JPH05236639A - 伝送線路補償装置 - Google Patents

伝送線路補償装置

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Publication number
JPH05236639A
JPH05236639A JP7233192A JP7233192A JPH05236639A JP H05236639 A JPH05236639 A JP H05236639A JP 7233192 A JP7233192 A JP 7233192A JP 7233192 A JP7233192 A JP 7233192A JP H05236639 A JPH05236639 A JP H05236639A
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JP
Japan
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transmission
reception
transmission line
signal
circuit
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Application number
JP7233192A
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English (en)
Inventor
Masanori Toi
雅則 戸井
Shigeru Narita
茂 成田
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Fuji Electric Co Ltd
Fuji Facom Corp
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Fuji Facom Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd, Fuji Facom Corp filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP7233192A priority Critical patent/JPH05236639A/ja
Publication of JPH05236639A publication Critical patent/JPH05236639A/ja
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Locating Faults (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 伝送線路に異常が発生した場合の補償機能を
充実して信頼性を高める。 【構成】 制御装置本体1との接続直前で伝送線路Lを
2系統に分岐しそれぞれに送受信回路21,22を接続
する。一方の送受信回路21を信号の送受信用に設定
し、他方の送受信回路22を受信専用に設定する。送受
信回路21を介して受信される信号および送信された信
号を他方の送受信回路22を介して取り込む。送受信回
路21,22の受信結果を比較することにより、送受信
信号の異常を検出するとともに異常の発生箇所を特定す
る。次いで送受信回路21の作動を停止させ他方の送受
信回路22を送受信用に設定変更して、引き続き信号の
送受信を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力系統や各種機器・
装置等を伝送線路を介して保護または制御する場合に用
いられ、その伝送線路系のダウンを監視し、機能を補償
する伝送線路補償装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の伝送線路補償装置は、図8に示す
ように構成されている。すなわち、装置1と外部の保護
・制御対象との間は2重化した伝送線路L,Mにより接
続され、伝送線路L,Mは、それぞれ装置1内の伝送用
の送受信回路21,22に接続されている。さらに送受
信回路21,22は、それぞれ内部線路S,Tにより保
護・制御演算回路3と接続されている。
【0003】図中の実線の矢印は、伝送線路L,Mにお
ける信号の流れを示し、具体的には電気または光信号が
用いられる。また、破線は内部線路S,Tにおける信号
の流れを示し、装置内部の演算回路上のデータがディジ
ット信号として伝送される。この装置1では、伝送線路
L,Mの何れか一方を有効にして信号の送受信に用い
る。他方については、無視して使用しないか、あるいは
ベリファィ用とする。ここでいうベリファィとは、伝送
線路L,Mから各内部線路S,Tを経てそれぞれ別ルー
トで入力されるデータを互いに比較して両者が一致する
