JPH05237029A

JPH05237029A - 布団

Info

Publication number: JPH05237029A
Application number: JP4115792A
Authority: JP
Inventors: Takuji Tsuboi; 琢二坪井
Original assignee: KIYOUKI KK
Current assignee: KIYOUKI KK
Priority date: 1992-02-27
Filing date: 1992-02-27
Publication date: 1993-09-17

Abstract

(57)【要約】【目的】縫製によることなく熱溶着によって簡単にキル
ティング状に仕上げることができると共に、布団の殆ど
の部分に於いて羽毛等の充填材がある一定厚以上に詰ま
った状態にすることができる布団を提供することにあ
る。【構成】表地と中地と裏地とからなり、表地と中地及び
裏地と中地の間に羽毛等の充填材を挿入可能で且つ中地
に対する表地と裏地の溶着部分が一致しないようにした
所定の溶着線を、表地および裏地の裏面に熱溶着性樹脂
によって形成し、中地の両面に各溶着線によって表地と
裏地をそれぞれ溶着すると共に、中地と表地および裏地
との間に羽毛等の充填材を挿入し、更に中地を介して、
或いは表地と裏地の外周縁を縫着または熱溶着樹脂によ
って熱溶着して形成した構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、羽毛等を詰めたキルテ
ィング状の布団に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の掛け布団等においては、図に示
すように一部を開口して外周を縫着した表地と裏地との
間に、綿や羽毛等の充填材を挿入し、更に充填した綿等
が使用中に片寄らないように表地と裏地を所々縫着する
か、格子状等に縫着してキルティング仕上げを施してい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
布団の構造では、布団の表地と裏地の縫着部分（図２０
参照）は綿や羽毛等の充填材が殆ど詰まっていない状態
であり、また充填材が布団の周辺以外のどの部分でも、
ある一定の厚さ以上は詰まっている、といったことには
なっていなかった。

【０００４】本発明は上記のような点に鑑みて開発され
たものであり、その目的とする処は、縫製によることな
く熱溶着によって簡単にキルティング状に仕上げること
ができると共に、布団の殆どの部分に於いて羽毛等の充
填材がある一定厚以上に詰まった状態にすることができ
る布団を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記のような目
的を有効に達成するために、次のような構成にしてあ
る。すなわち、表地と中地と裏地とからなり、表地と中
地及び裏地と中地の間に羽毛等の充填材を挿入可能で且
つ中地に対する表地と裏地の溶着部分が一致しないよう
にした所定の溶着線を、表地および裏地の裏面に熱溶着
性樹脂によって形成し、中地の両面に各溶着線によって
表地と裏地をそれぞれ溶着すると共に、中地と表地およ
び裏地との間に羽毛等の充填材を挿入し、更に中地を介
して、或いは表地と裏地の外周縁を縫着または熱溶着樹
脂によって熱溶着して形成した構成である。

【０００６】また、表地と中地と裏地とからなり、表地
と中地及び裏地と中地の間に羽毛等の充填材を挿入可能
で且つ中地に対する表地と裏地の溶着部分が一致しない
ようにした所定の溶着線を、中地の両面に熱溶着性樹脂
によって形成し、中地の両面に各溶着線によって表地と
裏地をそれぞれ溶着すると共に、中地と表地および裏地
との間に羽毛等の充填材を挿入し、更に中地を介して、
或いは表地と裏地の外周縁を縫着または熱溶着樹脂によ
って熱溶着して形成した構成である。

【０００７】また、表地と２枚の中地と裏地とからな
り、表地と一方の中地、及び裏地と他方の中地の間に、
それぞれ羽毛等の充填材を挿入可能で且つ中地に対する
表地と裏地の溶着部分が一致しないようにした所定の溶
着線を、表地および裏地の裏面に熱溶着性樹脂によって
形成し、両中地の片面に各溶着線によって表地と裏地を
それぞれ溶着すると共に、各中地と表地および裏地との
間に羽毛等の充填材を挿入し、更に両中地を介して、或
いは表地と裏地の外周縁を縫着または熱溶着樹脂によっ
て熱溶着して形成した構成である。

【０００８】また、表地と２枚の中地と裏地とからな
り、表地と一方の中地、及び裏地と他方の中地の間に、
それぞれ羽毛等の充填材を挿入可能で且つ中地に対する
表地と裏地の溶着部分が一致しないようにした所定の溶
着線を、表地および裏地と対峙する各中地の片面に熱溶
着性樹脂によって形成し、両中地の片面に各溶着線によ
って表地と裏地をそれぞれ溶着すると共に、各中地と表
地および裏地との間に羽毛等の充填材を挿入し、更に両
中地を介して、或いは表地と裏地の外周縁を縫着または
熱溶着樹脂によって熱溶着して形成した構成である。

