JPH08170043A - マーキングペン用インキ組成物 - Google Patents

マーキングペン用インキ組成物

Info

Publication number
JPH08170043A
JPH08170043A JP31270494A JP31270494A JPH08170043A JP H08170043 A JPH08170043 A JP H08170043A JP 31270494 A JP31270494 A JP 31270494A JP 31270494 A JP31270494 A JP 31270494A JP H08170043 A JPH08170043 A JP H08170043A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink composition
ink
marking pen
ester
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31270494A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3341065B2 (ja
Inventor
Kiyoshi Kuroyanagi
清 黒柳
Takehisa Inoue
武久 井上
Hiroyuki Goto
浩之 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pilot Ink Co Ltd
Nisshin Oil Mills Ltd
Original Assignee
Pilot Ink Co Ltd
Nisshin Oil Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pilot Ink Co Ltd, Nisshin Oil Mills Ltd filed Critical Pilot Ink Co Ltd
Priority to JP31270494A priority Critical patent/JP3341065B2/ja
Publication of JPH08170043A publication Critical patent/JPH08170043A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3341065B2 publication Critical patent/JP3341065B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】マーキングペンについて、キャップをはずした
状態で長時間放置された後でも即座にマーキング可能で
あり、対象物への密着性も維持される有機溶剤系マーキ
ングペン用インキ組成物を得る。 【構成】着色剤、樹脂、前記樹脂を溶解する有機溶剤及
びインキに耐キャップオフ性を付与する添加剤を含有し
てなり、前記添加剤は25℃乃至65℃の範囲の融点を
示す脂肪族エステル化合物であり、該化合物の添加量は
インキ組成中0.05乃至0.5重量%の範囲である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマーキングペン用インキ
組成物に関し、詳細にはマーキングペンがキャップを外
され、ペン先が大気に露出された状態で長時間放置され
た後でも即座にマーキング可能な性能(以下、耐キャッ
プオフ性と称す)を備えたマーキングペン用インキ組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のマーキングペン用インキについ
ては、耐キャップオフ性を付与するための添加剤として
ポリグリセリンエステルを添加したインキ組成物(特公
昭62−34352号、特公平1−53707号及び特
公平3−49947号等)及び蔗糖エステルを添加した
インキ組成物(特公平1−49391号)等が提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来技術による
マーキングペン用インキ組成物は、実用上の耐キャップ
オフ性を得るために前記添加剤の相当量の添加を必要と
し、それによりインキの対象物への密着性の低下が避け
られず、密着性が要求されない筆記板用マーキングペン
への適用に限られていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のマーキングペン
用インキ組成物は着色剤、樹脂、前記樹脂を溶解する有
機溶剤及び耐キャップオフ性を付与する添加剤を含有し
てなる組成である。着色剤は一般に有機溶剤系マーキン
グペンインキに用いられる有機溶剤可溶性染料(C.
I.ソルベント染料)や有機顔料及びカーボンブラッ
ク、チタン白等が用いられ、顔料では予め樹脂で表面処
理された易分散性の加工顔料が好適に用いられる。これ
ら着色剤はインキ組成中1乃至25重量%の範囲で用い
られる。
【0005】樹脂としてはロジン、エステルガム、ロジ
ン変性マレイン酸樹脂等のロジン誘導体、ケトン樹脂、
可溶性フェノール樹脂、セルロース誘導体、スチレン−
マレイン酸共重合体、酢酸ビニル、ビニルブチラール、
ビニルピロリドン等のビニル系樹脂、フェノール変性キ
シレン樹脂、キシレン樹脂、テルペン樹脂、アクリル樹
脂、脂肪族炭化水素樹脂、脂環族炭化水素樹脂、アルキ
ッド樹脂等の一般に有機溶剤系マーキングペンインキに
用いられる樹脂がインキ組成中1乃至30重量%の範囲
で用いられる。
【0006】インキに耐キャップオフ性を付与するため
の添加剤は25℃乃至65℃の範囲内の融点を示す、脂
肪族モノ−又はジカルボン酸の脂肪族アルコールエステ
ルであり、具体的にはベヘニン酸オレイル(融点38〜
40℃)、オレイン酸ベヘニル(融点32〜42℃)、
イソステアリン酸ベヘニル(融点32〜43℃)、ラウ
リン酸ベヘニル(融点48〜50℃)、ステアリン酸ス
テアリル(融点58〜61℃)、やし油脂肪酸ステアリ
ルアルコールエステル(融点38〜48℃)、アジピン
酸ジミリスチル(融点45〜48℃)及びブタンジオー
ルジラウレート(融点44〜45℃)等があげられる。
前記融点範囲より低い融点を示すエステル化合物(例え
ば、イソステアリン酸イソステアリル融点0℃以下)、
又はより高い融点を示すエステル化合物〔例えば、ベヘ
ン酸ベヘニル(融点68〜71℃)、モンタン酸ベヘニ
ル(融点68〜71℃)等〕はインキに耐キャップオフ
性を付与する機能を発揮しない。前記融点範囲を示すエ
ステル化合物はインキ組成中0.05乃至0.5重量%
の範囲、好ましくは0.1乃至0.4重量%の範囲で用
いられる。耐キャップオフ性は前記範囲の添加で十分発
揮され、より多量の添加はかえって耐キャップオフ性を
悪くするか、インキ安定性を悪くすることになる。
【0007】溶剤はマーキングペン用インキに慣用され
る有機溶剤から前記樹脂を溶解するものが選択、適用さ
れる。具体的にはエタノール、イソプロパノール等の低
