JPH0523813Y2 - - Google Patents

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JPH0523813Y2
JPH0523813Y2 JP1986038241U JP3824186U JPH0523813Y2 JP H0523813 Y2 JPH0523813 Y2 JP H0523813Y2 JP 1986038241 U JP1986038241 U JP 1986038241U JP 3824186 U JP3824186 U JP 3824186U JP H0523813 Y2 JPH0523813 Y2 JP H0523813Y2
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combustion engine
rotation
capacitor
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、内燃機関の回転が上昇していること
を検出する内燃機関回転上昇検出回路に関するも
のであり、特に油圧検出スイツチを用いて内燃機
関の潤滑オイルの油圧を検出し、油圧が異常な場
合に内燃機関を停止させる内燃機関停止装置に用
いるのに好適な内燃機関回転上昇検出回路に関す
るものである。
[従来の技術] 従来、内燃機関の回転が上昇していることをの
み検出する内燃機関回転上昇検出回路として種々
の回路が提案されているが、それらの多くは内燃
機関の回転数を複雑な回路構成を用いて検出する
ことにより内燃機関の回転が上昇していることを
検出していた。内燃機関の回転数を検出せずに、
内燃機関によつて駆動される発電コイルの出力を
整流した直流出力によつてコンデンサを充電し、
このコンデンサの端子電圧の変化を利用して内燃
機関の回転の上昇を検出するものも提案されてい
る。しかしながらコンデンサの電圧を利用するも
のでも、内燃機関の回転が上昇していることだけ
を検出するようにするためには、かなり複雑な回
路を必要としていた。
特に、内燃機関の潤滑オイル不足、潤滑オイル
洩れ等から生じる内燃機関の潤滑オイルの異常を
油圧検出スイツチを用いて検出し、油圧が異常な
場合に内燃機関を停止させる内燃機関停止装置に
おいて用いられる内燃機関回転上昇検出回路にお
いても、回路構成の複雑な内燃機関回転上昇検出
回路が用いられていた。この内燃機関停止装置
の、基本構成は第5図に示す通りである。この装
置において、従来から使用されている油圧検出ス
イツチ20は、内燃機関10の潤滑オイルの油圧
が、正常運転時における正常レベル以下の場合に
は、例えばオン状態となつて油圧が所定レベルよ
り低圧であることを表わす低圧信号を出力し、ま
た潤滑オイルの油圧が正常レベルより大きくなる
とオフ状態となつて油圧が所定レベルより高圧で
あることを表わす高圧信号を出力するスイツチで
ある。そして、内燃機関停止回路30は、油圧検
出スイツチ20から出力される信号を受信して、
内燃機関の燃焼を維持する燃焼維持要素50、例
えばデイーゼルエンジンの燃料バルブ、点火装置
の点火電源、コンデンサ放電式点火装置の点火エ
ネルギ蓄積用コンデンサ等を燃焼維持要素制御回
路40を介して失効させるものである。
この様な構成の内燃機関停止装置が、内燃機関
の回路の上昇を検出する回転上昇検出回路を必要
とするのは次の理由による。即ち、油圧検出スイ
ツチ20は潤滑オイルの油圧が所定のレベルに達
するまではオン状態即ち低圧信号を出力する構成
を有しているため、内燃機関の始動時に潤滑オイ
ルの油圧が所定のレベルに達するまでは低圧信号
が出力されることになる。したがつて、機関の始
動時において、機関の回転が所定の値に達する前
に、油圧検出スイツチ20の出力が内燃機関停止
回路30の入力信号として入力されると、潤滑オ
イルの状態が正常であるにもかかわらず、内燃機
関停止回路30が燃焼維持要素制御回路40に停
止信号を出力してしまう問題がある。そのため、
従来の内燃機関停止装置においては、内燃機関の
回転数の上昇を検出する回転上昇検出回路及び該
回転上昇検出回路が所定の回転数を検出するまで
の間油圧検出スイツチ20の出力が内燃機関停止
