JPH05239272A - 抗菌性ポリオレフィン樹脂組成物 - Google Patents
抗菌性ポリオレフィン樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH05239272A JPH05239272A JP5597791A JP5597791A JPH05239272A JP H05239272 A JPH05239272 A JP H05239272A JP 5597791 A JP5597791 A JP 5597791A JP 5597791 A JP5597791 A JP 5597791A JP H05239272 A JPH05239272 A JP H05239272A
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- JP
- Japan
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- polyolefin resin
- resin composition
- formula
- alkyl group
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 (a)2−(4−チアゾリル)ベンズイミダ
ゾール、2−ピリジンチオール−1−オキシド又はその
金属塩のうち1種又は2種及び(b)(イ)第4級アン
モニウム塩(ロ)カルボキシベタイン(ハ)アルキルイ
ミダゾリニウムのうち1種又は2種以上を配合してなる
抗菌性ポリオレフィン樹脂組成物。 【効果】 この(a)成分と(b)成分を併用すること
にり、従来のものより抗菌効果が数段向上することがで
きる。
ゾール、2−ピリジンチオール−1−オキシド又はその
金属塩のうち1種又は2種及び(b)(イ)第4級アン
モニウム塩(ロ)カルボキシベタイン(ハ)アルキルイ
ミダゾリニウムのうち1種又は2種以上を配合してなる
抗菌性ポリオレフィン樹脂組成物。 【効果】 この(a)成分と(b)成分を併用すること
にり、従来のものより抗菌効果が数段向上することがで
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌性をもつポリオレフ
ィン樹脂組成物に関するものである。
ィン樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、気密度の高い住宅やマンションの増加と生活の向上
に伴う暖房の普及に伴い、住宅内におけるカビやバクテ
リアによる被害が急激に増えている。このような環境下
で使用されるポリオレフィン樹脂製の食品容器、家庭用
品、電化製品等において、防カビ性や防菌性が要求され
る場合が著しく増加している。一般にポリプロピレン樹
脂、ポリエチレン樹脂など樹脂そのものは比較的カビや
細菌が発生し難いが、これらの樹脂に配合される安定剤
等はカビの栄養源となり、さらにポリオレフィン樹脂組
成物の表面に付着したよごれがカビや細菌の栄養源とな
るため、常にカビや細菌の発生という問題点をかかえて
いる。これらのカビは美観を損ねるばかりでなく、カビ
の胞子による小児気管支喘息や、カビを餌とするダニ類
によるアトピー性皮膚疾患やその他のアレルギー症状が
大きな社会問題となっているため、このようなポリオレ
フィン樹脂組成物にカビや細菌が発生、繁殖することを
防ぐため、抗菌剤をポリオレフィン樹脂に配合するが、
これらの用途では、直接人体に触れる機会が多く人畜に
対し高い安全性が要求されるため、使用される抗菌剤が
限定される。また、硬質プラスチックの場合、抗菌剤が
表面に出にくいため、期待される効果が得られない。
年、気密度の高い住宅やマンションの増加と生活の向上
に伴う暖房の普及に伴い、住宅内におけるカビやバクテ
リアによる被害が急激に増えている。このような環境下
で使用されるポリオレフィン樹脂製の食品容器、家庭用
品、電化製品等において、防カビ性や防菌性が要求され
る場合が著しく増加している。一般にポリプロピレン樹
脂、ポリエチレン樹脂など樹脂そのものは比較的カビや
細菌が発生し難いが、これらの樹脂に配合される安定剤
