JPH05238267A - オープンルーフの固定装置 - Google Patents

オープンルーフの固定装置

Info

Publication number
JPH05238267A
JPH05238267A JP7533892A JP7533892A JPH05238267A JP H05238267 A JPH05238267 A JP H05238267A JP 7533892 A JP7533892 A JP 7533892A JP 7533892 A JP7533892 A JP 7533892A JP H05238267 A JPH05238267 A JP H05238267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
catcher
hook
pin
vehicle body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7533892A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Narita
正一 成田
Satoru Azumi
悟 安積
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP7533892A priority Critical patent/JPH05238267A/ja
Publication of JPH05238267A publication Critical patent/JPH05238267A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ルーフ全体を着脱可能とした車両において、
固定機構をコンパクト化するとともに、ルーフの着脱を
容易かつ確実に行いシール等を傷めることがないオープ
ンルーフの固定装置を供する。 【構成】 ルーフ全体を着脱自在とした車両において、
ルーフ3側から突出し車体側と連結固定するルーフ固定
用ピン32を備えたルーフの左右サイドフレーム31の端部
に先端を下方へ屈曲したL字状フック62を形成し、一方
車体側のルーフレール6に前記フック62を受け止め保持
するキャッチャー40を有し、同キャッチャー40は前記フ
ック62の屈曲した先端部62aが当接するストッパー部40
bと同ストッパー部40bの下方に連続して形成された前
記フック62の先端部62aが嵌挿される凹部40cとを形成
したことを特徴とするオープンルーフの固定装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ルーフを車体から取外
すことができるオープンルーフ型車両のルーフ固定装置
に関する。
【0002】
【従来技術】着脱自在にルーフを備えた車両には、ルー
フ全体を取外すことができるタイプとルーフ中央に前後
方向に指向してバーが残るTバールーフタイプとがあ
る。
【0003】ルーフ全体が着脱可能なタイプには、特開
平3−79429号公報等の例があるが、同例にはルー
フを車体に固定する構造が詳細には記載されておらず、
一般にはルーフ側の前後左右の4箇所にナットを備え、
対応する車体側の前後ルーフレールにボルトを有し、ル
ーフを車体にセットしたのちボルトを締めることにより
ルーフを固定する4点ボルトオンタイプがある。
【0004】またTバールーフタイプは、ルーフ側の外
側部にピンが前後方向に突出するロック機構が設けら
れ、他方のルーフレール側の対応する位置にはキャッチ
ャー部を有し、ルーフ固定時にまずTバーにルーフを差
し込み前後位置を決め、次いでロック機構を作動させピ
ンをキャッチャー部に突出することにより左右方向の位
置を決めると同時にルーフを車体に固定する。
【0005】
【解決しようする課題】Tバーを持たないデタッチャブ
ルルーフの一般型である4点ボルトオンタイプは、ルー
フの取外しに工具が必要であり、手間と時間を要すると
いう問題がある。
【0006】またTバールーフタイプでは、ロック機構
のワンタッチ操作でルーフの着脱が可能であるが、左右
のルーフそれぞれについて脱着作業をしなければなら
ず、かつTバーが有るために開放感に欠ける欠点があ
る。
【0007】さらにロック機構のピン挿入孔をリヤルー
フレールに有するものは、オープンルーフ状態での走行
時に風がピン挿入孔に侵入して風切り音を発生すること
がある。
