JPH0523597A - 触媒用球状ラネ−合金の製造方法 - Google Patents

触媒用球状ラネ−合金の製造方法

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JPH0523597A
JPH0523597A JP3206584A JP20658491A JPH0523597A JP H0523597 A JPH0523597 A JP H0523597A JP 3206584 A JP3206584 A JP 3206584A JP 20658491 A JP20658491 A JP 20658491A JP H0523597 A JPH0523597 A JP H0523597A
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則子 石原
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賢治 根岸
Manabu Sekimoto
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Minoru Nagasawa
実 長澤
Katsunori Iwatani
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】チャンバ−1のカバ−部に取り付けた保持炉2
内の触媒活性金属とアルミニウム又はシリコンとの合金
の溶融液3を高速回転円盤5の上面に滴下し、遠心力に
より飛散させて微細液滴を不活性ガス雰囲気中において
冷却凝固させる触媒用球状ラネ−合金の製造方法。 【効果】本発明の方法により、望ましい狭い粒径範囲に
コントロ−ルされた触媒用球状ラネ−合金を効果的に製
造することができ、展開して優れた触媒寿命及び触媒能
を有するラネ−触媒を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、触媒用球状ラネ−合金
の製造方法及び得られた球状ラネ−合金を展開してラネ
−触媒を製造する方法に関し、特に、粒径範囲がコント
ロ−ルされた流動床反応に好適に使用される触媒の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラネ−触媒は、還元用粉末触媒と
して広く用いられているが、一般に、ラネ−合金のイン
ゴットを粉砕する粉砕法及びアトマイズ法により合金粉
末を造り、これらをアルカリ液で展開して調製されてい
る。
【0003】しかし、粉砕法は、粉砕手段によって多少
異なるが、おおむね粉砕された粒子の粒度分布は広く、
微細粉も多量に形成される。微細粉は活性化工程におい
ては厄介な存在であり、更に流動床においては逸流して
ロスとなるので著しく不利である。それ故、所望の粒度
範囲のものを得るために、通常、篩い分けされるが、そ
のための手数を要するだけでなく、歩留まりは悪く、ま
た個々の粉末粒子は不規則形状であるからラネ−触媒と
して必ずしも満足し得るものではない。特に、展延性を
有する合金類には粉砕法を適用することが実質的に困難
である。
【0004】また、例えば、特開平2−126940号
公報に開示されるようなアトマイズ法によって形成され
るラネ−合金粒子は、粉砕法に比較すれば、粒径及び粒
度分布はある程度コントロ−ルされているが、球がつぶ
れたり引き延ばされたような不定形の曲面形状体であっ
て、粒子径の拡がりはまだかなり大きい。特に、流動床
反応用等のラネ−触媒としては沈降性が悪く、また触媒
粒子の偏在化による輸送配管の目詰まり等のトラブルを
起こし易く、しばしば篩い分けが必要となるなど、狭い
粒径範囲で且つ可及的球状の粒子に調整することが要求
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、篩い分け処理を必要としない所望の狭い粒径範囲に
コントロ−ルされたラネ−合金粒子の形成方法を提供す
ることにある。また、本発明の他の課題は、実質的に球
形を有する触媒用合金粒子、及び展開により流動床反応
に極めて望ましい触媒を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、触媒用ラネ−合金の直接粉末化方法に関
し、各種の技術的要因について検討を重ねた結果、特
に、遠心力を利用する球状化が好適であり、実用的に極
めて望ましい結果が得られることを見出し、本発明に至
った。
【0007】すなわち、本発明は、触媒活性金属にアル
ミニウム又はシリコンを含有せしめた合金の溶融液を高
速回転体の円盤上面に滴下し、遠心力により飛散させ
て、微細液滴を不活性ガス雰囲気中において冷却凝固さ
せることを特徴とする粒径のコントロ−ルされた触媒用
球状ラネ−合金の製造方法及びそれを展開して、特に流
動床反応用として好適なラネ−触媒を製造する方法の提
案に係るものである。
【0008】本発明の方法に係る触媒用ラネ−合金は、
触媒活性金属に、あるいは該触媒活性金属と必要に応じ
て少量の助触媒金属とに、展開時に溶出されるアルミニ
ウム又はシリコンを含有せしめて成る合金類である。該
合金を構成する触媒活性金属としては、触媒能を有する
金属、例えばニッケル,コバルト,鉄,銅,銀,ルテニ
ウム及びパラジウム等の金属類が代表的に挙げられる。
また、助触媒金属としては、例えば、クロム,鉄,モリ
ブデン,タングステン及び錫等が挙げられる。これら触
媒金属と助触媒金属は、好ましくは、合金を基準にし
て、それぞれ30〜60重量%及び0〜10重量%の割合で含
有させることが好ましく、残部は展開溶出させるアルミ
ニウム又はシリコンである。
【0009】上記触媒金属類は、目的とする有機化学反
応等に応じた触媒活性を有する金属の一種又は二種以上
が選択されるが、合金中のその含有量が30重量%より少
ないと展開して形成される粉粒状多孔体触媒としての強
度が不足するので好ましくなく、60重量%を超えるとそ
の触媒としての多孔体表面積が不足し、触媒活性が低減
するので不適切である。また、助触媒金属は、通常、該
触媒金属の触媒活性を促進させる金属成分であって、一
般に触媒金属の10重量%以下程度の少量が好ましく添加
使用される。更に、合金の残部を構成するアルミニウム
又はシリコンは、これを展開して広い表面積と粒子強度
を持った触媒金属の多孔質体を形成させるためのもの
で、通常、合金粒子をアルカリ液で処理することにより
溶解除去される成分である。その含有量は、合金に基づ
いて約30〜70重量%程度である。
【0010】本発明の方法においては、選択された触媒
活性金属,助触媒金属及び溶出用金属の所望量を混合
し、これを加熱溶融して、その融液が高速回転している
円盤状回転体の上面に滴下される。合金の融液は、通
常、その融点より50〜150℃程度高めの温度範囲に加熱
保持される。その温度があまり低すぎると融液が遠心飛
散する前に凝固する恐れがあるので不都合であり、ま
た、あまり高すぎると遠心飛散する融液滴が落下の間に
冷却凝固しきれずにチャンバ−内壁に衝突して変形する
ので好ましくない。
【0011】このような合金融液を遠心飛散させるに
は、本発明のラネ−合金粒子の形成においては、円盤を
高速で回転させることが重要である。その回転速度は、
融液の粘度等により、また200μm以下の所望の微細な粒
子径によって選択されるが、例えば、毎分10000回転な
いし50000回転(rpm)程度であり、本発明方法におい
て高速回転とは、上記範囲が実用的に包含される。この
ような高速で回転する回転体の水平な円形上面に溶融合
金液を、例えば、2cmないし20cm上方から少量ずつ滴下
すると、その融液粘度と回転速度に関連してそれぞれの
場合に対応するコントロ−ルされた狭い粒度範囲の粒子
が遠心飛散する。その粒子径は、融液の粘度が低いほ
ど、また回転体の回転速度が大きいほど小さくなるの
で、調製しようとする所望粒径に応じてそれらの条件は
選択され、適宜コントロ−ルされる。
【0012】本発明の方法に用いられる上記円盤状回転
体は、溶融合金の温度に対して充分な耐熱性を有する素
