JPH0523716B2 - - Google Patents
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- JPH0523716B2 JPH0523716B2 JP62279314A JP27931487A JPH0523716B2 JP H0523716 B2 JPH0523716 B2 JP H0523716B2 JP 62279314 A JP62279314 A JP 62279314A JP 27931487 A JP27931487 A JP 27931487A JP H0523716 B2 JPH0523716 B2 JP H0523716B2
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- urine
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Landscapes
- Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は、尿、血液、腹水、せき髄液等の体
液、あるいは他の液体の検査に用いられる試験具
に関する。 [従来の技術] 従来の試験具として支持体に検出機能部を支持
させてなるものにあつては、支持体をポリスチレ
ン等の樹脂材に形成している。ここで、検液に浸
漬して反応検査の行なわれた使用済の試験具は、
衛生上の配慮から、ポリ袋に入れて廃棄された
り、焼却されることにて処分されている。 本出願人は、上記の如くの使用済の試験具を容
易に処分するため、特開昭62−24145号公報に記
載されるように、支持体をポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン等の水溶性物質で形成
した試験具を提案している。この試験具によれ
ば、使用時に検液に浸し取り出して一定時間後に
呈色反応を観察するまでの間については溶けるこ
となく形状を保持し、何の支障もなく検査を行な
え、かつ使用後には液中廃棄にて溶け易く容易に
処分できる。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記特開昭62−24145号公報に
記載の試験具において、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン等の水溶性物質にて支持体
に必要な厚さ、剛性を確保するためには、それら
の水溶性物質で成形したフイルムを10回程度貼合
わせる必要があり、製造に困難をともなう。 また、上記特開昭62−24145号公報に記載の試
験具にあつては、使用後の液中廃棄における溶解
時間として30分程度を必要としており、より迅速
に処分できることが望まれる。 本発明は、支持体の製造性を良好とし、かつ使
用時には確実に形状を保持し、使用後には迅速に
処分できる試験具を提供することを目的とする。 [課題を解決するための手段] 本発明は、支持体に検出機能部を支持させた試
験具において、支持体を、水崩壊性が良く、かつ
疎水剤を含浸された水溶性支持体本体と該支持体
本体の表面に被着され、かつ前記検出機能部の反
応の観察が終了するまでの間は実質的に溶けるこ
とがない水溶性物質とから形成したものである。 [作用] 本発明の試験具によれば、支持体は水溶性支
持体本体の片面もしくは両面にポリビニルアル
コール、ポリエチレンオキサイド等の水溶性物
質を被着、すなわちラミネートあるいはコーテ
イングすることにて工業的に容易に製造でき
る。 支持体を耐水性のない水溶性支持体本体単体
で形成するものでなく、水溶性支持体本体に水
溶性物質を被着しているので、使用時に溶ける
ことなく確実に形状保持する。この時、支持体
の厚さ、剛性は、使用時に試験具の把持部を把
持し検液に浸し取り出して一定時間後に呈色反
応を観察するまでの間、先端が垂れ下がる等が
なくそのままの形状を保持できるものに調整さ
れる。 支持体が水崩壊性の良い水溶性支持体本体
と、該水溶性支持体本体に被着される水溶性物
質にて構成されているので、例えば本発明者の
実験によれば使用後の水中廃棄にて1〜2分程
度で溶解し、迅速に処分できる。 支持体本体が疎水剤を含浸させたものである
から、検液に対してむき出しになつている側面
からの検液吸収を抑え、使用時における支持体
の形状安定性を増すことができる。 [実施例] 第1図は本発明の一実施例に係る試験具を示す
断面図、第2図は試験具の使用状態を示す斜視図
である。 試験具10は、第1図に示す如く、平面長方形
の支持体11の一端部を把持部12とし、支持体
11の他端部の片面に単一または複数(この実施
例では複数)の検出機能部13を支持している。
