JPH0523568Y2 - - Google Patents

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JPH0523568Y2
JPH0523568Y2 JP17182486U JP17182486U JPH0523568Y2 JP H0523568 Y2 JPH0523568 Y2 JP H0523568Y2 JP 17182486 U JP17182486 U JP 17182486U JP 17182486 U JP17182486 U JP 17182486U JP H0523568 Y2 JPH0523568 Y2 JP H0523568Y2
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film
ring
tension
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、コンパクト・デイスク(C・D)の
ようなフイルム(10〜100μm厚)に薄膜を形成す
る成膜装置等において利用可能なフイルムの張力
調整機構に関するものである。
[従来の技術] 成膜装置をはじめとして、一般にフイルムを保
持するための機構においては、フイルムにしわの
寄らない緊張状態を保つことが肝要である。従来
はこの対策として、フイルム外周を挟持する保持
リングの断面形状を改良してフイルムの張力を持
続させる工夫が主に行われている。
[考案が解決しようとする問題点] しかし、このような改良工夫によつては、その
取付時にフイルムに与えられる張力を保持する上
では有効となるも、取付後の要因により一旦フイ
ルムが弛緩すると元の緊張状態を復元できないこ
とがある。また、既往のものにはフイルム厚等の
条件に応じてそのフイルム張力を調整できるもの
も見当たらないのが現状である。
本考案は、かかる実情に着目し、保持リングに
セツトした後フイルムに外力や熱が加わることが
あつても、フイルム面をフラツトな緊張状態に保
持することができ、しかもそのフイルム張力を自
在に可変調整できるフイルム張力調整機構を新た
に提供せんとするものである。
[問題点を解決するための手段] 本考案に係るフイルム張力調整機構は、フイル
ムの外周を挟持する保持リングと、この保持リン
グに保持されたフイルムをその一面から環状に押
えるインナーリングと、このインナーリングと前
記保持リングとの間で該インナーリングと反対側
の面からフイルムを環状に押える昇降自在のアウ
ターリングとを具備するとともに、前記アウター
リングに、該アウターリングをフイルムに付勢す
るバネを付設し、かつこのバネのバネ力を調整自
在に構成してなることを特徴としている。
[作用] このように構成したものであると、フイルムに
は、保持リングの内周近傍を押えるアウターリン
グの押え力(バネ力)が内側のインナーリングを
支点として、全周から均等に径方向の張力を作用
することになるため、フイルムが外力や加熱によ
り変形したり伸びたりしても、アウターリングの
降下によつてこれを吸収し、インナーリングの内
周でフイルムに弛みを生じることがなくなる。そ
して、この取付状態でのフイルム張力は、アウタ
ーリングがインナーリングを支点として作用する
押え力と釣合うものだから、昇降自在のアウター
リングを付勢するバネのバネ力を可変することで
フイルム張力を自在に調整することができる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。
第1図は、真空成膜装置におけるチヤンバの頂
部に着脱自在に取付けられるフイルムホルダ1に
本考案に係るフイルム張力調整機構を装備した場
合を図示している。
このホルダ1は、ベアリング10の上に載置さ
れて図示省略しているチヤンバの開口部に回転可
能に装着されている。ホルダ1は、ベアリング1
0のボールガイド上に接触支持される断面L形の
本体部分2から、内方に鍔状のインナーリング3
を一体に延出したものである。インナーリング3
は、その外周基端部3bが水平な平面に形成して
いる一方で、その先端部3aは上面に環状の凹陥
部4を形成するように一旦下方に屈曲させた後、
先端を上向きに屈曲させるように形成してある。
なお、インナーリング3の先端には適当な円弧面
を形成している。
そして、このインナーリング3における基端部
3bの上面にフイルム保持用の保持リング5を取
付けるようにしている。保持リング5は上下一対
の押えリングを締着し、その間にフイルムFの外
周を挟持して、フイルムFに適当な張力を与えて
これを緊張状態に保つようにしたものである。こ
の保持リング5は、その外周の適数箇所からイン
ナーリング3の基端部2aに止め螺子7を挿着し
て該インナーリング3に着脱可能に固定するよう
にしている。そして、フイルムFはこれを挟持す
る保持リング5と共に反転してインナーリング3
に取付けることで、その上下面の入替が至便に行
なえるものとなつている。なお、保持リング5の
取付部位に当るインナーリング3には前記螺子7
の取付孔8が開けられ、保持リング5をその下面
側からも取着できるようにしている。そして、イ
ンナーリング3の下方にはこの取付孔8を被覆す
るようにTカバー9を延設している。
また、上記フイルムホルダ1の内周には、断面
門形のアウターリング11を昇降自在に装入して
いる。このアウターリング11は、その外周基端
部11bをホルダ1の内周に摺動可能に添接させ
ている一方、該基端部11bとフラツトな頂辺部
11cを介して一体に連設されて垂下されるその
内周先端部11aをフイルム面に当接させ、フイ
ルムFにその自重を負荷して支持するようにして
いる。そして、このアウターリング11の先端部
11aは、その先端に適当な円弧面を形成してい
るとともに先端近傍部を内方に屈曲させて、ホル
ダ1内の取付状態でその先端が前記インナーリン
グ3の凹陥部4と丁度対向するようにしている。
換言すれば、ホルダ1にセツトされたアウターリ
ング11は、その先端部11aがインナーリング
3の凹陥部4にほぼ当接するまでのストロークで
下降変位することができる。そして、このアウタ
ーリング11は、その先端部11aがインナーリ
ング3(ホルダ1)上の保持リング5に緊張状態
で水平に張架されているフイルムFの上面と環状
に接触してこれを押し下げ、フイルムFの下面が
固定位置の前記インナーリング3の先端部3aと
同じく環状に接触して該インナーリング3からの
反力(押上力)を受ける釣合状態の下で、ホルダ
1内のフイルム上に保持される。
そして、このアウターリング11にフイルムF
に対するその押下力を調整するための圧縮バネ1
2を利用した調整機構を付設している。この機構
について詳述すると、まずアウターリング11に
は前記頂辺部11cで適数箇所テンシヨンピン1
3を植立している。各テンシヨンピン13は、外
周に螺子を切つた外筒14を介してアウターリン
グ11に挿脱自在に嵌装されているとともに、頂
辺部11cの上でその外筒14に調整ワツシヤ1
5を螺合している。そして、この調整ワツシヤ1
5とテンシヨンピン13のヘツド13aとの間に
前記バネ12を介在させているとともに、テンシ
ヨンピン13のヘツド13aを、フイルムホルダ
1の上端にスタツドピン16を介して着脱自在に
蓋着している押え用開口蓋17の内面に当接規制
させている。かくして、頂辺部11cの上に付設
した圧縮バネ12はアウターリング11を下方の
フイルムFに向けて垂直に付勢することになり、
結局アウターリング11はフイルムFに対しその
自重にこのバネ12のバネ力を加えた押下力をフ
イルム面に与えることになる。そして、このバネ
12のバネ力の大きさは、その調整ワツシヤ15
を回転操作し、該調整ワツシヤ15とテンシヨン
ピンヘツド13aとの距離を可変することにより
自在に調整することができる。
なお図示例においては、上述したフイルム張力
調整機構を保有するフイルムホルダ1に、そのフ
イルムFを加熱し、また成膜時においてこれを回
転させる目的で、その上方から先端にヒータ(熱
媒ジヤケツト)19と回転蓋20とを有するワー
ク回転軸18を係脱自在に係合させている。すな
わち、ワーク回転軸18の軸心には、該回転軸1
8の内部を通して熱媒を流通するようにしたヒー
タ19が突設されており、このワーク回転軸18
を所定位置まで降下させると、ヒータ19がフイ
ルムFの上面に接触してこれを直接加熱できるも
のとしている。また、このワーク回転軸18は回
転機構と昇降機構とを備え(図示省略)、その先
端のヒータ外周にはすべりキー21を介して摺動
自在に往復動する回転蓋20を連結している。こ
の回転蓋20は、ワーク回転軸18の上方に固設
したカラー22との間に押え用の圧縮バネ23を
介装しているとともに、その外周下端に歯付クラ
ツチリング24を固設している。そして、ワーク
回転軸18を同心位置のフイルムホルダ1に対し
て降下させると、まずこの歯付クラツチリング2
4がホルダ1の上端に対をなして固設してある歯
付クラツチリング25と係合し、この状態から更
にワーク回転軸18を降下させると前記ヒータ1
9がフイルム面に接触すると同時に、歯付クラツ
チリング24,25同士が強固に噛合つて、ホル
ダ1を回転蓋20を介してワーク回転軸18と同
期回転できるものとしている。
さて、上述したような構成のフイルム張力調整
機構であれば、ホルダ1にフイルムFを緊張状態
でセツトした後に、その上面にヒータ19を接触
させることや該ヒータ19でフイルムFを加熱す
ることに伴う外力や熱の作用を受けても、フイル
ムFが変形したり伸びたりして弛みを生じること
がない。すなわち、フイルムFにはその外周近傍
でアウターリング11の先端部11aからバネ力
等による一定のフイルム押え力fが常時付加され
ることになるが、第2図に示すように、この押え
力fはその内周のインナーリング3の先端部3a
を支点として、フイルムFを絶えず全周から径方
向に引張る張力Tを均等に発生することになるた
め、外力、熱等でフイルムFに変形や伸びを生じ
ようとしても、これを吸収するようにアウターリ
ング11が下降して緊張状態が復元されることに
なるからである。
そして、保持リング5に保持されたフイルムF
の張力Tはいずれにしてもアウターリング11の
