JPH10120821A - 抗菌性樹脂組成物 - Google Patents

抗菌性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH10120821A
JPH10120821A JP27929196A JP27929196A JPH10120821A JP H10120821 A JPH10120821 A JP H10120821A JP 27929196 A JP27929196 A JP 27929196A JP 27929196 A JP27929196 A JP 27929196A JP H10120821 A JPH10120821 A JP H10120821A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
quaternary ammonium
antibacterial
resin composition
resin
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27929196A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Ochiai
信哉 落合
Yoshihiro Nakagawa
善博 中川
Tomoaki Takasaki
智明 高崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP27929196A priority Critical patent/JPH10120821A/ja
Publication of JPH10120821A publication Critical patent/JPH10120821A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】長期間に亘って全ての微生物(カビ、細菌等)
に対して良好な抗菌性を保持し、しかも樹脂の変色、強
度の低下のない抗菌性樹脂組成物を提供することを目的
とする。 【解決手段】第四級アンモニウム塩から選ばれた少なく
とも一つの薬剤と、フェノール系化合物から選ばれた少
なくとも一つの薬剤を含有することを特徴とする抗菌性
樹脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカビ、酵母、細菌等
の微生物に起因する、樹脂製品表面上に発生する黒ず
み、ぬめり等の発生を防止する樹脂組成物に関するもの
である。さらに具体的には浴室、台所、洗面所等で使用
される石鹸入れ、椅子、簀の子、水切り籠等の水周り製
品、シャンプー等の容器および洗濯機の洗濯槽等に使用
する樹脂に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、樹脂に添加可能な抗菌剤が開発さ
れ、すでに広く使用されているが、抗菌剤は大別する
と、銀、亜鉛等をゼオライト等に担持させた無機系抗菌
剤と、抗菌性を有する有機物質から成る有機系抗菌剤の
二種に分類される。無機系抗菌剤は主に銀が広く使用さ
れ、光による変色が問題となる場合には亜鉛が使用され
ている。これらは既にまな板、ボール等の調理用具や浴
室用の椅子、洗面器等の水周り製品、洗濯機の洗濯槽、
加湿器等のフィルターや貯水槽、また、ボールペン等の
文具等に広く使用されている。有機系抗菌剤はイミダゾ
ール系抗菌剤やチアゾリン系抗菌剤が洗濯機の洗濯槽等
に使用されている。これら無機系抗菌剤、有機系抗菌剤
は何れも成形時に樹脂に直接または高濃度のマスターバ
ッチとして添加され、成形されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】無機系抗菌剤は人体に
対する安全性が高いといわれており、また、耐熱性が大
きいため、樹脂に添加する際に制約を受けることが少な
く、極めて有用な抗菌剤である。しかしながら、銀のカ
ビに対する抗菌効果は小さいため、カビによる黒ずみを
防止するには大量の添加が必要となる。また、光を受け
ると変色を生じるという問題がある。また、亜鉛の抗菌
効果は銀に比べて極めて小さいため、樹脂に添加する場
合、単独で抗菌効果を得るのは不可能である。
【0004】有機系抗菌剤の場合、カビおよび細菌の両
者に対して抗菌性を有するものは少ない。例えば、発明
者等の研究結果によれば、第四級アンモニウムの一例で
あるアルキル鎖長の異なるアルキルジメチルベンジルア
ンモニウム塩の混合体であるベンザルコニウム塩を抗菌
成分とする薬剤をポリエチレンに添加した場合、ベンザ
ルコニウムイオンとして0.1重量%〜2.5重量%以
上の添加で一般細菌に対して抗菌効果を示すのに対し、
カビに対してはこの10倍以上の添加が必要となる。ま
た、フェノール化合物の一例であるオルト−フェニルフ
ェノール及び4−クロロ−3,5−ジメチルフェノール
をポリエチレンに添加した場合、フェノール化合物とし
て0.005〜0.5重量%の添加量でカビに対する抗
菌効果を示すのに対し、グラム陰性細菌であるPseu
dmonasに対しては抗菌効果が認められなかった。
【0005】また、有機系抗菌剤の場合、光を受けて分
解して効力を失ったり、変色を生じたり、添加した樹脂
の強度を低下するという問題点を有する薬剤もある。さ
らに、水により容易に溶出する薬剤もあり、このような
薬剤は水回り製品のように絶えず水と接触する場合には
直ぐに抗菌力を失ってしまう。しかも耐熱性の点から、
抗菌性を有する有機物質全てが樹脂に添加できるもので
はなく、薬剤を添加して成形を行なう際に、熱による分
解によって抗菌力の低下、または喪失、樹脂の変色及び
強度劣化等を生じる。以上より、通常、樹脂製品が使用
される環境下で長期間に亘って全ての微生物に対して抗
菌性を示す抗菌性樹脂はなかったと言っても過言ではな
い。
【0006】そこで本発明は長期間に亘って全ての微生
物(カビ、細菌等)に対して良好な抗菌性を保持し、し
かも樹脂の変色、強度の低下のない抗菌性樹脂組成物を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべく考えられたものであり、請求項1の発明は、第四
級アンモニウム塩から選ばれた少なくとも一つの薬剤
と、フェノール系化合物から選ばれた少なくとも一つの
薬剤を含有することを特徴とする抗菌性樹脂組成物であ
る。請求項2の発明は、第四級アンモニウム塩がアルキ
ルジメチルベンジルアンモニウム塩(アルキル基の炭素
数C8 〜C18)及びアルキルピリジニウム塩(アルキル
基の炭素数C8 〜C18)より選ばれた単独または複数の
物質で、フェノール系化合物がオルト−フェニルフェノ
ール(OPP)及び4−クロロ−3,5−ジメチルフェ
ノール(PCMX)より選ばれた単独または複数の物質
であることを特徴とする請求項1記載の抗菌性樹脂組成
物である。請求項3の発明は、第四級アンモニウム塩含
有濃度が第四級アンモニウムイオンとして0.02〜
2.5重量%であり、フェノール系化合物含有濃度が
0.005〜0.5重量%であることを特徴とする請求
項1又は請求項2記載の抗菌性樹脂組成物である。請求
項4の発明は、第四級アンモニウム塩がアルキルジメチ
ルベンジルアンモニウム塩(アルキル基の炭素数C8
18)及びアルキルピリジニウム塩(アルキル基の炭素
数C8 〜C18)より選ばれた単独または複数の物質で、
その含有濃度が第四級アンモニウムイオンとして0.0
2〜2.5重量%であり、フェノール系化合物がオルト
−フェニルフェノール(OPP)及び4−クロロ−3,
5ジメチルフェノール(PCMX)より選ばれた単独ま
たは複数の物質で、その含有濃度が0.005〜0.5
重量%であることを特徴とする請求項1又は請求項2記
載の抗菌性樹脂組成物である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て具体的に説明する。本発明に使用可能な第四級アンモ
ニウムとしては(化1)に示されるような塩化アルキル
ジメチルアンモニウム(n=1〜17)及び(化2)に
示されるような塩化アルキルピリジニウム(n=6〜1
6)をイオン交換により例えばリン酸ジルコニウム、リ
ン酸チタン等のリン酸塩に結合させたもの、すなわち第
四級アンモニウムとリン酸との塩の状態にしたもの等、
無機物の担持体に保持させたものが好適に利用可能であ
る。この保持体中の第四アンモニウムイオンの含量とし
ては、例えばイオン交換で保持させる場合はイオン交換
容量で決定されるが、概ね、5重量%から30重量%で
ある。
【0009】
【化1】
【0010】
【化2】
【0011】本発明に利用可能なフェノール化合物とし
ては、(化3)に示されるようなオルト−フェニルフェ
ノール(OPP)及び(化4)に示されるような4−ク
ロロ−3,5−ジメチルフェノール(PCMX)より選
ばれた単独または複数の物質を二酸化ケイ素等の無機物
に吸着により保持させたものが、好適に利用できる。こ
の保持体中のフェノール化合物の含量としては25重量
%から70重量%程度が適当である。そして、本発明に
よる樹脂組成物における各抗菌成分の含量は第四級アン
モニウム塩が第四級アンモニウムイオンとして0.02
重量%乃至2.5重量%、フェノール化合物が0.00
5重量%乃至0.5重量%乃至2.5重量%が適当であ
る。フェノール化合物が0.005重量%未満であると
所望の抗菌力が得られないという問題があり、0.5重
量%を越えると不経済なばかりでなく、成形品の表面が
べとつくという問題がある。
【0012】
【化3】
【0013】
【化4】
【0014】また、本発明に使用する樹脂としてはポリ
エチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン等の熱可塑
性樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹
脂の他、アラビアゴム、セラックス等の天然樹脂を含む
ものである。さらに、本発明における樹脂組成物に対し
て酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、帯電防止剤、可
塑剤等、通常樹脂中に添加する物質は制限されない。但
し、アニオン系添加剤は第四級アンモニウム系抗菌剤の
効果を低下させるので使用に当たっては注意が必要であ
る。
【0015】第四級アンモニウムとフェノール化合物を
樹脂に含有させたことにより、カビおよび細菌に対して
抗菌作用を有し、しかも光による変色および抗菌性の低
下等がない、樹脂組成物を得ることができる。また、フ
ェノール系化合物の含有濃度が0.005〜0.5重量
%であると、抗菌効果が良好なだけでなく、表面性も良
好であるため、特にカビおよび細菌の双方に対して優れ
た抗菌性が得られ、しかもその抗菌性が長期間に亘って
保持される。
【0016】一般的に細菌に対して抗菌性を有する薬剤
と、カビに対して抗菌性を有する薬剤を混合した場合、
化学変化等を生じなければ、カビおよび細菌に対して抗
菌性を示すことは容易に予想できるが、本発明による樹
脂組成物の場合、全ての微生物に対して抗菌力を有する
という特徴の他に、光、水、洗剤等に対する耐性を有
し、かつ成形性にも優れているという特徴を有する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について具体的に説明
する。 <実施例1>第四級アンモニウムとして、ベンザルコニ
ウム塩をベンザルコニウムイオンとして0.5重量%、
フェノール系化合物として、オルト−フェニルフェノー
ル(OPP)を0.02重量%含有した、ポリプロピレ
ンシート(厚み約500μm)を作製した。ベンザルコ
ニウム塩は、塩化ベンザルコニウムをイオン交換により
トリポリリン酸アルミニウムに担持させたものを、オル
ト−フェニルフェノールは二酸化ケイ素に吸着により担
持させたものを、それぞれシート成形時に添加し、所望
の薬剤濃度とするようにした。
【0018】<比較例1>厚み約500μmのポリプロ
ピレンシートを作製した。 <比較例2>実施例1と同様にして、フェノール系化合
物として、オルト−フェニルフェノール(OPP)を
0.02重量%含有した、ポリプロピレンシート(厚み
約500μm)を作製した。 <比較例3>実施例1と同様にして、第四級アンモニウ
ムとしてベンザルコニウムを0.5重量%、含有した、
ポリプロピレンシート(厚み約500μm)を作製し
た。 <比較例4>カビに対する抗菌物質としてチアベンダゾ
ール(TBZ)を0.5重量%、細菌に対する抗菌成分
としてジンクピリチオン(ZPT)を0.5重量%含有
した、厚み約500μmのポリプロピレンシートを作製
した。各抗菌成分はシート成形時に、樹脂ペレットに所
望の含量となるように混和し、成形した。以上、5点の
試料を使用し、以下の実験を実施した。
【0019】〔実験1〕カビ指標菌としてPenici
llum citrinum IFO 6352胞子
を、細菌指標菌として浴室床面に発生する赤色スライム
より単離されたMethylobacterium e
xtorquens(古畑ら:防菌防黴,18,407
〜410(1990))と同一種であるMethylo
bacterium extorquens IFO
3708菌体を、それぞれ寒天倍地上に塗抹し、実施例
および比較例の試料を直径10mmの円形に打ち抜き、
培地上に密着させ、培養した。カビにはポテトデキスト
ロース寒天培地を、細菌には標準寒天培地を使用した。
カビの培養温度は25℃、細菌の培養温度は30℃とし
た。1週間培養後、ハロー(阻止円、図1)の有無を観
察した(表1)。抗菌性を有する場合は、ハロー(阻止
円)(3)を形成する。
【0020】
【表1】
【0021】〔実験2〕実施例および比較例の試料に対
し、スガ試験機製キセノンウエザーメーターで100時
間の光暴露を実施し、実験1と同様に抗菌性を測定し
た。また、目視による変色の程度も記録した(表2)。
【0022】
【表2】
【0023】<実施例2>通常の多層ブロー成形法によ
り、容器外側より本発明による樹脂組成物層(21)/
未添加層(22)の構成の容量800mlのポリエチレ
ンボトル(23)を作製した(図2)。構成比は容器外
側より1:9となるように設定し、目付け量は55g設
定とした。本発明による樹脂組成物層は実施例1と同様
にして、フェノール系化合物として4−クロロ−3,5
−ジメチルフェノール(PCMX)を0.02重量%添
加した。但し、第四級アンモニウム塩としては塩化セチ
ルピリジニウムをトリポリリン酸にイオン交換により担
持させたものを使用し、セチルピリジニウムとして1.
0重量%となるように添加した。
【0024】<比較例5>通常のブロー成形法により、
目付け量55g、容量800mlのポリエチレンボトル
(33)を作製した(図3)。 <比較例6>通常の多層ブロー成形法により、容器外側
より抗菌剤添加樹脂層(41)/未添加層(42)構成
の容量800mlのポリエチレンボトル(43)を作製
した(図4)。構成比は容器外側より1:9となるよう
に設定し、目付け量は55g設定とした。抗菌剤添加樹
脂層は実施例3同様にして、第四級アンモニウム塩とし
て、塩化セチルピリジニウムをトリポリリン酸にイオン
交換により担持させたものを使用し、セチルピリジニウ
ムとして1.0重量%となるように添加した。 <比較例7>通常の多層ブロー成形法により、容器外側
より抗菌剤添加樹脂層(51)/未添加層(52)構成
の容量800mlのポリエチレンボトル(53)を作製
した(図5)。構成比は容器外側より1:9となるよう
に設定し、目付け量は55g設定とした。抗菌剤添加樹
脂層は実施例3と同様にして、フェノール系化合物とし
て4−クロロ−3,5−ジメチルフェノール(PCM
X)を0.2重量%添加した。
【0025】〔実験3〕実施例3および比較例5、6、
7の容器を一般家庭の浴室内に放置し、黒ずみおよびぬ
めりの発生状況を観察した(表3)。
【0026】
【表3】
【0027】実験1の結果より、本発明による樹脂組成
物を含めて、細菌に有効な抗菌剤と、カビに有効な抗菌
剤を同時に添加することにより、細菌およびカビの両者
に対して抗菌作用を有する樹脂組成物を得ることが可能
であることが示された。しかしながら、実験2により、
単に混合したのみでは光による劣化を受け、変色、抗菌
性の劣化を招くことが示され、本発明による樹脂組成物
が優れていることが示された。
【0028】実験3の結果より、本発明による樹脂組成
物を実際に応用し、使用した場合でも、ぬめり防止、黒
ずみ防止効果を示すことがわかった。
【0029】
【発明の効果】本発明による樹脂組成物を使用すること
により、カビの生育に起因する黒ずみおよび細菌の生育
に起因するぬめりの両方を防止することが可能で、か
つ、光による変色等の影響を受けない樹脂製品を作製す
ることが可能となった。
【0030】特に第四級アンモニウム塩がアルキルメチ
ルベンジルアンモニウム塩及びアルキルピリジニウムよ
り選ばれた単独または複数の物質で、フェノール系化合
物がOPP及びPCMXより選ばれた単独または複数の
物質であるので、第四級アンモニウム塩が細菌の増殖
を、フェノール系化合物がカビの増殖を抑制するため、
カビおよび細菌に対して優れた抗菌性が得られ、しかも
その抗菌性が長期間に亘って保持される。しかも、その
効果は第四級アンモニウム塩含有濃度が0.1〜2.5
重量%、フェノール系化合物の含有濃度が0.005〜
0.5重量%であると経済的かつ成形品の表面状態が良
好であるため、その効果は顕著なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】抗菌性の検定方法の一つであるハロー(阻止
円)法におけるハローを示す説明図である。
【図2】本発明による樹脂組成物を使用した容器の一例
を示す説明図である。(実施例2)
【図3】本発明による樹脂組成物を使用しない容器の一
例を示す説明図である。(比較例5)
【図4】本発明による樹脂組成物を使用しない容器の別
の例を示す説明図である。(比較例6)
【図5】本発明による樹脂組成物を使用しない容器の別
の例を示す説明図である。(比較例7)
【符号の説明】
1:シャーレ 42: 抗菌
剤未添加樹脂層 2: 菌の生育区 43: ボト
ル 3: ハロー(阻止円) 51: 抗菌
剤添加樹脂層 4: 樹脂(試験片) 52: 抗菌
剤未添加樹脂層 21: 抗菌剤添加樹脂層 53: ボ
トル 33: ボトル 41: 抗菌剤添加樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09K 3/00 C09K 3/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第四級アンモニウム塩から選ばれた少なく
    とも一つの薬剤と、フェノール系化合物から選ばれた少
    なくとも一つの薬剤を含有することを特徴とする抗菌性
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】第四級アンモニウム塩がアルキルジメチル
    ベンジルアンモニウム塩(アルキル基の炭素数C8 〜C
    18)及びアルキルピリジニウム塩(アルキル基の炭素数
    8〜C18)より選ばれた単独または複数の物質で、フ
    ェノール系化合物がオルト−フェニルフェノール(OP
    P)及び4−クロロ−3,5−ジメチルフェノール(P
    CMX)より選ばれた単独または複数の物質であること
    を特徴とする請求項1記載の抗菌性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】第四級アンモニウム塩含有濃度が第四級ア
    ンモニウムイオンとして0.02〜2.5重量%であ
    り、フェノール系化合物含有濃度が0.005〜0.5
    重量%であることを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の抗菌性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】第四級アンモニウム塩がアルキルジメチル
    ベンジルアンモニウム塩(アルキル基の炭素数C8 〜C
    18)及びアルキルピリジニウム塩(アルキル基の炭素数
    8〜C18)より選ばれた単独または複数の物質で、そ
    の含有濃度が第四級アンモニウムイオンとして0.02
    〜2.5重量%であり、フェノール系化合物がオルト−
    フェニルフェノール(OPP)及び4−クロロ−3,5
    ジメチルフェノール(PCMX)より選ばれた単独また
    は複数の物質で、その含有濃度が0.005〜0.5重
    量%であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の抗菌性樹脂組成物。
JP27929196A 1996-10-22 1996-10-22 抗菌性樹脂組成物 Pending JPH10120821A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27929196A JPH10120821A (ja) 1996-10-22 1996-10-22 抗菌性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27929196A JPH10120821A (ja) 1996-10-22 1996-10-22 抗菌性樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10120821A true JPH10120821A (ja) 1998-05-12

Family

ID=17609130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27929196A Pending JPH10120821A (ja) 1996-10-22 1996-10-22 抗菌性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10120821A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009110439A1 (ja) * 2008-03-03 2009-09-11 中村 興司 化粧用抗菌性塗布具
JP2015507609A (ja) * 2011-12-01 2015-03-12 ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company オルトフェニルフェノールおよび銀の抗微生物組成物
CN108617650A (zh) * 2018-07-13 2018-10-09 北京安洁泰科技有限公司 一种复合杀菌剂及其制备方法
AU2015273253B2 (en) * 2014-06-12 2019-01-24 Fantex Limited Polymer antimicrobial composition

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009110439A1 (ja) * 2008-03-03 2009-09-11 中村 興司 化粧用抗菌性塗布具
US8530556B2 (en) 2008-03-03 2013-09-10 Kenji Nakamura Antibacterial cosmetic applicator
JP2015507609A (ja) * 2011-12-01 2015-03-12 ローム アンド ハース カンパニーRohm And Haas Company オルトフェニルフェノールおよび銀の抗微生物組成物
AU2015273253B2 (en) * 2014-06-12 2019-01-24 Fantex Limited Polymer antimicrobial composition
CN108617650A (zh) * 2018-07-13 2018-10-09 北京安洁泰科技有限公司 一种复合杀菌剂及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI333836B (en) Polymer emulsions resistant to biodeterioration
US11154063B2 (en) Method for producing a bacteriostatic and fungistatic additive in masterbatch for application in plastics
CN109777639B (zh) 一种用于空调和一般物体硬表面消毒及卫生清洁的制剂及其制备方法
US2970081A (en) Mycobacteriostats
US20070163964A1 (en) Methods and compositions for filtration media
WO2019159865A1 (ja) 成形体
Griffith et al. Development and evaluation of silver zeolite antifouling coatings on stainless steel for food contact surfaces
EP1293123A1 (de) Biozide Retardierungsformulierungen
JPH10120821A (ja) 抗菌性樹脂組成物
CN104381300A (zh) 一种高效复合型杀菌剂及其生产方法
US3941696A (en) Sterilization of holding tanks and toilet bowls by quaternary compounds
JP7114922B2 (ja) バイオフィルム生成抑制用組成物
JPH08310903A (ja) 抗菌性樹脂組成物
JPH08239507A (ja) 抗菌性樹脂組成物
JP3981997B2 (ja) 抗菌性樹脂組成物及び成形品
JP2023550769A (ja) 殺生物剤
US20040076674A1 (en) Method for thermally assisted antimicrobial surface treatment
Kampf et al. Didecyldimethylammonium chloride
WO2004092075A1 (en) Anti-biofilm forming structure and method of manufacturing the same
US3105060A (en) Microbiocidal resinous compositions
WO2008154210A2 (en) Surface cleaning method and composition
KR20220073279A (ko) 항균 및 항바이러스 코팅용 조성물 및 항균 및 항바이러스 코팅용 조성물이 코팅된 항균 제품
JP3433665B2 (ja) 抗菌性多層樹脂構造体
JP2000153883A (ja) 抗菌性樹脂多層成形物
WO2022079626A1 (en) Antimicrobial composition, particularly bactericidal, virucidal, fungicidal and mycobacterial for the cleaning of contaminated surfaces and its use

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20051213

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20051220

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060207

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060307

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02