JPH0523475A - 洗濯機及び洗濯乾燥機のリモコン制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】無線通信を利用して洗濯行程の進行状況や終了
時を洗濯機本体から離れて把握できる洗濯および洗濯乾
燥装置において、他の映像機器との結合を容易にし、表
示内容が豊富で用途を拡大して操作性と利便性を向上
し、かつ洗濯物を実際に干す場所の大気圧、温度、湿度
などの値によって乾燥の制御などを合理的に行なえる洗
濯及び洗濯乾燥機のリモコン制御装置を提供する。 【構成】洗濯機本体の各種データを送信手段によってリ
モコン制御装置に送り、それを受信して進行状況などを
示すビデオ信号を形成し、映像入力手段と切換えビデオ
出力とする。また、外部センサ装置によって各種センサ
の状態を洗濯機本体に送信して制御したり、再びリモコ
ン制御装置に送りその表示もする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、無線通信を利用するこ
とで家庭内のどこにいても、特に、居間などで家の中で
中心となるテレビ、ＶＴＲの置かれた場所で、洗濯及び
洗濯乾燥機の進行状態が把握でき、かつ制御が可能で、
その他、屋外の天候、温度、湿度などの条件で洗濯及び
乾燥の制御を最適に成し得る、一般家庭で用いられる洗
濯及び洗濯乾燥機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、洗濯機本体から離れて洗濯行程の
進行状況や終了時を表示する例としては（１）特開平２
−２３４７９４号公報、洗濯機本体から着脱可能となっ
たリモコンでの制御については（２）特開平２−２４９
５９３号公報、天候の変化予測の表示及び予測結果に基
づく洗濯の実行制御については（３）特開平２−１１４
９９４号公報、特開平３−３２６９６号公報などが挙げ
られる。一方、ホームオートメーションの一環としてＴ
Ｖアダプタ型ＨＡコントローラも発表されているが、利
便性と反するシステム化された場合の煩雑さ、設置の困
難さと言う本来の目的と相いれない問題がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、（１）では、携帯型の受信装置で洗濯行程の進行状
況が洗濯機本体まで使用者が足を運ぶことなく把握でき
る。しかし、その受信装置は、専用化されており、無駄
であり、その置き場所などを考慮すると利便性に欠け
る。また、その表示内容も限定されたものになり操作性
も必ずしも良いとは言えない。（２）は、表示だけでな
く制御もできるが、同様のことが言える。

【０００４】（３）では、大気圧を検出して天候を予測
してそれを表示するばかりでなく、洗濯の実行を制御し
ている。しかし、大気圧検出装置は、洗濯機の本体に設
けられている。よって、洗濯物を実際に干す場所の値と
は厳密に言えば異なり、例えば、洗濯乾燥機での乾燥動
作をきめ細かく制御するには充分とは言い難い。また、
その表示を洗濯機本体で行なったのでは意味がない。

【０００５】本発明の目的は、上記した従来技術の課題
を解決を図るもので操作性と利便性の向上した洗濯機及
び洗濯乾燥機のリモコン制御装置を提供することにあ
る。そして、特に、コードレス化、携帯化、すでに家庭
内で普及しているＶＴＲ，ＴＶとの結合について注目す
るものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、洗濯機本体の各種駆動装置の状態、あ
るいは各種センサの状態を送信手段によって空中に出力
し、それをリモコン制御装置で受信し、洗濯機の進行状
況などを示す表示信号をビデオ信号として形成する。そ
して、他方で映像入力手段を用意しておき信号切換回路
にて両者を切り換えてその信号を出力するビデオ出力を
備えて構成される。また、外部センサ装置に設けられて
各種センサの状態を送信手段によって空中に出力し、そ
れを一方は、洗濯機本体で受信し、その情報に基づく制
御を行ない、他方では、リモコン制御装置で受信し、そ
の表示を可能とする。

【０００７】

【作用】本手段によれば、家庭内で広く普及している情
報表示手段であり、ＶＴＲなどのデイスプレイともなっ
ている家庭用テレビを利用して洗濯機の進行状況などが
表示され、さらに、リモコン制御装置の映像入力手段と
してＶＴＲと結線することによって、洗濯機の表示が不
要のときは、通常のＴＶ放送を受信したり、ＶＴＲの映
像を再生することができる。また、外部センサ装置によ
って洗濯乾燥機の制御を例えば、天気がこれからも良く
なり、温度も高く、湿度が低いときは乾燥を控えめに制
御したりすることができる。さらに、その情報がリモコ
ン制御装置を介して可能となる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を図面にて詳細に説明する。図
４は、本発明に係わる洗濯機及び洗濯乾燥機のリモコン
制御装置の全体のシステム構成を示している。１は、リ
モコン制御装置で、図１に内部のブロック構成を示す。
２は、洗濯機本体で、図２に内部のブロック構成を示
す。３は、外部センサ装置で、図３にその構成を示す。

