JPH0523646A - 圧電振動子駆動回路 - Google Patents
圧電振動子駆動回路Info
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- JPH0523646A JPH0523646A JP20542091A JP20542091A JPH0523646A JP H0523646 A JPH0523646 A JP H0523646A JP 20542091 A JP20542091 A JP 20542091A JP 20542091 A JP20542091 A JP 20542091A JP H0523646 A JPH0523646 A JP H0523646A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、圧電振動子駆動回路に関し、圧電
振動子の使用環境が変化して、そのインピーダンスが変
動した場合でも、圧電振動子に供給される電力が常に最
適な値となるようにすることを目的とする。 【構成】 圧電振動子TDの共振周波数を追尾しなが
ら、該圧電振動子を駆動する圧電振動子駆動部20と、
該圧電振動子駆動部20の前段に設けたパルス幅制御
(PWM)方式によるDC−DCコンバータ21とから
成り、圧電振動子TDに流れる電流をDC−DCコンバ
ータ21へフィ−ドバックして、パルス幅制御部23の
入力値とする。これにより圧電振動子に流れる電流が一
定となるようにパルス幅制御を行う。
振動子の使用環境が変化して、そのインピーダンスが変
動した場合でも、圧電振動子に供給される電力が常に最
適な値となるようにすることを目的とする。 【構成】 圧電振動子TDの共振周波数を追尾しなが
ら、該圧電振動子を駆動する圧電振動子駆動部20と、
該圧電振動子駆動部20の前段に設けたパルス幅制御
(PWM)方式によるDC−DCコンバータ21とから
成り、圧電振動子TDに流れる電流をDC−DCコンバ
ータ21へフィ−ドバックして、パルス幅制御部23の
入力値とする。これにより圧電振動子に流れる電流が一
定となるようにパルス幅制御を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電振動子駆動回路に
関し、更に詳しくいえば、ボルト締めランジュバン振動
子(BLT)、霧化器(加湿器、吸入器)用振動子、超
音波加工機用振動子等の圧電振動子を駆動する圧電振動
子駆動回路に関する。
関し、更に詳しくいえば、ボルト締めランジュバン振動
子(BLT)、霧化器(加湿器、吸入器)用振動子、超
音波加工機用振動子等の圧電振動子を駆動する圧電振動
子駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の圧電振動子駆動回路例
(1)、図4は従来の圧電振動子駆動回路例(2)であ
る。
(1)、図4は従来の圧電振動子駆動回路例(2)であ
る。
【0003】図中、D1はクランプ用のダイオード、T
1はトランス、CHはコイル(チョークコイル)、TD
は圧電振動子、Q1はトランジスタ、R1〜R3は抵
抗、W1は1次巻線、W2は2次巻線、Wrはリセット
巻線、Cはコンデンサ、INは入力端子、1,2は波形
整形器、3はVCO(電圧制御発振器)、4は同相比較
器、5はIC(集積回路)を示す。
1はトランス、CHはコイル(チョークコイル)、TD
は圧電振動子、Q1はトランジスタ、R1〜R3は抵
抗、W1は1次巻線、W2は2次巻線、Wrはリセット
巻線、Cはコンデンサ、INは入力端子、1,2は波形
整形器、3はVCO(電圧制御発振器)、4は同相比較
器、5はIC(集積回路)を示す。
【0004】また、20は圧電振動子駆動部、21はD
C−DCコンバータ、22は電源、23はパルス幅制御
部、24は始動制御回路、25は遅延回路、26,27
はスイッチ回路、CH20はコイル、D20はダイオー
ド、C20,C21はコンデンサ、R20,R21は抵
抗、VRは手動電圧調整手段(可変抵抗)、SWは電源
スイッチを示す。
C−DCコンバータ、22は電源、23はパルス幅制御
部、24は始動制御回路、25は遅延回路、26,27
はスイッチ回路、CH20はコイル、D20はダイオー
ド、C20,C21はコンデンサ、R20,R21は抵
抗、VRは手動電圧調整手段(可変抵抗)、SWは電源
スイッチを示す。
【0005】従来、ボルト締めランジュバン振動子、霧
化器用振動子、超音波加工機用振動子等には、圧電振動
子が使用されていた。前記圧電振動子の駆動回路として
は、各種の回路が知られているが、その内、圧電振動子
の変化に追従可能な圧電振動子駆動回路が知られてお
り、(例えば特開平1−239170号公報参照)、そ
の回路を図3に示す。
化器用振動子、超音波加工機用振動子等には、圧電振動
子が使用されていた。前記圧電振動子の駆動回路として
は、各種の回路が知られているが、その内、圧電振動子
の変化に追従可能な圧電振動子駆動回路が知られてお
り、(例えば特開平1−239170号公報参照)、そ
の回路を図3に示す。
【0006】この回路は、トランジスタQ1をスイッチ
ング素子として用い、圧電振動子TDの共振周波数に追
尾して駆動するものである。このため、圧電振動子TD
と直列に、適当な値のコイルCHを挿入し、圧電振動子
TDの電圧、電流をほぼ正弦波とし、更に電流波形の位
相に着目して、駆動周波数の制御を行うものである。以
下図3に基づいてその概要を説明する。
ング素子として用い、圧電振動子TDの共振周波数に追
尾して駆動するものである。このため、圧電振動子TD
と直列に、適当な値のコイルCHを挿入し、圧電振動子
TDの電圧、電流をほぼ正弦波とし、更に電流波形の位
相に着目して、駆動周波数の制御を行うものである。以
下図3に基づいてその概要を説明する。
【0007】図示のように、位相比較手段としての同相
比較器4、及び制御発振器としてのVCO(電圧制御発
振器)3を一体回路化してIC5とし、これによりPL
Lル−プを構成する。
比較器4、及び制御発振器としてのVCO(電圧制御発
振器)3を一体回路化してIC5とし、これによりPL
Lル−プを構成する。
【0008】また、2次巻線W2の両端の方形波電圧V
1の波形の位相を取り出すために、抵抗R1,R2で分
圧した電圧を波形整形器2に入力して波形整形した後、
同相比較器4に入力する。
1の波形の位相を取り出すために、抵抗R1,R2で分
圧した電圧を波形整形器2に入力して波形整形した後、
同相比較器4に入力する。
【0009】更に、圧電振動子TDに流れる略正弦波の
電流I1 の位相を取り出すために、抵抗R3の電圧を波
形整形器1に入力して波形整形した後、同相比較器4に