回路30に入力されないようにするための回路を
必要としている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら従来の内燃機関回転上昇検出回路
では、内燃機関の回転数を検出するタイプの回路
及びコンデンサの充電電圧を利用するタイプの回
路の何れにおいても、複雑な回路を用いて内燃機
関の回転の上昇のみを検出している。そのため内
燃機関回転上昇検出回路を用いる装置の構成が複
雑になる上、装置全体の価格が高くなるのを避け
られなかつた。
本考案の目的は、簡単な構成で内燃機関の回転
の上昇のみを検出することができる内燃機関回転
上昇検出回路を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本考案の内燃機関回転上昇検出回路は、第1図
の実施例に見られるように、内燃機関の回転に同
期して交流電圧を誘起する発電コイル2の出力を
整流する整流回路3と、整流回路3の直流出力で
充電されるコンデンサC1と、コンデンサの放電
回路R1と、コンデンサC1の端子電圧を微分し
てコンデンサが充電されるときと放電されるとき
とで極性の異なる微分信号を出力する微分回路6
と、コンデンサC1の端子電圧が上昇する際に微
分回路6から出力される微分信号を制御信号とし
て該微分信号が出力されている期間導通または遮
断して内燃機関の回転が上昇していることを表わ
す半導体スイツチング回路5とを具備して構成さ
れる。
[作用] 内燃機関の回転の上昇に従つて整流回路3の出
力は上昇する。その結果、内燃機関の回転が上昇
していく際には、充電されるコンデンサC1の端
子電圧は増加する。微分回路6は、コンデンサン
C1の端子電圧を微分して微分信号を発生する。
半導体スイツチング回路5は、コンデンサC1の
端子電圧が上昇する際に微分回路6から出力され
る微分信号を制御信号として該微分信号が出力さ
れている期間導通または遮断して、内燃機関の回
転が上昇していることを表す。内燃機関の回転が
一定のときには、微分回路6からは微分信号が出
力されないので、半導体スイツチング回路5は動
作しない。また内燃機関の回転が下降していると
きには、微分回路6から極性の異なる微分信号が
出力されるため、半導体スイツチング回路5は動
作しない。言いかえると、本考案は、微分回路6
が内燃機関の回転上昇時と回転下降時とで極性の
異なる微分信号を出力することを利用し、内燃機
関の回転上昇時に微分回路6から出力される微分
信号によつて動作する半導体スイツチ回路5を用
いることによつて、内燃機関の回転の下降を検出
しないようにするための複雑な回路を必要とせず
に、簡単な回路構成で内燃機関が上昇しているこ
とを検出する。
[実施例] 以下図面を参照しながら本考案の実施例を詳細
に説明する。
第1図は、本考案の回転上昇検出回路の一実施
例を示しており、同図において1は図示しない内
燃機関によつて駆動される発電機の発電ロータで
あり、この発電ロータ1としては、例えば磁極と
して複数の永久磁石を周方向並べて構成される磁
石回転子を用いることができる。2は、図示しな
い発電機内に発電ロータ1と一緒に内蔵され、発
電ロータ1の回転に同期した交流電圧を両端に発
生する発電コイルである。3は発電コイル2の出
力を整流する全波整流回路であり、この全波整流
回路3は4つのダイオードD1〜D4により構成
され、ダイオードD1のカソードとダイオードD
2のアノードとの接続点が、発電コイルの一端2
aに接続される一方の交流入力端子を構成し、ダ
イオードD3のカソードとダイオードD4のアノ
ードとの接続点が発電コイル2の他端2bに接続
される他方の交流入力端子を構成する。そしてダ
イオードD2のカソードとダイオードD4のカソ
ードとの接続点が正の直流出力端子3aを構成
し、ダイオードD1のアノードとダイオードD3
のアノードとの接続点が負の直流出力端子3bを
構成する。
整流回路3の正の直流出力端子3aと負の直流
出力端子3bとの間にはコンデンサC1が並列接
続されている。コンデンサC1は発電ロータ1の
回転の上昇に従つて増加する整流回路3の出力に
よつて充電される。従つてコンデンサC1の端子
電圧は、発電ロータ1を駆動する内燃機関の回転
の上昇に相応して増加する。なおこのコンデンサ