等はカビの栄養源となり、さらにポリオレフィン樹脂組
成物の表面に付着したよごれがカビや細菌の栄養源とな
るため、常にカビや細菌の発生という問題点をかかえて
いる。これらのカビは美観を損ねるばかりでなく、カビ
の胞子による小児気管支喘息や、カビを餌とするダニ類
によるアトピー性皮膚疾患やその他のアレルギー症状が
大きな社会問題となっているため、このようなポリオレ
フィン樹脂組成物にカビや細菌が発生、繁殖することを
防ぐため、抗菌剤をポリオレフィン樹脂に配合するが、
これらの用途では、直接人体に触れる機会が多く人畜に
対し高い安全性が要求されるため、使用される抗菌剤が
限定される。また、硬質プラスチックの場合、抗菌剤が
表面に出にくいため、期待される効果が得られない。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記のように
従来の技術のもつ問題に対し、ポリオレフィンに特定の
配合剤を選択配合することにより、少量の抗菌剤で広範
囲のカビ、細菌に対し、優れた抗菌力を示すポリオレフ
ィン樹脂組成物を得ることにある。すなわち本発明はポ
リオレフィン樹脂に(a)2−(−4−チアゾリル)−
ベンズイミダゾール、2−ピリジンチオール−1−オキ
シド又はその金属塩のうち1種又は2種及び(b) (式中 R1:C12〜C24のアルキル基、R2:C
12〜C18のアルキル基もしくはフェニル基、X:ハ
ロゲン)で表される第4級アンモニウム塩 (式中 R1:C12〜C18のアルキル基、R2、R
3:C1〜C2のアルキル基 n:1〜2)で表される
カルボキシベタイン (式中 R:C12〜C18のアルキル基)で表される
アルキルイミダゾリニウム上記構造式(イ)(ロ)
(ハ)で表される化合物のうち1種又は2種以上を配合
してなることを特徴とする抗菌性ポリオレフィン樹脂組
成物である。以下に本発明を詳細に説明にする。
従来の技術のもつ問題に対し、ポリオレフィンに特定の
配合剤を選択配合することにより、少量の抗菌剤で広範
囲のカビ、細菌に対し、優れた抗菌力を示すポリオレフ
ィン樹脂組成物を得ることにある。すなわち本発明はポ
リオレフィン樹脂に(a)2−(−4−チアゾリル)−
ベンズイミダゾール、2−ピリジンチオール−1−オキ
シド又はその金属塩のうち1種又は2種及び(b) (式中 R1:C12〜C24のアルキル基、R2:C
12〜C18のアルキル基もしくはフェニル基、X:ハ
ロゲン)で表される第4級アンモニウム塩 (式中 R1:C12〜C18のアルキル基、R2、R
3:C1〜C2のアルキル基 n:1〜2)で表される
カルボキシベタイン (式中 R:C12〜C18のアルキル基)で表される
アルキルイミダゾリニウム上記構造式(イ)(ロ)
(ハ)で表される化合物のうち1種又は2種以上を配合
してなることを特徴とする抗菌性ポリオレフィン樹脂組
成物である。以下に本発明を詳細に説明にする。
【0004】本発明に用いられるポリオレフィン樹脂
は、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リブテン−1、ポリアクリロニトリル、ナイロン、ポリ
ビニールアルコール、ポリカーボネイト、AS樹脂、A
BS樹脂などであり、オレフィンの単重合体ならびにこ
れらのランダム及びブロック共重合体である。また、こ
れらのポリオレフィン樹脂に可塑剤、安定剤、酸化防止
剤、難燃剤、発泡剤、着色剤、充填剤、帯電防止剤、滑
剤、架橋剤等を必要に応じて添加されたものでも良い。
特に好ましいポリオレフィン樹脂としては、プロピレン
と他のオレフィンとのブロック共重合体である。本発明
の抗菌性ポリオレフィン樹脂組成物に用いられる上記
(a)成分は2−(−4−チアゾリル)−ベンズイミダ
ゾール及び/又は、2−ピリジンチオール−1−オキシ
ド又はその金属塩であり、これらを1種又は2種添加す
ることにより抗菌性が得られる。これら(a)成分はポ
リオレフィン樹脂の一般的成形温度では化学的に安定で
あり、低濃度で優れた防カビ効果を発揮する。最も好ま
しくは2−(−4−チアゾリル)−ベンズイミダゾール
及び2−ピリジンチオール−1−オキシドの亜鉛塩の2
種の併用であり、広範囲のカビ及び細菌に対し有効であ
