重量部、アニオン乳化剤(ネ
オゲンR)1.5重量部、及び過硫酸カリウム0.5重
量部からなる混合水溶液に添加し、攪拌下70℃で8時
間、重合反応を行なわせ、樹脂エマルジョンを得た。
リル酸ブチル15重量部、及びアクリル酸3重量部から
なるモノマー混合物を、水100重量部、ノニオン乳化
剤(エマルゲン950)1重量部、アニオン乳化剤(ネ
オゲンR)1.5重量部、及び過硫酸カリウム0.5重
量部からなる混合水溶液に添加し、攪拌下70℃で8時
間、重合反応を行なわせ、樹脂エマルジョンを得た。
【0029】次いで、この樹脂エマルジョン100重量
部、マグネタイト1.5重量部、及びカーボンブラック
5重量部を界面活性剤(ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム)0.1重量部を含んだ水中へ分散し、これに
ジエチルアミンを添加してpHを5.5に調整した後、
予備混合し、ナノマイザで分散させた。
部、マグネタイト1.5重量部、及びカーボンブラック
5重量部を界面活性剤(ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム)0.1重量部を含んだ水中へ分散し、これに
ジエチルアミンを添加してpHを5.5に調整した後、
予備混合し、ナノマイザで分散させた。
【0030】その後、さらに攪拌しながら90℃に加熱
し、過酸化水素水を加えて、6時間、重合反応を行な
い、粒子径0.1〜3μmの球形1次粒子トナーを得
た。得られた1次粒子トナーを温度60℃まで下げ、攪
拌の強さをおとすことにより、1次粒子が2〜3個集ま
った会合体とし、再び90℃で6時間放置して、接触面
を融着させ、粒子径3〜15μmの2次粒子トナーを得
た。
し、過酸化水素水を加えて、6時間、重合反応を行な
い、粒子径0.1〜3μmの球形1次粒子トナーを得
た。得られた1次粒子トナーを温度60℃まで下げ、攪
拌の強さをおとすことにより、1次粒子が2〜3個集ま
った会合体とし、再び90℃で6時間放置して、接触面
を融着させ、粒子径3〜15μmの2次粒子トナーを得
た。
【0031】この2次粒子トナーを45℃で6時間、真
空乾燥した後、2次粒子トナー100重量部に対し、無
機微粒子0.5重量部を添加し、最終的な重合トナーを
得た。
空乾燥した後、2次粒子トナー100重量部に対し、無
機微粒子0.5重量部を添加し、最終的な重合トナーを
得た。
【0032】得られた重合トナーは球形である1次粒子
トナーの複数個の会合体であるため、球形ではないが、
粉砕トナーのように鋭い破砕面を有しておらず、丸い曲
面で覆われている。この重合トナーの球形度は、1次粒
子の大きさや融着時の温度と時間により決定され、その
適切な温度と時間はトナーの組成に応じて決定される。
トナーの球形度は一般に比表面積で表わすことができ
る。
トナーの複数個の会合体であるため、球形ではないが、
粉砕トナーのように鋭い破砕面を有しておらず、丸い曲
面で覆われている。この重合トナーの球形度は、1次粒
子の大きさや融着時の温度と時間により決定され、その
適切な温度と時間はトナーの組成に応じて決定される。
トナーの球形度は一般に比表面積で表わすことができ
る。
【0033】トナーの比表面積はBET法により測定し
た。比表面積はトナーの粒径が小さくなるほど大きくな
り、粒径が同じでも粒子形状により比表面積が変化する
という傾向がある。
た。比表面積はトナーの粒径が小さくなるほど大きくな
り、粒径が同じでも粒子形状により比表面積が変化する
という傾向がある。
【0034】例えば本実施例に用いた重合トナーは、平
均粒径8μmで、比表面積1.7m2 /gのサンプルに
ついては、1次粒子を融着して2次粒子を造る工程の条
件を90℃で6時間とし、平均粒径8μmで比表面積
2.6m2 /gのトナーについては、2次粒子を造る工
程条件を90℃で3時間として各サンプルを得た。
均粒径8μmで、比表面積1.7m2 /gのサンプルに
ついては、1次粒子を融着して2次粒子を造る工程の条