検出機能部13は特定の試薬をろ紙に含浸、乾燥
する等にて形成されたものであり、支持体11に
接着剤等にて貼着されている。検出機能部13の
形成に用いられる試薬としては、例えばウロビリ
ノーゲン、たん白、ぶどう糖等の検査用試薬があ
る。支持体11は、支持体本体としての水溶紙1
4の両面に、ポリビニルアルコールまたはポリエ
チレンオキサイド等の水溶性物質15をラミネー
ト、あるいはコーテイングすることにて形成され
ている。 ここで、支持体11の厚さ、剛性は、使用時に
試験具10の把持部12の把持し検液に浸し取り
出して一定時間後に呈色反応を観察するまでの
間、先端が垂れ下がる等がなくそのままの形状を
保持できるものに調整される。このため、第1図
に試験具10にあつては、水溶紙14をデイゾル
ボ120MDP180WAN[三島製紙(株)]厚さ0.22mm
にて構成し、水溶性物質(ポリビニルアルコー
ル)15をトスロンET−20[東セロ化学(株)]
厚さ0.03mmにて構成し、支持体11の長さを82
mm、幅を5mmに設定した。ただし、本発明の試験
具は上記試験具10の構成諸元に限定されない。 ところで、上記試験具10において、支持体1
1の側面には水溶紙14がむき出しになつてお
り、検液に長く浸し過ぎると吸水し、形成保持が
不可能となる。これを防止するため、上記支持体
11にあつては、水溶紙14に疎水剤を含浸させ
た後、水溶性物質15をラミネートあるいはコー
テイングすることとしている。この時、疎水剤は
酢酸セルロース、エチルセルロース等が用いら
れ、酢酸セルロースの濃度は0.2g〜2g/100ml
アセトン、好ましくは0.5g〜1.5g/100mlアセ
トンである。また、疎水剤の含浸量が多くなる
と、疎水性は向上するが、水溶紙14の繊維が固
定され水中での崩壊性が阻害される。 次に、上記実施例の作用について説明する。 試験具10による尿の検査は、第2図に示す如
く、まず採尿容器16に採尿された尿17に試験
具10を浸漬して行なわれる。試験具10は把持
部12を把持された状態で該検出機能部13を尿
17の中に約1秒浸漬するようにして行なわれ
る。浸漬された試験具10は尿17の中から取り
出され、尿17が含浸された各検出機能部13の
呈色反応を観察する。呈色反応の観察は、各検出
項目別に定められた時間(通常10秒〜60秒)の経
過後、色調表と各検出機能部13の呈色変化を対
比して行なわれ、この結果尿17における目的と
する成分の濃度が検査可能となる。 検査の行なわれた使用済の試験具10は例えば
トイレの便器、流し等を介して下水に廃棄され
る。下水に廃棄される試験具10は支持体11が
水溶紙14と水溶性物質15のラミネートあるい
はコーテイングで形成され、かつ各検出機能部1
3がろ紙で形成されているので、それぞれ下水に
溶解されて処理されることとなる。実施例に示し
た試験具10を水温20℃の水中に浸漬した時、1
〜2分程度で崩壊した。 しかして、上記試験具10によれば、支持体1
1は水溶紙14の片面もしくは両面にポリビニル
アルコール、ポリエチレンオキサイド等の水溶性
物質15を被着、すなわちラミネートあるいはコ
ーテイングすることにて工業的に容易に製造でき
る。 また、上記試験具10によれば、支持体11を
耐水性のない水溶紙14の単体で形成するもので
なく、水溶紙14に水溶性物質15を被着してい
るので、使用時に溶けることなく確実に形状保持
する。 また、上記試験具10によれば、支持体11が
水崩壊性の良い水溶紙14と、該水溶紙14に被
着される水溶性物質15にて構成されているの
で、例えば前述の如く使用後の水中廃棄にて1〜
2分程度で溶解し、迅速に処分できる。 また、上記試験具10によれば、水溶紙14が
疎水剤を含浸されたものであるから、検液に対し
てむき出しになつている側面からの検液吸収を抑
え、使用時における支持体11の形状安定性を増
すことができる。 なお、上記試験具10において、疎水剤(エチ
ルセルロース)を含浸させたことによる形状安定
性等の効果は、以下の如くである。 外観 無処理:尿中約10秒浸漬で、側面より液が浸み
込み側面が波打ちになる 疎水処理:尿中約30秒浸漬でも波打ちが発生し
ない 形状保持製(下表参照) 尿中2秒浸漬後5秒で先端が垂れて、20秒
で判定不能になる 疎水処理:尿中2秒浸漬後60秒でも先端の垂れ
は10mmであり判定可能 無処理:約5秒間直接尿をかけると直ちに
先端が垂れ判定不能になる 疎水処理:約10秒間直接尿をかけても垂れは6
mmでありその後20秒判定可能 尿中での崩壊性 無処理:約1分で完全に吸水し、約5分でほぼ
崩壊する 疎水処理:約4分で完全に吸水し、約15分でほ
ぼ崩壊する。
液、あるいは他の液体の検査に用いられる試験具
に関する。 [従来の技術] 従来の試験具として支持体に検出機能部を支持