押え力fと釣合うものとされるが、この張力調整
機構によると、アウターリング11に付設する圧
縮バネ12のバネ力を可変することで、フイルム
張力Tをフイルム条件や成膜条件等に合せて自在
に調整することが可能である。すなわち、このも
のでは第3図に示すように、アウターリング11
の上に立てたテンシヨンピン13のまわりの外筒
14と調整ワツシヤ15とを相対的に螺進退する
操作により、圧縮バネ12のストロークを増減
し、これによりそのバネ12のバネ力を簡易に調
整することができるからである。
なお、この実施例に示す機構では、インナーリ
ング3を兼ねるフイルムホルダ1の内周にフリー
にしてアウターリング11を装入する構造である
から、ホルダ上端の押え用開口蓋17の脱着操作
を介して保持リング5に挟持されたフイルムFの
装脱およびその上下面の入替作業が簡便に行なえ
るものである。
以上、主として成膜装置のフイルムホルダに利
用する場合について説明したが、本考案は他の用
途のフイルム保持機構にも同様に利用できるもの
である。また、インナーリング3とアウターリン
グ11の配置関係やそれらの取付構造、さらにア
ウターリング11を付勢するバネ12のセツテイ
ング構造も図示例に限らずその他種々変形可能で
ある。
[考案の効果] 以上に説明した通り、本考案のフイルム張力調
整機構によれば、保持リングにセツトしたフイル
ムに外力や熱に起因して弛みを生じることがない
上に、フイルム張力を自在に調整できる構造簡単
にして新規有用なる機構を実現することができた
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す張力調整機構
等の断面図である。第2図と第3図はその要部の
作用を示す各部分断面図である。 F……フイルム、1……フイルムホルダ、2…
…ホルダ本体部分、3……インナーリング、4…
…凹陥部、5……保持リング、11……アウター
リング、12……圧縮バネ、13……テンシヨン
ピン、14……外筒、15……調整ワツシヤ、1
7……押え用開口蓋、18……ワーク回転軸、1
9……ヒータ、20……回転蓋、24,25……
歯付クラツチリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フイルムの外周を挟持する保持リングと、この
    保持リングに保持されたフイルムをその一面から
    環状に押えるインナーリングと、このインナーリ
    ングと前記保持リングとの間で該インナーリング
    と反対側の面からフイルムを環状に押える昇降自
    在のアウターリングとを具備するとともに、前記
    アウターリングに、該アウターリングをフイルム
    に付勢するバネを付設し、かつこのバネのバネ力
    を調整自在に構成してなることを特徴とするフイ
    ルム保持機構。
JP17182486U 1986-11-08 1986-11-08 Expired - Lifetime JPH0523568Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17182486U JPH0523568Y2 (ja) 1986-11-08 1986-11-08

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JP17182486U JPH0523568Y2 (ja) 1986-11-08 1986-11-08

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Publication Number Publication Date
JPS6378065U JPS6378065U (ja) 1988-05-24
JPH0523568Y2 true JPH0523568Y2 (ja) 1993-06-16

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JP17182486U Expired - Lifetime JPH0523568Y2 (ja) 1986-11-08 1986-11-08

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20050016464A1 (en) * 2003-07-24 2005-01-27 General Electric Company Methods and fixtures for facilitating handling of thin films
JP2019044249A (ja) * 2017-09-06 2019-03-22 キヤノン株式会社 アライメント装置、および、成膜装置

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Publication number Publication date
JPS6378065U (ja) 1988-05-24

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