か否かを見ることである。
【0004】以下、装置1の動作を図9に基づいて説明
する。一方の信号送受信ルートの伝送線路L、送受信回
路21、内部線路Sの何れかがダウンすると、装置1は
信号入力の有無またはベリファイの結果によりその異常
を検出する。次いで、異常が発生した信号送受信ルート
の内部線路Sとの信号送受信を停止し、以後、残りの正
常なルートの伝送線路M、送受信回路22、内部線路T
のみを用いて信号の送受信を続ける。また、異常検出と
同時に、装置1は異常発生を示す接点信号を出力すると
ともに、表示ランプを点灯する。また、従来は、図8,
9のように伝送ルートを2重化することなく伝送線路補
償装置を簡略化することもある。特に、電力系統の場合
は図8,9における伝送線路L,Mが数十kmにも及ぶ
ため、簡略化は設備費の大幅な削減になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
伝送線路補償装置には、次のような問題点がある。 (1)受信信号については、その信号入力の有無や内容
の妥当性のチェックが可能なものの、送信データの妥当
性についてはチェックすることができなかった。 (2)受信信号から伝送ルートの異常が検出された場
合、そのままでは発生箇所の特定ができず復旧時間が遅
れる。 (3)また、伝送ルートの2重化を省略すると設備費の
削減が可能であるものの、その場合は伝送ルート上に異
常が発生しても発生箇所が特定できず復旧が長引くこと
があり、その間、信号の伝送機能がダウンしたままとな
る。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、送信信号の内容
のチェックを可能にするとともに、受信信号から伝送線
路上の異常発生箇所の特定を容易にして、速やかな復旧
を可能にした伝送線路補償装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の本発明は、制御対象と制御装置本体との間に
接続された伝送線路系の異常を検出して伝送線路の機能
を補償する伝送線路補償装置において、制御装置本体と
の接続直前で2系統に分岐された伝送線路と、分岐され
た両伝送線路の制御装置本体側端部にそれぞれ接続され
た送受信回路と、一方の送受信回路を信号の送受信用に
設定し、他方の送受信回路を受信専用に設定する手段
と、一方の送受信回路を介して受信される信号および送
信された信号を他方の送受信回路を介して取り込み、送
受信信号の異常を検出する手段とを備えたことを特徴と
する。
【0008】第2の発明は、第1の発明において、一方
の送受信回路から伝送線路へ送出された送信信号の異常
が検出されたら、信号の送受信用に設定されていた一方
の送受信回路の作動を停止し、受信専用に設定されてい
た他方の送受信回路を送受信用に設定変更する手段とを
備えたことを特徴とする。
【0009】第3の発明は、制御対象と制御装置本体と
の間に2重化されて接続された伝送線路系の異常を検出
して伝送線路の機能を補償する伝送線路補償装置におい
て、伝送線路ごとに制御装置本体との接続直前でそれぞ
れ2系統に分岐された伝送線路と、分岐された伝送線路
の制御装置本体側端部にそれぞれ接続された送受信回路
と、伝送線路ごとに、一方の送受信回路を信号の送受信
用に設定し、他方の送受信回路を受信専用に設定する手
段と、伝送線路ごとに、一方の送受信回路を介して受信
される信号および送信された信号を他方の送受信回路を
介して取り込み、送受信信号の異常を検出する手段と、
伝送線路ごとに、一方の送受信回路から伝送線路へ送出
された送信信号の異常が検出されたら、信号の送受信用
に設定されていた一方の送受信回路の作動を停止させ、
受信専用に設定されていた他方の送受信回路を送受信用
に設定変更する手段と、一方の伝送線路を通常の作動用
に設定するとともに、他方の伝送線路を休止用に設定す
る手段と、作動中の伝送線路を介して制御対象側から送
られてきた受信信号の異常が検出されたら、それまで作
動用に設定されていた伝送線路を休止し、他方の伝送線
路を作動用に設定変更する手段とを備えたことを特徴と
する。
【0010】第4の発明は、制御対象と制御装置本体と
の間に2重化されて接続された伝送線路系の異常を検出
して伝送線路の機能を補償する伝送線路補償装置におい
て、制御装置本体との接続側で2系統に分岐された伝送
線路と、分岐された伝送線路の制御装置本体側端部にそ
れぞれ接続された送受信回路と、一方の送受信回路を信
号の送受信用に設定し、他方の送受信回路を受信専用に
設定する手段と、一方の送受信回路において受信される
信号および送信された信号を他方の送受信回路を介して
取り込み、送受信信号の異常を検出する手段と、一方の
送受信回路から伝送線路へ送出された送信信号の異常が
検出されたら、信号の送受信用に設定されていた一方の
送受信回路の作動を停止し、受信専用に設定されていた
