JP4808578B2 - デジタルカメラおよびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被写体に含まれる顔の情報を利用してフラッシュの発光量を制御する機能を備えたデジタルカメラと、その発光量の制御方法に関する。
デジタルカメラは、通常、シャッタレリーズボタンが押される以前から画像の撮影を行っており、露出調整や焦点調節は、その段階で撮影された画像を利用して行われる。また、その段階で撮影された画像は、フラッシュの適正発光量を求める調光にも利用されている。フラッシュの発光量の求め方としては、撮影された画像全体の明るさに基づいて適正発光量を求める方法が一般的であったが、近年、撮影された画像から人物の顔を検出し、顔の有無や顔が占める割合によってフラッシュの発光量を異ならせる方法が提案されている。
例えば特許文献1には、人物の顔が検出され、画像中の顔が占める割合が所定値以上のときに、発光量を弱めにする方法が示されている。また、特許文献2には、顔に相当する領域のデータのみを利用して発光量を求める形態(第1の実施形態)や、顔に相当する領域の重み付けを他の領域よりも高く設定した画像データを利用して発光量を求める方法(第2の実施形態)が示されている。
特開2003−107567号公報 特開2006−074164号公報
特許文献1、2が示す方法では、被写体に含まれる人物の顔を上手く検出できれば、その顔をフラッシュ撮影した場合に、顔部分が白とびすることなく、また顔部分が暗くなることもなく、適切な明るさの画像を得ることができる。しかし、被写体に含まれる人物の顔を上手く検出できなかったり、被写体が人物の顔を含まないのに誤って顔を含むと判定してしまったりすれば、フラッシュ撮影時のフラッシュ発光量は適正値を外れたものとなり、適切な明るさの画像を得ることができない。また、正しく顔を検出できたとしても、顔検出を行ったときとフラッシュ撮影を行ったときとで被写体が異なってしまえば、フラッシュ撮影時の発光量は適正値を外れたものとなる。
特許文献2に第2の実施形態として示される方法は、発光量を求めるにあたり、顔を含まない領域の反射光量も考慮しているので、顔の検出結果に不具合があったときの影響は他の方法に比べれば少ない。しかし、重み付けの決め方が不適切であれば、やはりフラッシュ撮影時の発光量は適正値を外れたものとなる。特許文献2の教示からは、重み付けをどのように決めれば、常に適正な発光量を得ることができるのか不明である。本発明は、この問題に鑑みて、常に適正な発光量でフラッシュ発光を行えるデジタルカメラを提供することを第1の課題とする。
また、特許文献2に第2の実施形態として示される方法では、調光用に分割された領域ブロックごとに重み付けを設定する。このため、発光量を細かく制御するためには各領域の重み付けをそれぞれ制御しなければならず、制御処理が複雑なものとなる。複雑な制御を行うことは、カメラの回路構造や制御プログラムを複雑にするのみならず、処理時間も長くなるので、好ましくない。本発明は、この問題に鑑みて、複雑な回路やプログラムを備えず、短時間で発光量を制御できるデジタルカメラを提供することを第2の課題とする。
本発明のデジタルカメラは、被写体を表す画像データを生成する撮像手段と、フラッシュを発光する発光手段と、撮像手段により生成された画像データに含まれる顔を検出し、その顔に相当する領域を示す領域情報を出力する顔領域抽出手段とを備え、その顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用してフラッシュの発光量を制御するデジタルカメラである。このデジタルカメラは、撮像手段により生成された画像データを対象として顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用しない演算を行うことにより、発光量の仮適正値Cnを求める第1演算手段と、撮像手段により生成された画像データを対象として顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用する演算を行うことにより、発光量の仮適正値Cfを求める第2演算手段とを備える。また、第1演算手段から供給される仮適正値Cnおよび第2演算手段から供給される仮適正値Cfを基準値とする調整を行うことにより、フラッシュの適正発光量Chを決定する発光量決定手段を備える。
上記構成では、適正発光量を決定するにあたり、顔を考慮しない調光により求められた仮適正値Cnと、顔を考慮した調光により求められた仮適正値Cfとを基準にすることができるので、適正発光量の調整が行いやすく、調光方針を発光量の決定に反映させることが容易である。また、上記構成では、第1演算手段と第2演算手段は常に同じ演算式を用いて演算を行えばよいので、カメラの回路構造あるいは制御プログラムを、比較的シンプルな造りとすることができる。
本発明の一実施形態におけるデジタルカメラは、前記調整における仮適正値Cfの影響力αを、可変パラメータとして記憶するパラメータ記憶手段をさらに備え、発光量決定手段が、第1演算手段から供給される仮適正値Cnと第2演算手段から供給される仮適正値Cfとの平均を求める演算処理であって、パラメータ記憶手段が記憶するパラメータの値により演算結果に対する仮適正値Cfの影響力が変化する演算処理を実行する。ここで「平均」は、2つの値を何らかの形でバランスを取りつつ均す処理を意味し、単純平均のほか、二乗平均、対数平均、加重平均なども含むものとする。この構成では、パラメータの設定を変更することで、簡単に、発光量の決定における仮適正値Cfの影響力を強めたり弱めたりすることができる。
可変パラメータは、抽出した領域の画像全体に占める割合に基づいて設定するとよい。例えば、抽出した領域の画像全体に占める割合が大きいときにはパラメータを大きな値とし、割合が小さいときにはパラメータを小さな値となるように設定を行えば、顔の抽出結果に手ブレの影響が出やすいときには仮適正値Cfの影響力を弱め、手ブレの影響が出にくいときには仮適正値Cfの影響力を強めることができる。手ブレの影響の出やすさは、焦点距離や、手ブレ検出手段により検出される手ブレ量、さらには測距手段により計測された被写体までの距離からもわかるので、これらの距離あるいは量に基づいてパラメータを設定してもよい
また、可変パラメータは、抽出された領域の位置に基づいて設定してもよい。抽出された領域の位置に基づく設定では、例えば、検出された顔が画面中央に配置されているときは発光量調整における仮適正値Cfの影響力を強め、反対に、画面の端に配置されているときには発光量調整における仮適正値Cfの影響力を弱めるといった制御が可能になる。
また、可変パラメータは、検出した顔の傾きや検出した顔の向きに基づいて設定してもよい。首を傾げた顔や横顔は正面を向いた垂直な顔に比べると検出が難しく検出結果の信頼性は低い。顔の傾きや向きに基づく設定では、検出結果の信頼性が低いときに、仮適正値Cfの影響力を弱めることができる。
また、本発明の他の実施形態では、発光量決定手段は、適正値Chの取り得る値を仮適正値Cnに基づいて制限する。例えば、前記演算の結果が仮適正値Cnに基づいて決定された所定の上限値を上回ったときにはフラッシュの適正発光量Chをその上限値に、仮適正値Cnに基づいて決定された所定の下限値を下回ったときにはフラッシュの適正発光量Chをその下限値に、それぞれ決定する。これにより、万一顔の誤検出など予期せぬ事態が発生しても、求められた発光量が適正範囲を大幅に外れることはなくなる。
また、本発明の方法は、上記構成のデジタルカメラによるフラッシュ発光量の制御方法であって、顔領域抽出手段が出力する領域情報を取得するステップと、発光手段に予備発光を行わせるとともに予備発光時の被写体を表す画像データを取得するステップと、予備発光の直前もしくは直後の非発光時の被写体を表す画像データを取得するステップと、予備発光時および非発光時に取得された画像データを対象として領域情報を利用しない演算を行うことにより、発光量の仮適正値Cnを求める第1演算ステップと、予備発光時および非発光時に取得された画像データを対象として領域情報を利用する演算を行うことにより、発光量の仮適正値Cfを求める第2演算ステップと、仮適正値Cnおよび仮適正値Cfを基準値とする調整を行うことにより、フラッシュの適正発光量Chを決定するステップとを有することを特徴とするものである。
