JPH08251476A - 電子露光制御装置 - Google Patents

電子露光制御装置

Info

Publication number
JPH08251476A
JPH08251476A JP7051435A JP5143595A JPH08251476A JP H08251476 A JPH08251476 A JP H08251476A JP 7051435 A JP7051435 A JP 7051435A JP 5143595 A JP5143595 A JP 5143595A JP H08251476 A JPH08251476 A JP H08251476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
exposure
value
exposure control
integrated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7051435A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3547203B2 (ja
Inventor
Toyoji Horikawa
豊史 堀川
Tetsuya Taki
哲也 滝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP05143595A priority Critical patent/JP3547203B2/ja
Publication of JPH08251476A publication Critical patent/JPH08251476A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3547203B2 publication Critical patent/JP3547203B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は固体撮像素子から出力される撮像信
号のダイナミックレンジが最大となるように露光制御す
る電子露光制御装置を提供する。 【構成】 固体撮像素子から出力される撮像信号を1サ
ンプリング期間遅延させる第1の遅延手段と、現時刻の
撮像信号を1サンプリング期間遅延した撮像信号との差
分を求める1次微分手段と、この差分信号を1フィール
ド期間積分する差分積分手段と、前記差分信号の積分出
力を1フィールド期間遅延する第2の遅延手段と、前フ
ィールド期間遅延した差分信号の積分値と現フィールド
期間の差分信号の積分値を比較する比較手段と、比較手
段の比較結果が前フィールド期間積分した差分信号の積
分値が現フィールド期間積分した差分信号の積分値より
大きくなった場合、露光制御の方向を逆にする露光制御
信号をフィールド信号に同期して固体撮像素子駆動部に
出力する露光制御手段とを備えた構成にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CCD(固体撮像素
子)エリアセンサを用いた電子スチルカメラ及びビデオ
カメラの電子露光制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子スチルカメラ及びビデオカメ
ラのアイリス制御方式として、光学系にシャッターを設
けた虹彩制御方式があるが、最近では直接CCD(固体
撮像素子)に蓄積された電荷の掃き出しタイミング(電
荷蓄積時間)を制御することにより、電気的に露光量を
変化させる電子アイリス制御方式(電子露光制御、EE
制御)の技術が開発され、この電子アイリス制御方式の
技術が、特開平6−46309号公報、特開平6−46
311号公報、特開平6−62324号公報などに開示
されている。
【0003】特開平6−46309号公報によれば、固
体撮像素子から出力されるデジタル輝度信号の高域成分
を所定周期で積算する積算回路を設けると共に、この積
算回路の出力をオートフォーカス制御に使用しようする
ビデオカメラが提案されている。特開平6−46311
号公報によれば、固体撮像素子から出力されるデジタル
輝度信号の低域成分を抽出し積算回路にて所定周期で積
分しこの出力をアイリス制御に使用するビデオカメラが
提案されている。特開平6−62324号公報によれ
ば、固体撮像素子の出力が上側基準値よりも高いと電荷
蓄積時間を短くし、下側基準値よりも低いと電荷蓄積時
間を長くする電子アイリス制御における誤差範囲(不感
帯)を電荷蓄積時間に応じて狭くできることにより、ど
のシャッタースピードであってもハンチングを伴うこと
なく制御感度を上げることができる電子アイリス制御回
路が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の電子アイリ
ス制御方式として、特開平6−46309号公報、特開
平6−46311号公報、特開平6−62324号公報
に記載されているビデオカメラ、電子アイリス制御回路
の意図するところは、撮像素子からの画像データの平均
輝度値を算出し、その値が常に一定となるようにオート
フォーカスしたり、あるいはシャッター速度を制御する
ことにある。すなわち、これらの電子アイリス制御方式
は、常に同じ明るさの画像を撮像することができる。し
かしながら、図15の逆光風景の撮像例のように、注目
する被写体に比べ太陽光などの非注目領域の光が、平均
輝度値の上昇を促すので、露光量を減らす方向へ絞りぎ
みにシャッター速度が制御され、結果的に被写体が暗く
十分なダイナミックレンジ(最大の明るさと最大の暗さ
のレベル差)が取れず、見づらい画像となる。
【0005】こういった逆光の問題を解決するため画像
を数領域に分割し、人間は心理的に画像の中心に被写体
が写るように撮像することが多いという前提のもとに平
均輝度値算出の際に中心領域に大きな重みを、周辺領域
には小さな重みを掛け、特に画像の中心にある物体に露
光が合うような手法も考案されている。しかし、白紙に
文字が書かれた文章画像のように画像の大部分の輝度値
が大きい場合、つまり人間が被写体を画像の中心で捉え
ようとする前提が成り立たない場合、逆光と同様に白紙
の部分のハレーションにより絞りが絞られ暗いめの画像
となり結果として文字と白紙とのダイナミックレンジが
十分に取れていないボケたような画像となる。
【0006】本発明は以上の事情を考慮してなされたも
ので、本発明の第1の目的は、逆光及び文章画像を撮像
した場合などにもダイナミックレンジが最大となるよう
に露光量を調整した撮像ができる電子露光制御装置を提
供することにある。
【0007】本発明の第2の目的は、逆光時及び文章画
像のようあな被写体など、ハレーションぎみにしなけれ
ば最適な露光で撮像できない場合でも、紙面でハレーシ
ョンの影響を及ぼさないで、文字のエッジ部分を最大に
するように露光量を自動調整して文字が読みやすい画像
を撮像できる電子露光制御装置を提供することにある。
【0008】本発明の第3の目的は、現フィールド期間
の高周波成分の積分値と前フィールド期間の高周波成分
の積分値との差分の絶対値を比較して高周波成分が最大
となる露光量を設定する際に、差分の絶対値が一定幅以
下の場合は露光制御を行わない不感帯領域を設定するこ
とにより、ノイズ及びフリッカによるハンチングを防ぎ
つつ、適正な露光量を設定することができる電子露光制
御装置を提供することにある。
【0009】本発明の第4の目的は、現フィールド期間
の高周波成分の積分値と前フィールド期間の高周波成分
の積分値との差分の絶対値を比較してその高周波成分が
最大となる露光量を設定する際に、その差分の絶対値の
大きさに応じて制御量(制御感度)を変更することによ
りノイズに左右されず高速に所望の露光量を設定するこ
とができる電子露光制御装置を提供することにある。
【0010】本発明の第5の目的は、撮像画像の輝度の
上側基準値の範囲を予め設定し、上側基準値と、下側基
準値の比較判定の結果により露光制御をする手段を備
え、極度の白べた画像、黒べた画像が撮像されることを
防ぐ電子露光制御装置を提供することにある。
【0011】本発明の第6の目的は、撮像画像の平均輝
度値の上限閾値と下限閾値の範囲を予め設定し、上限閾
値と下限閾値の範囲を越えた場合に露光制御を行う手段
を備え、撮像対象の変化に対し最適な露光で撮像するこ