他方の送受信回路を送受信用に設定変更する手段と、両
送受信回路と両伝送線路との間に設置され、両送受信回
路を伝送線路のどちらか一方に切り換え可能に接続する
スイッチと、作動中の伝送線路を介して制御対象側から
送られてきた受信信号の異常が検出されたら、スイッチ
を切り換える手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】第1の発明においては、伝送線路が制御装置本
体との接続直前で2系統に分岐され、その制御装置本体
側端部にそれぞれ送受信回路が接続される。送受信回路
の一方は信号の送受信用に設定され、他方は受信専用に
設定される。一方の送受信回路を介して受信される信号
および送信された信号は他方の送受信回路を介して取り
込まれ、送受信信号の異常が検出される。
【0012】第2の発明においては、第1の発明で一方
の送受信回路から伝送線路へ送出された送信信号の異常
が検出されると、信号の送受信用に設定されていた一方
の送受信回路の作動が停止し、受信専用に設定されてい
た他方の送受信回路が送受信用に設定変更される。
【0013】第3の発明においては、2重化された伝送
線路が制御装置本体との接続直前でそれぞれ2系統に分
岐され、さらにその制御装置本体側端部にそれぞれ送受
信回路が接続される。さらに、伝送線路ごとに、送受信
回路の一方は信号の送受信用に設定され、他方は受信専
用に設定される。一方の送受信回路において受信される
信号および送信された信号は他方の送受信回路を介して
取り込まれて、送受信信号の異常が検出される。伝送線
路ごとに、送信信号の異常が検出されると、信号の送受
信用に設定されていた一方の送受信回路の作動が停止
し、受信専用に設定されていた他方の送受信回路が送受
信用に設定変更される。
【0014】また、一方の伝送線路が通常の作動用に、
他方の伝送線路が休止用に設定される。作動中の伝送線
路を介して制御対象側から送られて受信信号の異常が検
出されると、それまで作動用に設定されていた伝送線路
が休止し、他方の伝送線路が作動用に設定変更される。
【0015】第4の発明においては、制御装置本体と接
続される伝送線路が2系統に分岐され、その制御装置本
体側端部にそれぞれ送受信回路が接続される。送受信回
路の一方は信号の送受信用に設定され、他方は受信専用
に設定される。一方の送受信回路において受信される信
号および送信された信号は他方の送受信回路を介して取
り込まれて、送受信信号の異常が検出される。送信信号
の異常が検出されると、信号の送受信用に設定されてい
た一方の送受信回路の作動が停止し、受信専用に設定さ
れていた他方の送受信回路が送受信用に設定変更され
る。
【0016】両送受信回路と両伝送線路との間に設置さ
れたスイッチにより、両送受信回路は伝送線路の何れか
一方に切り換え可能に接続される。作動中の伝送線路を
介して制御対象側から送られた受信信号の異常が検出さ
れると、スイッチが切り換えられて、両送受信回路は他
方の伝送線路に接続されて信号の送受信が継続される。
【0017】
【実施例】以下、図に沿って本発明の実施例を説明す
る。図1は第1の発明の実施例を示すブロック図であ
る。図において、1は伝送線路補償装置本体であり、本
体1と外部の保護・制御対象との間は伝送線路Lにより
接続されている。この本体1は図示しない制御装置本体
の入出力回路に相当するとともに、伝送線路Lについて
の補償装置として機能する。伝送線路Lは、本体1の直
前の分岐点Pで伝送線路L1,L2に分岐されて本体1
内の送受信回路21,22にそれぞれ接続されている。
送受信回路21,22は、保護・制御演算回路3と内部
線路S1,S2により接続されている。
【0018】図中の実線の矢印は、伝送線路L1,L2
における信号の流れを示し、具体的には電気または光信
号が用いられる。また、破線は内部線路S1,S2にお
ける信号の流れを示し、装置内部の演算回路上のデータ
がディジット信号として伝送される。次に本体1の動作
を説明する。外部の保護・制御対象に対しては、図示さ
れているように、保護・制御演算回路3、内部線路S
1、送受信回路21、伝送線路L1,伝送線路Lからな
る主ルートを介して双方向の信号の送受信がおこなわれ
る。
【0019】また、分岐点Pを通過する信号は、伝送線
路L2、送受信回路22、内部線路S2からなる一方向
の受信専用ルートを経て保護・制御演算回路3へ入力さ
れる。すなわち、保護・制御演算回路3は、送受信回路
21を経由した主ルートにより信号の送受信をするとと
もに、送受信回路22を経由した受信専用ルートにより
送受信信号の監視をする。保護・制御演算回路3におけ
る信号の異常を判定する基準は以下のようになる。
【0020】(1)主ルート、受信専用ルートともに信
号が一定時間受信されないかまたは受信された信号の内
容が不良であり、かつ主ルートから送信した信号が受信
専用ルートで正しく受信できる場合は、伝送線路Lが異
常である。 (2)主ルート、受信専用ルートを介してそれぞれ受信
した信号のベリファイが不一致である場合は、分岐点P
よりも本体1側の両ルートのどちらかに異常がある。 (3)受信専用ルートで信号が正しく受信されても、主
ルートで信号が正しく受信されない場合は、主ルートに
異常がある。 (4)主ルートで信号が正しく受信されても、受信専用
ルートで信号が正しく受信されない場合は、受信専用ル
ートに異常がある。
【0021】特に、この実施例では、受信される信号に
よる伝送線路L以遠の異常だけでなく、送受信回路21
から送信された信号による内部線路S1、送受信回路2
1、伝送線路L1のダウンにより発生する信号異常につ
いてもルートとして検出することができる。なお、図で
は、分岐点Pの位置を本体1の外部としたが、本体1の
内部にすることも可能である。
【0022】図2は第2の発明の実施例を示すブロック
図である。この実施例は、図1における内部線路S1に
障害が発生した場合を示す。障害発生直前までは、図1
に示されるように内部線路S1、送受信回路21および
伝送線路L1からなる主ルートを介して信号の送受信が
行われるとともに、内部線路S2、送受信回路22およ
び伝送線路L2からなる受信専用ルートを介して送受信
信号を取り込み異常の有無を監視している。
【0023】ここで、図2に示すように内部線路S1に
障害が発生すると、保護・制御演算回路3が信号の異常
を検出して、それまで信号の送受信をしていた主ルート
をロックする。同時にそれまで受信専用であった内部線
路S2、送受信回路22および伝送線路L2からなるル
ートを送受信用に設定変更して伝送機能の補償をする。
また、障害の発生箇所が分岐点Pより相手側の伝送線路
Lであれば、本体1における信号の送受信そのものを停
止する。同時にこれらの異常が検出された時は、外部に
対して、異常発生の報知信号や、接点信号等を出力す
る。
【0024】図3は第3の発明の実施例を示すブロック
図である。この実施例は、図1の実施例の伝送線路を2
重化したものである。すなわち、新たに伝送線路M、伝
送線路M1,M2、送受信回路23,24、内部線路T
1,T2を増設したものである。このように2重化した
ことにより、初めは伝送線路M側の伝送ルートを休止さ
せるとともに伝送線路L側の伝送ルートを作動させて信
号伝送をおこなう。この場合も、図1,2の実施例のよ
うに伝送線路L1を主ルートとし、分岐点Pよりも本体
1側で障害が発生すると、送受信回路21,22を切り
換えて伝送機能を補償する。
【0025】さらに、分岐点P以遠の伝送線路Lで障害
が発生した場合は、伝送線路L側のルートを休止させる
とともに伝送線路M側のルートを作動させて、同様に信
号伝送を継続する。この実施例は伝送線路を2重化した
ことにより、図1,2の実施例よりも信頼性が増す。な
お、図中の伝送線路M上のQは分岐点である。
【0026】図4は第4の発明の第1の実施例を示すブ
ロック図である。この実施例も、図1の実施例の伝送線
路を2重化したものである。すなわち、図1の実施例の
分岐点Pよりも制御対象側に切り換えスイッチ4を設置
しておき、保護・制御演算回路3の指令により伝送線路
Lと伝送線路Mとの接続を切り換える。この実施例で
は、初めにスイッチ4を伝送線路L側に切り換えて伝送
線路L側の伝送ルートにより信号伝送をおこなう。分岐
点Pよりも本体1側で図1と同様に障害が検出される
と、主ルートを送受信回路21から送受信回路22へ切
り換える。
【0027】また、分岐点P以遠の伝送線路Lで障害が
発生した場合は、スイッチ4を切り換えて伝送線路L側
の伝送ルートを休止させるとともに伝送線路M側の伝送
ルートを作動させて信号伝送を継続する。この実施例は
伝送線路を2重化したにもかかわらず、送受信回路が1
対だけですみ、図3の実施例よりも構成が簡単になる。
【0028】図5は第4の発明の第2の実施例を示すブ
ロック図である。この実施例は、スイッチ5の位置を分
岐点P,Qよりも本体1側へ接続したものであり、他の
構成および動作は図4の第1の実施例と同一である。
【0029】図6は第4の発明の第3の実施例を示すブ
ロック図である。この実施例は、図4の第1の実施例の
変形であり、受信専用ルートの送受信回路22は、スイ
ッチ6を介さずに常時、伝送線路L,Mと接続されてい
る。
【0030】図7は、多端子型故障点標定装置について
の保護・制御システムに第1および第2の発明を適用し
た例を示す図である。図において25は送電線を示し、
送電線25の所定間隔ごとに電流、電圧を測定するCT
/PT26が設置される。測定された電流、電圧の値は
データ送信装置27に取り込まれ、送信信号に変換され
てから伝送線路7を介し、中央の伝送分岐装置29へ送
られる。ここで、伝送線路7が分岐されて伝送線路7