させてなるものにあつては、支持体をポリスチレ
ン等の樹脂材に形成している。ここで、検液に浸
漬して反応検査の行なわれた使用済の試験具は、
衛生上の配慮から、ポリ袋に入れて廃棄された
り、焼却されることにて処分されている。 本出願人は、上記の如くの使用済の試験具を容
易に処分するため、特開昭62−24145号公報に記
載されるように、支持体をポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン等の水溶性物質で形成
した試験具を提案している。この試験具によれ
ば、使用時に検液に浸し取り出して一定時間後に
呈色反応を観察するまでの間については溶けるこ
となく形状を保持し、何の支障もなく検査を行な
え、かつ使用後には液中廃棄にて溶け易く容易に
処分できる。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記特開昭62−24145号公報に
記載の試験具において、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン等の水溶性物質にて支持体
に必要な厚さ、剛性を確保するためには、それら
の水溶性物質で成形したフイルムを10回程度貼合
わせる必要があり、製造に困難をともなう。 また、上記特開昭62−24145号公報に記載の試
験具にあつては、使用後の液中廃棄における溶解
時間として30分程度を必要としており、より迅速
に処分できることが望まれる。 本発明は、支持体の製造性を良好とし、かつ使
用時には確実に形状を保持し、使用後には迅速に
処分できる試験具を提供することを目的とする。 [課題を解決するための手段] 本発明は、支持体に検出機能部を支持させた試
験具において、支持体を、水崩壊性が良く、かつ
疎水剤を含浸された水溶性支持体本体と該支持体
本体の表面に被着され、かつ前記検出機能部の反
応の観察が終了するまでの間は実質的に溶けるこ
とがない水溶性物質とから形成したものである。 [作用] 本発明の試験具によれば、支持体は水溶性支
持体本体の片面もしくは両面にポリビニルアル
コール、ポリエチレンオキサイド等の水溶性物
質を被着、すなわちラミネートあるいはコーテ
イングすることにて工業的に容易に製造でき
る。 支持体を耐水性のない水溶性支持体本体単体
で形成するものでなく、水溶性支持体本体に水
溶性物質を被着しているので、使用時に溶ける
ことなく確実に形状保持する。この時、支持体
の厚さ、剛性は、使用時に試験具の把持部を把
持し検液に浸し取り出して一定時間後に呈色反
応を観察するまでの間、先端が垂れ下がる等が
なくそのままの形状を保持できるものに調整さ
れる。 支持体が水崩壊性の良い水溶性支持体本体
と、該水溶性支持体本体に被着される水溶性物
質にて構成されているので、例えば本発明者の
実験によれば使用後の水中廃棄にて1〜2分程
度で溶解し、迅速に処分できる。 支持体本体が疎水剤を含浸させたものである
から、検液に対してむき出しになつている側面
からの検液吸収を抑え、使用時における支持体
の形状安定性を増すことができる。 [実施例] 第1図は本発明の一実施例に係る試験具を示す
断面図、第2図は試験具の使用状態を示す斜視図
である。 試験具10は、第1図に示す如く、平面長方形
の支持体11の一端部を把持部12とし、支持体
11の他端部の片面に単一または複数(この実施
例では複数)の検出機能部13を支持している。
検出機能部13は特定の試薬をろ紙に含浸、乾燥
する等にて形成されたものであり、支持体11に
接着剤等にて貼着されている。検出機能部13の
形成に用いられる試薬としては、例えばウロビリ
ノーゲン、たん白、ぶどう糖等の検査用試薬があ
る。支持体11は、支持体本体としての水溶紙1
4の両面に、ポリビニルアルコールまたはポリエ
チレンオキサイド等の水溶性物質15をラミネー
ト、あるいはコーテイングすることにて形成され
ている。 ここで、支持体11の厚さ、剛性は、使用時に
試験具10の把持部12の把持し検液に浸し取り
出して一定時間後に呈色反応を観察するまでの
間、先端が垂れ下がる等がなくそのままの形状を
保持できるものに調整される。このため、第1図
に試験具10にあつては、水溶紙14をデイゾル
ボ120MDP180WAN[三島製紙(株)]厚さ0.22mm
にて構成し、水溶性物質(ポリビニルアルコー
ル)15をトスロンET−20[東セロ化学(株)]
厚さ0.03mmにて構成し、支持体11の長さを82
mm、幅を5mmに設定した。ただし、本発明の試験
具は上記試験具10の構成諸元に限定されない。 ところで、上記試験具10において、支持体1
1の側面には水溶紙14がむき出しになつてお
り、検液に長く浸し過ぎると吸水し、形成保持が
不可能となる。これを防止するため、上記支持体
11にあつては、水溶紙14に疎水剤を含浸させ
た後、水溶性物質15をラミネートあるいはコー
テイングすることとしている。この時、疎水剤は
酢酸セルロース、エチルセルロース等が用いら
れ、酢酸セルロースの濃度は0.2g〜2g/100ml
アセトン、好ましくは0.5g〜1.5g/100mlアセ
トンである。また、疎水剤の含浸量が多くなる
と、疎水性は向上するが、水溶紙14の繊維が固
定され水中での崩壊性が阻害される。 次に、上記実施例の作用について説明する。 試験具10による尿の検査は、第2図に示す如
く、まず採尿容器16に採尿された尿17に試験
具10を浸漬して行なわれる。試験具10は把持
部12を把持された状態で該検出機能部13を尿
17の中に約1秒浸漬するようにして行なわれ
る。浸漬された試験具10は尿17の中から取り
出され、尿17が含浸された各検出機能部13の
呈色反応を観察する。呈色反応の観察は、各検出
項目別に定められた時間(通常10秒〜60秒)の経
過後、色調表と各検出機能部13の呈色変化を対
比して行なわれ、この結果尿17における目的と
する成分の濃度が検査可能となる。 検査の行なわれた使用済の試験具10は例えば
トイレの便器、流し等を介して下水に廃棄され
る。下水に廃棄される試験具10は支持体11が
水溶紙14と水溶性物質15のラミネートあるい
はコーテイングで形成され、かつ各検出機能部1
3がろ紙で形成されているので、それぞれ下水に
溶解されて処理されることとなる。実施例に示し
た試験具10を水温20℃の水中に浸漬した時、1
〜2分程度で崩壊した。 しかして、上記試験具10によれば、支持体1
1は水溶紙14の片面もしくは両面にポリビニル
アルコール、ポリエチレンオキサイド等の水溶性
物質15を被着、すなわちラミネートあるいはコ
ーテイングすることにて工業的に容易に製造でき
る。 また、上記試験具10によれば、支持体11を
耐水性のない水溶紙14の単体で形成するもので
なく、水溶紙14に水溶性物質15を被着してい
るので、使用時に溶けることなく確実に形状保持
する。 また、上記試験具10によれば、支持体11が
水崩壊性の良い水溶紙14と、該水溶紙14に被
着される水溶性物質15にて構成されているの
で、例えば前述の如く使用後の水中廃棄にて1〜
2分程度で溶解し、迅速に処分できる。 また、上記試験具10によれば、水溶紙14が
疎水剤を含浸されたものであるから、検液に対し
てむき出しになつている側面からの検液吸収を抑
え、使用時における支持体11の形状安定性を増
すことができる。 なお、上記試験具10において、疎水剤(エチ
ルセルロース)を含浸させたことによる形状安定
性等の効果は、以下の如くである。 外観 無処理:尿中約10秒浸漬で、側面より液が浸み
込み側面が波打ちになる 疎水処理:尿中約30秒浸漬でも波打ちが発生し
ない 形状保持製(下表参照) 尿中2秒浸漬後5秒で先端が垂れて、20秒
で判定不能になる 疎水処理:尿中2秒浸漬後60秒でも先端の垂れ
は10mmであり判定可能 無処理:約5秒間直接尿をかけると直ちに
先端が垂れ判定不能になる 疎水処理:約10秒間直接尿をかけても垂れは6
mmでありその後20秒判定可能 尿中での崩壊性 無処理:約1分で完全に吸水し、約5分でほぼ
崩壊する 疎水処理:約4分で完全に吸水し、約15分でほ
ぼ崩壊する。
【表】
* 測定不能
以上のように、上記試験具10によれば、検査
のための使用操作に何の支障もなく、使用後はト
イレの便器や流し等を介して容易に処分でき、特
に家庭内における尿の自己診断に最適である。 なお、本発明の試験具は、血液、腹水、せき髄
液等の体液、あるいは他の液体の検査に広く適用
できる。 [発明の効果] 以上のように、本発明によれば、支持体の製造
性を良好とし、かつ使用時には確実に形状を保持
し、使用後には迅速に処分できる試験具を得るこ
とができる。
以上のように、上記試験具10によれば、検査
のための使用操作に何の支障もなく、使用後はト
イレの便器や流し等を介して容易に処分でき、特
に家庭内における尿の自己診断に最適である。 なお、本発明の試験具は、血液、腹水、せき髄
液等の体液、あるいは他の液体の検査に広く適用
できる。 [発明の効果] 以上のように、本発明によれば、支持体の製造
性を良好とし、かつ使用時には確実に形状を保持
し、使用後には迅速に処分できる試験具を得るこ
とができる。
第1図は本発明の一実施例に係る試験具を示す
断面図、第2図は試験具の使用状態を示す斜視図
である。 10……試験具、11……支持体、13……検
出機能部、14……水溶紙(支持体本体)、15
……水溶性物質。
断面図、第2図は試験具の使用状態を示す斜視図
である。 10……試験具、11……支持体、13……検
出機能部、14……水溶紙(支持体本体)、15
……水溶性物質。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 支持体に検出機能部を支持させた試験具にお
いて、支持体を、水崩壊性が良く、かつ疎水剤を
含浸された水溶性支持体本体と該支持体本体の表
面に被着され、かつ前記検出機能部の反応の観察
が終了するまでの間は実質的に溶けることがない
水溶性物質とから形成したことを特徴とする試験
具。 2 特許請求の範囲第1項において、水溶性物質
をポリビニルアルコールとする試験具。 3 特許請求の範囲第1項において、水溶性物質
をポリエチレンオキサイドとする試験具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27931487A JPH01121752A (ja) | 1987-11-06 | 1987-11-06 | 試験具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27931487A JPH01121752A (ja) | 1987-11-06 | 1987-11-06 | 試験具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01121752A JPH01121752A (ja) | 1989-05-15 |
JPH0523716B2 true JPH0523716B2 (ja) | 1993-04-05 |
Family
ID=17609441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27931487A Granted JPH01121752A (ja) | 1987-11-06 | 1987-11-06 | 試験具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH01121752A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11325103B2 (en) | 2016-07-15 | 2022-05-10 | Lia Diagnostics, Inc. | Temporary hydrophobic matrix material treatments, materials, kits, and methods |
US11480566B2 (en) | 2015-08-06 | 2022-10-25 | Lia Diagnostics, Inc. | Water dispersible assays |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69012978T2 (de) * | 1989-08-10 | 1995-05-18 | Dainippon Printing Co Ltd | Testelement für körperflüssigkeit. |
JPH03131755A (ja) * | 1989-10-18 | 1991-06-05 | Terumo Corp | 試験具 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS49101609A (ja) * | 1973-01-31 | 1974-09-26 | ||
JPS5025809A (ja) * | 1973-07-16 | 1975-03-18 | ||
JPS5361706A (en) * | 1976-11-15 | 1978-06-02 | Nat Starch Chem Corp | Sizing method and composition for paper or paper board |
JPS60238763A (ja) * | 1984-05-14 | 1985-11-27 | Dainippon Printing Co Ltd | 体液検査体 |
JPS62113367A (ja) * | 1985-11-12 | 1987-05-25 | レイケム・コ−ポレイシヨン | 積層構造物およびその製造方法 |
-
1987
- 1987-11-06 JP JP27931487A patent/JPH01121752A/ja active Granted
Patent Citations (5)
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01121752A (ja) | 1989-05-15 |
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