JPH05230701A - 日焼け止めストツキング - Google Patents

日焼け止めストツキング

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JPH05230701A
JPH05230701A JP7701191A JP7701191A JPH05230701A JP H05230701 A JPH05230701 A JP H05230701A JP 7701191 A JP7701191 A JP 7701191A JP 7701191 A JP7701191 A JP 7701191A JP H05230701 A JPH05230701 A JP H05230701A
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JP
Japan
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emulsion
stocking
absorber
polymer fine
fine particles
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Application number
JP7701191A
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English (en)
Inventor
Osamu Miyamoto
修 宮本
Yoshihisa Yamato
善久 大和
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脚のいずれの部位においても優れた日焼け止
め効果を発揮し、しかもストツキング本来の風合い等の
損なわれていない日焼け止めストツキングを提供する。 【構成】 平均粒子径が0.01〜0.99μmの略球
状で、内部に中空部を有し、UV−A領域に極大吸収を
有する紫外線吸収剤を含有するポリマー微粒子と、同じ
く平均粒子径が0.01〜0.99μmの略球状で、内
部に中空部を有し、UV−A領域に極大吸収を有する紫
外線吸収剤を含有するポリマー微粒子とが、重量比で
5:1〜1:3の割合で、バインダー樹脂を介して生地
表面に分散付着されている日焼け止めストツキング。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、紫外線遮蔽効果、す
なわち日焼け止め効果を有するストツキングに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】太陽光線中、中紫外線部280〜320
nmの光(以下「UV−B」という)は皮膚に紅班(サ
ンバーン)を与え、ひどい場合には火傷と同様の水膨れ
を生じさせる。また、近紫外線部320〜400nmの
光(以下「UV−A」という)は、上記紅班ではなく、
皮膚の黒化(サンタン)を与える。そして、これらの紫
外線を繰り返し受けると、皮膚の老化が早まり、シミや
ソバカスが誘発されることがわかつている。
【0003】そこで、紫外線から皮膚を守るために、屋
外では日傘や帽子で日除けをつくるだけでなく、紫外線
遮蔽効果ある化粧料を顔や首筋,腕等につけることが行
われている。
【0004】ところが、脚については、従来から、何ら
日焼け止めの手段が講じられていず、ストツキング生地
を通して脚が紫外線にさらされ、色素沈着や著しい場合
には紅班を生じることがある。そこで、脚の日焼けを防
止するために、生地の厚いストツキングを着用すること
も考えられるが、日差しの強い夏期に、このような厚手
のストツキングを着用することは実際的でない。
【0005】これに対し、ストツキングに、紫外線吸収
能を有するマイクロカプセルを付着させた日焼け止めス
トツキングが提案され、一部で実用化されている(特願
平2−24798号、平成2年2月2日出願)。このも
のは、従来から紫外線吸収剤として知られているp−ア
ミノ安息香酸誘導体,アンスラニル酸誘導体等を、有機
合成樹脂からなる壁材によつて封じ込めて、図2に模式
的に示すような、粒径2〜50μm程度のマイクロカプ
セルをつくり、これをバインダー樹脂によつてストツキ
ング生地表面に付着させたものである。なお、図2にお
いて、1は壁材、2は紫外線吸収剤である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記日
焼け止めストツキングは、マイクロカプセルの粒径が大
きいため、その使用量によつては、ストツキング生地の
風合いや色に与える影響が大きく、ごく少量しか使用す
ることができない。したがつて、その紫外線吸収能にも
限界があり、充分な日焼け止め効果を得ることができて
いないのが実情である。また、マイクロカプセルが壁材
1によつて被覆されており、この壁材1が順次破壊され
るにつれて日焼け止め効果が発揮されるため、壁材1が
破壊されやすい部位、すなわち歩行時に擦れ合う内側部
において、より日焼け止め効果が高くなつて、本来、日
光に晒されて日焼け止めが必要な外側部分は、日焼け止
め効果が薄くなるという問題を有している。さらに、使
用する紫外線吸収剤が、UV−A遮蔽能の高いものと、
UV−B遮蔽能の高いものとを、意図的に組み合わせた
ものではないため、脚の日焼けで特に問題となる色素沈
着(UV−Aによるサンタン現象に由来する)を有効に
防止するものではない点でも、不充分である。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、脚の内側,外側にかかわらずいずれの部位に
