JP2533310B2 - 防菌防カビ剤組成物 - Google Patents
防菌防カビ剤組成物Info
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- JP2533310B2 JP2533310B2 JP62010925A JP1092587A JP2533310B2 JP 2533310 B2 JP2533310 B2 JP 2533310B2 JP 62010925 A JP62010925 A JP 62010925A JP 1092587 A JP1092587 A JP 1092587A JP 2533310 B2 JP2533310 B2 JP 2533310B2
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- antibacterial
- cationic surfactant
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- surfactant
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、防菌防カビ剤組成物に関する。
従来の技術 従来、両性界面活性剤が殺菌、防カビ効果を有するこ
とは知られており、例えばドデシルジ(アミノエチル)
グリシン、ビス(オクチルアミノエチル)グリシン等が
化粧品、酪農、食品工業等の分野で使用されている。
とは知られており、例えばドデシルジ(アミノエチル)
グリシン、ビス(オクチルアミノエチル)グリシン等が
化粧品、酪農、食品工業等の分野で使用されている。
しかしながら、このものは抗菌スペクトルが不十分
で、経時的に着色し、完全殺菌までに時間をかかる等の
欠点を有している。
で、経時的に着色し、完全殺菌までに時間をかかる等の
欠点を有している。
又、両性界面活性剤の1種である、ラウリル、ステア
リル、ヤシアルキル等のアルキル基を有するアルキルジ
メチルアミノ酢酸ベタインが抗菌性や防カビ性を有する
ことは知られているものの、上記のグリシン系に比較し
て効果が劣るため、ほとんど当該分野において使用され
ていないのが実情である。
リル、ヤシアルキル等のアルキル基を有するアルキルジ
メチルアミノ酢酸ベタインが抗菌性や防カビ性を有する
ことは知られているものの、上記のグリシン系に比較し
て効果が劣るため、ほとんど当該分野において使用され
ていないのが実情である。
一方、カチオン系界面活性剤は殺菌・防カビ剤として
機能するものの、抗菌スペクトルが不十分で、かつその
カチオン性のために他の活性剤、特にアニオン性界面活
性剤との配合上問題点が指摘されている。
機能するものの、抗菌スペクトルが不十分で、かつその
カチオン性のために他の活性剤、特にアニオン性界面活
性剤との配合上問題点が指摘されている。
発明が解決しようとする問題点 本発明者らは、両性並びにカチオン性界面活性剤の防
菌防カビ性能について種々検討するなかで、特定の炭素
数を有するアルキルジメチルアミノ酢酸ベタインが極め
て優れた効果を有し、かつ特定の構造を有するカチオン
性界面活性剤を併用することによりその効果は飛躍的に
向上することを見い出し、この知見に基づいて本発明を
完成した。
菌防カビ性能について種々検討するなかで、特定の炭素
数を有するアルキルジメチルアミノ酢酸ベタインが極め
て優れた効果を有し、かつ特定の構造を有するカチオン
性界面活性剤を併用することによりその効果は飛躍的に
向上することを見い出し、この知見に基づいて本発明を
完成した。
即ち、本発明は新規な防菌防カビ剤を提供することを
目的とする。
目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明に係る防菌防カビ剤組成物は、両性界面活性剤
及びカチオン性界面活性剤を含有する防菌防カビ剤組成
物において、両性界面活性剤が一般式(I)で表される
アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインであり、且つカチ
オン性界面活性剤が一般式(II)又は一般式(III)で
表されるカチオン性界面活性剤であることを特徴とす
る。
及びカチオン性界面活性剤を含有する防菌防カビ剤組成
物において、両性界面活性剤が一般式(I)で表される
アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインであり、且つカチ
オン性界面活性剤が一般式(II)又は一般式(III)で
表されるカチオン性界面活性剤であることを特徴とす
る。
[式中、R1は炭素数14〜16のアルキル基又はオレイル基
を表す。] [式中、R2は炭素数12〜18のアルキル基を表す。R3、
R4、R5は夫々メチル基又はベンジル基を表す。Xはハロ
ゲン原子を表す。] [式中、R6は炭素数12〜18のアルキル基を表す。R7は水
素原子又はメチル基を表す。] 一般式(I)で表される化合物のアルキル鎖長は、単
独若しくは2種以上組合わせて用いられるが、水溶液と
して用いる場合の作業性や液体としての安定性を考慮す