件を90℃で6時間とし、平均粒径8μmで比表面積
2.6m2 /gのトナーについては、2次粒子を造る工
程条件を90℃で3時間として各サンプルを得た。
【0035】本発明の現像剤は、トナーのみからなる一
成分現像剤として用いても、トナーとキャリアからなる
二成分現像剤として用いてもよい。二成分現像剤として
使用する場合には、キャリア粒子として体積平均粒径2
0〜120μmのものを使用するのが好ましく、より好
ましくは体積平均粒径40〜100μmのものががよ
い。キャリアの材質は鉄、ニッケル、コバルト、酸化
鉄、フェライト、ガラスビーズ等を使用できる。さらに
これらの粒子表面に樹脂の被覆を施したものも用いるこ
とができ、その樹脂としてはメチルシリコン、アミン添
加メチルシリコン、フェニルシリコン、アクリル変成シ
リコン、メラミン架橋アクリル、フッ化アクリル等の樹
脂がある。
成分現像剤として用いても、トナーとキャリアからなる
二成分現像剤として用いてもよい。二成分現像剤として
使用する場合には、キャリア粒子として体積平均粒径2
0〜120μmのものを使用するのが好ましく、より好
ましくは体積平均粒径40〜100μmのものががよ
い。キャリアの材質は鉄、ニッケル、コバルト、酸化
鉄、フェライト、ガラスビーズ等を使用できる。さらに
これらの粒子表面に樹脂の被覆を施したものも用いるこ
とができ、その樹脂としてはメチルシリコン、アミン添
加メチルシリコン、フェニルシリコン、アクリル変成シ
リコン、メラミン架橋アクリル、フッ化アクリル等の樹
脂がある。
【0036】トナー表面に添加する無機微粒子としては
SiO2 、TiO2 、ZnO、Al2 O3 、TiON、
TiBaO3 、MgO、ZrO2 、CaCO3 、Ni
O、SnO等の金属酸化物を使用することが出来る。こ
れらの微粒子は、粒径5μm以下、好ましくは0.5μ
m以下が適当である。また、これらの微粒子は、シラン
カップリング剤、チタンカップリング剤、ジルコアルミ
ネートカップリング剤等のカップリング剤、シリコンオ
イルまたはその他の有機化合物で表面処理されているも
のでも良い。更に、CeO2 、SrTiO3 、TrOな
どの微粒子を使用することも可能である。
SiO2 、TiO2 、ZnO、Al2 O3 、TiON、
TiBaO3 、MgO、ZrO2 、CaCO3 、Ni
O、SnO等の金属酸化物を使用することが出来る。こ
れらの微粒子は、粒径5μm以下、好ましくは0.5μ
m以下が適当である。また、これらの微粒子は、シラン
カップリング剤、チタンカップリング剤、ジルコアルミ
ネートカップリング剤等のカップリング剤、シリコンオ
イルまたはその他の有機化合物で表面処理されているも
のでも良い。更に、CeO2 、SrTiO3 、TrOな
どの微粒子を使用することも可能である。
【0037】微粒子をトナー表面に添加する方法として
は従来、ヘンシェルミキサー等の攪拌型の混合機が用い
られていたが、これを添加に用いた場合、多数枚の画像
を出力した場合に現像機内のストレスなどにより微粒子
がトナー表面から離脱しやすく、流動性の低下や帯電量
の上昇等の問題があるため、トナー表面に微粒子を熱や
機械的な衝撃力が与える、いわゆるメカノケミカル反応
を行なうことにより付着固定することが好ましい。メカ
ノケミカル反応を行なう粉体処理装置としては例えば、
ハイブリダイゼイションシステム(奈良機械製作所
製)、メカノフュージョンシステム(ホソカワミクロン
製)などを用いることができる。次に本発明の現像剤を
用いて画像形成を行なうための画像形成装置について説
明する。図1は、本発明の画像形成装置の一例を示す概
略図である。
は従来、ヘンシェルミキサー等の攪拌型の混合機が用い
られていたが、これを添加に用いた場合、多数枚の画像
を出力した場合に現像機内のストレスなどにより微粒子
がトナー表面から離脱しやすく、流動性の低下や帯電量
の上昇等の問題があるため、トナー表面に微粒子を熱や
機械的な衝撃力が与える、いわゆるメカノケミカル反応
を行なうことにより付着固定することが好ましい。メカ
ノケミカル反応を行なう粉体処理装置としては例えば、
ハイブリダイゼイションシステム(奈良機械製作所
製)、メカノフュージョンシステム(ホソカワミクロン
製)などを用いることができる。次に本発明の現像剤を
用いて画像形成を行なうための画像形成装置について説
明する。図1は、本発明の画像形成装置の一例を示す概
略図である。
【0038】図1に示すように、感光体ドラム1の上方
に対向して帯電チャージャー2が設けられ、この帯電チ
ャージャー2によって一様に帯電された感光体ドラム1
に、原稿からの反射光lを照射することにより静電潜像
が形成される。この静電潜像は、本発明の現像剤を、感
光体ドラム1に近接して設けられた現像機3から供給す
ることにより現像される。得られた現像剤像は、感光体
ドラム1に近接して設けられた転写チャージャー4によ
って、搬送された紙8上に転写される。画像が転写され
た紙8は、ヒートローラ7により定着させる。一方、転
写後の感光体ドラム1上に残留するトナーはクリーナー
5によって清掃され、感光体ドラム1上の残留電荷は除
電ランプ6により除電される。
に対向して帯電チャージャー2が設けられ、この帯電チ
ャージャー2によって一様に帯電された感光体ドラム1
に、原稿からの反射光lを照射することにより静電潜像
が形成される。この静電潜像は、本発明の現像剤を、感
光体ドラム1に近接して設けられた現像機3から供給す
ることにより現像される。得られた現像剤像は、感光体
ドラム1に近接して設けられた転写チャージャー4によ
って、搬送された紙8上に転写される。画像が転写され
た紙8は、ヒートローラ7により定着させる。一方、転
写後の感光体ドラム1上に残留するトナーはクリーナー
5によって清掃され、感光体ドラム1上の残留電荷は除
電ランプ6により除電される。
【0039】クリーナー5においては、クリーニングブ
レード9が感光体1に当接されている。クリーニングブ
レードの材質としては、ウレタンゴムやシリコンゴムが
一般に使われる。クリーニングブレードには、耐磨耗性
が良好なことや、感光体を傷つけないこと、及び塑性変
形が良好なことなどが要求される。ここで、感光体ドラ
ムに使用される有機感光体について説明する。
レード9が感光体1に当接されている。クリーニングブ
レードの材質としては、ウレタンゴムやシリコンゴムが
一般に使われる。クリーニングブレードには、耐磨耗性
が良好なことや、感光体を傷つけないこと、及び塑性変
形が良好なことなどが要求される。ここで、感光体ドラ
ムに使用される有機感光体について説明する。
【0040】本発明に使用可能な有機感光体としては、
ポリ−N−ビニルカルバゾールなどの光導電性高分子単
独からなるもの、ポリ−N−ビニルカルバゾールなどの
電子供与性高分子と2,4,7−トリニトロ−9−フル
オレノンなどの電子受容性低分子化合物とからなる電荷
移動錯体、電子受容性高分子と電子供与性低分子物質と
からなる電荷移動錯体、ポリカーボネート類とチアピリ
リウムなどとの共晶錯体、光電荷発生機能を有するフタ
ロシアニンなどの低分子電荷発生材、例えばヒドラゾン
などの正孔輸送能、2,4,7−トリニトロ−9−フル
オレノンなどの電子輸送能を有する低分子電荷発生材を
バインダーとなる樹脂中に分散させたいわゆる分散系有
機感光体などが考えられる。
ポリ−N−ビニルカルバゾールなどの光導電性高分子単
独からなるもの、ポリ−N−ビニルカルバゾールなどの
電子供与性高分子と2,4,7−トリニトロ−9−フル
オレノンなどの電子受容性低分子化合物とからなる電荷
移動錯体、電子受容性高分子と電子供与性低分子物質と
からなる電荷移動錯体、ポリカーボネート類とチアピリ
リウムなどとの共晶錯体、光電荷発生機能を有するフタ
ロシアニンなどの低分子電荷発生材、例えばヒドラゾン
などの正孔輸送能、2,4,7−トリニトロ−9−フル
オレノンなどの電子輸送能を有する低分子電荷発生材を
バインダーとなる樹脂中に分散させたいわゆる分散系有
機感光体などが考えられる。
【0041】有機感光体の電荷発生材としては、ピリリ
ウム、チアピリウム、アズレニウム系色素、フタロシア
ニン系色素、アントアントロン色素、ジベンズピレンキ
ノン色素、ピラントロン色素、トリスアゾ色素、ジスア
ゾ色素、アゾ色素、インジゴ系色素、キナクリドン系色
素、非対称キノシアニン系色素、ペリレン系色素、多環
キノン系色素、キノシアニン系色素、スクアリリウム系
色素などが挙げられる。これらの電荷発生材は2種類以
上混合して使用することも可能である。
ウム、チアピリウム、アズレニウム系色素、フタロシア
ニン系色素、アントアントロン色素、ジベンズピレンキ
ノン色素、ピラントロン色素、トリスアゾ色素、ジスア
ゾ色素、アゾ色素、インジゴ系色素、キナクリドン系色
素、非対称キノシアニン系色素、ペリレン系色素、多環
キノン系色素、キノシアニン系色素、スクアリリウム系
色素などが挙げられる。これらの電荷発生材は2種類以
上混合して使用することも可能である。
【0042】電荷輸送材としてはクロラニル、ブロラニ
ル、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニト
ロ−9−フルオレンなどの電子受容性やこれらを高分子
化したものなどが考えられる。また、正孔輸送材として
は各種のカルバゾール類、ヒドラゾン類、オキサヂアゾ
ール類、オキサゾール類、チアゾール類、トリアリール
メタン類、ポリアリールアルカン類、ポリアリールアル
ケン類、トリアリールアミン類、縮合多環炭化水素類な
どが考えられる。これらの電荷輸送材は2種類以上混合
して使用することも可能である。
ル、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニト
ロ−9−フルオレンなどの電子受容性やこれらを高分子
化したものなどが考えられる。また、正孔輸送材として
は各種のカルバゾール類、ヒドラゾン類、オキサヂアゾ
ール類、オキサゾール類、チアゾール類、トリアリール
メタン類、ポリアリールアルカン類、ポリアリールアル
ケン類、トリアリールアミン類、縮合多環炭化水素類な
どが考えられる。これらの電荷輸送材は2種類以上混合
して使用することも可能である。
【0043】電荷発生材のためのバインダーとしては、
ブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、
ポリエステル、フクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリ
アリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリアミド樹脂、
アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、メタクリル樹
脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹
脂、ポリカーボネート、ポリウレタンなどが挙げられ
る。
ブチラール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、
ポリエステル、フクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリ
アリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリアミド樹脂、
アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、メタクリル樹
脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹
脂、ポリカーボネート、ポリウレタンなどが挙げられ
る。
【0044】以上説明した感光体は、電荷発生材を分散
したバインダー溶液をアルミニウムなどの金属からなる
円筒状基体の表面に塗工、乾燥などの工程を経て製造す
ることが出来る。
したバインダー溶液をアルミニウムなどの金属からなる
円筒状基体の表面に塗工、乾燥などの工程を経て製造す
ることが出来る。
【0045】次に、感光体表面とトナーの樹脂成分、例
えばポリスチレンとの摩擦係数の測定方法について説明
する。測定機としてはHEIDON−14型の表面性試
験機を用い、上部試験片をポリスチレンの球とし、下部
にサンプルとなる感光体を置き、摩擦係数を測定した。
具体的な摩擦係数の結果は、以下に説明する実施例1、
2、比較例1、2において記載した。次に本発明におけ
る種々の実施例を示す。以下の実施例1、2、比較例
1、2に示した感光体と現像剤の組み合わせによる画像
形成装置を用いて、合計1万枚の画像の出力を行なっ
た。 (実施例1)
えばポリスチレンとの摩擦係数の測定方法について説明
する。測定機としてはHEIDON−14型の表面性試
験機を用い、上部試験片をポリスチレンの球とし、下部
にサンプルとなる感光体を置き、摩擦係数を測定した。
具体的な摩擦係数の結果は、以下に説明する実施例1、
2、比較例1、2において記載した。次に本発明におけ
る種々の実施例を示す。以下の実施例1、2、比較例
1、2に示した感光体と現像剤の組み合わせによる画像
形成装置を用いて、合計1万枚の画像の出力を行なっ
た。 (実施例1)
【0046】フタロシアニン系色素からなる電荷発生
材、ポリカーボネートからなる樹脂バインダーを用いた
感光体と、平均粒径8μm、比表面積1.7m2 /gの
重合トナーからなる現像剤との組合せを用いた。感光体
表面とポリスチレン樹脂との動摩擦係数は0.41であ
る。 (実施例2)
材、ポリカーボネートからなる樹脂バインダーを用いた
感光体と、平均粒径8μm、比表面積1.7m2 /gの
重合トナーからなる現像剤との組合せを用いた。感光体
表面とポリスチレン樹脂との動摩擦係数は0.41であ
る。 (実施例2)
【0047】フタロシアニン系色素からなる電荷発生
材、アクリル系樹脂からなるバインダーを用いた感光体
と、平均粒径8μm、比表面積1.7m2 /gの重合ト
ナーからなる現像剤との組合せを用いた。感光体表面と
ポリスチレン樹脂との動摩擦係数は0.50である。 (比較例1)
材、アクリル系樹脂からなるバインダーを用いた感光体
と、平均粒径8μm、比表面積1.7m2 /gの重合ト
ナーからなる現像剤との組合せを用いた。感光体表面と
ポリスチレン樹脂との動摩擦係数は0.50である。 (比較例1)
【0048】セレンからなる感光体と、平均粒径8μ
m、比表面積1.7m2 /gの重合トナーからなる現像
剤との組合せを用いた。感光体表面とポリスチレン樹脂
との動摩擦係数は0.67である。 (比較例2)
m、比表面積1.7m2 /gの重合トナーからなる現像
剤との組合せを用いた。感光体表面とポリスチレン樹脂
との動摩擦係数は0.67である。 (比較例2)
【0049】セレンからなる感光体と、平均粒径8μ
m、比表面積2.6m2 /gの重合トナーからなる現像
剤との組合せを用いた。感光体表面とポリスチレン樹脂
との動摩擦係数は0.73である。 (比較例3)
m、比表面積2.6m2 /gの重合トナーからなる現像
剤との組合せを用いた。感光体表面とポリスチレン樹脂
との動摩擦係数は0.73である。 (比較例3)
【0050】フタロシアニン系色素からなる電荷発生
材、ポリカーボネートからなるバインダーを用いた感光
体と、ポリアミドをバインダ−として用いて粉砕混練法
により得た、平均粒径8μm、比表面積1.7m2 /g
のトナーからなる現像剤との組合せを用いた。感光体表
面とポリスチレン樹脂との動摩擦係数は0.18であ
る。
材、ポリカーボネートからなるバインダーを用いた感光
体と、ポリアミドをバインダ−として用いて粉砕混練法
により得た、平均粒径8μm、比表面積1.7m2 /g
のトナーからなる現像剤との組合せを用いた。感光体表
面とポリスチレン樹脂との動摩擦係数は0.18であ
る。
【0051】各実施例及び比較例について、合計1万枚
の画像の出力を行ない、感光体のクリーニング性、トナ
ー凝集、トナー破砕性の項目について評価した。その結
果を下記表1に示す。 表1 実施例1 実施例2 比較例1 比較例2 比較例3 クリーニング性 ○ ○ × ○ × トナー凝集・ 白抜け画像 ○ ○ ○ × ○ トナー破砕性 ○ ○ ○ × ○
の画像の出力を行ない、感光体のクリーニング性、トナ
ー凝集、トナー破砕性の項目について評価した。その結
果を下記表1に示す。 表1 実施例1 実施例2 比較例1 比較例2 比較例3 クリーニング性 ○ ○ × ○ × トナー凝集・ 白抜け画像 ○ ○ ○ × ○ トナー破砕性 ○ ○ ○ × ○
【0052】上記表1において、クリーニング性の評価
は、画像上にクリーニング不良が発生した場合を×とし
た。トナー凝集・白抜け画像については、B4サイズの
黒ベタ画像を出力し、その中の約2mmφ以上のトナー
凝集が原因である白抜けを目視で観察し、カウントした
数と定義した。×は10個以上、白抜けが発生した場合
である。トナー破砕性については4μm以下の微細粒子
トナーの数が25%以上発生した場合を×とした。
は、画像上にクリーニング不良が発生した場合を×とし
た。トナー凝集・白抜け画像については、B4サイズの
黒ベタ画像を出力し、その中の約2mmφ以上のトナー
凝集が原因である白抜けを目視で観察し、カウントした
数と定義した。×は10個以上、白抜けが発生した場合
である。トナー破砕性については4μm以下の微細粒子
トナーの数が25%以上発生した場合を×とした。
【0053】表1に示す結果から明らかなように、比較
例1では、合計1万枚の画像の出力後においても、白抜
けのない画像が得られ、4μm以下の微細粒子トナーの
数が10%より少なくトナー破砕の問題は無く良好であ
ったが、クリーニング性は5000枚出力後から画像に
クリーニングの不良が原因であるすじが現われた。比較
例2では、クリーニングの不良は現われなかったが、白
抜けの発生や微細粒子の増加が見られた。感光ドラムに
有機感光体を用いた実施例1と実施例2ではクリーニン
グ性、白抜け画像、トナー破砕性とも良好な結果が得ら
れた。
例1では、合計1万枚の画像の出力後においても、白抜
けのない画像が得られ、4μm以下の微細粒子トナーの
数が10%より少なくトナー破砕の問題は無く良好であ
ったが、クリーニング性は5000枚出力後から画像に
クリーニングの不良が原因であるすじが現われた。比較
例2では、クリーニングの不良は現われなかったが、白
抜けの発生や微細粒子の増加が見られた。感光ドラムに
有機感光体を用いた実施例1と実施例2ではクリーニン
グ性、白抜け画像、トナー破砕性とも良好な結果が得ら
れた。
【0054】比較例1のように感光体として従来のセレ
ンを用いた場合には、トナーの樹脂成分であるポリスチ
レンと感光体表面との摩擦係数が大きいため、クリーニ
ングブレードにおける潤滑性が悪く、クリーニング不良
が発生してしまう。また比較例2で示したように、クリ
ーニング不良を解消するため、トナーの形状をいびつに
する(比表面積を大きくする)ことでクリーニングブレ
ードに対しての引っ掛かりを良くしたものは、クリーニ
ング不良は無くなったが、白抜け画像、トナー破砕が起
こり、ライフ結果としては良好ではない。
ンを用いた場合には、トナーの樹脂成分であるポリスチ
レンと感光体表面との摩擦係数が大きいため、クリーニ
ングブレードにおける潤滑性が悪く、クリーニング不良
が発生してしまう。また比較例2で示したように、クリ
ーニング不良を解消するため、トナーの形状をいびつに
する(比表面積を大きくする)ことでクリーニングブレ
ードに対しての引っ掛かりを良くしたものは、クリーニ
ング不良は無くなったが、白抜け画像、トナー破砕が起
こり、ライフ結果としては良好ではない。
【0055】これに対し、実施例1および実施例2のよ
うに感光体として有機感光体を用いたものは、トナー樹
脂であるポリスチレンと感光体表面との摩擦係数が小さ
