JPH0523680U - 自動絞り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続可変シャッタ動作での自動絞りを段階的
な固定シャッタ動作で、フリッカを軽減した自動絞り動
作をする。 【構成】 可変電子シャッタ動作の可能なＣＣＤと、可
変シャッタ制御部、ＡＧＣ部で自動絞り動作を行う。 【効果】 通常使用される照度でのフリッカを軽減した
電子シャッタ動作を利用した自動絞りが構成できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ＣＣＤカメラに装備している自動絞り装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図５は、従来の連続可変電子シャッタを用いた自動絞り装置のブロック図であ り、図において、5aは、電子シャッタ動作の可能はＣＣＤ、5bは電子シャッタ動 作に必要なパルスを発生するＣＣＤのタイミングパルス発生部、5cは、電子シャ ッタ動作を連続的に制御する連続可変シャッタ制御部である。

【０００３】 図５において、5aのＣＣＤで光電変化された信号をＣＤＳを通して同相ノイズ を除去した後、平均値検波をして信号レベルの大きさに従がってシャッタ動作を ２の連続可変シャッタ制御部にて連続制御する。このシャッタ動作のタイミング を変化させると5aのＣＣＤに蓄積する電子の量を変化させることができる。この 蓄積する電子の量と出力レベルは比例するので、ＣＣＤのシャッタ動作のタイミ ングを変化させ、ＣＣＤの蓄積する電子の量を調節して、自動絞り装置を構成す る。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の連続可変シャッタを用いた自動絞り装置は連続的に可変シャッタ制御す るため、50Hz地帯では、蛍光灯下の撮像において、フリッカ現象が発生するとい う問題点があった。

【０００５】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、低周波のフ リッカ現像を除去することができる可変シャッタを用いた自動絞り装置である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この固定シャッタ動作を利用した自動絞り装置は、映像出力レベルより、蛍光 灯の使用される照度を判断しフリッカの現れないシャッタ動作スピードに切換え る。また、この固定シャッタ動作を利用した自動絞り装置は、映像出力からフリ ッカの有無を検出し蛍光灯下ではフリッカの現れないシャッタ動作スピードに切 換える。

【０００７】

【作用】

図３に示すとおり、蛍光灯は、約 50Lux〜1000Lux の範囲で使用されるので、 照度に比例する映像出力からこの範囲を判断し、この範囲のみフリッカの現れな いシャッタ動作スピードに切換える。

【０００８】 フリッカの周波数は、垂直周波数以下の周波数より、映像出力からこのフリッ カの周波数を検出し、検出した場合のみフリッカの現れないシャッタ動作スピー ドに切換える。

【０００９】

【実施例】

実施例１． 以下、この実施例を説明する。図１は、段階的な固定シャッタ動作とＡＧＣを 組合せた自動絞り装置のブロック図である。図１において、1aは、電子シャッタ 動作の可能なＣＣＤ、1bは、電子シャッタ動作に必要なパルスを発生するＣＣＤ のタイミング発生部、1cは、固定電子シャッタ動作を３段階に制御する可変シャ ッタ制御部であり、1aは信号処理部のＡＧＣ回路である。ここで可変シャッタ制 御部でＣＣＤからの信号出力を平均値検波し、ＣＣＤ入射光量に比例したＤＣ値 によりシャッタスピードを制御する。

【００１０】 実施例２． 上記にて、可変シャッタ制御部で、低周波で発生するフリッカを検出し、フリ ッカ発生時のみフリッカの発生しないシャッタ動作に切換える。

【００１１】 図３に示すように、照度をＣＣＤの使用される頻度により大きく３つに分類で きる。約1000Lux 以上の自然光下と約50〜1000Lux の蛍光灯下と約50Lux 以下の 低照度下である。ＣＣＤからの出力信号の振幅は、入射光量に比例するので、こ れを検波し、積分することで入射光量に比例した信号が直流信号として得られる 。この信号レベルにて、図２のようにシャッタ動作スピードを切換えれば、照度 に対応してシャッタ動作スピードを切換えれることになる。ここで、蛍光灯下の 範囲のみフリッカの発生しないシャッタ動作スピードに切り換える。低照度下は 特殊な使用環境であり、フリッカは問題としないので通常の1/30動作とする。 自然光下では、フリッカは発生しないので、任意のシャッタ動作スピードに切 換える。これにより可変シャッタ動作とＡＧＣを組合せ、フリッカの発生しない 自動絞り装置を構成する。 また、フリッカ発生時には、ＣＣＤの出力波形に、低周波のフリッカ波形が含 まれている。図４のブロック図に示すように、ＣＣＤの出力波形を検波し、ＬＰ Ｆにてフリッカ波形のみ取り出し、これを積分してフリッカ有・無信号を取り出 す。これにより、フリッカ発生時のみ、フリッカの発生しないシャッタ動作スピ ードに制御する自動絞り装置を構成する。

【００１２】

【考案の効果】

段階的な固定シャッタ動作と、ＡＧＣを組合せた回路で、ＣＣＤ出力信号を検 波・積分することで、照度に比例したＤＣ信号が得られ、これにより、蛍光灯の 使用範囲をフリッカの発生しないシャッタ動作スピードに制御する。 ＣＣＤ出力信号を検波、ＬＰＦ、積分することでフリッカの有無を検出しフリ ッカ発生時のみフリッカの発生しないシャッタ動作スピードに制御する。

【図面の簡単な説明】

【図１】段階的な固定シャッタ動作とＡＧＣを組合せた
自動絞り装置のブロック図である。

【図２】固定シャッタ動作とＡＧＣを組合せた場合の照
度〔Lux 〕−出力レベル〔Ｖ〕の関係を示す図である。

【図３】照度をカメラ使用環境を示す図である。

【図４】フリッカ検出回路ブロック図である。

【図５】連続可変シャッタ動作を利用した自動絞り装置
を示す図である。

【符号の説明】

1a 電子シャッタ動作の可能なＣＣＤ 1b 電子シャッタ動作に必要なパルスを発生するタイミ
ングパルス発生部 1c 電子シャッタ動作を３段階に制御する可変シャッタ
制御部 1d ＡＧＣ部 2a シャッタ動作１（1/60) 2b シャッタ動作２（1/100) 2c シャッタ動作３（1/1000) 5a 電子シャッタ動作の可能なＣＣＤ 5b 電子シャッタ動作に必要なパルスを発生するタイミ
ングパルス発生部 5c 電子シャッタ動作を連続可変に制御する連続可変シ
ャッタ制御部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＣＣＤセンサから出る映像出力を平均値
   検波してＣＣＤへの入射光量により固定電子シャッタ動
   作タイミングを切換えてＣＣＤの入射光量を調節する自
   動絞り装置で、ＣＣＤ出力レベルにより蛍光灯下で使用
   されている部分を区別し、蛍光灯下の撮像でおこるフリ
   ッカを除去する機能を備えた自動絞り装置。