る。ポリオレフィン樹脂組成物に配合される(a)成分
の添加量はポリオレフィン樹脂100重量部に対して
0.01〜20重量部であり、好ましくは0.05〜2
重量部である。本発明のポリオレフィン樹脂組成物には
上記(a)成分である抗菌剤の他に(b)成分として前
記の構造式(イ)、(ロ)、(ハ)で表される化合物の
1種又は2種以上が配合される。
は、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リブテン−1、ポリアクリロニトリル、ナイロン、ポリ
ビニールアルコール、ポリカーボネイト、AS樹脂、A
BS樹脂などであり、オレフィンの単重合体ならびにこ
れらのランダム及びブロック共重合体である。また、こ
れらのポリオレフィン樹脂に可塑剤、安定剤、酸化防止
剤、難燃剤、発泡剤、着色剤、充填剤、帯電防止剤、滑
剤、架橋剤等を必要に応じて添加されたものでも良い。
特に好ましいポリオレフィン樹脂としては、プロピレン
と他のオレフィンとのブロック共重合体である。本発明
の抗菌性ポリオレフィン樹脂組成物に用いられる上記
(a)成分は2−(−4−チアゾリル)−ベンズイミダ
ゾール及び/又は、2−ピリジンチオール−1−オキシ
ド又はその金属塩であり、これらを1種又は2種添加す
ることにより抗菌性が得られる。これら(a)成分はポ
リオレフィン樹脂の一般的成形温度では化学的に安定で
あり、低濃度で優れた防カビ効果を発揮する。最も好ま
しくは2−(−4−チアゾリル)−ベンズイミダゾール
及び2−ピリジンチオール−1−オキシドの亜鉛塩の2
種の併用であり、広範囲のカビ及び細菌に対し有効であ
る。ポリオレフィン樹脂組成物に配合される(a)成分
の添加量はポリオレフィン樹脂100重量部に対して
0.01〜20重量部であり、好ましくは0.05〜2
重量部である。本発明のポリオレフィン樹脂組成物には
上記(a)成分である抗菌剤の他に(b)成分として前
記の構造式(イ)、(ロ)、(ハ)で表される化合物の
1種又は2種以上が配合される。
【0005】特に式(イ)中R1、R2が炭素数10、
12、14でXがClのものが殺菌性に優れており、R
2がフェニル基である塩化ベンザルコニウムも有効であ
る。また式(ロ)中特にR1がラウリルであり、R2、
R3がメチルであるものが殺菌性に優れ、(a)成分と
の相乗作用がある。式(ハ)中Rがラウリルのものが特
に殺菌性に優れ、(a)成分との相乗作用がある。これ
ら(b)成分は前記(a)成分とともにポリオレフィン
樹脂に添加したときに相乗的に抗菌性、特に細菌に対し
ての効果が上がる。また、(a)成分を経時的に一定量
ずつブリードさせ、ポリオレフィン樹脂組成物表面の
(a)成分を一定量に保ち抗菌性能の持続性を良好にす
る効果が発揮される。抗菌性ポリオレフィン樹脂組成物
に配合される(b)成分の添加量は、ポリオレフィン樹
脂組成物100重量部に対して0.01〜20重量部で
あり、好ましくは0.05〜2重量部である。各成分の
添加量は前記のとおりであるが、添加量が下限に満たな
い場合はいずれも目的とする効果が発揮されなく、また
上限を越えるとブリードしポリオレフィン樹脂組成物表
面に粉状に吹き出し、特に射出成形機で加工する場合、
金型を汚染し、成形品の表面の光沢がなくなる。
12、14でXがClのものが殺菌性に優れており、R
2がフェニル基である塩化ベンザルコニウムも有効であ
る。また式(ロ)中特にR1がラウリルであり、R2、
R3がメチルであるものが殺菌性に優れ、(a)成分と
の相乗作用がある。式(ハ)中Rがラウリルのものが特
に殺菌性に優れ、(a)成分との相乗作用がある。これ
ら(b)成分は前記(a)成分とともにポリオレフィン
樹脂に添加したときに相乗的に抗菌性、特に細菌に対し
ての効果が上がる。また、(a)成分を経時的に一定量
ずつブリードさせ、ポリオレフィン樹脂組成物表面の
(a)成分を一定量に保ち抗菌性能の持続性を良好にす
る効果が発揮される。抗菌性ポリオレフィン樹脂組成物
に配合される(b)成分の添加量は、ポリオレフィン樹
脂組成物100重量部に対して0.01〜20重量部で
あり、好ましくは0.05〜2重量部である。各成分の
