JPH0236165Y2 - - Google Patents

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JPH0236165Y2
JPH0236165Y2 JP1984165997U JP16599784U JPH0236165Y2 JP H0236165 Y2 JPH0236165 Y2 JP H0236165Y2 JP 1984165997 U JP1984165997 U JP 1984165997U JP 16599784 U JP16599784 U JP 16599784U JP H0236165 Y2 JPH0236165 Y2 JP H0236165Y2
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braided shield
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cable
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、複数の絶縁線心の外周に編組シー
ルド層が配設された編組シールド付多心ケーブル
に係り、特に可撓性に優れかつ端末処理しやすい
編組シールド付多心ケーブルに関する。
〔従来の技術〕
従来の編組シールド付多心ケーブルとしては、
多数の絶縁線心を撚つて形成した線心群をプラス
チツクテープ等で押え巻きし、この押え巻きテー
プの回りに編組シールド層を設け、さらに編組シ
ールド層の回りをシースで被覆した構成を有する
ものが一般的である。
このような従来の編組シールド付多心ケーブル
においては、線心群の外周に設ける押え巻きテー
プとしてビニル引き布テープ、ポリエステルテー
プ等が用いられ、これらのテープは単に編組シー
ルド層の形成を円滑に行うことを目的として設け
たものである。しかるに、これらの押え巻きテー
プと線心群及び編組シールド層との摩擦抵抗が大
きくなり、これらの間の滑りがほとんどないこと
から、全体の可撓性が小さいものであつた。ま
た、特に高温下の使用においては、押え巻きテー
プが軟化して曲げ応力を加えたときに、編組シー
ルド層が押え巻きテープや線心群に食い込むこと
になり、可撓性を極めて低下させるばかりか、更
にひどいときには絶縁線心の絶縁被覆に編組シー
ルドが食い込んで短絡を起こしたりすることもあ
つて耐久性に問題がある等の欠点を有するもので
あつた。
このような編組シールド付多心ケーブルの欠点
を改善するため、実開昭58−64012号公報には、
複数の絶縁線心を撚り合わせてなる線心群の外周
に末焼結の四弗化エチレン樹脂テープを巻き付
け、さらにそれらの外周に編組シールド及びシー
スを順次設けてなる編組シールド付多心ケーブル
が開示されている。かかる構造のケーブルでは、
押え巻きテープが摩擦係数の小さい末焼結の四弗
化エチレン樹脂からなるものであるから、ケーブ
ル屈曲時にこの押え巻きテープと線心群及び編組
シールド層との間に滑りを生じると共に、押え巻
きテープ自身が極めて柔軟な性質をもつものであ
るから、編組シールド付多心ケーブル全体として
の可撓性は従来のものと比べて向上することにな
る。しかしながら、編組シールド層の外周に被覆
されるシースは、溶融状態で押出被覆されるた
め、編組シールド層の編組隙間内に食い込んで編
組シールド層に固定された状態となつていること
から、屈曲時にそれらが滑ることなく一体となつ
て変形せざるを得ない。従つて、上記のごとくケ
ーブルが屈曲される際に、編組シールド層と線心
群のとの間だけに滑りを生じさせる構成では、シ
ース及び編組シールド層が可撓性低下の原因とな
つて編組シールド付多心ケーブル全体としての可
撓性は、充分とは言い難いものであつた。また、
編組シールド層はシースに密接しているため端末
処理する際のシース切断時に、内側の編組シール
ド層を傷つけやすいという欠点も有していた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
この考案は、上記した従来技術の欠点に鑑みな
されたもので、可撓性に優れ、また端末処理の際
にシールド層が傷つけられることのない編組シー
ルド付多心ケーブルの提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、上記した従来技術の問題点を解決
するため鋭意検討した結果、線心群と編組シール
