JPH0523767B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はベツドに於ける床板の昇降機構に関す
るものである。

（従来の技術及びその課題） 背部床板をベツドフレームに対して固定状態の
回動支点の回りに回動上昇させて患者等を背上げ
の姿勢にすることができるようにしたベツドに於
いては、背上げの姿勢にする場合、患者等の使用
者の頭部は次第にベツドの足方向に移動してしま
うので、ベツドの頭部側に設置したベツドサイド
キヤビネツトの使用や、頭部側の室内壁面に設け
た照明器具の使用等に於いて支障がでることがあ
る。

本発明は、かかる課題を解決することを目的と
するものである。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するための本発明の構成を、実
施例に対応する図面を参照して説明すると、本発
明のベツドに於ける床板の昇降機構は、背部床板
１ａを回動昇降可能に支持した床部支持フレーム
２を基部ベツドフレーム３の足側で長手方向に移
動自在に支持し、前記床部支持フレーム２の足側
から頭側に第一のねじシヤフト４ａを回動自在に
支持すると共に、該第一のねじシヤフト４ａに螺
合した第一のナツト５ａを前記基部ベツドフレー
ム３に固定し、上記背部床板１ａの下側に押上腕
６を設け、該押上腕６に第二のナツト５ｂを回転
自在に支持すると共に、一端側を該ナツト５ｂに
螺合させた第二のねじシヤフト４ｂの他端側を前
記第一のねじシヤフト４ａの一端側に自在軸継手
７を介して連結し、該第一のねじシヤフト４ａの
他端側に回転駆動手段８を設けたものである。

（作用） 次に本発明の作用を実施例に対応する図面を参
照にして説明すると、まず第１図ａ、第２図ａの
状態、即ち背部床板１ａが水平に支持されている
状態に於いて、回転駆動手段８を駆動し、第一の
ねじシヤフト４ａを所定方向に回転させると、該
第一のねじシヤフト４ａに螺合している第一のナ
ツト５ａは基部ベツドフレーム３に固定している
ので、第一のねじシヤフト４ａ側が図中左方への
力を受け、従つて床板支持フレーム２、そしてこ
れに支持されている背部床板１ａ及び他の床板１
ｂ，１ｃは基部ベツドフレーム３の頭側方向に、
即ち図中左方に移動する。一方、第一のねじシヤ
フト４ａの回転運動は、自在軸継手７を介して第
二のねじシヤフト４ｂに伝達され、この第二のね
じシヤフト４ｂを回転させるので第二のナツト５
ｂは次第に頭側方向に、即ち図中左方に移動す
る。かかる第二のナツト５ｂの移動により押上腕
６が押上げられて背部床板１ａが支点９の回りに
図中時計回りに回動上昇する。

以上の如くして、回転駆動手段８により第一の
ねじシヤフト４ａを所定方向に回転させると、床
部支持フレーム２が次第に基部ベツドフレーム３
の頭側方向に移動すると同時に背部床板１ａが回
動上昇して、第１図及び第２図のａの状態から、
ｂの状態を経てｃの状態、即ち所定の背上げの状
態とすることができる。この背上げの状態に於い
ては背部床板１ａ及び他の床板１ｂ，１ｃは基部
ベツドフレーム３の頭側方向に移動しているの
で、ベツドの使用者の頭部は、仰臥状態の位置と
殆んど変わらない。

次に、第１図ｃ、第２図ｃの状態に於いて、回
転駆動手段８により第一のねじシヤフト４ａを前
述と逆方向に回転させると、前述と逆の動作によ
り、背部床板１ａが回動下降すると同時に、該背
部床板１ａ及び他の床板１ｂ，１ｃが床部支持フ
レーム２と共に基部ベツドフレーム３の足側方向
に移動し、こうして再び第１図及び第２図のｂの
状態を経てａの状態に戻すことができる。

（実施例） 次に図示の実施例の構成を説明すると、背部床
板１ａの他の床板は、腰部床板１ｂと足部床板１
ｃを屈曲自在に連結して構成し、腰部床板１ｂは
背部床板１ａの隣接位置で床部支持フレーム２に
回転自在に支持して、図示を省略している昇降機
構により昇降させる構成としている。また床部支
持フレーム２は直動軸受や支持ローラー等の移動
支持部材１０により基部ベツドフレーム３の長手
方向に円滑に移動させる構成としている。また、
基部ベツドフレーム３の下側から内側に突出させ
た支持板１１間に支持杵１２を固定し、この支持
杵１２に突出した支持腕１３に第一のナツト５ａ
を固定している。更に、実施例に於いては回転駆
動手段８として電動機を用いているが、クランク
ハンドルを利用することもできる。また符号１４
は基台、１５は基台１４と基部ベツドフレーム３
間の支持部材であり、この支持部材１５は適宜の
昇降機構として構成することもできるし、基台１
４を設けないで単なる脚体とすることもできる。

（発明の効果） 本発明は以上の通り、背上げに際して背部床板
は、他の床板と共に支持部材によりベツドフレー
ムの頭部方向に移動するので使用者の頭部はベツ
ドの足方向に移動せず、ベツドサイドキヤビネツ
トの使用や、頭部側の室内壁面に設けた照明器具
の使用等に於いて支障が生じないという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

全図共に本発明の実施例に対応するもので、第
１図ａ，ｂ，ｃは説明的平面図、第２図ａ，ｂ，
ｃは説明的側面図、第３図は説明的斜視図、第４
図は第２図ａのＸ−Ｘ線拡大断面図である。 符号、１ａ……背部床板、１ｂ……腰部床板、
１ｃ……足部床板、２……床部支持フレーム、３
……基部ベツドフレーム、４ａ……第一のねじシ
ヤフト、４ｂ……第二のねじシヤフト、５ａ……
第一のナツト、５ｂ……第二のナツト、６……押
上腕、７……自在軸継手、８……回転駆動手段、
９……支点、１０……移動支持部材、１１……支
持板、１２……支持杵、１３……支持腕。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 背部床板を回転昇降可能に支持した床部支持
   フレームを基部ベツトフレームの足側で長手方向
   に移動自在に支持し、前記床部支持フレームの足
   側から頭側に第一のねじシヤフトを回転自在に支
   持すると共に、該第一のねじシヤフトに螺合した
   第一のナツトを前記基部ベツトフレームに固定
   し、上記背部床板の下側に押上腕を設け、該押上
   腕に第二のナツトを回転自在に支持すると共に、
   一端側を該ナツトに螺合させた第二のねじシヤフ
   トの他端側を前記第一のねじシヤフトの一端側に
   自在軸継手を介して連結し、該第一のねじシヤフ
   トの他端側に回転駆動手段を設けたことを特徴と
   するベツドに於ける床板の昇降機構 ２ 第１項記載の回転駆動手段は、ベツドフレー
   ムに支持した電動機により構成したことを特徴と
   するベツドに於ける床板の昇降機構。 ３ 第１項記載の回転駆動手段は、ベツドブレー
   ムの足部側に回転自在に支持したクランクハンド
   ルとしたことを特徴とするベツドに於ける床板の
   昇降機構。