るとミリスチル基、オレイル基であることが好ましい。
を表す。] [式中、R2は炭素数12〜18のアルキル基を表す。R3、
R4、R5は夫々メチル基又はベンジル基を表す。Xはハロ
ゲン原子を表す。] [式中、R6は炭素数12〜18のアルキル基を表す。R7は水
素原子又はメチル基を表す。] 一般式(I)で表される化合物のアルキル鎖長は、単
独若しくは2種以上組合わせて用いられるが、水溶液と
して用いる場合の作業性や液体としての安定性を考慮す
るとミリスチル基、オレイル基であることが好ましい。
従来知られているラウリル基、ステアリル基、ヤシア
ルキル基等を有する化合物にあっては、効果上不満足で
あり、更にステアリル基を有する化合物にあっては水溶
性にも欠ける傾向にある。
ルキル基等を有する化合物にあっては、効果上不満足で
あり、更にステアリル基を有する化合物にあっては水溶
性にも欠ける傾向にある。
夫々の鎖長の純度は50%以上が好ましく、更に80%以
上であることが望ましい。
上であることが望ましい。
一般式(II)又は一般式(III)で表されるカチオン
性界面活性剤の具体例としては、ラウリルベンジルジメ
チルアンモニウムクロライド、ラウリルトリメチルアン
モニウムクロライド、セチルベンジルジメチルアンモニ
ウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、ステアリルベンジルジメチルアンモニウムクロラ
イド、ステアリルトリメチルアンモニウムブロマイド、
ラウリルピリジニウムブロマイド、セチルピリジニウム
ブロマイド、ラウリルピコリニウムブロマイド等が例示
される。カチオン系界面活性剤/アルキルジメチルアミ
ノ酢酸ベタインの重量比は、90/10〜10/90であることが
好ましく、更に好ましくは80/20〜20/80である。
性界面活性剤の具体例としては、ラウリルベンジルジメ
チルアンモニウムクロライド、ラウリルトリメチルアン
モニウムクロライド、セチルベンジルジメチルアンモニ
ウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、ステアリルベンジルジメチルアンモニウムクロラ
イド、ステアリルトリメチルアンモニウムブロマイド、
ラウリルピリジニウムブロマイド、セチルピリジニウム
ブロマイド、ラウリルピコリニウムブロマイド等が例示
される。カチオン系界面活性剤/アルキルジメチルアミ
ノ酢酸ベタインの重量比は、90/10〜10/90であることが
好ましく、更に好ましくは80/20〜20/80である。
上記の両成分の配合比は、目的に応じて適宜選択さ
れ、水溶液系の場合にはアルキル鎖長の短い化合物の組
合わせが推奨される。
れ、水溶液系の場合にはアルキル鎖長の短い化合物の組
合わせが推奨される。
組成物中における当該混合物の配合量は、全量で0.01
以上、好ましくは0.03重量%以上、2重量%までの濃度
で充分所定の効果を発揮し得る。
以上、好ましくは0.03重量%以上、2重量%までの濃度
で充分所定の効果を発揮し得る。
本発明に係る組成物には必要に応じて他の防菌防カビ
剤、殺菌剤、界面活性剤、香料、キレート剤等を適宜添
加することができ、水溶液又は溶媒を配合しての液体や
スプレー等の形態で、例えば塗料、糊剤、家庭用、消毒
剤、トイレタリー、厨房用器具、農作物・畜産関係、食
品関係、漁網や船底等の防汚剤等として用いられる。
剤、殺菌剤、界面活性剤、香料、キレート剤等を適宜添
加することができ、水溶液又は溶媒を配合しての液体や
スプレー等の形態で、例えば塗料、糊剤、家庭用、消毒
剤、トイレタリー、厨房用器具、農作物・畜産関係、食
品関係、漁網や船底等の防汚剤等として用いられる。
実 施 例 以下に実施例及び比較例を掲げて本発明を詳しく説明
する。
する。
[参考例1〜4,比較参考例1〜4] 各種界面活性剤を普通ブイヨン培地(精製水にポリペ
プトン1.0%、魚肉エキス1.0%、塩化ナトリウム0.5%
を溶かし、pH7.0に調製後、121℃、20分間滅菌したも
の)で倍数希釈し、各種界面活性剤濃度の試験液を調製
する。
プトン1.0%、魚肉エキス1.0%、塩化ナトリウム0.5%
を溶かし、pH7.0に調製後、121℃、20分間滅菌したも
の)で倍数希釈し、各種界面活性剤濃度の試験液を調製
する。
被験菌がバクテリアの場合には、これに一昼夜培養の
菌液を0.5mlずつ無菌的に注加し、37℃、24時間静置培
養した。
菌液を0.5mlずつ無菌的に注加し、37℃、24時間静置培
養した。
一方、被験菌がカビの場合には、ポテトデキストロー
ス培地で27℃、10日間培養した菌株の新鮮な胞子を滅菌
水3mlずつにそれぞれ2白菌耳ずつ分散させた後、混合
して調製した混合胞子分散液を同様にして0.5mlずつ無
菌的に注加し、次いで27℃、48時間振盪培養した。
ス培地で27℃、10日間培養した菌株の新鮮な胞子を滅菌
水3mlずつにそれぞれ2白菌耳ずつ分散させた後、混合
して調製した混合胞子分散液を同様にして0.5mlずつ無
菌的に注加し、次いで27℃、48時間振盪培養した。
培地の菌による混濁あるいはペレット、パルピーの形
成を認めない最小試料濃度をもって最小発育阻止濃度と