【０００９】

【作用】上記のような構成の布団にあっては、布団内の
どの部分にも羽毛等の充填材が詰められ、熱溶着によっ
て簡単にキルティング状に布団内部を小区分することが
できる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１〜図１９に基づ
いて説明する。図１〜図５に示すように１は本発明に係
る第１実施例の布団であって、この布団１は、表地２と
中地３と裏地４と羽毛等の充填材５と熱溶着性樹脂６と
によって形成されている。また、表地２と中地３と裏地
４とは略同形の大きさに形成してある。この表地２と裏
地４との各裏面２ａ、４ａには、熱溶着性樹脂６を塗布
して図示のような格子状に描いた溶着線７が形成してあ
る。格子状に描いた各裏面２ａ、４ａの溶着線７は、一
部７ａを分断してあり、表地２及び裏地４を中地３に溶
着したとき、表地２と中地３及び裏地４と中地３の間の
どの箇所にでも羽毛等の充填材５を挿入できるようにし
てある。

【００１１】更に、表地２と裏地４の裏面２ａ、４ａに
形成した溶着線７は、各裏面２ａ、４ａに形成した溶着
線７が中地３を介して重ならないようにしてある。すな
わち、上記のように充填材５を詰めたときに充填材５
による布団厚さがどの箇所でもある一定厚以上になるよ
うに、表地２及び裏地４の裏面２ａ、４ａに形成した溶
着線７の直線同士が、中地３に溶着したときに、この中
地３を介して重ならないようにしてある。上記溶着線７
には、ナイロン６６、ポリアミド系の熱溶着性樹脂６が
使用される。勿論、熱溶着するものであれば、他の樹脂
であってもよい。また、上記中地３はナイロン等の生地
が使用される。

【００１２】上記のようにしてなる表地２と裏地４を、
中地３の片面にそれぞれ重ね、熱プレスによって熱をか
けることにより、各生地（表地２、裏地４）の溶着線７
が、中地３に溶着して、表地２、中地３、裏地４と接合
することができる。そして表地２と中地３の間、及び裏
地４と中地３との間に、それぞれ羽毛等の充填材５を詰
め、この布団１の外周縁を上記同様の熱溶着性樹脂６に
よって表地２と裏地４を、或いは中地３に表地２と裏地
４を溶着して外周縁を閉じる。勿論、外周縁を縫着して
もよい。また外周の一部にファスナーを設けるも自由で
ある。

【００１３】このようにして形成された布団１は、キル
テイング状であると共に、充填材５が布団１のどの箇所
（外周部分を除く）においても充填されるようになり、
布団全体としては、どの箇所においてもある一定厚さ以
上にの厚みとなる。

【００１４】次に図６〜図９は第２実施例の布団であっ
て、この布団では、中地３の両面に、上記実施例の表地
２と裏地４の裏面２ａ、４ａに形成した溶着線７が形成
してある。勿論、中地３の両面に形成された熱溶着性樹
脂６による溶着線７は、その直線部分が重ならないよう
に形成してある。他の構成は上記実施例と同様であるの
で説明を省略する。

【００１５】次に図１０〜図１４は第３実施例の布団で
あって、この布団では、表地２と、２枚の中地３ａ、３
ｂと、裏地４とからなり、表地２と一方の中地３ａ、及
び裏地４と他方の中地３ｂの間に、前記実施例のように
それぞれ羽毛等の充填材５を挿入でき、且つ各中地３
ａ、３ｂに対する表地２と裏地４の溶着部分が一致しな
いようにした溶着線７を、表地２および裏地４の裏面２
ａ、４ａに熱溶着性樹脂６によって形成してある。そし
て、表地２および裏地４の裏面２ａ、４ａと対峙する両
中地３ａ、３ｂの片面に、熱プレスによって表地２と裏
地４をそれぞれ各溶着線７によって溶着してある。各中
地３ａ、３ｂと表地２および裏地４との間には、羽毛等
の充填材５を挿入してある。更に両中地３ａ、３ｂを介
して、或いは表地２と裏地４の外周縁は、縫着または熱
溶着樹脂６によって熱溶着してこの布団は形成されてい
る。

【００１６】次に図１５〜図１９は第４実施例の布団で
あって、この布団では、２枚の中地３ａ、３ｂの表地２
及び裏地４と対峙する片面に熱溶着樹脂６によって溶着
線７が形成してある。すなわち、この布団は、表地２
と、２枚の中地３ａ、３ｂと、裏地４とからなり、表地
２と一方の中地３ａ、及び裏地４と他方の中地３ｂの間
に、前記実施例のようにそれぞれ羽毛等の充填材５を挿
入でき、且つ表地２と裏地４に対する各中地３ａ、３ｂ
の溶着部分が一致しないようにした溶着線７を、表地２
および裏地４と対峙する各中地３ａ、３ｂの片面に、熱
溶着性樹脂６によって形成してある。そして、表地２お
よび裏地４の裏面２ａ、４ａと対峙する両中地３ａ、３
ｂの片面に、熱プレスによって表地２と裏地４をそれぞ
れ各溶着線７によって溶着してある。各中地３ａ、３ｂ
と表地２および裏地４との間には、羽毛等の充填材５を
挿入してある。更に両中地３ａ、３ｂを介して、或いは
表地２と裏地４の外周縁は、縫着または熱溶着樹脂６に
よって熱溶着してこの布団は形成されている。他の構成
は前記実施例と同様であり説明を省略する。