C1は、整流回路3の出力のリツプルを制御する
機能を合わせて果している。コンデンサC1の両
端には、コンデンサC1の電荷を放電させるため
の抵抗R1が並列に接続されており、該抵抗R1
の非接地端子には抵抗R2の一端が接続され、抵
抗R2の他端にはアノードが整流回路3の負の直
流出力端子3bに接続されたツエナダイオードD
5のカソードが接続されている。この抵抗R2と
ツエナダイオードD5とにより、後述するトラン
ジスタTr1を高電圧から保護するための定電圧
回路4が構成されている。
またツエナダイオードD5の両端には、抵抗R
3を介してトランジスタTr1のコレクタ・エミ
ツタ回路が接続されている。抵抗R3は、トラン
ジスタTr1のコレクタ電流制限用の抵抗であり、
トランジスタTr1が、半導体スイツチ回路5を
構成している。トランジスタTr1のベースと整
流回路3の正の直流出力端子3aとの間には、抵
抗R4とコンデンサC2との直列回路が接続され
ており、この抵抗R4とコンデンサC2との直列
回路によつて、コンデンサC1の端子電圧を微分
する微分回路6が構成されている。
内燃機関の始動時に、内燃機関の回転が上昇し
はじめると、コンデンサC1は内燃機関の回転の
上昇に相応して増加する整流回路3の正の出力に
よつて充電される。コンデンサC1の充電電圧が
増加している間は、微分回路6は充電電圧の変化
を検出してトランジスタTr1のベースに制御信
号として微分信号を出力し続ける。従つて、内燃
機関の回転が上昇している場合には、トランジス
タTr1が導通して内燃機関の回転の上昇を検出
する。
第2図は、内燃機関の回転数nの変化に伴う、
トランジスタTr1のコレクタ・エミツタ電圧
Vceの変化を示している。この図から判るよう
に、機関の回転が上昇を続けている間は、微分回
路6からトランジスタTr1を導通させる制御信
号としての微分信号が出力されるため、トランジ
スタTr1は導通状態を維持する。そして機関の
回転数が略一定になると微分回路6からは微分信
号が出力されなくなるため、トランジスタTr1
は遮断する。また機関の回転が落ちていく場合に
は、微分回路6から出力される微分信号の極性が
反転するため、トランジスタTr1が導通するこ
とは無い。従つて、本実施例によれば機関の回転
が上昇しているときのみトランジスタTr1が導
通して、機関の回転の上昇を検出することができ
る。
なお上記実施例において、定電圧回路4はトラ
ンジスタTr1の保護のために設けたものである
から、発電コイル2の出力電圧が、トランジスタ
Tr1の耐圧以下であれば、特に定電圧回路4を
設ける必要は無い。
上記実施例においては、微分回路6の出力で半
導体スイツチ回路としてのトランジスタTr1を
導通させるようにしたが、半導体スイツチ回路を
複数のトランジスタで構成して、機関の回転の上
昇が継続している間半導体スイツチ回路の出力を
遮断状態にするようにしてもよいのは勿論であ
る。
第3図には、本考案の回転上昇検出回路を油圧
検出スイツチを用いて潤滑オイルの不足を検出し
て内燃機関を停止させる内燃機関停止装置に適用
した場合の応用例を示してある。第3図に示した
実施例は、内燃機関駆動発電装置の内燃機関とし
て用いられるデイーゼルエンジンの燃料バルブ
を、内燃機関の燃焼を維持するための燃焼維持要
素として、潤滑オイルの不足が検出された場合に
この燃焼維持要素を失効させることにより内燃機
関を停止させるものである。尚この内燃機関駆動
発電装置に用いられる内燃機関は、一般的に始動
後短い時間で通常のアイドリング回転数よりも高
い回転数、例えば3600rpmまで回転数が上昇し、
回転が上昇した後は回転を略一定に保持するよう
にして制御される。
第3図の実施例では、第1図の内燃機関回転上
昇検出回路の半導体スイツチ回路を構成するトラ
ンジスタTr1によつて、内燃機関の始動時に油
圧検出スイツチ20のオン・オフ状態を検出する
油圧状態検出回路7の出力を短絡して、始動時の
誤動作を防止する。第3図の実施例において、油
圧状態検出回路7は、抵抗R5を介して定電圧回
路4のツエナーダイオードD5の両端に並列接続
された油圧検出スイツチ20と、ベースが抵抗R
5と油圧検出スイツチ20の非接地端子との接続