【0008】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的とする処は、ルーフ全体を取外し可能とした開
放感のある車両においてルーフの装着が容易かつ確実に
でき、シール部材等を傷めず、ルーフ固定装置のコンパ
クト化が図れるオープンルーフ型車両のルーフ固定装置
を供する点にある。
【0009】また風切り音を発生しないオープンルーフ
型車両のルーフ固定装置を供する。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、ルーフ全体を着脱自在とした
車両において、ルーフ側から突出し車体側と連結固定す
るルーフ固定用ピンを備えたルーフの左右サイドフレー
ムの端部に先端を下方へ屈曲したL字状フックを形成
し、一方車体側のルーフレールに前記フックを受け止め
保持するキャッチャーを有し、同キャッチャーは前記フ
ックの屈曲した先端部が当接するストッパー部と同スト
ッパー部の下方に連続して形成された前記フックの先端
部が嵌挿される凹部とを形成したオープンルーフの固定
装置とした。
【0011】ルーフ側のフックを車体側のキャッチャー
のストッパー部に当接してその下の凹部に嵌挿すればル
ーフの前後左右位置が決定されるので、ルーフ全体が取
外し可能で大きな開放感を得られるタイプの車輛におい
てルーフの装着が容易かつ確実にできる。
【0012】またルーフと車体の間にはキャッチャーが
介在して緩衝効果を果たすことができるとともに、シー
ル部材等を傷めることを防止できる。
【0013】次にルーフ全体を着脱自在とした車両にお
いて、ルーフ側から突出し車体側と連結固定する固定用
ピンの車体側リヤルーフレールの挿入部にゴム製グロメ
ットを装着し、同グロメットは前記ピンの挿入孔の中心
に向かって延出し同挿入孔を塞ぐ複数の閉塞薄片を形成
することで、オープンルーフ状態での走行時に前記挿入
孔への風の侵入による風切り音の発生を防止することが
できる。
【0014】
【実施例】以下図1ないし図16に図示した本発明の一実
施例について説明する。
【0015】本実施例は、2人乗りの2ドア型自動四輪
車1に適用したもので、ルーフ全体が自動的に着脱でき
るデタッチャブルルーフタイプの車両である。図1は該
自動四輪車1のルーフ3を車体2に装着した状態を示
し、図2は同ルーフ3をリヤトランク4に格納した状態
を示す。
【0016】ルーフ3が取外されると、車室前方は、フ
ロントウィンド5およびその周縁のフロントルーフレー
ル6、フロントピラー7が残り、車室後方は、リヤウィ
ンド8およびその周縁のリヤルーフレール9、リヤピラ
ー10が残る。したがってドア11のサイドウィンド12を下
げると、車室上方の空間は側方にまで連なり起きな開放
感が得られる。
【0017】リヤトランク4のトランクリッド15は、図
3に図示するように、上部パネルの下方にルーフ収納用
の偏平な空間16を底板17との間に前方を開口して形成し
ている。底板17の前端縁左右端部から昇降支柱18が下方
へ垂設され、図示されない駆動機構により昇降支柱18は
上下に摺動され、昇降支柱18と一体のトランクリッド15
を昇降させる。
【0018】前記トランクリッド15のルーフ収納空間16
には、その左右側縁をそれぞれレール19が前後方向に指
向して敷設され、両レール19間に摺動自在にルーフスラ
イダー20が架設されている。
【0019】ルーフスライダー20の両端には前方へ突出
してルーフ固定用ピン21が設けられており、ルーフスラ
イダー20の前方への移動でトランクリッド15より前方へ
ルーフ固定用ピン21が突出し、後方への移動でルーフ収
納空間16内にルーフ固定用ピン21は収納される。
【0020】一方ルーフ3は、ルーフパネル30の左右側
縁にそれぞれサイドフレーム31が設けられており、各サ
イドフレーム31の前後両端にルーフ固定用ピン32、33が
出没自在に設けられているとともに、後端には前記ルー
フ保持用ピン21を受け入れる挿入部を有する。
【0021】サイドフレーム31の略中央には、前記ルー
フ固定用ピン32、33を出没させるサイドロックレバー35
が左右それぞれに設けられ、ルーフパネル30の後部中央
にはルーフセンターハンドル36の操作機構37が設けら
れ、操作機構37から延出したケーブル38を介してルーフ
センターハンドル36の操作で前記ルーフ保持用ピン21を
ルーフ3側に固定することができる。
【0022】すなわちトランクリッド15から前方へ突出
したルーフ保持用ピン21をルーフ3側のピン挿入部が受