以下、本発明の実施形態として、フラッシュ撮影機能を備えた一眼レフのデジタルカメラと、そのデジタルカメラのフラッシュの発光量の制御方法を示す。
[ 実施形態1 ]
図1A、図1Bおよび図1Cは、本発明の一実施形態におけるデジタルカメラ1の外観を示す図である。図1Aに示すように、このデジタルカメラ1の上部には、シャッタレリーズボタン2、撮影モードの設定に利用されるモードダイヤル3、内蔵フラッシュ4および付属品の取付口であるホットシュー5が備えられている。
シャッタレリーズボタン2は、2段階の押下により2種類の動作を指示できる構造となっている。例えば、自動露出調整機能(AE:Auto Exposure)、自動焦点調節機能(AF:Auto Focus)を利用した撮影では、デジタルカメラ1は、シャッタレリーズボタン2が軽く押下(半押しともいう)されたときに、露出調整、焦点合わせなどの撮影準備を行う。その状態で、シャッタレリーズボタン2が強く押下(全押しともいう)されると、デジタルカメラ1は露光を開始し、露光により得られた1画面分の画像データをメモリカードに記録する。
内蔵フラッシュ4は、脇にあるフラッシュポップアップボタン6を押すことにより、図1Bに示すようにカメラ上部方向に開く(以下、ポップアップと称する)。また、一部の撮影モードでは、自動的にポップアップすることもある。ポップアップ状態の内蔵フラッシュ4は、シャッタレリーズボタン2の2段階目の押下操作と連動して2回発光する。1回目の発光は被写体からの反射光量を測定するための予備発光であり、通常の発光に比べれば発光量は微小である。予備発光には反射光量の測定のほか、赤目を予防する目的もある。2回目の発光は被写体に対して撮影に十分な光を供給するための(適切な露光量を得るための)本発光であり、本発光の発光量が適正であれば、適当な明るさの画像を得ることができる。
内蔵フラッシュ4の動作は、シャッタレリーズボタン2の操作のみならず、モードダイヤル3により設定された撮影モードにも依存する。撮影モードとしては、撮影に係る全設定をカメラが自動で行う「AUTO」、撮影に係る全設定をユーザが手動で行う「マニュアル」のほか、「プログラムオート」、「シャッタ優先オート」、「絞り優先オート」、「ブレ軽減」、「ナチュラルフォト」、「人物」、「風景」、「夜景」など、撮影シーンごとのモードが用意されている。「AUTO」モードに設定されたデジタルカメラ1は、フラッシュ撮影が必要と判断すれば、自動的に内蔵フラッシュ4をポップアップし、シャッタレリーズボタン2の操作と連動してフラッシュを発光させる。一方、「ナチュラルフォト」はフラッシュレス撮影を行うモードであるため、このモードに設定されたデジタルカメラ1では、シャッタレリーズボタン2を操作しても内蔵フラッシュ4は動作しない。他のモードについても、それぞれ、そのモードの目的に適う内蔵フラッシュ4の動作が定められている。
なお、このデジタルカメラ1は、図1Cに示すようにホットシュー5に外付フラッシュ6を取り付けて使用することもできる。外付フラッシュ7は、ホットシュー5に取付けられることで機械的・電気的にデジタルカメラ1に接続され、これにより、内蔵フラッシュ4と同様、モードダイヤル3によるモード設定に応じて、シャッタレリーズボタン2の2段階目の押下操作と連動した発光動作を行うようになる。以下、図1Aおよび図1Bに例示した形態を中心に説明するが、本発明はフラッシュが内蔵か外付けかによらず適用可能な発明である。
続いて、図2を参照して、デジタルカメラ1の内部構成について、概要を説明する。図2に示すように、デジタルカメラ1は、レンズ12、レンズ駆動部16、絞り13、絞り駆動部17、CCD14およびタイミングジェネレータ(TG)18からなる撮像系を備える。レンズ12は、被写体にピントを合わせるためのフォーカスレンズ、ズーム機能を実現するためのズームレンズなど複数の機能別レンズにより構成される。レンズ駆動部16はステッピングモータなど小型のモータで、CCD14から各機能別レンズのまでの距離が目的に適った距離となるように各機能別レンズの位置を調整する。絞り13は複数の絞り羽根からなる。絞り駆動部17は、ステッピングモータなど小型のモータで、絞りの開口サイズが目的に適ったサイズになるように絞り羽根の位置を調整する。CCD14は原色カラーフィルタを伴う500〜1200万画素のCCDで、タイミングジェネレータ18からの指示信号に応じて蓄積された電荷を放出する。タイミングジェネレータ18は、CCD14に所望の時間のみ電荷が蓄積されるようにCCD14に対して信号を送り、これによりシャッタ速度を調整する。
また、デジタルカメラ1は、CCD14の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換部15と、A/D変換部15が出力した画像データをシステムバス34を介して他の処理部に転送する画像入力制御部23と、画像入力制御部23から転送された画像データを一時記憶するSDRAM22を備える。SDRAM22に記憶される画像データはRAWデータである。
また、デジタルカメラ1は、フラッシュ11と、フラッシュ11の発光タイミングや発光量を制御するフラッシュ制御部19と、レンズ駆動部16にレンズの移動を指示して焦点合わせを行う焦点調節部20と、絞り値とシャッタ速度を決定し、絞り駆動部17とタイミングジェネレータ18に指示信号を送出する露出調整部21と、SDRAM22に記憶されている画像データを対象として顔の検出処理を実行し、顔の有無を示す値、さらに顔が有る場合には検出された顔に相当する領域を示す情報(以下、領域情報)を出力する顔領域抽出部24を備える。フラッシュ制御部19、焦点調節部20および露出調整部21は、SDRAM22に記憶されている画像データのほか、顔領域抽出部24が実行した検出処理の結果を参照して処理を行うこともある。顔の検出結果を参照して露出調整を行う方法としては、例えば特開2001−215404号公報、特開2003−107555号公報などに開示されている方法を用いることができる。また、顔の検出結果を参照して焦点調節を行う方法としては、例えば特開2006−145629号公報に開示されている方法を用いることができる。フラッシュ制御部19、焦点調節部20および露出調整部21が、顔領域抽出部24から出力される検出結果を参照するか否かは、撮影モードその他の設定値によって決まる。
デジタルカメラ1は、この他、SDRAM22に記憶されている画像データに対して画像処理を施す画像処理部25を備える。画像処理部25は、画像を自然な色合い、明るさにするための色階調補正や明るさ補正、また画像データが赤目を含むものであるときに赤目を黒目に修正する処理など、画像の見栄えを良くするための各種仕上げ処理を行った後、処理済画像データを再度SDRAM22に格納する。
また、デジタルカメラ1は、SDRAM22に記憶されている画像データの液晶モニタ(LCD:Liquid Crystal Display)27への出力を制御する表示制御部26を備える。表示制御部26は、SDRAM22に記憶されている画像データの画素数を、表示に適した大きさとなるように間引きしてから液晶モニタ27に出力する。
また、デジタルカメラ1は、SDRAM22に記憶されている画像データのメモリカード29への書込み、およびメモリカード29に記録されている画像データのSDRAM22へのロードを制御する記録読出制御部28を備える。記録読出制御部28は、ユーザの設定に応じてRAWデータをそのまま、もしくは圧縮符号化によりJPEGデータに変換してからメモリカード29に記録する。JPEGデータをロードするときは、その逆の変換を行ってからデータをSDRAM22にロードする。
また、デジタルカメラ1は、ジャイロセンサなどにより構成される手ブレ検出部35を備える。手ぶれ検出部35は撮影時の手ブレを検出すると、フラッシュ制御部19、露出調整部21、画像処理部25に検出されたブレ量の情報を供給する。露出調整部21は、手ブレが検出されたときには手ブレが検出されないときよりもシャッタ速度を短く設定し、取得画像に対する手ブレの影響を軽減する。また、画像処理部25は、手ブレが検出されたとき、取得後の画像データに対しブレを補正する画像処理を施す。
