JPH05239137A - アミノ基を含有する共重合体及びその製造方法 - Google Patents

アミノ基を含有する共重合体及びその製造方法

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JPH05239137A
JPH05239137A JP4397392A JP4397392A JPH05239137A JP H05239137 A JPH05239137 A JP H05239137A JP 4397392 A JP4397392 A JP 4397392A JP 4397392 A JP4397392 A JP 4397392A JP H05239137 A JPH05239137 A JP H05239137A
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carbon atoms
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copolymer
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JP4397392A
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Naoki Kitazawa
直樹 北澤
Hiroshi Hotta
寛史 堀田
Yutaka Nakayama
豊 中山
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DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 架橋反応による粘度の増加またはゲル化を起
こさない色相の良好な共重合体の開発。 【構成】 分子内に一般式(I)で表される反復単位
A,一般式(II)で表される反復単位Bおよび一般式
(III)で表される反復単位C 【化1】 【化2】 【化3】 (式中の記号は、明細書記載の通りである。)を含有す
る共重合体またはその塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定のアミノ基を含有
する共重合体及びその製造方法に関し、詳しくは、高分
子アミノ試薬,機能性高分子の原料,接着剤の原料,ポ
リマーの相溶化剤,樹脂の染色改良剤,エポキシ硬化
剤,樹脂改質剤等に使用できる第二級アミノ基を含有す
る新規な共重合体ならびにそれらの効率のよい製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、側鎖に第一級アミノ基を有す
る高分子化合物は、そのアミノ基の高い反応活性のた
め、つまりアルデヒド,ケトン,アルキルハライド,イ
ソシアネート,チオイソシアネート,活性二重結合,エ
ポキシ化合物,シアナマイド,グアニジン,尿素,酸,
酸無水物,アシルハライド等の官能基と容易に反応する
ため、様々な産業分野で有効に利用されている。そのよ
うな第一級アミノ基を側鎖に有する高分子化合物として
は、今までに、ポリ−N−ビニルアセトアミド又はポリ
−N−ビニルホルムアミドの加水分解によるポリビニル
アミン、あるいはアリルアミンの塩酸塩の重合によるポ
リアリルアミン等が知られている。
【0003】しかしながら、これらの方法によって高分
子化合物を製造する場合、第一級アミノ基を有する重合
体又は共重合体は得られるものの、分子量が意図するほ
ど大きくならないことや、アミン又はアミン前駆体のモ
ノマーをラジカル重合するため、共重合相手のモノマー
の種類に制限がある等の制約があり、用途によっては十
分な性能が発揮し得ないことがある。
【0004】そこで、トリアルキルシリルアリルアミン
またはトリアルキルシリルジアリルアミンのようなシリ
ル基で保護されたアリルモノマーをプロピレンと共重合
した後、加溶媒分解を行って、第一級または第二級アミ
ンを有するプロピレン共重合体を得る方法(特開平3−
134007号公報)が提案されている。しかし、この
方法は、高価で特殊なモノマーが必要となる欠点を有す
る。また、ニトリル基含有ポリスチレンを水素化リチウ
ムアルミニウム等の金属水素化物を用いて還元し、ニト
リル基を第一級アミノ基に変換する方法も提案されてい
る(特開平3−174405号公報)が、高価な還元剤
が必要となる上、重合対象がニトリル基含有共重合体に
限られる。意図せずして、部分的に側鎖に第一級アミノ
基が導入されていると考えられる例として、特開昭64
−70595号公報,同64−85246号公報及び米
国特許4,137,185 号明細書に記載されている共重合体を
挙げることができる。即ちエチレン−プロピレン共重合
体に無水マレイン酸をグラフトして得られる無水マレイ
ン酸グラフトエチレン−プロピレン共重合体に、ジエチ
レントリアミン,エチレンジアミン,ヘキサメチレンジ
アミンの如き少なくとも2個の第一級アミノ基を有する
ポリアミンを反応させてイミド化せしめるものである。
しかし、この無水マレイン酸グラフトエチレン−プロピ
レン共重合体の如き多官能無水酸と多官能のポリアミン
の反応では、通常、反応中にもまた反応後においても、
少なからず架橋反応が起こっていると考えられる。ま
た、架橋反応が反応中に起これば、反応混合物の粘度上
昇、ひいてはゲル化まで進行し、以後の反応継続が不能
に陥ることもしばしば認められる。それが故に、これら
の先行技術においては、この架橋反応による経時的な粘
度上昇を防止する目的で、イミド化反応後に存在する第
一級アミンを、無水酢酸,n−オクテニル無水コハク酸
等でエンドキャップする工夫が施されている。
【0005】更に、特開平2−36248号公報には、
不飽和酸無水物でグラフト変性されたポリオレフィンを
ジアミンと反応させることも示唆されているが、具体的
な製造方法,生成物については明示がなく、公知の方法
に従えば、本発明者らの経験では架橋,ゲル化が避けら
れない。
【0006】無水マレイン酸共重合体、又は無水マレイ
ン酸グラフトエチレン−プロピレン共重合体と第一級ジ
アミンを反応させる例としては、特開昭60−2407
49号公報,同64−31864号公報, 同63−14
6928号公報,同63−235365号公報,同63
−199755号公報等に開示されているが、いずれも
無溶剤の樹脂中で無水酸基と2個の第一級アミノ基のイ
ミド架橋を目的とするものである。架橋反応を起こさせ
ずに、第一級のジアミンを用いてイミド化し、第一級ア
ミノ基を側鎖に形成せしめる方法として、架橋反応に伴
うゲル化が実質上無視し得る程度に、第一級アミノ基/
無水コハク酸基のモル比を高めてイミド化反応を行うこ
とも理論的には考えられるが実際的ではない。これらの
技術においては、第一級ジアミンと多官能無水酸基とを
反応させた場合、第一級の二つのアミノ基の反応性に差
がないために無差別にイミド化反応が起こり、結果とし
てイミド架橋,ゲル化が起こるという致命的欠点を有し
ていた。
【0007】そこで、本発明者らのグループは、上記公
知技術のもつ欠点を克服する改良された製造方法および
これによって得られた新規な共重合体の提案を先に行っ
た(特願平3−85735号明細書,同3−85736
号明細書,同3−191595号明細書,同3−191
596号明細書)。ここで、本発明者らのグループは、
ジアミンと酸の部分塩またはジアミンとホルミル基含有
化合物との反応物を無水コハク酸基含有共重合体と反応
させた後、塩基を作用させるかまたは加水分解により、
アミノ基を再生する方法を提案している。かくして得ら
れる共重合体は、第一級アミノ基がイミド基を介して結
合した非架橋重合体であり、官能基としての汎用性の点
では好ましいものである。しかし、一般的には第一級ア
ミンより第二級アミンの方が塩基性が大きく、例えばエ
ポキシ樹脂の硬化剤のように産業界からの第二級アミン
に対する要求も大きい。かかる要求に対して、スチレン
−無水マレイン酸共重合体をp−アミノフェノール,エ
チルアミノエチルアミンおよびN−アミノプロピルピペ
ラジンの如き第一級,二級アミノ基の混在したジアミン
を用いてイミド化して、得られた共重合体を潜在性エポ
キシ硬化剤として用いることが提案されている(特開平
2−135214号公報,同2−135215号公
報)。
【0008】また、類似技術として、無水コハク酸基を
含有する共重合体とジアミンを反応させてアミノ変性さ
せるに際し、用いるジアミンとしては4−アミノ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジンのように立体障害
された第二級アミンと第一級アミンを持つジアミンは勿
論、1−アミノ−3−メチルプロパノールアミンのよう
に最小限に立体障害された第二級アミンと第一級アミン
のジアミンでも無水マレイン酸共重合体と反応させ、イ
ミド基を介して第二級アミンを側鎖に有する共重合体が
開示されている(特開平3−93817号公報)。しか
しながら、立体障害された第二級アミンでも、活性水素
を有するアミノ基であることには変わりはなく、無水コ
ハク酸基含有共重合体とジアミンを混合したイミド化前
のマレアミド酸段階において、アミド架橋による増粘あ
るいはゲル化が起こり製造上の困難を来す可能性があ
る。また、最終的にイミド化反応物を得たとしても、通
常期待されるものより粘度が高く、明らかに部分架橋を
示唆する共重合体しか得られない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来か
ら、置換又は非置換の無水コハク酸基を官能基として有
する多官能の共重合体に、ジアミン類を作用させる高分
子変性反応により第二級アミノ基を側鎖に導入する際、
架橋反応による粘度の増加またはゲル化を起こさせずに
色相の良好な共重合体を得ることは技術上困難とされて
いた。本発明は、このような従来の問題点に着目してな
されたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
技術の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、スチ
レンやオレフィンあるいはその誘導体に由来する反復単
位,ブタジエン等のジエン類に由来する反復単位及び無
水マレイン酸等の酸無水物がグラフト化した反復単位又
は無水マレイン酸等の酸無水物に由来する反復単位を有
する共重合体に、特定のジアミンの塩を、反応させてイ
ミド化し、これをさらに塩基で脱酸することにより、特
定の第二級アミノ基を含有する新規な共重合体が得ら
れ、上記目的に適う性状のものが得られることを見出し
た。本発明は、かかる知見に基いて完成したものであ
る。
【0011】すなわち本発明は、分子内に一般式(I)
で表される反復単位A20〜99.8モル%,一般式(I
I)で表される反復単位B50〜0モル%および一般式
(III)で表される反復単位C30〜0.2モル%
【0012】
【化9】
【0013】
【化10】
【0014】
【化11】
【0015】(式中、R1 ,R2 ,R5 ,R6 及びR7
は各々独立に水素原子,炭素数1〜10のアルキル基,
炭素数3〜8のシクロアルキル基,炭素数6〜10のア
リール基,炭素数2〜4のアルケニル基,炭素数1〜4
のアルコキシ基,炭素数1〜18のアルコキシカルボニ
ル基,炭素数1〜17のアルキルカルボキシル基,炭素
数1〜6のアルキルカルボニル基,炭素数6〜8のアリ
ールカルボニル基,ハロゲン原子あるいはニトリル基を
示し、R3 及びR4 は各々独立に水素原子,炭素数1〜
4のアルキル基,炭素数2〜4のアルケニル基あるいは
ハロゲン原子を示し、R8 は存在しないか、あるいはメ
チレン基又はエチレン基を示し、R9 及びR10は各々独
立に水素原子,炭素数1〜6のアルキル基あるいは炭素
数6〜8のアリール基を示し、R11は炭素数1〜18の
アルキレン基,炭素数5〜17のシクロアルキレン基,
炭素数6〜12のアリーレン基,炭素数7〜12のアリ
ールアルキレン基あるいは炭素数4〜30のポリオキシ
アルキレン基を示し、R12は水素原子あるいは炭素数1
〜10のアルキル基を示し、R13は炭素数1〜6のアル
キル基を示す。なお、R1 〜R13はそれぞれ反復単位毎
に同一であっても異なってもよい。nは1〜10の整数
を示す。)を含有する共重合体(共重合体I)またはそ
の塩を提供するものである。
【0016】また、本発明は、分子内に一般式(I)で
表される反復単位A40〜99.8モル%,一般式(II)
で表される反復単位B50〜0モル%および一般式 (I
V) で表される反復単位D60〜0.2モル%
【0017】
【化12】
【0018】(式中、R9 〜R11およびR13は前記と同
じである。)を含有する共重合体(共重合体II)または
その塩を提供するものである。さらに、本発明は、分子
内に一般式(I)で表される反復単位A20〜99.8モ
ル%,一般式(II)で表される反復単位B50〜0モル
%及び一般式 (V) で表される反復単位E30〜0.2モ
ル%
【0019】
【化13】
【0020】(式中、R5 〜R10,R12およびnは前記
と同じである。)を含有する共重合体に、一般式(VII)
【0021】
【化14】
【0022】(式中、R11およびR13は前記と同じであ
る。)で表されるジアミンの塩を反応させた後、塩基と
接触させて脱酸することを特徴とする前記共重合体Iま
たはその塩の製造方法(方法I)を提供し、さらに、本
発明は、分子内に一般式(I)で表される反復単位A4
0〜99.8モル%,一般式(II)で表される反復単位B
50〜0モル%,および一般式(VI)で表される反復単
位F60〜0.2モル%
【0023】
【化15】
【0024】(式中、R9 およびR10は前記と同じであ
る。)を含有する共重合体に、一般式(VII)
【0025】
【化16】
【0026】(式中、R11およびR13は前記と同じであ
る。)で表されるジアミンの塩を反応させた後、塩基と
接触させて脱酸することを特徴とする前記共重合体IIま
たはその塩の製造方法(方法II)をも提供するものであ
る。
【0027】本発明の共重合体(その塩を含む。以下同
じ。)は、一般式(I)で表される反復単位A,一般式
(II)で表される反復単位B,および一般式 (III)で表
される反復単位Cまたは一般式(IV)で表される反復単
位Dを有する新規な共重合体であり、これらのランダ
ム,ブロックあるいはグラフト共重合体である。この共
重合体における各反復単位の含有割合は、反復単位A,
BおよびCまたはDの合計量に対して、共重合体Iの場
合、反復単位Aは20〜99.8モル%,好ましくは60
〜99モル%、反復単位Bは50〜0モル%,好ましく
は40〜0モル%、反復単位Cは30〜0.2モル%,好
ましくは20〜0.2モル%である。共重合体IIの場合、
反復単位Aは40〜99.8モル%,好ましくは45〜9
9モル%、反復単位Bは50〜0モル%,好ましくは4
0〜0モル%、反復単位Dは60〜0.2モル%,好まし
くは55〜0.2モル%である。ここで、反復単位C
(D)の割合が、30モル%(60モル%)を超えると
得られる共重合体の機械的物性が低下するという不都合
があり、また0.2モル%未満では、本発明の第二級アミ
ノ基を有する共重合体の特徴が充分に発現しない。な
お、本発明の共重合体は、基本的には上記反復単位A,
B,CまたはDからなるものであるが、更に共重合体I
の場合には、下記一般式(VIII)
【0028】
【化17】
【0029】(式中、R5 〜R13およびnは前記と同じ
である。)で表される反復単位を若干含有することもあ
る。また、共重合体IIの場合には、下記一般式(IX)
【0030】
【化18】
【0031】(式中、R9 〜R11およびR13は前記と同
じである。)で表される反復単位を若干含有することも
ある。
【0032】また、本発明の共重合体は、その分子量に
ついては特に制限はないが、通常は粘度平均分子量30
00〜500000である。これは、トルエン,キシレ
ン,クメン,テトラリン,1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノン(DMI),ジメチルスルホキシド,アセ
トン,メチルエチルケトン等の良溶媒に、第二級アミノ
基含有共重合体を10重量%で溶解したときの粘度が1
0〜50000cpsの範囲であることに相当する。
【0033】ここで、反復単位Aは一般式(I)で表さ
れるものであるが、式中R1 及びR 2 は各々独立に(つ
まり、R1 とR2 は同じでも異なってもよい)水素原
子,炭素数1〜10のアルキル基(好ましくは炭素数1
〜4のアルキル基),炭素数3〜8のシクロアルキル基
(好ましくは炭素数3〜6のシクロアルキル基),炭素
数6〜10のアリール基(好ましくは炭素数6〜9のア
リール基),炭素数2〜4のアルケニル基(ビニル基,
アリル基等),炭素数1〜4のアルコキシ基,炭素数1
〜18のアルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数1
〜8のアルコキシカルボニル基),炭素数1〜17のア
ルキルカルボキシル基(好ましくは炭素数1〜3のアル
キルカルボキシル基),炭素数1〜6のアルキルカルボ
ニル基(好ましくは炭素数1〜4のアルキルカルボニル
基),炭素数6〜8のアリールカルボニル基,ハロゲン
原子(好ましくは塩素,臭素)あるいはニトリル基を示
す。なお、R1 及びR2 は、それぞれ反復単位ごとに同
一であっても異なってもよい。即ち、上記一般式(I)
は、反復単位Aの一つがエチレン単位(R1 及びR2
共に水素)であり、また反復単位Aの他の一つがプロピ
レン単位(R1 が水素,R2 がメチル基)のような場合
も包含する。
【0034】また、反復単位Bは一般式(II)で表され
るものであるが、式中、R3 及びR 4 は各々独立に水素
原子,炭素数1〜4のアルキル基(メチル基,エチル基
等),炭素数2〜4のアルケニル基(ビニル基,アリル
基等)あるいはハロゲン原子(塩素,臭素等)を示す。
なお、R3 及びR4 は、それぞれ反復単位ごとに同一で
あっても異なってもよいことは、前述のR1 及びR2
場合と同様である。更に、反復単位Cは一般式 (III)で
表されるものであり、ここでR5 〜R7 は前記R1 ,R
2 と同様である。また、R8 は存在しない(即ち単なる
結合を示す)か又はメチレン基あるいはエチレン基を示
し、R9 及びR10は各々独立に水素原子、炭素数1〜6
のアルキル基(好ましくは炭素数1〜2のアルキル基)
あるいは炭素数6〜8のアリール基を示し、R11は炭素
数1〜18のアルキレン基(好ましくはメチレン,エチ
レン,プロピレン,テトラメチレン,ヘキサメチレン等
の炭素数1〜8のアルキレン基),炭素数5〜17のシ
クロアルキレン基(好ましくはシクロヘキシレン,メチ
レンシクロヘキシルメチレン等の炭素数6〜10のシク
ロアルキレン基),炭素数6〜12のアリーレン基(好
ましくはフェニレン,オキシジフェニレン等),炭素数
7〜12のアリールアルキレン基(好ましくはキシリレ
ン等の炭素数8〜10のアリールアルキレン基)あるい
は炭素数4〜30のポリオキシアルキレン基(ポリオキ
メチレン,ポリオキプロピレンなどの炭素数4〜15の
ポリオキシアルキレン基)を示し、R12は水素原子ある
いは炭素数1〜10のアルキル基(好ましくは炭素数1
〜8のアルキル基)を示し、R13は炭素数1〜6のアル
キル基を示す。これらのR5 〜R12は、それぞれ反復単
位ごとに同一であっても異なってもよいことは、前述の
1 及びR2 の場合と同様である。また、nは1〜10
(好ましくは1〜3)の整数を示す。ここでnが複数、
つまり2以上のときは、nの数だけ存在する各R9 ,R
10,R11およびR13は、同じものでも異なるものでもよ
い。また、反復単位Dは一般式 (IV) で表されるもので
あり、ここでR9 〜R11およびR13は前記と同じであ
る。ここで、R11の好ましい例としては、メチレン,エ
チレン,プロピレン,テトラメチレン,ヘキサメチレ
ン,2−メチルプロピレン等の直鎖または分岐のアルキ
レン基が挙げられる。
【0035】本発明のアミノ基含有共重合体(共重合体
I,II)を製造するには、特に制限はなく、様々な方法
によることができるが、前述した本発明の方法Iおよび
IIによれば、一層効率よく製造することができる。ま
ず、本発明の共重合体Iの原料である反復単位A,B及
びEを含有する共重合体は、一般式(I)および(II)
で表される反復単位を与えるモノマーを、公知の手法に
よりラジカル重合又はイオン重合した後、一般式(V)
で表されるモノマーを公知の方法によりグラフト反応さ
せることによって製造される。また、本発明の共重合体
IIの原料である反復単位A,B及びFを含有する共重合
体は、一般式(I),(II)および(VI)で表される反
復単位を与えるモノマーを、公知の手法によりラジカル
重合又はイオン重合することによって製造される。
【0036】一般式(I)の反復単位Aを与えるモノマ
ーの具体例としては、様々なものがあるが、例えばエチ
レン,プロピレン,1−ブテン,イソブチレン,1−オ
クテン等のオレフィン、シクロペンテン,シクロヘキセ
ン,シクロオクテン等の環状オレフィン、スチレン,α
−メチルスチレン,ビニルトルエン,p−t−ブチルス
チレン等のスチレン類(芳香族ビニル化合物)、酢酸ビ
ニル,酪酸ビニル,ステアリン酸ビニル等のビニルエス
テル類、メチルビニルエーテル,エチルビニルエーテル
等のビニルエーテル類、塩化ビニル,塩化ビニリデン等
のハロゲノオレフィン、メチル(メタ)アクリレート,
エチル(メタ)アクリレート,ブチル(メタ)アクリレ
ート,ヘキシル(メタ)アクリレート,シクロヘキシル
(メタ)アクリレート,デシル(メタ)アクリレート,
オクタデシル(メタ)アクリレート,メトキシエチル
(メタ)アクリレート等のアクリル酸又はメタアクリル
酸エステル類、アクリロニトリル,メタクリロニトリル
等のニトリル類、メチルビニルケトン,フェニルビニル
ケトン等のビニルケトン等があり、これらを単独である
いは二種以上を組み合わせて使用することができる。こ
れらのうち、好ましいモノマーの例としては、エチレ
ン,プロピレン,スチレン,メチルビニルエーテル,イ
ソブチレン,酢酸ビニル,(メタ)アクリル酸エステル
類等を挙げることができる。
【0037】一般式(II)の反復単位Bを与えるモノマ
ーの具体例としては、ブタジエン,イソプレン,クロロ
プレン等の共役ジエンがあり、これを単独あるいは二種
以上を組み合わせて使用することができる。好ましいモ
ノマーとしては、ブタジエン, イソプレンを挙げること
ができる。一般式(V)の反復単位Eは、例えば上記反
復単位Aを与えるモノマーと反復単位Bを与えるモノマ
ーを、公知の方法により共重合し、得られた共重合体
を、公知の過酸化物又は開始剤等を用いて、無水マレイ
ン酸,無水メチルマレイン酸,1,2−ジメチルマレイ
ン酸,無水エチルマレイン酸,無水フェニルマレイン
酸,無水イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸無水物をグ
ラフト反応することにより形成することができる。好ま
しいグラフト化モノマーは無水マレイン酸である。ここ
で、グラフト反応は無水マレイン酸等のグラフト化モノ
マーが反復単位A又はBの部分に結合することによって
進行する。なお、この反復単位Eを含む本発明に用いる
原料共重合体として、上記不飽和ジカルボン酸無水物が
グラフトした重合体として市販されている重合体(マレ
イン酸変性EPRやマレイン酸変性SEBS等)を充当
することも可能である。
【0038】以上より、本発明の方法Iの原料である反
復単位A,B及びEを含有する共重合体を例示すれば、
ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリイソプレン及びそ
の水素添加物,ポリブタジエン及びその水素添加物,ク
ロロプレンゴム及びその水素添加物,ニトリルゴム及び
その水素添加物,エチレン−プロピレン共重合体,エチ
レン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体,スチレン
−イソプレン共重合体及びその水素添加物,スチレン−
ブタジエン共重合体及びその水素添加物等の重合体又は
共重合体(尚、共重合体にあっては、ランダム共重合
体,ブロック共重合体,交互共重合体のはずれであって
もよい)に、無水マレイン酸,無水メチルマレイン酸,
無水エチルマレイン酸,無水イタコン酸等の不飽和ジカ
ルボン酸の無水物をグラフト反応して得られる共重合体
等を挙げることができる。また、本発明の方法IIの原料
である反復単位A,B及びFを含有する共重合体を例示
すれば、スチレン−無水マレイン酸共重合体,エチレン
−無水マレイン酸共重合体,プロピレン−無水マレイン
酸共重合体,エチレン−プロピレン−無水マレイン酸共
重合体,イソブチレン−無水マレイン酸共重合体,メチ
ルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体,スチレン
−イソプレン−無水マレイン酸共重合体,エチレン−無
水マレイン酸−アクリル酸エチル共重合体,エチレン−
無水マレイン酸−アクリル酸メチル共重合体,エチレン
−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体,スチレン−ブ
タジエン−無水マレイン酸共重合体等を挙げることがで
きる。但し、これらの例に限定されるべきものではな
い。
【0039】また、一般式(VII)で表されるジアミンの
具体例としては、N−メチルメチレンジアミン;N−エ
チルメチレンジアミン;N−プロピルメチレンジアミ
ン;N−ブチルメチレンジアミン;N−メチルエチレン
ジアミン;N−エチルエチレンジアミン;N−プロピル
エチレンジアミン;N−ブチルエチレンジアミン;N−
メチル−1,3−プロパンジアミン;N−エチル−1,
3−プロパンジアミン;N−プロピル−1,3−プロパ
ンジアミン;N−ブチル−1,3−プロパンジアミン;
N−メチル−1,4−ブタンジアミン;N−エチル−
1,4−ブタンジアミン;N−プロピル−1,4−ブタ
ンジアミン;N−ブタン−1,4−ブタンジアミン;N
−メチル−1,6−ヘキサンジアミン;N−エチル−
1,6−ヘキサンジアミン;N−プロピル−1,6−ヘ
キサンジアミン;N−ブチル−1,6−ヘキサンジアミ
ン;N−メチル−1,8−オクタンジアミン;N−エチ
ル−1,8−オクタンジアミン;N−メチル−1,12
−ドデカンジアミン;N−エチル−1,12−ドデカン
ジアミン;N−プロピル−1,12−ドデカンジアミ
ン;N−ブチル−1,12−ドデカンジアミン;N−メ
チル−1,18−オクタデカンジアミン;N−エチル−
1,18−オクタデカンジアミン;N−プロピル−1,
18−オクタデカンジアミン;N−ブチル−1,18−
オクタデカンジアミン等のN−低級アルキル置換直鎖脂
肪族ジアミン、N−メチル−2,2,5−トリメチル−
1,6−ヘキサンジアミン;N−エチル−2,2,5−
トリメチル−1,6−ヘキサンジアミン;N−プロピル
−2,2,5−トリメチル−1,6−ヘキサンジアミ
ン;N−ブチル−2,2,5−トリメチル−1,6−ヘ
キサンジアミン等のN−低級アルキル置換分岐状脂肪族
ジアミン、N−メチル−イソホロンジアミン;N−エチ
ル−イソホロンジアミン;N−プロピル−イソホロンジ
アミン;N−ブチル−イソホロンジアミン;1−N−メ
チルアミノメチル−3−アミノメチル−シクロヘキサ
ン;1−N−エチルアミノメチル−3−アミノメチル−
シクロヘキサン等のN−低級アルキル置換脂環式ジアミ
ン、N−メチル−m−キシリレンジアミン;N−エチル
−m−キシリレンジアミン;N−メチル−p−キシリレ
ンジアミン;N−エチル−p−キシリレンジアミン等の
N−低級アルキル置換アリールアルキルジアミン、N−
メチル−p−フェニレンジアミン;N−エチル−p−フ
ェニレンジアミン;N−メチル−m−フェニレンジアミ
ン;N−エチル−m−フェニレンジアミン等のN−低級
アルキル置換アリールジアミン、N−メチルポリオキシ
プロピレンジアミン;N−エチルポリオキシエチレンジ
アミン等のN−低級アルキル置換ポリオキシアルキレン
ジアミン等が挙げられる。このうち好ましいものはN−
低級アルキル置換の脂肪族又は脂環式ジアミンであり、
特に好ましいものは、N−メチルエチレンジアミン;N
−エチルエチレンジアミン;N−メチル−1,3−プロ
パンジアミン;N−エチル−1,3−プロパンジアミ
ン;N−メチル−1,4−ブタンジアミン;N−エチル
−1,4−ブタンジアミン;N−メチル−1,6−ヘキ
サンジアミン;N−エチル−1,6−ヘキサンジアミン
である。このジアミンは、そのままの状態、あるいは塩
(部分中和塩あるいは完全中和塩)の形態のいずれであ
ってもよいが、特に部分中和塩が反応効率が高く好まし
い。上記ジアミンは、好ましくは酸の部分中和塩として
用いられるが、そのような酸としては、その酸強度とし
てカルボン酸より大きいものを選択することが望まし
い。具体例を例示すれば、硫酸,ベンゼンスルホン酸,
トルエンスルホン酸,ナフタレンスルホン酸等のスルホ
ン酸類、塩酸,フッ化水素酸,臭化水素酸,ヨウ化水素
酸等のハロゲノ酸、硝酸、ホウ酸、リン酸等がある。こ
れらのうち塩酸やトルエンスルホン酸が好ましい。
【0040】上記ジアミンの塩を製造するにあたって
は、上記ジアミンと上記酸のモル比は、ジアミンの全ア
ミノ基を基準にして酸の当量で50〜100%の中和度
に相当する塩の形で用いられる。50%未満の場合、イ
ミド化反応時に架橋,ゲル化が避けられない。又100
%を超えると、イミド化反応に長時間を要し経済的に不
利となる。好ましい範囲は50〜80%である。ジアミ
ンの塩は、相当するジアミンと相当する酸の中和反応に
より容易に調製することができる。例えば、酸のアルコ
ール溶液に、ジアミンを滴下し必要に応じ濃縮し、アル
コールで再結晶し、単離して原料として用いてもよい
し、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DM
I);N−メチル−2−ピロリドン;ジメチルスルホキ
シド(DMSO);ジメチルスルホン;ジオキサン;
1,2−ジメトキシエタン;ヘキサメチレンリン酸−ト
リアミド;テトラメチル尿素のような非プロトン性極性
溶剤中でジアミンと酸の部分中和塩を形成させて、その
まま反応に用いてもよい。本発明の方法では、上記ジア
ミンの塩を原料の共重合体に反応させた後、塩基と接触
させて脱酸すればよい。
【0041】本発明の方法I,IIは、上記反復単位A,
B及びEまたはFを含有する共重合体に、一般式(VII)
で表されるジアミンの塩を反応させることによって進行
する。ここで、イミド化反応は、スクリュー押出機等を
用いて、無溶媒溶融状態で行うこともできるが、局部反
応を避け反応を均一ならしめる目的で、溶媒として不活
性溶媒を使用することが望ましい。そのような目的で使
用できる不活性溶媒としては、ベンゼン;トルエン;キ
シレン;クメン;シメン;エチルトルエン;プロピルベ
ンゼン;ジエチルベンゼン等の芳香族炭化水素、メチル
シクロペンタン;シクロヘキサン;エチルシクロペンタ
ン;メチルシクロヘキサン;1,1−ジメチルシクロヘ
キサン;エチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水素;ヘ
キサン;ヘプタン;オクタン;デカン;メチルヘプタ
ン;3−エチルヘキサン;トリメチルペンタン等の脂肪
族炭化水素、DMI;テトラメチル尿素;ジメチルスル
ホン;ジオキサン;1,2−ジメトキシエタン;ヘキサ
メチレンリン酸トリアミド;DMSO;N−メチル−2
−ピロリドン等の非プロトン性極性溶媒が挙げられる。
【0042】本発明の方法では、極性のかなり異なった
反応基質同士を反応させることになるので、一般には非
極性溶媒と極性溶媒を同時に使用することが好ましい。
上記溶媒の使用量は、特に制限はなく状況に応じて適宜
選定すればよいが、通常は原料として使用する反復単位
A,B及びEまたはFを含有する共重合体(即ち、置換
又は非置換無水コハク酸を官能基として有する多官能性
共重合体)に対し、重量比で0.3〜20倍、好ましくは
1倍〜10倍の範囲で定めればよい。0.3倍より少ない
場合は、希釈効果が十分でなく反応混合物が高粘度にな
り困難をきたす場合がある。一方、20倍より多くして
も、使用量に相当する効果の向上は特に認められず、経
済的に不利である。
【0043】また、イミド化反応は、特に触媒を必要と