入れ、ルーフセンターハンドル36の操作でルーフ3に固
定し、ルーフスライダー20を後退させるとルーフ保持用
ピン21と一体にルーフ3が後退しルーフ収納空間16に収
納されるようになっている。
【0023】また車体2側のフロントルーフレール6お
よびリヤルーフレール9のルーフ固定用ピン32、33に対
応する左右位置には各々キャッチャー40、41が設けられ
ていて、キャッチャー40、41にはルーフ固定用ピン32、
33の挿入される挿入部を有する。なおリヤルーフレール
9の中央にはルーフ3の後部を支持するとともに昇降さ
せるルーフチルター42が設けられている。ルーフチルタ
ー42は図示しないモータにより駆動され、ルーフチルタ
ー42からは左右側方へ配線46がフレキシブルパイプに内
包されて延出している。
【0024】ルーフ3を車体2に取付けた状態での車室
の様子を図4に示す。シート13の上方のルーフ3には、
左右側縁の中央にサイドロックレバー35が配設され、後
側縁中央にルーフセンターハンドル36が設けられてい
る。
【0025】またハンドル14の前方のインストメントパ
ネル43には、メータ類のほか右端近傍にはルーフの開閉
を指示する開閉スイッチ44が配設され、さらにインスト
メントパネル43には表示灯45やブザーが設けられてい
る。
【0026】次に前記ルーフ3の左右側縁部のサイドフ
レーム31に設けられたロック機構について説明する。左
右のロック機構は、対称な構造をしており、以下右側の
ロック機構について図5ないし図14に基づき説明する。
【0027】サイドフレーム31は、断面が概ねL字状を
なし、その角部にロック機構が構成されており、サイド
フレーム31の上側板の幅の狭くなった若干上方へ突出し
た部分31aに傾きをもって設けられた2枚の支持板50、
51に挟まれて回転板52が回転軸53に嵌着されて回転自在
に支持されている。
【0028】回転軸53は車室側の支持板51の中央を貫通
して突出しており、同回転軸53の突出端に前記サイドロ
ックレバー35が嵌着される。
【0029】回転板52は、回転軸53を中心に互いに反対
方向に延出した前後回転端部は、それぞれ連結バー54、
55の端部とピン56、57とにより連結されている。前側の
連続バー54は前方へ伸び、前端部はピン58を介して前記
ルーフ固定用ピン32の後端に連結され、後側の連続バー
55は後方へ伸び、後端部はピン59を介して前記ルーフ固
定用ピン33の前端に連結されている。
【0030】各ルーフ固定用ピン32、33は先細の形状を
してサイドフレーム31の前後端にそれぞれ固着されたピ
ンホルダー60、61を貫通して前後に摺動自在に支持され
ている。
【0031】したがってサイドロックレバー35が図5お
よび図6に示す水平姿勢で収まっているときは、前後の
ルーフ固定用ピン32、33はサイドフレーム31の前後端部
より突出しており、同状態からサイドロックレバー35を
時計方向に回動すると、回転板52が時計方向に回動し
て、連結バー54、55を介してルーフ固定用ピン32、33を
内側へ引っ込めることができる。
【0032】なおサイドフレーム31の前端部に固着され
たピンホルダー60の上面に接してフックプレート62が設
けられており、同フックプレート62は前部が下方へ屈曲
してフック部62aを構成するL字状をなし、フック部62
aはピンホルダー60の前面に当接してネジ63により螺着
され(図7参照)、フックプレート62の後端はサイドフ
レーム31の上壁にネジ64によって螺着されている。
【0033】図7に示すようにピンホルダー60は、ルー
フ固定用ピン32を貫通支持する孔60aの開口前面60bよ
りさらに前方へ膨出したボス部60cにフックプレート62
のフック部62aがネジ63により螺着されており、フック
部62aの下端はボス部60cよりさらに下方へ突出してい
る。
【0034】なお以上のようなロック機構を備えたサイ
ドフレーム31の上側板にはシール部材65が貼着されルー
フパネル30との間に介装されるとともに、サイドフレー
ム31の外側板外面には係止部材66を介してシール部材67
が嵌合されるようになっており(図5参照)、該ロック
機構の下方はルーフの車室内側に張設内装されるガーニ
ッシュ68によって覆われる。
【0035】一方フロントルーフレール6側には左右端
にキャッチャー40が設けられているが、同キャッチャー
40は支持プレート70によってフロントルーフレール6に
支持されている。このキャッチャー40および支持プレー