した。得られた結果を第1表に示す。
成を認めない最小試料濃度をもって最小発育阻止濃度と
した。得られた結果を第1表に示す。
[実施例1〜10、比較例1〜5] 実施例1と同様にして、菌増殖による混濁を観察し、
混濁を認めない最小試料濃度をもって最小発育阻止濃度
とした。得られた結果を第2表に示す。
混濁を認めない最小試料濃度をもって最小発育阻止濃度
とした。得られた結果を第2表に示す。
[実施例11〜21、比較例6〜11] 60℃に保温したポテトデキストロース寒天培地19mlに
各種界面活性剤濃度の試料希釈液1mlを加え、よく混ぜ
て平板を調製した。各平板の表面を乾燥後、被験菌液
(試験菌株1白菌耳を滅菌水1mlに懸濁させたもの)1
白菌耳をうえ、27℃、72時間培養した。
各種界面活性剤濃度の試料希釈液1mlを加え、よく混ぜ
て平板を調製した。各平板の表面を乾燥後、被験菌液
(試験菌株1白菌耳を滅菌水1mlに懸濁させたもの)1
白菌耳をうえ、27℃、72時間培養した。
菌の発育を阻止した最低濃度をもって最小発育阻止濃
度とした。得られた結果を第3表に示す。
度とした。得られた結果を第3表に示す。
発明の効果 本発明に係る化合物を防菌防カビ成分として配合した
組成物は、幅広い菌体に有効に作用し、しかもこのもの
自体非常に安定で、かつ安全性の高いものである。
組成物は、幅広い菌体に有効に作用し、しかもこのもの
自体非常に安定で、かつ安全性の高いものである。
Claims (3)
- 【請求項1】両性界面活性剤及びカチオン性界面活性剤
を含有する防菌防カビ剤組成物において、両性界面活性
剤が一般式(I)で表されるアルキルジメチルアミノ酢
酸ベタインであり、且つカチオン性界面活性剤が一般式
(II)又は一般式(III)で表されるカチオン性界面活
性剤であることを特徴とする防菌防カビ剤組成物。 [式中、R1は炭素数14〜16のアルキル基又はオレイル基
を表す。] [式中、R2は炭素数12〜18のアルキル基を表す。R3、
R4、R5は夫々メチル基又はベンジル基を表す。Xはハロ
ゲン原子を表す。] [式中、R6は炭素数12〜18のアルキル基を表す。R7は水
素原子又はメチル基を表す。] - 【請求項2】カチオン性界面活性剤/両性界面活性剤の
重量比が、90/10〜10/90である特許請求の範囲第1項に
記載の防菌防カビ剤組成物。 - 【請求項3】カチオン性界面活性剤及び両性界面活性剤
の配合量が、0.01〜2重量%である特許請求の範囲第1
項又は第2項に記載の防菌防カビ剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62010925A JP2533310B2 (ja) | 1987-01-19 | 1987-01-19 | 防菌防カビ剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62010925A JP2533310B2 (ja) | 1987-01-19 | 1987-01-19 | 防菌防カビ剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63179803A JPS63179803A (ja) | 1988-07-23 |
JP2533310B2 true JP2533310B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=11763812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62010925A Expired - Fee Related JP2533310B2 (ja) | 1987-01-19 | 1987-01-19 | 防菌防カビ剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533310B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114292202A (zh) * | 2021-11-19 | 2022-04-08 | 四川科宏达集团有限责任公司 | 一种高抗菌活性氨基酸两性表面活性剂及其制备方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5435215A (en) * | 1977-08-25 | 1979-03-15 | Keigo Kusano | Production of disinfectant material |
JPH0618761B2 (ja) * | 1986-07-14 | 1994-03-16 | 花王株式会社 | 粒状農薬の製造方法 |
-
1987
- 1987-01-19 JP JP62010925A patent/JP2533310B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63179803A (ja) | 1988-07-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |