JPH05239397A - 油性インキ組成物 - Google Patents
油性インキ組成物Info
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- JPH05239397A JPH05239397A JP7882692A JP7882692A JPH05239397A JP H05239397 A JPH05239397 A JP H05239397A JP 7882692 A JP7882692 A JP 7882692A JP 7882692 A JP7882692 A JP 7882692A JP H05239397 A JPH05239397 A JP H05239397A
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- oil
- ink
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Abstract
タノ−ルなどのアルコ−ル系溶剤と油性含金属染料と3
−メチル−3−メトキシブタノ−ル、3−メチル−3メ
トキシペンタノ−ルなどの下記一般式(化1)で示され
る有機化合物とからなる油性インキ組成物。 【化1】 【効果】 キャップをはずし放置した際の筆跡のカスレ
が少なく、更に、ペン先からのインキの漏れや筆跡のに
じみも生じない実用性に優れた油性インキ組成物。
Description
油性インキ組成物に関し、更に詳細には、長時間キャッ
プをはずし放置しておいても、ペン先が乾燥しにくい油
性インキ組成物に関するものである。
紙・布等の吸収面やプラスチック、ガラス、金属等の非
吸収面のどちらにも筆記可能であり、しかも、速乾性が
あることから広く使用されている。また、近年、油性イ
ンキを低毒化するという検討が進み、溶剤としてアルコ
−ル系溶剤が用いられるようになってきている。しか
し、そのような安全性の高い油性インキ組成物は、溶剤
が蒸発しやすい。よって、このインキを使用した筆記具
をキャップをはずしたまま放置しておくと、インキ中の
溶剤がペン先から蒸発してしまう。ペン先でインキ中の
溶剤が蒸発してしまうと、染料や樹脂等がペン先の表面
や内部で析出し、詰まってしまい、ペン先からインキが
吐出しなくなってしまう。よって、筆跡がかすれたりし
て、筆記不可能になるといった問題があった。また、ア
ルコ−ル系溶剤に、比較的溶解しやすい油性含金属染料
を着色材として使用したものにおいても、満足のいくも
のは得られなかった。そこで、インキ中の溶剤が蒸発す
るのをより抑制するため、種々の高沸点溶剤や界面活性
剤などの乾燥防止剤をインキ中に添加し、ペン先を乾燥
し難くする検討がなされてきた。
−ル系溶剤と油性含金属染料とを使用した油性インキに
おいては、高沸点溶剤や界面活性剤などの添加によって
も、効果は十分なものといえなかった。また、ペン先の
耐乾燥性を満足のいくものにしようと、界面活性剤をイ
ンキ中で大量に添加すると、ペン先からインキの漏れが
発生したり、筆跡ににじみが生じるという問題があっ
た。
ル系溶剤と油性含金属染料と下記一般式(化2)にて示
される有機化合物とより少なくともなる油性インキ組成
物を要旨とする。
のであり、通常の油性染料より、着色力が強く、耐水・
耐光といった堅牢性がよいといった利点がある。具体的
にはバリファ−ストブラック3804、同3806、同
3808、同3810、同3820、同3840、バリ
ファ−ストイエロ−3104、バリファ−ストレッド3
304、同3305(以上オリエント化学工業株式会社
製)、アイゼンスピロンブラックBHスペシャル、同G
SHスペシャル、アイゼンスピロンイエロ−GRH、ア
イゼンスピロンレッドBEH、同GEH(以上保土谷化
学工業株式会社製)などが挙げられ、これらの一種もし
くは二種以上混合して使用できる。使用量はインキ全量
に対して5〜25重量%が好ましい。
溶剤として使用するものであり、具体的にはメタノ−
ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル、イソプロパノ−
ル,n−ブタノ−ル、イソブタノ−ルなどが挙げられ、
これらは、一種もしくは二種以上混合して使用できる。
その使用量はインキ全量に対して40〜90重量%が好
ましい。
合物は、この有機化合物を添加した油性インキを使用し
た筆記具のキャップをはずし放置した場合のペン先の乾
燥を抑制するために使用するものであり、具体的には、
3−メチル−3−メトキシブタノ−ル、3−メチル−3
メトキシペンタノ−ルなどである。市販品として、ソル
フィット(クラレイソプレンケミカル株式会社製)があ
り、その添加量はインキ全量に対して1.0〜20.0
重量%が好ましい。ここで、(化2)におけるRとして
示したアルキル基の炭素数は、3以上になると水酸基と
メトキシ基の極性が弱くなるため、アルコ−ル系溶剤や
油性含金属染料との親和性が低くなり、好ましくない。
キ粘度調整剤として従来より使用されている天然・合成
樹脂が使用でき、具体的には、ロジン、ロジンエステ
ル、ロジン変性グリセリンエステル、ロジン変性マレイ
ン酸樹脂、ロジン変性フェノ−ル樹脂、ロジン変性フェ
ノ−ルグリセリンエステルなどのロジン系樹脂、エチル
セルロ−ス、ニトロセルロ−ス等のセルロ−ス樹脂、石
油系樹脂、ケトン樹脂、フェノ−ル樹脂などが挙げられ
る。具体的には、ロジン系樹脂として、ガムロジンww
(中国製)、フェノ−ル樹脂として、タマノル100s
(荒川化学工業製)、ケトン樹脂として、ヒタノ−ル1
501(日立化成株式会社)等があり、これらの使用量
はインキ全量に対して1〜30重量%が好ましい。さら
に、必要に応じて防錆剤、湿潤剤、粘度調整剤、消泡
剤、界面活性剤など、種々の添加剤を適宣使用出来る。
燥性に優れ、筆跡のかすれを防止するかについては、以
下のように推察される。本発明で使用する上記一般式
(化2)で示される有機化合物は、その特異な極性を持
った分子構造のため、蒸発速度が遅く、また、油性含金
属染料に対し特異的な可溶化力を持つ。すなわち、ペン
先において、炭素数4以下のアルコ−ル系溶剤と油性含
金属染料を程良く親和させ、染料の析出を防止するた
め、インキのペン先における乾燥を抑制するものと推察
される。
するが、実施例、比較例中に単に「部」とあるのは「重
量部」を示す。
とにより油性黒色インキを得た。
とにより油性黒色インキを得た。
とにより油性赤色インキを得た。
除き、その量だけエタノ−ルを加えた以外は実施例1と
同様にして油性黒色インキを得た。
除き、その量だけエタノ−ルを加えた以外は実施例2と
同様にして油性黒色インキを得た。
除き、その量だけハイソルブDMを加えた以外は実施例
3と同様にして油性赤色インキを得た。
とにより油性黒色インキを得た。
わりにデカグリン5−Oを加えた以外は実施例2と同様
にして油性黒色インキを得た。
れた油性インキを市販の中綿式筆記具(合成樹脂ペン
先、極細タイプ、MF50、ぺんてる(株)製)に充填
し、ペン先乾耐乾燥性、インキ漏れ、筆跡のにじみを試
験した結果を表1に示す。
はずして室内(温度20℃、湿度50%)に放置し、3
0分毎に筆記し、筆跡がかすれるまでの時間を測定し
た。 インキ漏れ:前記インキを充填した筆記具を50℃、2
4時間放置し、ペン先からのインキの漏れ具合を目視に
より評価した。○−漏れなし、×−漏れ有り。 筆跡にじみ:前記インキを充填した筆記具により、10
cmの線を筆記し、目視により筆跡のにじみ具合を評価
した。○−にじみなし、×−にじみ有り。
は、筆記具に使用した際、ペン先耐乾燥性に優れたもの
であり、キャップをはずし放置した際の筆跡のカスレが
少なく、更に、ペン先からのインキの漏れや筆跡のにじ
みも生じない実用性に優れたものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 炭素数4以下のアルコ−ル系溶剤と油性
含金属染料と下記一般式(化1)にて示される有機化合
物とより少なくともなる油性インキ組成物。 【化1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7882692A JP3139118B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 油性インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7882692A JP3139118B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 油性インキ組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05239397A true JPH05239397A (ja) | 1993-09-17 |
JP3139118B2 JP3139118B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=13672641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7882692A Expired - Lifetime JP3139118B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 油性インキ組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3139118B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001074956A1 (fr) * | 2000-04-03 | 2001-10-11 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | Composition d'encre de stylo bille a base d'huile et stylo bille a encre a base d'huile |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP7882692A patent/JP3139118B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001074956A1 (fr) * | 2000-04-03 | 2001-10-11 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | Composition d'encre de stylo bille a base d'huile et stylo bille a encre a base d'huile |
US7071245B2 (en) | 2000-04-03 | 2006-07-04 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | Oil-based ballpoint pen ink composition and oil-based ballpoint pen |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3139118B2 (ja) | 2001-02-26 |
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