JP3223773B2 - 回線通信システムおよび回線通信方法 - Google Patents

回線通信システムおよび回線通信方法

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JP3223773B2
JP3223773B2 JP31203095A JP31203095A JP3223773B2 JP 3223773 B2 JP3223773 B2 JP 3223773B2 JP 31203095 A JP31203095 A JP 31203095A JP 31203095 A JP31203095 A JP 31203095A JP 3223773 B2 JP3223773 B2 JP 3223773B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信回線、例え
ば、環状シリアル回線に中央処理装置および端末装置を
接続し、中央処理装置または端末装置が環状シリアル回
線から離脱することが可能な回線通信システムおよび回
線通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の環状シリアル回線通信システムに
ついて図を用いて説明する。図7は、従来の環状シリア
ル回線通信システムのデータ通信の構成を示すブロック
図である。図7において、701は端末装置703、7
05、707との通信をする中央処理装置、709は環
状シリアル回線、702、704、706、708は中
央処理装置701および端末装置703、705、70
7が環状シリアル回線709から離脱するときに上記装
置701、703、705、707をバイパスするバイ
パス装置、713、715、717は環状シリアル回線
709とは別個に設け、中央処理装置701が環状シリ
アル回線709から離脱するとき出力する離脱要求を通
知する制御信号を伝送する制御用回線である。
【0003】つぎに、動作について説明する。まず、中
央処理装置701が端末装置707に通信する場合につ
いて説明する。中央処理装置701からアドレスとフレ
ームにより形成される通信データを、環状シリアル回線
709に送出する。ここで、アドレスとはこの場合端末
装置707を指定するビット列であり、フレームとは端
末装置707へ与える命令、情報等のビット列である。
このとき、通信データは環状シリアル回線709を反時
計回りの方向に伝送されているものとする。通信データ
を受取った端末装置703は、通信データのアドレスを
参照し、自装置703宛の通信データでないことを確認
する。その後、端末装置705にこの通信データを送出
する。端末装置705は、端末装置703と同様の処理
をし、端末装置707にこの通信データを送出する。端
末装置707では、入力した通信データのアドレスを参
照し、自装置707宛の通信データであると確認し、通
信データのフレーム部分を複写する。その後、中央処理
装置701に通信データを送出し、中央処理装置701
は自装置701が送出した通信データであることを確認
してこの通信データを削除する。
【0004】つぎに、中央処理装置701が環状シリア
ル回線709から離脱する場合について説明する。中央
処理装置701が環状シリアル回線709から離脱する
ことを通知する制御信号を制御用回線713、715、
717を通して伝送する。そして、バイパス装置702
を閉路しバイパスさせることにより、中央処理装置70
1を環状シリアル回線709から離脱させる。制御信号
を受取った端末装置703、705、707は一定時間
環状シリアル回線709に発生するノイズを無視する。
【0005】上述の説明では、中央処理装置701が通
信データを送出する場合について説明したが、端末装置
703、705、707が通信データを送出する構成で
もよい。さらに、アクセス権を授受するトークンを環状
シリアル回線709を巡回させて、トークンを受信しア
クセス権のあるとき通信データを送出するトークンアク
セスと呼ばれる構成にしてもよい。また、中央処理装置
701が環状シリアル回線709から離脱することを制
御用回線713、715、717を通して伝送する構成
について説明したが、制御用回線713、715、71
7がなく、フレーム部分に特定の情報をもつ通信データ
を各端末装置703、705、707に送出しても同様
の動作を実現できる。このような従来の例としては、特
開平6−303277号公報や1984年オーム社出版
の電気情報通信学会編「データ通信ハンドブック」の第
258頁〜第265頁に記載されているものがあげられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のような環状シリ
アル回線通信システムでは以下のような問題があった。
制御用回線713、715、717を用いたシステムの
場合には、環状シリアル回線709の他に制御用回線7
13、715、717が必要となるために、配線が煩雑
になるという問題があった。また、フレーム部分に特定
の情報をもつ通信データを送出するシステムの場合に
は、中央処理装置701が環状シリアル回線709から
離脱することを通知する通信データを送出するときあら
かじめ定められた形式の通信データ即ちフレーム部分に
特定の情報をもつ通信データを各端末装置703、70
5、707宛送出しなくてはならない。したがって、全
ての端末装置に対して通信データを送出する必要がある
ので、端末装置の接続台数が増えるに従い、通信データ
が全ての端末装置に受理されたことを確認する時間が増
えていくという問題があった。また、通信データが冗長
なデータとなりデータ処理に負荷がかかるという問題が
あった。また、端末装置705が故障した場合、環状シ
リアル回線709から該装置705を切り離し、該回線
709に悪影響を及ぼさないようにするためバイパス装
置706を用いている。そして、バイパス装置706が
シリアル回線709と端末装置705を切り離す際、機
械的な影響によりシリアル回線709にノイズを送出し
てしまう。したがって、通信データに影響を与えてしま
うという問題があった。
【0007】この発明は上述のような課題を解決するた
めになされたもので、特定の情報即ち冗長なデータ部分
がなく、中央処理装置および端末装置の負荷を軽減し、
中央処理装置および端末装置が回線通信路から離脱する
とき発生するノイズの影響を無視でき、かつ、応答性の
よい回線通信システムおよび回線通信方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る回線通信
システムは、中央処理装置が出力する通信データを回線
通信路を介して端末装置が入力し、上記中央処理装置に
上記回線通信路からの離脱要求が発生したとき上記中央
処理装置を上記回線通信路からバイパスする回線通信シ
ステムにおいて、上記中央処理装置は、通信要求および
離脱要求がないときキャリアを出力するキャリア送出手
段と、通信要求があるとき通信データを出力するデータ
送信手段とを有し、上記端末装置は、上記通信データお
よびキャリアを入力するデータ受信手段と、上記キャリ