入力する。
電流I1 の位相を取り出すために、抵抗R3の電圧を波
形整形器1に入力して波形整形した後、同相比較器4に
入力する。
【0010】同相比較器4では、波形整形器1,2の出
力を入力して位相比較を行い、2つの位相が一致してい
れば、一定の基準電圧VstをVCO3に出力し、前記位
相が不一致の場合には、Vst±△Vの電圧をVCO3に
出力する。
力を入力して位相比較を行い、2つの位相が一致してい
れば、一定の基準電圧VstをVCO3に出力し、前記位
相が不一致の場合には、Vst±△Vの電圧をVCO3に
出力する。
【0011】VCO3では、前記の電圧Vst、あるいは
Vst±△Vに応じて、その出力周波数を変化させ、この
VCO3の出力でトランジスタQ1をスイッチング制御
することにより、常に圧電振動子TDの共振周波数に追
尾した制御を行うことができる。
Vst±△Vに応じて、その出力周波数を変化させ、この
VCO3の出力でトランジスタQ1をスイッチング制御
することにより、常に圧電振動子TDの共振周波数に追
尾した制御を行うことができる。
【0012】ところで、前記のような圧電振動子駆動回
路においては、圧電振動子TDに加える電力をコント
ロールできないため、その出力もコントロールできな
い。入力端子INに印加する入力電圧が変動すると、
その影響を受けて圧電振動子の出力も変動してしまう。
圧電振動子TDの入力電力をコントロールできないた
め、始動特性が悪い、等の問題点があった。
路においては、圧電振動子TDに加える電力をコント
ロールできないため、その出力もコントロールできな
い。入力端子INに印加する入力電圧が変動すると、
その影響を受けて圧電振動子の出力も変動してしまう。
圧電振動子TDの入力電力をコントロールできないた
め、始動特性が悪い、等の問題点があった。
【0013】そこで従来、前記のような問題点を解消し
たものとして、図4に示したような圧電振動子駆動回路
が提案されていた。以下図4に示した圧電振動子駆動回
路の概要を説明する。
たものとして、図4に示したような圧電振動子駆動回路
が提案されていた。以下図4に示した圧電振動子駆動回
路の概要を説明する。
【0014】圧電振動子駆動部20は、圧電振動子TD
の共振周波数に追尾しながら該圧電振動子を駆動するも
のであり、この圧電振動子駆動部20の入力電圧とし
て、DC−DCコンバータ21の出力電圧を用いる。
の共振周波数に追尾しながら該圧電振動子を駆動するも
のであり、この圧電振動子駆動部20の入力電圧とし
て、DC−DCコンバータ21の出力電圧を用いる。
【0015】今、電源スイッチSWをオンにすると、電
源20がDC−DCコンバータ21に印加して始動す
る。この始動により、パルス幅制御部23では、DC−
DCコンバータ21の出力電圧であるコンデンサC21
の電圧をフィードバックし、抵抗R20,R21及び手
動電圧調整手段VRにより、分圧した電圧を入力して制
御を開始する。
源20がDC−DCコンバータ21に印加して始動す
る。この始動により、パルス幅制御部23では、DC−
DCコンバータ21の出力電圧であるコンデンサC21
の電圧をフィードバックし、抵抗R20,R21及び手
動電圧調整手段VRにより、分圧した電圧を入力して制
御を開始する。
【0016】パルス幅制御部23では、入力電圧を基準
電圧と比較しながらその出力パルス幅を制御し、この出
力パルスでスイッチ回路27を制御する。スイッチ回路
27が前記パルスで制御(オン/オフ)されると、ダイ
オードD20に流れる電流が断続し、パルス電流となっ
てコンデンサC21を充電する。
電圧と比較しながらその出力パルス幅を制御し、この出
力パルスでスイッチ回路27を制御する。スイッチ回路
27が前記パルスで制御(オン/オフ)されると、ダイ
オードD20に流れる電流が断続し、パルス電流となっ
てコンデンサC21を充電する。
【0017】このコンデンサC21の充電電圧は、DC
−DCコンバータ21の出力電圧として、圧電振動子駆
動部20に入力する。この時のDC−DCコンバータ2
1の出力電圧は一定値となるように制御される。
−DCコンバータ21の出力電圧として、圧電振動子駆
動部20に入力する。この時のDC−DCコンバータ2
1の出力電圧は一定値となるように制御される。
【0018】ところでDC−DCコンバータの出力電圧
であるコンデンサC21の出力電圧は、始動制御部24
にも入力しており、この電圧で遅延回路25を動作させ
る。このため、DC−DCコンバータ21の始動時から
遅延回路25が遅延動作を開始し、遅延動作が終了する
までの所定時間の間、スイッチ回路26を制御してパル
ス幅制御部23の入力電圧を変化させる(R20,R2
1,VR等の一部を短絡または解放)。
であるコンデンサC21の出力電圧は、始動制御部24
にも入力しており、この電圧で遅延回路25を動作させ
る。このため、DC−DCコンバータ21の始動時から
遅延回路25が遅延動作を開始し、遅延動作が終了する
までの所定時間の間、スイッチ回路26を制御してパル
ス幅制御部23の入力電圧を変化させる(R20,R2
1,VR等の一部を短絡または解放)。
【0019】この場合、パルス幅制御部23では、出力
パルス幅が定常時よりも広くなるように制御を行う。そ
の後、上記遅延動作が終了すると、定常状態に戻る。こ
のようにすれば、DC−DCコンバータ21の出力電
圧、すなわち圧電振動子駆動部20の入力電圧は、始動
時には定常時よりも大きな電圧となる。その結果、圧電
振動子TDには、始動時の一定時間の間は大電力を供給
し、その後定常状態の電力を供給できるから、起動特性
が向上する。
パルス幅が定常時よりも広くなるように制御を行う。そ
の後、上記遅延動作が終了すると、定常状態に戻る。こ
のようにすれば、DC−DCコンバータ21の出力電
圧、すなわち圧電振動子駆動部20の入力電圧は、始動
時には定常時よりも大きな電圧となる。その結果、圧電
振動子TDには、始動時の一定時間の間は大電力を供給
し、その後定常状態の電力を供給できるから、起動特性
が向上する。
【0020】また、可変抵抗VRを手動調整すれば、パ
ルス幅制御部23の入力電圧を変化させ、DC−DCコ
ンバータの出力電圧を変化させることができる。その結
果、圧電振動子に供給する電力を手動調整できる。
ルス幅制御部23の入力電圧を変化させ、DC−DCコ
ンバータの出力電圧を変化させることができる。その結
果、圧電振動子に供給する電力を手動調整できる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記図4に示したよう
