JPH05232A - 懸濁物質を含む醗酵液の処理方法 - Google Patents
懸濁物質を含む醗酵液の処理方法Info
- Publication number
- JPH05232A JPH05232A JP3013384A JP1338491A JPH05232A JP H05232 A JPH05232 A JP H05232A JP 3013384 A JP3013384 A JP 3013384A JP 1338491 A JP1338491 A JP 1338491A JP H05232 A JPH05232 A JP H05232A
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- JP
- Japan
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- membrane
- treatment
- suspended substance
- fermentation
- suspended
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- Pending
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】懸濁物質を含む醗酵液を濃縮する方法におい
て、高い膜透過液量を保持しつつ、膜処理する方法を提
供する。 【構成】懸濁物質を含む醗酵液から予め粗大な懸濁物質
を遠心分離にて除去した後、又は醗酵液から粗大な懸濁
物質を遠心分離にて除去しつつ、得られた処理液を膜分
離装置によつて処理する。
て、高い膜透過液量を保持しつつ、膜処理する方法を提
供する。 【構成】懸濁物質を含む醗酵液から予め粗大な懸濁物質
を遠心分離にて除去した後、又は醗酵液から粗大な懸濁
物質を遠心分離にて除去しつつ、得られた処理液を膜分
離装置によつて処理する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、懸濁物質を含む醗酵液
を効率よく濃縮処理する方法に関する。
を効率よく濃縮処理する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】醗酵液の原液は、菌体、無機コロイド、
タンパク質系の懸濁物質を含み、これら懸濁物質を醗酵
液から除くために、従来、珪藻土を濾材とする濾過方法
が知られている。更に、近年においては、選択性透過膜
を用いる方法も知られている。この選択性透過膜を用い
る膜処理法は、選択性透過膜を備えた膜処理装置で醗酵
液を処理して懸濁物質を含む醗酵液を濃縮し、この濃縮
液を更に膜処理して濃縮し、このようにして、醗酵液を
循環させて濃縮しつつ、膜透過液として醗酵精製液を得
るものである。この膜処理法は、特に、径約１μｍ程度
以下のサブミクロン領域以下の懸濁物質を含む醗酵液の
処理に有効である。
タンパク質系の懸濁物質を含み、これら懸濁物質を醗酵
液から除くために、従来、珪藻土を濾材とする濾過方法
が知られている。更に、近年においては、選択性透過膜
を用いる方法も知られている。この選択性透過膜を用い
る膜処理法は、選択性透過膜を備えた膜処理装置で醗酵
液を処理して懸濁物質を含む醗酵液を濃縮し、この濃縮
液を更に膜処理して濃縮し、このようにして、醗酵液を
循環させて濃縮しつつ、膜透過液として醗酵精製液を得
るものである。この膜処理法は、特に、径約１μｍ程度
以下のサブミクロン領域以下の懸濁物質を含む醗酵液の
処理に有効である。
【０００３】この膜処理法は、醗酵液の懸濁物質の濃度
が低い初期の段階では、膜透過液量を十分に大きくし
て、効率よく醗酵液を膜処理できる。しかし、処理の後
期の段階では、醗酵液中の懸濁物質の濃度が高くなつ
て、懸濁物質が膜面に付着したり、膜面で凝集したりし
て、膜性能、特に、透過液量が著しく低下する。更に、
膜面での微生物の繁殖をも促進させる。
が低い初期の段階では、膜透過液量を十分に大きくし
て、効率よく醗酵液を膜処理できる。しかし、処理の後
期の段階では、醗酵液中の懸濁物質の濃度が高くなつ
て、懸濁物質が膜面に付着したり、膜面で凝集したりし
て、膜性能、特に、透過液量が著しく低下する。更に、
膜面での微生物の繁殖をも促進させる。
【０００４】他方、径２〜１０μｍ程度の粗大な懸濁物
質を除去する方法として、遠心分離法もよく知られてい
る。しかし、この遠心分離法では、サブミクロン領域の
懸濁物質を分離することは困難である。
質を除去する方法として、遠心分離法もよく知られてい
る。しかし、この遠心分離法では、サブミクロン領域の
懸濁物質を分離することは困難である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このように、サブミク
ロン領域の懸濁物質の除去には、膜処理法が高い除去効
率を有し、他方、遠心分離法は粗大な懸濁物質の除去に
高い除去効率を有する。即ち、膜処理法と遠心分離法と
は相反する分離特性を有する。本発明者らは、膜処理法
と遠心分離法とのかかる分離特性に着目し、これらを組
み合わせることによつて、懸濁物質を含む醗酵液を高い