とができる電子露光制御装置を提供することにある。
【0012】本発明の第7の目的は、最適露光時間に設
定された画像に対してユーザの好みにより明るいめ、暗
いめに露光量を調整することができる電子露光制御装置
を提供することにある
【0013】本発明の第8の目的は、フリッカを判定す
る手段と、前フィールドの画像を蓄積する手段を備え、
フリッカが発生した際には予め蓄積した前フィールドの
画像に切り替えて出力することによりフリッカによる撮
像ミスを防ぐことができる電子露光制御装置を提供する
ことにある。
【0014】本発明の第9の目的は、フリッカによる黒
べた画像か露光量不足の黒べた画像かを判定することよ
り、フリッカによる撮像ミスを防ぎながら被写体の明暗
によらず最適の露光量に調整した画像が得られる電子露
光制御装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、固体撮像素子
から出力される撮像信号を1サンプリング期間遅延させ
る第1の遅延手段と、現時刻の撮像信号を1サンプリン
グ期間遅延した撮像信号との差分を求める1次微分手段
と、この差分信号を1フィールド期間積分する差分積分
手段と、前記差分信号の積分出力を1フィールド期間遅
延する第2の遅延手段と、前フィールド期間遅延した差
分信号の積分値と現フィールド期間の差分信号の積分値
を比較する比較手段と、この比較手段の比較結果から固
体撮像素子の露光量を制御する露光制御信号をフィール
ド信号に同期して固体撮像素子駆動部に出力する露光制
御手段とを備え、前記露光制御手段は、比較手段の比較
結果が前フィールド期間積分した差分信号の積分値が現
フィールド期間積分した差分信号の積分値より大きくな
った場合、現時点の固体撮像素子の露光時間の制御を逆
相方向に制御する手段を備えていることを特徴とする電
子露光制御装置である。
【0016】他の発明は、固体撮像素子から出力される
撮像信号の高周波成分を抽出するハイパスフィルタと、
抽出した高周波成分を1フィールド期間積分する高周波
積分手段と、前記高周波成分の積分出力を1フィールド
期間遅延する遅延手段と、前フィールド期間遅延した高
周波成分の積分値と現フィールド期間の高周波成分の積
分値を比較する比較手段と、この比較手段の比較結果か
ら固体撮像素子の露光量を制御する露光制御信号をフィ
ールド信号に同期して固体撮像素子駆動部に出力する露
光制御手段とを備え、前記露光制御手段は、比較手段の
比較結果が前フィールド期間積分した高周波成分の積分
値が現フィールド期間積分した高周波成分の積分値より
大きくなった場合、現時点の固体撮像素子の露光時間の
制御を逆相方向に制御する手段を備えていることを特徴
とする電子露光制御装置である。
【0017】現フィールド期間中の高周波成分の積分値
と1フィールド期間遅延した積分値の差分の絶対値を演
算する演算手段と、演算された差分の絶対値が予め設定
された所定値幅内にあるか否かを判定する不感帯判定手
段とをさらに備えた構成にし、前記露光制御手段は、演
算された差分の絶対値が所定値幅以上で、比較手段の比
較結果が前フィールド期間積分した高周波成分の積分値
が現フィールド期間積分した高周波成分の積分値より大
きくなった場合、現時点の固体撮像素子の露光時間の制
御を逆相方向に制御する手段を備えた構成にすることが
好ましい。
【0018】現フィールド期間中の高周波成分の積分値
と任意のフィールド期間遅延した積分値の差分の絶対値
を演算する演算手段と、演算された差分の絶対値が予め
設定された所定値幅内にあるか否かを判定する不感帯判
定手段と、予め設定しておいたフィールド間隔係数を演
算結果に乗じる係数設定手段と、この乗数値をフィール
ド信号に同期してデクリメントする減算手段とをさらに
備えた構成にし、前記露光制御手段は、減算手段により
デクリメントした乗数値が0で、かつ演算手段で演算し
た差分の絶対値が所定値幅以上の場合のみ、比較手段の
比較結果が任意のフィールド期間遅延した高周波成分の
積分値が現フィールドの高周波成分の積分値より大きく
なった場合、現時点の固体撮像素子の露光時間の制御を
逆相方向に制御する手段を備えた構成にすることが好ま
しい。
【0019】固体撮像素子から出力される撮像信号を積
分する積分手段と、積分出力と予め設定した暗いめ下限
基準値及び明るいめ上限基準値との比較から輝度を判定
する輝度判定手段と、判定結果、輝度が暗いめ下側基準
値以下と判定された場合は明るいめに、輝度が明るいめ
上側基準値以上と判定された場合は暗いめに露光量を制
御する輝度制御信号を固体素子駆動部に出力する輝度制
御手段と、輝度制御手段からの輝度制御信号と露光制御
手段から露光制御信号を選択してフィールド信号に同期
して固体素子駆動部に出力するセレクタ手段とをさらに
備えた構成にし、前記セレクタ手段は、平均輝度値が暗
いめ下側基準値以下あるいは明るいめ上側基準値以上の
場合のみ露光制御手段からの露光制御信号を選択し、そ
れ以外は輝度制御手段からの輝度制御信号を選択して固
体撮像素子駆動部に出力するよう構成することが好まし
い。
【0020】現フィールド期間中の高周波成分の積分出
力と1フィールド期間遅延した積分出力の差分の絶対値
を演算する演算手段と、前記演算手段で演算された差分
の絶対値と予め設定された輝度の安定基準値とを比較す
ることにより安定状態判定する安定状態判定手段と、固
体撮像素子から出力される撮像信号を積分する積分手段
と、積分出力と予め設定した再制御下側基準値及び再制
御上側基準値を比較することにより露光を再制御するか
否かを判定する再制御判定手段と、安定状態判定手段か
ら出力される安定判定信号と再制御判定手段から出力さ
れる再制御判定信号の論理判定に基づき露光制御を停止
または続行するための露光判定信号を出力する露光判定
手段と、前記露光制御手段から固体撮像素子駆動部に出
力される露光制御信号を露光判定信号に基づき停止また
は出力するマルチプレクサとをさらに備えた構成にする
ことが好ましい。
【0021】ホストコンピュータと、ホストコンピュー
タから明るいめまたは暗いめの露光量をフィールド信号
に同期して設定する露光設定手段と、ホストコンピュー
タと露光設定手段をインターフェイスするインターフェ
イス手段をさらに備えた構成にし、前記露光設定手段は
ホストコンピュータからの露光設定信号をフィールド信
号に同期して固体撮像素子駆動部に出力するよう構成す
ることが好ましい。
【0022】固体撮像素子から出力される撮像信号と予
め設定されたフリッカ下側基準値を比較することにより
フリッカを判定しフリッカ判定信号を出力するフリッカ
判定手段と、固体撮像素子から出力される撮像信号をフ
ィールド信号に同期して複数フレーム蓄積する撮像蓄積
手段とをさらに備えた構成にし、前記撮像蓄積手段はフ
リッカ判定手段から出力されるフリッカ判定信号に基づ
きフリッカ現象による黒べた画像を破棄して蓄積するよ
う構成することが好ましい。
【0023】前記フリッカ判定手段から出力されるフリ
ッカ判定信号に基づき前記撮像蓄積手段に撮像許可信号
を出力する撮像許可判定手段をさらに備えた構成にし、
前記撮像許可判定手段は、前記フリッカ判定信号が複数
個連続して出力したことを検出することにより被写体が
黒べた画像と判定し撮像許可信号を前記撮像蓄積手段に
出力するよう構成することが好ましい。
【0024】なお、本発明において、固体撮像素子はC
CD(charge coupled device)が、固体撮像素子駆動
部、ハイパスフィルタ(HPF)としては、HIC(ハ
イブリッドIC)を用いるのが好適である。第1の遅延
手段、1次微分手段、差分積分手段、第2の遅延手段、
比較手段、露光制御手段、高周波積分手段、演算手段、
不感帯判定手段、係数設定手段、減算手段、輝度判定手
段、輝度制御手段、セレクタ手段、安定状態判定手段、
再制御判定手段、露光設定手段、インターフェイス手
段、フリッカ判定手段、撮像蓄積手段、撮像許可判定手
段、マルチプレクサとしては、CPU、ROM、RA
M、I/Oポート、シフトレジスタ、カウンタなどから
なるマイクロコンピュータ、LSIで構成される。ま
た、ホストコンピュータとしては、パーソナルコンピュ
ータが用いられる。
【0025】
【作用】本発明の請求項1の構成によれば、例えば、逆
光時及び文章画像のような被写体は、ハレーションぎみ