1,72となり中央演算装置30内の送受信回路31,
32と接続されている。
【0031】さらに、送受信回路31,32は、それぞ
れ内部線路73,74を介して標定演算回路33と接続
されている。標定演算回路33は、上述した各実施例に
おける保護・制御演算回路3に相当する。これらの伝送
線路71,72と内部線路73,74とにより主ルート
と受信専用ルートが設定される。伝送分岐装置29から
送出された信号は、これらのルートを経て標定演算回路
33へ入力されるとともに、そのルートの異常が検出さ
れ、一方がダウンしたら他方に切り換えられる。
【0032】このように標定演算回路33は、本来の標
定機能とは別に、伝送分岐装置29から標定演算回路3
3までの伝送ルートの異常検出およびルート切り換えの
制御をおこなう。さらに、この標定演算回路33からの
出力は、出力機能部34により、ディスプレイ出力、外
部接点出力、プリンタ出力等として外部へ出力される。
なお、中央演算装置30としては、パソコン、配電盤等
が使用される。また、図中のFは、送電線25上の異常
発生箇所である。
【0033】以上のようにこの発明の実施例では、制御
対象と制御装置本体との間を単一の伝送線路により接続
した場合、制御装置本体内部の入出力回路部の伝送ルー
トを2系統にしておき、自装置からの送信信号をモニタ
して、異常が検出されれば、伝送ルートを切り換えて信
号伝送機能を補償するようにしたものであり、従来の装
置に比べて信頼性を向上することができる。また、さら
に制御対象と制御装置本体との間を2重化した伝送線路
により接続した場合も、同様に自装置からの送信信号を
モニタして、異常検出時に伝送ルートを切り換えるとと
もに、外部の伝送線路に異常が発生した場合も伝送線路
を切り換えるようにしたことにより、さらに信頼性を増
すことができる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように第1の発明によれば、
伝送線路を制御装置本体との接続直前で2系統に分岐
し、その制御装置本体側端部にそれぞれ送受信回路を接
続し、送受信回路の一方を信号の送受信用に設定し、他
方を受信専用に設定する。それにより、一方の送受信回
路を介して受信される信号および送信された信号を他方
の送受信回路を介して取り込み、送受信信号の異常を検
出する。その結果、従来は不可能であった自装置からの
送出信号のモニタが可能になり、異常発生箇所の特定が
可能になる。
【0035】第2の発明によれば、第1の発明で一方の
送受信回路から伝送線路へ送出された送信信号の異常を
検出すると、信号の送受信用に設定されていた一方の送
受信回路の作動を停止して、受信専用に設定されていた
他方の送受信回路を送受信用に設定変更する。それによ
り、自装置内で信号送受信部の系統に異常が発生して
も、直ちに他方の側の信号送受信部に切り換えられ、信
号の送受信が続けられる。その結果、2重化されてない
伝送線路の場合でも、送受信回路部分の故障に対する補
償機能が得られて、信頼性が向上する。
【0036】第3の発明によれば、伝送線路を2重化し
た場合も、第1,第2の発明と同様に伝送線路ごとに送
受信回路部分の故障に対する補償機能を付加するととも
に、伝送線路間でも他の線路の機能を補償することによ
り、さらに伝送ルートの信頼性を向上させることができ
る。
【0037】第4の発明によれば、2重化した場合に、
装置本体内の送受信回路を第1、第2の発明と同様に2
系統にして、装置と2系統の伝送線路とをスイッチによ
り切り換えるようにしたことにより、第3の発明よりも
装置内の構成が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】第2の発明の実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】第3の発明の実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】第4の発明の第1の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】第4の発明の第2の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】第4の発明の第3の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】第1および第2の発明の実施例を具体的な制御
装置に適用した例を示すブロック図である。
【図8】従来例を示すブロック図である。
【図9】従来例の動作を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1 伝送線路補償装置本体 3 保護・制御演算回路 4 スイッチ 5 スイッチ 6 スイッチ 21 送受信回路 22 送受信回路 23 送受信回路 24 送受信回路 L 伝送線路 L1 伝送線路 L2 伝送線路 M 伝送線路 M1 伝送線路 M2 伝送線路 P 分岐点 Q 分岐点 S1 内部線路 S2 内部線路 T1 内部線路 T2 内部線路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象と制御装置本体との間に接続さ
    れた伝送線路系の異常を検出して伝送線路の機能を補償
    する伝送線路補償装置において、 制御装置本体との接続直前で2系統に分岐された伝送線
    路と、 分岐された両伝送線路の制御装置本体側端部にそれぞれ
    接続された送受信回路と、 一方の送受信回路を信号の送受信用に設定し、他方の送
    受信回路を受信専用に設定する手段と、 一方の送受信回路を介して受信される信号および送信さ
    れた信号を他方の送受信回路を介して取り込み、送受信
    信号の異常を検出する手段と、 を備えたことを特徴とする伝送線路補償装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の伝送線路補償装置におい
    て、 一方の送受信回路から伝送線路へ送出された送信信号の
    異常が検出されたら、信号の送受信用に設定されていた
    一方の送受信回路の作動を停止し、受信専用に設定され
    ていた他方の送受信回路を送受信用に設定変更する手段
    と、 を備えたことを特徴とする伝送線路補償装置。
  3. 【請求項3】 制御対象と制御装置本体との間に2重化
    されて接続された伝送線路系の異常を検出して伝送線路
    の機能を補償する伝送線路補償装置において、 伝送線路ごとに、制御装置本体との接続直前でそれぞれ
    2系統に分岐された伝送線路と、 分岐された伝送線路の制御装置本体側端部にそれぞれ接
    続された送受信回路と、 伝送線路ごとに、一方の送受信回路を信号の送受信用に
    設定し、他方の送受信回路を受信専用に設定する手段
    と、 伝送線路ごとに、一方の送受信回路を介して受信される
    信号および送信された信号を他方の送受信回路を介して
    取り込み、送受信信号の異常を検出する手段と、 伝送線路ごとに、一方の送受信回路から伝送線路へ送出
    された送信信号の異常が検出されたら、信号の送受信用
    に設定されていた一方の送受信回路の作動を停止させ、
    受信専用に設定されていた他方の送受信回路を送受信用
    に設定変更する手段と、 一方の伝送線路を通常の作動用に設定するとともに、他
    方の伝送線路を休止用に設定する手段と、 作動中の伝送線路を介して制御対象側から送られてきた
    受信信号の異常が検出されたら、それまで作動用に設定
    されていた伝送線路を休止し、他方の伝送線路を作動用
    に設定変更する手段と、 を備えたことを特徴とする伝送線路補償装置。
  4. 【請求項4】 制御対象と制御装置本体との間に2重化
    されて接続された伝送線路系の異常を検出して伝送線路
    の機能を補償する伝送線路補償装置において、 制御装置本体との接続側で2系統に分岐された伝送線路
    と、 分岐された伝送線路の制御装置本体側端部にそれぞれ接
    続された送受信回路と、 一方の送受信回路を信号の送受信用に設定し、他方の送
    受信回路を受信専用に設定する手段と、 一方の送受信回路において受信される信号および送信さ
    れた信号を他方の送受信回路を介して取り込み、送受信
    信号の異常を検出する手段と、 一方の送受信回路から伝送線路へ送出された送信信号の
    異常が検出されたら、信号の送受信用に設定されていた
    一方の送受信回路の作動を停止し、受信専用に設定され
    ていた他方の送受信回路を送受信用に設定変更する手段
    と、 両送受信回路と両伝送線路との間に設置され、両送受信
    回路を伝送線路のどちらか一方に切り換え可能に接続す
    るスイッチと、 作動中の伝送線路を介して制御対象側から送られてきた
    受信信号の異常が検出されたら、スイッチを切り換える
    手段と、 を備えたことを特徴とする伝送線路補償装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013185626A (ja) * 2012-03-07 2013-09-19 Fuji Heavy Ind Ltd レンジ検出スイッチ

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JP2013185626A (ja) * 2012-03-07 2013-09-19 Fuji Heavy Ind Ltd レンジ検出スイッチ

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