JPH0523282Y2 - - Google Patents

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JPH0523282Y2
JPH0523282Y2 JP6694186U JP6694186U JPH0523282Y2 JP H0523282 Y2 JPH0523282 Y2 JP H0523282Y2 JP 6694186 U JP6694186 U JP 6694186U JP 6694186 U JP6694186 U JP 6694186U JP H0523282 Y2 JPH0523282 Y2 JP H0523282Y2
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JP
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piercing
log
veneer
roll
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  • Manufacture Of Wood Veneers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はベニヤレースに関し、さらに詳しく
は、原木のパンキーの箇所を所定比率厚めに切削
し得るようにしたベニヤレースに関する。
〔従来の技術〕
従来のベニヤレースにおいては、切削する際
の、刃物を備えた鉋台の原木一回転に対する送り
量は、目的とする単板の厚さに応じた所定値に予
め設定され、それにより原木の材質如何に関わら
ず同じ厚さの単板を連続的に得ていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕 しかるに一本の原木においてもその中心部付近
はパンキーと称される脆弱な材質の箇所があり、
この箇所を上記従来技術におけるように他の材質
の箇所と同じ厚さで切削し、得られた単板を使用
して合板を製造した場合は次のような問題があつ
た。
即ち、単板の接着工程においては、数十組の重
ね合わせた単板を同時にホツトプレスで同じ加圧
力で熱圧するが、前記パンキーから切削された単
板は塑性変形し易すく、前記ホツトプレスの際
に、他の脆弱でない箇所から切削された単板に比
較してその厚さが約5%程度薄くなつてしまう。
したがつて、前記パンキーから切削された単板
をその一部または全部に使用した合板は目的とす
るJAS規格の厚さより薄くなつて不良品となつて
しまう。
そして、上記の問題に対処するための発明とし
て、搬送されるベニヤ単板に上下方向から突刺ロ
ーラを押圧して、その突刺量の多寡により突刺量
の多い脆弱質単板と突刺量の少ない強靱単板とを
弁別して仕分けするベニヤ単板の材質弁別仕分方
法が知られている(特公昭59−12443号)。
しかし、上記方法は工程の煩雑化や歩止りの低
下をもたらすという別の問題を生ずるものであつ
た。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案のベニヤレースは、原木の切削時に、前
記パンキーと称される脆弱な材質の箇所は厚めに
切削するような構成とすることにより上記従来技
術の問題点を解決したものであつて、その特徴
は、第1図または第2図に示すように、周囲に突
刺体を有し回転する原木1の外周に圧接されて回
転する突刺ロール7と、前記突刺ロール7の突刺
体の突刺量を検出する突刺量検出体と、前記突刺
量検出体からの検出信号により、刃物3を備えた
鉋台4の送り量を変更する送り量変更装置を設け
たことにある。
そして、パンキーは原木の中心部付近にほぼ断
面同心円状に存在するので、前記突刺量検出体
は、前記突刺ロール7が前記パンキーの箇所に到
達してその突刺体の突刺量が所定量を超えたと
き、これを検出し信号を発し、前記送り量変更装
置は、前記検出信号により、刃物を備えた鉋台の
送り量を所定比率だけ増大させるように設定すれ
ば、パンキーの箇所の単板を所定比率だけ厚めに
切削することができるものである。
前記所定比率の具体的な数値は、使用する樹種
等によつて予め想定されるパンキーの程度に応じ
て適当に設定しておけばよいが、通常は約5%で
ある。
前記送り量変更装置としては、スクリユー式、
油圧式等任意のものを使用することができる。
〔作用〕
本考案のベニヤレースによれば、原木の切削時
にその切削箇所が前記パンキーに至ると、前記パ
ンキーの材質が脆弱なため前記突刺ロール7の突
刺体の突刺量が増大し、それを検出した前記突刺
量検出体からの検出信号により、刃物3を備えた
鉋台4の送り量は所定比率だけ増大し、その結果
パンキーの箇所の単板も所定比率厚めに切削され
る。
そして、前記所定比率を前記パンキーの箇所の
単板がホツトプレスの際に他の箇所の単板に比較