にしなければ最適な露光で撮像できない場合でも、露光
制御手段が、前フィールド期間積分した差分信号の積分
値が現フィールド期間積分した差分信号の積分値より大
きい場合、現時点の固体撮像素子の露光時間が長くする
方向の制御ならば短くする方向へ、短くする方向の制御
ならば長くする方向へと変化させるための露光制御信号
が出力されるので、撮像信号(画像信号)のダイナミッ
クレンジ(最大の明るさと最大の暗さのレベル差)が最
大になるように露光時間を制御することができ、逆光や
文章画像でも、メリハリのある撮像が可能となる。
【0026】本発明の請求項2の構成によれば、例え
ば、逆光時及び文章画像のような被写体は、ハレーショ
ンぎみにしなければ最適な露光で撮像できない場合で
も、露光制御手段は、前フィールド期間積分した高周波
成分の積分値が現フィールド期間積分した高周波成分の
積分値より大きい場合、現時点の固体撮像素子の露光時
間を長くする方向の制御ならば短くする方向へ、短くす
る方向の制御ならば長くする方向へと変化させるための
露光制御信号が出力されるので、画像の高周波成分、紙
面でのハレーションはエッジ量に影響を及ぼさず、文字
のエッジ部分を最大にするような露光量調整が行われ文
字が読みやすい画像となる。
【0027】本発明の請求項3の構成によれば、現フィ
ールド期間の高周波成分の積分値と前フィールド期間の
高周波成分の積分値との差分の絶対値を比較して高周波
成分が最大となる露光量を設定する際に、差分の絶対値
が所定値幅以下の場合は露光制御を行わない不感帯領域
を設定することにより、ノイズ及びフリッカによるハン
チングを防ぎつつ、高周波成分が最大となる露光量を設
定することができる。例えば、高周波成分が最大となる
露光量を探索する手法として、全ての設定可能な露光量
に対する高周波成分の積分値を算出し、積分値が最大値
となる露光量を求める、いわば総当たりで最大値を求め
る方法と、最大値探索を開始した時刻の露光量から少し
だけ露光量を変化させ各々の高周波成分の積分値を比較
し、積分量の大きい方へと露光絞りを制御し続け最大を
推定する方法(最大値探索法)がある。前者の方法は最
大値探索中に大きく露光量が変化するのでフリッキング
(フリッカ)がひどくビデオカメラへの応用はできな
い。後者の方法は極大値を確実に求めることができるな
ら、露光量の変化は必要最小にとどめることができる。
しかし、露光量と高周波成分の関係にノイズが乗るので
正確な最大値探索はできない。従って、請求項3の構成
では、前フィールドでの高周波成分の積分値と現在の高
周波成分の積分量の差分評価に所定値幅の不感帯領域を
設定し、不感帯領域に入るならその差分は外来ノイズな
どによるものと判断し無視し、露光制御は現時点の方向
を保持することで外来ノイズに強い露光量制御を行うこ
とができる。
【0028】本発明の請求項4の構成によれば、現フィ
ールド期間の高周波成分の積分値と前フィールド期間の
高周波成分の積分値との差分の絶対値を比較して高周波
成分が最大となる露光量を設定する際に、その差分の絶
対値の大きさに応じて露光量(制御感度)を変更するこ
とによりノイズに左右されず高速に1フィールド期間の
高周波成分が最大となる露光量を設定することができ
る。例えば、高周波成分の露光量の関係を図8に示す。
外来ノイズに影響されない高周波成分の最大値を探索す
る場合、図8(a)のようなだた1つの極値を持つよう
な単純な関係ではなく、図8(b)のような偽の極大点
を持つような複雑な場合もある。請求項4の構成では、
前フィールドと現フィールドの高周波成分の積分値の差
分が大きい場合、まだ極大点には遠いということで荒い
フィールド間隔で露光制御を行い、逆に差分が小さけれ
ば現時点が極大点付近であるという特徴から制御点を細
かくし、確実に極大点を求めることができる。さらに極
大点から遠い部分では制御点が荒いのでノイズに強く極
大点を探索することができる。
【0029】本発明の請求項5の構成によれば、画像の
輝度値平均の明るいめ上側基準値、暗いめ下側基準値を
設定し、輝度平均値が暗いめ下側基準値を下回った場合
あるいは明るいめ上側基準値を上回った場合、強制的に
露光制御手段からの露光制御信号により露光を修正する
ことにより、極度の白べた画像、黒べた画像が撮像され
ることを防ぐことができる。
【0030】本発明の請求項6の構成によれば、画像の
輝度の平均と撮像画像の輝度が予め設定された輝度の安
定基準値とを比較することにより安定状態を判定し露光
制御を停止することでハンチングを防ぐ。また、また予
め設定した再制御下側基準値及び再制御上側基準値を比
較することにより、撮像対象の変化により再度露光量調
整が必要な場合、最適な露光を再制御することができ
る。
【0031】本発明の請求項7の構成によれば、最適露
光時間に設定された画像に対してユーザの好みにより明
るいめ、暗いめに露光量を調整することができる。
【0032】本発明の請求項8の構成によれば、フリッ
カを判定する手段と、前フィールドの画像を蓄積する手
段を備え、フリッカが発生した際には予め蓄積した前フ
ィールドの画像に切り替えて出力することによりフリッ
カによる撮像ミスを防ぐことができる。例えば、NTS
C方式のCCD駆動の場合、50Hzの蛍光灯により照
明された環境ではCCDからの出力にフィールド単位で
約20Hzのフリッカが生じるが、フリッカ現象による
極度の黒べた画像は破棄し、予め蓄積した前フィールド
の画像に切り替えて出力するのでフリッカの影響の少な
い映像を撮像することができる。
【0033】本発明の請求項9の構成によれば、フリッ
カ判定信号が複数個連続して出力したことを検出するこ
とによりフリッカによる黒べた画像か露光量不足の黒べ
た画像かを判定することができる。フリッカによる撮像
ミスを防ぎながら被写体の明暗によらず最適の露光量に
調整した画像が得られる。
【0034】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を
詳述する。なお、これによって、本発明は限定されるも
のでない。本発明の電子露光制御装置は、主としてCC
Dカメラ、電子スチルカメラ等のCCD露光制御に用い
られる。図1は本発明の電子露光制御装置をホストコン
ピュータに接続したCCDカメラに適用した一実施例を
示す概観図である。図1において、1はCCD(charge
coupled device:固体撮像素子)と光学レンズが実装さ
れているCCDカメラである。2は本発明の電子露光制
御装置を内蔵したPCMCIA(Personal Computer Me
mory Card International Association )カードであ
り、CCDカメラ1から出力される撮像信号を処理する
画像処理部30と本発明の露光制御部20から構成され
る(図2、参照)。3はCCDカメラ1とPCMCIA
カード2間の各種信号を接続するための信号ケーブルで
ある。4はPCMCIAカード2で処理された画像信号
をイメージ情報として取り込みイメージ情報の編集、保
存、交換など各種処理を実行するホストコンピュータ
(パーソナルコンピュータ)であり、4aはホストコン
ピュータ4の本体に設けたPCMCIAカード2用のカ
ードスロットである。
【0035】図2は本発明の電子露光制御装置をCCD
カメラ制御部に適用した基本構成を示すブロック図であ
る。図2において、光学レンズ10で収光された光(撮
像)が、CCD11にて電気信号の撮像信号(アナログ
画像信号)に変換され、さらにAGC回路(automatic
gain control:自動増幅制御回路)12にて、適当にバ
イアスカット、ゲインコントロールが施され、8ビット
構成のA/D変換器13にて8ビット精度(0〜255
階調)のデジタルデータID(デジタル画像信号)に変
換され、以降、画像処理部30(カメラ画像処理手段)
へと送られる。
【0036】ここで、14はCCD11を駆動するため
の基本クロック信号CLKを発信する原発信器であり、
15は原発信器14からの基本クロック信号を受け、C
CD駆動信号(掃き出しパルス信号)とともに水平同期
信号HD、垂直同期信号VD(フィールド信号)などの
同期信号を生成して、CCD11を駆動するCCD駆1
部(固体撮像素子駆動部)である。CCD駆動部15は
露光制御部(アイリスコントロール部)20から出力す