ト70の構造を図8ないし図10に基づき説明する。
【0036】キャッチャー40は、6ナイロン製で、前方
へ突出するルーフ固定用ピン32が嵌挿されるピン嵌挿孔
40aが前後方向に指向して形成されている。そしてキャ
ッチャー40の上面に後面視で台形をした(図10参照)板
状のストッパー部40bが上方へ突出して形成され、同ス
トッパー部40bの後面に連続して矩形の凹部40cが形成
されている。
【0037】この6ナイロン製のキャッチャー40の内部
には、L字状に屈曲された補強金具71が埋設されてお
り、同補強金具71は一方の側体71aが水平姿勢で前記凹
部40cに対応して矩形孔を有し、他方の側体71bが垂直
姿勢で前記ピン嵌挿孔41aに対応して円孔を有するとと
もに、同側体71bは外側へ延出してキャッチャー40より
露出した取付部71cを有する。
【0038】またキャッチャー40は、前記支持プレート
70の後部の下方へ屈曲された後端部70aを埋設してお
り、同後端部70aと前記補強金具71の側体71bとが溶接
されており、側体71bと同様にピン挿入孔41aに対応し
た円孔を後端部70aは有するとともにキャッチャー40よ
り外側へ延出さた取付部70bを有する。
【0039】そして支持プレート70は、略水平姿勢でフ
ロントルーフレール6に固着されるもので、内側へ突出
した前後2つの突出部70c、70dと、一段低くなった凹
部70eからさらに前方へもう一段低くなって突出した突
出部70fとが形成されている。
【0040】かかる支持プレート70をフロントルーフレ
ール6に下から当てがい、各突出部70c、70d、70fに
設けられた取付孔を下から貫通するボルト72によりフロ
ントルーフレール6に螺着される(図6参照)。
【0041】なおフロントルーフレール6の外側のルー
フレールパネル73は後端縁に溝条74が形成されていてシ
ール部材75が同溝条74に嵌着されて縁をなしている。
【0042】ルーフ3の前部を支えるフロントルーフレ
ール6側は、以上のような構成をしており、キャッチャ
ー40のストッパー部40bの後面にルーフ3側のサイドフ
レーム31の前端に設けられたフックプレート62の前端フ
ック部62aが当接し、フック部62aの突出した下端がキ
ャッチャー40の凹部40cに嵌挿されて係合支持されてい
る(図7参照)。
【0043】ルーフパネル30の前端はフロントルーフレ
ール6側のシール部材75をルーフレールパネル73との間
で挟みシールを行なう。そしてルーフ固定用ピン32は、
その前方への突出によりキャッチャー40のピン嵌挿孔40
aに挿入されルーフ3の前部をフロントルーフレール6
に固定する。
【0044】他方リヤルーフレール9には、その中央に
前記ルーフチルター42が前方へ膨出して設けられてお
り、ルーフ3の後部は該ルーフチルター42に支持される
とともに、リヤルーフレール9の前縁部に敷設されたシ
ール部材80を上から押圧する形で支持される。
【0045】そしてルーフ3側の後方へ突出するルーフ
固定用ピン33を受けるリヤルーフレール9の左右端に設
けられるキャッチャー41およびキャッチャー41とリヤル
ーフレール9との間で支持する支持プレート81の構造を
図11ないし図14に図示し説明する。
【0046】キャッチャー41は6ナイロン製であり、概
ね円筒状をなし、内部のピン嵌挿孔41aは、前部がテー
パしてルーフ固定用ピン33を受け入れ易くしており、そ
の外周面にフランジ41bが形成されるとともに、フラン
ジ41bの後方に保持金具82の円環部82aを埋設してい
る。保持金具82は、その下方および一側方へ延出した延
出部82b,82cが後方へ屈曲して支持プレート81に溶接
している。
【0047】支持プレート81は上下の水平部81a,81b
を傾斜部81cが連結した形状をしており、上下の水平部
81a,81bをリヤルーフレール9に固定することでキャ
ッチャー41を支持している。
【0048】このキャッチャー41の前部を覆うようにゴ
ム製のグロメット83が被せられている。グロメット83は
偏平な円環状をなし、内周面の周方向に指向して設けら
れた溝83aにキャッチャー41のフランジ41bが嵌合して
装着される。
【0049】グロメット83の前面開口部は、その中心に
向かって閉塞薄片83bが延出してキャッチャー41のピン
嵌挿孔41aの前方をその中心の一部を除き塞いでいる。
この閉塞薄片83bは、中心部から放射状に切込みが入っ
て複数の薄片を構成したものであり、ルーフ固定用ピン