して減少する厚さの比率(通常、約5%)に設定
しておけば、前記パンキーの箇所の単板をその一
部または全部に使用した合板においても、その合
板の厚さはパンキー以外の箇所の単板を使用した
合板と差異はない所要のJAS規格に合致したもの
が得られるものである。
〔実施例〕
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明す
る。
第1図は本考案の第一実施例を示すものであつ
て、原木1をチヤツキングするチヤツク2と、原
木1の回転につれて刃物3を固定した鉋台4を原
木1に向けて移動させる送りネジ5を備えた公知
ベニヤレースにおいて、原木1の材質を検出する
べく次のような装置を備える。
公知のベニヤレースにおいては、刃物は原木に
対して単板厚さに相当する距離宛送り機構によつ
て追従して送られるため、常に刃物と原木表面と
は一定の距離が維持されている。この刃物を取付
けた鉋台(支持台)の一部に原木表面の材質を測
定する突刺体を有する突刺ロールの支持台を取付
ければ、突刺ロールは常に原木表面と一定の距離
を維持しながら圧着されていることになる。この
突刺ロール支持台は鉋台とは別個に独立して、鉋
台と同様に原木表面と突刺ロールが常に一定距離
を維持するようにベニヤレース機台に取付けるこ
とも可能である。
即ち、切削により原木1の直径が減少する速さ
と同じ速さで原木に追従する追従機構を有する支
持台(図示せず)に、中央部を中心として回動自
在の支持アーム6の一方側先端に回転自在で周囲
に突刺体を有する突刺ロール7を設け、他方側に
はスプリング8を設け該スプリングの作用で突刺
ロール7を常に原木1の外周面に一定の力で圧接
するように備え、更には、突刺ロール7の突刺体
が原木1の外周面に突刺されることにより支持ア
ーム6が回動する量が一定値となつたか否かを判
別するべく通常はOFF状態となつているマイク
ロスイツチ9を設ける。
更には、前記支持台には、必要に応じて前記支
持台が原木1に対して接近あるいは離隔できるよ
うにシリンダー(図示せず)を備える。
また、マイクロスイツチ9からの信号で送りネ
ジ5の回転量を微小量増大(例えば5%程度)さ
せるべくギア等よりなる変速装置10を送りネジ
5に関連させて設ける。
上記第一実施例のベニヤレースにおいて、原木
の切削は次のように行なわれる。
原木1は切削される前の形状は周囲に凹凸を有
しており又、パンキーと称される脆弱な材質の箇
所は原木1の中心部に存在しているので、シリン
ダーを作動させて支持台を原木1より離隔し突刺
ロール7の突刺体が原木1に接触せぬ状態とし
て、チヤツク2によつて原木1を回転させ、送り
ネジ5が回転し鉋台4が原木1に向かつて前進す
ると刃物3により原木1が切削され単板が削出さ
れる。
切削が進行し原木1が真円の状態となつた時点
で、作業者の手作業、又は、特開昭53−41409号
公報に記載されたような前記真円となつたことを
検出する検出器の信号により、シリンダーを作動
させて支持台を原木1に接近させると、原木1の
外周面に突刺ロール7がスプリング8の作用によ
つて一定の力で圧接され、突刺体が原木1にある
深さ突刺した状態で原木1の切削が継続され以
後、突刺ロール7は相対的に原木1に対して同じ
位置関係を保ち続ける。
更に切削が進行し原木1の中心部のパンキーの
箇所が切削され始めると、脆弱な材質のため一定
の力で圧接されている突刺体の突刺した深さが深
くなり支持アーム6が回動しマイクロスイツチ9
がON状態となる。
そこでこの信号によつて変速装置10が作動
し、送りネジ5の回転速度を微小量、すなわち通
常約5%増大させ、それにより前記鉋台の送り量
も同様に増大させる。
その結果、パンキーの箇所はそれまで切削され
ていた厚さより5%程度厚い状態で切削されるこ
ととなる。
したがつて、単板の接着工程において、これら
パンキーの箇所の単板を他の単板と同時に同じ加
圧力でホツトプレスによつて熱圧した結果、他の
単板に比べて厚さ方向に大きい割合で減少して
も、予めそれに見合う分だけ前記パンキーの箇所
の単板は厚く切削されているので、それを使用し
て得られた合板が薄くて規格外の不良品となるこ
とはない。
次に本考案の第二実施例を示す。
第2図に示すように、原木1をチヤツキングす
るチヤツク2と、刃物3、鉋台4、支持アーム
6、突刺ロール7、スプリング8、マイクロスイ
ツチ9及び支持台は前記実施例と同様に備え、更
には、鉋台4を原木1に対して前進させるための
油圧シリンダー11と該油圧シリンダー11内に
注入及び排出される油の量を、油が通過する断面
積を大小変化させることにより調整する油量調整
装置12を設ける。
即ち、鉋台4に連結された油圧シリンダー11
のロツド11aが前進する際には、管11bから
油を供給する量及び管11cから油を排出する量
を前者を若干多い状態で一定とすることで鉋台4