な従来のものにおいては、次のような課題があった。 (1)従来の圧電振動子駆動回路においては、DC−DC
コンバータの出力電圧をフィ−ドバックして、PWM制
御を行うことにより、DC−DCコンバータの出力電圧
が一定となるように制御を行っていた。
な従来のものにおいては、次のような課題があった。 (1)従来の圧電振動子駆動回路においては、DC−DC
コンバータの出力電圧をフィ−ドバックして、PWM制
御を行うことにより、DC−DCコンバータの出力電圧
が一定となるように制御を行っていた。
【0022】このため、圧電振動子の使用環境が変化し
た場合、該圧電振動子への供給電力が適切でなくなる。 (2)例えば、水中で使用していた圧電振動子を空気中へ
出したとすると、圧電振動子のインピーダンスが低くな
る。この場合、圧電振動子に流れる電流が大きくなり、
供給電力過剰となる。
た場合、該圧電振動子への供給電力が適切でなくなる。 (2)例えば、水中で使用していた圧電振動子を空気中へ
出したとすると、圧電振動子のインピーダンスが低くな
る。この場合、圧電振動子に流れる電流が大きくなり、
供給電力過剰となる。
【0023】(3)圧電振動子に機械的負荷がかかった場
合は、圧電振動子のインピーダンスは大きくきなる。こ
の場合、圧電振動子に流れる電流が少なくなり、供給電
力が不足する(パワーダウン)。
合は、圧電振動子のインピーダンスは大きくきなる。こ
の場合、圧電振動子に流れる電流が少なくなり、供給電
力が不足する(パワーダウン)。
【0024】本発明は、このような従来の課題を解決
し、圧電振動子の使用環境が変化して、そのインピーダ
ンスが変動した場合でも、圧電振動子に供給される電力
が常に最適な値となるように制御することを目的とす
る。
し、圧電振動子の使用環境が変化して、そのインピーダ
ンスが変動した場合でも、圧電振動子に供給される電力
が常に最適な値となるように制御することを目的とす
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
あり、図中、図3,図4と同符号は同一のものを示す。
また、29はパワーコントロ−ル部、VRは可変抵抗、
30はスイッチ回路、31は過電圧保護回路、32は整
流平滑回路を示す。
あり、図中、図3,図4と同符号は同一のものを示す。
また、29はパワーコントロ−ル部、VRは可変抵抗、
30はスイッチ回路、31は過電圧保護回路、32は整
流平滑回路を示す。
【0026】本発明は上記の課題を解決するため、次の
ように構成した。 (1)圧電振動子TDの共振周波数を追尾しながら、該圧
電振動子を駆動する圧電振動子駆動部20と、前記圧電
振動子駆動部の前段に設けたパルス幅制御(PWM)方
式によるDC−DCコンバータ21とから成り、前記D
C−DCコンバータの直流出力電圧を圧電振動子駆動部
20の入力電圧として用いた圧電振動子駆動回路であっ
て、圧電振動子TDに流れる電流をフィ−ドバックして
入力値とし、該入力値を基準値と比較することにより、
DC−DCコンバータのパルス幅制御を行うパルス幅制
御部23を設け、前記パルス幅制御部23の制御によ
り、圧電振動子TDに流れる電流が一定となるようにし
た。
ように構成した。 (1)圧電振動子TDの共振周波数を追尾しながら、該圧
電振動子を駆動する圧電振動子駆動部20と、前記圧電
振動子駆動部の前段に設けたパルス幅制御(PWM)方
式によるDC−DCコンバータ21とから成り、前記D
C−DCコンバータの直流出力電圧を圧電振動子駆動部
20の入力電圧として用いた圧電振動子駆動回路であっ
て、圧電振動子TDに流れる電流をフィ−ドバックして
入力値とし、該入力値を基準値と比較することにより、
DC−DCコンバータのパルス幅制御を行うパルス幅制
御部23を設け、前記パルス幅制御部23の制御によ
り、圧電振動子TDに流れる電流が一定となるようにし
た。
【0027】(2)上記構成においてDC−Dコンバータ
21の出力電圧V0 が過電圧になったことを検出して、
パルス幅制御部23の入力値を変化させる過電圧保護回
路31を設け、該過電圧保護回路31での過電圧検出時
には、パルス幅制御部23の制御により、DC−DCコ
ンバータ21の出力電圧を下げるようにした。
21の出力電圧V0 が過電圧になったことを検出して、
パルス幅制御部23の入力値を変化させる過電圧保護回
路31を設け、該過電圧保護回路31での過電圧検出時
には、パルス幅制御部23の制御により、DC−DCコ
ンバータ21の出力電圧を下げるようにした。
【0028】(3)上記各構成において、パルス幅制御部
23に入力する入力値を、手動調整可能なパワーコント
ロール部29を設け、該パワーコントロール部29の手
動調整により、DC−DCコンバータ21の出力電圧V
0 を変化させて、圧電振動子TDへの供給電力を調整可
能にした。
23に入力する入力値を、手動調整可能なパワーコント
ロール部29を設け、該パワーコントロール部29の手
動調整により、DC−DCコンバータ21の出力電圧V
0 を変化させて、圧電振動子TDへの供給電力を調整可
能にした。
【0029】(4)上記各構成において、パルス幅制御部
23の入力値を、始動時から所定時間のみ変化させる始
動制御回路24を設け、始動時の短時間のみ、前記始動
制御回路24によって、パルス幅制御部23の入力値を
変化させることにより、DC−DCコンバータ21の出
力電圧を、定常時よりも高くするようにした。
23の入力値を、始動時から所定時間のみ変化させる始
動制御回路24を設け、始動時の短時間のみ、前記始動
制御回路24によって、パルス幅制御部23の入力値を
変化させることにより、DC−DCコンバータ21の出
力電圧を、定常時よりも高くするようにした。
【0030】
【作用】上記構成に基づく本発明の作用を、図1を参照
しながら説明する。圧電振動子駆動部20は、圧電振動
子TDの共振周波数に追尾しながら、該圧電振動子を駆
動するものであり、この圧電振動子駆動部20の入力電
圧として、DC−DCコンバータ21の出力電圧V0 を
用いる。
しながら説明する。圧電振動子駆動部20は、圧電振動
子TDの共振周波数に追尾しながら、該圧電振動子を駆
動するものであり、この圧電振動子駆動部20の入力電
圧として、DC−DCコンバータ21の出力電圧V0 を
用いる。
【0031】電源スイッチSWをオンにすると、電源2
2がDC−DCコンバータ21に印加して始動する。こ
の始動時には、始動制御回路24の遅延回路25によ
り、一定時間だけスイッチ回路26をオンにしてパルス
幅制御部23の入力値(入力電圧)を低くする。
2がDC−DCコンバータ21に印加して始動する。こ
の始動時には、始動制御回路24の遅延回路25によ