ド層とを有する多心ケーブルにおいて、編組シー
ルド層の内外にある種の材料からなる介在を設け
ることで、ケーブル全体の可撓性を向上させるこ
とができることに着目しなされたものである。そ
のためこの考案によれば、複数の絶縁線心からな
る線心群と、この線心群の外周部に設けられる延
伸多孔質四弗化エチレン樹脂からなる第一の介在
と、この第一の介在の外周に編組シールド層、延
伸多孔質四弗化エチレン樹脂からなる第二の介
在、およびシースを順次設けて編組シールド付多
心ケーブルを構成する。
この構成において、編組シールド層の内側に設
けられる第一の介在は、線心群の外周を完全に覆
わなくともよく、線心群と編組シールド層との接
触を阻止できる程度に設けてもよい。
また、編組シールド層として、合成繊維等から
なる可撓性芯体の外周に銅等の導電性材料テープ
を螺旋状に巻装してなる導電線状体を複数本用い
て編組してシールド層を形成した場合には、該シ
ールド層自体の可撓性が極めて優れたものとなる
ので、これを用いた多心ケーブルの可撓性は更に
向上する。
〔作用〕
この考案によれば、上記のごとく複数の絶縁線
心からなる線心群と、この線心群の外周面に設け
られる延伸多孔質四弗化エチレン樹脂からなる第
一の介在と、この第一の介在の外周に設けられる
編組シールド層と、さらにこの編組シールド層の
外周に延伸多孔質四弗化エチレン樹脂からなる第
二の介在とシースとを順次設けた構成であつて、
ここで編組シールド層の内外に設けられた第一及
び第二の介在は柔軟性と低摩擦性を有する多孔質
高分子材料からなるため、それらの介在が屈曲に
よる編組シールド層の変形に対して緩衝層となつ
てその変形を無理なく吸収し、シースあるいは線
心群への編組シールド層の引掛かりを防止すると
共に、屈曲時に編組シールド層に対してシース及
び線心群を滑らせ、その結果、これら編組シール
ド層とシースと線心群とが互いに束縛することな
く自由に変形するので、ケーブル全体の可撓性は
一層向上する。
また、編組シールド層として例えば合成繊維か
らなる可撓性芯体の外周に銅等の導電性材料テー
プを螺旋状に巻装してなる導電性状体を編組して
シールド層を形成した場合には、該シールド層自
体が通常の編組シールド層に比べて可撓性に優れ
るものであるから、編組シールド層内外の柔軟介
在の存在によつて食い込みないしは摩擦を阻止さ
れ該シールド層の可撓性が減殺されないので多心
ケーブルとして極めて可撓性に富んだものとな
る。
〔実施例〕
第一図はこの考案による編組シールド付多心ケ
ーブル1の横断面図である。この編組シールド付
多心ケーブル1は、絶縁線心2を3本撚り合わせ
てなる線心群3の外周部に延伸多孔質四弗化エチ
レン樹脂からなる第一の介在4を設け、さらにそ
の外周に編組シールド層5、延伸多孔質四弗化エ
チレン樹脂からなる第二の介在6及びシース7を
順次設けた構成となつている。
この場合、第一の介在4と第二の介在6は、例
えば特公昭51−18991号に記載の方法によつて得
られる連続気孔性の多孔質体であつて、無数の微
細な連続気孔により極めて柔軟で、かつ四弗化エ
チレン樹脂本来の低摩擦性を備えたものである。
そして、その配置方法については撚り合わせ、螺
旋巻き、縦添え等のように適宜選択することがで
きる。
この編組シールド付多心ケーブル1は、編組シ
ールド層の内側にのみ押え巻きテープを施した従
来構造の多心ケーブルに比べて可撓性に優れ、ま
た端末処理も良好であつた。
第2図はこの考案による編組シールド付多心ケ
ーブルの他の実施例(図示せず)において、編組
シールド層に用いる導電線状体10の拡大正面図
である。
この導電線状体10は、ポリアミド糸、ポリイ
ミド糸、ポリエステル糸、延伸多孔質四弗化エチ
レン樹脂製糸、その他各種の合成樹脂製のマルチ
またはモノフイラメント糸、あるいは細紐状物、
また綿糸、絹糸、麻糸などの天然繊維糸などから
なる可撓性芯体11のまわりに長手に沿つて導電
性材料テープ12を螺旋に巻き付けて構成され
る。
可撓性芯体11に巻き付ける導電性材料テープ
12に用いて好適なものとしては一般に厚さ0.01
〜0.1mm程度の銅箔その他導電性のよい金属箔、
それらの箔に銀、錫、ニツケルなどをメツキ処理
したもの、合成樹脂フイルムに金属を蒸着または
金属箔をラミネートしたものなどを適宜の幅、例
えば0.2〜2mm程度の細幅テープに裁断したもの
等が挙げられる。
そして上記の導電性材料テープ12を可撓性芯
体11のまわりに長手に沿つて螺旋間に隙間を存