おいても優れた日焼け止め効果を発揮し、しかもストツ
キング本来の風合い等の損なわれていない日焼け止めス
トツキングの提供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の日焼け止めストツキングは、平均粒子径
が0.01〜0.99μmの略球状で、内部に中空部を
有し、UV−A領域に極大吸収を有する紫外線吸収剤を
含有したポリマー微粒子と、同じく平均粒子径が0.0
1〜0.99μmの略球状で、内部に中空部を有し、U
V−B領域に極大吸収を有する紫外線吸収剤を含有した
ポリマー微粒子とが、重量比で5:1〜1:3の割合
で、バインダー樹脂を介して生地表面に分散付着されて
いるという構成をとる。
【0009】
【作用】すなわち、本発明者らは、従来の日焼け止めス
トツキングの問題点を解消してより優れた日焼け止めス
トツキングを得るべく一連の研究を行つた。そして、そ
の過程で、紫外線吸収剤を壁材で覆つてマイクロカプセ
ル化するのではなく、紫外線吸収剤をポリマーによつて
封じ込めた状態で、内部に中空部を有した微細な略球状
に形成する技術を開発し、このポリマー微粒子をストツ
キングに付与すれば、優れた日焼け止めストツキングが
得られるのではないかと着想した。そして、その日焼け
止め効果を優れたものにするには、V−A領域に極大吸
収を有する紫外線吸収剤(以下「A遮蔽紫外線吸収剤」
と略す)を含有するポリマー微粒子と、UV−B領域に
極大吸収を有する紫外線吸収剤(以下「B遮蔽紫外線吸
収剤」と略す)を含有するポリマー微粒子とを、重量比
で5:1〜1:3の割合で配合するようにすると、上記
ポリマー微粒子をストツキング生地に付与した場合に、
UV−B遮蔽能と併せて優れたUV−A遮蔽能を発揮す
ることを見いだし、この発明に到達した。
【0010】つぎに、この発明を詳細に説明する。
【0011】まず、この発明が対象とするストツキング
は、膝上までの長さを備えたレツグ長を有するオーバー
ニーストツキング,レツグ長が大腿部付け根までのフル
レングスストツキングおよびパンテイ部とストツキング
部とが一体となつたパンテイストツキングのいずれかで
あり、その素材,編み方,色等はどのようなものであつ
ても差し支えはない。ただし、この発明の目的が日焼け
の防止であり、紫外線の遮蔽能を高めることが課題であ
るため、その編み目は細かい方が好ましい。
【0012】この発明のストツキングは、上記ストツキ
ングの生地表面に、バインダー樹脂によつて、紫外線吸
収剤入りの特殊なポリマー微粒子を分散付着させたもの
である。
【0013】上記ポリマー微粒子は、例えばつぎのよう
にして得ることができる。すなわち、まず、ラジカル重
合性単量体を乳化重合し(第一段反応)、ついでこの乳
化重合体エマルジヨンに、上記エマルジヨンの重合体に
比べて、水の接触角が1〜110°高い重合体を形成し
うるラジカル重合性単量体を加えて乳化重合する(第二
段反応)。そして、上記各反応系の少なくとも一方に、
A遮蔽紫外線吸収(またはB遮蔽紫外線吸収剤)を所定
割合で配合して乳化共重合することによつて、内部に中
空部を有するコア形状のポリマー微粒子が分散したエマ
ルジヨンを得ることができる。
【0014】このようにして得られたポリマー微粒子1
0は、図1に示すように、全体が略球状で、その内部に
中空部11を有している。そして、その平均粒子径は、
0.01〜0.99μmに設定される。また、上記中空
部11の直径は、上記製法によつて必然的に設定される
ものであるが、ポリマー微粒子10の粒子径の10〜8
0%に相当する。
【0015】すなわち、上記製法によれば、ラジカル重
合性単量体を加えて重合させる際に、上記単量体で種粒
子エマルジヨン中の重合体粒子(種粒子)を膨潤させ、
ついで乳化重合させることによつて、各重合体の親水性
の差により、乳化重合体エマルジヨンの重合体とあとで
生成する重合体との反転が起こり、内部に小孔を有する
非造膜性樹脂エマルジヨンが形成されるものと推測され
る。
【0016】上記エマルジヨンの製法において、第一段
反応および第二段反応に用いられるラジカル重合性単量
体としては、下記の単量体が、単独で、もしくは任意の
混合物が用いられる。
【0017】(1) アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、イタコン酸、マレイン酸,フマール等のカルボ
キシル基含有モノビニル単量体。
【0018】(2) 2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ
プロピルメタクリレート、ヒドロキシブアクリレート、
アリルアルコール,メタアリルアルコール等のヒドロキ
シル基含有モノビニル単量体。
【0019】(3) アクリル酸アミド、メタクリル酸
アミド、N−メチロール化アクリル酸アミド、N−メチ
ロール化メタクリル酸アミド等のアミド基またはそのN
−メチロール基またはそのアルコキシ基含有モノビニル
単量体。
【0020】(4) アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル等のニトリル基含有モノビニル単量体。
【0021】(5) ジメチルアミノエチルアクリレー
ト、ジメチルアミノエチルメタクリレート等の含窒素ア
ルキル基含有モノビニル単量体。
【0022】(6) ビニルスルホン酸、スチレンスル
ホン酸、ビニルスルホン酸塩、スチレンスルホン酸塩等
のスルホン酸基ないしはその塩基含有モノビニル単量
体。
【0023】(7) メチルアクリレート、エチルアク
リレート、プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレ
ート、t−ブチルアクリレート、n−アミルアクリレー
ト、iso−アミルアクリレート、ヘキシルアクリレー
ト、オクチルアクリレート、ノニルアクリレート、デシ
ルアクリレート、ドデシルアクリレート、オクタデシル
アクリレート、シクロヘキシルアクリレート、フエニル
アクリレート、ベンジルアクリレート、メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレー
ト、n−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレ
ート、n−アミルメタクリレート、iso−アミルメタ
クリレート、ヘキシルメタクリレート、オクチルメタク
リレート、ノニルメタクリレート、デシルメタクリレー
ト、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタクリレ
ート、シクロヘキシルメタクリレート、フエニルメタク
リレート、ベンジルメタクリレート等のアクリル酸アル
キルエステルまたはメタクリル酸アルキルエステル。
【0024】(8) 酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、ビニルブチラート、バーサテイツク酸ビニル等のモ
ノビニルエステル。
【0025】(9) メチルビニルエーテル、エチルビ
ニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、n−ブチ
ルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、n−
ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、t
−ブチルビニルエーテル、n−ペンチルビニルエーテ
ル、n−ヘキシルビニルエーテル、n−オクチルビニル
エーテル、2−エチルヘキシルズニルエーテル、クロロ
メチルビニルエーテル、クロロエチルビニルエーテル、
ベンジルビニルエーテル、フエニルエチルエーテル、シ
クロペンチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエ
ーテル、メチルシクロヘキシルビニルエーテル、トリフ
ルオロメチルビニルエーテル、ペンタフルオロエチルビ
ニルエーテル、テトラフルオロエチルビニルエーテル、
テトラフルオロプロピルビニルエーテル、ヘプタフルオ
ロプロピルビニルエーテル等のモノビニルエーテル。
【0026】(10) 塩化ビニル,塩化ビニリデン等
のハロゲン化ビニル類、マレイン酸ジアルキルエステル
等の不飽和二塩基酸ジアルキルエステル類、スチレン,
ビニルトルエン等のスチレン類、エチレン,ブタジエン
等のモノエン類、ジエン類、ビニルトリクロロシラン,
ビニルトリエトキシシラン等のシラン基含有モノビニル
単量体、グリシジルアクリレート,メチルグリシジルア
クリレート等のグリシジル基含有モノビニル単量体等の
モノビニル単量体。
【0027】(11) エチレングリコールジメタクリ
レート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレー
ト、1,4−ブチレングリコールジメタクリレート、プ
ロピレングリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼ
ン、トリビニルベンゼン、ジアリルフタレート、エチレ
ングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコ
ールジアクリレート等の多官能性架橋性単量体。
【0028】ただし、上記多官能性架橋性単量体の使用
量は、最終ポリマー微粒子の耐溶剤性等を考慮すれば、
全単量体中50重量%(以下「%」と略す)未満、好ま
しくは0.1〜30%に設定することが好適である。
【0029】なお、上記製法において、第一段反応によ
る乳化重合体エマルジヨン(種粒子エマルジヨン)を構
成するラジカル重合性単量体、および後添加するラジカ
ル重合性単量体は、後述の条件を満足すればどのような
ものであつてもよいが、種粒子エマルジヨンを構成する
ラジカル重合性単量体としては、親水含有ビニル単量
体、アクリル酸またはメタアクリル酸のC1 〜C4 のア
ルキルエステル、多官能性架橋性単量体を含むことが好
ましく、後添加重合性単量体(第二段目の形成モノマ
ー)としては、比較的疎水性のスチレン,ビニルトルエ
ン等のオレフイン類、エチレン,ブタジエン等のモノエ
ン類やジエン類、あるいは多官能性単量体を含むことが
好ましい。
【0030】そして、後添加ラジカル重合性単量体(反
応性紫外線吸収剤も含む)により生じた重合体は、種粒
子の乳化重合体エマルジヨンの重合体に比べて親水性が
低く、水の接触角が通常120°を超えないものになつ
ていることが好適である。
【0031】ここで、上記「水の接触角」とは、重合体
中に乳化剤等の添加剤を実質的に含有しない状態で、重
合体のフイルムまたはシート上に水滴を落として、水滴
とフイルムまたはシートとの接触角度を測定したもの
で、例えば「医用材料と生体」(妹尾学、今西幸男、竹
本善一、桜井靖久編集、講談社出版)に記載されてい
る。
【0032】また、上記エマルジヨンを製造する際に用
いられる乳化重合体エマルジヨン(種粒子エマルジヨ
ン)は、通常、前記単量体、乳化剤および触媒等を用い
て合成される、粒子径が0.01〜1.0μm程度の樹
脂粒子を、固形分で5〜65%含むものが好ましい。さ
らに、上記種粒子エマルジヨンの使用量としては、その
固形分/後添加ラジカル重合性単量体の重量比で、0.
1:99.9〜90:10、好ましくは、0.5:9
9.5〜20:80に設定することが好適である。
【0033】一方、この発明で用いられるA遮蔽紫外線
吸収剤,B遮蔽紫外線吸収剤としては、上記ラジカル重
合性単量体に溶解するものであればどのようなものであ
つても差し支えはないが、例えば下記に示すものが好適
である。
【0034】<A遮蔽紫外線吸収剤> 4−トリメトキシ−4′−tert−ブチルジベン
ゾイルメタン、2,4−ジメチル−4′−メトキシジベ
ンゾイルメタン、4−tert−ブチルジベンゾイルメ
タン、4−イロプロピルジベンゾイルメタン等のジベン
ゾイルメタン系のもの。
【0035】 2−N,N−ジメチルアミノインダン
−1,3−ジオン、2−ベンジリデンインダン−1,3
−ジオン等のインダン系のもの。
【0036】<B遮蔽紫外線吸収剤> 2−エチルヘキシルp−N,N−ジメチルアミノベ
ンゾエート、アミルp−N,N−ジメチルアミノベンゾ
エート、グリセリルp−アミノベンゾエート、エチルp
−N,N−ジメチルアミノベンゾエート、エチルp−
N,N−ジエチルアミノベンゾエート等のアミノベンゾ
エート系のもの。
【0037】 p−tert−ブチルサリシレート、
p−オクチルフエニルサリシレート、ジプロピレングリ
コールサリシレート等のサリシレート系のもの。
【0038】 2−エトキシエチルp−メトキシシン
ナメート、2,2′−ビス(p−メトキシスチリル)−
エチルp−メトキシシンナメート、メチル2,5−ジイ
ソプロピルシンナメート等のシンナメート系のもの。
【0039】 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フエノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4′−メチ
ルベンゾフエノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロ
キシベンゾフエノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフエ
ノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシ
ベンゾフエノン等のベンゾフエノン系のもの。
【0040】 2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフ
エニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系
のもの。
【0041】 ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル等
のイミダゾール系のもの。
【0042】 ベンザルフタライド系のもの。
【0043】 ジベンジリデン系のもの。
【0044】上記A遮蔽紫外線吸収剤,B遮蔽紫外線吸
収剤の使用量は、それぞれ前記第一段反応で用いる場合
には、種粒子となる乳化重合体エマルジヨンを構成する
ラジカル重合性単量体100重量部(以下、「部」と略
す)に対し、それに溶解する量(0〜50部)、より好
ましくは0.01〜30部に設定することが好適であ
る。また、第二段反応で用いる場合には、後添加するラ
ジカル重合性単量体100部に対し、それに溶解する量
(0〜50部)、より好ましくは10〜30部に設定す
ることが好適である。
【0045】このようにして、A遮蔽紫外線吸収剤が含
有されUV−A遮蔽効果を有するポリマー微粒子と、B
遮蔽紫外線吸収剤が含有されUV−B遮蔽効果を有する
ポリマー微粒子とをつくることができる。
【0046】なお、前記エマルジヨンの製法において
は、上記ラジカル重合性単量体および紫外線吸収剤の外
に、通常、乳化剤や触媒が用いられる。
【0047】上記乳化剤としては、アニオン型乳化剤、
非イオン型乳化剤またはカチオン型乳化剤をはじめ、反
応性乳化剤やアクリルオリゴマー等の界面活性能を有す
る各種の物質をあげることができ、単独で用いても2種
以上を併用してもよい。そして、なかでも、非イオン型
およびアニオン型乳化剤を用いると、重合中の凝集物の
生成が少なく、安定したエマルジヨンが得られるため、
好ましい。
【0048】上記非イオン型乳化剤としては、ポリオキ
シエチレンアルキルフエノール、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エステ
ル、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイドブロツ
ク共重合体等、市販の非イオン型乳化剤があげられる
【0049】また、上記アニオン型乳化剤としては、ア
ルキルベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩、アルキルサ
ルフエートアルカリ金属塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルフエノールサルフエートアルカリ金属塩等、市販のア
ニオン型乳化剤があげられる。
【0050】なお、上記アニオン型乳化剤の代わりに、
または併用する形で、水溶性オリゴマーを使用すること
も可能であり、とりわけ、ポリカルボン酸あるいはスル
ホン酸塩からなるものが市販されており、容易に利用で
きる。これにより、いわゆる、ソープフリー型エマルジ
ヨン組成物を得ることも可能である。
【0051】また、通常、乳化重合においてしばしば用
いられる保護コロイドも使用することもできる。このよ
うな保護コロイドとしては、ポリビニルアルコールやヒ
ドロキシエチルセルロース等の水溶性高分子物質をあげ
ることができる。これらの保護コロイドは、乳化重合に
用いられると、ストツキング生地の付着性が低下するの
で、使用する場合には、単量体総量100部に対し5部
以下、好ましくは2部以下にすることが好ましい。
【0052】なお、上記エマルジヨンの製法において、
乳化剤は種粒子となる乳化重合体エマルジヨンの製造時
には必ず用いられるが、その後の重合に際しては、新た
に添加してもしなくてもよく、通常は、新たに添加しな
い方が望ましい。また、上記乳化剤の使用量は、特に限
定されないが、通常、単量体総量100部に対し0.1
〜10部程度に設定される。
【0053】さらに、触媒としては、乳化重合に一般に
使用されるものであれば差し支えなく、例えば、過酸化
水素や過硫酸アンモニウム等の水溶性無機過酸化物もし
くは過硫酸塩、クメンハイドロバーオキサイド,ベンゾ
イルパーオキサイド等の有機過酸化物、アゾビスイソブ
チロニトリル等のアゾ化合物等があげられる。これら
も、単独で用いても2種以上を併用してもよい。そし
て、その使用量は、単量体総量に対し0.1〜2%程度
に設定される。
【0054】なお、これらの触媒と金属イオンおよび還
元剤との併用によつて、いわゆるレドツクス重合法を適
用してエマルジヨンを製造するようにしてもよい。
【0055】また、前記の各種の単量体は、これを一括
して添加しても、分割して添加してもよい。あるいは連
続的に滴下するようにしてもよい。ただし、前記の触媒
の存在下で、0〜100℃、実用的には30〜90℃の
温度範囲内で重合される。
【0056】このようにして得られるエマルジヨン中の
ポリマー微粒子は、ガラス転移温度(計算値)が40℃
以上、好ましくは50℃以上の樹脂で構成されており、
重合した樹脂マトリツクス中に、紫外線吸収剤が封入さ
れて紫外線吸収能を有する。そして、このものは、常温
ではフイルム形成能をもたない、いわゆる非造膜性の樹
脂粒子で、その内に中空部(ミクロボイド、図1参照)
を有している。この中空部は、上記紫外線吸収剤が封入
されたポリマー部から吸収された紫外線を、この中で乱
反射させて消滅させる作用を有する。
【0057】上記中空部は、通常、0.01〜1.0μ
m、好ましくは0.02〜0.5μmの範囲内の直径を
有し、その内部は空洞のままであつても、水が存在して
いてもよい。ただし、エマルジヨンの時点で水が存在し
ても、上記ポリマー微粒子を粉末として乾燥して取り出
す場合には、その乾燥時に水は揮散される。
【0058】上記製法によるエマルジヨンの固形分濃度
は、特に限定されるものではないが、一般に、5〜70
%、好ましくは20〜60%の範囲内に設定することが
好適である。
【0059】なお、上記ポリマー微粒子が小孔を有して
いるかどうかは、簡単に確認することができる。例え
ば、透過型電子顕微鏡や走査型電子顕微鏡によつて確認
することができる。また、エマルジヨンの比重を測定す
ることによつても確認することができる。
【0060】また、上記製法によつて得られたエマルジ
ヨンから、上記ポリマー微粒子を、粉末として取り出す
ことができる。粉末化の方法は、一般に行われているエ
マルジヨンの粉末化法で差し支えなく、例えば135〜
155℃で噴霧乾燥してもよいし、50〜70℃で熱風
乾燥や流動床乾燥等を行つてもよい。これらの方法にお
いて、乾燥前のエマルジヨンの固形分濃度としては、2
0〜60%程度が好適である。
【0061】このようにして粉末化されたポリマー微粒
子の一次粒子径は、用いたエマルジヨンの粒子径とほぼ
同じである。そして、得られた粉末は、必要に応じて、
乳化剤や保護コロイド等の分散剤を加えて、水中に再分
散させることもできる。
【0062】なお、実用に供する際の安全性を一層高め
るために、上記樹脂エマルジヨンの未反応モノマーを含
む低沸点成分を、減圧留去や水蒸気蒸留等によつて留去
させたり、超臨界ガスによつて抽出したりすることがで
きる。
【0063】また、必要によつては、乾燥粉末化したポ
リマー微粒子を、粒子に対しては貧溶性の溶剤によつ
て、未反応モノマーを含む低沸点成分に対しては易溶性
の溶剤によつて(例えばヘキサンやシクロヘキサン等の
非極性溶剤)洗浄したのち再乾燥する方法も、安全性を
高める上に非常に有効な手段である。
【0064】この発明は、このようにして得られたポリ
マー微粒子を、バインダー樹脂を介してストツキング生
地表面に分散付着させたものであり、上記ポリマー微粒
子によつて、紫外線遮蔽能が付与されている。しかも、
上記ポリマー微粒子は、その平均粒子径が、前述のよう
にごく小さく設定されているため、これを付着させるバ
インダー樹脂の量もごく少量ですみ、ストツキングの風
合いや色味が損なわれることがない。そして、上記ポリ
マー微粒子は、A遮蔽紫外線吸収剤含有のポリマー微粒
子と、B遮蔽紫外線吸収剤含有のポリマー微粒子とを、
重量比で、5:1〜1:3で付着させることが必要であ
る。すなわち、上記の割合で2種類の紫外線遮蔽能を有
するポリマー微粒子を付着させることにより、得られる
ストツキングに、UV−A遮蔽効果とUV−B遮蔽効果
とが適度のバランスで与えられ、サンバーンおよびサン
タン現象が脚の皮膚に生じにくくなる。特に、従来、見
過ごされがちであつた、UV−Aの繰り返し照射による
脚の黒ずみが有効に防止されることになる。
【0065】上記ポリマー微粒子のストツキング生地表
面への付着分散は、例えばつぎのようにして行われる。
すなわち、まず処理機に、上記ポリマー微粒子が分散含
有されたエマルジヨン(A遮蔽紫外線吸収剤を含有する
ポリマー微粒子からなるエマルジヨンと、B遮蔽紫外線
吸収剤を含有するポリマー微粒子からなるエマルジヨン
とを所定割合で混合したもの、ただし、各エマルジヨン
はポリマー微粒子を生成させた系そのままのエマルジヨ
ンであつても、各ポリマー微粒子を粉末化したのち再分
散させたものであつてもよい)と、バインダー樹脂を所
定の割合で投入して柔軟剤と同浴の処理とする。なお、
上記エマルジヨン,バインダー樹脂,柔軟剤等の薬剤は
水で充分に溶解または分散させた上で処理機に投入す
る。そしてこれらが充分に均一になつた時点で、pH調
整剤を投入し、処理浴内のpHを4〜6の範囲内に維持
する。すなわち処理浴を酸性にすることによりバインダ
ー樹脂が安定化され反応が促進されて結合力が強化され
るため、樹脂のストツキングへの吸尽率が向上する。逆
に、処理浴のpHが4未満となれば薬剤が凝集して好ま
しくない。
【0066】この処理浴中にストツキングを投入し、2
0〜60℃で加熱処理する。60℃より温度を高くする
と薬剤の分散性が不良となるのであり、20〜40℃に
設定することが好適である。また、処理時間は15〜3
0分程度で充分である。このようにして処理したストツ
キングに対し、脱水,乾燥,仕上げセツトの加工を行い
製品とする。
【0067】上記の方法において、バインダー樹脂は、
前記ポリマー微粒子とストツキング生地との間に介在し
て接着剤としての役割を果たすものであり、シリコン
系,ウエタン系等の各種の樹脂が用いられる。なかでも
水への分散性に優れ、水で容易に希釈可能なシリコン系
水性エマルジヨン、例えばオルガノポリシロキサンを主
成分とし乳化剤で乳化したものが好ましい。このタイプ
のエマルジヨンは、水の除去により硬化し、シリコンゴ
ムの特長を有するゴム状皮膜を形成するのであり、耐久
性ある接着効果を得るものである。
【0068】上記バインダー樹脂は、ポリマー微粒子
(A遮蔽紫外線吸収剤を含有するポリマー微粒子とB遮
蔽紫外線吸収剤を含有するポリマー微粒子の総和量)に
対し、重量基準で0.5〜5倍、好ましくは1〜2倍に
設定することが好適である。この範囲内で、ストツキン
グに対し充分な接着効果を発揮する。すなわち、0.5
倍よりも少なくするとバインダー効果が極端に劣り、逆
にこれを5倍よりも多く付与してもバインダー効果は殆
ど変わらず、却つて風合い劣化を起こし好ましくない。
【0069】また、これら両者の付着量は、ストツキン
グ重量の0.5〜5%、好ましくは1〜2%が適当であ
る。これら両者の付着量が0.5%よりも少なければ紫
外線遮蔽効果および耐久性がともに不充分であり、逆に
5%を超えるとストツキングの風合いが悪くなる傾向が
みられる。
【0070】なお、上記の処理は、ストツキングが染色
されたのちの柔軟処理時に行うと、効率的で優れた処理
効果が得られる。
【0071】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0072】<実施例に用いるエマルジヨンの調製> 〔A−1〕まず、つぎのようにしてポリマー微粒子を含
有するエマルジヨンを調製した。すなわち、 攪拌機、
還流冷却器、滴下漏斗および温度計を備えた反応容器
に、水100部、乳化剤2部(花王社製エマルゲン92
0を0.5部、第1工業製薬社製ハイテノールN−08
を1.5部)を添加して充分に攪拌した。ついで、上記
反応容器内の内温を70℃に保ち、紫外線吸収剤(A遮
蔽紫外線吸収剤であるパラソル1789)2部と、ラジ
カル重合性単量体であるメチルメタクリレート10部、
エチルメタクリレート5.0部と、ジビニルベンゼン
1.0部、アクリル酸0.5部の混合物と、過硫酸アン
モン0.05部および水4部との混合物とを、それぞれ
1時間にわたつて注入して反応させ、さらに1時間熟成
した(第一段反応終了)。その後、内温を70℃に保
ち、上記U−1を20部と、ラジカル重合性単量体であ
るスチレン70部、メチルメタクリレート10部、ジビ
ニルベンゼン2.5部、アクリル酸1部の混合物と、過
硫酸アンモン0.25部および水5部との混合物を、そ
れぞれ2時間にわたつて注入して反応させ、さらに熟成
を45分間行つた(第二段反応終了)。その後、冷却し
て25%アンモニア水溶液を加えてpHを調整した。
【0073】得られたエマルジヨンは固形分濃度42
%、粘度25cps(BM型回転粘度計、ローターN
o.1、回転数60rpm、温度25℃の値)、pH
8.7、サブミクロン粒子アナザイラーおよび走査型電
子顕微鏡によつて測定した平均粒子計が0.5μm、粒
子中の中空部の直径が0.15μmであつた。このエマ
ルジヨンをA−1とする。
【0074】〔B−1〕紫外線吸収剤として、B遮蔽紫
外線吸収剤であるオキシベンゾンを用いた。それ以外は
上記A−1の調製と同様にして上記と同様の物性を有す
るエマルジヨンB−1を調製した。
【0075】〔A−2〕第一段反応ではA遮蔽紫外線吸
収剤を配合せず、第二段反応においてのみA遮蔽紫外線
吸収剤を配合した。それ以外は前記A−1の調製と同様
にしてエマルジヨンA−2を調製した。
【0076】〔B−2〕紫外線吸収剤として、B遮蔽紫
外線吸収剤であるオキシベンゾンを用いた。それ以外は
上記A−2の調製と同様にして上記と同様の物性を有す
るエマルジヨンB−2を調製した。
【0077】<比較例品に用いるエマルジヨンの調製> 〔C−1〕紫外線吸収剤として、A遮蔽紫外線吸収剤で
あるパラソル1789と、B遮蔽紫外線吸収剤であるオ
キシベンゾンとを重量基準で1:1の割合で、同一反応
系内に添加して、A遮蔽紫外線吸収剤とB遮蔽紫外線吸
収剤とが混合状態で含有されたポリマー微粒子からなる
エマルジヨンC−1を調製した。
【0078】〔C−2〕前記A−1と同様の反応容器に
水100部および乳化剤2部(A−1と同じ)を添加
し、充分に攪拌した。ついで、反応容器を内温70℃に
保ち、A−1と同様の紫外線吸収剤(パラソル178
9),樹脂モノマー,重合開始剤溶液を一括して注入し
反応させ、さらに1時間熟成した。その後、冷却してp
H調製を行い、エマルジヨンC−2を得た。
【0079】〔C−3〕紫外線吸収剤としてオキソベン
ゾンを用いた。それ以外は上記C−2の調製と同様にし
て、エマルジヨンC−3を得た。
【0080】これらのエマルジヨンの性状を下記の表1
〜表4にまとめて示す。
【0081】
【表1】
【0082】
【表2】
【0083】
【表3】
【0084】
【表4】
【0085】一方、つぎの2種類のストツキングを編み
立て、常法に従つて染色し、フイツクス処理を行つた。 パンテイストツキング レツグ部 :15d/3fケンネル糸 パンテイ部:30d/8fウーリー糸 トウ部 :30d/8fウーリー糸 パンテイストツキング(サポートタイプ) レツグ部 :(20×13×13DCY)×17d/3
fウーリー糸 パンテイ部:(40×30SCY)×40d/10fウ
ーリー糸 トウ部 :50d/16fウーリー糸
【0086】
【実施例1〜9、比較例1〜4】上記得られたストツキ
ング,を、下記組成の柔軟浴に漬浸して、下記の表
5に従つて処理を行つた。
【0087】<柔軟浴の組成> バインダー :ウレタンバインダー スーパーフレツクスE2000(第一工業製薬社製) pH調製剤 :ウルトラMT(御幣島化学工業社製) 柔軟剤 :ニツカシリコンFK(日華化学社製)
2%owf エマルジヨン:下記の表5〜表7に従う。
【0088】
【表5】
【0089】
【表6】
【0090】
【表7】 *1:ポリマー微粒子Pとバインダー樹脂Bの割合。 *2:ポリマー微粒子Pとバインダー樹脂Bの付着量。
【0091】そして、各処理品について、下記のように
して紫外線遮蔽効果と、その耐洗濯性、風合いについて
評価した。これらの結果を後記の表8〜10に示す。ま
た、対照品例として、図2に示すマイクロカプセル(粒
径5〜20μm、壁材:尿素ホルマリン、紫外線吸収
剤:2−エチルヘキシル−p−ジメチルアミノベンゾエ
ート)を、上記と同様の処理によつて付着させたストツ
キング(ストツキングの種類は上記と同じ)を準備
し、上記と同様の評価を行つた。その結果も後記の表8
〜表10に併せて示す。
【0092】<紫外線遮蔽効果>下記の3通りの方法で
UV量を測定し、つぎの式で示されるUV抑制率を算出
した。 UV抑制率(%)=〔(未処理品UV量−処理品UV
量)/未処理品UV量〕×100
【0093】A法 UV照射装置:東芝製UV照射装置に20WのSE−3
0(UV−B)ランプを24本装着したものを用いた。 照射方法 :ランプ下70cmの所に2台のUV積算計
ABを設置し、Aのセンサー部に試験サンプルを取り付
けた。Bの紫外線積算量が5j/cm2 (35分間)にな
るまで照射した。Aの試験サンプルを取り外し、同様に
未処理品を取り付けその積算量を測定した。
【0094】B法 日立557型波長分光光度計を使用し紫外線吸収剤を付
与したストツキングと未処理のストツキングのUV透過
度(290〜320nm)を測定し、その透過度の比に
より、UV抑制率を算出した。
【0095】C法 島津製作所自記分光光度計UV2100を使用して36
0nm(UV−A),305nm(UV−B)のUV透
過度を測定し、UV抑制率を算出した。
【0096】<洗濯耐久性>処理品に対し、JIS L
217 103法に準じて洗濯を行い、紫外線抑制効果
が消失するまでの回数を測定した。
【0097】
【表8】 *1:UV−B抑制率。 *2:UV−B抑制率。 *3:UV−B抑制率。 *4:UV−A抑制率。
【0098】
【表9】 *1:UV−B抑制率。 *2:UV−B抑制率。 *3:UV−B抑制率。 *4:UV−A抑制率。
【0099】
【表10】 *1:UV−B抑制率。 *2:UV−B抑制率。 *3:UV−B抑制率。 *4:UV−B抑制率。
【0100】上記の結果から、実施例品はいずれも優れ
た紫外線抑制効果を有し、その効果はUV−Bに限ら
ず、UV−Aについても優れていることがわかる。ま
た、その効果は耐洗濯性にも優れていることがわかる。
これに対し、比較例品は充分な紫外線抑制効果を発現す
ることができない。さらに、対照品は、UV−Aについ
ての紫外線抑制効果が劣り、また風合いについてもやや
劣ることがわかる。
【0101】
【発明の効果】以上のように、この発明の日焼け止めス
トツキングは、平均粒子径が0.01〜0.99μmと
ごく小さいポリマー微粒子中に封入された紫外線吸収剤
によつて紫外線遮蔽効果が与えられているものである。
したがつて、このものは、付着量が少なくても優れた日
焼け止め効果を発揮し、かつ、その効果が長期にわたつ
て持続する。また、上記ポリマー微粒子の付着によつて
ストツキングの風合いや色味が損なわれることもない。
さらに、従来のマイクロカプセルタイプのものに比べ、
脚の内側、外側にかかわらずいずれの部位においても日
焼け止め効果を発揮されるとともに、上記紫外線遮蔽能
を有するポリマー微粒子が、A遮蔽効果のあるものとB
遮蔽効果のあるものとを特定の割合で含有しているた
め、脚の外側の日差しを受ける部分の皮膚が黒ずむのを
有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に用いるポリマー微粒子の説明図であ
る。
【符号の説明】
10 ポリマー微粒子 11 中空部
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に用いるポリマー微粒子の説明図であ
る。
【図2】従来の日焼け止めストツキングに用いられるマ
イクロカプセルの説明図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子径が0.01〜0.99μmの
    略球状で、内部に中空部を有し、UV−A領域に極大吸
    収を有する紫外線吸収剤を含有したポリマー微粒子と、
    同じく平均粒子径が0.01〜0.99μmの略球状
    で、内部に中空部を有し、UV−B領域に極大吸収を有
    する紫外線吸収剤を含有したポリマー微粒子とが、重量
    比で5:1〜1:3の割合で、バインダー樹脂を介して
    生地表面に分散付着されていることを特徴とする日焼け
    止めストツキング。
  2. 【請求項2】 上記ポリマー微粒子およびバインダー樹
    脂の付着量が、ストツキングの乾燥重量に対し0.5〜
    5%に設定されている請求項1記載の日焼け止めストツ
    キング。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6251521B1 (en) 1999-08-09 2001-06-26 3M Innovative Properties Company Polymeric compositions
US6312807B1 (en) 1999-08-09 2001-11-06 3M Innovative Properties Company UV-absorbing core/shell particles
US6352764B1 (en) 1999-08-09 2002-03-05 3M Innovative Properties Company Multi-layer articles including UV-absorbing polymeric compositions
JP2009167168A (ja) * 2007-12-19 2009-07-30 Rohto Pharmaceut Co Ltd 有機紫外線吸収剤内包マイクロカプセル

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