アの有無を検出するキャリア検出手段と、上記通信デー
タを処理するデータ処理手段と、上記通信データおよび
キャリアを下流に出力するデータ送信手段と、上記キャ
リアの所定時間の中断に基づいて上記中央処理装置の離
脱要求を認識する認識手段とを有するものである。
【0009】また、上記中央処理装置は、通信要求およ
び離脱要求がないときキャリアを出力するキャリア送出
手段と、通信要求があるとき通信データを出力するデー
タ送信手段とを有し、上記端末装置は、上記通信データ
およびキャリアを入力するデータ受信手段と、上記キャ
リアの有無を検出するキャリア検出手段と、上記通信デ
ータを処理するデータ処理手段と、上記通信データおよ
びキャリアを下流に出力するデータ送信手段と、上記通
信データおよびキャリアがいずれもないとき上記中央処
理装置の離脱要求を認識する認識手段とを有するもので
ある。
【0010】また、中央処理装置が出力する通信データ
を環状の回線通信路を介して端末装置が入力し、上記中
央処理装置に上記回線通信路からの離脱要求が発生した
とき上記中央処理装置を上記回線通信路からバイパス
し、上記端末装置に上記回線通信路からの離脱要求が発
生したとき上記端末装置を上記回線通信路からバイパス
する回線通信システムにおいて、上記中央処理装置は、
通信データおよびキャリアを入力するデータ受信手段
と、上記キャリアの有無を検出するキャリア検出手段
と、上記通信データを処理するデータ処理手段と、通信
要求があるとき通信データを出力するデータ送信手段
と、上記通信要求がなくかつ自らの離脱要求がないとき
キャリアを出力するキャリア送出手段と、上記キャリア
の所定時間の中断に基づいて上流の上記端末装置の離脱
要求を認識する認識手段とを有し、上記端末装置は、上
記通信データおよびキャリアを入力するデータ受信手段
と、上記キャリアの有無を検出するキャリア検出手段
と、上記通信データを処理するデータ処理手段と、上記
通信データを下流に出力するデータ送信手段と、自らの
離脱要求がないときキャリアを出力するキャリア送出手
段と、上記キャリアの所定時間の中断に基づいて上流の
上記中央処理装置および端末装置の離脱要求を認識する
認識手段とを有するものである。
【0011】また、中央処理装置のキャリア送出手段
は、キャリア検出手段により上流の端末装置から出力さ
れたキャリアを検出し、通信要求がなくかつ自らの離脱
要求がないときキャリアを出力するようにし、端末装置
のキャリア送出手段は、キャリア検出手段により上流の
端末装置または中央処理装置から出力されたキャリアを
検出し、かつ自らの離脱要求がないときキャリアを出力
するようにしたものである。
【0012】また、認識手段により離脱要求を認識した
とき、この認識手段を有する装置のデータ送信手段は一
定の時間通信データを出力しないようにしたものであ
る。
【0013】また、認識手段により離脱要求を認識した
とき、この認識手段を有する装置のデータ処理手段は一
定の時間入力した通信データを無視するようにしたもの
である。
【0014】さらにまた、この発明に係る回線通信方法
は、中央処理装置は、通信要求および回線通信路からの
離脱要求がないときキャリアを出力するステップと、上
記通信要求があるとき通信データを出力するステップ、
上記離脱要求に基づいて上記中央処理装置を上記回線通
信路からバイパスするステップとを含み、端末装置は、
上記通信データおよびキャリアを上記回線通信路を介し
て入力するステップと、上記通信データを処理するステ
ップと、上記キャリアの有無を検出するステップと、上
記キャリアの所定時間の中断に基づいて上記中央処理装
置の離脱要求を認識するステップと、上記通信データお
よびキャリアを上記回線通信路を介して下流に出力する
ステップとを含むものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1について
図を用いて説明する。図1は、この発明に係る実施の形
態1の環状シリアル回線通信システムの構成を示すブロ
ック図である。図1において、101は端末装置10
3、105、107との通信をする中央処理装置であ
る。中央処理装置101は、キャリアを出力するキャリ
ア送出手段112、通信データの出力をするデータ送信
手段113bと通信データおよびキャリアを入力するデ
ータ受信手段113cとからなるデータ送受信手段11
3、キャリア送出手段112が出力するキャリアの出力
制御およびデータ送受信手段113が出力する通信デー
タの出力制御をする通信制御手段111、キャリア検出
手段114、データ送受信手段113およびキャリア検
出手段114から入力される入力データを処理するデー
タ処理手段115、タイマ116により構成されてい
る。
【0016】端末装置105は、通信データおよびキャ
リアを入力するデータ受信手段153cとデータ受信手
段153cが入力した通信データおよびキャリアを出力
するデータ送信手段153bとからなるデータ送受信手
段153、データ送受信手段153が出力するキャリア
および通信データの出力制御をする通信制御手段15
1、キャリア検出手段154、データ送受信手段153
およびキャリア検出手段154から入力される入力デー
タを処理するデータ処理手段155、中央処理装置10
1の離脱要求を認識する認識手段155b、タイマ15
6により構成されている。
【0017】109は回線通信路であり光ファイバによ
り形成された環状シリアル回線、102、104、10
6および108は中央処理装置101および端末装置1
03、105、107が環状シリアル回線109から離
脱するときに環状シリアル回線109をバイパスするバ
イパス装置である。バイパス装置102は、定常時には
導通接点121とスイッチ123が接続しており、中央
処理装置101の離脱時にはバイパス接点122とスイ
ッチ123が接続するように形成されている。ここで、
各端末装置103、105、107は各々同様の構成と
なっている。また、各バイパス装置102、104、0
16、108は各々同様の構成となっている。図1の環
状シリアル回線通信システムにおいては、環状シリアル
回線109を反時計周りに信号即ちキャリアと通信デー
タが流れているものとし、信号を受信する装置に対して
信号を送信する装置を上流側の装置と呼ぶ。なお、回線
通信路は、光ファイバでなく電気信号を伝送する伝送ラ
インであってもよい。
【0018】つぎに、動作について説明する。中央処理
装置101が端末装置105に対し通信する通常の場合
について説明する。このとき、中央処理装置101の通
信制御手段111は、キャリア送出手段112およびデ
ータ送受信手段113を以下のように制御する。通信制
御手段111に通信データの通信要求および中央処理装
置101の環状シリアル回線109からの離脱要求がな
いときには、キャリア送出手段112は常時環状シリア
ル回線109にキャリアを出力する。そして、通信制御
手段111に通信データの通信要求があったときには、
キャリア送出手段112はキャリアの出力を停止し、デ
ータ送受信手段113は通信データを出力する。そし
て、キャリア送出手段112は、データ送受信手段11
3からの通信データの出力が終り次第キャリアの出力を
再開する。ここで、キャリアとは0と1が交互に並んだ
ビット列である。また、通信データとは、装置を指定す
るアドレスを示すビット列と、命令や情報の内容即ちフ
レームを示すビット列とにより形成される。
【0019】中央処理装置101が出力した信号は、環
状シリアル回線109を通って端末装置103に入力さ
れる。端末装置103は、入力した信号を下流の端末装
置105に出力する。つまり、入力した信号がキャリア
のときはそのキャリアをそのまま下流の端末装置105
に出力し、入力した信号が通信データのときはその通信
データのアドレスを参照し、自装置103宛の通信デー
タでないことを確認して、この通信データを下流の端末
装置105に出力する。
【0020】端末装置103が出力した信号は、環状シ
リアル回線109を通って端末装置105に入力され
る。このとき、端末装置105の通信制御手段151
は、データ送受信手段153を以下のように制御する。
端末装置105に入力した信号は、まずキャリア検出手
段154の検出結果に基づいて、キャリアであるか通信
データであるかの判別が行われ、その後端末装置105
はそれに応じた処理を実行する。つまり、通信制御手段
151が端末装置105に入力した信号がキャリアであ
ることを認識したとき、キャリア検出手段154はキャ
リアを検出したという結果をデータ処理手段155に出
力し、データ送受信手段153は入力したものと同じ信
号即ちキャリアを下流の端末装置107に出力する。ま
た、通信制御手段151が端末装置105に入力した信
号が通信データであることを認識したとき、データ送受
信手段153で入力した通信データのアドレスを確認
し、この通信データが自装置105宛の通信データであ
ることがわかる。ついで、この通信データのフレーム部
分を複写し、データ処理手段155でフレーム部分の内
容に基づいて処理する。その後、データ送受信手段15
3は、入力したものと同じ通信データを下流の端末装置
107に出力する。
【0021】端末装置105が出力した信号は、環状シ
リアル回線109を通って端末装置107に入力され
る。端末装置107は、端末装置103と同様の動作を
し、入力した信号を下流の中央処理装置101に出力す
る。ここで、端末装置103、107の動作については
詳述していないが、その動作は、通信データが自装置1
05宛の通信データであるのでフレーム部分を複写する
こと以外は端末装置105の動作と同様である。端末装
置107が出力した信号は、環状シリアル回線109を
通って中央処理装置101に入力される。中央処理装置
101は、受信したキャリアについてはこれを削除し、
また、受信した通信データについては自装置が出力した
通信データであることを確認しこれをを削除する。この
ように、環状シリアル回線109上には中央処理装置1
01から出力された信号が伝送されている。
【0022】ついで、中央処理装置101が環状シリア
ル回線109から離脱するときの動作について説明す
る。中央処理装置101の通信制御手段111に中央処
理装置101の環状シリアル回線109からの離脱要求
があるときには、通信制御手段111は、キャリア送出
手段112およびデータ送受信手段113からの出力を
停止させる。つまり、離脱要求が発生したときには、中
央処理装置101は信号を出力しない。
【0023】端末装置105では、上述したように、キ
ャリア検出手段154でキャリアの有無を検出し結果を
データ処理手段155に通知する。そして、端末装置1
05のキャリア検出手段154が入力信号にキャリアを
検出できないとき、データ処理手段155の認識手段1
55bは、タイマ156を用いて次にキャリア検出手段
154がキャリアを検出するまでの時間を計測する。そ
して、認識手段155bで所定時間内にキャリアを検出
した結果がキャリア検出手段154から得られたときは
上述した通常のデータ処理を行う。一方、中央処理装置
101が信号を停止しているときには、認識手段155
bで所定時間内にキャリアの検出ができない。したがっ
て、キャリアの所定時間の中断を計測することにより、
認識手段155bは中央処理装置101の離脱要求を認
識することができる。なお、端末装置103、107に
おいても端末装置105と同様にして中央処理装置10
1の離脱要求を認識することができる。また、所定の時
間は、少なくとも1つの通信データの受信時間よりも長
く、この時間よりも充分長いことが好ましい。ここで、
通信データの受信時間とは、上述したように通信データ
の前後にはキャリアが環状シリアル回線109上を伝送
しており、端末装置においてキャリアの検出の中断から
キャリアの検出の再開までの時間である。
【0024】以上のように環状シリアル回線通信システ
ムを構成したので、中央処理装置101に環状シリアル
回線109からの離脱要求が発生しキャリア出力を停止
したとき、端末装置103、105、107がほぼ同時
にこのことを認識することができる。また、キャリアは
1と0が交互に並んだビット列であるので、キャリアを
ノイズと間違える可能性は非常に希であり、キャリアの
検出および識別を短時間かつ容易にすることができる。
したがって、中央処理装置101が環状シリアル回線1
09から離脱するとき、キャリアの所定時間の中断を計
測することにより、冗長なデータや特別な通知手段例え
ば制御用回線を設けることなく端末装置103、10
5、107に対して離脱することを一斉に通知すること
ができる。
【0025】なお、中央処理装置101が環状シリアル
回線109から離脱するときの離脱要求を、端末装置1
03、105、107は、キャリアの所定時間の中断を
計測することにより認識する環状シリアル回線通信シス
テムについて説明したが、端末装置103、105、1
07は、キャリアおよび通信データがいずれもないと
き、中央処理装置101の離脱要求を認識する環状シリ
アル回線通信システムであってもよい。つまり、上述し
たように、通常の通信をするときには、常時環状シリア
ル回線109上には、キャリアおよび通信データのいず
れかが連続的に伝送されている。したがって、端末装置
にキャリアおよび通信データのいずれも検出できないと
きに、中央処理装置101が信号の送出を停止したこと
即ち中央処理装置101の離脱要求が発生したことを瞬
時に認識できる。このような構成のときには、端末装置
に入力される信号が中断したときに瞬時に中央処理装置
101の離脱要求が発生したことを認識できるが、信号
の入力の有無のみで判断する即ち入力した信号がキャリ
アでないときには通信データであると断定しているの
で、ノイズも入力信号として判断する可能性があり、ノ
イズと入力する信号を判別する手段を設けておくことが
望ましい。
【0026】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2を図を用いて説明する。図2は、この発明に係る実
施の形態2の環状シリアル回線通信システムの構成を示
すブロック図である。図2において、115はデータ送
受信手段113およびキャリア検出手段114から入力