効率で分離処理することができることを見出して、本発
明に至つたものである。
ロン領域の懸濁物質の除去には、膜処理法が高い除去効
率を有し、他方、遠心分離法は粗大な懸濁物質の除去に
高い除去効率を有する。即ち、膜処理法と遠心分離法と
は相反する分離特性を有する。本発明者らは、膜処理法
と遠心分離法とのかかる分離特性に着目し、これらを組
み合わせることによつて、懸濁物質を含む醗酵液を高い
効率で分離処理することができることを見出して、本発
明に至つたものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明による懸濁物質を
含む醗酵液の処理方法は、醗酵液を遠心分離し、得られ
た処理液を膜分離することを特徴とする。図１は本発明
による方法の一態様を実施するための装置構成図の一例
である。この態様によれば、懸濁物質を含む醗酵液を先
ず遠心分離装置１にて処理して、粗大な懸濁物質を除去
した後、貯槽２に送り、このように処理した醗酵液を次
いでポンプ３によつて膜分離装置４に送つて、膜透過液
と醗酵濃縮液とに分離する。この濃縮液は、貯槽に戻
し、循環して膜処理する。懸濁物質を除去した醗酵精製
液は、膜透過液として得ることができる。
含む醗酵液の処理方法は、醗酵液を遠心分離し、得られ
た処理液を膜分離することを特徴とする。図１は本発明
による方法の一態様を実施するための装置構成図の一例
である。この態様によれば、懸濁物質を含む醗酵液を先
ず遠心分離装置１にて処理して、粗大な懸濁物質を除去
した後、貯槽２に送り、このように処理した醗酵液を次
いでポンプ３によつて膜分離装置４に送つて、膜透過液
と醗酵濃縮液とに分離する。この濃縮液は、貯槽に戻
し、循環して膜処理する。懸濁物質を除去した醗酵精製
液は、膜透過液として得ることができる。
【０００７】また、本発明の方法の別の態様によれば、
図２に示すように、懸濁物質を含む醗酵液を遠心分離装
置１にて処理し、貯槽２に送り、循環して遠心分離装置
１に送り、処理するのと平行して、処理液を貯槽２から
膜分離装置４に送つて処理し、濃縮液を貯槽に戻す。即
ち、醗酵液を平行して遠心分離と膜分離処理とを行なつ
てもよい。
図２に示すように、懸濁物質を含む醗酵液を遠心分離装
置１にて処理し、貯槽２に送り、循環して遠心分離装置
１に送り、処理するのと平行して、処理液を貯槽２から
膜分離装置４に送つて処理し、濃縮液を貯槽に戻す。即
ち、醗酵液を平行して遠心分離と膜分離処理とを行なつ
てもよい。
【０００８】このように、本発明の方法によれば、醗酵
液から予め粗大な懸濁物質を遠心分離にて除去した後、
又は醗酵液から粗大な懸濁物質を遠心分離にて除去しつ
つ、得られた処理液を膜分離装置によつて処理するの
で、膜透過液量を高いレベルに保持しつつ、膜処理する
ことができ、他方において、懸濁物質も効率よく回収す
ることができる。
液から予め粗大な懸濁物質を遠心分離にて除去した後、
又は醗酵液から粗大な懸濁物質を遠心分離にて除去しつ
つ、得られた処理液を膜分離装置によつて処理するの
で、膜透過液量を高いレベルに保持しつつ、膜処理する
ことができ、他方において、懸濁物質も効率よく回収す
ることができる。
【０００９】従つて、本発明の方法は、例えば、食酢、
醤油、酒、ビール、ワイン等や食品や薬品製造において
生成する懸濁物質を含む醗酵液の濃縮処理に好適であ
る。用いる遠心分離装置及び膜分離装置は何ら限定され
るものではなく、醗酵液の性状や要求される処理液の性
状に応じて適宜に選ばれるが、膜分離装置としては、例
えば、限外濾過、精密濾過、逆浸透濾過装置等が用いら
れる。
醤油、酒、ビール、ワイン等や食品や薬品製造において
生成する懸濁物質を含む醗酵液の濃縮処理に好適であ
る。用いる遠心分離装置及び膜分離装置は何ら限定され
るものではなく、醗酵液の性状や要求される処理液の性
状に応じて適宜に選ばれるが、膜分離装置としては、例
えば、限外濾過、精密濾過、逆浸透濾過装置等が用いら
れる。
【００１０】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明する。ポ
リオレフイン限外濾過膜（日東電工（株）製ＮＴＵ２１
２０）を備えた膜分離装置と遠心分離装置を図１に示す
ように構成し、菌体除去前の食酢醗酵液を遠心分離した
後、圧力２Kgｆ／平方センチメートルにて限外濾過処理
した。１バツチの醗酵液の処理において、平均透過液量
は５０リツトル／平方メートル・時であつた。
リオレフイン限外濾過膜（日東電工（株）製ＮＴＵ２１
２０）を備えた膜分離装置と遠心分離装置を図１に示す
ように構成し、菌体除去前の食酢醗酵液を遠心分離した
後、圧力２Kgｆ／平方センチメートルにて限外濾過処理
した。１バツチの醗酵液の処理において、平均透過液量
は５０リツトル／平方メートル・時であつた。
【００１１】比較のために、上記と同じ菌体除去前の食
酢醗酵液を直ちに上記と同じ条件にて膜処理したとこ
ろ、１バツチの醗酵液の処理において、平均透過液量は
１５リツトル／平方メートル・時であつた。
酢醗酵液を直ちに上記と同じ条件にて膜処理したとこ
ろ、１バツチの醗酵液の処理において、平均透過液量は