り、一定時間だけスイッチ回路26をオンにしてパルス
幅制御部23の入力値(入力電圧)を低くする。
【0032】このため、パルス幅制御部23では、スイ
ッチ回路27をオン/オフ制御するための出力パルス幅
を広くして、DC−DCコンバータ21の出力電圧を高
くする。
ッチ回路27をオン/オフ制御するための出力パルス幅
を広くして、DC−DCコンバータ21の出力電圧を高
くする。
【0033】その結果、圧電振動子TDには、大きな電
力が供給される。その後、一定時間が経過すると、遅延
回路25の出力により、スイッチ回路26がオフとな
り、パルス幅制御部23と切り離される。このようにし
て、圧電振動子TDの始動特性を改善する。
力が供給される。その後、一定時間が経過すると、遅延
回路25の出力により、スイッチ回路26がオフとな
り、パルス幅制御部23と切り離される。このようにし
て、圧電振動子TDの始動特性を改善する。
【0034】次に、定常運転時には、圧電振動子TDに
流れる電流をDC−DCコンバータ21へフィ−ドバッ
クし、フィ−ドバックした値をパルス幅制御部23の入
力値として制御を行う。
流れる電流をDC−DCコンバータ21へフィ−ドバッ
クし、フィ−ドバックした値をパルス幅制御部23の入
力値として制御を行う。
【0035】この場合、圧電振動子TDに流れる電流
は、整流平滑回路32で直流電圧に変換し、更にパワー
コントロール部29で抵抗より分圧した後、パルス幅制
御部23に入力する。
は、整流平滑回路32で直流電圧に変換し、更にパワー
コントロール部29で抵抗より分圧した後、パルス幅制
御部23に入力する。
【0036】パルス幅制御部23では、圧電振動子TD
に流れる電流が小さくなると、DC−DCコンバータ2
1の出力電圧V0 が高くなるように制御し、前記電流が
大きくなると、前記出力電圧V0 が低くなるように制御
する。
に流れる電流が小さくなると、DC−DCコンバータ2
1の出力電圧V0 が高くなるように制御し、前記電流が
大きくなると、前記出力電圧V0 が低くなるように制御
する。
【0037】このようなパルス幅制御を行うことによ
り、圧電振動子TDに流れる電流が一定となるようにす
ることができる。従って、圧電振動子TDのインピーダ
ンスが変化したような場合でも、常に定電流で圧電振動
子を駆動することが可能となる。
り、圧電振動子TDに流れる電流が一定となるようにす
ることができる。従って、圧電振動子TDのインピーダ
ンスが変化したような場合でも、常に定電流で圧電振動
子を駆動することが可能となる。
【0038】前記のようにして圧電振動子TDを定電流
駆動することが可能となるが、パルス幅制御部23の入
力値が極めて小さくなるか、または0になった場合に
は、パルス幅制御により、DC−DCコンバータ21の
出力電圧が極めて高くなる。
駆動することが可能となるが、パルス幅制御部23の入
力値が極めて小さくなるか、または0になった場合に
は、パルス幅制御により、DC−DCコンバータ21の
出力電圧が極めて高くなる。
【0039】このような過電圧状態になると、過電圧保
護回路31が動作して、パルス幅制御部23の入力値を
高くする。その結果、パルス幅制御部23では、DC−
DCコンバータ21の出力電圧V0 が低くなるように制
御する。従って、一時的に、DC−DCコンバータ21
の出力電圧が過電圧となっても、直ちにその電圧を低く
して、回路を保護することができる。
護回路31が動作して、パルス幅制御部23の入力値を
高くする。その結果、パルス幅制御部23では、DC−
DCコンバータ21の出力電圧V0 が低くなるように制
御する。従って、一時的に、DC−DCコンバータ21
の出力電圧が過電圧となっても、直ちにその電圧を低く
して、回路を保護することができる。
【0040】更に、圧電振動子TDに供給する電力を手
動でコントロールしたい場合には、パワーコントロール
部29の可変抵抗VRを手動調整すればよい。この可変
抵抗VRを調整すると、パルス幅制御部23の入力値を
自由に可変できる。その結果DC−DCコンバータ21
の出力電圧V0 を可変でき、圧電振動子TDの供給電力
を手動調整することが可能となる。
動でコントロールしたい場合には、パワーコントロール
部29の可変抵抗VRを手動調整すればよい。この可変
抵抗VRを調整すると、パルス幅制御部23の入力値を
自由に可変できる。その結果DC−DCコンバータ21
の出力電圧V0 を可変でき、圧電振動子TDの供給電力
を手動調整することが可能となる。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (実施例の説明)図2は、本発明の実施例における圧電
振動子駆動回路を示した図である。
する。 (実施例の説明)図2は、本発明の実施例における圧電
振動子駆動回路を示した図である。
【0042】図中、図1と同符号は同一のものを示す。
また、Baはバッテリ、Q20,Q21はトランジス
タ、ZDは定電圧ダイオード(ツェナーダイオード)、
D1,D21,D22はダイオード、R20〜R25は
抵抗、28は定電圧制御部、29はパワーコントロール
部、30はスイッチ回路、31は過電圧保護回路、32
は整流平滑回路、Q22はトランジスタ(パワーMOS
FET)、INVはインバ−タを示す。
また、Baはバッテリ、Q20,Q21はトランジス
タ、ZDは定電圧ダイオード(ツェナーダイオード)、
D1,D21,D22はダイオード、R20〜R25は
抵抗、28は定電圧制御部、29はパワーコントロール
部、30はスイッチ回路、31は過電圧保護回路、32
は整流平滑回路、Q22はトランジスタ(パワーMOS
FET)、INVはインバ−タを示す。
【0043】この実施例の圧電振動子駆動回路は、図2
に示したように、DC−DCコンバータ21と、圧電振
動子駆動部20とで構成する。また、圧電振動子駆動部
20には、圧電振動子TDを接続すると共に、DC−D
Cコンバータ21には、電源22として、バッテリBa
を接続する。
に示したように、DC−DCコンバータ21と、圧電振
動子駆動部20とで構成する。また、圧電振動子駆動部
20には、圧電振動子TDを接続すると共に、DC−D
Cコンバータ21には、電源22として、バッテリBa
を接続する。
【0044】圧電振動子駆動部20には、1次巻線W
1、2次巻線W2、リセット巻線Wrを具備したトラン
スT1、コイルCH、抵抗R3、ダイオードD1、スイ
ッチ回路30、波形整形器1、IC5、平滑整流回路3
2を設ける。
1、2次巻線W2、リセット巻線Wrを具備したトラン
スT1、コイルCH、抵抗R3、ダイオードD1、スイ
ッチ回路30、波形整形器1、IC5、平滑整流回路3
2を設ける。
【0045】また、IC5には、VCO3と同相比較器
4を設け、平滑整流回路32にはダイオードD22とコ
ンデンサC23を設けると共に、スイッチ回路30に
は、トランジスタ(パワーMOSFET)Q22を設け
る。
4を設け、平滑整流回路32にはダイオードD22とコ
ンデンサC23を設けると共に、スイッチ回路30に
は、トランジスタ(パワーMOSFET)Q22を設け
る。
【0046】圧電振動子駆動部20の構成は、図3に示
した従来例と、ほぼ同様であるが、この実施例では、V
CO3の出力を、電圧位相信号として、同相比較器4に
入力している。
した従来例と、ほぼ同様であるが、この実施例では、V
CO3の出力を、電圧位相信号として、同相比較器4に
入力している。
【0047】即ち、VCO3の出力は、スイッチ回路3
0をオン/オフ制御する信号であるから、この信号の位
相は、トランスT1の2次側電圧と同位相である。従っ
て、2次巻線W2から電圧位相信号を取り出すかわり
に、VCO3の出力を用いても同じ制御ができることに
なる。
0をオン/オフ制御する信号であるから、この信号の位
相は、トランスT1の2次側電圧と同位相である。従っ
て、2次巻線W2から電圧位相信号を取り出すかわり
に、VCO3の出力を用いても同じ制御ができることに
なる。
【0048】また、抵抗R3の一端を平滑整流回路32
に入力し、ダイオードD22で整流した後、コンデンサ
C23で平滑化して直流電圧に変換する。そして、コン
デンサC23の直流電圧を、DC−DCコンバータ21
へフィ−ドバックする。
に入力し、ダイオードD22で整流した後、コンデンサ
C23で平滑化して直流電圧に変換する。そして、コン
デンサC23の直流電圧を、DC−DCコンバータ21
へフィ−ドバックする。
【0049】DC−DCコンバータ21には、パルス幅
制御部23、パワーコントロール部29、始動制御回路
24、定電圧制御部28、過電圧保護回路31、スイッ
チ回路27、ダイオードD20、コイルCH20、コン
デンサC20、C21を設ける。
制御部23、パワーコントロール部29、始動制御回路
24、定電圧制御部28、過電圧保護回路31、スイッ
チ回路27、ダイオードD20、コイルCH20、コン
デンサC20、C21を設ける。
【0050】また、始動電圧制御回路24には、抵抗R
22〜R24、インバ−タINV、トランジスタQ21
を設け、パワーコントロール部29には抵抗R20,R
21、可変抵抗VRを設け、更に、過電圧保護回路31
には、定電圧ダイオード(ツェナーダイオード)ZD、
抵抗R25、ダイオードD21を設ける。
22〜R24、インバ−タINV、トランジスタQ21
を設け、パワーコントロール部29には抵抗R20,R
21、可変抵抗VRを設け、更に、過電圧保護回路31
には、定電圧ダイオード(ツェナーダイオード)ZD、
抵抗R25、ダイオードD21を設ける。
【0051】前記パワーコントロール部29には、圧電
振動子駆動部20からフィ−ドバックされた電圧(圧電
振動子の駆動電流に比例した電圧)を入力し、入力電圧
を、可変抵抗VRと抵抗R21で分圧する。
振動子駆動部20からフィ−ドバックされた電圧(圧電
振動子の駆動電流に比例した電圧)を入力し、入力電圧
を、可変抵抗VRと抵抗R21で分圧する。
【0052】分圧した電圧は、抵抗R20を介してパル
ス幅制御部23に入力する。この場合、可変抵抗VR
は、利用者が手動調整できるようにしてあり、この抵抗
値を変えることにより、パルス幅制御部23の入力電圧
を可変する。
ス幅制御部23に入力する。この場合、可変抵抗VR
は、利用者が手動調整できるようにしてあり、この抵抗
値を変えることにより、パルス幅制御部23の入力電圧
を可変する。
【0053】パルス幅制御部23では、入力値(入力電
圧)を、基準値と比較して、その出力パルス幅を変化さ
せるパルス幅制御(PWM)を行っており、該パルス幅
制御部23の出力パルスで、スイッチ回路27を構成す
るトランジスタQ20をスイッチング制御する。
圧)を、基準値と比較して、その出力パルス幅を変化さ
せるパルス幅制御(PWM)を行っており、該パルス幅
制御部23の出力パルスで、スイッチ回路27を構成す
るトランジスタQ20をスイッチング制御する。
【0054】前記パルス幅制御(PWM)では、入力値
(入力電圧)が小さい時は出力パルス幅を大きくし(オ
ンデューティを大にする)、入力値が大きければ、出力
パルス幅を小さくする(オンデューティを小さくする)
ように制御する。
(入力電圧)が小さい時は出力パルス幅を大きくし(オ
ンデューティを大にする)、入力値が大きければ、出力
パルス幅を小さくする(オンデューティを小さくする)
ように制御する。
【0055】前記制御によりトランジスタQ20のオン
/オフ制御を行い、コンデンサC21の端子に、DC−
DCコンバータの出力電圧を発生するが、この出力電圧
V0 は、前記出力パルス幅が大きければ大きくなり、出
力パルス幅が小さければ小さくなる。
/オフ制御を行い、コンデンサC21の端子に、DC−
DCコンバータの出力電圧を発生するが、この出力電圧
V0 は、前記出力パルス幅が大きければ大きくなり、出
力パルス幅が小さければ小さくなる。
【0056】過電圧保護回路31では、定電圧ダイオー
ドZDと抵抗R25によって、DC−DCコンバータ2
1の出力電圧V0 の過電圧を検出しており、過電圧検出
時には、パルス幅制御部23の入力値を大きくする。
ドZDと抵抗R25によって、DC−DCコンバータ2
1の出力電圧V0 の過電圧を検出しており、過電圧検出
時には、パルス幅制御部23の入力値を大きくする。
【0057】即ち、通常時には定電圧ダイオードZDに
電流が流れないが、DC−DCコンバータ21の出力電
圧が過電圧になると、定電圧ダイオードZDに電流が流
れる。このため、抵抗R25にも電流が流れる。
電流が流れないが、DC−DCコンバータ21の出力電
圧が過電圧になると、定電圧ダイオードZDに電流が流
れる。このため、抵抗R25にも電流が流れる。
【0058】この時抵抗R25に発生する直流電圧は、
ダイオードD21を介してパルス幅制御部23に入力す
る。この場合、DC−DCコンバータ21の出力電圧が
高い程、パルス幅制御部23の入力電圧は大きくなる。
ダイオードD21を介してパルス幅制御部23に入力す
る。この場合、DC−DCコンバータ21の出力電圧が
高い程、パルス幅制御部23の入力電圧は大きくなる。
【0059】始動制御回路24には、抵抗R24とコン
デンサC22から成る遅延回路、インバ−タINV、ト
ランジスタQ21、抵抗R22〜R24が設けられてお
り、前記遅延回路には、定電圧制御部28の出力電圧
(定電圧)が印加するように構成されている。定電圧制
御部28は、DC−DCコンバータ21の出力電圧V0
を入力して定電圧化し、前記遅延回路に定電圧を印加す
るものである。
デンサC22から成る遅延回路、インバ−タINV、ト
ランジスタQ21、抵抗R22〜R24が設けられてお
り、前記遅延回路には、定電圧制御部28の出力電圧
(定電圧)が印加するように構成されている。定電圧制
御部28は、DC−DCコンバータ21の出力電圧V0
を入力して定電圧化し、前記遅延回路に定電圧を印加す
るものである。
【0060】以下、実施例の動作を説明する。電源スイ
ッチSWをオン(閉)にすると、DC−DCコンバータ
21は動作を開始し、出力電圧V0 を出力する。
ッチSWをオン(閉)にすると、DC−DCコンバータ
21は動作を開始し、出力電圧V0 を出力する。
【0061】この場合、電源スイッチSWの投入時に
は、コンデンサC22は放電された状態となっていて、
前記出力電圧V0 が発生すると、定電圧制御部28の出
力電圧(定電圧)によってコンデンサC22が抵抗R2
4を介して充電を開始する。
は、コンデンサC22は放電された状態となっていて、
前記出力電圧V0 が発生すると、定電圧制御部28の出
力電圧(定電圧)によってコンデンサC22が抵抗R2
4を介して充電を開始する。
【0062】コンデンサC22の充電初期には、インバ
ータINVに入力する電圧は小さいため、インバータI
NVの出力電圧が大きくなって、トランジスタQ21を
オン状態にする。トランジスタQ21がオンになると、
パルス幅制御部23の入力は、抵抗R22を介して接地
された状態となる。この場合、抵抗R22の抵抗値を極
めて小さくしておけば、パルス幅制御部23の入力値は
極めて小さくなる。
ータINVに入力する電圧は小さいため、インバータI
NVの出力電圧が大きくなって、トランジスタQ21を
オン状態にする。トランジスタQ21がオンになると、
パルス幅制御部23の入力は、抵抗R22を介して接地
された状態となる。この場合、抵抗R22の抵抗値を極
めて小さくしておけば、パルス幅制御部23の入力値は
極めて小さくなる。
【0063】その後、コンデンサC22が所定値まで充
電されると、インバータINVの出力電圧が小さくな
り、トランジスタQ21がオフとなる。このため、抵抗
R22が開放状態となり、パルス幅制御部23には、パ
ワーコントロール部29からの電圧が入力するようにな
る。
電されると、インバータINVの出力電圧が小さくな
り、トランジスタQ21がオフとなる。このため、抵抗
R22が開放状態となり、パルス幅制御部23には、パ
ワーコントロール部29からの電圧が入力するようにな
る。
【0064】このように、始動時から所定時間経過後
(R24,C22の時定数で定まる時間)までは、トラ
ンジスタQ21がオンで、パルス幅制御部23の入力値
(入力電圧)が小さく、その後の定常状態ではトランジ
スタQ21がオフで、パルス幅制御部23の入力値は、
パワーコントロール部29の出力電圧値となる。
(R24,C22の時定数で定まる時間)までは、トラ
ンジスタQ21がオンで、パルス幅制御部23の入力値
(入力電圧)が小さく、その後の定常状態ではトランジ
スタQ21がオフで、パルス幅制御部23の入力値は、
パワーコントロール部29の出力電圧値となる。
【0065】パルス幅制御部23では、入力値(入力電
圧)を基準値と比較しながら出力パルスのパルス幅を制
御するが、入力電圧が小さい時は出力パルス幅が広くな
る(オンデューティを大にする)ようにし、入力電圧が
大きい時は出力パルス幅が狭くなるように制御を行う。
圧)を基準値と比較しながら出力パルスのパルス幅を制
御するが、入力電圧が小さい時は出力パルス幅が広くな
る(オンデューティを大にする)ようにし、入力電圧が
大きい時は出力パルス幅が狭くなるように制御を行う。
【0066】そして、前記パルス幅が広いと、DC−D
Cコンバータ21の出力電圧V0が大きくなり、パルス
幅が狭いと出力電圧V0 が小さくなる。従って、電源ス
イッチSWの投入初期(始動時)の所定時間内は、DC
−DCコンバータの出力電圧V0 が大きく、前記所定時
間経過後の定常状態では出力電圧V0 は小さくなる。
Cコンバータ21の出力電圧V0が大きくなり、パルス
幅が狭いと出力電圧V0 が小さくなる。従って、電源ス
イッチSWの投入初期(始動時)の所定時間内は、DC
−DCコンバータの出力電圧V0 が大きく、前記所定時
間経過後の定常状態では出力電圧V0 は小さくなる。
【0067】このため、圧電振動子TDには、始動時の
短時間に大電力を供給し、その後の定常時には供給電力
を適正な値にまで下げるようにすることができる。定常
状態(定常運転時)には、圧電振動子TDに流れる電流
(ほぼ正弦波状の電流)を検出して、DC−DCコンバ
ータ21へフィ−ドバックし、パルス幅制御部23の入
力値として制御を行う。
短時間に大電力を供給し、その後の定常時には供給電力
を適正な値にまで下げるようにすることができる。定常
状態(定常運転時)には、圧電振動子TDに流れる電流
(ほぼ正弦波状の電流)を検出して、DC−DCコンバ
ータ21へフィ−ドバックし、パルス幅制御部23の入
力値として制御を行う。
【0068】このフィ−ドバックを行うために、抵抗R
3の一端を整流平滑回路32へ接続し、ダイオードD2
2で整流すると共に、コンデンサC23で平滑化する。
コンデンサC23から得られる直流電圧は、パワーコン
トロール部29に入力し、ここで可変抵抗VRと抵抗R
21で分圧し、分圧した電圧を抵抗R20を介してパル
ス幅制御部23へ入力する。
3の一端を整流平滑回路32へ接続し、ダイオードD2
2で整流すると共に、コンデンサC23で平滑化する。
コンデンサC23から得られる直流電圧は、パワーコン
トロール部29に入力し、ここで可変抵抗VRと抵抗R
21で分圧し、分圧した電圧を抵抗R20を介してパル
ス幅制御部23へ入力する。
【0069】パルス幅制御部23では、前記入力電圧を
基準値と比較してパルス幅制御を行い、その出力パルス
でトランジスタQ20をオン/オフ制御する。この場
合、パルス幅制御部23の入力電圧は、圧電振動子TD
に流れる電流(駆動電流)に比例した値であるから、前
記電流を一定とするようにパルス幅制御を行う。
基準値と比較してパルス幅制御を行い、その出力パルス
でトランジスタQ20をオン/オフ制御する。この場
合、パルス幅制御部23の入力電圧は、圧電振動子TD
に流れる電流(駆動電流)に比例した値であるから、前
記電流を一定とするようにパルス幅制御を行う。