【００１７】

【発明の効果】このように本発明に係る布団では、キル
テイング状に形成でき、且つ充填材が布団のどの箇所
（外周部分を除く）においても充填されるようになり、
布団全体としては、どの箇所においてもある一定厚さ以
上の厚みとなる。また、羽毛等の充填材挿入可能とした
所定の溶着線を熱溶着樹脂によって形成し、表地と裏地
を中地に溶着線によって熱溶着することによって、縫製
の手間や煩わしさもなく、容易にキルティング状の布団
を製造することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る要部断面図、

【図２】第１実施例の一部切欠斜視図、

【図３】第１実施例の表地の裏面図、

【図４】第１実施例の中地の平面図、

【図５】第１実施例の裏地の裏面図、

【図６】第２実施例の一部切欠斜視図、

【図７】第２実施例の表地の裏面図、

【図８】第２実施例の中地の平面図、

【図９】第２実施例の裏地の裏面図、

【図１０】第３実施例の一部切欠斜視図、

【図１１】第３実施例の表地の裏面図、

【図１２】第３実施例の表地と対峙する中地の平面図、

【図１３】第３実施例の裏地の裏面図、

【図１４】第３実施例の裏地と対峙する中地の平面図、

【図１５】第４実施例の一部切欠斜視図、

【図１６】第４実施例の表地の裏面図、

【図１７】第４実施例の表地と対峙する側の中地の平面
図、

【図１８】第４実施例の裏地の裏面図、

【図１９】第４実施例の裏地と対峙する側の中地の平面
図、

【図２０】従来の布団の要部断面図、

【符号の説明】

１・・・布団、２・・・表地、２ａ・・・表地の裏面、３・・・中地、４・・・裏地、４ａ・・・裏地の裏面、５・・・充填材、６・・・熱溶着性樹脂、７・・・溶着線、

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】表地と中地と裏地とからなり、表地と中
地及び裏地と中地の間に羽毛等の充填材を挿入可能で且
つ中地に対する表地と裏地の溶着部分が一致しないよう
にした所定の溶着線を、表地および裏地の裏面に熱溶着
性樹脂によって形成し、中地の両面に各溶着線によって
表地と裏地をそれぞれ溶着すると共に、中地と表地およ
び裏地との間に羽毛等の充填材を挿入し、更に中地を介
して、或いは表地と裏地の外周縁を縫着または熱溶着樹
脂によって熱溶着して形成したことを特徴とする布団。
【請求項２】表地と中地と裏地とからなり、表地と中
地及び裏地と中地の間に羽毛等の充填材を挿入可能で且
つ中地に対する表地と裏地の溶着部分が一致しないよう
にした所定の溶着線を、中地の両面に熱溶着性樹脂によ
って形成し、中地の両面に各溶着線によって表地と裏地
をそれぞれ溶着すると共に、中地と表地および裏地との
間に羽毛等の充填材を挿入し、更に中地を介して、或い
は表地と裏地の外周縁を縫着または熱溶着樹脂によって
熱溶着して形成したことを特徴とする布団。
【請求項３】表地と２枚の中地と裏地とからなり、表
地と一方の中地、及び裏地と他方の中地の間に、それぞ
れ羽毛等の充填材を挿入可能で且つ中地に対する表地と
裏地の溶着部分が一致しないようにした所定の溶着線
を、表地および裏地の裏面に熱溶着性樹脂によって形成
し、両中地の片面に各溶着線によって表地と裏地をそれ
ぞれ溶着すると共に、各中地と表地および裏地との間に
羽毛等の充填材を挿入し、更に両中地を介して、或いは
表地と裏地の外周縁を縫着または熱溶着樹脂によって熱
溶着して形成したことを特徴とする布団。
【請求項４】表地と２枚の中地と裏地とからなり、表
地と一方の中地、及び裏地と他方の中地の間に、それぞ
れ羽毛等の充填材を挿入可能で且つ中地に対する表地と
裏地の溶着部分が一致しないようにした所定の溶着線
を、表地および裏地と対峙する各中地の片面に熱溶着性
樹脂によって形成し、両中地の片面に各溶着線によって
表地と裏地をそれぞれ溶着すると共に、各中地と表地お
よび裏地との間に羽毛等の充填材を挿入し、更に両中地
を介して、或いは表地と裏地の外周縁を縫着または熱溶
着樹脂によって熱溶着して形成したことを特徴とする布
団。