また、デジタルカメラ1は、デジタルカメラ1から被写体までの距離を計測する測距機能を備える。測距機能はデジタルカメラ1の前面に距離センサーを設けることによっても実現できるが、本実施形態では、フォーカスレンズの位置情報とフォーカスレンズの駆動パルス数に基づいて被写体までの距離を判定する。
デジタルカメラ1は、この他、CPU(Central Processor Unit)31、操作/制御プログラムが格納されたRAM(Random Access Memory)32、各種設定値が記憶されているEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)33からなる全体制御部30を備える。全体制御部30は、モードダイヤルによる撮影モードの設定をはじめユーザが行う各種設定操作を検出し、設定された内容をEEPROM33に記憶せしめる。そして、その設定操作が行われたとき、もしくは撮影操作が行われたときに、EEPROMに記憶された設定値にしたがって、前述したフラッシュ制御部19、焦点調節部20、露出調整部21、画像入力制御部23、顔領域抽出部24、画像処理部25、表示制御部26、記録読出制御部29に対し、システムバス34を介して、実行すべき処理や、その処理の実行タイミングを指示する信号を送出する。
図3に、フラッシュ制御部19の構成とフラッシュ制御部19の入出力データを示す。フラッシュ制御部19は、図に示すように、第1演算手段41、第2演算手段42、パラメータ記憶手段43および発光量決定手段44を備える。第1演算手段41、第2演算手段42および発光量決定手段44は、後述する演算を実行する演算回路であり、パラメータ記憶手段43はEEPROMである。但し、パラメータ記憶手段43は、必ずしもフラッシュ制御部19の構成要素でなくてもよい。例えば、全体制御部30が備えるEEPROM33をパラメータ記憶手段43として利用してもよい。
第1演算手段41は、全体制御部30の制御の下、画像入力制御部23から、非発光時画像データと予備発光時画像データの供給を受ける。予備発光時画像データは、撮像部が全体制御部30の制御の下でフラッシュ11による予備発光と同期して撮影した画像データである。非発光時画像データは、その予備発光の直前または直後に、撮像部により撮影された画像データである。第1演算手段は、これら2種類の画像を用いて、後述する演算処理を実行することにより、顔を考慮しない場合のフラッシュ発光量の仮適正値Cnを求め、出力する。なお、本明細書において、顔を考慮した調光処理とは、調光のための演算に顔領域抽出部24の出力を何らの形で利用する処理を意味し、顔を考慮しない調光とは調光のための演算に顔領域抽出部24の出力を利用しない処理を意味するものとする。
第2演算手段42は、第1演算手段と同様、全体制御部30の制御の下、画像入力制御部23から、非発光時画像データと予備発光時画像データの供給を受ける。第2演算手段42は、この他、顔領域抽出部24から、顔に相当する領域を示す領域情報の供給を受ける。そして、2種類の画像と領域情報とを用いて、後述する演算処理を実行することにより、顔を考慮した場合のフラッシュ発光量の仮適正値Cfを求め、出力する。
パラメータ記憶手段43が記憶するパラメータαは設定により可変なパラメータであり、顔領域抽出部24や手ブレ検出部35によって設定される。あるいは全体制御部30が、顔領域抽出部24や手ブレ検出部35の出力を受けて、パラメータαを設定する。
発光量決定手段44は、第1演算手段41から出力された仮適正値Cnと、第2演算手段から出力された仮適正値Cfと、パラメータ記憶手段43から読み出したパラメータαとを利用して本発光の発光量を決定し、その決定に基づいてフラッシュ11の発光量を制御する。
以下、第1演算手段41、第2演算手段42および発光量決定手段44が行う処理について、さらに説明する。第1演算手段41と第2演算手段42は、入力された非発光時画像データおよび予備発光時画像データを、複数の領域ブロックに分割する。図4は、領域ブロックへの分割の一例を示す図であり、画像データ45(非発光時画像データまたは予備発光時画像データ)を、n×m個の領域ブロックに分割したところを示している。以下の説明では、図に例示している(1,1)、(n,m)といった符号により、位置が異なる領域ブロックを区別するものとする。
図5は、第1演算手段の処理を示すフローチャートである。第1演算手段41は、非発光時画像データの領域ブロックごとの輝度情報Ya(1,1)〜Ya(n,m)を取得する(S101)。例えば、非発光時画像データをRGB−YCC変換し、各画素の輝度値を求め、その画素輝度値の領域ごとの平均値を求め、輝度情報Yaとする。予備発光時画像データについても、同様の手順により、各領域ブロックの輝度情報Yb(1,1)〜Yb(n,m)を取得する(S102)。
続いて第1演算手段41は、領域ブロックごとに、ステップS102で取得した輝度情報Yb(x,y)とステップS101で取得した輝度情報Ya(x,y)との差分Yd(x,y)を計算する(S103)。そして、全領域ブロックの差分Yd(1,1)〜Yd(n,m)に基づいて、顔を考慮しない場合のフラッシュ発光量の適正値(仮適正値Cn)を決定し、出力する(S104)。例えば、差分Yd(1,1)〜Yd(n,m)の単純平均あるいは加重平均などから被写体からの単位発光量あたりの反射光量を推定し、そこから最適な露出が得られる反射光量となる発光量を求め、これを仮適正値Cnとする。差分Yd(1,1)〜Yd(n,m)の加重平均を求める場合には、例えば画像の中央に近い領域ブロックの重み付けを大きくするなど、顔に依存しない重み付けを行う。
図6は、第2演算手段の処理を示すフローチャートである。第2演算手段42は、図4に例示するように、顔領域抽出部24から供給された領域情報が示す領域46aに対応する領域ブロック群47aを選択する(S201)。例えば、各領域ブロックについて領域46aと重なる範囲の面積を計算し、面積の半分以上が領域46aと重なっているブロック群47aを選択する。続いて、非発光時画像データの選択された領域ブロックの輝度情報Ya(p、q)を取得する(S202)。また、予備発光時画像データの選択された領域ブロックの輝度情報Yb(p、q)を取得する(S203)。
続いて第2演算手段42は、選択された領域ブロックごとに、ステップS203で取得した輝度情報Yb(p,q)とステップS202で取得した輝度情報Ya(p,q)との差分Yd(p,q)を計算する(S204)。そして、選択された領域ブロックについて求められた差分Yd(p,q)に基づいて、顔を考慮する場合のフラッシュ発光量の適正値(仮適正値Cf)を決定し、出力する(S205)。例えば、図4の例であれば、選択されたブロックは6個あるので、Yd(p1,q1)〜Yd(p6、q6)に基づいて仮適正値Cfを決定する。例えば、差分Yd(p1,q1)〜Yd(p6、q6)の単純平均から被写体からの単位発光量あたりの反射光量を推定し、最適な露出が得られる反射光量となる発光量を求め、これを仮適正値Cfとする。
発光量決定手段44は、第1演算手段41が出力した仮適正値Cnと、第2演算手段42が出力した仮適正値Cfを基準値とする調整を行うことにより、フラッシュ11の適正発光量Chを決定する。本実施形態ではパラメータ記憶手段43に記憶されているパラメータαに基づいて発光量の調整を行う。具体的には、発光量決定手段44は、次式(1)に基づく演算を行うことにより、適正発光量Chを決定する。
適正発光量Ch=Cn×(1−α)+Cf×α …(1)
(1)式に基づく演算では、パラメータαが大きいほど適正値Chの決定に、仮適正値Cfの値が大きく影響する。パラメータαは前述したとおり、顔領域抽出部24や手ブレ検出部35により設定される。
以下、顔領域抽出部24によるパラメータαの設定処理について説明する。顔を考慮した調光は、顔の検出に用いられる画像データと調光に用いられる画像データが同じであることを前提としている。しかし実際の撮影では、顔の検出から非発光時画像データの取得までの間、あるいは非発光時画像データの取得から予備発光時画像データの取得までの間に、数十ミリ秒以上のタイムラグがあるため、この間に被写体が動いたり、手ブレが生じたりすると、各処理に用いられる画像データが互いに異なるものとなってしまうことがある。
図7A、図7B、図8Aおよび図8Bは、画像データと領域情報が示す領域と図6のステップS201において選択された領域ブロック群の関係を示す図である。画像データ48は顔領域抽出部24が顔の検出処理に用いた画像データで、画像データ45はフラッシュ制御部19が調光に用いた画像データ(非発光時画像データあるいは予備発光時画像データ)である。図7Bおよび図8Bの楕円49は、調光時の顔の位置を示している。
図7Aおよび図7Bに示すように、画像に占める顔の割合が比較的大きい場合には、顔の位置と領域46bの位置とが多少ずれていても、選択されたブロック群47bの大半は、ずれた後の顔(楕円49)に対応している。よって、ずれが生じてしまったとしても、選択されたブロック群47bの輝度情報は、調光を行う上で参照に値する。しかし、図8Aおよび図8Bに示すように、画像に占める顔の割合が小さく、顔に対応するブロックが1つしか無いような場合には、顔の位置が領域46cと異なる位置にずれてしまったことにより、ブロック47cと顔とが対応しなくなる。この場合、ブロック47cの輝度情報は、顔を考慮した調光処理では、もはや参照に値しない。これは、第2演算手段が出力する仮適正値Cfの信頼度が、画像に占める顔の割合が大きいほど高く、顔の割合が小さいほど低いことを意味する。
そこで、本実施形態では、顔領域抽出部24は、顔の抽出処理が完了した後、抽出した領域の、画像の横幅に対する割合を計算する。そして、その割合と、パラメータαとの対応付けを定義したルックアップテーブル(LUT)を参照することによりパラメータαの値を決定し、フラッシュ制御部19のパラメータ記憶手段43に、そのα値を設定する。但し、LUTの参照に代えて、LUTと同等の変換を行う回路あるいはプログラムを採用してもよいことは言うまでもない。
図9に、LUTの一例を示す。このLUTによれば、顔の割合が所定の閾値Th1を下回るときには、パラメータαは、ゼロではない所定の下限値αLに設定される。また、顔の割合が所定の閾値Th2を上回るときには、パラメータαは、1ではない所定の上限値αUに設定される。そして、顔の割合が閾値Th1以上閾値Th2以下であるときは、パラメータαは、下限値αLから上限値αUまでの範囲で、顔の割合が大きいほど大きな値に設定される。これにより、仮適正値Cfの信頼度が高いときには発光量調整における仮適正値Cfの影響力が強まり、反対に、仮適正値Cfの信頼度が低いときには発光量調整における仮適正値Cfの影響力が弱まることとなる。
なお、上記処理では、画像の横幅に対する顔の横幅の割合を計算しているが、画像に占める顔の割合の指標となる値であれば、計算する値はどのような値であってもよい。例えば、抽出された領域の面積や画素数、画像全体の面積に対する顔の面積比などを計算してもよい。あるいは、顔の横幅と2つの目の間隔とは相関関係があるので、目を検出して目と目の間隔を求め、これを画像に占める顔の割合を示す指標値として演算に利用してもよい。すなわち、LUTの横軸として設定されるパラメータは、上記処理の目的に適うものであれば特に限定されない。また、上記LUTでは、閾値Th1以上閾値Th2以下の範囲においてパラメータの値が線形的に増加するが、非線形に増加する(LUTが非線形カーブを描く)ようにしてもよい。また、閾値Th1、Th2も、設計方針に応じて任意に定めることができるので、上記例のように閾値で区切られた一部の範囲においてのみαの値が単調増加するLUTのほか、閾値を設けずαの値が全範囲にわたって単調増加するようなLUTも採用し得る。
パラメータαの決定方針とパラメータの決定に使用するLUTとしては、他にも種々考えられる。例えば、人物の顔が画像の端で検出された場合には、その人物は撮影対象ではない可能性がある。よって、図10に例示するLUTは、顔が抽出された領域の位置が、画像の左端からの距離にしてTh3以上、Th4以下であれば、パラメータαの値を上限値αUとし、顔が抽出された領域の位置がそれ以外、すなわち画像の端に近い位置にあるときはパラメータαの値を下限値αLとするものである。このLUTを使ってパラメータαを設定すれば、検出された顔が主要な被写体のときには発光量調整における仮適正値Cfの影響力を強め、反対に、撮影者の意図に反して含まれてしまった顔であれば、発光量調整における仮適正値Cfの影響力を弱めることができる。
また、検出された顔の傾き(首の傾げ具合)や顔の向き(正面顔、横顔)によって、パラメータαの値を決める方法も考えられる。顔領域抽出部24が行う顔検出処理では、学習のしかたにもよるが、首を傾げた顔や横向きの顔は、垂直な正面顔に比べれば誤検出が発生する確率が高い。すなわち、第2演算手段が出力する仮適正値Cfの信頼度は、検出された顔の傾きが垂直であるほど高く、また正面に近い向きであるほど高い。そこで、図11に示すように、横軸を顔の傾きとし、顔が垂直もしくは垂直に順ずる傾きのときには、パラメータαの値が上限値αUに設定され、顔の傾きが所定の閾値Th6あるいはTh7を超えたときは傾きが大きいほどパラメータαの値が小さく設定され、傾きが次の閾値Th5およびTh8を超えて水平もしくは水平に近くなったときには、パラメータαの値が下限値αLに設定されるようにLUTを定義する。もしくは、横軸を顔の向きとした同様のLUTを定義する。これにより、これにより、仮適正値Cfの信頼度が高いときには発光量調整における仮適正値Cfの影響力が強まり、反対に、仮適正値Cfの信頼度が低いときには発光量調整における仮適正値Cfの影響力が弱まることとなる。
以上は、顔領域抽出部24によるパラメータα設定例であるが、前述したとおりパラメータαの設定は手ブレ検出部35が行ってもよい。手ブレが検出されたということは、図7Bや図8Bに示した状態が発生しているということであり、仮適正値Cfの信頼度は、ブレ量が大きいほど低いものとなる。手ブレ検出部35もまた、LUTを使って、パラメータαを決定する。図12に、手ブレ検出部35が使用するLUTの一例を示す。手ブレ検出部35は手ブレが発生したことを検出するのみならず、そのブレ量も測定するため、LUTの横軸はブレ量とする。このLUTによれば、ブレ量が0のときはパラメータαの値は上限値αUに設定され、以降ブレ量が大きくなるほどパラメータαの値は小さく設定され、ブレ量が所定の閾値Th9を越えると、パラメータαの値は下限値αLに設定される。これにより、仮適正値Cfの信頼度が高いときには発光量調整における仮適正値Cfの影響力が強まり、反対に、仮適正値Cfの信頼度が低いときには発光量調整における仮適正値Cfの影響力が弱まることとなる。
また、パラメータαはレンズの焦点距離に応じた値を設定してもよい。望遠レンズなど焦点距離が長いレンズを使用した撮影では、画角が狭いため、通常の撮影よりも手ブレの影響が強く出やすい。これは、焦点距離が長いときは、仮適正値Cfの信頼度は高くないということである。よって、レンズの交換操作を検出し得る全体制御部30により、もしくはズーム調整を行う焦点距離調節部(図示せず)により、焦点距離に応じたパラメータ値を設定するようにしてもよい。LUTとしては、例えば、焦点距離が所定の閾値よりも長いときには、パラメータαの値を下限値αLに設定するようなテーブルとする。これにより、焦点距離が長く手ブレの影響を受けやすいときには、発光量調整における仮適正値Cfの影響力が弱まるので、被写体が動いたり手ブレが生じたりしても、演算により求まる発光量が適正範囲を大きく外れることはなくなる。
また、パラメータαは、被写体までの距離に応じた値を設定してもよい。被写体までの距離は、前述した測距機能により測定する。デジタルカメラから被写体(顔)までの距離と、顔の大きさ(画像中の顔が占める割合)の間には、相関関係があるので、被写体までの距離に応じてパラメータαを設定した場合も、画像中の顔が占める割合に応じてパラメータαを設定した場合と、同様の効果を得ることができる。
顔の位置その他の要素に基づいてパラメータαを設定する場合も、LUTは各図に例示したLUTには限定されない。パラメータの増減が線形的ではなく非線形的なLUTを採用することもできるし、閾値を設けるか否か、さらには閾値の値は、設計方針に応じて任意に定めることができる。
なお、パラメータαの設定をどの処理部が行うか、あるいはどのようなLUTを利用するかは、撮影モードなどの設定に応じて切り替えてもよいが、単にパラメータを記憶するだけのパラメータ記憶手段43に代えて、複数の処理部からの設定入力を受け付けて、入力された複数の値を使って、新たに最適なパラメータ値を求める手段を設けてもよい。
本実施形態では、顔を考慮しない調光により求められた仮適正値Cnと、顔を考慮した調光により求められた仮適正値Cfとが、発光量を調整する際の基準値となる。基準値を使った演算は、発光量を求めるにあたり顔をどの程度考慮するかという調光方針を直接反映したものとなるので、調光の方針を発光量の制御に反映させやすく、デジタルカメラの設計も容易になる。
特に、(1)式に示したように、顔を考慮しない調光により求められた仮適正値Cnと、顔を考慮した調光により求められた仮適正値Cfとの加重平均を計算することにより、適正発光量Chを求めることとすれば、発光量調整における仮適正値Cfの影響力を、パラメータαの設定ひとつで簡単に、強めたり弱めたりすることができる。第1演算手段41と第2演算手段42は、常時同じ演算式に基づく演算を行っていればよいので、複数の演算式を調光方針に応じて使い分けるものに比べ、第1演算手段41と第2演算手段42の回路構造あるいはプログラムを、シンプルなものとすることができる。また、パラメータαの設定ひとつで調光方針を変更できるので、顔領域抽出部24をはじめとする他の処理部の処理結果を、調光に反映させることも容易になる。これにより、撮影時の状況の変化に追従して、きめ細かくフラッシュの発光量を制御することが可能になる。
[ 実施形態2 ]
実施形態1のデジタルカメラは、顔の検出結果を利用して調光を行うことに問題があることを察知もしくは予測できたときに、発光量調整における仮適正値Cfの影響力を抑えることができる。しかし実際の撮影では、デジタルカメラが事前に察知もしくは予測できないような問題(例えば、顔の誤検出)も起こり得る。本実施形態のデジタルカメラは、そのような問題が発生した場合でも、発光量決定手段44により決定された発光量が、適正値を大きく外れないようにする機能を備える。外観、内部構成、発光量決定手段44以外の処理部が実行する処理は、実施形態1のデジタルカメラと同じであるので、説明を省略する。
本実施形態では、発光量決定手段44は、顔を考慮せずに調光を行った場合に求められる適正値、すなわち第1演算手段41が出力する仮適正値Cnを基準とし、その仮適正値Cnの値から判断して妥当と思われる範囲に、適正発光量Chを制限する。つまり、適正発光量Chは、固定された範囲に制限されるのではなく、仮適正値Cnに基づいて定められた範囲に制限される。
具体的には、発光量決定手段44は、次式(2)および(3)に基づく処理により、適正発光量Chを決定する。
Ck=Cn×(1−α)+Cf×α … (2)
Figure 0004808578
ここで、Ckは仮の適正発光量である。また、ULは、正常な顔検出が行われた場合であって適正値Cfが適正値Cnよりも大きくなる場合に、適正値Cfと適正値Cnの差分が取り得る値の最大値である。またLLは、正常な顔検出が行われた場合であって適正値Cfが適正値Cnよりも小さくなる場合に、適正値Cfと適正値Cnの差分が取り得る値の最大値である。ULおよびLLの値は、顔を含む被写体の調光を繰り返すことにより経験的に取得された値とする。
上記(2)式により求められる仮の適正発光量Ckは、予期せぬ状況が発生した場合には、極端に大きな値あるいは極端に小さな値となる場合もある。しかし、そのような極端な値となったときでも、上記(3)式に基づく演算により、適正発光量Chは、Cn―LLからCn+ULまでの範囲に制限される。このCn―LLという下限値およびCn+ULという上限値は、適正値Cnを基準として決定される値であるため、発光量がこの範囲である限り、フラッシュ撮影により取得される画像が極端な失敗画像となることはない。すなわち、本実施形態によれば、予期せぬ状況が発生した場合でも撮影が全く無駄になることはなく、最適ではないまでも鑑賞に堪え得る画像を取得することができる。
なお、上記例は、適正発光量Chについて上限値と下限値を定めた例であるが、上限値のみ、あるいは下限値のみを定め、極端に大きな値となってしまった場合のみ、あるいは極端に小さな値となってしまった場合のみ、値を制限するようにしてもよい。
以上、2つの実施形態を例示しながら説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、発光量の調整方法、すなわち発光量決定手段44の処理は、上記(1)(2)(3)式を用いた処理に限らず、他の演算式に基づいて発光量を決定してもよい。例えば、加重平均ではなく、二乗平均、対数平均などを求めてもよい。また、例えば、2つの基準値の中間の値よりも何%Cf寄りにする、というように基準値からの調整分を固定的に決めておいてもよい。さらには、加重平均などを求めた後に決まった調整値を加算あるいは減算するなどしてもよい。この他、仮適正値CnおよびCfを基準値とした調整を行うことによりフラッシュの適正発光量を決定する方法およびデジタルカメラは、すべて本発明の技術的範囲に属する。
本発明の一実施形態におけるデジタルカメラの概観図(通常状態) 本発明の一実施形態におけるデジタルカメラの概観図(内蔵フラッシュをポップアップした状態) 本発明の一実施形態におけるデジタルカメラの概観図(外付フラッシュを取り付けた状態) デジタルカメラの内部構成を示す図 フラッシュ制御部の構成と入出力データを示す図 画像データを領域ブロックに分割した例を示す図 第1演算手段の処理を示すフローチャート 第2演算手段の処理を示すフローチャート 画像データと顔領域と領域ブロックの関係を示す図(顔が占める割合が大きい場合:顔検出処理時) 画像データと顔領域と領域ブロックの関係を示す図(顔が占める割合が大きい場合:調光処理時) 画像データと顔領域と領域ブロックの関係を示す図(顔が占める割合が小さい場合:顔検出処理時) 画像データと顔領域と領域ブロックの関係を示す図(顔が占める割合が小さい場合:調光処理時) パラメータαの決定に用いられるLUTの一例を示す図 パラメータαの決定に用いられるLUTの他の例を示す図 パラメータαの決定に用いられるLUTのさらに他の例を示す図 パラメータαの決定に用いられるLUTのさらに他の例を示す図
符号の説明
1 デジタルカメラ、2 シャッタレリーズボタン、 3 モードダイヤル、
4 内蔵フラッシュ、 5 ホットシュー、 6フラッシュポップアップボタン、
7 外付フラッシュ、 34 システムバス、
45 調光用の画像データ、 46a,46b,46c 領域情報が示す領域、
47a,47b,47c 領域情報が示す領域に対応する領域ブロック、48 顔検出用の画像データ、
49 調光時の実際の顔の位置

Claims (16)

  1. 被写体を表す画像データを生成する撮像手段と、フラッシュを発光する発光手段と、前記撮像手段により生成された画像データに含まれる顔を検出し、該顔に相当する領域を示す領域情報を出力する顔領域抽出手段とを備え、前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用して前記フラッシュの発光量を制御するデジタルカメラであって、
    前記撮像手段により生成された画像データを対象として前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用しない演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cnを求める第1演算手段と、
    前記撮像手段により生成された画像データを対象として前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用する演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cfを求める第2演算手段と、
    前記顔領域抽出手段によって抽出された顔に相当する領域の画像全体に占める割合に基づいて設定される可変パラメータであって前記仮適正値Cfの影響力を示す可変パラメータを記憶するパラメータ記憶手段と、
    前記第1演算手段から供給される前記仮適正値Cnと前記第2演算手段から供給される前記仮適正値Cfとの加重平均を求める演算処理であって、前記パラメータ記憶手段が記憶する可変パラメータの値により演算結果に対する仮適正値Cfの影響力が変化する演算処理を実行することにより、前記フラッシュの適正発光量Chを決定する発光量決定手段とを備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 被写体を表す画像データを生成する撮像手段と、フラッシュを発光する発光手段と、前記撮像手段により生成された画像データに含まれる顔を検出し、該顔に相当する領域を示す領域情報を出力する顔領域抽出手段とを備え、前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用して前記フラッシュの発光量を制御するデジタルカメラであって、
    前記撮像手段により生成された画像データを対象として前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用しない演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cnを求める第1演算手段と、
    前記撮像手段により生成された画像データを対象として前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用する演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cfを求める第2演算手段と、
    前記顔領域抽出手段によって抽出された顔に相当する領域の位置によって異なる値に設定される可変パラメータであって前記仮適正値Cfの影響力を示す可変パラメータを記憶するパラメータ記憶手段と、
    前記第1演算手段から供給される前記仮適正値Cnと前記第2演算手段から供給される前記仮適正値Cfとの加重平均を求める演算処理であって、前記パラメータ記憶手段が記憶する可変パラメータの値により演算結果に対する仮適正値Cfの影響力が変化する演算処理を実行することにより、前記フラッシュの適正発光量Chを決定する発光量決定手段とを備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 被写体を表す画像データを生成する撮像手段と、フラッシュを発光する発光手段と、前記撮像手段により生成された画像データに含まれる顔を検出し、該顔に相当する領域を示す領域情報を出力する顔領域抽出手段とを備え、前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用して前記フラッシュの発光量を制御するデジタルカメラであって、
    前記撮像手段により生成された画像データを対象として前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用しない演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cnを求める第1演算手段と、
    前記撮像手段により生成された画像データを対象として前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用する演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cfを求める第2演算手段と、
    前記顔領域抽出手段によって検出された顔の傾きに基づいて設定される可変パラメータであって前記仮適正値Cfの影響力を示す可変パラメータを記憶するパラメータ記憶手段と、
    前記第1演算手段から供給される前記仮適正値Cnと前記第2演算手段から供給される前記仮適正値Cfとの加重平均を求める演算処理であって、前記パラメータ記憶手段が記憶する可変パラメータの値により演算結果に対する仮適正値Cfの影響力が変化する演算処理を実行することにより、前記フラッシュの適正発光量Chを決定する発光量決定手段とを備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  4. 被写体を表す画像データを生成する撮像手段と、フラッシュを発光する発光手段と、前記撮像手段により生成された画像データに含まれる顔を検出し、該顔に相当する領域を示す領域情報を出力する顔領域抽出手段とを備え、前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用して前記フラッシュの発光量を制御するデジタルカメラであって、
    前記撮像手段により生成された画像データを対象として前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用しない演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cnを求める第1演算手段と、
    前記撮像手段により生成された画像データを対象として前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用する演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cfを求める第2演算手段と、
    前記顔領域抽出手段によって検出された顔の向きに基づいて設定される可変パラメータであって前記仮適正値Cfの影響力を示す可変パラメータを記憶するパラメータ記憶手段と、
    前記第1演算手段から供給される前記仮適正値Cnと前記第2演算手段から供給される前記仮適正値Cfとの加重平均を求める演算処理であって、前記パラメータ記憶手段が記憶する可変パラメータの値により演算結果に対する仮適正値Cfの影響力が変化する演算処理を実行することにより、前記フラッシュの適正発光量Chを決定する発光量決定手段とを備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  5. 被写体を表す画像データを生成する撮像手段と、フラッシュを発光する発光手段と、前記撮像手段により生成された画像データに含まれる顔を検出し、該顔に相当する領域を示す領域情報を出力する顔領域抽出手段とを備え、前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用して前記フラッシュの発光量を制御するデジタルカメラであって、
    前記撮像手段により生成された画像データを対象として前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用しない演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cnを求める第1演算手段と、
    前記撮像手段により生成された画像データを対象として前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用する演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cfを求める第2演算手段と、
    焦点距離に基づいて設定される可変パラメータであって前記仮適正値Cfの影響力を示す可変パラメータを記憶するパラメータ記憶手段と、
    前記第1演算手段から供給される前記仮適正値Cnと前記第2演算手段から供給される前記仮適正値Cfとの加重平均を求める演算処理であって、前記パラメータ記憶手段が記憶する可変パラメータの値により演算結果に対する仮適正値Cfの影響力が変化する演算処理を実行することにより、前記フラッシュの適正発光量Chを決定する発光量決定手段とを備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  6. 被写体を表す画像データを生成する撮像手段と、フラッシュを発光する発光手段と、前記撮像手段により生成された画像データに含まれる顔を検出し、該顔に相当する領域を示す領域情報を出力する顔領域抽出手段とを備え、前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用して前記フラッシュの発光量を制御するデジタルカメラであって、
    前記撮像手段により生成された画像データを対象として前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用しない演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cnを求める第1演算手段と、
    前記撮像手段により生成された画像データを対象として前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用する演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cfを求める第2演算手段と、
    手ブレ量を検出する手ブレ手段と、
    手ブレ検出手段により検出された手ブレ量に基づいて設定される可変パラメータであって前記仮適正値Cfの影響力を示す可変パラメータを記憶するパラメータ記憶手段と、
    前記第1演算手段から供給される前記仮適正値Cnと前記第2演算手段から供給される前記仮適正値Cfとの加重平均を求める演算処理であって、前記パラメータ記憶手段が記憶する可変パラメータの値により演算結果に対する仮適正値Cfの影響力が変化する演算処理を実行することにより、前記フラッシュの適正発光量Chを決定する発光量決定手段とを備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  7. 被写体を表す画像データを生成する撮像手段と、フラッシュを発光する発光手段と、前記撮像手段により生成された画像データに含まれる顔を検出し、該顔に相当する領域を示す領域情報を出力する顔領域抽出手段とを備え、前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用して前記フラッシュの発光量を制御するデジタルカメラであって、
    前記撮像手段により生成された画像データを対象として前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用しない演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cnを求める第1演算手段と、
    前記撮像手段により生成された画像データを対象として前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用する演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cfを求める第2演算手段と、
    当該デジタルカメラから被写体までの距離を計測する測距手段と、
    該測距手段により計測された距離に基づいて設定される可変パラメータであって前記仮適正値Cfの影響力を示す可変パラメータを記憶するパラメータ記憶手段と、
    前記第1演算手段から供給される前記仮適正値Cnと前記第2演算手段から供給される前記仮適正値Cfとの加重平均を求める演算処理であって、前記パラメータ記憶手段が記憶する可変パラメータの値により演算結果に対する仮適正値Cfの影響力が変化する演算処理を実行することにより、前記フラッシュの適正発光量Chを決定する発光量決定手段とを備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  8. 前記発光量決定手段が、前記適正値Chの取り得る値を前記仮適正値Cnに基づいて制限することを特徴とする請求項1からいずれか1項記載のデジタルカメラ。
  9. 前記発光量決定手段は、前記演算の結果が仮適正値Cnに基づいて決定された所定の上限値を上回ったときには前記フラッシュの適正発光量Chを該上限値に、仮適正値Cnに基づいて決定された所定の下限値を下回ったときには前記フラッシュの適正発光量Chを該下限値に、それぞれ決定することを特徴とする請求項記載のデジタルカメラ。
  10. 被写体を表す画像データを生成する撮像手段と、フラッシュを発光する発光手段と、前記撮像手段により生成された画像データに含まれる顔を検出し、該顔に相当する領域を示す領域情報を出力する顔領域抽出手段とを備えたデジタルカメラにおいて、前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用して前記フラッシュの発光量を制御する方法であって、
    前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を取得するステップと、
    前記発光手段に予備発光を行わせるとともに該予備発光時の被写体を表す画像データを取得するステップと、
    前記予備発光の直前もしくは直後の非発光時の被写体を表す画像データを取得するステップと、
    予備発光時および非発光時に取得された前記画像データを対象として前記領域情報を利用しない演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cnを求める第1演算ステップと、
    予備発光時および非発光時に取得された前記画像データを対象として前記領域情報を利用する演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cfを求める第2演算ステップと、
    前記顔領域抽出手段によって抽出された顔に相当する領域の画像全体に占める割合に基づいて設定される可変パラメータであって前記仮適正値Cfの影響力を示す可変パラメータを取得するステップと、
    前記仮適正値Cnと前記仮適正値Cfとの加重平均を求める演算処理であって、前記可変パラメータの値により演算結果に対する仮適正値Cfの影響力が変化する演算処理を実行することにより、前記フラッシュの適正発光量Chを決定するステップとを有することを特徴とする発光量の制御方法。
  11. 被写体を表す画像データを生成する撮像手段と、フラッシュを発光する発光手段と、前記撮像手段により生成された画像データに含まれる顔を検出し、該顔に相当する領域を示す領域情報を出力する顔領域抽出手段とを備えたデジタルカメラにおいて、前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用して前記フラッシュの発光量を制御する方法であって、
    前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を取得するステップと、
    前記発光手段に予備発光を行わせるとともに該予備発光時の被写体を表す画像データを取得するステップと、
    前記予備発光の直前もしくは直後の非発光時の被写体を表す画像データを取得するステップと、
    予備発光時および非発光時に取得された前記画像データを対象として前記領域情報を利用しない演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cnを求める第1演算ステップと、
    予備発光時および非発光時に取得された前記画像データを対象として前記領域情報を利用する演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cfを求める第2演算ステップと、
    前記顔領域抽出手段によって抽出された顔に相当する領域の位置によって異なる値に設定される可変パラメータであって前記仮適正値Cfの影響力を示す可変パラメータを取得するステップと、
    前記仮適正値Cnと前記仮適正値Cfとの加重平均を求める演算処理であって、前記可変パラメータの値により演算結果に対する仮適正値Cfの影響力が変化する演算処理を実行することにより、前記フラッシュの適正発光量Chを決定するステップとを有することを特徴とする発光量の制御方法。
  12. 被写体を表す画像データを生成する撮像手段と、フラッシュを発光する発光手段と、前記撮像手段により生成された画像データに含まれる顔を検出し、該顔に相当する領域を示す領域情報を出力する顔領域抽出手段とを備えたデジタルカメラにおいて、前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用して前記フラッシュの発光量を制御する方法であって、
    前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を取得するステップと、
    前記発光手段に予備発光を行わせるとともに該予備発光時の被写体を表す画像データを取得するステップと、
    前記予備発光の直前もしくは直後の非発光時の被写体を表す画像データを取得するステップと、
    予備発光時および非発光時に取得された前記画像データを対象として前記領域情報を利用しない演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cnを求める第1演算ステップと、
    予備発光時および非発光時に取得された前記画像データを対象として前記領域情報を利用する演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cfを求める第2演算ステップと、
    前記顔領域抽出手段によって検出された顔の傾きに基づいて設定される可変パラメータであって前記仮適正値Cfの影響力を示す可変パラメータを取得するステップと、
    前記仮適正値Cnと前記仮適正値Cfとの加重平均を求める演算処理であって、前記可変パラメータの値により演算結果に対する仮適正値Cfの影響力が変化する演算処理を実行することにより、前記フラッシュの適正発光量Chを決定するステップとを有することを特徴とする発光量の制御方法。
  13. 被写体を表す画像データを生成する撮像手段と、フラッシュを発光する発光手段と、前記撮像手段により生成された画像データに含まれる顔を検出し、該顔に相当する領域を示す領域情報を出力する顔領域抽出手段とを備えたデジタルカメラにおいて、前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用して前記フラッシュの発光量を制御する方法であって、
    前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を取得するステップと、
    前記発光手段に予備発光を行わせるとともに該予備発光時の被写体を表す画像データを取得するステップと、
    前記予備発光の直前もしくは直後の非発光時の被写体を表す画像データを取得するステップと、
    予備発光時および非発光時に取得された前記画像データを対象として前記領域情報を利用しない演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cnを求める第1演算ステップと、
    予備発光時および非発光時に取得された前記画像データを対象として前記領域情報を利用する演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cfを求める第2演算ステップと、
    前記顔領域抽出手段によって検出された顔の向きに基づいて設定される設定される可変パラメータであって前記仮適正値Cfの影響力を示す可変パラメータを取得するステップと、
    前記仮適正値Cnと前記仮適正値Cfとの加重平均を求める演算処理であって、前記可変パラメータの値により演算結果に対する仮適正値Cfの影響力が変化する演算処理を実行することにより、前記フラッシュの適正発光量Chを決定するステップとを有することを特徴とする発光量の制御方法。
  14. 被写体を表す画像データを生成する撮像手段と、フラッシュを発光する発光手段と、前記撮像手段により生成された画像データに含まれる顔を検出し、該顔に相当する領域を示す領域情報を出力する顔領域抽出手段とを備えたデジタルカメラにおいて、前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用して前記フラッシュの発光量を制御する方法であって、
    前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を取得するステップと、
    前記発光手段に予備発光を行わせるとともに該予備発光時の被写体を表す画像データを取得するステップと、
    前記予備発光の直前もしくは直後の非発光時の被写体を表す画像データを取得するステップと、
    予備発光時および非発光時に取得された前記画像データを対象として前記領域情報を利用しない演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cnを求める第1演算ステップと、
    予備発光時および非発光時に取得された前記画像データを対象として前記領域情報を利用する演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cfを求める第2演算ステップと、
    焦点距離に基づいて設定される設定される可変パラメータであって前記仮適正値Cfの影響力を示す可変パラメータを取得するステップと、
    前記仮適正値Cnと前記仮適正値Cfとの加重平均を求める演算処理であって、前記可変パラメータの値により演算結果に対する仮適正値Cfの影響力が変化する演算処理を実行することにより、前記フラッシュの適正発光量Chを決定するステップとを有することを特徴とする発光量の制御方法。
  15. 被写体を表す画像データを生成する撮像手段と、フラッシュを発光する発光手段と、前記撮像手段により生成された画像データに含まれる顔を検出し、該顔に相当する領域を示す領域情報を出力する顔領域抽出手段とを備えたデジタルカメラにおいて、前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用して前記フラッシュの発光量を制御する方法であって、
    前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を取得するステップと、
    前記発光手段に予備発光を行わせるとともに該予備発光時の被写体を表す画像データを取得するステップと、
    前記予備発光の直前もしくは直後の非発光時の被写体を表す画像データを取得するステップと、
    予備発光時および非発光時に取得された前記画像データを対象として前記領域情報を利用しない演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cnを求める第1演算ステップと、
    予備発光時および非発光時に取得された前記画像データを対象として前記領域情報を利用する演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cfを求める第2演算ステップと、
    手ブレ検出手段により検出された手ブレ量に基づいて設定される可変パラメータであって前記仮適正値Cfの影響力を示す可変パラメータを取得するステップと、
    前記仮適正値Cnと前記仮適正値Cfとの加重平均を求める演算処理であって、前記可変パラメータの値により演算結果に対する仮適正値Cfの影響力が変化する演算処理を実行することにより、前記フラッシュの適正発光量Chを決定するステップとを有することを特徴とする発光量の制御方法。
  16. 被写体を表す画像データを生成する撮像手段と、フラッシュを発光する発光手段と、前記撮像手段により生成された画像データに含まれる顔を検出し、該顔に相当する領域を示す領域情報を出力する顔領域抽出手段とを備えたデジタルカメラにおいて、前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を利用して前記フラッシュの発光量を制御する方法であって、
    前記顔領域抽出手段が出力する領域情報を取得するステップと、
    前記発光手段に予備発光を行わせるとともに該予備発光時の被写体を表す画像データを取得するステップと、
    前記予備発光の直前もしくは直後の非発光時の被写体を表す画像データを取得するステップと、
    予備発光時および非発光時に取得された前記画像データを対象として前記領域情報を利用しない演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cnを求める第1演算ステップと、
    予備発光時および非発光時に取得された前記画像データを対象として前記領域情報を利用する演算を行うことにより、前記発光量の仮適正値Cfを求める第2演算ステップと、
    前記デジタルカメラから被写体までの距離を計測する測距手段により計測された距離に基づいて設定される可変パラメータであって前記仮適正値Cfの影響力を示す可変パラメータを取得するステップと、
    前記仮適正値Cnと前記仮適正値Cfとの加重平均を求める演算処理であって、前記可変パラメータの値により演算結果に対する仮適正値Cfの影響力が変化する演算処理を実行することにより、前記フラッシュの適正発光量Chを決定するステップとを有することを特徴とする発光量の制御方法。
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