添加量は前記のとおりであるが、添加量が下限に満たな
い場合はいずれも目的とする効果が発揮されなく、また
上限を越えるとブリードしポリオレフィン樹脂組成物表
面に粉状に吹き出し、特に射出成形機で加工する場合、
金型を汚染し、成形品の表面の光沢がなくなる。
【0006】本発明の抗菌性ポリオレフィン樹脂組成物
はヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、バンバリー
ミキサー等の通常の混合装置で配合混練され、押出成形
機でペレットとし、このペレットを射出成形機、圧縮成
形機、3本ロール、射出ブロー成形などの成形機により
加工されるのが一般的である。又、本発明の配合を高濃
度にしたマスターバッチを作り、これを成形時に他のペ
レットに添加する方法でも成形できる。本発明の抗菌性
ポリオレフィン樹脂組成物の用途は防カビ、抗菌効果を
必要とする用途であれば限定されないが、例えば、洗濯
機およびその部品、冷蔵庫の内装部、その他の家庭用電
化製品、ごみ箱、流しコーナー、台所用品、浴室用品等
の家庭用品、などの用途があげられる。
はヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、バンバリー
ミキサー等の通常の混合装置で配合混練され、押出成形
機でペレットとし、このペレットを射出成形機、圧縮成
形機、3本ロール、射出ブロー成形などの成形機により
加工されるのが一般的である。又、本発明の配合を高濃
度にしたマスターバッチを作り、これを成形時に他のペ
レットに添加する方法でも成形できる。本発明の抗菌性
ポリオレフィン樹脂組成物の用途は防カビ、抗菌効果を
必要とする用途であれば限定されないが、例えば、洗濯
機およびその部品、冷蔵庫の内装部、その他の家庭用電
化製品、ごみ箱、流しコーナー、台所用品、浴室用品等
の家庭用品、などの用途があげられる。
【0007】
【実施例】MFRが9g/10分(230℃、2160
g荷重)のプロピレンの単独重合体100重量部に対し
て、表1に示す配合を加えてヘンシェルミキサーで十分
混合し、230℃に調節したミキシングロールで10分
間混練後、220℃に調節したプレス成形機で1100
kg/cm2の圧力を7分間かけて厚さ2mmのポリプ
ロピレンシートを成形した。
g荷重)のプロピレンの単独重合体100重量部に対し
て、表1に示す配合を加えてヘンシェルミキサーで十分
混合し、230℃に調節したミキシングロールで10分
間混練後、220℃に調節したプレス成形機で1100
kg/cm2の圧力を7分間かけて厚さ2mmのポリプ
ロピレンシートを成形した。
【0008】実施例1 表1の配合で上記方法で成形したポリプロピレンシート
を5cm平方に切り、これを栄養培地上に載せ、この上
から下記カビの胞子の懸濁したグルコースペプトン液体
培地をシート全面に噴霧し、28℃、28日間培養し
た。下記評価基準により各シートの防カビ性能を評価し
た。結果を表2に示す。 <培地組成> KH2PO4 0.7 g K2HPO4 0.3 g MgSO2・7H2O 0.5 g NaNO3 2.0 g KCl 0.5 g FeSO4・7H2O 0.01g ショ糖 30 g 寒天 20 g 水 1000 ml <供試カビ>Aspergillus niger Penicillium citrinum Chaetomium globosum Aureobasidium pullulans Gliocladium virens <評価基準> 0・・・・試料全面にカビの生育を認めない 1・・・・試料1/4面未満にカビの生育が認められ
た。 2・・・・試料1/4面以上にカビの生育が認められ
た。
を5cm平方に切り、これを栄養培地上に載せ、この上
から下記カビの胞子の懸濁したグルコースペプトン液体
培地をシート全面に噴霧し、28℃、28日間培養し
た。下記評価基準により各シートの防カビ性能を評価し