る二つの露光制御信号(EENR,EEUD)に基づき
CCD駆動信号のタイミングを制御することにより露光
制御する。AGC回路12、A/D変換器13、原発信
器14、CCD駆動部15、としては、HIC(ハイブ
リッドIC)、専用ICで構成されている。露光制御部
20、画像処理部30としては、CPU、ROM、RA
M、I/Oポート、シフトレジスタ、カウンタなどから
なるマイクロコンピュータ、LSIで構成されている。
【0037】図3は本発明の実施例1である露光制御部
の構成を示すブロック図である。図3において、図2に
示すA/D変換器13から出力されるデジタルデータ
(画像データ)IDが第1の遅延手段101に入力され
る。第1の遅延手段101はこの画像データを1画素分
サンプリングして遅延する。次に、一次微分手段102
は、現時刻の1画素サンプリング期間の画像データと、
第1の遅延手段101で遅延したサンプリングした画像
データの差分の絶対値を計算する。さらに、一次微分手
段102の出力信号を積分器(差分積分手段)103で
1垂直同期時間(1フィールド期間)積分し、この積分
信号を第2の遅延手段104と比較手段105に出力す
る。この第2の遅延手段104は積分信号を1フィール
ド期間遅延してから比較手段105に出力する。ここ
で、VDは垂直同期信号である。
【0038】次に、比較手段105は、1フィールド期
間遅延した積分信号の積分値と遅延しない積分信号の積
分値を比較する。比較手段105において、例えば、1
フィールド期間遅延した積分値の方が遅延なしの積分値
より大きい場合、露光制御手段106にHighレベル
(TTLレベル)の制御信号を出力し、CCD駆動部1
5に対する露光制御の逆転を知らせる。つまり、露光制
御が間違ってるがゆえに積分値が減少していると考え
る。
【0039】逆に遅延していない積分値の方が大きけれ
ば制御方向が正しいと判断し、Lowレベル(TTLレベ
ル)の制御信号を出力することで現状の露光制御を続行
させる。露光制御手段106では、装置に電源が供給さ
れた場合、あるいはリセット信号が入力された場合、C
CD駆動部15はCCD11の掃き出しパルス信号のタ
イミングを最小に、つまりもっとも露光時間が短い状態
へとCCD駆動信号を初期設定するので、まずは掃き出
しパルス信号のタイミングを長くする方向、つまり露光
時間を長くする方向に露光制御を始める。
【0040】露光制御手段106は、EENR、EEU
Dという2つの露光制御信号のロジックでCCD駆動部
15とインターフェイスし、CCD駆動部15はCCD
11の掃き出しパルス信号のタイミングを制御すること
によってシャッター速度/露光時間を制御している。露
光制御手段106は、シャッター速度を速くし暗いめの
絞りに設定する場合、(EENR,EEUD)=(H,
L)を、シャッター速度を遅くし明るいめの絞りに設定
する場合は(EENR,EEUD)=(L,H)を、シ
ャッター速度を固定にする場合は(EENR,EEU
D)=(H,H)(ここではH,LはTTLレベル信号
を指す)を1フィールド期間出力する。リセット動作後
は、比較手段105から出力される出力信号に基づき垂
直同期信号VDの立ち上がりエッジに同期して露光制御
信号(EENR,EEUD)を反転、あるいは保持しC
CD駆動部15に対して出力する。
【0041】CCD駆動部15では、CCD11の駆動
信号である掃き出しパルス信号などを、原発信器14の
基本クロック信号より生成しCCD11を駆動してい
る。掃き出しパルス信号のタイミング制御は1フィール
ド期間中の露光時間制御信号(EENR,EEUD)を
積算し、どちらの信号が長く出力されているかで次の1
フィールド期間におけるシャッター速度の変更を1段階
行う。CCD駆動部15では、この露光時間制御信号
(EENR,EEUD)にてシャッター速度を1/61〜
1/109890(s)まで対数的に約70段階変化させること
ができるが、1フィールド期間では1段階ずつ変化させ
ている。
【0042】従って、露光制御部を実施例1の構成にす
れば、例えば、逆光時及び文章画像のような撮像対象物
は、ハレーションぎみにしなければが最適な露光で撮像
出来ない場合でも、画像データの一次微分の1フィール
ド積分値、すなわち撮像信号(画像信号)のダイナミッ
クレンジ(最大の明るさと最大の暗さのレベル差)が最
大になるような露光時間を制御することにより逆光や文
章画像でも、メリハリのある撮像が可能となる。
【0043】図4は本発明の露光制御部をCCDカメラ
制御部に適用した応用構成を示すブロック図である。図
4において、光学レンズ10、CCD11、AGC回路
12、A/D変換器13、原発信器14、CCD駆動部
15の構成と機能については、図2と同じ機能であるの
で説明を省略する。露光制御部20は以下に示す実施例
によって構成する手段およびその機能が異なる。図4に
示すように、露光制御部20に接続されるHPF21
(ハイ・パス・フィルタ)、積分器22(高周波積分手
段)、積分器23、露光設定手段24、インターフェイ
ス手段25、フリッカ判定手段26、ホストコンピュー
タ4の構成とその機能については、以下に示す実施例2
〜9で説明する。
【0044】図5は本発明の実施例2である露光制御部
の構成を示すブロック図である。図5において、図4に
示すA/D変換器13から出力される画像データIDは
HPF21にて高周波成分が抽出され、積分器22にて
1フィールド期間積分される。図4に示す積分器22か
ら出力される積分信号は遅延手段201に入力される。
次いで、遅延手段201は積分器22から出力される積
分信号を1フィールド期間遅延する。比較手段202は
遅延した積分信号と遅延なしの積分信号の積分値を比較
し、遅延を受けた積分値の方が遅延なしの積分値より大
きい場合、露光制御手段203にレベルHを出力し、制
御方向の逆転を知らせる。つまり、制御方向が間違って
いるがゆえに積分値が減少していると考える。逆に遅延
していない積分値の方が大きければ制御方向が正しいと
判断し、レベルLを出力することで露光制御を続行する
よう、露光制御手段203は、露光制御信号(EEN
R,EEUD)でCCD駆動部15を制御する。
【0045】従って、露光制御部を実施例2の構成にす
れば、例えば、逆光時及び文章画像のような、ハレーシ
ョンぎみにしなければ撮像対象物が最適露光で撮像出来
ない場合でも、画像の高周波成分、すなわち本実施例で
は一定閾値以上のエッジを検出し、1フィールド期間積
分しそれを最大にするような露光制御を行うと、紙面で
のハレーションはエッジ量に影響を及ぼさず、文字のエ
ッジ部分を最大にするよう露光量を調整するので文字が
読みやすい条件となる。
【0046】図6は本発明の実施例3である露光制御部
の構成を示すブロック図である。図6において、図4に
示すA/D変換器13から出力される画像データIDは
HPF21にて高周波成分が抽出され、積分器22(高
周波積分手段)にて1フィールド期間積分される。図4
に示す積分器22から出力される積分信号は遅延手段3
01に入力される。次いで、遅延手段301は積分器2
2から出力される積分信号を1フィールド期間遅延させ
る。比較手段302は遅延した積分信号の積分値と遅延
なしの積分信号の積分値を比較し、遅延を受けた積分値
の方が遅延なしの積分値より大きい場合、マスクロジッ
ク305(露光判定手段)にレベルHを出力し制御方向
の逆転を知らせ、逆に遅延していない積分値の方が大き
ければ制御方向が正しいと判断しレベルLを出力する。
【0047】一方、演算手段303にて、遅延手段30
1からの出力と遅延なしの信号と差分をとりその絶対値
を計算し、その出力は不感帯判定手段304に入力され
る。不感帯判定手段304では、入力が700(予め実
験的に設定した定数)を越えればレベルH(1)、以下
ならばレベルL(0)をマスクロジック305に出力す
る。マスクロジック305では不感帯判定手段304か
らの出力がレベルLの時のみ比較手段302から出力さ
れた信号を露光制御手段306に出力し、レベルHの時
は常にレベルLを出力する。
【0048】従って、露光制御部を実施例3の構成にす
れば、外来ノイズに影響されない最大値探索手法を提案
することができる。すなわち、前フィールドでの高周波
成分の積分値と現在の高周波成分の積分量の差分評価に