される入力データを処理するデータ処理手段である。1
15bは端末装置103、105、107の離脱要求を
認識する認識手段である。152はキャリア送出手段で
あり、各端末装置103、105、107がキャリア送
出手段を有するものである。155bは中央処理装置1
01、端末装置103、107の離脱要求を認識する認
識手段である。その他の構成要素は、実施の形態1と同
じであるのでその説明を省略する。
【0027】つぎに、動作について説明する。中央処理
装置101が端末装置105に対し通信する通常の場合
について説明する。このとき、中央処理装置101の通
信制御手段111は、キャリア送出手段112およびデ
ータ送受信手段113を以下のように制御する。通信制
御手段111に通信データの通信要求および中央処理装
置101の環状シリアル回線109からの離脱要求即ち
自らの離脱要求がなく、かつキャリア検出手段114に
よりキャリアが検出されたときには、キャリア送出手段
112は常時環状シリアル回線109にキャリアを出力
する。そして、通信制御手段111に通信データの通信
要求があったときには、キャリア送出手段112はキャ
リアの出力を停止し、データ送受信手段113は通信デ
ータを出力する。そして、キャリア送出手段112は、
データ送受信手段113からの通信データの出力が終り
次第キャリアの出力を再開する。
【0028】中央処理装置101が出力した信号は、環
状シリアル回線109を通って端末装置103に入力さ
れる。端末装置103は、入力した通信データを下流の
端末装置105に出力し、キャリア有を検出したときは
下流の端末装置105にキャリアを出力する。つまり、
入力した信号がキャリアのときはキャリア送出手段から
キャリアを下流の端末装置105に出力し、入力した信
号が通信データのときはその通信データのアドレスを参
照し、自装置103宛の通信データでないことを確認し
て、この通信データを下流の端末装置105に出力す
る。
【0029】端末装置103が出力した信号は、環状シ
リアル回線109を通って端末装置105に入力され
る。このとき、端末装置105の通信制御手段151
は、キャリア送出手段152およびデータ送受信手段1
53を以下のように制御する。端末装置105に入力し
た信号は、まずキャリア検出手段154の検出結果に基
づいて、キャリアであるか通信データであるかの判別が
行われ、その後端末装置105はそれに応じた処理を実
行する。つまり、通信制御手段151が端末装置105
に入力した信号がキャリアであることを認識したとき、
キャリア検出手段154はキャリアを検出したという結
果をデータ処理手段155に出力し、キャリア送出手段
152はキャリアを下流の端末装置107に出力する。
また、通信制御手段151が端末装置105に入力した
信号が通信データであることを認識したとき、データ送
受信手段153で入力した通信データのアドレスを確認
し、この通信データが自装置105宛の通信データであ
ることがわかる。ついで、この通信データのフレーム部
分を複写し、データ処理手段155でフレーム部分の内
容に基づいて処理する。その後、データ送受信手段15
3は、入力したものと同じ通信データを下流の端末装置
107に出力する。
【0030】端末装置105が出力した信号は、環状シ
リアル回線109を通って端末装置107に入力され
る。端末装置107は、端末装置103と同様の動作を
し、入力した通信データを下流の中央処理装置101に
出力し、キャリア有を検出したときは下流の中央処理装
置101にキャリアを出力する。ここで、端末装置10
3、107の動作については詳述していないが、その動
作は、通信データが自装置105宛の通信データである
のでフレーム部分を複写すること以外は端末装置105
の動作と同様である。端末装置107が出力した信号
は、環状シリアル回線109を通って中央処理装置10
1に入力される。中央処理装置101に入力した信号
は、まずキャリア検出手段114の検出結果に基づい
て、キャリアであるか通信データであるかの判別が行わ
れ、その後中央処理装置101はそれに応じた処理を実
行する。つまり、中央処理装置101に入力した信号が
キャリアであることを認識したとき、キャリア検出手段
114はキャリアを検出したという結果をデータ処理手
段115に出力し、また、中央処理装置101に入力し
た信号が通信データであることを認識したとき、自装置
101が出力した通信データであることを確認し通信デ
ータを削除する。
【0031】つまり、環状シリアル回線通信システム
は、中央処理装置101のキャリア送出手段112は、
キャリア検出手段114により上流の端末装置107か
ら出力されたキャリアを検出し、通信要求がなくかつ自
らの離脱要求がないときキャリアを出力するよう中央処
理装置101を構成し、端末装置103のキャリア送出
手段は、キャリア検出手段により上流の中央処理装置1
01から出力されたキャリアを検出し、かつ自らの離脱
要求がないときキャリアを出力するよう端末装置103
を構成し、端末装置105のキャリア送出手段152
は、キャリア検出手段154により上流の端末装置10
3から出力されたキャリアを検出し、かつ自らの離脱要
求がないときキャリアを出力するよう端末装置105を
構成し、端末装置107のキャリア送出手段は、キャリ
ア検出手段により上流の端末装置105から出力された
キャリアを検出し、かつ自らの離脱要求がないときキャ
リアを出力するよう端末装置107を構成している。こ
のように、環状シリアル回線109上には中央処理装置
101から出力された通信データと中央処理装置101
および端末装置103、105、107から出力された
キャリアが伝送されている。
【0032】ついで、中央処理装置101が環状シリア
ル回線109から離脱するときの動作について説明す
る。中央処理装置101の通信制御手段111に中央処
理装置101の環状シリアル回線109からの離脱要求
があるときには、通信制御手段111は、キャリア送出
手段112およびデータ送受信手段113からの出力を
停止させる。つまり、離脱要求が発生したときには、中
央処理装置101は信号を出力しない。
【0033】端末装置105では、上述したように、キ
ャリア検出手段154でキャリアの有無を検出し結果を
データ処理手段155に通知する。そして、端末装置1
05のキャリア検出手段154が入力信号にキャリアを
検出できないとき、キャリア送出手段152はキャリア
を出力しない。また、このときデータ処理手段155の
認識手段154は、タイマ156を用いて次にキャリア
検出手段154がキャリアを検出するまでの時間を計測
する。そして、認識手段155bで所定時間内にキャリ
アの検出したときは上述した通常のデータ処理を行う即
ちキャリア送出手段152はキャリアを出力する。一
方、中央処理装置101が信号を停止しているときに
は、認識手段155bで所定時間内にキャリアの検出が
できない。したがって、キャリアの所定時間の中断を計
測することにより、認識手段155bは中央処理装置1
01の離脱要求を認識することができる。なお、端末装
置103、107においても端末装置105と同様にし
て中央処理装置101の離脱要求を認識することができ
る。
【0034】ついで、端末装置105が環状シリアル回
線109から離脱するときの動作について説明する。端
末装置105の通信制御手段151に端末装置105の
環状シリアル回線109からの離脱要求即ち自らの離脱
要求があるときには、通信制御手段151は、キャリア
送出手段152からの出力を停止させる。つまり、自ら
の離脱要求が発生したときには、端末装置105はキャ
リアを出力しない。このとき下流の端末装置107で
は、上述したように、キャリア検出手段174(図示せ
ず)でキャリアの有無を検出し結果をデータ処理手段1
75(図示せず)に通知する。そして、キャリア検出手
段174(図示せず)が端末装置107の入力信号にキ
ャリアを検出できないとき、キャリア送出手段172
(図示せず)はキャリアを出力しない。また、このとき
データ処理手段175の認識手段174(図示せず)
は、タイマ176(図示せず)を用いて次にキャリア検
出手段174がキャリアを検出するまでの時間を計測す
る。そして、認識手段175bで所定時間内にキャリア
の検出したときは上述した通常のデータ処理を行う一
方、端末装置105がキャリアの出力を停止していると
きには、認識手段175bで所定時間内にキャリアの検
出ができない。したがって、キャリアの所定時間の中断
を計測することにより、認識手段175bは端末装置1
05の離脱要求を認識することができる。なお、端末装
置103、中央処理装置101においても端末装置10
7と同様にして端末装置105の離脱要求を認識するこ
とができる。
【0035】以上のように環状シリアル回線通信システ
ムを構成したので、中央処理装置101、端末装置10
3、105、107のいずれか1つの装置がキャリア出
力を停止したとき、キャリアを停止した装置の下流の装
置がほぼ同時にこのことを認識することができる。ま
た、キャリアは1と0が交互に並んだビット列であるの
で、キャリアの検出および識別を短時間かつ容易にする
ことができる。したがって、中央処理装置101、端末
装置103、105、107のいずれか1つの装置が環
状シリアル回線109から離脱するとき、その離脱する
装置がキャリアを停止することによって、キャリアを停
止した装置が他の装置に対して一斉に離脱することを通
知することができる。
【0036】なお、上述では、中央処理装置101のキ
ャリア送出手段112は、キャリア検出手段114によ
り上流の端末装置107から出力されたキャリアを検出
し、通信要求がなくかつ自らの離脱要求がないときキャ
リアを出力するよう中央処理装置101を構成し、端末
装置103のキャリア送出手段は、キャリア検出手段に
より上流の中央処理装置101から出力されたキャリア
を検出し、かつ自らの離脱要求がないときキャリアを出
力するよう端末装置103を構成し、端末装置105の
キャリア送出手段152は、キャリア検出手段154に
より上流の端末装置103から出力されたキャリアを検
出し、かつ自らの離脱要求がないときキャリアを出力す
るよう端末装置105を構成し、端末装置107のキャ
リア送出手段は、キャリア検出手段により上流の端末装
置105から出力されたキャリアを検出し、かつ自らの
離脱要求がないときキャリアを出力するよう端末装置1
07を構成した環状シリアル回線通信システムの場合に
ついて説明した。
【0037】しかしながら、環状シリアル回線通信シス
テムは、中央処理装置101のキャリア送出手段112
は、通信要求がなくかつ自らの離脱要求がないときキャ
リアを出力するよう中央処理装置101を構成し、端末
装置103のキャリア送出手段は、自らの離脱要求がな
いときキャリアを出力するよう端末装置103を構成
し、端末装置105のキャリア送出手段152は、自ら
の離脱要求がないときキャリアを出力するよう端末装置
105を構成し、端末装置107のキャリア送出手段
は、自らの離脱要求がないときキャリアを出力するよう
端末装置107を構成した環状シリアル回線通信システ
ムであっても良い。このときには、例えば、端末装置1
03に離脱要求が発生したとき、そのすぐ下流の端末装
置105が端末装置103の離脱要求を認識することが
できる。したがって、端末装置105では、バイパス装
置104がバイパス完了するまでのバイパス時間だけ入
力した通信データの出力および処理はしないようにして
おくことが望ましい。
【0038】実施の形態3.以下この発明の実施の形態
3について図2、図3を用いて説明する。図3は、この
発明の実施の形態3に係る回線通信システムの通信プロ
グラムの動作を示すフローチャートである。以下、実施
の形態2の端末装置105の動作の場合について説明す
る。通信プログラムは、通常の通信中の時々にキャリア
チェック(S301)を行う。キャリアチェックの結
果、キャリア検出手段154によりキャリアが検出され
た場合はキャリアの有無を判断する条件判断(S30
2)に従い、通信プログラムを継続して実行する(S3
10)。ここで、通信中の時々とは、一定時間毎でも良
いし、端末装置105が信号を入力する毎でも良い。
【0039】端末装置103が装置の故障やメンテナン
スにより環状シリアル回線109から離脱するとき、端
末装置103はキャリア生成を停止する。このときの端
末装置105の動作において、キャリアチェック(S3
01)によってキャリアが検出されない。このときに
は、認識手段155bにより端末装置103の離脱要求
を認識でき、条件判断(S302)に従い端末装置10
5は通信データの出力を一時停止状態とする(S30
3)。このとき、中央処理装置101および端末装置1
07においても同様に端末装置103の離脱要求を認識
でき、通信データの出力を一時停止状態とするつぎに、
タイマ156を一定の時間にセットし(S304)、タ
イマ156が切れるまで待つ(S305)。
【0040】端末装置103はキャリア出力を停止した
後、そのバイパス装置104をバイパス制御し、環状シ
リアル回線109から離脱する。このとき、バイパス装
置104が環状シリアル回線109をバイパスする動作
を完了するまでの間、他の中央処理装置101および全
ての端末装置105、107は、通信データの出力を一
定の時間停止している。ここで、一定の時間とは、端末
装置103がバイパス装置104にバイパス要求をして
からバイパス装置104が環状シリアル回線109をバ
イパスする動作を完了するまでの時間即ちバイパス時間
よりも少なくとも長い時間である。ここで、バイパス時
間は、バイパス装置104の設計仕様または経験的に求
められる時間であり、このとき、バイパス動作により発
生するノイズが環状シリアル回線109上に発生する。
バイパス装置104がバイパス動作を完了した後、中央
処理装置101の出力するキャリアが、環状シリアル回
線109を介して端末装置105に伝わる。
【0041】端末装置105の動作において、タイマ1
06により計測した一定の時間経過後、キャリアチェッ
ク(S306)を行う。そして、条件判断(S307)
にしたがって、キャリアが検出されたとき通信データの
出力を再開する(S308)。また、キャリアチェック