33の挿入がないときは41aに通じる開口の径を小さくし
ており、前方からの風の侵入が風切り音を発生しないよ
うにしている。
【0050】そしてルーフ固定用ピン33の挿入に際して
は閉塞薄片83bがルーフ固定用ピン33によって押し開か
れる形で変形しルーフ固定用ピン33をピン嵌挿孔41aに
受け入れることができる(図11参照)。
【0051】またグロメット83の外周にはフランジ83c
が形成され、同フランジ83cの外周縁は前方へ突出した
環状の突条によりリップ83dを形成している。
【0052】このグロメット83は、リヤルーフレール9
の前面から下面を覆うガーニッシュ84の左右端部に穿設
された孔84aに内側から嵌合され、フランジ83cの周縁
のリッフ83dが同孔84a周縁の内面に当接し(図11参
照)、同孔84aのグロメット83との間から侵入しようと
する前方からの風をリップ83dより巻き返すようにして
風の侵入を困難にし風切り音の発生を防止している。
【0053】また支持プレート81の傾斜部81cにはマイ
クロスイッチ85が固定されており、図11に示すように、
同マイクロスイッチ85は枢軸85aに枢支された可動部85
bがスプリング85cに付勢されてキャッチャー41のピン
嵌挿孔41aに対向して設けられており、ルーフ固定用ピ
ン33の嵌挿によりルーフ固定用ピン33の先端が可動部85
bを押すと、可動部85bがスプリング85cに抗して後方
へ揺動しマイクロスイッチ85をオフし、ルーフ固定用ピ
ン33によりルーフ3が車体2に固定されていることを検
知することができるようになっている。
【0054】車体側のフロントルーフレール6およびリ
ヤルーフレール9は以上のような構造をしており、以下
車体2に装着されたルーフ3が取外される過程を図15お
よび図16に基づき説明する。
【0055】ルーフ3が車体2に装着された状態で、ま
ずルーフ3の左右側縁に配設されたサイドロックレバー
35を左右ともに回動してルーフ固定用ピン32、33をルー
フ3側へ引っ込めると、マイクロスイッチ85がオンして
ブザーが鳴り、ルーフ3の車体2への固定が解かれたこ
とが知らされるので、次にサイドウィンド12を下げ(図
15(1))、その後インストルメントパネル43に配設された
開閉スイッチ44のオープン側を押すとトランクリッド15
が上昇し(図15(2))、ルーフチルター42が作動してルー
フ3の後部を約9cm程上昇する(図15(3))。
【0056】さらに開閉スイッチ44のオープン側を押し
続けるとトランクリッド15内のルーフスライダー20が前
進してルーフ保持用ピン21が前方へ突出してルーフ3の
左右側縁部に嵌入し(図15(4))、ルーフ3の後部はチル
ト機構42の作動で1cm程下降する(図15(5))。
【0057】ここでブザーが鳴りルーフ3の後部中央に
配設されたルーフセンターハンドル36をオープン側に回
動し、ルーフ3の左右側縁部に嵌入したルーフ保持用ピ
ン21をルーフ3側に固定すると再びブザーが鳴る。
【0058】そこで再度開閉スイッチ44のオープン側を
押すと、ルーフチルター42が下端まで下降し(図15
(6))、このときルーフ3はルーフ保持用ピン21に支えら
れて前部を上昇させてルーフ3の前端縁左右のフックプ
レート62のフック部62a をキャッチャー40の凹部40c か
ら抜きさる。
【0059】次いでルーフスライダー20が後退してルー
フ保持用ピン21と一体とされたルーフ3をルーフ収納空
間16内に引き込む(図15(7))。さらに開閉スイッチ44の
オープン側を押し続けると、ルーフ3を収納したトラン
クリッド15が下降し(図15(8))、トランク開口部の高さ
が約17cmのところで停止しブザーが鳴る(図15(8))。
【0060】開閉スイッチ44から手を離しトランクまわ
りの安全を確認してから再度開閉スイッチ44のオープン
側を押すと再びトランクリッド15は下降し始め、トラン
ク開口部の高さが約5cmになったところでブザーが鳴る
(図15(9))。
【0061】そこで開閉スイッチ44から手を離し再度ト
ランクまわりの安全を確認したのち開閉スイッチ44のオ
ープン側を押すと、トランクリッド15はさらに下降して
リヤトランク4を完全に閉めブザーが鳴り、施錠される
とブザーが鳴り止み操作は完了する(図15(10)) 。
【0062】オープンルーフ状態(図15(10) 、図2参
照)では、リヤルーフレール9の前面が露出され、走行
時には風が当たるが、左右端に設けられたキャッチャー