【0070】例えば、圧電振動子TDに流れる電流が小
さくなると、パルス幅制御部23の入力電圧は小さくな
る。その結果、パルス幅制御部23の出力パルス幅は広
くなり、DC−DCコンバータの出力電圧V0 を高く
し、圧電振動子TDに流れる電流を増加させる。
さくなると、パルス幅制御部23の入力電圧は小さくな
る。その結果、パルス幅制御部23の出力パルス幅は広
くなり、DC−DCコンバータの出力電圧V0 を高く
し、圧電振動子TDに流れる電流を増加させる。
【0071】また逆に、圧電振動子TDに流れる電流が
大きくなった場合には、パルス幅制御部23の入力電圧
は大きくなるので、その出力パルス幅は狭くなる。その
結果、DC−DCコンバータ21の出力電圧V0 は低く
なり、圧電振動子TDに流れる電流は小さくなる。
大きくなった場合には、パルス幅制御部23の入力電圧
は大きくなるので、その出力パルス幅は狭くなる。その
結果、DC−DCコンバータ21の出力電圧V0 は低く
なり、圧電振動子TDに流れる電流は小さくなる。
【0072】このようなパルス幅制御を行うことによ
り、圧電振動子TDに流れる電流が常に一定となるよう
にすることができる。また、パワーコントロール部29
の可変抵抗VRを、手動調整すれば、パルス幅制御部2
3の入力電圧が可変できる。その結果、DC−DCコン
バータ21の出力電圧V0 を可変できるから、前記手動
調整により、圧電振動子TDに供給する電力を制御でき
る。
り、圧電振動子TDに流れる電流が常に一定となるよう
にすることができる。また、パワーコントロール部29
の可変抵抗VRを、手動調整すれば、パルス幅制御部2
3の入力電圧が可変できる。その結果、DC−DCコン
バータ21の出力電圧V0 を可変できるから、前記手動
調整により、圧電振動子TDに供給する電力を制御でき
る。
【0073】圧電振動子TDに流れる電流は、前記のよ
うにして常に一定値となるように制御されるが、可変抵
抗VRの調整時や、圧電振動子TDを回路から取り外し
たような場合に、パルス幅制御部23の入力電圧が急に
小さくなるか、または0になることがある。
うにして常に一定値となるように制御されるが、可変抵
抗VRの調整時や、圧電振動子TDを回路から取り外し
たような場合に、パルス幅制御部23の入力電圧が急に
小さくなるか、または0になることがある。
【0074】このような場合、パルス幅制御部23で
は、出力パルス幅を広くして(オンデューティを大きく
して)DC−DCコンバータ21の出力電圧V0 を高く
するように制御する。
は、出力パルス幅を広くして(オンデューティを大きく
して)DC−DCコンバータ21の出力電圧V0 を高く
するように制御する。
【0075】従って、この場合は、出力電圧V0 が異常
に高くなり過電圧となる。この時、定電圧ダイオードZ
Dがオンとなって電流を流し、抵抗R25にも電流が流
れる。抵抗R25に電流が流れると、その端子に電圧が
発生し、ダイオードD21を介してパルス幅制御部23
に入力する。このため、パルス幅制御部23では、入力
電圧(この場合抵抗R25に発生した電圧)が高くなっ
たので、その出力パルス幅を狭くする。
に高くなり過電圧となる。この時、定電圧ダイオードZ
Dがオンとなって電流を流し、抵抗R25にも電流が流
れる。抵抗R25に電流が流れると、その端子に電圧が
発生し、ダイオードD21を介してパルス幅制御部23
に入力する。このため、パルス幅制御部23では、入力
電圧(この場合抵抗R25に発生した電圧)が高くなっ
たので、その出力パルス幅を狭くする。
【0076】従って、DC−DCコンバータ21の出力
電圧V0 は、低くなるように制御される。前記出力電圧
V0 が低くなり、定電圧ダイオードZDがオフ(電流を
流さない状態)になると、過電圧保護回路31の出力は
なくなる。
電圧V0 は、低くなるように制御される。前記出力電圧
V0 が低くなり、定電圧ダイオードZDがオフ(電流を
流さない状態)になると、過電圧保護回路31の出力は
なくなる。
【0077】(他の実施例)以上実施例について説明し
たが、本発明は次のようにしても実施可能である。 (1)DC−DCコンバータは、パルス幅制御方式のもの
であれば、他の回路でもよい。 (2)電源22としては、バッテリでもよく、また交流電
源を用いてもよい。この場合、電源の種類に応じて、D
C−DCコンバータの回路を異なったものにする必要が
ある。
たが、本発明は次のようにしても実施可能である。 (1)DC−DCコンバータは、パルス幅制御方式のもの
であれば、他の回路でもよい。 (2)電源22としては、バッテリでもよく、また交流電
源を用いてもよい。この場合、電源の種類に応じて、D
C−DCコンバータの回路を異なったものにする必要が
ある。
【0078】(3)遅延回路25は、抵抗とコンデンサの
直列回路以外にも、各種の遅延回路が適用可能である。 (4)スイッチ回路26,27,30は、他のスイッチン
グ素子を用いた回路でもよい。 (5)手動電圧調整手段としては、可変抵抗VRに限ら
ず、他の手段を用いてもよい。すなわち、パルス幅制御
部23の入力電圧を手動で調整できるものならよい。
直列回路以外にも、各種の遅延回路が適用可能である。 (4)スイッチ回路26,27,30は、他のスイッチン
グ素子を用いた回路でもよい。 (5)手動電圧調整手段としては、可変抵抗VRに限ら
ず、他の手段を用いてもよい。すなわち、パルス幅制御
部23の入力電圧を手動で調整できるものならよい。
【0079】(6)始動制御回路24は、DC−DCコン
バータ21の内部に設けてもよいが、外部に設けてもよ
い。 (7)DC−DCコンバータ21と、圧電振動子駆動部2
0とは、一体化した回路としてもよく、また別の回路と
してもよい。
バータ21の内部に設けてもよいが、外部に設けてもよ
い。 (7)DC−DCコンバータ21と、圧電振動子駆動部2
0とは、一体化した回路としてもよく、また別の回路と
してもよい。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1)圧電振動子のインピーダンスが変化した場合でも、
圧電振動子に流れる電流が常に一定となるように制御で
きる。
のような効果がある。 (1)圧電振動子のインピーダンスが変化した場合でも、
圧電振動子に流れる電流が常に一定となるように制御で
きる。
【0081】(2)例えば、圧電振動子に加わる機械的な
負荷の変動によって、圧電振動子のインピーダンスが変
化する。このような場合でも、常に最適なパワーで圧電
振動子を駆動できる。
負荷の変動によって、圧電振動子のインピーダンスが変
化する。このような場合でも、常に最適なパワーで圧電
振動子を駆動できる。