(S306)の結果キャリアが検出されなかったとき、
環状シリアル回線109は異常であると見なし、回線異
常処理(S309)を実行する。
【0042】以上のように環状シリアル回線通信システ
ムを、バイパス装置104のバイパス完了まで即ち一定
の時間経過するまで端末装置103の離脱要求を認識し
た中央処理装置101および他の全ての端末装置10
5、107は、通信データの出力を停止しているように
構成したので、不安定な状態での通信をしないので信頼
性が向上する。また、バイパス完了後、キャリアチェッ
ク(S306)を行うので、環状シリアル回線109の
異常を検出することができる。
【0043】実施の形態4.以下この発明の実施の形態
4について図2、図4、図5を用いて説明する。図4
は、実施の形態4に係る回線通信システムの通信プログ
ラムの動作を示すフローチャートである。図5は、実施
の形態4に係る回線通信システムのキャリア喪失フラグ
によるエラー検出の動作を示すフローチャートである。
以下、実施の形態2の端末装置105の動作の場合につ
いて説明する。通信プログラムは、通常の通信中の時々
にキャリアチェック(S401)を行う。キャリアチェ
ックの結果、キャリア検出手段154によりキャリアが
検出された場合はキャリアの有無を判断する条件判断
(S402)に従い、通信プログラムを継続して実行す
る。(S410)
【0044】端末装置103が装置の故障やメンテナン
スにより環状シリアル回線109より離脱するとき、端
末装置103はキャリア生成を停止する。このとき、端
末装置105の動作において、キャリアチェック(S4
01)によってキャリアが検出されない。このときに
は、認識手段155bにより端末装置103の離脱要求
を認識でき、条件判断(S402)に従いエラー検出停
止フラグをONにする(S403)。このとき、中央処
理装置101および端末装置107においても同様に端
末装置103の離脱要求を認識でき、エラー検出停止フ
ラグをONにする。つぎに、タイマ156を一定の時間
にセットし(S404)、タイマ156が切れるまで待
つ(S405)。
【0045】端末装置103はキャリア出力を停止した
後、そのバイパス装置104をバイパス制御し、環状シ
リアル回線109から離脱する。このとき、バイパス装
置104が環状シリアル回線109をバイパスする動作
によって、環状シリアル回線109上にノイズを発生さ
せる。端末装置105の動作において、通信中にこの様
なノイズが発生したとき、端末装置105としては正常
ではあるが信号の通信においては異常という結果が生じ
る。バイパス装置104がバイパス動作を完了した後、
中央処理装置101の出力するキャリアが、環状シリア
ル回線109を介して端末装置105に伝わる。端末装
置105の動作において、タイマ156により計測した
一定の時間経過後、キャリアチェック(S406)を行
う。そして、条件判断(S407)にしたがって、キャ
リアが検出されたときエラー検出停止フラグをOFFに
する。また、キャリアチェック(S406)の結果キャ
リアが検出されなかったとき、環状シリアル回線109
は異常であると見なし、回線異常処理(S409)を実
行する。
【0046】つぎに、キャリア喪失フラグが与える影響
を図5を用いて説明する。通信データが入力されデータ
送受信手段153が送受信処理(S501)をすると
き、キャリア喪失フラグを判断する。(S502)そし
て、キャリア喪失フラグOFFであるとき、一定の時間
が経過していないので、データ通信エラー処理(S50
3)を実行し、データ通信エラー通知を行う。一方、キ
ャリア喪失フラグを判断し(S502)、ONであるな
らばデータ通信エラー処理(S503)を実行せず(S
504)データ通信処理を終了する。つまり、認識手段
により端末装置103の離脱要求を認識した中央処理装
置101、端末装置105、107は、一定の時間通信
データを出力しない。
【0047】以上のように環状シリアル回線通信システ
ムを、バイパス装置104のバイパス完了まで即ち一定
の時間経過するまでフラグをON状態とし、信号を受信
したときこのフラグを判定するように構成したので、バ
イパス動作時に発生するノイズを入力したときしていた
無駄な通信エラー処理を実行する必要がなく、かつ、入
力したノイズによるシステムエラーの誤認を避けること
ができる。また、実施の形態3のような構成では、ノイ
ズを入力したときノイズを通信データと誤解する可能性
があるが、送受信処理(S501)をするときにキャリ
ア喪失フラグをチェックする構成としたので、ノイズを
通信データと誤解することを回避できるとともに、バイ
パス中でも他装置(バイパス中にも信号の入力処理をす
る装置)との通信が可能である。
【0048】実施の形態5.以下この発明の実施の形態
4について図2、図4、図6を用いて説明する。図6
は、実施の形態5に係る回線通信システムのキャリア喪
失フラグによるエラー検出の動作を示すフローチャート
である。図4の(S401)〜(S410)までの処理
は実施の形態4で説明した動作と同様であるのでその説
明を省略する。
【0049】つぎに、キャリア喪失フラグが与える影響
を図6を用いて説明する。実施の形態5のときには、デ
ータ送受信手段153が送受信処理をするときにキャリ
ア喪失フラグのチェックをする。つまり、通信データの
出力要求があったとき、送受信処理に先立ち、キャリア
喪失フラグチェック(S601)を行い、フラグがOF
Fのとき送信処理(S602)を行い、フラグがONの
とき送信処理を行わない(S603)。つまり、認識手
段により端末装置103の離脱要求を認識した中央処理
装置101、端末装置105、107は、一定の時間通
信データを出力しない。
【0050】また、環状シリアル回線109上にノイズ
による擬似的なデータが発生したときには受信処理(S
604)が行われる。そして、キャリア喪失フラグチェ
ック(S605)が実行され、バイパス装置104がバ
イパス中であるときは、フラグがOFFであるので、デ
ータ通信エラー処理(S606)が行われる。一方、バ
イパス装置104がバイパス中でないとき、フラグがO
Nであるので、データ通信エラー処理を行わない(S6
07)。したがって、環状シリアル回線109上のノイ
ズによる誤動作はキャリア喪失チェック(S605)以
降で回避可能である。つまり、認識手段により端末装置
103の離脱要求を認識した中央処理装置101、端末
装置105、107は、一定の時間入力した通信データ
を無視し、データ通信エラー処理(S606)を実行す
る。
【0051】以上のように環状シリアル回線通信システ
ムを、バイパス装置104のバイパス完了まで即ち一定
の時間経過するまでフラグをON状態とし、信号を受信
したときこのフラグを判定し、キャリア喪失フラグの状
態に基づいて送信処理および受信処理を実行するように
構成したので、環状シリアル回線109上の中央処理装
置101および端末装置105、107が、バイパス装
置104の切換により発生するノイズを無視し、さらに
該装置103の切換最中での通信を行わないようにする
動作を、特別な通信手順或いは回線の必要無しに中央処