１５リツトル／平方メートル・時であつた。
【００１２】
【発明の効果】以上のように、本発明の方法によれば、
懸濁物質を含む醗酵液を予め遠心分離した後、又は遠心
分離しつつ、その処理液を膜分離処理することによつ
て、膜透過液量を高いレベルに保持しつつ、醗酵液を処
理することができる。
懸濁物質を含む醗酵液を予め遠心分離した後、又は遠心
分離しつつ、その処理液を膜分離処理することによつ
て、膜透過液量を高いレベルに保持しつつ、醗酵液を処
理することができる。
【図１】は、本発明による方法の一態様を実施するため
の装置構成の一例を示す。
の装置構成の一例を示す。
【図２】は、本発明による方法の別の一態様を実施する
ための装置構成の一例を示す。
ための装置構成の一例を示す。
【符号の説明】 １…遠心分離装置、２…貯槽、４…膜分離装置。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】懸濁物質を含む醗酵液を遠心分離し、得ら
れた処理液を膜分離することを特徴とする懸濁物質を含
む醗酵液の処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3013384A JPH05232A (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | 懸濁物質を含む醗酵液の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3013384A JPH05232A (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | 懸濁物質を含む醗酵液の処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05232A true JPH05232A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=11831599
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3013384A Pending JPH05232A (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | 懸濁物質を含む醗酵液の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05232A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1028163A1 (de) * | 1999-02-10 | 2000-08-16 | Filtrox AG | Verfahren und Vorrichtung zur Crossflow-Mikrofiltration einer Flüssigkeit |
| EP1776174A4 (en) * | 2004-06-21 | 2007-08-15 | Biogen Idec Inc | USE OF DEEP FILTRATION IN SERIES WITH CONTINUOUS CENTRIFUGATION FOR THE PURIFICATION OF MAMMALIAN CELL CULTURES |
| CN111454000A (zh) * | 2020-06-03 | 2020-07-28 | 电子科技大学 | 一种耐磨超双疏自清洁贴膜及其制备方法 |
-
1991
- 1991-02-04 JP JP3013384A patent/JPH05232A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1028163A1 (de) * | 1999-02-10 | 2000-08-16 | Filtrox AG | Verfahren und Vorrichtung zur Crossflow-Mikrofiltration einer Flüssigkeit |
| US7759117B2 (en) | 2003-06-20 | 2010-07-20 | Biogen Idec Inc. | Use of depth filtration in series with continuous centrifugation to clarify mammalian cell cultures |
| EP1776174A4 (en) * | 2004-06-21 | 2007-08-15 | Biogen Idec Inc | USE OF DEEP FILTRATION IN SERIES WITH CONTINUOUS CENTRIFUGATION FOR THE PURIFICATION OF MAMMALIAN CELL CULTURES |
| CN111454000A (zh) * | 2020-06-03 | 2020-07-28 | 电子科技大学 | 一种耐磨超双疏自清洁贴膜及其制备方法 |
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