JPH0523348U - シールドケーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 捩じれ方向への可とう性および捩じった状態
での可とう性を向上させたシールドケーブルを提供す
る。 【構成】 ケーブルコア１の周りにシールド用導体をら
せん巻きまたは編組してシールド層２を設け、該シール
ド層２の外側に外部シース３を施したシールドケーブル
において、前記シールド用導体に導電性プラスチックを
用いる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、可とう性を向上させたシールドケーブルに関する。

【０００２】

【従来技術】

従来のシールドケーブルは、金属導体を多数本、ケーブルコアの周りにらせん 巻き、または編組したシールド層を有し、そのシールド層の外側に外部シースを 施したものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のシールドケーブルのシールド層は、金属導体をケーブル コアにらせん巻きしたり、編組したりするため、次のような問題があった。即ち 、 １）らせん巻きシールド層を有するシールドケーブルでは、らせん巻きの方向に ケーブルを捩じることがほとんど不可能である。 ２）編組したシールド層を有するシールドケーブルでも、捩じることがほとんど 不可能である。 また、仮に多少捩じることが出来たとしても、捩じれた状態では、ケーブルは 締めつけられ、可とう性が著しく低下する。

【０００４】

【課題を解決するための手段と作用】

本考案は上記問題点を解決したシールドケーブルを提供するもので、ケーブル コアの周りにシールド用導体をらせん巻きまたは編組してシールド層を設け、該 シールド層の外側に外部シースを施したシールドケーブルにおいて、前記シール ド用導体は導電性プラスチックから成ることを用いたことを特徴とするものであ る。 上述のように、シールド用導体に導電性プラスチックを用いる。そうすると、 導電性プラスチックは伸縮可能であるため、シールドケーブルをシールド用導体 の巻き方向に捩じっても、シールド用導体が伸びて、従来ほどにケーブルコアが 締めつけられることがない。したがって、従来よりも捩じれの程度を大きくする ことができるとともに、捩じった状態での可とう性も向上する。

【０００５】

【実施例】

以下、図面に示した実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。 図１は本考案にかかるシールドケーブルの一実施例の側面図である。図１に示 すように、絶縁電線１本、あるいはこれを複数本集合せしめたケーブルコア１の 周りに、導電性プラスチック線を多数らせん密巻きしたシールド層２を形成し、 その外側に外部シース３を被せたものである。導電性プラスチックの材質は、具 体的には、ポリエチレンやポリ塩化ビニルにカーボン粉末を混練したものである 。 図２は他の実施例の側面図である。本実施例は、ケーブルコア１の周りに、導 電性プラスチック線を編組線に用いて編組でシールド層４を形成したものである 。 なお、前記実施例で説明したシールドケーブルを複数本集合して、多芯シール ドケーブルを作ることもできる。

【０００６】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、ケーブルコアの周りにシールド用導体を らせん巻きまたは編組してシールド層を設け、該シールド層の外側に外部シース を施したシールドケーブルにおいて、前記シールド用導体に導電性プラスチック を用いるため、捩じれ方向の可とう性および捩じった状態での可とう性が向上す るという優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るシールドケーブルの一実施例の側
面図である。

【図２】本考案に係るシールドケーブルの他の実施例の
側面図である。

【符号の説明】

１ ケーブルコア ２、４ シールド層 ３ 外部シース

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケーブルコアの周りにシールド用導体を
   らせん巻きまたは編組してシールド層を設け、該シール
   ド層の外側に外部シースを施したシールドケーブルにお
   いて、前記シールド用導体は導電性プラスチックから成
   ることを特徴とするシールドケーブル。