一定の不感帯領域を設定し、不感帯に入るならその差分
は外来ノイズなどによるものと判断して無視し、絞り方
向(明るいめにしているのか、暗いめにしているのか)
は現在の方向を保持することでノイズに強い露光量調整
を行うことができる。
【0049】図7は本発明の実施例4である露光制御部
の構成を示すブロック図である。図7において、図4に
示すA/D変換器13から出力される画像データIDは
HPF21にて高周波成分が抽出され、積分器22にて
1フィールド期間積分される。積分器22から出力され
る積分信号が遅延手段401に入力される。次いで、遅
延手段401は積分器22の出力をフィールド係数設定
手段402(係数設定手段)により設定されたフィール
ド期間分だけ遅延する。次いで、比較手段403は積分
器22からの積分信号の積分値と遅延した積分信号の積
分値を比較し、遅延を受けた積分値の方が遅延なしの積
分値より大きい場合、マスクロジック404にレベルH
を出力し、制御方向の逆転をさせ、逆に遅延していない
積分値の方が大きければ制御方向が正しいと判断しレベ
ルLを出力する。
【0050】一方、フィールド係数設定手段402で
は、積分値の出力と、遅延手段401の出力から次式
(1)の計算を行いフィールド係数fkを求める。 fk=k・|emax−edmax|/pixel‥‥(1) 上記式中、定数kは最大値探索の速度及びノイズ感度を
決定するファクターである。emaxは現フィールド期
間の信号の積分値、edmaxは前フィールド期間の信
号の積分値、pixelはCCDの有効画素数である。本実
施例ではCCDの有効画素から640×480画素を切
りだし1フィールド期間と設定しているのでpixel
=307,200、k=0.001と設定している。
【0051】ここで求められたフィールド係数fkは遅
延手段402に入力される、一方、減算手段405に入
力され、垂直同期信号に同期して1づつ減算される。減
算手段405では値が負になったらマスクロジック40
4にレベルHを、それ以外はレベルLを出力する。マス
クロジック404では減算手段405からレベルHの信
号が出力されている時は比較手段403の出力をそのま
ま出力し、それ以外はレベルLを露光制御手段406に
出力する。なお、演算手段407、不感帯判定手段40
8の機能としては、図6に示す演算手段303、不感帯
判定手段304の機能と同じであるの説明を省略する。
【0052】図8は露光量と高周波成分の関係を示すグ
ラフである。図8(a)に示すように、露光量に対する
高周波成分の最大値が、ただ1つの極値を持つような単
純な関係ではなく、図8(b)のような偽の極大点を持
つような複雑な場合もある。従って、露光制御部を実施
例4の構成にすれば、前フィールドと現フィールドの高
周波成分の積分値の差分が大きい場合、まだ極大点には
遠いということで荒いフィールド間隔で絞り制御を行
い、逆に差分が小さければ現時点が極大点付近であると
いう特徴から制御点を細かくし、確実に極大点を求める
ことができる。さらに極大点から遠い部分では制御点が
荒いのでノイズに強く極大点を探索することができる最
大値探索法が得られる。
【0053】図9は本発明の実施例5である露光制御部
の構成を示すブロック図である。また、また、図9は、
図4及び図7に示す露光制御部の構成に、輝度判定手段
501(比較手段)、輝度制御手段502(保護露光手
段)、セレクタ手段503をさらに備えた構成にしてい
る。図9において、図4の積分器23から出力される積
分信号が輝度判定手段501に入力される。図7に示す
露光制御手段406から出力される露光制御信号(EE
NR,EEUD)がセレクタ手段503に入力される。
一方、輝度判定手段501は図4の積分器23から出力
される積分信号を、予め設定された輝度の明るいめ上側
基準値200、暗いめ下側基準値70と比較判定する。
判定結果を輝度制御手段502に入力する。輝度制御手
段502は輝度判定手段501の判定結果に基づき、露
光制御信号(EENR,EEUD)を生成してセレクタ
手段503に出力する。
【0054】輝度制御手段502は、判定結果が明るい
め上側基準値を上回る場合、露光制御信号(EENR,
EEUD)=(H,L)に出力し暗いめに設定する。暗
いめ下側基準値を下回る場合は、露光制御信号(EEN
R,EEUD)=(L,H)を出力し明るいめに設定す
る。セレクタ手段503は、輝度制御手段502より前
記露光制御信号(EENR,EEUD)を受けた場合
は、この露光制御信号を選択して出力し、それ以外は露
光制御手段406から出力される露光制御信号(EEN
R,EEUD)をそのまま出力する。セレクタ手段50
3からCCD駆動部15へ露光制御信号を出力する。
【0055】従って、露光制御部を実施例5の構成にす
れば、画像の輝度値平均の明るいめ上側基準値、暗いめ
下側基準値を設定し、輝度平均値が下側基準値を下回っ
た場合あるいは上側基準値を上回った場合、強制的に露
光を制御する露光制御信号(EENR,EEUD)=
(L,H)、または(EENR,EEUD)=(H,
L)を出力することにより、極度の白飛び画像、黒べた
画像が撮像されることを防ぐ。
【0056】図10は本発明の実施例6である露光制御
部の構成を示すブロック図である。また、図10は、図
4及び図7に示す露光制御部の構成に、再度制御判定手
段601、安定状態判定手段602、マスクロジック6
03(露光判定手段)、マルチプレクサ604をさらに
備えた構成にしている。図10において、図4の積分器
23から出力される積分信号が再度制御判定手段601
に入力される。図7で示す演算手段407から出力され
る演算信号が安定状態判定手段602に入力される。図
7に示す露光制御手段406から出力される露光制御信
号(EENR,EEUD)がマルチプレクサ604に入
力される。
【0057】安定状態判定手段602では図8に示す演
算手段407からの出力信号SDと予め設定された安定
基準値80を比較し、安定基準値80を下回る場合は安
定状態であると判定し、マスクロシック603にレベル
Hを出力し、それ以外はレベルLを出力する。再制御判
定手段601では図4に示す積分器23からの積分信号
と、予め設定された再制御上側基準値210、再制御下
側基準値100を比較し、再制御上側基準値210を上
回る場合、あるいは再制御下側基準値100を下回る場
合、マスクロジック603にレベルHを出力し、それ以
外はレベルLを出力する。
【0058】マスクロジック603では、再度制御判定
手段601からの出力と安定状態判定手段602の出力
から図11の真理値表に示すような露光制御信号(EE
NR,EEUD)を出力する。また、図11は実施例6
における判定制御手段の制御信号の真理値表である。マ
ルチプレクサ604ではマスクロジック603からの制
御信号がLの場合、画像の平均輝度値が安定状態である
と判断し、露光制御を停止するため露光制御信号(EE
NR,EEUD)=(H,H)を出力し、それ以外は図
7の露光制御手段406からの露光制御信号(EEN
R,EEUD)をそのまま出力する。
【0059】従って、露光制御部を実施例6の構成にす
れば、実施例2〜5の手法にて露光量調整を行い、露光
量を変化させてもあまり画像の平均輝度値に変化がない
場合は安定状態であると判断し、露光制御を停止するこ
とでハンチングを防ぐ。また、停止後に撮像対象の変化
により再度露光量調整が必要な場合でも撮像画像の平均
輝度値が予め設定された上限閾値及び下限閾値で定めら
れる一定の範囲を越えた場合、再び露光制御を行うこと
で、CCDカメラを移動させた場合のように新たに被写
体が変化した場合でも滑らかで最適な露光量調整を行う
ことができる。
【0060】次に、本発明の実施例7である露光制御部
の構成について、図4に示す露光制御部のブロック図
と、図12に示すタイムチャートを用いて説明する。図
4に示すように、露光制御部に接続されている露光設定
手段24がインターフェイス手段25を介しせてホスト
コンピュータ4にインターフェスされている。露光設定
手段24は、明るいめ設定レジスタwff、暗いめ設定
レジスタbffを備えている。
【0061】図12は実施例7における露光設定手段の
タイミング関係を示すタイムチャートである。図12
(a)は明るいめ設定時のタイムチャートであり、図1