【０００９】４は、ＶＴＲでその映像出力は、リモコン
制御装置の映像入力端子へ結線されている。５は、ＴＶ
受信機であり、そのビデオ入力端子へリモコン制御装置
のビデオ出力が繋がられる。６，７，８は、それぞれ送
受信アンテナである。

【００１０】図２において、洗濯機本体２内の各種駆動
装置９としては、洗濯槽に水を供給するための給水ソレ
ノイド、かくはん式では、かくはん羽根（アジテー
タ）、渦巻き式ではパルセータ、ドラム式ではドラムを
回転させるモータ、洗濯の終了時に排水を行なう排水モ
ータ、脱水時にモータの減速機を高速側に切替えるクラ
ッチモータ、その他洗濯乾燥機では乾燥動作中のヒー
タ、ファンモータなどがある。

【００１１】各種センサ１０としては、布量あるいは布
質検知装置、水位センサ、温度センサ、その他洗濯槽の
振れセンサ、かくはん羽根（アジテータ）、パルセー
タ、ドラムの回転位置検知器などがある。１２は、使用
者が洗濯の開始、洗濯方法などを入力する操作入力手段
であり、マイクロコンピュータ１１に入力され、洗濯機
の進行状況などが表示装置１３で表現される。マイクロ
コンピュータ１１は、操作入力手段１２、各種センサ１
０の入力に従って各種駆動装置９、表示装置１３を制御
する。１４は、マイクロコンピュータ１１からのパラレ
ルのデータを電波で送信するのに都合の良いシリアルの
データに変換したり、リモコン制御装置１、あるいは外
部センサ装置３からのシリアルの受信データをパラレル
のデータに変換する変換部である。１５は、変換部１４
で変換されたシリアルデータを周波数３８０ＭＨｚに変
調する変調部、１６は、この信号を微弱電波として出力
する電力増幅部、６は、さらに空中に出力するための送
受信アンテナである。１９は、リモコン制御装置１、外
部センサ装置３から空中に出力された電波を１本の送受
信アンテナ６で共有して受信するためのフイルター、１
８は、受信した信号を増幅する増幅部、１７は、さらに
この信号をシリアルデータとして復調する復調部であ
る。

【００１２】図１において、２０は、洗濯機本体２から
空中に出力された電波を１本の送受信アンテナ６で共有
して受信するためのフイルター、２１は、受信した信号
を増幅する増幅部、２２は、さらにこの信号をシリアル
データとして復調する復調部である。２３は、シリアル
の受信データをパラレルのデータに変換する変換部であ
る。マイクロコンピュータ２４は、例えばテキスト用と
して１２ｋバイト、グラフィック用として１２８ｋバイ
トのＶＲＡＭ、漢字ＲＯＭ、表示用ＲＯＭ、その他のＲ
ＡＭなどを内蔵している。２６は、マイクロコンピュー
タ２４で形成された表示用の信号をビデオ信号に変換す
るビデオエンコーダである。また、２８は、ＶＴＲの出
力を入力するビデオ入力で、２９は、ＴＶ信号を受信
し、ビデオ信号として出力するＴＶチューナであり、い
ずれも信号切換回路２７へ結線される。信号切換回路２
７は、マイクロコンピュータ２４の指令によってこれら
の信号を切替え表示回路３０を介して液晶モニター３
１、あるいはビデオ出力３２へ出力する。一方、３３
は、音声ブザーであり、マイクロコンピュータ２４の指
令によって例えば乾燥の終了の報知などを行なう。

【００１３】図３において、３７は、ダイヤフラム型圧
力センサ、その電圧値を増幅する増幅器、そのアナログ
出力をデジタル値にするＡ／Ｄコンバータから構成され
る大気圧検出装置である。同様にデジタル値として入力
される３８は、温度センサ、３９は、湿度センサ、４０
は、風力センサである。４１は、これらのデータをシリ
アルデータに変換する変換部であり、４２は、変換部４
１で変換されたシリアルデータを周波数３００ＭＨｚに
変調する変調部、４３は、この信号を微弱電波として出
力する電力増幅部、８は、さらに空中に出力するための
送受信アンテナである。４４は、洗濯機本体から送信さ
れる確認信号を１本のアンテナで共有して受信するため
のフイルターであり、４５は、受信した信号を増幅する
増幅部、４６は、さらにこの信号を復調する復調部であ
る。