在させて、あるいは隙間なく各螺旋を適当に重ね
ながら巻き付けて導電線状体10とする。巻き付
けは一層に限らず、二層、三層と多層に巻き付け
てもよく、またその際巻き付け方向を一層ごと逆
にしてもよい。
この導電線状体10を用いて編組シールド層を
形成した編組シールド付多心ケーブルは導電線状
体10が上記のように可撓性芯体11のまわりに
導電性材料テープ12を螺旋状に巻き付けた構造
であるからそれ自体可撓性に富み、編組した場合
にもその特性がいかんなく発揮され、そのため編
組導体として従来の金属線を用いたものより格段
に優れた可撓性を示す。
〔考案の効果〕
以上説明したようにこの考案によれば、複数の
絶縁線心からなる線心群と、この線心群の外周部
に設けられる延伸多孔質四弗化エチレン樹脂から
なる第一の介在と、この第一の介在の外周に設け
られる編組シールド層と、この編組シールド層の
外周に設けられる延伸多孔質四弗化エチレン樹脂
からなる第二の介在とをシースで被覆一体化して
なる編組シールド付多心ケーブルを構成すること
により、ケーブルが屈曲を受けた際に編組シール
ド層がシースあるいは線心群に引掛かることがな
くなり、しかも編組シールド層の内外に設けた第
一及び第二の介在は多孔質構造の柔軟材料からな
るため、編組シールド層の変形に容易に追従する
のでケーブルの可撓性は極めて優れたものとな
り、繰返し屈曲に対する耐久性の面でも向上す
る。
なお、第一及び第二の介在は、柔軟性のほかに
低摩擦性を有するので、柔軟介在自体の効果に加
えて、ケーブル屈曲時に編組シールド層がシース
及び線心群との間で滑りを生じるので、ケーブル
全体の可撓性は更に向上する。また、編組シール
ド層として例えば合成繊維等からなる可撓性芯体
の外周に金属箔テープ等の導電性材料テープを螺
旋状に巻装してなる導電線状体を編組してシール
ド層を形成した場合には、該シールド層自体が通
常の編組シールド層に比べ可撓性に富むものであ
るから、編組シールド層内外に設けた柔軟介在の
効果と相まつて、ケーブル全体の可撓性は格段に
向上する。
さらに、シースと編組シールド層との間に柔軟
性と低摩擦性を有する介在を設けるものであるか
ら、端末処理、特にシースをストリツプする際に
シールド層を傷つけることがなくなり、端末部に
シールド層を残す場合の端末処理作業の能率が向
上する。
なお、この考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく、絶縁線心の本数、介在の形状等の変更
など、この考案の技術思想内での種々の変更はも
ちろん可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による編組シールド付多心ケ
ーブルの横断面図、第2図はこの考案の他の実施
例における編組シールド層において使用する導電
線状体の拡大正面図である。 1:編組シールド付多心ケーブル、2:絶縁線
心、4:第一の介在、5:編組シールド層、6:
第二の介在、10:導電線状体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 複数の絶縁線心からなる線心群と、この線心
    群の外周部に設けられる延伸多孔質四弗化エチ
    レン樹脂からなる第一の介在と、この第一の介
    在の外周に設けられる編組シールド層と、この
    編組シールド層の外周に設けられる延伸多孔質
    四弗化エチレン樹脂からなる第二の介在とをシ
    ースで被覆一体化してなる編組シールド付多心
    ケーブル。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項に記載の編組
    シールド付多心ケーブルにおいて、編組シール
    ド層は可撓性芯体の外周に導電性材料テープを
    螺旋状に巻装してなる導電線状体を編組してな
    ることを特徴とする編組シールド付多心ケーブ
    ル。
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JPS6180527U JPS6180527U (ja) 1986-05-29
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JPS6180527U (ja) 1986-05-29

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