2(b)は明るいめ設定時のタイムチャートである。ま
た、図中のVDは垂直同期信号であり、HDは水平同期
信号である。IOWは明るいめ/暗いめ設定信号であ
る。ホストコンピュータ4よりI/Oアクセスが発生す
るとIOW信号(明るいめ/暗いめ設定信号)がレベル
Lとなり、IOWR信号の立ち上がりエッジにてユーザ
が明るいめに設定したい場合は明るいめ設定レジスタw
ffが、暗いめに設定したい場合は暗いめ設定レジスタ
bffがそれぞれレベルHにセットされる。
【0062】次に、垂直同期信号VDの立ち下がりエッ
ジから1フィールド期間(1垂直同期期間)、露光制御
信号(EENR,EEUD)=(L,H)を出力し、暗
いめに設定したい場合は1フィールド期間、露光制御信
号(EENR,EEUD)を出力する。どちらでもない
場合は露光制御部にて、出力される露光制御信号(EE
NR,EEUD)をそのまま出力する。明るいめ設定レ
ジスタ、暗いめ設定レジスタ共に垂直同期信号VDの立
ち上がりエッジにてレベルLにクリアされる。従って、
露光制御部を実施例7の構成にすれば、実施例2〜6の
手法の露光調整に加え、ユーザーの好みにより明るい
め、暗いめの露光が設定できる。
【0063】次に、本発明の実施例8である露光制御部
の構成について、図4に示す露光制御部のブロック図
と、図13に示すフリッカ判定手段のブロック図を用い
て説明する。図4に示すように、実施例2〜7に記載し
たような手段によりCCD11から画像が撮像され、A
GC回路12でゲインコントロールが施され、A/D変
換器13から8ビットのデジタル画像信号(画像デー
タ)IDに変換され、以降、画像処理部30へと送られ
る。実施例8ではその出力の先にフリッカ判定手段26
を設けている。
【0064】図13は実施例8におけるフリッカ判定手
段の構成とその作用を示すブロック図である。図13に
おいて、VDは垂直同期信号、IDは8ビットの画像デ
ータ、Frはフリッカ検出信号を示す。また、WEは画
像蓄積手段803(撮像蓄積手段)のライトイネーブル
端子を示す。画像データIDと、垂直同期信号VDは積
分器801に入力される。積分器801は入力された画
像データIDを1フィールド期間積分し、フリッカ検出
部(下限コンパレータ)802でフリッカ下限閾値30
と比較する。もし下限閾値30以下であればフリッカ判
定信号FrをレベルHにする。
【0065】画像蓄積手段803は通常のスタティック
RAMで構成され、ライトイネーブル端子WEがフリッ
カ検出部802のフリッカ判定信号Frによりマスクす
ることができるようになっている。つまり、フリッカ検
出部802のフリッカ判定信号FrがレベルHの時、ラ
イトイネーブル端子WEは常にレベルHとなり画像の書
き込みは行われない。一方、スタティックRAMには、
以前、フリッカ検出部802からのフリッカ判定信号F
rがレベルLの時の画像データが蓄積されているので、
フリッカ現象による黒べた画像は破棄されるが、その数
フィールド前に書き込まれたフィールドの画像データを
保持することで、フリッカによる撮像ミスを防ぐことが
できる。
【0066】従って、露光制御部を実施例8の構成にす
れば、NTSC方式のCCDカメラを駆動する場合、5
0Hzの蛍光灯により照明された環境ではCCDからの
出力にフィールド単位で約20Hzのフリッカが生じる
が、フリッカによる極度の黒べた画像は破棄し、以降の
フリッカの影響が少ない画像を撮像することができる。
【0067】次に、本発明の実施例9である露光制御部
の構成について、図5に示す露光制御部のブロック図
と、図15に示すフリッカ判定手段のブロック図を用い
て説明する。図4に示すように、実施例2〜7に記載し
たような手段によりCCD11から画像が撮像され、A
GC回路12でゲインコントロールが施され、A/D変
換器13から8ビットのデジタル画像信号(画像デー
タ)IDに変換され、以降、画像処理部30へと送られ
る。実施例9ではその出力の先にフリッカ判定手段26
を設けていることは実施例8の構成と同じである。
【0068】図14は実施例9におけるフリッカ判定手
段の構成とその作用を示すブロック図である。図中のF
rはフリッカ判定信号1205、VDは垂直同期信号、
Fmaskはフリッカマスク信号(撮像許可信号)であ
る。図14に示すフリッカ判定手段は、実施例8に記載
したフリッカ判定手段に対して、リングバッファと論理
ゲートからなる撮像許可判定手段をさらに設けている。
フリッカ判定信号はフリップフロップFF1〜FF8で
構成されたリングバッファ901(シフトレジスタ)に
入力される。各々のフリップフロップの出力は8入力A
NDゲート902に入力され、全ての出力がレベルH、
つまり前回8フィールド全てが下限閾値30以下の輝度
値しか持たない場合、フリッカによる黒べた画像でなく
本来の黒べた画像と判断しフリッカ判定信号をロジック
903にてマスクしている。
【0069】この回路により画像の1フィールド期間の
平均輝度値が下限閾値30を下回った場合でさらに前回
8フィールド中に閾値30を上回る平均輝度値が1度で
も存在する場合、現在のフィールドはフリッカによる黒
べた画像であると判断し、以降の画像蓄積手段904へ
画像データの無効を通知するフリッカマスク信号Fma
skを出す。画像蓄積手段1306は請求項8に記載し
たものと同じで本実施例のフリッカマスク信号Fmas
kを実施例8のフリッカ判定信号Frと置き換えて画像
蓄積手段904に入力している。
【0070】従って、露光制御部を実施例8の構成にす
れば、フリッカによる極度の黒べた画像は破棄するが、
単に露光量不足及び被写体による黒べた画像は撮像する
ことができ、フリッカによる撮像ミスをなくしながら、
通常の暗い画像を撮像することができる。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果を奏
する。請求項1の構成によれば、固体撮像素子から出力
される撮像信号の一次微分を1フィールド期間積分する
ことで、1画面中の画像信号のダイナミックレンジ(最
大の明るさと最大の暗さのレベル差)が最大となるよう
に露光制御を行うことによりメリハリ(濃淡差)のある
画像を得ることができる。逆光及び文章画像を撮像した
場合などにもダイナミックレンジが最大となるような露
光量に自動調整した画像を撮像できる。請求項2の構成
によれば、CCD固体撮像素子から出力される撮像信号
から高周波成分を抽出し、1フィールド期間積分した積
分量と1フィールド前同様に積分した積分量を比較し、
現フィールドでの積分量が小さい場合に露光絞りの制御
方向を逆にすることで、十分なダイナミックレンジを確
保した露光量を自動設定することができる。従って、逆
光時及び文章画像のような被写体では、ハレーションぎ
みにしなければ最適な露光で撮像できない場合でも、紙
面でハレーションの影響を及ぼさないで、文字のエッジ
部分を最大にするような露光量を自動調整して文字が読
みやすい画像を撮像できる。請求項3の構成によれば、
現フィールド期間の高周波成分の積分値と前フィールド
期間の高周波成分の積分値との差分の絶対値を比較して
高周波成分が最大となる露光量を設定する際に、差分の
絶対値が一定幅以下の場合は露光制御を行わない不感帯
領域を設定することにより、ノイズ及びフリッカによる
ハンチングを防ぎつつ、高周波成分が最大となる露光量
を設定することができる。請求項4の構成によれば、現
フィールド期間の高周波成分の積分値と前フィールド期
間の高周波成分の積分値との差分の絶対値を比較して高
周波成分が最大となる露光量を設定する際に、その差分
の絶対値の大きさに応じて制御量(制御感度)を変更す
ることによりノイズに左右されず高速に1フィールド期
間の高周波成分が最大となる露光量を設定することがで
きる。請求項5の構成によれば、撮像画像の輝度の上側
基準値の範囲を予め設定し、上側基準値と、下側基準値
の比較判定により露光制御をする手段を備えることによ
り、極度の白べた画像、黒べた画像が撮像されることを
防ぐことができる。請求項6の構成によれば、撮像画像
の平均輝度値の上限閾値と下限閾値の範囲を予め設定
し、上限閾値と下限閾値の範囲を越えた場合に露光制御
を行う手段を備えることにより、撮像対象の変化に対し
最適な露光で撮像することができる。請求項7の構成に
よれば、最適露光時間に設定された画像に対してユーザ