理装置101および端末装置105、107が同時に行
うことができるため、システム全体の反応速度の向上が
得られ、バイパス装置104の切換により影響を受ける
通信の信頼性が向上する。
【0052】なお、実施の形態1〜5では、回線通信シ
ステムとして、環状シリアル回線通信システムについて
説明してきたが、上流の中央処理装置または端末装置か
ら下流の端末装置に信号を順に出力する回線通信システ
ムであって、環状回線通信システムでなくてもよい。ま
た、中央処理装置101が一つの場合について説明した
が、二重系の中央処理装置であってもよく、通信データ
を自ら生成し出力する装置を中央処理装置101と呼ん
でいるので、各端末装置103、105、107のいず
れも通信データを自ら生成する機能を有していれば中央
処理装置となりうる。また、実施の形態3〜5では、端
末装置103が環状シリアル回線109から脱する場合
について説明したが、中央処理装置101が環状シリア
ル回線109から離脱するときにも実施の形態2と同様
にして動作させることができる。
【0053】
【発明の効果】この発明に係る回線通信システムは、中
央処理装置が出力する通信データを回線通信路を介して
端末装置が入力し、上記中央処理装置に上記回線通信路
からの離脱要求が発生したとき上記中央処理装置を上記
回線通信路からバイパスする回線通信システムにおい
て、上記中央処理装置は、通信要求および離脱要求がな
いときキャリアを出力するキャリア送出手段と、通信要
求があるとき通信データを出力するデータ送信手段とを
有し、上記端末装置は、上記通信データおよびキャリア
を入力するデータ受信手段と、上記キャリアの有無を検
出するキャリア検出手段と、上記通信データを処理する
データ処理手段と、上記通信データおよびキャリアを下
流に出力するデータ送信手段と、上記キャリアの所定時
間の中断に基づいて上記中央処理装置の離脱要求を認識
する認識手段とを有するので、キャリアの検出および識
別を短時間かつ容易にすることができ、それゆえ中央処
理装置に回線通信路からの離脱要求が発生しキャリア出
力を停止したとき、各端末装置がほぼ同時にこのことを
認識することができる。
【0054】また、上記中央処理装置は、通信要求およ
び離脱要求がないときキャリアを出力するキャリア送出
手段と、通信要求があるとき通信データを出力するデー
タ送信手段とを有し、上記端末装置は、上記通信データ
およびキャリアを入力するデータ受信手段と、上記キャ
リアの有無を検出するキャリア検出手段と、上記通信デ
ータを処理するデータ処理手段と、上記通信データおよ
びキャリアを下流に出力するデータ送信手段と、上記通
信データおよびキャリアがいずれもないとき上記中央処
理装置の離脱要求を認識する認識手段とを有するので、
中央処理装置がキャリアおよび通信データの出力を停止
したとき、各端末装置は中央処理装置に離脱要求が発生
したことをより早く認識できる。
【0055】また、中央処理装置が出力する通信データ
を環状の回線通信路を介して端末装置が入力し、上記中
央処理装置に上記回線通信路からの離脱要求が発生した
とき上記中央処理装置を上記回線通信路からバイパス
し、上記端末装置に上記回線通信路からの離脱要求が発
生したとき上記端末装置を上記回線通信路からバイパス
する回線通信システムにおいて、上記中央処理装置は、
通信データおよびキャリアを入力するデータ受信手段
と、上記キャリアの有無を検出するキャリア検出手段
と、上記通信データを処理するデータ処理手段と、通信
要求があるとき通信データを出力するデータ送信手段
と、上記通信要求がなくかつ自らの離脱要求がないとき
キャリアを出力するキャリア送出手段と、上記キャリア
の所定時間の中断に基づいて上流の上記端末装置の離脱
要求を認識する認識手段とを有し、上記端末装置は、上
記通信データおよびキャリアを入力するデータ受信手段
と、上記キャリアの有無を検出するキャリア検出手段
と、上記通信データを処理するデータ処理手段と、上記
通信データを下流に出力するデータ送信手段と、自らの
離脱要求がないときキャリアを出力するキャリア送出手
段と、上記キャリアの所定時間の中断に基づいて上流の
上記中央処理装置および端末装置の離脱要求を認識する
認識手段とを有するので、キャリアの検出および識別を
短時間かつ容易にすることができ、中央処理装置および
端末装置のいずれか1つの装置がキャリア出力を停止し
たとき、キャリアを停止した装置の下流の装置がこのこ
とを認識することができる。
【0056】また、中央処理装置のキャリア送出手段
は、キャリア検出手段により上流の端末装置から出力さ
れたキャリアを検出し、通信要求がなくかつ自らの離脱
要求がないときキャリアを出力するようにし、端末装置
のキャリア送出手段は、キャリア検出手段により上流の
端末装置または中央処理装置から出力されたキャリアを
検出し、かつ自らの離脱要求がないときキャリアを出力
するようにしたので、中央処理装置および端末装置のい
ずれか1つの装置がキャリア出力を停止したとき、キャ
リアを停止した装置の他の装置がほぼ同時にこのことを
認識することができる。
【0057】また、認識手段により離脱要求を認識した
とき、この認識手段を有する装置のデータ送信手段は一
定の時間通信データを出力しないようにしたので、不安
定な状態での通信をしないので信頼性が向上する。
【0058】また、認識手段により離脱要求を認識した
とき、この認識手段を有する装置のデータ処理手段は一
定の時間入力した通信データを無視するようにしたの
で、不安定な状態での通信の誤動作を防ぐことができ信
頼性が向上する。
【0059】さらにまた、この発明に係る回線通信方法
は、中央処理装置は、通信要求および回線通信路からの
離脱要求がないときキャリアを出力するステップと、上
記通信要求があるとき通信データを出力するステップ、
上記離脱要求に基づいて上記中央処理装置を上記回線通
信路からバイパスするステップとを含み、端末装置は、
上記通信データおよびキャリアを上記回線通信路を介し
て入力するステップと、上記通信データを処理するステ
ップと、上記キャリアの有無を検出するステップと、上
記キャリアの所定時間の中断に基づいて上記中央処理装
置の離脱要求を認識するステップと、上記通信データお
よびキャリアを上記回線通信路を介して下流に出力する
ステップとを含むので、キャリアの検出および識別を短
時間かつ容易にすることができ、それゆえ中央処理装置
に回線通信路からの離脱要求が発生しキャリア出力を停
止したとき、各端末装置がほぼ同時にこのことを認識す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る環状シリアル
回線通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る環状シリアル
回線通信システムの構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態3に係る通信プログラ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態4に係る通信プログラ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態4に係るキャリア喪失