【0082】(3)DC−DCコンバータの出力電圧が極
めて高くなった場合(過電圧時)には、過電圧保護回路
により、パルス幅制御部の入力電圧を高くして、DC−
DCコンバータの出力電圧を低くすることができる。従
って、過電圧による素子破壊等を防止できる。 (4) 圧電振動子に供給する電力を手動で調整可能であ
る。 (5)始動制御回路により、圧電振動子の起動特性を改善
できる。
めて高くなった場合(過電圧時)には、過電圧保護回路
により、パルス幅制御部の入力電圧を高くして、DC−
DCコンバータの出力電圧を低くすることができる。従
って、過電圧による素子破壊等を防止できる。 (4) 圧電振動子に供給する電力を手動で調整可能であ
る。 (5)始動制御回路により、圧電振動子の起動特性を改善
できる。
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の実施例における圧電振動子駆動回路を
示した図である。
示した図である。
【図3】従来の圧電振動子駆動回路例(1)である。
【図4】従来の圧電振動子駆動回路例(2)である。
TD 圧電振動子
20 圧電振動子駆動部
21 DC−DCコンバータ
22 電源
SW 電源スイッチ
23 パルス幅制御部
24 始動制御部
25 遅延回路
VR 可変抵抗(手動電圧調整手段)
26,27 スイッチ回路
CH20 コイル
C20,C21 コンデンサ
D20 ダイオード
R21 抵抗
Claims (4)
- 【請求項1】 圧電振動子(TD)の共振周波数を追尾
しながら、該圧電振動子を駆動する圧電振動子駆動部
(20)と、 前記圧電振動子駆動部の前段に設けたパルス幅制御(P
WM)方式によるDC−DCコンバータ(21)とから
成り、 前記DC−DCコンバータの直流出力電圧を、圧電振動
子駆動部(20)の入力電圧として用いた圧電振動子駆
動回路であって、 圧電振動子(TD)に流れる電流をフィ−ドバックして
入力値とし、 該入力値を基準値と比較することにより、DC−DCコ
ンバータのパルス幅制御を行うパルス幅制御部(23)
を設け、 前記パルス幅制御部(23)の制御により、圧電振動子
(TD)に流れる電流が一定となるようにしたことを特
徴とする圧電振動子駆動回路。 - 【請求項2】 DC−DCコンバータ(21)の出力電
圧が過電圧になったことを検出して、パルス幅制御部
(23)の入力値を変化させる過電圧保護回路(31)
を設け、 該過電圧保護回路(31)での過電圧検出時には、 パルス幅制御部(23)の制御により、DC−DCコン
バータ(21)の出力電圧を下げることを特徴とした請
求項1記載の圧電振動子駆動回路。 - 【請求項3】 パルス幅制御部(23)に入力する入力
値を、手動調整可能なパワーコントロール部(29)を
設け、 該パワーコントロール部(29)の手動調整により、D
C−DCコンバータ(21)の出力電圧を変化させて、
圧電振動子(TD)への供給電力を調整可能にしたこと
を特徴とする請求項1または2記載の圧電振動子駆動回
路。 - 【請求項4】 パルス幅制御部(23)の入力値を、始
動時から所定時間のみ変化させる始動制御回路(24)
を設け、 始動時の短時間のみ、前記始動制御回路(24)によっ
て、パルス幅制御部(23)の入力値を変化させること
により、 DC−DCコンバータ(21)の出力電圧を、定常時よ
りも高くすることを特徴とした請求項1、2、または3
記載の圧電振動子駆動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20542091A JPH0523646A (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 圧電振動子駆動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20542091A JPH0523646A (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 圧電振動子駆動回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0523646A true JPH0523646A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16506553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20542091A Pending JPH0523646A (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 圧電振動子駆動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0523646A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007029259A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Hitachi Medical Corp | 超音波探触子 |
US8796903B2 (en) | 2010-11-26 | 2014-08-05 | Fukoku Co., Ltd. | Piezoelectric vibrator driving circuit |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5937888A (ja) * | 1982-08-26 | 1984-03-01 | Fuji Electric Co Ltd | チヨツパ制御インバ−タ |
JPS6295166A (ja) * | 1985-10-19 | 1987-05-01 | Omron Tateisi Electronics Co | 超音波霧化装置 |
JPS6421020U (ja) * | 1987-07-28 | 1989-02-02 | ||
JPH01293170A (ja) * | 1988-05-19 | 1989-11-27 | Tdk Corp | 圧電振動子駆動回路 |
-
1991
- 1991-07-22 JP JP20542091A patent/JPH0523646A/ja active Pending
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---|---|---|---|
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