く、クリーニング不良が発生しない。なお、比較例2の
ようにトナー形状を調整することでクリーニング性は良
くなるが白抜け画像、トナー破砕の問題が起こり、これ
らの両立を図ることができない。
うに感光体として有機感光体を用いたものは、トナー樹
脂であるポリスチレンと感光体表面との摩擦係数が小さ
く、クリーニング不良が発生しない。なお、比較例2の
ようにトナー形状を調整することでクリーニング性は良
くなるが白抜け画像、トナー破砕の問題が起こり、これ
らの両立を図ることができない。
【0056】比較例3では、感光体として有機感光体を
用い、トナ−の樹脂成分としてポリアミドを用いている
が、ポリアミドと感光体表面との摩擦係数が小さくなり
過ぎ、トナ−がクリ−ニングブレ−ドから擦り抜けやす
いため、クリ−ニング不良が発生した。このように、有
機感光体を用いたとしても、トナ−の樹脂成分としてポ
リアミドのように摩擦係数の小さい場合には、クリ−ニ
ング性が悪くなる。さらに本発明の実施例として次の2
例を行なった。 (実施例3)
用い、トナ−の樹脂成分としてポリアミドを用いている
が、ポリアミドと感光体表面との摩擦係数が小さくなり
過ぎ、トナ−がクリ−ニングブレ−ドから擦り抜けやす
いため、クリ−ニング不良が発生した。このように、有
機感光体を用いたとしても、トナ−の樹脂成分としてポ
リアミドのように摩擦係数の小さい場合には、クリ−ニ
ング性が悪くなる。さらに本発明の実施例として次の2
例を行なった。 (実施例3)
【0057】フタロシアニン系色素からなる電荷発生
材、ポリカーボネート樹脂からなるバインダーを用いた
感光体と、平均粒径8μm、比表面積1.7m2 /gの
重合トナーからなる現像剤との組合せを用いた。感光体
表面とポリスチレン樹脂との動摩擦係数は0.32であ
る。 (実施例4)
材、ポリカーボネート樹脂からなるバインダーを用いた
感光体と、平均粒径8μm、比表面積1.7m2 /gの
重合トナーからなる現像剤との組合せを用いた。感光体
表面とポリスチレン樹脂との動摩擦係数は0.32であ
る。 (実施例4)
【0058】フタロシアニン系色素からなる電荷発生
材、ポリカーボネート樹脂からなるバインダーを用いた
感光体と、平均粒径8μm、比表面積1.7m2 /gの
重合トナーからなる現像剤との組合せを用いた。感光体
表面とポリスチレン樹脂との動摩擦係数は0.64であ
る。ただし、感光体表面の表面粗さを変化させ、動摩擦
係数を調整した。
材、ポリカーボネート樹脂からなるバインダーを用いた
感光体と、平均粒径8μm、比表面積1.7m2 /gの
重合トナーからなる現像剤との組合せを用いた。感光体
表面とポリスチレン樹脂との動摩擦係数は0.64であ
る。ただし、感光体表面の表面粗さを変化させ、動摩擦
係数を調整した。
【0059】実施例3および実施例4について、合計1
万枚の画像の出力を行なったところ、クリーニング性、
白抜け画像、トナー破砕の全ての点でほぼ問題はなかっ
たが、クリーニング性で出力画像にはクリーニング不良
が現れていなかったが感光体上でややクリーニング不足
によるトナーのすじが出ていた。
万枚の画像の出力を行なったところ、クリーニング性、
白抜け画像、トナー破砕の全ての点でほぼ問題はなかっ
たが、クリーニング性で出力画像にはクリーニング不良
が現れていなかったが感光体上でややクリーニング不足
によるトナーのすじが出ていた。
【0060】摩擦係数が小さいとトナーと感光体の間の
摩擦が少なく、トナーがクリーニングブレードから擦り
抜けやすく、クリーニング不良が発生する。逆に摩擦係
数が大きくなるとトナーがクリーニングブレードに付
着、凝集し、結果的にクリーニング不良が発生してしま
う。
摩擦が少なく、トナーがクリーニングブレードから擦り
抜けやすく、クリーニング不良が発生する。逆に摩擦係
数が大きくなるとトナーがクリーニングブレードに付
着、凝集し、結果的にクリーニング不良が発生してしま
う。
【0061】従って、動摩擦係数の範囲は0.3〜0.