41はグロメット83が被せられ、同グロメット83は閉鎖薄
片83bにより開口を中心の一部を除いて塞いでいるの
で、風の侵入による風切り音の発生を防止し、さらにグ
ロメット83の外周縁のリップ83dがガーニッシュ84の孔
84a周縁の内面に当接して風の侵入を困難にし風切り音
の発生を防止している。
【0063】かかるオープンルーフ状態からルーフ3を
車室上方に装着する場合は、概ね前記取外しの操作と逆
の操作を行えばよく、以下簡単に動作だけを説明する。
【0064】サイドウィンド12を下降してトランクリッ
ド15を上昇し、ルーフスライダー20を前進させる。
【0065】ルーフ3のサイドフレーム31前端のフック
プレート62は、そのフック部62aがキャッチャー40のス
トッパー部40bに当接されてルーフ3の前進は停止さ
れ、次いでルーフチルター42が作動してルーフ3の後部
を約8cm程上昇させると前端のフックプレート62のフ
ック部62aはキャッチャー40の凹部40cに嵌挿されルー
フ3の前後左右の位置決めがなされるので、この後ルー
フセンターハンドル36をクローズ側に回動してルーフ保
持用ピン21とルーフ3との固定を解き、若干ルーフチル
ター42を上昇してルーフ保持用ピン20を後退し、ルーフ
チルター42を作動してルーフ3の後部を下降させる。
【0066】次いでトランクリッド15を下降させ、この
下降時に2回停止させてトランクまわりの安全を確認す
るのは、前記ルーフ取外し時の場合と同様である。
【0067】トランクリッド15が完全に閉まり施錠され
ると、ルーフ3の左右側縁のサイドロックレバー35をロ
ック側に回動すると、ルーフ固定用ピン32、33が突出し
て対応するキャッチャー40、41の嵌挿孔40a、41aに嵌
入しルーフ3は車体2に固定される。
【0068】以上のようにルーフ3の装着時には、フロ
ントルーフレール6の左右に備えられたキャッチャー40
の上方へ突出したストッパー部40bが、ルーフ3の前端
左右に突出したフックプレート62の当接を受けて所定位
置にルーフ3を停止させ、次いでキャッチャー40の凹部
40cにフックプレート62のフック部62a下端が嵌挿され
てルーフ3の位置決めを行うことができる。
【0069】このキャッチャー40は6ナイロン製で緩衝
効果があり、ルーフ3の前端およびフックプレート62が
直接シール部材75やフロントルーフレール6の金属部に
当たって傷つけることを防止している。なおリヤルーフ
レール9に設けられたキャッチャー41もルーフ3とリヤ
ルーフレール9との間に介在して両者間の直接の当りを
避け傷付きを防止している。
【0070】以上のようにルーフ全体が着脱可能なタイ
プの自動四輪車であるのでオープンルーフ状態で大きな
解放感が得られ、ロック機構を構成してワンタッチ操作
でルーフ3の着脱を行っているので、作業が簡単であ
る。
【0071】ロック機構のルーフ固定用ピン32を受ける
キャッチャー40は、凹部へのフックプレート62の嵌挿に
よりルーフ3の位置決めがなされ、キャッチャー40のピ
ン嵌挿孔40aへのルーフ固定用ピン32の嵌挿によりルー
フ3を固定する構造であるので、キャッチャー40によっ
てルーフの位置決めと固定の双方を行うため固定精度が
高くかつ固定装置がコンパクトで固定機構のためのスペ
ースを最小にすることができる。
【0072】
【発明の効果】本発明は、ルーフ全体が着脱可能なタイ
プの自動四輪車であるのでオープンルーフ状態で大きな
解放感が得られ、ロック機構を備えフロントルーフレー
ルに設けられたキャッチャーがストッパー部および凹部
を有し、ルーフ側のフックを当接し嵌挿することでルー
フの位置決めができるのでルーフの装着が容易かつ確実
にできる。
【0073】キャッチャーはフロントルーフレールとル
ーフとの間に介在して緩衝効果を果たし、シール等を傷
めることを防止できる。
【0074】前記キャッチャーはルーフ側のフックを受
け保持するとともにルーフ固定用ピンの嵌挿を受けるの
で、ルーフの位置決めと固定の双方を左右のキャッチャ
ーのみが行い固定装置のコンパクト化を図り、固定機構
のためのスペースを最小にすることができる。
【0075】またリヤルーフレールに設けられたピン挿
入孔のグロメットは閉塞薄片を有するので、風切り音の
発生を防止できる。さらにグロメットの突出するリップ
によっても風切り音の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の自動四輪車の外観図で
ある。