材であれば特に制限はないが、各種合金の融点より高い
耐熱温度を有する耐摩耗性の優れた物質、例えば、チタ
ンナイトライド,ボロンナイトライド,シリコンカ−バ
イド及びタングステンカ−バイド等のセラミック類が好
都合に使用される。また、球状微粒合金の粒径は、操作
条件のみならず、円盤状回転体の表面の粗さや周縁エッ
ジの鋭さ、そのエッジ角度等によって左右され、特に、
狭い粒径範囲のものを得るには、円盤状回転体の表面
を、例えばダイヤモンド砥粒等で研磨して、その粗さを
Rmax1μm以下とすることが望ましく、また、円盤状回
転体のエッジの角度は、所望する平均粒径範囲に応じて
選択することが望ましい。それらの円盤状回転体の条件
は簡単な実験等により容易に選択決定される。
【0013】本発明の方法は、合金融液を遠心飛散させ
るので、通常、閉じたチャンバ−内で操作され、凝固粒
子はチャンバ−底部に収集される。その際、微粒状溶融
液はチャンバ−壁に接触する前に冷却凝固することが極
めて重要であり、その冷却のためにチャンバ−内に適度
の低温に温度コントロ−ルされた不活性ガスが連続的に
吹き込まれる。そのような不活性ガスとしては、例え
ば、窒素,アルゴン又はヘリウムが挙げられる。本発明
の方法においては、これらの不活性ガスは単独でもよい
が、2種以上を組み合わせて混合ガスの熱伝導度を好都
合に利用して冷却条件を選択することが実用上望まし
い。
【0014】本発明の方法を図面により説明する。図1
は、本発明の方法により球状ラネ−合金粒子を製造する
装置の一例の説明用模式的断面図である。上部がド−ム
状にカバ−された逆円錐状の大型チャンバ−1のカバ−
部の中央に、加熱機構を備えた保持炉2が該カバ−壁を
貫通して取り付けられ、その炉内に触媒用合金の融液3
が保持される。また該チャンバ−1内の中央上部にはモ
−タ6によって回転駆動する高速回転円盤5が配置され
ている。上記保持炉内の融液3は、その炉の底部中央に
形成された融液滴下孔4から高速回転している円盤5の
中央部に連続的に滴下される。高速回転円盤面に落下接
触した融液は、その円盤の遠心力によって外周にはじき
飛ばされて微細球状液滴を形成する。
【0015】チャンバ−1内には、そのほぼ中央部にモ
−タ6'により回転する循環ファン7とこれを囲むよう
に配置された円筒状のガス案内板8が鉛直方向に取り付
けられ、また、チャンバ−壁の適当な箇所に設けられた
冷却用ガス導入口9から所定温度にコントロ−ルされた
不活性ガスが連続的に導入される。導入されたガスはチ
ャンバ−の壁側を下降し、循環ファン7によって案内板
8の中を上昇し、高速回転している円盤5に向けて安定
な冷却用ガス流が提供される。かくして外周にはじき飛
ばされた微細球状合金液滴は、チャンバ−の傾斜壁に接
触する前に凝固して傾斜壁を伝って落下し、チャンバ−
の底部に集められて球状粒子取出口10から連続的に取
り出される。また、ガス導入口9から連続的に導入され
る不活性ガスは、例えば、球状粒子取出口10から連続
的に抜き出される。
【0016】
【作用】本発明の方法によれば、酸化変性などの恐れが
なく、また偏析の起こらない均一で微細な組織を有する
微細球状合金が効果的に得られる。得られた球状合金を
展開処理するとき、狭い範囲にコントロ−ルされた粒径
を有し、比表面積の大きい多孔質体が容易に形成され、
優れた触媒活性を有し流動床用として好適なラネ−触媒
が調製される。
【0017】
【実施例】次に、本発明の方法を具体例により、更に詳
細に説明する。 実施例 1銅−アルミニウム球状合金の製造 3000mmの上部内径を有する図1に示すようなド−ム状カ
バ−を持つ逆円錐形チャンバ−の装置を用い、銅とアル
ミニウムがそれぞれ50重量%の合金100kgを保持炉内で
約650℃の温度に加熱保持した融液を、融液滴下孔より
約5cm下側のチャンバ−内に設けられた直径50mmのボロ
ンナイトライド製の高速回転円盤の上面の中央部に連続
的に滴下した。円盤の回転速度は約30000rpmで、チャン
バ内は凝固用窒素ガスが1平方センチメ−トル当たり0.
1kgの加圧状態に保持され、その温度は約50℃であっ
た。この場合の各粒子の滞空時間は、ほゞ0.5秒であっ
た。
【0018】チャンバ−底部から取り出されたラネ−合
金粒子は、すべてが実質的に球形であって、その粒子径
は約20〜100μmの範囲内にコントロ−ルされた極めて望
ましいものである。図2は、本実施例で得られたラネ−
合金粉末の粒子構造を示す走査型電子顕微鏡写真であ
り、図3は、遠心沈降法によるその粒度分布(以下、単
に粒度分布という。)であって、各粒径範囲とそれぞれ
の範囲に含まれる合金粒の重量%との関係を示す棒グラ
フである。図4の(a)図と(b)図は、実施例1と同
じ組成の合金を従来のラネ−合金粉末の代表的な製造法
である粉砕法及びアトマイズ法によってそれぞれ製造し
た粉末の図2と同様の顕微鏡写真であり、図5の(a)
図と(b)図は、それぞれの粉末の図3と同様な粒度分
布の棒グラフである。
【0019】実施例 2 上記実施例1で得られた銅−アルミニウムのラネ−合金
球状粒子40gを25重量%の水酸化ナトリウム水溶液240m
l中に入れ、温度55℃の加温条件下に混ぜながら約1.5時
間かけてアルミニウムを溶出させ、実質的に完全に展開
させた後、充分水洗して約20gの銅触媒を得た。
【0020】実施例 3ニッケル−アルミニウム系球状合金の製造 ニッケル485g,モリブデン15g及びアルミニウム500g
から成る合金を保持炉内で約1450℃の温度に加熱溶融
し、その融液を実施例1と同様に遠心飛散させてラネ−
合金球状粒子を製造した。得られた粒子の走査型電子顕
微鏡写真及びその粒度分布の棒グラフを図6及び図7に
示す。
【0021】実施例 4銀−アルミニウム球状合金の製造 銀2.5kgとアルミニウム2.5kgの融液を、実施例1と
同様にして遠心飛散させ、ラネ−合金球状粒子を調製し
た。得られた粒子の走査型電子顕微鏡写真及びその粒度
分布の概要棒グラフを図8及び図9に示す。銀−アルミ
ニウム合金は展延性を有するので、従来の粉砕法では粉
末化が極めて困難であったが、本発明の方法によれば、
粒度の調整された球状粒子が容易且つ効果的に得られ
る。
【0022】上記顕微鏡写真及び棒グラフから明らかな
ように、本発明の方法によって製造されたラネ−合金
は、粒径がコントロ−ルされた真球状の粒子であるのに
対し、従来の代表的な粉砕法やアトマイズ法によって調
製された合金粉末は、形状が極めて不均一で、しかも粒
度分布が広く、特に触媒の調製とその使用において不都
合な微粉、例えば、10μm未満の微細粒子が多量含まれ
るので実用上著しく不利であることが判る。
【0023】実施例 5 本発明の方法によって調製された上記銅触媒と従来の粉
砕法及びアトマイズ法によって調製された同様な銅触媒
について、次の各種試験を行いそれぞれの触媒性状評価
を行った。 [触媒活性試験]予め脱酸素処理したラネ−銅触媒7.0
gと脱酸素水63.0g及びアクリロニトリル10.0gを100m
lの四つ口フラスコに仕込み、フラスコ内を完全に脱酸
素したのち温度を上げ、内容液を70℃に保持して2時間
かき混ぜ条件下に反応を行う。反応後、アクリルアミド
生成量を測定し、銅1g当たりの生成量(g)を触媒活
性値として表示した。この触媒活性値は、数値が高いほ
ど触媒活性が優れていることを示す。
【0024】[触媒粒子径分布]遠心沈降法により触媒
の粒子径を測定し、その粒度分布状態を棒グラフで表示
した。この粒子径分布は、微細粒子ほど表面積が大きく
触媒活性は高まるが、10μm未満の微細粒子は少ないほ
ど操作性が向上する。
【0025】[触媒粒子の沈降性]50ml共栓付きメスシ
リンダ−に触媒5gを入れ、水で50mlに容量調整した
後、これを急速に20回上下転倒させて静置し、触媒粒子
の単位時間(秒)についての沈降距離を測定して沈降速
度とした。この沈降速度は大きいほど好ましく、また使
用ごとの速度の低下が小さいほど工業的に優れたもので
ある。