た。結果を表2に示す。 <培地組成> KH2PO4 0.7 g K2HPO4 0.3 g MgSO2・7H2O 0.5 g NaNO3 2.0 g KCl 0.5 g FeSO4・7H2O 0.01g ショ糖 30 g 寒天 20 g 水 1000 ml <供試カビ>Aspergillus niger Penicillium citrinum Chaetomium globosum Aureobasidium pullulans Gliocladium virens <評価基準> 0・・・・試料全面にカビの生育を認めない 1・・・・試料1/4面未満にカビの生育が認められ
た。 2・・・・試料1/4面以上にカビの生育が認められ
た。
【0009】
【表1】 単位:重量部 (注)a1:2−(−4−チアゾリル)−ベンズイミダ
ゾール a2:ジンク−2−ピリジンチオール−1−オキシド b1:ジメチルジラウリルアンモニウムクロライド b2:塩化ベンザルコニウム b3:ラウリルジメチルカルボキシメチルベタイン b4:2−ラウリル−N−エチルカルボキシナトリウム
イミダゾリン 酸化防止剤:2,6−ジ−テトラ.−ブチル1−4−メ
チルフェノール 試料No.7〜13は比較用配合
ゾール a2:ジンク−2−ピリジンチオール−1−オキシド b1:ジメチルジラウリルアンモニウムクロライド b2:塩化ベンザルコニウム b3:ラウリルジメチルカルボキシメチルベタイン b4:2−ラウリル−N−エチルカルボキシナトリウム
イミダゾリン 酸化防止剤:2,6−ジ−テトラ.−ブチル1−4−メ
チルフェノール 試料No.7〜13は比較用配合
【0010】
【表2】
【0011】実施例2 表1の配合で上記方法で成形したポリプロピレンシート
を5cm平方に切菌懸濁液0.2mlをハートインヒュ
ジョン(HI)寒天培地15mlと混和し、平板に固め
る。この上に試料片を載せ、さらに上からHI寒天培地
25mlを流し、試料を埋め込み(試料上を培地が2、
3mm覆っている状態)、28℃で48時間培養した。
下記評価基準により各シートの防カビ性能を評価した。
結果を表3に示す。 <供試細菌>Esherichia coli Staphylococcus aureus <評価基準> ※・・・・試料周辺に阻止帯が認められる。 −・・・・試料表面に微生物による汚れを認めない。 +・・・・試料1/4面未満に微生物による汚れが認め
られる。 ++・・・・試料1/4面以上に微生物による汚れが認
められる。
を5cm平方に切菌懸濁液0.2mlをハートインヒュ
ジョン(HI)寒天培地15mlと混和し、平板に固め
る。この上に試料片を載せ、さらに上からHI寒天培地
25mlを流し、試料を埋め込み(試料上を培地が2、
3mm覆っている状態)、28℃で48時間培養した。
下記評価基準により各シートの防カビ性能を評価した。
結果を表3に示す。 <供試細菌>Esherichia coli Staphylococcus aureus <評価基準> ※・・・・試料周辺に阻止帯が認められる。 −・・・・試料表面に微生物による汚れを認めない。 +・・・・試料1/4面未満に微生物による汚れが認め
られる。 ++・・・・試料1/4面以上に微生物による汚れが認
められる。
【0012】
【表3】
【0013】実施例3 MFRが15g/10分(230℃、2160g荷重)
エチレン含有量10重量%のプロピレンとエチレンのブ
ロック共重合体100重量部に対して、表1に示す配合
を加えてヘンシェルミキサーで十分混合し、220℃に
調節したミキシングロールで10分間混練後、220℃
に調節したプレス成形機で1100kg/cmの圧力を
7分間かけてポリプロシートを成形した。家庭排水から
得た細菌3種、カビ2種をグルコースペプトン液体培地
に懸濁した液に上記シートを漬け、35℃で28日間振
盪培養し、下記評価基準によりシート表面を評価した結
果を表4に示す。 <評価基準> −・・・試料面にカビ(または細菌)の生育が認められ
ない。 +・・・試料面にカビの生育が認められた。 ○・・・試料面に細菌によるぬめりが認められた。 ++・・・試料面に細菌によるぬめり及びカビの生育が
認められた。
エチレン含有量10重量%のプロピレンとエチレンのブ
ロック共重合体100重量部に対して、表1に示す配合
を加えてヘンシェルミキサーで十分混合し、220℃に
調節したミキシングロールで10分間混練後、220℃
に調節したプレス成形機で1100kg/cmの圧力を