しないが、例えばトリメチルアミン;トリエチルアミ
ン;トリブチルアミン;N,N−ジメチルアニリン;
N,N−ジエチルアニリン;1,8−ジアザビシクロ
(5.4.0)ウンデセン−7等の第三級アミンを用い
ることが好ましい。
【0044】本発明の方法では、原料の共重合体とジア
ミンの塩の使用比率は、使用する原料の種類や状況によ
り異なり、一義的に定めることはできないが、通常は原
料共重合体中に含まれる置換又は無置換無水コハク酸基
(即ち、反復単位EまたはF)1モルに対し、ジアミン
の未中和アミノ基を基準にして、1.0〜10倍、好まし
く1.05〜5.0倍である。1.0倍未満の場合、反応完結
後もイミド化されずに残る無水コハク酸基が存在するこ
とになり、脱酸工程で再生される第二級アミノ基と該無
水コハク酸基が反応してアミド架橋によりゲル化を起こ
し、本発明の効果を覆す恐れがある。一方、モル比が1
0倍を超える場合は、イミド化の反応自体は速く進行す
る利点はあるが、反応試薬を多量に要する経済的不利益
を免れない。
【0045】上記方法における反応温度及び反応時間
は、使用する溶媒及び触媒の有無によって異なるが、通
常100〜250℃、好ましくは110〜200℃で1
〜20時間である。反応温度は100℃未満である場合
には、反応に長時間を要するという不利益があり、又2
50℃を超える場合には反応物の着色と導入した第二級
アミノ基が熱分解を起こす恐れがある。本発明の方法に
よれば、イミド化反応は選択的に起こる。この反応を触
媒を用いて行うか、高温で行うか、または原料に対し反
応試薬のモル比を大きくして実施した場合は、反復単位
C,Dの他に一般式(VIII) ,(IX)で表されるアミド
化物が組み込まれることがあるが、本発明の目的を覆す
ものではない。なお、本発明の共重合体の上記組成は、
例えば、同位体炭素による核磁気共鳴(13C−NMR)
スペクトルの測定により得られるケミカルシフト176
〜180ppm付近に現れるイミド環のカルボニル炭素
と、172〜174ppm付近に現れるアミドのカルボ
ニル炭素のピーク強度比によって知ることができる。
【0046】また、本発明の方法においては、反応原料
の仕込順序等は特に制限はなく、様々な態様で行うこと
ができるが、通常は、非プロトン性極性溶媒および不活
性溶媒に、前記ジアミンと酸の塩の粉末か又は溶液を加
えて溶解させた後、反復単位A,B及びEまたはFを含
有する共重合体を徐々に加えるか、あるいはその逆の順
序がとられる。この間の仕込みは、溶媒の還流下の加熱
下で行われてもよい。原料の共重合体とジアミンの塩と
のイミド化反応は、水の生成を伴いながら進行するの
で、生成した水が用いた溶媒と共に共沸してくる。した
がって、この共沸する水をディーン・スターク分水器な
どにより反応系外へ除去することにより、効率的に反応
を進行させることができる。イミド化反応の完結は、共
沸水がもはや認められなくなること、及び反応混合物を
一部採取して赤外吸収スペクトルの測定により1700
〜1800cm-1付近のイミドのカルボニルの吸収強度の
増大がもはや認められなくなったことで確認できる。
【0047】かくして得られた反応混合物中に、第二級
アミノ基が、イミド結合を介して結合された本発明の共
重合体の塩が含まれる。この反応混合物をそのままで、
又は必要に応じメタノール,イソプロパノール,イソブ
タノール,ヘキサン,水等の非溶媒に投入して粉末化し
た後、塩基の水溶液、又は必要に応じて塩基のメタノー
ル/水混合溶液と接触させることにより脱酸し、遊離の
アミンに変換することができる。脱酸に用いられる塩基
の具体例を挙げれば、水酸化ナトリウム,水酸化カリウ
ム,水酸化リチウム,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,
重炭酸ナトリウム,重炭酸カリウム,アンモニア,メチ
ルアミン,エチルアミン,トリメチルアミン,トリエチ
ルアミンなど水溶性塩基であればよい。そのうち、経済
的な理由から、水酸化ナトリウム,炭酸ナトリウム,重
炭酸ナトリウムが好ましい。
【0048】
【作用】本発明においては、ジアミンの部分中和塩をイ
ミド化試薬として用いることにより、ジアミンの塩基性
の強い第二級アミンが塩を形成する結果、片末端の反応
性が抑制され、他末端の第一級アミンが選択的にイミド
化に関与することから、架橋を起こすことなく円滑に目
的の共重合体が得られるものと推察される。
【0049】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳しく説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。 参考例1 (N−エチルエチレンジアミンのp−トルエンスルホン
酸部分中和塩の調製)温度計,攪拌機,滴下ロート,還
流冷却器を備えた内容量1リットルのフラスコに、メタ
ノール300ミリリットルとp−トルエンスルホン酸・
1水和物95g( 0.5モル)を仕込み溶解した。氷浴で
冷却しながら、N−エチルエチレンジアミン220g(
2.5モル)をメタノール300ミリリットルに溶解した
液を、温度が10〜20℃を保つような速度で滴下し
た。滴下終了後、70℃に加熱し、次いで減圧にして、
メタノール及び未反応のN−エチルエチレンジアミンを
留去したところ、140.3gの白色固体が析出した。得
られた白色固体を取り出し、トルエン300ミリリット
ルでスラリー状にして濾過し、更に100ミリリットル
のトルエンで2回洗浄し、得られた白色粉末を減圧乾燥
した。収量は124.8gであった。この白色粉末を、ブ
ロモフェノールブルーを指示薬として0.5規定の塩酸で
滴定した中和当量及び中和度を第1表に示す。
【0050】参考例2 (N−エチルエチレンジアミンの塩酸部分中和塩の調
製)参考例1と同じ反応容器を用い、p−トルエンスル
ホン酸に代えて、35%塩酸水溶液を用いる他は、参考
例1と同様の手順でN−エチルエチレンジアミンの一塩
酸塩の白色粉末を得た。参考例1と同様にして得られた
中和当量及び中和度を第1表に示す。
【0051】参考例3 (N−メチル−1,6−ヘキサンジアミンのp−トルエ
ンスルホン酸部分中和塩の調製)参考例1と同じ反応容
器を用い、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン
(DMI)500ミリリットルにp−トルエンスルホン
酸1水和物95g(0.5モル)を室温で溶解した。次い
で、そこへN−メチル−1,6−ヘキサンジアミン58.
5g(0.45モル)を溶液の温度が20℃を越えないよ
う徐々に添加溶解させ、N−メチル−1,6−ヘキサン
ジアミンのp−トルエンスルホン酸部分中和塩のDMI
溶液を調製した。固形分当たりの中和当量及び中和度を
第1表に示す。
【0052】参考例4および5 用いたジアミン及び酸の種類を変えたこと以外は、参考
例3と同様にして、ジアミンと酸の塩を調製した。得ら
れた塩の固形分当たりの中和当量及び中和度を第1表に
示す。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】参考例6 (無水マレイン酸グラフトポリプロピレンの調製:特公
昭56−9925号公報参考)重量平均分子量(Mw)
60000,数平均分子量(Mn)24000の結晶性
ポリプロピレンの粉末100重量部、無水マレイン酸1
2重量部およびジクミルパーオキシド4重量部を予め混
合し、スクリュー径30mm,L(長さ)/D(幅)=
28の押出機をバレル温度230℃に設定し、スクリュ
ー回転数60rpmで押出反応を行い、吐き出されたグ
ラフト化物を粉砕後、アセトンに浸漬して未反応無水マ
レイン酸を抽出除去後、乾燥して無水マレイン酸グラフ
ト化ポリプロピレン樹脂(1)を得た。得られた無水マ
レイン酸グラフト量は、4.5重量%であった。ゲルパー
ミェーションクロマトグラフィー(GPC)による分子
量は、ポリスチレン換算でMw=15000、Mn=6
500であった。
【0056】参考例7 参考例6と同様にして、第2表に示す無水マレイン酸グ
ラフト共重合体(2)〜(10)を得た。
【0057】
【表3】
【0058】参考例8 公知の方法により、第3表に示す無水マレイン酸共重合
体(11)〜(18)を得た。
【0059】
【表4】
【0060】
【表5】
【0061】実施例1 温度計,攪拌機,滴下ロート,ディーン・スターク分水
器を備えた内容量1リットルのフラスコにキシレンを6
00ミリリットルと参考例6で調製した無水マレイン酸
グラフトポリプロピレンを120g仕込んで加熱し、1
40℃でキシレンの還流下に溶解した。次に、このフラ
スコに、参考例1で調製したN−エチルエチレンジアミ
ンのp−トルエンスルホン酸塩16.2gをDMI200
ミリリットルに溶解したものを3時間かけて徐々に滴下
した。この間、反応混合液はキシレンの還流温度下に保
持され、イミド化反応の結果、共沸してくる水はディー
ン・スターク分水器で反応系外へ除去した。上記N−エ
チルエチレンジアミンの塩の滴下開始より17時間反応
を継続した後、冷却し、反応混合物を5リットルのメタ
ノール中へ投入し、精製物を沈澱として回収した。この
沈澱をトルエン加熱下で溶解し、キャストフィルムを作
製して赤外線吸収スペクトルを測定したところ、177
2cm-1,1700cm-1のイミド環に基づく吸収の他
に1122cm-1,1035cm-1,1010cm-1
685cm -1,570cm-1にp−トルエンスルホン酸
に基づく吸収が観測され、N−エチルエチルアミノ基が
p−トルエンスルホン酸の形でイミド結合を介してポリ
プロピレンに結合していることが確認された。さらに、
この沈澱を炭酸カリウム8.0gを含む水/メタノール
(容量比1/1)溶液に一夜浸漬後、濾別し、水及びメ
タノールで充分洗浄後、乾燥した。得られた共重合体の
収量は、121.4gであった。得られた共重合体は、加
熱時トルエンまたはキシレンに可溶である。キシレンキ
ャストフィルムを作成して赤外吸収(IR)スペクトル
を測定したところ、1122cm-1,1035cm-1
1010cm-1,685cm-1,570cm-1のp−ト
ルエンスルホン酸に基づく吸収が消失していた。また、
3315cm-1にN−エチルエチルアミノ基に基づく吸
収、1772cm-1,1700cm-1にはイミド環に基
づく吸収が観測された。一方、CDCl3 中で測定した
同位体炭素による核磁気共鳴(13C−NMR)スペクト
ルでは、176〜180ppmにはイミド環のカルボニ
ル炭素のピークが現れたが、172〜174ppmのア
ミド基のカルボニル炭素の存在を示すピークは現れなか
った。得られた本発明の共重合体を、100℃でテトラ
リンに10重量%で溶解し、同温度でB型粘度計にて粘
度を測定した結果、152cpsであった。
【0062】実施例2 温度計,攪拌機,滴下ロート,ディーン・スターク分水
器を備えた内容量1リットルのフラスコにDMIを20
0ミリリットルと参考例4で調製したN−メチル−1,
3−プロパンジアミンのp−トルエンスルホン酸塩のD
MI溶液15.7gを仕込み、80℃に加熱溶解した。次
に、このフラスコに、参考例8で調製したスチレン−無
水マレイン酸(モル比95/5)共重合体(11)(Mw
=52000,Mn=25000)100gをキシレン
400ミリリットルに溶解した溶液を、滴下ロートより
徐々に滴下した。滴下終了後、反応混合物を一部採取し
てIRスペクトルを測定したところ、1780cm-1
無水環に基づく吸収は完全に消失していた。加熱,昇温
を続け、140℃付近よりキシレンの還流と共に水が共
沸してきたので、これをディーン・スターク分水器によ
り分離した。140℃で14時間反応を続け、新たな水
の生成が認められなくなった時点で反応を終了し、反応
混合物をメタノール5リットル中へ投入し、生成物を沈
澱として回収した。得られた沈澱物をトルエンに溶解
し、キャストフィルムを作製して赤外線吸収スペクトル
を測定したところ、1775cm-1,1695cm-1
イミド環に基づく吸収の他に1100cm-1,580c
-1にp−トルエンスルホン酸に基づく吸収が観測さ
れ、N−メチルプロピルアミノ基がp−トルエンスルホ
ン酸の形でイミド結合を介してポリスチレンに結合して
いることが確認された。さらに、この沈澱を炭酸カリウ
ム8.0gを含む水/メタノール(容量比1/1)溶液に
一夜浸漬後、濾別し、水及びメタノールで充分洗浄後、
乾燥した。得られた共重合体の収量は、100.3gであ
った。得られた共重合体は、トルエンに可溶であり、キ
ャストフィルムを作成して赤外吸収(IR)スペクトル
を測定したところ、1100cm-1,580cm-1のp
−トルエンスルホン酸に基づく吸収が消失していた。ま
た、3320cm-1にN−メチルプロピルアミノ基に基
づく吸収、1775cm-1,1695cm-1にはイミド
環に基づく吸収が観測された。一方、CDCl3 中で測
定した同位体炭素による核磁気共鳴(13C−NMR)ス
ペクトルでは、176〜180ppmにはイミド環のカ
ルボニル炭素のピークが現れたが、172〜174pp
mのアミド基のカルボニル炭素の存在を示すピークは現
れなかった。得られた本発明の共重合体を、25℃でキ
シレンに10重量%で溶解し、同温度でB型粘度計にて
粘度を測定した結果、670cpsであった。
【0063】実施例3〜18 ジアミンの塩として、参考例1〜5で得たものを用い、
原料共重合体として参考例7または8に記載の無水マレ
イン酸変性物を用いた以外は、実施例1または2と同様
に実施した。得られた結果を第4表に示す。得られた共
重合体の粘度についても実施例2と同様に測定し、その
結果を第4表に示す。
【0064】
【表6】
【0065】
【表7】
【0066】
【表8】
【0067】
【表9】
【0068】
【表10】
【0069】
【表11】
【0070】
【表12】
【0071】
【表13】
【0072】比較例1 実施例1において、N−エチルエチレンジアミンのp−
トルエンスルホン酸塩に代えてN−エチルエチレンジア
ミン5.3gを用いた以外は、実施例1と同様の原料を用
いて反応を試みたが、N−エチルエチレンジアミン溶液
の1/3量滴下した段階で、直ちに反応混合物が高粘度
となったが反応を続行しイミド化を続けた。反応混合物
を5リットルのメタノール中に投入し、メタノールで洗
浄,乾燥した。得られた共重合体を100℃でテトラリ
ン中に10重量%で溶解し、同温度でB型粘度を測定し
た結果、5300cpsであり、部分架橋体が生成した
ものと判断された。
【0073】比較例2 実施例2において、N−メチル−1,3−プロパンジア
ミンのp−トルエンスルホン酸塩に代えてN−メチル−
1,3−プロパンジアミン5.1gを用いた以外は、実施
例2と同様の原料を用いて反応を試みたが、スチレン−
無水マレイン酸変性物溶液の滴下終了後、加熱,昇温す
る過程で共沸水の留出が始まると、直ちに反応混合物が
高粘度となったが反応を続行し脱水化を続けた。反応混
合物を5リットルのメタノール中に投入し、メタノール
で洗浄,乾燥した。得られた共重合体をキシレンに10
重量%で溶解し、25℃でB型粘度を測定した結果、7
500cpsであり、部分架橋体が生成したものと判断
された。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、各種高分子の側鎖にイ
ミド基を介して、第二級アミノ基などを導入することが
でき、高分子アミノ試薬,機能性高分子の原料接着剤の
原料,ポリマー相溶化剤,樹脂改質剤など幅広い用途に
利用できる新規な共重合体を提供し得る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内に一般式(I)で表される反復単
    位A20〜99.8モル%,一般式(II)で表される反復
    単位B50〜0モル%および一般式(III)で表される反
    復単位C30〜0.2モル% 【化1】 【化2】 【化3】 (式中、R1 ,R2 ,R5 ,R6 及びR7 は各々独立に
    水素原子,炭素数1〜10のアルキル基,炭素数3〜8
    のシクロアルキル基,炭素数6〜10のアリール基,炭
    素数2〜4のアルケニル基,炭素数1〜4のアルコキシ
    基,炭素数1〜18のアルコキシカルボニル基,炭素数
    1〜17のアルキルカルボキシル基,炭素数1〜6のア
    ルキルカルボニル基,炭素数6〜8のアリールカルボニ
    ル基,ハロゲン原子あるいはニトリル基を示し、R3
    びR4 は各々独立に水素原子,炭素数1〜4のアルキル
    基,炭素数2〜4のアルケニル基あるいはハロゲン原子
    を示し、R8 は存在しないか、あるいはメチレン基又は
    エチレン基を示し、R9 及びR10は各々独立に水素原
    子,炭素数1〜6のアルキル基あるいは炭素数6〜8の
    アリール基を示し、R11は炭素数1〜18のアルキレン
    基,炭素数5〜17のシクロアルキレン基,炭素数6〜
    12のアリーレン基,炭素数7〜12のアリールアルキ
    レン基あるいは炭素数4〜30のポリオキシアルキレン
    基を示し、R12は水素原子あるいは炭素数1〜10のア
    ルキル基を示し、R13は炭素数1〜6のアルキル基を示
    す。なお、R1 〜R13はそれぞれ反復単位毎に同一であ
    っても異なってもよい。nは1〜10の整数を示す。)
    を含有する共重合体またはその塩。
  2. 【請求項2】 分子内に一般式(I)で表される反復単
    位A40〜99.8モル%,一般式(II)で表される反復
    単位B50〜0モル%および一般式 (IV) で表される反
    復単位D60〜0.2モル% 【化4】 (式中、R9 〜R11およびR13は前記と同じである。)
    を含有する共重合体またはその塩。
  3. 【請求項3】 分子内に一般式(I)で表される反復単
    位A20〜99.8モル%,一般式(II)で表される反復
    単位B50〜0モル%および一般式 (V) で表される反
    復単位E30〜0.2モル% 【化5】 (式中、R5 〜R10,R12およびnは前記と同じであ
    る。)を含有する共重合体に、一般式(VII) 【化6】 (式中、R11およびR13は前記と同じである。)で表さ
    れるジアミンの塩を反応させた後、塩基と接触させて脱
    酸することを特徴とする請求項1記載の共重合体または
    その塩の製造方法。
  4. 【請求項4】 分子内に一般式(I)で表される反復単
    位A40〜99.8モル%,一般式(II)で表される反復
    単位B50〜0モル%,および一般式(VI)で表される
    反復単位F60〜0.2モル% 【化7】 (式中、R9 およびR10は前記と同じである。)を含有
    する共重合体に、一般式(VII) 【化8】 (式中、R11およびR13は前記と同じである。)で表さ
    れるジアミンの塩を反応させた後、塩基と接触させて脱
    酸することを特徴とする請求項2記載の共重合体または
    その塩の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008163239A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk キレート導入高分子および高分子組成物ならびに被覆電線およびワイヤーハーネス
JP2010514852A (ja) * 2006-12-21 2010-05-06 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド 官能化オレフィンポリマー、それらから調製される組成物および物品、並びにそれらを製造するための方法
JP2012117070A (ja) * 2003-05-05 2012-06-21 Designer Molecules Inc イミド−リンクしたマレインイミドおよびポリマレインイミド化合物

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