【００１４】図４において、リモコン制御装置１は、Ｖ
ＴＲ、ＴＶ受信機と結線して設置しているが例えば使用
者が携帯したり、家庭内の適切な場所を選んで置いてお
くことができる。また、外部センサ装置３は、洗濯物を
実際に干すベランダなどに置くと都合が良い。

【００１５】上記構成においてその動作を説明する。使
用者は、まず、洗濯機本体２に洗濯物を投入する。つぎ
に、操作入力手段１２のひとつであるスタートＳＷをオ
ンする。各種センサ入力１０の布量検知装置で布量が検
知され、表示装置１３でその結果と洗濯から乾燥までの
コースの選択を促す表示が、例えば『乾燥までできま
す、乾燥までしますか』と言うように行なわれる。ここ
で、洗剤を投入し、操作入力手段１２によって乾燥まで
することを指示すればマイクロコンピュータ１１は、各
種駆動装置９の給水ソレノイドをオンして洗濯動作を開
始する。このとき、表示装置１３は、洗濯動作を開始
し、洗濯を行なっていることなどの進行状況を表示して
いる。

【００１６】一方、同時に各種駆動装置の状態、あるい
は各種センサの状態を示すデータは、マイクロコンピュ
ータ１１の出力バッファ、出力レジスタを介して、まず
１バイト分のパラレルデータが、変換部１４にも出力さ
れ、図５に示す如く、同期用のスタートビット、次いで
データ信号、ビットチェック、最後にストップビットの
順にシリアルのディジタル信号に変換される。この信号
は、変調部１５に送られ３８０ＭＨｚに変調され、電力
増幅部１６で増幅され、送受信アンテナ６から空中へ放
射される。この電波は、リモコン制御装置１の送受信ア
ンテナ７で受信され、フイルター２０、増幅部２１を介
して復調部２２で復調される。変換部２３では、ストッ
プビットを確認した後、マイクロコンピュータ２４の入
力レジスタへパラレルデータとして出力する。ここで、
送信と受信の同期をとるために、ハンドシェイク信号と
して図６に示すようにスタートビット、機器コード、受
信確認信号、エラー再送要求、最後にストップビットを
形成する。この信号は、変調部３５に送られ３００ＭＨ
ｚに変調され、電力増幅部３６で増幅され、送受信アン
テナ７から空中へ放射される。洗濯機本体２では、これ
を受けて次の１バイトを送信する。以下、これを高速、
例えば転送速度９６００ｂｐｓ、８ビット、ストップビ
ット１、パリティ有りの条件で繰り返す。ここで、洗濯
機本体２は、機器コードによって外部センサ装置３とリ
モコン制御装置１どちらを受信しているかの判定ができ
る。

【００１７】各種駆動装置の状態、あるいは各種センサ
の状態を示すデータを受け取ったマイクロコンピュータ
２４は、この信号内容に従った表示用の信号を表示用の
ＲＯＭのデータなどを利用して形成する。形成された信
号は、ビデオディスプレイプロセッサなどより構成され
るビデオエンコーダ２６でビデオ信号に変換され、信号
切換え回路２７へ入力される。ここで、操作入力手段２
５で洗濯機が選択されていればマイクロコンピュータ２
４は、ビデオエンコーダ２６の信号を表示回路３０を介
して液晶モニター３１へ表示したり、ビデオ出力３２へ
出力してＴＶ受信機５で表示が可能となる。操作入力手
段２５でＶＴＲが選択されていればマイクロコンピュー
タ２４は、信号切換え回路２７を操作してＶＴＲの出力
を再生し、洗濯の終了、脱水の終了、乾燥の開始、乾燥
の終了など重要なポイントに到達したら自動的にビデオ
エンコーダ２６の信号を再生するように切替える。同様
に、音声ブザー３３は、このようなとき音声表示が可能
となる。また、本実施例では、ＴＶチューナ２９を内蔵
しており、図４のように結線せず使用者が携帯して、洗
濯機から離れていても通常は、携帯型のＴＶ受信機とし
て機能ができる。

【００１８】外部センサ装置３のデータは、まず洗濯機
本体２から必要な時点に到達したらリード要求を行な
う。この信号を送受信アンテナ８で受信し、以下リモコ
ン制御装置１の場合と同様にフイルタ４４、増幅部４
５、復調部４６を介して変換部４１へ入力される。そし
て、大気圧検出装置３７、温度センサ３８、湿度センサ
３９、風力センサ４０のデータは、変換部４１で同期用
のスタートビット、次いで機器コード、データ信号、最
後にストップビットの順にシリアルのディジタル信号に
変換され、変調部４２、増幅部４３を介して送受信アン
テナ８より、送信される。洗濯機本体２は、ハンドシェ
イク信号としてスタートビット、機器コード、受信確認
信号、エラー再送要求、最後にストップビットを送り返
す。