の好みにより明るいめ、暗いめに露光量を調整すること
ができる。請求項8の構成によれば、NTSC方式のC
CDを使用したデジタルスチルカメラにおいて、蛍光灯
とCCD駆動周波数のわずかな違いから数フィールドに
一定の割合で極端に暗い画像を撮像するフリッカ現像に
対して、フリッカを判定する手段と、前フィールドの画
像を蓄積する手段を備え、フリッカが発生した際には予
め蓄積した前フィールドの画像に切り替えて出力するこ
とによりフリッカによる撮像ミスを防ぐことができる。
請求項9の構成によれば、フリッカによる黒べた画像か
露光量不足の黒べた画像かを判定することより、フリッ
カによる撮像ミスを防ぎながら被写体の明暗によらず最
適の露光量に調整した画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子露光制御装置をホストコンピュー
タに接続したCCDカメラに適用した一実施例を示す概
観図である。
【図2】本発明の電子露光制御装置をCCDカメラ制御
部に適用した基本構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施例1である露光制御部の構成を示
すブロック図である。
【図4】本発明の露光制御部をCCDカメラ制御部に適
用した応用構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施例2である露光制御部の構成を示
すブロック図である。
【図6】本発明の実施例3である露光制御部の構成を示
すブロック図である。
【図7】本発明の実施例4である露光制御部の構成を示
すブロック図である。
【図8】露光量と高周波成分の関係を示すグラフであ
る。
【図9】本発明の実施例5である露光制御部の構成を示
すブロック図である。
【図10】本発明の実施例6である露光制御部の構成を
示すブロック図である。
【図11】実施例6における判定制御手段の制御信号の
真理値表である。
【図12】実施例7における露光設定手段のタイミング
関係を示すタイムチャートである。
【図13】実施例8におけるフリッカ判定手段の構成と
その作用を示すブロック図である。
【図14】実施例9におけるフリッカ判定手段の構成と
その作用を示すブロック図である。
【図15】逆光風景の撮像例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 CCDカメラ 2 PCMCIA 3 信号ケーブル 4 ホストコンピュータ 10 光学レンズ 11 CCD 12 AGC回路 13 A/D変換器 14 原発信器 15 CCD駆動部 20 露光制御部 30 画像処理部 ID 画像データ VD 垂直同期信号 EEUD 露光制御信号 EENR 露光制御信号

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体撮像素子から出力される撮像信号を
    1サンプリング期間遅延させる第1の遅延手段と、現時
    刻の撮像信号を1サンプリング期間遅延した撮像信号と
    の差分を求める1次微分手段と、この差分信号を1フィ
    ールド期間積分する差分積分手段と、前記差分信号の積
    分出力を1フィールド期間遅延する第2の遅延手段と、
    前フィールド期間遅延した差分信号の積分値と現フィー
    ルド期間の差分信号の積分値を比較する比較手段と、こ
    の比較手段の比較結果から固体撮像素子の露光量を制御
    する露光制御信号をフィールド信号に同期して固体撮像
    素子駆動部に出力する露光制御手段とを備え、 前記露光制御手段は、比較手段の比較結果が前フィール
    ド期間積分した差分信号の積分値が現フィールド期間積
    分した差分信号の積分値より大きくなった場合、現時点
    の固体撮像素子の露光時間の制御を逆相方向に制御する
    手段を備えていることを特徴とする電子露光制御装置。
  2. 【請求項2】 固体撮像素子から出力される撮像信号の
    高周波成分を抽出するハイパスフィルタと、抽出した高
    周波成分を1フィールド期間積分する高周波積分手段
    と、前記高周波成分の積分出力を1フィールド期間遅延
    する遅延手段と、前フィールド期間遅延した高周波成分
    の積分値と現フィールド期間の高周波成分の積分値を比
    較する比較手段と、この比較手段の比較結果から固体撮
    像素子の露光量を制御する露光制御信号をフィールド信
    号に同期して固体撮像素子駆動部に出力する露光制御手
    段とを備え、 前記露光制御手段は、比較手段の比較結果が前フィール
    ド期間積分した高周波成分の積分値が現フィールド期間
    積分した高周波成分の積分値より大きくなった場合、現
    時点の固体撮像素子の露光時間の制御を逆相方向に制御
    する手段を備えていることを特徴とする電子露光制御装
    置。
  3. 【請求項3】 現フィールド期間中の高周波成分の積分
    値と1フィールド期間遅延した積分値の差分の絶対値を
    演算する演算手段と、演算された差分の絶対値が予め設
    定された所定値幅内にあるか否かを判定する不感帯判定
    手段とをさらに備え、 前記露光制御手段は、演算された差分の絶対値が所定値
    幅以上で、比較手段の比較結果が前フィールド期間積分
    した高周波成分の積分値が現フィールド期間積分した高
    周波成分の積分値より大きくなった場合、現時点の固体
    撮像素子の露光時間の制御を逆相方向に制御する手段を
    備えていることを特徴とする請求項2記載の電子露光制
    御装置。
  4. 【請求項4】 現フィールド期間中の高周波成分の積分
    値と任意のフィールド期間遅延した積分値の差分の絶対
    値を演算する演算手段と、演算された差分の絶対値が予
    め設定された所定値幅内にあるか否かを判定する不感帯
    判定手段と、予め設定しておいたフィールド間隔係数を
    演算結果に乗じる係数設定手段と、この乗数値をフィー
    ルド信号に同期してデクリメントする減算手段とをさら
    に備え、 前記露光制御手段は、減算手段によりデクリメントした
    乗数値が0で、かつ演算手段で演算した差分の絶対値が
    所定値幅以上の場合のみ、比較手段の比較結果が任意の
    フィールド期間遅延した高周波成分の積分値が現フィー
    ルドの高周波成分の積分値より大きくなった場合、現時
    点の固体撮像素子の露光時間の制御を逆相方向に制御す
    る手段を備えていることを特徴とする請求項2記載の電
    子露光制御装置。
  5. 【請求項5】 固体撮像素子から出力される撮像信号を
    積分する積分手段と、積分出力と予め設定した暗いめ下
    限基準値及び明るめ上限基準値との比較から輝度を判定
    する輝度判定手段と、判定結果、輝度が暗いめ下側基準
    値以下と判定された場合は明るいめに、輝度が明るいめ
    上側基準値以上と判定された場合は暗いめに露光量を制
    御する輝度制御信号を固体素子駆動部に出力する輝度制
    御手段と、輝度制御手段からの輝度制御信号と露光制御
    手段から露光制御信号を選択してフィールド信号に同期
    して固体素子駆動部に出力するセレクタ手段とをさらに
    備え、 前記セレクタ手段は、平均輝度値が暗いめ下側基準値以
    下あるいは明るいめ上側基準値以上の場合のみ露光制御
    手段からの露光制御信号を選択し、それ以外は輝度制御
    手段からの輝度制御信号を選択して固体撮像素子駆動部
    に出力することを特徴とする請求項2記載の電子露光制
    御装置。
  6. 【請求項6】 現フィールド期間中の高周波成分の積分
    出力と1フィールド期間遅延した積分出力の差分の絶対
    値を演算する演算手段と、前記演算手段で演算された差
    分の絶対値と予め設定された輝度の安定基準値とを比較
    することにより安定状態判定する安定状態判定手段と、
    固体撮像素子から出力される撮像信号を積分する積分手
    段と、積分出力と予め設定した再制御下側基準値及び再
    制御上側基準値を比較することにより露光を再制御する
    か否かを判定する再制御判定手段と、安定状態判定手段