の前進を一定の速さとするのであり、管11bか
ら油を供給する量及び管11cから油を排出する
量を各々増加させることにより鉋台の前進を前記
より増大した(5%程度)一定速さとするのであ
る。
一方、マイクロスイツチ9がON状態となつた
信号により、油圧シリンダー11で、管11bか
ら油を供給する量及び管11cから油を排出する
量を各々増加させるべく油量調整装置12を制御
する制御回路13を備えるのである。
以上のように構成した装置において、前記第一
実施例と同様に、シリンダーを作動させて支持台
を原木1より離隔し突刺ロール7の突刺体が原木
1に接触せぬ状態として、チヤツク2によつて原
木1を回転させ、油圧シリンダー11では管11
bから油を供給し及び管11cから油を排出する
ことによりロツド11aが前進し、鉋台4が原木
1に向つて単板の厚さに対応した一定の速さで前
進することにより単板が削出されるのである。
同様に、切削が進行し原木1が真円の状態とな
つた時点で、作業者の手作業又は前記真円となつ
たことを検出する検出器の信号によりシリンダー
を作動させて支持台を原木1に接近させると、原
木1の外周面に突刺ロール7がスプリング8の作
用によつて一定の力で圧接され、突刺体が原木1
にある深さ突刺した状態で原木1の切削が継続さ
れ以後、突刺ロール7は相対的に原木1に対して
同じ位置関係を保ち続けるのである。
更に切削が進行し原木1の中心部のパンキーの
箇所が切削され始めると、脆弱な材質のため一定
の力で圧接されている突刺体の突刺した深さが深
くなり支持アーム6が回動しマイクロスイツチ9
がON状態となる。
そこで信号が制御回路13に送られ、油量調整
装置12を作動させ管11bから油を供給する量
及び管11cから油を排出する量を各々増加させ
るのである。その結果、鉋台5の前進する速さが
大きくなり削出される単板の厚さも厚くなるので
ある。
それ故、本第二実施例に場合においても、前記
第一実施例の場合と同様に単板の接着工程におい
て、これら単板を他の単板と同時に同じ加圧力で
ホツトプレスによつて熱圧しても、得られた合板
が薄くて規格外の不良品となるということはない
のである。
〔発明の効果〕
以上のように本考案によれば、パンキーと称さ
れる脆弱な材質の箇所を切削した単板であつて
も、所要のJAS規格の厚さを有する合板を製造す
るために有効に使用することができ、しかも、原
木の切削時に対応した処理がなされているので、
その後の工程において、パンキーから得られた単
板とその他の単板とを特別に分けずに同じ処理を
することができ製造工程が繁雑とはならない、と
いう顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第一実施例の説明図、第2図
は本考案の第二実施例の説明図である。 1……原木、3……刃物、4……鉋台、5……
送りネジ、7……突刺ロール、9……マイクロス
イツチ、10……変速装置、11……油圧シリン
ダー、12……油量調整装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 周囲に突刺体を有し回転する原木の外周に圧
    接されて回転する突刺ロールと、前記突刺ロー
    ルの突刺体の突刺量を検出し信号を発する突刺
    量検出体と、前記突刺量検出体からの検出信号
    により、刃物を備えた鉋台の送り量を変更する
    送り量変更装置を設けたことを特徴とするベニ
    ヤレース。 (2) 前記突刺量検出体は、前記突刺ロールの突刺
    体の突刺量が所定量を超えたとき、これを検出
    し信号を発するものであり、前記送り量変更装
    置は、前記検出信号により、刃物を備えた鉋台
    の送り量を所定比率だけ増大させるものである
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項記載のベニヤレース。
JP6694186U 1986-05-06 1986-05-06 Expired - Lifetime JPH0523282Y2 (ja)

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JP6694186U JPH0523282Y2 (ja) 1986-05-06 1986-05-06

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JP6694186U JPH0523282Y2 (ja) 1986-05-06 1986-05-06

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JPS62178108U JPS62178108U (ja) 1987-11-12
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