フラグによるエラー検出の動作を示すフローチャートで
ある。
【図6】 この発明の実施の形態5に係るキャリア喪失
フラグによるエラー検出の動作を示すフローチャートで
ある。
【図7】 従来の環状シリアル回線通信システムの構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 中央処理装置 111 通信制御手段 112 キャリア
送出手段 113 データ送受信手段 113b データ送
信手段 113c データ受信手段 114 キャリア
検出手段 115 データ処理手段 115b 認識手段 116 タイマ 103、105、107 端末装置 151 通信制御手段 152 キャリア
送出手段 153 データ送受信手段 153b データ送
信手段 153c データ受信手段 154 キャリア
検出手段 155 データ処理手段 155b 認識手段 156 タイマ手段 102、104、106、108 バイパス装置 109 環状シリアル回線

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央処理装置が出力する通信データを回
    線通信路を介して端末装置が入力し、上記中央処理装置
    に上記回線通信路からの離脱要求が発生したとき上記中
    央処理装置を上記回線通信路からバイパスする回線通信
    システムにおいて、上記中央処理装置は、通信要求およ
    び離脱要求がないときキャリアを出力するキャリア送出
    手段と、通信要求があるとき通信データを出力するデー
    タ送信手段とを有し、上記端末装置は、上記通信データ
    およびキャリアを入力するデータ受信手段と、上記キャ
    リアの有無を検出するキャリア検出手段と、上記通信デ
    ータを処理するデータ処理手段と、上記通信データおよ
    びキャリアを下流に出力するデータ送信手段と、上記キ
    ャリアの所定時間の中断に基づいて上記中央処理装置の
    離脱要求を認識する認識手段とを有することを特徴とす
    る回線通信システム。
  2. 【請求項2】 中央処理装置が出力する通信データを回
    線通信路を介して端末装置が入力し、上記中央処理装置
    に上記回線通信路からの離脱要求が発生したとき上記中
    央処理装置を上記回線通信路からバイパスする回線通信
    システムにおいて、上記中央処理装置は、通信要求およ
    び離脱要求がないときキャリアを出力するキャリア送出
    手段と、通信要求があるとき通信データを出力するデー
    タ送信手段とを有し、上記端末装置は、上記通信データ
    およびキャリアを入力するデータ受信手段と、上記キャ
    リアの有無を検出するキャリア検出手段と、上記通信デ
    ータを処理するデータ処理手段と、上記通信データおよ
    びキャリアを下流に出力するデータ送信手段と、上記通
    信データおよびキャリアがいずれもないとき上記中央処
    理装置の離脱要求を認識する認識手段とを有することを
    特徴とする回線通信システム。
  3. 【請求項3】 中央処理装置が出力する通信データを環
    状の回線通信路を介して端末装置が入力し、上記中央処
    理装置に上記回線通信路からの離脱要求が発生したとき
    上記中央処理装置を上記回線通信路からバイパスし、上
    記端末装置に上記回線通信路からの離脱要求が発生した
    とき上記端末装置を上記回線通信路からバイパスする回
    線通信システムにおいて、上記中央処理装置は、通信デ
    ータおよびキャリアを入力するデータ受信手段と、上記
    キャリアの有無を検出するキャリア検出手段と、上記通
    信データを処理するデータ処理手段と、通信要求がある
    とき通信データを出力するデータ送信手段と、上記通信
    要求がなくかつ自らの離脱要求がないときキャリアを出
    力するキャリア送出手段と、上記キャリアの所定時間の
    中断に基づいて上流の上記端末装置の離脱要求を認識す
    る認識手段とを有し、上記端末装置は、上記通信データ
    およびキャリアを入力するデータ受信手段と、上記キャ
    リアの有無を検出するキャリア検出手段と、上記通信デ
    ータを処理するデータ処理手段と、上記通信データを下
    流に出力するデータ送信手段と、自らの離脱要求がない
    ときキャリアを出力するキャリア送出手段と、上記キャ
    リアの所定時間の中断に基づいて上流の上記中央処理装
    置および端末装置の離脱要求を認識する認識手段とを有
    することを特徴とする回線通信システム。
  4. 【請求項4】 中央処理装置のキャリア送出手段は、キ
    ャリア検出手段により上流の端末装置から出力されたキ
    ャリアを検出し、通信要求がなくかつ自らの離脱要求が
    ないときキャリアを出力するようにし、端末装置のキャ
    リア送出手段は、キャリア検出手段により上流の端末装
    置または中央処理装置から出力されたキャリアを検出
    し、かつ自らの離脱要求がないときキャリアを出力する
    ようにしたことを特徴とする請求項3記載の回線通信シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 認識手段により離脱要求を認識したと
    き、この認識手段を有する装置のデータ送信手段は一定
    の時間通信データを出力しないようにしたことを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか一項記載の回線通信システ
    ム。
  6. 【請求項6】 認識手段により離脱要求を認識したと
    き、この認識手段を有する装置のデータ処理手段は一定
    の時間入力した通信データを無視するようにしたことを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の回線通信
    システム。
  7. 【請求項7】 中央処理装置は、通信要求および回線通
    信路からの離脱要求がないときキャリアを出力するステ
    ップと、上記通信要求があるとき通信データを出力する
    ステップ、上記離脱要求に基づいて上記中央処理装置を
    上記回線通信路からバイパスするステップとを含み、端
    末装置は、上記通信データおよびキャリアを上記回線通
    信路を介して入力するステップと、上記通信データを処
    理するステップと、上記キャリアの有無を検出するステ
    ップと、上記キャリアの所定時間の中断に基づいて上記
    中央処理装置の離脱要求を認識するステップと、上記通
    信データおよびキャリアを上記回線通信路を介して下流
    に出力するステップとを含むことを特徴とする回線通信
    方法。
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