    から出力される安定判定信号と再制御判定手段から出力
    される再制御判定信号の論理判定に基づき露光制御を停
    止または続行するための露光判定信号を出力する露光判
    定手段と、前記露光制御手段から固体撮像素子駆動部に
    出力される露光制御信号を露光判定信号に基づき停止ま
    たは出力するマルチプレクサとをさらに備えたことを特
    徴とする請求項2記載の電子露光制御装置。
  7. 【請求項7】 ホストコンピュータと、ホストコンピュ
    ータから明るいめまたは暗いめの露光量をフィールド信
    号に同期して設定する露光設定手段と、ホストコンピュ
    ータと露光設定手段をインターフェイスするインターフ
    ェイス手段をさらに備え、前記露光設定手段はホストコ
    ンピュータからの露光設定信号をフィールド信号に同期
    して固体素子駆動部に出力することを特徴とする請求項
    1〜6のいずれか一つに記載の電子露光制御装置。
  8. 【請求項8】 固体撮像素子から出力される撮像信号と
    予め設定されたフリッカ下側基準値を比較することによ
    りフリッカを判定しフリッカ判定信号を出力するフリッ
    カ判定手段と、固体撮像素子から出力される撮像信号を
    フィールド信号に同期して複数フレーム蓄積する撮像蓄
    積手段とをさらに備え、 前記撮像蓄積手段はフリッカ判定手段から出力されるフ
    リッカ判定信号に基づきフリッカ現象による黒べた画像
    を破棄して蓄積することを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれか一つに記載の電子露光制御装置。
  9. 【請求項9】 前記フリッカ判定手段から出力されるフ
    リッカ判定信号に基づき前記撮像蓄積手段に撮像許可信
    号を出力する撮像許可判定手段をさらに備え、前記撮像
    許可判定手段は、前記フリッカ判定信号が複数個連続し
    て出力したことを検出することにより被写体が黒べた画
    像と判定し撮像許可信号を前記撮像蓄積手段に出力する
    請求項8記載の電子露光制御装置。
JP05143595A 1995-03-10 1995-03-10 電子露光制御装置 Expired - Fee Related JP3547203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05143595A JP3547203B2 (ja) 1995-03-10 1995-03-10 電子露光制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05143595A JP3547203B2 (ja) 1995-03-10 1995-03-10 電子露光制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08251476A true JPH08251476A (ja) 1996-09-27
JP3547203B2 JP3547203B2 (ja) 2004-07-28

Family

ID=12886858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05143595A Expired - Fee Related JP3547203B2 (ja) 1995-03-10 1995-03-10 電子露光制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3547203B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009218895A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Ricoh Co Ltd 撮像装置及び撮像方法
JP2015231074A (ja) * 2014-06-03 2015-12-21 株式会社東芝 医用画像表示装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009218895A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Ricoh Co Ltd 撮像装置及び撮像方法
JP2015231074A (ja) * 2014-06-03 2015-12-21 株式会社東芝 医用画像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3547203B2 (ja) 2004-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4808578B2 (ja) デジタルカメラおよびその制御方法
KR100840986B1 (ko) 이미지흐림 감소
US20110080494A1 (en) Imaging apparatus detecting foreign object adhering to lens
US20130120615A1 (en) Imaging device
KR101044647B1 (ko) 촬상 장치
JP5623256B2 (ja) 撮像装置、その制御方法及びプログラム
US8411159B2 (en) Method of detecting specific object region and digital camera
JP2007259237A (ja) 撮像装置および撮像方法
KR20030097687A (ko) 화상 처리 장치, 카메라 장치, 및 그 자동 노광 제어 방법
JPWO2007057971A1 (ja) デジタルカメラ、デジタルカメラを搭載した電子機器、デジタルカメラの撮像方法、およびデジタルカメラのプログラムを記憶した記憶媒体
JP2009010616A (ja) 撮像装置および画像出力制御方法
JP5036334B2 (ja) 撮像装置、撮像方法およびその方法をコンピュータが実行するためのプログラム
JP2008053811A (ja) 電子カメラ
JP4328606B2 (ja) デジタルカメラ
US20030063195A1 (en) Automatic focusing device
JPH08327917A (ja) 撮像装置
KR20010037684A (ko) 디지털 스틸 카메라의 자동 노출 보정 장치 및 방법
JP3994721B2 (ja) 画像撮像装置及び方法
JP3547203B2 (ja) 電子露光制御装置
JP2009182880A (ja) 撮像装置及びそのプログラム
JP2002044495A (ja) 電子カメラ
JP5832618B2 (ja) 撮像装置、その制御方法及びプログラム
CN108600606B (zh) 图像处理设备和图像处理设备的控制方法
JP3943613B2 (ja) 撮像装置及びレンズユニット
JP2010124258A (ja) 撮像装置およびその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080423

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090423

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090423

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100423

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100423

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110423

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120423

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120423

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees