JPH05238667A - エレベーター出入口枠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない手数が美観を呈する組み立てができる
エレベーター出入口枠を得る。 【構成】 上枠(4)のコ字状側面(44)を覆う蓋片(8)を接
着剤により接着する。そして、蓋片(8)が装着された上
枠(4)の端部を縦枠(3)の上端面に重合させて組み立て
る。この状態で蓋片(8)は外面を縦枠(3)の外側面(33)と
一致し、かつ、蓋片(8)の前部外側縁部の丸み(81)を縦
枠(3)の丸み(34)と一致するように配置する。これによ
り、縦枠(3)と上枠(4)の組み立て時の煩雑な作業が不要
となる。 【効果】 簡易な作業によって体裁よく仕上げることが
可能となり、生産性を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、出入口の縁部を構成
するエレベーター出入口枠に関する。

【０００２】

【従来の技術】図５〜図７は、従来のエレベーター出入
口枠を示す図である。図において、(1)はエレベーター
装置の乗場(2)に設けられた出入口、(3)は縦枠で、ステ
ンレス鋼板等の薄金属板からなり出入口(1)の内側面(3
1)を形成し、この内側面(31)の前縁が屈折されて側部前
面(32)を形成し、この側部前面(32)の縁部が屈折されて
外側面(33)が形成され、互いに離れて内側面(31)を対向
させて立設され出入口(1)の側縁部を構成する。(4)は上
枠で、ステンレス鋼板等の薄金属板からなり出入口(1)
の上部内面(41)を形成し、この上部内面(41)の前縁が屈
折されて上部前面(42)を形成し、この上部前面(42)の縁
部が屈折されて上部外面(43)が形成されて出入口(1)の
上縁部を構成する。(5)は縦枠(3)の側部前面(32)と上枠
(4)の上部前面(42)の接続部に構成された鉛直線に対し
て４５゜に形成された継ぎ手である。

【０００３】従来のエレベーター出入口枠は上記のよう
に構成されて、縦枠(3)と上枠(4)の継ぎ手(5)が隙間の
ないように組み立てられる。

【０００４】図８及び図９も、従来のエレベーター出入
口枠を示す図である。図において、図５〜図７と同符号
は相当部分を示し、(6)は縦枠(3)の上端に重合された上
枠(4)の長手端部のコ字状側面を覆って配置され、外面
(61)が縦枠(3)の外側面(33)に一致して設けられた蓋
片、(7)は上枠(4)の長手端部のコ字状側面と蓋片(6)を
結合した溶接継ぎ手である。このエレベーター出入口枠
は上記のように構成されて、縦枠(3)と上枠(4)が組み立
てられ、上枠(4)の長手端部のコ字状側面と蓋片(6)が溶
接継ぎ手(7)により隙間が生じないように接続される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーター出入口枠では、図５〜図７の場合において継
ぎ手(5)に隙間ができないように、すり合わせ作業によ
り縦枠(3)と上枠(4)が組み立てられる。このため、長時
間にわたる煩雑な作業を要し生産性が低下するという問
題点があった。また、図８及び図９の場合において上枠
(4)の長手端部のコ字状側面と蓋片(6)の溶接継ぎ手(7)
の焼け、歪みの除去のために、長時間にわたる煩雑な作
業を要し生産性が低下するという問題点があった。

【０００６】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、美観を呈するように容易に組み
立てできるエレベーター出入口枠を得ることを目的とす
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
ター出入口枠においては、薄金属板からなり出入口の内
側面を形成し、この内側面の前縁が屈折されて側部前面
を形成し、この側部前面の縁部が屈折されて外側面が形
成されて側部前面と外側面の接続部に丸みを構成し、互
いに離れて内側面を対向させて立設され出入口の側縁部
を構成する縦枠と、薄金属板からなり出入口の上部内面
を形成し、この上部内面の前縁が屈折されて上部前面を
形成し、この上部前面の縁部が屈折されて上部外面が形
成されて長手端部にコ字状の側面を形成し、両端部がそ
れぞれ縦枠の上端に重合して結合されて出入口の上縁部
を構成する上枠と、この上枠のコ字状側面を覆い上枠の
長手端部に装着されて外面が縦枠の外側面に一致して配
置され、かつ、前部外側縁部に縦枠の側部前面と外側面
の接続部丸みと一致した丸みが形成された蓋片が設けら
れる。

【０００８】

【作用】上記のように構成されたエレベーター出入口枠
の蓋片は、接着剤により上枠の長手端部に装着される。

【０００９】

【実施例】図１〜図４は、この発明の一実施例を示す図
である。図中、(1)はエレベーター装置の乗場(2)に設け
られた出入口、(3)は縦枠で、ステンレス鋼板等の薄金
属板からなり出入口(1)の内側面(31)を形成し、この内
側面(31)の前縁が外側に屈折されて側部前面(32)を形成
し、この側部前面(32)の縁部が後側に屈折されて外側面
(33)が形成されて側部前面(32)と外側面(33)の接続部に
丸み(34)を構成し、互いに離れて内側面(31)を対向させ
て立設され出入口(1)の側縁部を構成する。(4)は上枠
で、ステンレス鋼板等の薄金属板からなり出入口(1)の
上部内面(41)を形成し、この上部内面(41)の前縁が上側
に屈折されて上部前面(42)を形成し、この上部前面(42)
の縁部が後側に屈折されて上部外面(43)を形成し、ま
た、長手端部にコ字状の側面(44)を形成し、両端部がそ
れぞれ縦枠(3)の上端に重合して配置されて出入口(1)の
上縁部を構成する。(8)は上枠(4)のコ字状側面(44)を覆
い上枠(4)の長手端部に接着剤により装着されて外面が
縦枠(3)の外側面(33)に一致して配置され、かつ、前部
外側縁部に縦枠(3)の側部前面(32)と外側面(33)の接続
部丸み(34)と一致した丸み(81)が形成された蓋片、(82)
はＬ字状をなす蓋片(8)の取付金具で、一辺は蓋片(8)の
裏面に他辺は上枠(4)の上部前面(42)の裏面にそれぞれ
接着剤(9)により接着されている。

【００１０】上記のように構成されたエレベーター出入
口枠は、上枠(4)のコ字状側面(44)を覆い上枠(4)の長手
端部に接着剤(9)により、取付金具(82)を使用して蓋片
(8)が装着される。そして、蓋片(8)が装着された上枠
(4)の端部を縦枠(3)の上端面に重合させて組み立てられ
る。この状態で蓋片(8)は外面が縦枠(3)の外側面(33)に
一致して配置され、かつ、前部外側縁部の丸み(81)が縦
枠(3)の側部前面(32)と外側面(33)の接続部丸み(34)に
一致させて配置される。これにより、縦枠(3)と上枠(4)
の組み立て時のすり合わせ作業、また、上枠(4)の長手
端部のコ字状側面と蓋片(6)の溶接継ぎ手(7)の焼け、歪
みの除去作業等の長時間にわたる煩雑な作業が不要とな
る。このため、上枠(4)の長手端部を簡易な作業により
体裁よく仕上げることができ、生産性を向上することが
でき、少ない費用で製造することができる。

【００１１】

【発明の効果】この発明は、以上説明したように薄金属
板からなり出入口の内側面を形成し、この内側面の前縁
が屈折されて側部前面を形成し、この側部前面の縁部が
屈折されて外側面が形成されて側部前面と外側面の接続
部に丸みを構成し、互いに離れて内側面を対向させて立
設され出入口の側縁部を構成する縦枠と、薄金属板から
なり出入口の上部内面を形成し、この上部内面の前縁が
屈折されて上部前面を形成し、この上部前面の縁部が屈
折されて上部外面が形成されて長手端部にコ字状の側面
を形成し、両端部がそれぞれ縦枠の上端に重合して配置
されて出入口の上縁部を構成する上枠と、この上枠のコ
字状側面を覆い上枠の長手端部に装着されて外面が縦枠
の外側面に一致して配置され、かつ、前部外側縁部に縦
枠の側部前面と外側面の接続部丸みと一致して配置され
る丸みが形成された蓋片を設けたものである。

【００１２】このような構造により、上枠のコ字状側面
を覆い上枠の長手端部に接着剤を使用して蓋片が装着さ
れる。そして、蓋片が装着された上枠の端部を縦枠の上
端面に重合させて組み立てられる。この状態で蓋片は外
面が縦枠の外側面に一致して配置され、かつ、前部外側
縁部の丸みが縦枠の側部前面と外側面の接続部丸みと一
致させて配置される。これにより、縦枠と上枠の組み立
て時の煩雑な作業が不要となり、上枠の長手端部を簡易
な作業により体裁よく仕上げることができ製造費を低減
する効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１を示すエレベーター出入口
枠の正面図。

【図２】図１のＡ部拡大図。

【図３】図２を一部分解して示す斜視図。

【図４】図２のＢ−Ｂ線断面図。

【図５】従来のエレベーター出入口枠を示す図１相当
図。

【図６】図５のＣ部拡大図。

【図７】図６の斜視図。

【図８】従来の他のエレベーター出入口枠を示す図６相
当図。

【図９】図８の斜視図。

【符号の説明】

１ 出入口 ３ 縦枠 ４ 上枠 ８ 蓋片 ９ 接着剤 ３１ 内側面 ３２ 側部前面 ３３ 外側面 ３４ 丸み ４１ 上部内面 ４２ 上部前面 ４３ 上部外面 ４４ 側面 ８１ 丸み

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 出入口の縁部を構成するエレベーター出
   入口枠において、薄金属板からなり上記出入口の内側面
   を形成し、この内側面の前縁が屈折されて側部前面を形
   成し、この側部前面の縁部が屈折されて外側面が形成さ
   れて上記側部前面と外側面の接続部に丸みを構成し、互
   いに離れて上記内側面を対向させて立設され上記出入口
   の側縁部を構成する縦枠と、薄金属板からなり上記出入
   口の上部内面を形成し、この上部内面の前縁が屈折され
   て上部前面を形成し、この上部前面の縁部が屈折されて
   上部外面が形成されて長手端部にコ字状の側面を形成
   し、両端部がそれぞれ上記縦枠の上端に重合して結合さ
   れて上記出入口の上縁部を構成する上枠と、この上枠の
   コ字状側面を覆い上記上枠の長手端部に接着剤により装
   着されて外面が上記縦枠の外側面に一致して配置され、
   かつ、前部外側縁部に上記縦枠の側部前面と外側面の接
   続部丸みと一致した丸みが形成された蓋片とを備えたこ
   とを特徴とするエレベーター出入口枠。