JPH05238986A - 芳香族カルボン酸アルミニウム塩 - Google Patents

芳香族カルボン酸アルミニウム塩

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JPH05238986A
JPH05238986A JP4112892A JP4112892A JPH05238986A JP H05238986 A JPH05238986 A JP H05238986A JP 4112892 A JP4112892 A JP 4112892A JP 4112892 A JP4112892 A JP 4112892A JP H05238986 A JPH05238986 A JP H05238986A
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JP
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aluminum
carboxylic acid
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aluminum nitride
aromatic carboxylic
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JP4112892A
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Ryohei Kataoka
良平 片岡
Genji Taga
玄治 多賀
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Tokuyama Corp
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Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高純度の窒化アルミニウム粉末の合成原料と
して好適に使用し得る化合物を得る。 【構成】 下記式 【化1】 (但し、R1,R2,R3,R4およびR5 は、それぞれ水
素原子、カルボキシル基または−COOAl(OH)2
あり、R1,R2,R3,R4およびR5のうち、少なくと
も1つは−COOAl(OH)2である。)で示される芳
香族カルボン酸アルミニウム塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な芳香族カルボン
酸アルミニウム塩に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】窒化ア
ルミニウム焼結体は熱伝導率にすぐれるため半導体用基
板として広く使用されている。該焼結体の性状は専ら焼
結体の原料である窒化アルミニウム粉末の性状に影響さ
れる。このような工業的規模で用いられる窒化アルミニ
ウム焼結体を製造するための窒化アルミニウム粉末を製
造する工業的製造法としては、現在下記2つの方法が知
られている。
【0003】(1)金属アルミニウム粉末を窒素雰囲気
中で加熱し、窒化アルミニウム粉末とする直接窒化方
法。
【0004】(2)アルミナと炭素とを窒素雰囲気中で
加熱し、窒化アルミニウム粉末とする還元窒素化方法。
【0005】(1)の方法では、窒化がアルミニウム粉
末の表面だけにとどまりがちで内部まで進行しにくく、
また生成物が固結するため生成物の扮砕工程が必要であ
る。そのため扮砕時に酸素などの不純物が入りやすく、
粒度分布もシャープでないという欠点を有している。酸
素などの不純物は窒化アルミニウム粉末を焼結しやすく
する点で有利ではあるが、焼結体の熱伝導率を低下させ
る欠点を有する。また、窒化アルミニウム粉末の粒度分
布は焼結を均一に実施するために重要な要因であり、均
一な焼結のためには出来るだけシャープなものが要求さ
れる。そのために上記(1)の方法は必ずしも満足出来
る方法ではなかった。
【0006】また、上記(2)の方法では、原料アルミ
ナの粒径と不純物がそのまま生成物の段階まで保持され
るので、高純度の窒化アルミニウム粉末を製造するため
には原料アルミナを高純度、微粉末とする必要がある。
また、この方法はアルミナと炭素物質との固体反応なの
でアルミナと炭素物質とを十分に均一に混合することに
よって固体反応の進行を促すことが好ましく、また実際
に行われている。しかしながら、その場合にもアルミナ
と炭素物質との混合物を十分に長い時間をかけて焼成し
なければアルミナの還元反応を完全に進行させることが
出来ない。十分な還元反応が実施出来ないと目的物中に
未反応のアルミナが残存し、性状のすぐれた窒化アルミ
ニウム焼結体を得ることは出来ない。そのために上記
(2)の方法で性状の良好な窒化アルミニウム粉末を得
ようとすると、原料の混合に特殊な工夫をしたり、高価
な純度の良好なアルミナを使用したり、あるいは窒化反
応に長時間をかけなければならず、結果的にコスト高の
窒化アルミニウム粉末となることをさけることが出来な
かった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した従来の窒化アル
ミニウム粉末の製造方法の問題点に鑑み、本発明者らは
鋭意研究を重ねた結果、特定の有機アルミニウム塩を原
料とすることによって、短時間の窒化反応で十分に高純
度であり、粒子径の小さい窒化アルミニウム粉末が得ら
れることを見出した。そして、さらに、原料となる有機
アルミニウム塩が新規化合物であることを見出し、本発
明を提案するに至った。即ち、本発明は、下記式(1)
【0008】
【化2】
【0009】(但し、R1,R2,R3,R4およびR5
は、それぞれ水素原子、カルボキシル基または−COO
Al(OH)2であり、R1,R2,R3,R4およびR5のう
ち、少なくとも1つは−COOAl(OH)2である。)
で示される芳香族カルボン酸アルミニウム塩である。
【0010】本発明の芳香族カルボン酸アルミニウム塩
を具体的に例示すると、次のとおりである。
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】
【化5】
【0014】
【化6】
【0015】
【化7】
【0016】
【化8】
【0017】
【化9】
【0018】
【化10】
【0019】
【化11】
【0020】
【化12】
【0021】
【化13】
【0022】
【化14】
【0023】本発明の化合物は、一般に水及び有機溶媒
に難溶性の化合物であり、融点をもたず、500〜60
0℃で分解するものが多い。また該アルミニウム塩は、
一般に酸又はアルカリにより分解する。
【0024】芳香族カルボン酸アルミニウム塩が、上記
式(1)で示される構造を有することは、次のような分
析によって確認することが出来る。
【0025】(1)赤外吸収スペクトル −COO-(カルボキシレート基)に基づく吸収が14
00cm-1付近 にみられる。また芳香環に基づく吸収
が1500cm-1にみとめられる。
【0026】(2)イオンクロマトグラフィーおよび蛍
光X線分析 SおよびC1は含まれていない。金属元素としてアルミ
ニウムが検出される。
【0027】(3)元素分析 炭素および水素の分析結果を前記式(1)から算出され
る理論値と比較することにより確認される。
【0028】(4)重量分析 該化合物を空気中で1,000℃,1hr加熱した後の
残渣の重量を前記式(1)から算出される理論値と比較
することにより確認される。
【0029】本発明の芳香族カルボン酸アルミニウム塩
は、その製法の如何にかかわらないが、例えば、水溶性
無機アルミニウム化合物と下記式(2)
【0030】
【化15】
【0031】(但し、R11,R21,R31,R41及びR51
は、それぞれ水素原子又はカルボキシル基である。)で
示される芳香族カルボン酸又はその塩とをpH3〜6の
水性媒体中で反応させることによって得ることが出来
る。
【0032】上記水溶性無機アルミニウム化合物として
は、公知の化合物が使用できる。工業的に有利に使用し
得るアルミニウム化合物としては、例えば、塩化アルミ
ニウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、アンモ
ニウム明バン等の無機アルミニウム塩化合物を挙げるこ
とができる。特にアンモニウム明バンは得られる窒化ア
ルミニウム粉末が高純度となるため最も好適に使用され
る。
【0033】また、上記式(2)で示される芳香族カル
ボン酸としては、例えば、フタル酸、イソフタル酸、テ
レフタル酸、ヘミメリト酸、トリメリト酸、トリメシン
酸、プレニト酸、メロファン酸、メリト酸等を挙げるこ
とができる。これらのうち、カルボキシル基が2又は3
個結合した芳香族カルボン酸は、窒化して得られる窒化
アルミニウム粉末中に残留カーボンが少なくなるため、
特に好適に使用される。
【0034】芳香族カルボン酸の塩としては水溶性のも
のが特に限定されず使用出来、特にアンモニウム塩、カ
リウム塩、ナトリウム塩等のアルカリ金属塩等が好適に
使用出来る。
【0035】反応に際し、芳香族カルボン酸が水に対し
て溶解度が小さい場合には、例えば、水酸化アンモニウ
ム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ性
水溶液を使用して該芳香族カルボン酸を溶解させるとよ
い。
【0036】上記水溶性無機アルミニウム化合物と芳香
族カルボン酸又はその塩は、予めそれぞれ水又はアルカ
リ性水溶液に溶解し、反応槽の水性媒体中に同時にほぼ
等速で添加し撹拌しながら実施するか、あるいは、反応
槽の水性媒体中に直接水溶性無機アルミニウム化合物と
芳香族カルボン酸又はその塩を添加し撹拌する方法によ
って実施することができる。水溶性無機アルミニウム化
合物に対する芳香族カルボン酸又はその塩の使用割合
は、該芳香族カルボン酸の種類、反応条件等によって異
なるので、予めこれらの種類、反応条件等に応じて好適
な割合を決定すればよい。一般に使用割合の目安は水溶
性無機アルミニウム化合物中のアルミニウム原子のモル
数と芳香族カルボン酸又はその塩のモル数の比(Al原
子のモル数/芳香族カルボン酸又はその塩のモル数)が
1〜3の範囲となるように選ぶとよい。 また、反応系
のpHが小さいと水溶性無機アルミニウム化合物が未反
応の状態で残留する傾向があり、逆にpHが大きくなる
と芳香族カルボン酸塩が未反応の状態で残留する傾向が
ある。従って、一般には上記の如く反応系のpHは3〜
6、好ましくは4〜6の範囲で反応を進行するのが好適
である。
【0037】また、反応系における原料の濃度は、原料
の溶解度によって決定されるが、溶解度の範囲内で出来
るだけ濃い濃度を選ぶのが経済的に好適である。更にま
た、反応温度は、室温、例えば、15℃から水の沸点、
例えば、100℃までの温度の範囲から選択される。一
般には60〜90℃の範囲が最も好適である。また、反
応時間は上記の種々の条件によって決定されるが、通常
は1時間あるいはそれ以内に十分に反応が進行する。
【0038】上記反応によって本発明の芳香族カルボン
酸アルミニウム塩が得られる。該芳香族カルボン酸アル
ミニウム塩は一般に水に不溶性の化合物であるので、通
常は反応混合物から濾過やデカンテーション等の分離手
段で簡単に分離出来る。分離された芳香族カルボン酸ア
ルミニウム塩は必要に応じて水洗、乾燥すればよい。
【0039】本発明の芳香族カルボン酸アルミニウム塩
は、窒素雰囲気下で焼成することにより窒下アルミニウ
ム粉末となるため、窒化アルミニウム粉末の合成原料と
して好適に使用できる。以下に、本発明の化合物を原料
とした窒化アルミニウム粉末の製造方法について説明す
る。
【0040】窒素雰囲気を形成する方法は公知の方法が
採用でき、一般には窒素ガス,アンモニアガス雰囲気が
好ましく採用できる。また、窒化条件は芳香族カルボン
酸アルミニウム塩が窒化アルミニウムになる条件であれ
ば特に限定されないが、一般には1400〜1650℃
の温度下に1〜2時間焼成すればよい。上記焼成工程に
おいて芳香族カルボン酸アルミニウム塩は迅速に窒素化
反応が進行し、窒化アルミニウムが得られる。
【0041】上記反応で得られた窒化アルミニウムは、
一般に残留炭素を除去すると極めて高純度の窒化アルミ
ニウム粉末となる。該残留炭素の除去は、通常、酸化性
雰囲気下、例えば、空気中で600〜700℃の温度下
に1〜4時間加熱処理する手段が採用される。
【0042】本発明で得られる窒化アルミニウム粉末は
均一な凝集体である。凝集粒の平均径は1〜10μm、
通常1〜3μmの範囲にある。またその粒度分布はシャ
ープである。また、該窒化アルミニウム粉末は不純物が
ほとんど含有されないため通常白色粉末である。
【0043】
【発明の効果】本発明の芳香族カルボン酸アルミニウム
塩を原料として使用することにより、アルミナの還元窒
素化によって窒化アルミニウムを得るときに要求される
ような長時間の窒化反応及び高純度のアルミナを必要と
せずに、高純度の窒化アルミニウム粉末を低コストで製
造することができる。得られる窒化アルミニウム粉末は
後述する実施例に示す通り、極めて高純度の製品であ
る。そのために該窒化アルミニウム粉末を焼結して得ら
れる窒化アルミニウム焼結体をその密度が3.2g/c
3で、熱伝導性も170w/m・Kに達するものとす
ることが可能である。
【0044】
【実施例】本発明を更に具体的に説明するため、以下に
実施例及び比較例を挙げて説明するが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。
【0045】実施例1 0.4モルのテレフタル酸を700mlの水に懸濁し、
これらに25%アンモニア水170mlと適量の水を加
えて全量を1000mlとして撹拌溶解することにより
テレフタル酸アンモニウム溶液を得た。あらかじめ2l
の水を張った容量5lの丸底フラスコをマントルヒータ
ーにて70℃に保持し、これらに撹拌下、前記0.4m
/lのテレフタル酸アンモニウム溶液1lと0.8m/
lのアンモニウム明バン水溶液1lとを同時に等速で添
加した。この時、反応液スラリーのpHは終始4であっ
た。添加終了後、濾過、洗浄、乾燥して白色の粉末を得
た。この粉末の分析結果を表1に示した。この結果か
ら、この化合物は表1に示した構造の化合物であること
がわかった。
【0046】この粉末を黒鉛ルツボに入れ、窒素雰囲気
下1600℃まで昇温し、さらにその温度で1時間保持
した。得られた粉末を空気中600℃で3時間保持し過
剰の炭素を除去した。
【0047】上記で得られた粉末は白色で、X線回折で
調べたところ窒化アルミニウム以外の物質は認められな
かった。また、この窒化アルミニウム粉末の遠心沈降法
による凝集平均径は1.4μmであった。
【0048】実施例2 実施例1と同様にアンモニウム明バンとテレフタル酸ア
ンモニウムとを反応させるに当たって、反応液スラリー
にpH電極を挿入し、スラリー液のpHが反応中常に6
になるよう2.5%アンモニア水を滴下してpHコント
ロールを行った。
【0049】得られた粉末は白色の粉末で、実施例1と
同様に測定した結果を表1に示した。その結果、この化
合物は、実施例1で得られたと同様のテレフタル酸のア
ルミニウム塩であった。
【0050】上記粉末を窒素雰囲気下1600℃まで昇
温し、さらにその温度で1時間保持した。得られた粉末
を空気中600℃で1.5時間保持して過剰の炭素を除
去した。
【0051】得られた粉末は白色で、X線回折では窒化
アルミニウムのみが検出された。また、この窒化アルミ
ニウム粉末の遠心沈降法による凝集平均粒径は1.5μ
mであった。
【0052】実施例3 水酸化ナトリウム1.15モルを含む水溶液にテレフタ
ル酸0.24モルを撹拌下少量ずつ加えて溶解させ、全
体を800mlとした。あらかじめ0.5lの水を張っ
た容量2lの丸底フラスコをウォーターバスにて60℃
に保持し、これに撹拌下前記0.24モルのテレフタル
酸ナトリウム溶液と0.24モルの硫酸アルミニウムを
含む水溶液800mlとを同時に等速で添加した。この
時、反応液スラリーのpHは4であった。添加終了後、
濾過、水洗、乾燥して白色の粉末を得た。この粉末を実
施例1と同様に機器分析を行い、その結果を表1に示し
た。これから、該化合物は、実施例1と同様のテレフタ
ル酸アルミニウム塩であることが判った。
【0053】上記粉末を黒鉛ルツボに入れ窒素雰囲気下
1600℃まで昇温し、さらにその温度で1時間保持し
た。得られた粉末を空気中600℃で3時間保持し過剰
の炭素を除去した。
【0054】最終的に得られた粉末は白色で、X線回折
で調べたところ窒化アルミニウム以外の結晶性物質は認
められなかった。また、炎光分析による残存ナトリウム
は50ppmであった。
【0055】実施例4 テレフタル酸の代わりにイソフタル酸を用いた以外は実
施例3と同様に行って芳香族カルボン酸アルミニウム塩
を得た。この化合物の分析結果から表1に示した化合物
であることがわかった。この化合物を用いて実施例3と
同様にして白色の窒化アルミニウム粉末を得た。X線回
折で調べたところ窒化アルミニウム以外の結晶性物質は
認められなかった。また、炎光分析による残存ナトリウ
ムは60ppmであった。
【0056】実施例5 水酸化ナトリウム0.72モルを含む水溶液にテレフタ
ル酸0.24モルを撹拌下溶解させ全量800mlとし
た。あらかじめ400mlの水を張った容器を90℃に
保持し、これに撹拌下前記0.24モルのテレフタル酸
ナトリウム溶液と0.12モルの硫酸アルミニウムを含
む水溶液800mlとを同時に等速で添加して反応させ
た。この時、反応液スラリーのpHは5.2であった。
反応終了後、濾過、水洗、乾燥して白色の粉末を得た。
この化合物の分析結果から、表1に示した化合物である
ことがわかった。
【0057】この粉末を黒鉛ルツボに入れ窒素雰囲気下
1600℃まで昇温し、さらにその温度で1時間保持し
た。得られた粉末を空気中600℃で3時間保持し過剰
の炭素を除去した。
【0058】最終的に得られた粉末は白色で、X線回折
で調べたところ窒化アルミニウム以外の結晶性物質は認
められなかった。また、炎光分析による残存ナトリウム
は40ppmであった。
【0059】実施例6 水酸化ナトリウム0.6モルを含む水溶液にトリメシン
酸0.2モルを撹拌下溶解させ全量800mlとした。
あらかじめ400mlの水を張った容器を90℃に保持
し、これに撹拌下前記0.2モルのトリメシン酸ナトリ
ウム溶液と0.1モルの硫酸アルミニウムを含む水溶液
800mlとを同時に等速で添加して反応させた。この
時、反応液スラリーのpHは5.2であった。反応終了
後、濾過、水洗、乾燥して白色の粉末を得た。この化合
物の分析結果から、表1に示した化合物であることがわ
かった。
【0060】この粉末を黒鉛ルツボに入れ窒素雰囲気下
1600℃まで昇温し、さらにその温度で1時間保持し
た。得られた粉末を空気中600℃で3時間保持し過剰
の炭素を除去した。
【0061】最終的に得られた粉末は白色で、X回折で
調べたところ窒化アルミニウム以外の結晶性物質は認め
られなかった。
【0062】実施例7〜10 実施例1と同様にして、種々の芳香族カルボン酸を使用
して表1に示した芳香族カルボン酸アルミニウム塩を製
造した。この化合物を原料として、実施例1と同様にし
て窒化アルミニウム粉末を得た。これをX線回折で調べ
たところ、窒化アルミニウム以外の結晶性物質は認めら
れなかった。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式 【化1】 (但し、R1,R2,R3,R4およびR5は、それぞれ水
    素原子、カルボキシル基または−COOAl(OH)2
    あり、R1,R2,R3,R4およびR5 のうち、少くとも
    1つは−COOAl(OH)2である。)で示される芳香
    族カルボン酸アルミニウム塩。
JP4112892A 1992-02-27 1992-02-27 芳香族カルボン酸アルミニウム塩 Pending JPH05238986A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113677783A (zh) * 2019-03-28 2021-11-19 住友电木株式会社 水溶性添加剂组合物

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