点に接続され、コレクタが抵抗R3に接続され、
そしてエミツタが接地されたトランジスタTr2
とによつて構成される。トランジスタTr2のコ
レクタ・エミツタ回路には、第1図の回転上昇検
出回路のトランジスタTr1のコレクタ・エミツ
タ回路が並列に接続されている。
第3図において、8は潤滑オイルが不足してい
ないにも拘らず、内燃機関の正常運転時に油圧検
出スイツチ20が一時的にオン状態になつた場合
の誤動作を防止するための遅延回路である。この
遅延回路8は、油圧状態検出回路7のトランジス
タTr2のコレクタに一端が接続された抵抗R6
と、該抵抗R6の他端に一端が接続され他端が整
流回路3の負の出力端子3bに接続されたコンデ
ンサC3と、抵抗R6とコンデンサC3の接続点
にカソードが接続されたツエナーダイオードD6
とから構成される。
整流回路3の正の直流出力端子3aには、燃焼
維持要素50を構成する燃料バルブの制御用ソレ
ノイド・コイルLの一端が接続され、ソレノイ
ド・コイルLの両端にはカソードを直流出力端子
3a側に向けたダイオードD7が並列接続されて
いる。そしてソレノイド・コイルLの他端は、サ
イリスタSCR1のアノードに接続され、サイリ
スタSCR1のカソードは整流回路3の負の直流
出力端子3bに接続され、またサイリスタSCR
1のゲートは遅延回路8のツエナーダイオードD
6のアノードに接続されている。尚このサイリス
タSCR1は、燃焼維持要素50としてのソレノ
イド・コイルLに流れる電流を制御して燃焼維持
要素を制御する燃焼維持要素制御回路40を構成
している。
この実施例においては、図に示すようにスイツ
チ20がオフ状態にあるときが、潤滑オイルの油
圧が所定のレベルより大きくなつているときであ
る。また、エンジンの始動時や潤滑オイルが不足
しているときのように、潤滑オイルの油圧が所定
レベル以下のときには、油圧検出スイツチ20は
オン状態となる。尚本実施例において、油圧検出
スイツチ20がオン状態となつてスイツチ20の
出力端子20aが接地電位に等しい場合にスイツ
チ20が低圧信号を出力していると考え、スイツ
チ20がオフ状態でスイツチ20の端子20aに
所定の電圧があらわれる場合にスイチ20が高圧
信号を出力していると考える。
次に上記回路の動作について説明する。尚内燃
機関回転上昇検出回路の動作については、第1図
の実施例で説明しているので、詳細な説明は省略
する。エンジンを始動してからエンジンの回転が
所定の回転数、例えば定常動作回転数に達するま
では、潤滑オイルの油圧が所定レベル以下にある
ため、油圧検出スイツチ20はオン状態にある。
したがつてエンジンが始動されると、整流回路3
の正の直流出力端子3a→抵抗R2→抵抗R5→
油圧検出スイツチ20→整流回路3の負の直流出
力端子3bの経路で電流が流れて、トランジスタ
Tr2は遮断状態に保持される。このときエンジ
ンの回転は上昇を続けているため、トランジスタ
Tr1は導通している。したがつて、始動時にエ
ンジンの回転が上昇している間は、油圧検出スイ
ツチ20の状態の如何に拘らず、油圧状態検出回
路7の出力、言いかえれば油圧検出スイツチ20
の出力が燃焼維持要素制御回路40の入力信号と
して利用されることはない。
エンジンの回転が定常動作回転数まで上昇して
略一定になると、トランジスタTr1のベースに
は微分回路6から微分信号が入力されなくなるた
めトランジスタTr1は遮断状態となる。このと
き潤滑オイルが不足していると仮定すると、エン
ジンの回転が所定の回転数に達しても、油圧検出
スイツチ20はオン状態のままである。従つて、
トランジスタTr2は遮断状態を保持するため、
整流回路3の正の直流出力端子3a→抵抗R2、
抵抗R3および抵抗R6→コンデンデンC3→整
流回路3の負の直流出力端子3bの経路で電流が
流れて、コンデンサC3が図示の極性で充電され
る。コンデンサC3の端子電圧が、ツエナーダイ
オードD6のツエナーレベルに達すると、ツエナ
ーダイオードD6が導通してサイリスタSCR1
に点弧電流が供給されて、サイリスタSCR1が
導通する。その結果、整流回路3の正の直流出力
端子3a→ソレノイド・コイルL→サイリスタ
SCR1のアノード・カソード回路→整流回路3
の負の直流出力端子3bの経路で電流が流れて、
ソレノイド・コイルLに励磁電流が流れる。ソレ
ノイド・コイルLに励磁電流が流れると、図示し
ない燃料バルブが閉じられてエンジンへの燃料の
供給が停止されるため、エンジンは停止する。
潤滑オイルの量が不足していない場合には、エ
ンジンの回転数が所定の値を越すと油圧が所定レ
ベル以上になるため、油圧検出スイツチ20はオ
フ状態すなわち高圧信号を出力する状態になる。
油圧検出スイツチ20がオフ状態になると、抵抗
R5を通してトランジスタTr2のベースにベー
ス電流が流れて、トランジスタTr2は導通する。
したがつて、エンジンの回転の上昇が止まつてト
ランジスタTr1が遮断状態になつても、遅延回
路8にはコンデンサC3を充電するための電流が
流れることは無く、エンジンの運転は継続され
る。
潤滑オイルの量が不足していない場合でも、な
んらかの原因で油圧検出スイツチ20が一時的に
オン状態になることがある。しかしながら本実施
例では、遅延回路8を設けて油圧状態検出回路7
の出力が時間遅れなく直ちにサイリスタSCR1
のゲートに供給されるのを防いでいるため、一時
的に油圧検出スイツチ20がオン状態になつても
誤動作することはない。
以上の説明から判るように、本実施例では油圧
検出スイツチ20は、潤滑オイルが不足していな
い場合には、エンジンの回転が一定の値に落着く
前にオフ状態となるように構成されている。また
遅延回路8の抵抗R6及びコンデンサC4とによ
つて定まる時定数は、潤滑オイルが不足していな
い場合に一時的に油圧検出スイツチ20がオフ状
態になつた場合に誤動作を防止することができる
所定の時間遅れでサイリスタSCR1のゲートに
電流が流れるように設定されている。
尚本実施例では、エンジンが停止すると整流回
路3の出力が無くなるため、サイリスタSCR1
は自然と遮断状態になる。またコンデンサンC1
およびC3は、エンジンの停止後オン状態になつ
た油圧検出スイツチ20を通して放電される。
本実施例によれば、発電コイル2の出力を整流
してソレノイド・コイルLの電源としているた
め、バツテリを電源とする場合と比べて、安価で
短時間定格の高出力タイプのソレノイド・コイル
を用いることができる。またバツテリを電源とし
て用いないため、内燃機関の停止後はすべてのス
イツチング素子が遮断状態となり、バツテリ上が
りが発生すると言つた不具合が生じることは無
い。
上記実施例においては、デイーゼルエンジンの
燃料バルブを制御してエンジンを停止させるよう
にしたが、本考案の回転上昇検出回路の利用は上
記実施例に限定されるものではなく、例えばガソ
リンエンジンの点火装置の点火電源、点火コイル
及びコンデンサ放電式内燃機関点火装置の点火エ
ネルギ蓄積用コンデンサ等を短絡して、点火装置
の点火動作を停止させる内燃機関停止装置にも利
用できるものは勿論である。
第4図は、コンデンサ放電式点火装置9の点火
電源としてのエキサイタコイルExを短絡して、
内燃機関を停止させる内燃機関停止装置に本考案
の回転上昇検出回路を利用したした実施例を示し
ている。この実施例では、燃焼維持要素制御回路
40′の構成及び燃焼維持要素50′が異なる点を
除いて第3図の実施例と同じ構成を有している。
本実施例において、コンデンサ放電式点火装置9
は、点火コイルPと、点火コイルPの一次側に設
けられた点火エネルギ蓄積用コンデンサC5と、
点火時期に導通してコンデンサC5の電荷を点火
コイルPの一次コイルを通して放電させる放電制
御用サイリスタSCR2と、サイリスタSCR2に
点火時期で導通信号を与えるパルサコイルPCと、
ダイオードD9と、内燃機関により駆動される磁
石発電機内に配置されたエキサイタコイルExと、
該エキサイタコイルの出力を半波整流するダイオ
ードD10と、エキサイタコイルExに並列接続
されたダイオードD11とからなる周知の回路で
ある。
コンデンサC5は、エキサイタコイルExの出
力によりダイオードD10を通して図示の極性に
充電される。点火時期にサイリスタSCR2が導
通すると、コンデンサC5の電荷がサイリスタ
SCR2と点火コイルPの一次コイルとを通して
放電し、二次コイルに点火用の高電圧が誘起す
る。
本実施例においては、エキサイタコイルExと
ダイオードD10との接続点に、燃焼維持要素制
御回路40′のサイリスタSCR1のアノードが接
続されている。燃焼維持要素制御回路40′は、
サイリスタSCR1のゲートに一端が接続された
抵抗R7と、抵抗R7の他端と整流回路3の負の
直流出力端子3bとの間に接続されたコンデンサ
C4と、抵抗R7とコンデンサC4との接続点に
カソードが接続され遅延回路8のツエナーダイオ
ードD6のアノードにアノードが接続されたダイ
オードD8とから構成される。抵抗R7、コンデ
ンサC4およびダイオードD8によつて、サイリ
スタSCR1の導通を保持する自己保持回路が構
成されている。
この自己保持回路は、サイリスタSCR1が一
度導通すると、そのゲートカソード間の電圧降下
によりコンデンサC4が充電され、このコンデン
サC4の電荷が抵抗R7およびサイリスタSCR
1のゲートカソード間を通して放電してサイリス
タSCR1に点弧信号を供給し続けるため、サイ
リスタSCR1はエキサイタコイルExが電圧を誘
起している限り導通し、やがて機関は停止する。
最初にサイリスタSCR1に点弧信号が与えられ
るまでの回路の動作は第3図の実施例と同様であ
る。このように本実施例では、自己保持回路を設
けたので、機関の回転が低下して整流回路3の出
力が低下した場合でも、確実にサイリスタSCR
1に点弧信号を供給し続けることができるので、
機関の停止を確実に行える利点がある。
上記実施例に於ては、サイリスタSCR1によ
つてエキサイタコイルExを短絡するようにした
が、コンデンサC5や、点火コイルPの一次コイ
ルまたは放電制御用サイリスタSCR2のゲート
カソード間を短絡して点火動作を停止させるよう
にしてもよいのは勿論である。
[考案の効果] 本考案によれば、微分回路が内燃機関の回転上
昇時と回転下降時とで極性の異なる微分信号を出
力することを利用し、内燃機関の回転上昇時に微
分回路から出力される微分信号によつて動作する
半導体スイツチ回路を用いることによつて、内燃
機関の回転の下降を検出しないようにするための
複雑な回路を必要とせずに、簡単な回路構成で内
燃機関が上昇していることを検出することができ
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す回路図、第2
図は機関の回転数と第1図のトランジスタTr1
のコレクタ・エミツタ電圧の関係を示す図、第3
図はデイーゼルエンジンを停止させる内燃機関停
止装置に本考案の内燃機関回転上昇検出回路を適
用した場合の一実施例を示す回路図、第4図はガ
ソリンエンジンを停止させる内燃機関停止装置に
本考案の内燃機関回転上昇検出回路を適用した場
合の他の実施例を示す回路図、第5図は油圧検出
スイツチを用いた停止シスムの概略を示すブロツ
ク図である。 1……発電ロータ、2……発電コイル、3……
整流回路、4……定電圧回路、5……半導体スイ
ツチ回路、6……微分回路、7……油圧状態検出
回路、8……遅延回路、9……点火装置、20…
…油圧検出スイツチ、40,40′……燃焼維持
要素制御回路、50,50′……燃焼維持要素、
C1〜C5……コンデンサ、R1〜R7……抵
抗、D1〜D10ダイオード、Tr1,Tr2……
トランジスタ、SCR1,SCR2……サイリスタ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内燃機関の回転が上昇していることを検出する
    内燃機関回転上昇検出回路において、 前記内燃機関の回転に同期して交流電圧を誘起
    する発電コイルの出力を整流する整流回路と、 前記整流回路の直流出力で充電されるコンデン
    サと、 前記コンデンサの放電回路と、 前記コンデンサの端子電圧を微分して該コンデ
    ンサが充電されるときと放電されるときとで極性
    の異なる微分信号を出力する微分回路と、 前記端子電圧が上昇する際に前記微分回路から
    出力される微分信号を制御信号として該微分信号
    が出力されている期間導通または遮断して前記内
    燃機関の回転が上昇していることを表わす半導体
    スイツチング回路とを具備してなる内燃機関回転
    上昇検出回路。
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