級脂肪族アルコール、プロピレングリコールモノメチル
エーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等
のグリコールエーテル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチ
ル等の低級脂肪酸エステル、ヘキサン、ヘプタン等の脂
肪族炭化水素及びキシレン等があげられ、これらが主体
溶剤として用いられる。更にプロピレングリコールモノ
エチルエーテルアセテート、エチルエトキシプロピオネ
ート、プロピオン酸ベンジル等から選ばれるエステル系
高沸点溶剤は、前記エステル化合物に対して適度の溶解
性を示し、インキ調製時エステル化合物の溶解を容易に
し、インキ中にエステル化合物を安定な溶解状態に存在
させるので前記主体溶剤と併用されてもよい。尚、全溶
剤はインキ組成中45乃至98重量%の範囲で用いられ
る。
【0008】本発明のインキ組成物は樹脂及び添加剤を
溶剤中に混合、溶解して得られるビヒクルに着色剤を溶
解又は分散することにより調製される。
【0009】
【作 用】本発明のインキ組成物を充填したマーキング
ペンがキャップ脱着状態で放置された場合、ペン先表面
のインキの溶剤が蒸発するにつれて、インキ中の添加剤
が析出してペン先表面を覆って極薄い皮膜を形成する。
この皮膜は溶剤蒸気を透過させないが、極軽い擦過で容
易に破壊される。従って、前記皮膜がペン先表面に形成
されると、ペン先内に存在するインキ中の溶剤はそれ以
上は実質的に揮散することなく残留し、その後のマーキ
ングに際して、ペン先と対象物の擦過で前記皮膜は容易
に破れ、インキがペン先から即座に流出する。前記添加
剤は僅かの添加量で前記作用を発揮するので、マーキン
グされたインキの対象物への密着性に悪影響を及ぼすこ
とはない。
【0010】
【実 施 例】表1に示す組成の実施例インキ及び比較
例インキを前記処方により調製した。
【0011】
【表1】
【0012】表中の注番号に沿って原料の内容を以下に
示す。 (1)10%のカーボンブラック、10%の樹脂及び残
余はエタノールとイソプロパノールの混合溶剤からなる
顔料分散体(オリエント化学工業(株)商品名マイクロ
ピグモAMBK) (2)バリファーストレッド1308(オリエント化学
工業(株)商品名) (3)シンセチックレジンSK(ヒュルス社商品名) (4)ラウリン酸ベヘニル 融点48〜50℃ (5)ベヘニン酸オレイル 融点38〜40℃ (6)オレイン酸ベヘニル 融点32〜42℃ (7)イソステアリン酸ベヘニル 融点32〜43℃ (8)ブタンジオールジラウレート 融点44〜45℃ (9)ヘキサグリセリンジステアレート (10)ヘキサグリセリンセスキステアレート (11)デカグリセリンペンタステアレート (12)イソステアリン酸イソステアリル 融点0℃以下 (13)モンタン酸ベヘニル 融点77〜80℃ (14)プロピレングリコールモノメチルエーテル (15)プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテ
ート
【0013】繊維束樹脂加工体からなるペン先及びチュ
ーブ状に被覆された繊維束からなるインキ吸蔵体を備え
たマーキングペンに前記試料インキを所定量充填して、
試料マーキングペンを得て、以下の試験に供した。各試
料ペンにてポリエステルフィルム上に筆記した筆跡を、
ガーゼを巻き付けた親指で約1Kgwの力をかけて10
回擦過し、筆跡の剥がれ具合からインキの密着性を評価
した。 評価 ○:変化なし ×:剥がれあり 次にキャップを外した試料ペンを、25℃,60%RH
の条件に調節した恒温恒湿室内に横置の状態で2時間放
置した後、試料ペンで紙面に筆記し、即座に筆記できる
か否かを調べた。 評価 ○:即筆記可能 ×:筆記不能 試験結果を表2に示す。
【0014】
【表2】
【0015】
【発明の効果】本発明のインキ組成物はマーキングペン
においてキャップ脱着状態で放置された場合、ペン先で
のインキ中の溶剤の蒸発抑制作用が発揮されて、長時間
後も即座にマーキングが可能である。そして、この種の
耐キャップオフ性を具備するマーキングペンインキが呈
する対象物へのインキの密着性の低下は全くみられな
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 浩之 神奈川県横浜市神奈川区千若町1丁目3番 地 日清ファインケミカル株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色剤、樹脂、前記樹脂を溶解する有機
    溶剤及び添加剤を含有してなるインキ組成物であって、
    前記添加剤は脂肪族モノ−又はジカルボン酸の脂肪族ア
    ルコールエステルであり、前記エステル化合物は25℃
    乃至65℃の範囲の融点を示すものであり、その添加量
    はインキ組成中0.05乃至0.5重量%の範囲である
    ことを特徴とするマーキングペン用インキ組成物。
  2. 【請求項2】 前記エステル化合物がラウリン酸ベヘニ
    ル、ベヘニン酸オレイル、オレイン酸ベヘニル、イソス
    テアリン酸ベヘニル、ステアリン酸ステアリル、やし油
    脂肪酸ステアリルアルコールエステル、アジピン酸ジミ
    リスチル、ブタンジオールジラウレートから選ばれる化
    合物である請求項1記載のマーキングペン用インキ組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記エステル化合物の添加量はインキ組
    成中0.1乃至0.4重量%の範囲である請求項2記載
    のマーキングペン用インキ組成物。
  4. 【請求項4】 前記溶剤のうちの一部がプロピレングリ
    コールモノエチルエーテルアセテート、エチルエトキシ
    プロピオネート、プロピオン酸ベンジルから選ばれるエ
    ステル系高沸点溶剤である請求項1乃至3記載のマーキ
    ングペン用インキ組成物。
JP31270494A 1994-11-21 1994-11-21 マーキングペン用インキ組成物 Expired - Fee Related JP3341065B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31270494A JP3341065B2 (ja) 1994-11-21 1994-11-21 マーキングペン用インキ組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31270494A JP3341065B2 (ja) 1994-11-21 1994-11-21 マーキングペン用インキ組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08170043A true JPH08170043A (ja) 1996-07-02
JP3341065B2 JP3341065B2 (ja) 2002-11-05

Family

ID=18032429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31270494A Expired - Fee Related JP3341065B2 (ja) 1994-11-21 1994-11-21 マーキングペン用インキ組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3341065B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998045379A1 (en) * 1997-04-10 1998-10-15 Markem Corporation Washable fabrics ink
JP2001098197A (ja) * 1999-09-30 2001-04-10 Toshiba Corp 記録液および記録装置
JP2013142110A (ja) * 2012-01-11 2013-07-22 Pilot Corporation 筆記具用油性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具
WO2023022049A1 (ja) * 2021-08-16 2023-02-23 三菱鉛筆株式会社 鉛筆芯

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998045379A1 (en) * 1997-04-10 1998-10-15 Markem Corporation Washable fabrics ink
JP2001098197A (ja) * 1999-09-30 2001-04-10 Toshiba Corp 記録液および記録装置
JP2013142110A (ja) * 2012-01-11 2013-07-22 Pilot Corporation 筆記具用油性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具
WO2023022049A1 (ja) * 2021-08-16 2023-02-23 三菱鉛筆株式会社 鉛筆芯

Also Published As

Publication number Publication date
JP3341065B2 (ja) 2002-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4256494A (en) Erasable ink composition for writing on an impervious surface
US4822417A (en) Marking ink composition
TWI700342B (zh) 筆具用油性墨水組合物、以及收納其之筆具、標記筆及鋼珠筆
US7291210B2 (en) Solid drawing material and method for producing the same
JP2006089736A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JPH08170043A (ja) マーキングペン用インキ組成物
JP2006316222A (ja) ペン先耐乾燥性に優れたマーキングペン用インキ
JPH08157765A (ja) 油性ボールペン用インキ組成物
JPH04239071A (ja) アルコール性マーキングインキ組成物
JP2008214405A (ja) インキ組成物
JP2979338B2 (ja) マーキングペン用インキ
JP2561099B2 (ja) マーキングインキ組成物
JP2902165B2 (ja) アルコール性マーキングペンインキ組成物
JP2010090276A (ja) 油性マーキングペンインキ組成物
JPH11335612A (ja) マーキングペン用油性インキ
JPH0332590B2 (ja)
JPH0613659B2 (ja) マ−キングインキ組成物
JPH0588749B2 (ja)
JPH086062B2 (ja) 消去性マ−キングペンインキ組成物
JP3139118B2 (ja) 油性インキ組成物
JPH02294372A (ja) マーキングペン用インキ
JPS61204286A (ja) 機械記録用インク組成物
JP6645865B2 (ja) 筆記具用油性インキ組成物及びそれを収容した筆記具
JPH10140071A (ja) マーキングインキ組成物
JPH0987564A (ja) インキ組成物

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100823

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees