JPH05232070A - ワイヤロープの損傷状況診断方法 - Google Patents
ワイヤロープの損傷状況診断方法Info
- Publication number
- JPH05232070A JPH05232070A JP3463792A JP3463792A JPH05232070A JP H05232070 A JPH05232070 A JP H05232070A JP 3463792 A JP3463792 A JP 3463792A JP 3463792 A JP3463792 A JP 3463792A JP H05232070 A JPH05232070 A JP H05232070A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire rope
- current value
- damage
- damage state
- diagnosing
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ワイヤロープの損傷状況を診断する方法を提
供する。 【構成】 複数の鋼線をより合わせてなるワイヤロープ
1の両端に直流電源2によって電圧を印加し、電流計3
でそのワイヤロープ1に流れる電流の値を測定して比較
器7に入力し、比較器7においてその測定電流値と基準
設定器9から設定された正常時のワイヤロープに流れる
電流値とを比較演算することにより、ワイヤロープ1の
損傷の有無を診断することができる。
供する。 【構成】 複数の鋼線をより合わせてなるワイヤロープ
1の両端に直流電源2によって電圧を印加し、電流計3
でそのワイヤロープ1に流れる電流の値を測定して比較
器7に入力し、比較器7においてその測定電流値と基準
設定器9から設定された正常時のワイヤロープに流れる
電流値とを比較演算することにより、ワイヤロープ1の
損傷の有無を診断することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤロープの損傷状
況診断方法に関する。
況診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鋼線をより合わせたワイヤロープ
は強靱で柔軟性に富むことから、重量物などのハンドリ
ングや結束などに多用されている。図3は、そのワイヤ
ロープで一般的に用いられるストランドロープの構造を
示したもので、径が数mmの鋼製の素線1aをたとえば数
本から数十本より合わせてストランド1bを形成し、さ
らに複数本のストランド1bを心鋼1cを中心にしてよ
り合わせることにより、たとえば円形断面を有するワイ
ヤロープ1が構成されるのである。
は強靱で柔軟性に富むことから、重量物などのハンドリ
ングや結束などに多用されている。図3は、そのワイヤ
ロープで一般的に用いられるストランドロープの構造を
示したもので、径が数mmの鋼製の素線1aをたとえば数
本から数十本より合わせてストランド1bを形成し、さ
らに複数本のストランド1bを心鋼1cを中心にしてよ
り合わせることにより、たとえば円形断面を有するワイ
ヤロープ1が構成されるのである。
【0003】ところで、このようなワイヤロープ1を素
線1aがたとえば切損などで損傷した状態で使用する
と、その損傷部を起点に連鎖的に他の素線1aが切損
し、最悪の場合はワイヤロープ自体がその箇所で切断し
て、ハンドリングしている重量物を落下するなどの問題
が発生する。そのため、ワイヤロープの損傷状況を診断
することは極めて重要である。このような損傷状況の診
断は、従来、オペレータの目視による点検・検査に依存
するのが一般的である。
線1aがたとえば切損などで損傷した状態で使用する
と、その損傷部を起点に連鎖的に他の素線1aが切損
し、最悪の場合はワイヤロープ自体がその箇所で切断し
て、ハンドリングしている重量物を落下するなどの問題
が発生する。そのため、ワイヤロープの損傷状況を診断
することは極めて重要である。このような損傷状況の診
断は、従来、オペレータの目視による点検・検査に依存
するのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、目視に
より点検・検査を行う場合は、長尺ものには多くの時間
を要するとともに、内層部の点検・検査をすることがで
きないという問題があった。また、そのときの判定基準
や方法についてはオペレータの技量や経験,知識などの
個人差があり、正確さに欠けるなどの欠点もあった。
より点検・検査を行う場合は、長尺ものには多くの時間
を要するとともに、内層部の点検・検査をすることがで
きないという問題があった。また、そのときの判定基準
や方法についてはオペレータの技量や経験,知識などの
個人差があり、正確さに欠けるなどの欠点もあった。
【0005】本発明は、上記のような課題を解決したワ
イヤロープの損傷状況診断方法を提供する。
イヤロープの損傷状況診断方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の鋼線を
より合わせてなるワイヤロープの損傷状況を診断する方
法であって、前記ワイヤロープの両端に直流電圧を印加
する工程と、そのときのワイヤロープに流れる電流を測
定する工程と、測定された電流値と正常時のワイヤロー
プに流れる電流値とを比較演算して損傷の有無を判定す
る工程と、からなることを特徴とするワイヤロープの損
傷状況診断方法である。
より合わせてなるワイヤロープの損傷状況を診断する方
法であって、前記ワイヤロープの両端に直流電圧を印加
する工程と、そのときのワイヤロープに流れる電流を測
定する工程と、測定された電流値と正常時のワイヤロー
プに流れる電流値とを比較演算して損傷の有無を判定す
る工程と、からなることを特徴とするワイヤロープの損
傷状況診断方法である。
【0007】
【作 用】本発明によれば、ワイヤロープに流れる電流
の値はその断面積の大きさに比例する関係があることを
利用したもので、測定した電流値を正常時の電流値と比
較して小さい場合には素線の中に切損が発生したと判定
し、これによって損傷の有無を診断することが可能であ
る。
の値はその断面積の大きさに比例する関係があることを
利用したもので、測定した電流値を正常時の電流値と比
較して小さい場合には素線の中に切損が発生したと判定
し、これによって損傷の有無を診断することが可能であ
る。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
して詳しく説明する。図1は、本発明に係る実施例の構
成を示す回路図である。図に示すように、直流電源2と
電流計3と回路抵抗4と開閉器5を直列に接続し、さら
にワイヤロープ1の両端に取付けられたリング状の接続
端子6に回線7を用いて接続する。また、電流径3には
比較器8が接続され、この比較器8には基準値設定器9
を介して当該ワイヤロープの正常時の電流値が与えられ
る。この比較器8での判定の結果は表示器10に表示され
る。
して詳しく説明する。図1は、本発明に係る実施例の構
成を示す回路図である。図に示すように、直流電源2と
電流計3と回路抵抗4と開閉器5を直列に接続し、さら
にワイヤロープ1の両端に取付けられたリング状の接続
端子6に回線7を用いて接続する。また、電流径3には
比較器8が接続され、この比較器8には基準値設定器9
を介して当該ワイヤロープの正常時の電流値が与えられ
る。この比較器8での判定の結果は表示器10に表示され
る。
【0009】このように構成された診断回路の動作を説
明する。 まず、測定すべきワイヤロープ1のサイズに応じて
回路抵抗4を予め調整し、また基準値設定器9に正常時
の電流値を設定する。 ついで、開閉器5をオンしてワイヤロープ1に電流
を流し、そのときの値を電流計3で検出する。 比較器8において検出された電流値と正常時の電流
値とを比較演算する。そして、両者に差がなければワイ
ヤロープ1には切損がないと判定し、差があれば切損あ
りと判定して、その結果をそれぞれ表示器10に表示す
る。
明する。 まず、測定すべきワイヤロープ1のサイズに応じて
回路抵抗4を予め調整し、また基準値設定器9に正常時
の電流値を設定する。 ついで、開閉器5をオンしてワイヤロープ1に電流
を流し、そのときの値を電流計3で検出する。 比較器8において検出された電流値と正常時の電流
値とを比較演算する。そして、両者に差がなければワイ
ヤロープ1には切損がないと判定し、差があれば切損あ
りと判定して、その結果をそれぞれ表示器10に表示す
る。
【0010】本発明の診断回路を用いて実験を行った。
素線径;2.6 mmφでロープ径;38mmφ, 長さ;10m のワ
イヤロープを用いて、素線を2本ずつ順次人工的な切損
を加えた。このとき、ワイヤロープの両端にかける直流
電圧は12Vとし、回路抵抗は800Ωとした。まず、ワイ
ヤロープが正常な状態での電流を測定したところ15mAで
あったから、この値を基準設定器に設定した。その後、
素線を2本ずつ切断したときの電流値をそれぞれ電流計
で検出したところ、表1のような結果が得られた。この
表か
素線径;2.6 mmφでロープ径;38mmφ, 長さ;10m のワ
イヤロープを用いて、素線を2本ずつ順次人工的な切損
を加えた。このとき、ワイヤロープの両端にかける直流
電圧は12Vとし、回路抵抗は800Ωとした。まず、ワイ
ヤロープが正常な状態での電流を測定したところ15mAで
あったから、この値を基準設定器に設定した。その後、
素線を2本ずつ切断したときの電流値をそれぞれ電流計
で検出したところ、表1のような結果が得られた。この
表か
【0011】
【表1】
【0012】ら明らかなように、いずれの電流値も正常
時の電流値(基準電流値)に比べて低いから切損の発生
を判別できることがわかる。なお、電流値が切損本数に
ほぼ比例して減少していることから、ワイヤロープのサ
イズ別にデータを取ってその値を基準値設定器に設定し
てやれば、個々の切損本数を判断することもできる。
時の電流値(基準電流値)に比べて低いから切損の発生
を判別できることがわかる。なお、電流値が切損本数に
ほぼ比例して減少していることから、ワイヤロープのサ
イズ別にデータを取ってその値を基準値設定器に設定し
てやれば、個々の切損本数を判断することもできる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ワ
イヤロープの両端に電圧を印加してその電流値を検出す
ることにより素線の切損の有無を判定するようにしたの
で、正確にワイヤロープの損傷状況を診断することがで
き、運搬作業などの安全性の向上に寄与する。
イヤロープの両端に電圧を印加してその電流値を検出す
ることにより素線の切損の有無を判定するようにしたの
で、正確にワイヤロープの損傷状況を診断することがで
き、運搬作業などの安全性の向上に寄与する。
【図1】本発明に係る実施例の構成を示す回路図であ
る。
る。
【図2】従来のワイヤロープの構造を示す側面図であ
る。
る。
1 ワイヤロープ 2 直流電源 3 電流計 4 回路抵抗 5 開閉器 6 接続端子 7 回線 8 比較器 9 基準値設定器 10 表示器
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の鋼線をより合わせてなるワイヤ
ロープの損傷状況を診断する方法であって、前記ワイヤ
ロープの両端に直流電圧を印加する工程と、そのときの
ワイヤロープに流れる電流を測定する工程と、測定され
た電流値と正常時のワイヤロープに流れる電流値とを比
較演算して損傷の有無を判定する工程と、からなること
を特徴とするワイヤロープの損傷状況診断方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3463792A JPH05232070A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | ワイヤロープの損傷状況診断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3463792A JPH05232070A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | ワイヤロープの損傷状況診断方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05232070A true JPH05232070A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=12419934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3463792A Pending JPH05232070A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | ワイヤロープの損傷状況診断方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05232070A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104458830A (zh) * | 2014-12-29 | 2015-03-25 | 邢鹏达 | 一种桥梁缆索损伤电检测装置及检测方法 |
-
1992
- 1992-02-21 JP JP3463792A patent/JPH05232070A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104458830A (zh) * | 2014-12-29 | 2015-03-25 | 邢鹏达 | 一种桥梁缆索损伤电检测装置及检测方法 |
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