7分間かけてポリプロシートを成形した。家庭排水から
得た細菌3種、カビ2種をグルコースペプトン液体培地
に懸濁した液に上記シートを漬け、35℃で28日間振
盪培養し、下記評価基準によりシート表面を評価した結
果を表4に示す。 <評価基準> −・・・試料面にカビ(または細菌)の生育が認められ
ない。 +・・・試料面にカビの生育が認められた。 ○・・・試料面に細菌によるぬめりが認められた。 ++・・・試料面に細菌によるぬめり及びカビの生育が
認められた。
【0014】
【表4】
【0015】
【発明の効果】本発明のとおり、(a)成分と(b)成
分を併用することにより、従来のものより抗菌効果が数
段向上することができる。
分を併用することにより、従来のものより抗菌効果が数
段向上することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 55/02 LMC 7142−4J
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂に(a)2−(−4
−チアゾリル)−ベンズイミダゾール、2−ピリジンチ
オール−1−オキシド又はその金属塩のうち1種又は2
種及び(b) (式中 R1:C12〜C24のアルキル基、R2:C
12〜C18のアルキル基もしくはフェニル基、X:ハ
ロゲン)で表される第4級アンモニウム塩 (式中 R1:C12〜C18のアルキル基、R2、R
3:C1〜C2のアルキル基n:1〜2)で表されるカ
ルボキシベタイン (式中 R:C12〜C18のアルキル基)で表される
アルキルイミダゾリニウム上記構造式(イ)(ロ)
(ハ)で表される化合物のうち1種又は2種以上を配合
してなることを特徴とする抗菌性ポリオレフィン樹脂組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5597791A JPH05239272A (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 抗菌性ポリオレフィン樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5597791A JPH05239272A (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 抗菌性ポリオレフィン樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05239272A true JPH05239272A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=13014135
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5597791A Pending JPH05239272A (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 抗菌性ポリオレフィン樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05239272A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007191801A (ja) * | 2006-01-16 | 2007-08-02 | Idemitsu Technofine Co Ltd | 抗菌性繊維、織布または編布、不織布、壁紙、および、断熱材 |
-
1991
- 1991-02-26 JP JP5597791A patent/JPH05239272A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007191801A (ja) * | 2006-01-16 | 2007-08-02 | Idemitsu Technofine Co Ltd | 抗菌性繊維、織布または編布、不織布、壁紙、および、断熱材 |
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