65が望ましく、特に0.4〜0.5が好ましい。この
ように、トナ−の樹脂成分との摩擦係数が比較的小さい
有機感光体を用いることにより、従来のセレンからなる
感光体に比べ、クリーニング性を向上させることが出来
る。
65が望ましく、特に0.4〜0.5が好ましい。この
ように、トナ−の樹脂成分との摩擦係数が比較的小さい
有機感光体を用いることにより、従来のセレンからなる
感光体に比べ、クリーニング性を向上させることが出来
る。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
有機感光体との動摩擦係数が0.3〜0.6の範囲の樹
脂成分を含む重合トナーを用いることにより、多数枚の
画像を出力したときでもクリーニング不良が発生せず、
また、トナーの破砕性や流動性などの特性も損なわれる
ことがなく、安定した品質の画像を得ることが可能であ
る。
有機感光体との動摩擦係数が0.3〜0.6の範囲の樹
脂成分を含む重合トナーを用いることにより、多数枚の
画像を出力したときでもクリーニング不良が発生せず、
また、トナーの破砕性や流動性などの特性も損なわれる
ことがなく、安定した品質の画像を得ることが可能であ
る。
【図1】 本発明の現像剤を用いて画像形成を行なうた
めの画像形成装置の一例を示す概略図。
めの画像形成装置の一例を示す概略図。
【図2】 動摩擦係数とクリ−ニング性との関係を示す
グラフ図。
グラフ図。
1…感光体ドラム、3…現像器、9…クリ−ニングブレ
−ド
−ド
フロントページの続き (72)発明者 瀬戸 尚子 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝イン テリジェントテクノロジ株式会社内 (72)発明者 宮本 悦子 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝イン テリジェントテクノロジ株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 静電潜像が形成された有機光導電体から
なる像担持体に現像剤を供給して静電潜像を現像し、得
られた現像剤像を被転写材に転写し、板状弾性体を像担
持体に当接することにより転写後の像担持体上に残留し
た現像剤を除去する画像形成方法に使用される現像剤で
あって、重合性単量体と着色材とを含有する水溶液中に
おいて重合することにより得られ、その樹脂成分の前記
像担持体との摩擦係数が0.30〜0.65である現像
剤。 - 【請求項2】 静電潜像が形成された有機光導電体から
なる像担持体に現像剤を供給して静電潜像を現像する工
程、得られた現像剤像を被転写材に転写する工程、及び
板状弾性体を像担持体に当接することにより転写後の像
担持体上に残留した現像剤を除去する工程を具備し、前
記現像剤は、重合性単量体と着色材とを含有する水溶液
中において重合することにより得られ、その樹脂成分の
前記像担持体との摩擦係数が0.30〜0.65である
画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4043726A JPH05241375A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 現像剤及び画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4043726A JPH05241375A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 現像剤及び画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05241375A true JPH05241375A (ja) | 1993-09-21 |
Family
ID=12671798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4043726A Pending JPH05241375A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 現像剤及び画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05241375A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6282400B1 (en) * | 1998-06-01 | 2001-08-28 | Canon Kabushiki Kaisha | Image-forming apparatus and image forming method using a controlled dynamic frictional force between a cleaning blade and a photosensitive member |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP4043726A patent/JPH05241375A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6282400B1 (en) * | 1998-06-01 | 2001-08-28 | Canon Kabushiki Kaisha | Image-forming apparatus and image forming method using a controlled dynamic frictional force between a cleaning blade and a photosensitive member |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5300386A (en) | Developer for developing electrostatic image, image forming method and heat fixing method | |
EP0957407B1 (en) | Toner and image forming method | |
JP4141721B2 (ja) | 負帯電トナー、その製造方法およびこの負帯電トナーを用いた画像形成装置 | |
JP2003345125A (ja) | 現像装置及び画像形成装置 | |
US6287740B2 (en) | Toner and image forming method | |
JP3684103B2 (ja) | トナー及び画像形成方法 | |
JP2003107783A (ja) | 負帯電乾式トナー | |
JP3972185B2 (ja) | 負帯電性トナー | |
JPH05241375A (ja) | 現像剤及び画像形成方法 | |
JPH07160037A (ja) | 電子写真用トナー | |
JP2002287408A (ja) | 静電荷像現像用トナー、その製造方法及び画像形成装置 | |
JP2003066639A (ja) | 電子写真画像形成装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ | |
JP3972181B2 (ja) | 負帯電性トナー | |
JP3277068B2 (ja) | 現像剤および画像形成装置 | |
JP2001281916A (ja) | トナーリサイクルシステム用トナー、その製造方法およびトナーリサイクル式現像方法 | |
JP4462383B2 (ja) | 画像形成装置、画像形成方法 | |
JP3191074B2 (ja) | 一成分現像剤及び画像形成方法 | |
JP2663017B2 (ja) | 静電像現像剤および静電像現像方法 | |
JP2003091103A (ja) | 負帯電トナー | |
JP2002221830A (ja) | 画像形成方法及び現像剤 | |
JP3055916B2 (ja) | トナーおよび画像形成方法 | |
JP2663018B2 (ja) | 静電像現像剤および静電像現像方法 | |
JP4553058B2 (ja) | 画像形成装置、画像形成方法 | |
JP2003107782A (ja) | 負帯電乾式トナー | |
JP2002221819A (ja) | トナー及び画像形成方法 |