【００１９】外部センサ装置３のデータを受け取った洗
濯機本体２は、主に乾燥の制御を行ない、例えば大気圧
の変化から天候を予測し、天気がこれからも良くなり、
温度も高く、湿度が低いときは乾燥を控えめに制御した
り、天気が今後悪化し、風も強かったら乾燥を強めに制
御したりすることができる。さらに、天候予測などの情
報は、リモコン制御装置１へ送信することによってその
表示が可能となる。したがって、例えば布量検知のとき
に天候及びその今後の変化を表示し、使用者に知らせ乾
燥するかしないかの判断材料とすることもできる。

【００２０】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、洗濯
機本体から離れて受信装置が設けられ、かつビデオ信号
が形成され、他方、映像入力手段、ビデオ出力を有して
いるため、使用者は、受信装置であるリモコン制御装置
を家庭内で居間など家の中で中心となる場所に家庭用テ
レビ、ＶＴＲなどとともに置くことによって常に洗濯機
の進行状況が把握でき、しかも表示が不要のときはＴＶ
放送を受信したり、ＶＴＲの映像を楽しみ、その間洗濯
の終了、乾燥の終了など重要な時点では自動的に表示さ
れることで時間の有効利用ができる。また、実際に洗濯
物を干す場所での情報として大気圧、温度、湿度などが
洗濯機本体へ伝えられるので洗濯乾燥機の乾燥動作を実
用的な使い方に則した形で合理的な制御が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるリモコン制御装置のブロック構成
図。

【図２】一実施例による洗濯機本体のブロック構成図。

【図３】一実施例による外部センサ装置のブロック構成
図。

【図４】本発明による全体システムの一例を示す構成
図。

【図５】送信信号の構成図。

【図６】ハンドシェイク信号の構成図。

【符号の説明】

１…リモコン制御装置、 ２…洗濯機本体、 ３…外部センサ装置、 ６…送受信アンテナ、 ７…送受信アンテナ、 １１…マイクロコンピュータ、 ２６…ビデオエンコーダ、 ２７…信号切換回路、 ２８…映像入力手段、 ３２…ビデオ出力。

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｑ 9/02 Ｂ 7170−5Ｋ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】洗濯機本体（２）と、洗濯機本体に設けら
   れて洗濯機の各種駆動装置の状態、あるいは各種センサ
   の状態を出力するデータ出力手段（１１、１４）と、 データ出力手段から出力された信号を変調する送信手段
   （１５）と、 送信手段から出力された信号を空中に出力する送信アン
   テナ（６）と、 リモコン表示装置（１）に設けられて、前記送信アンテ
   ナ（６）から空中に出力された電波を受信する受信アン
   テナ（７）と、 受信アンテナ（７）が受信した電波を復調する受信手段
   （２０、２１、２２）と、 復調された信号を解読するデータ入力手段（２３）と、 データ入力手段から入力されたデータに基づき表示信号
   を形成する手段（２４）と、 表示信号からビデオ信号を出力するビデオエンコーダ
   （２６）と、 リモコン表示装置内に設けられた映像入力手段（２８、
   ２９）と、 前記ビデオエンコーダと映像入力手段との信号を切替え
   る信号切換回路（２７）と、 信号切換回路からの信号を出力するビデオ出力（３２）
   と、 を備えたことを特徴とする洗濯機及び洗濯乾燥機のリモ
   コン制御装置。
2. 【請求項２】外部センサ装置（３）に設けられて各種セ
   ンサの状態を出力するデータ出力手段（４１）と、 データ出力手段から出力された信号を変調する送信手段
   （４２）と、 送信手段から出力された信号を空中に出力する送信アン
   テナ（８）と、 前記送信アンテナ（８）から空中に出力された電波を受
   信する受信アンテナ（６）と、 受信アンテナ（６）が受信した電波を復調する受信手段
   （１９、１８、１７）と、 復調された信号を解読するデータ入力手段（１４）と、 データ入力手段から入力されたデータに基づき制御を行
   なう制御手段（１１、９）と、 同じく、表示を行なう表示手段（１１、１３）と、 を備えたことを特徴とする洗濯機及び洗濯乾燥機のリモ
   コン制御装置。