【0026】これらの評価試験の結果を下掲表1にまと
めて示す。なお、上記粒度分布においては、活性試験の
前後の粒子径を測定し対比して示した。
【0027】
【表1】
【0028】上表より明らかなように、本発明の方法で
製造され、提供される球状ラネ−触媒は、従来の粉砕法
及びアトマイズ法によって得られた従来のラネ−触媒に
比べて粒径10μm未満の微粉状粒子が極めて少なく、沈
降速度が格段に早いという利点を有する。また、本発明
に係る球状ラネ−合金触媒は、従来のものに比べて総体
的に粒径が大きく表面積が小さいのもかかわらず、主と
して20〜50μmの粒径範囲にコントロ−ルされたシャ−
プな粒度分布を有し、従来品より遥かに高い触媒活性値
を示す実用性と操作性の優れたものであり、従来知られ
たラネ−合金触媒よりも有機化学還元触媒として顕著に
改善された触媒活性を有するものであることが理解でき
る。
【0029】
【発明の効果】本発明の方法は、実質的に球状で、その
球状粒子の径が高度にコントロ−ルされた緻密な組織を
持つ触媒用ラネ−合金を効果的に得ることができる。こ
れを展開して得られるラネ−触媒は、特に流動床用とし
て望ましいものであり、従って、本発明の工業的有用性
は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の実施状態を示す一例の装置の説
明用模式的断面図である。
【図2】実施例1で得られたラネ−銅合金の粒子構造を
示す電子顕微鏡写真である。
【図3】実施例1で得られたラネ−銅合金の粒度分布
(各粒径範囲とそれぞれの範囲に含まれる合金粒の重量
%)の棒グラフである。
【図4】その(a)図と(b)図は、従来の粉砕法及び
アトマイズ法によって造ったラネ−銅合金粉末の図2と
同様の顕微鏡写真である。
【図5】その(a)図と(b)図は、それぞれの粉末の
粒度分布の棒グラフである。
【図6】実施例3で得られたラネ−ニッケル系合金の粒
子構造を示す電子顕微鏡写真である。
【図7】実施例3で得られたラネ−ニッケル系合金の粒
度分布の棒グラフである。
【図8】実施例4で得たラネ−銀合金粉末の粒子構造を
示す電子顕微鏡写真である。
【図9】実施例4で得られたラネ−銀合金の粒度分布の
棒グラフである。
【符号の説明】
1・・・チャンバ− 2・・・保持炉 3・・・合金融液 4・・・融液滴下孔 5・・・円盤 6,6'・・・モ−タ 7・・・循環ファン 8・・・案内板 9・・・ガス導入口 10・・・球状粒子取出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長澤 実 埼玉県与野市上落合1177−1 ツインエル 与野2−405 (72)発明者 岩谷 勝能 茨城県猿島郡総和町大字小堤1913−183

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】触媒活性金属にアルミニウム又はシリコン
    を含有せしめた合金の溶融液を高速回転体の円盤上面に
    滴下し、遠心力により飛散させて、微細液滴を不活性ガ
    ス雰囲気中において冷却凝固させることを特徴とする粒
    径のコントロ−ルされた触媒用球状ラネ−合金の製造方
    法。
  2. 【請求項2】合金が、ニッケル,コバルト,鉄,銅,銀
    並びにルテニウムより成る群から選択される少なくとも
    一種の触媒活性金属30〜60重量%と、クロム,鉄,モリ
    ブデン,タングステン並びに錫より成る群から選択され
    る少なくとも一種の助触媒金属0〜10重量%及び残部が
    アルミニウム又はシリコンとから成る請求項1記載の触
    媒用球状ラネ−合金の製造方法。
  3. 【請求項3】上記請求項1又は2に記載の触媒用球状ラ
    ネ−合金を展開することを特徴とするラネ−触媒の製造
    方法。
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