【図2】オープンルーフ状態の同自動四輪車の外観図で
ある。
【図3】同自動四輪車のルーフを分解し要部構造を示し
た斜視図である。
【図4】同自動四輪車の車室内を示す図である。
【図5】ルーフの右側サイドフレームおよびその近傍の
平面図である。
【図6】同側面図である。
【図7】同サイドフレーム前端部およびその近傍の断面
図である。
【図8】前側のキャッチャーおよび支持プレート等の平
面図である。
【図9】図8におけるIX−IX断面図である。
【図10】図8におけるX矢視図である。
【図11】右側サイドフレーム後端部およびその近傍の断
面図である。
【図12】後側のキャッチャーおよび支持プレート等の平
面図である。
【図13】図12におけるXIII −XIII 断面図である。
【図14】図12におけるXIV矢視図である。
【図15】ルーフが取外される過程を示す説明図である。
【図16】図15の続きを示す説明図である。
【符号の説明】
1…自動四輪車、2…車体、3…ルーフ、4…リヤトラ
ック、5…フロントウィンド、6…フロントルーフレー
ル、7…フロントピラー、8…リヤウィンド、9…リヤ
ルーフレール、10…リヤピラー、11…ドア、12…サイド
ウィンド、13…シート、14…ハンドル、15…トランクリ
ッド、16…ルーフ収納空間、17…底板、18…昇降支柱、
19…レール、20…スライダー、21…ルーフ保持ピン、30
…ルーフパネル、31…サイドフレーム、32,33…ルーフ
固定用ピン、35…サイドロックレバー、36…ルーフセン
ターハンドル、37…ハンドル操作機構、38…ケーブル、
40,41…キャッチャー、42…ルーフチルター、43…イン
ストルメントパネル、44…開閉スイッチ、45…表示灯、
46…配線、50,51…支持板、52…回転板、53…回転軸、
54,55…連結バー、56,57,58,59…ピン、60,61…ピ
ンホルダー、62…フックプレート、63,64…ネジ、65…
シール部材、66…係止部材、67…シール部材、68…ガー
ニッシュ、70…支持プレート、71…補強金具、72…ボル
ト、73…ルーフレールパネル、74…嵌着溝条、75…シー
ル部材、80…シール部材、81…支持プレート、82…保持
金具、83…グロメット、84…ガーニッシュ、85…マイク
ロスイッチ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】ルーフ3が取外されると、車室前方は、フ
ロントウィンド5およびその周縁のフロントルーフレー
ル6、フロントピラー7が残り、車室後方は、リヤウィ
ンド8およびその周縁のリヤルーフレール9、リヤピラ
ー10が残る。したがってドア11のサイドウィンド12を下
げると、車室上方の空間は側方にまで連なりきな開放
感が得られる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルーフ全体を着脱自在とした車両におい
    て、ルーフ側から突出し車体側と連結固定するルーフ固
    定用ピンを備えたルーフの左右サイドフレームの端部に
    先端を下方へ屈曲したL字状フックを形成し、一方車体
    側のルーフレールに前記フックを受け止め保持するキャ
    ッチャーを有し、同キャッチャーは前記フックの屈曲し
    た先端部が当接するストッパー部と同ストッパー部の下
    方に連続して形成された前記フックの先端部が嵌挿され
    る凹部とを形成したことを特徴とするオープンルーフの
    固定装置。
  2. 【請求項2】 前記キャッチャーは、ルーフ側から突出
    し車体側と連結固定する固定用ピンの挿入部を形成して
    いることを特徴とする請求項1記載のオープンルーフの
    固定装置。
  3. 【請求項3】 ルーフ全体を着脱自在とした車両におい
    て、ルーフ側から突出し車体側と連結固定するルーフ固
    定用ピンの車体側リヤルーフレールの挿入部にゴム製グ
    ロメットを装着し、同グロメットは前記ピンの挿入孔の
    中心に向かって延出し同挿入孔を塞ぐ複数の閉塞薄片を
    形成したことを特徴とするオープンルーフの固定装置。
  4. 【請求項4】 前記グロメットは、車体内側からルーフ
    レールの屈曲端縁に向かって突出するリップを有するこ
    とを特徴とする請求項3記載のオープンルーフの固定装
    置。
JP7533892A 1992-02-26 1992-02-26 オープンルーフの固定装置 Pending JPH05238267A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7533892A JPH05238267A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 オープンルーフの固定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7533892A JPH05238267A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 オープンルーフの固定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05238267A true JPH05238267A (ja) 1993-09-17

Family

ID=13573376

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7533892A Pending JPH05238267A (ja) 1992-02-26 1992-02-26 オープンルーフの固定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05238267A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014124970A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Toyo Seat Co Ltd 車両ルーフ構造及び着脱式ルーフ
US9994371B2 (en) 2014-07-22 2018-06-12 Entegris, Inc. Molded fluoropolymer breakseal with compliant material

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014124970A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Toyo Seat Co Ltd 車両ルーフ構造及び着脱式ルーフ
US9994371B2 (en) 2014-07-22 2018-06-12 Entegris, Inc. Molded fluoropolymer breakseal with compliant material

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5127191A (en) Door construction of an automobile
WO2021127089A1 (en) Removable rear window assembly
JPH06104420B2 (ja) 自動車のキャンバストップ制御装置
JP2002362261A (ja) バッテリ装置およびその取り付け構造
JPH05238267A (ja) オープンルーフの固定装置
JP5304342B2 (ja) ドア建付け方法及びヒンジ締結構造
JP2004075061A (ja) 小型スペア・タイヤおよびフルサイズタイヤを固定するブラケット・アセンブリ
JPS6047126B2 (ja) 車両用屋根構造
JPH0684700B2 (ja) バックドアの取付構造
JPS5970223A (ja) 自動車用ドア
JPH0112981Y2 (ja)
JPH09188143A (ja) バッテリフレームの車体搭載構造および同搭載方法
JP3414051B2 (ja) スペアタイヤ昇降装置の操作ハンドル案内構造
JP4012122B2 (ja) 開閉装置
JP2736551B2 (ja) 自動車におけるルーフの開閉方法及び装置
JP3640517B2 (ja) 建設機械用キャブの手動開閉式フロントウインド装置
KR100530113B1 (ko) 스페어타이어 고정장치
JP4102945B2 (ja) 車両用ジャッキ格納構造
JPS64326Y2 (ja)
JPH0735126U (ja) 自動車のサイドドア
JPH0348956Y2 (ja)
JP3989643B2 (ja) 車両用エアバッグ装置
JPH0112982Y2 (ja)
JP2007062593A (ja) スペアタイヤカバーの取付構造
JP2001001891A (ja) 車両用自動幌装置