JPH0684295B2 - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH0684295B2
JPH0684295B2 JP4369786A JP4369786A JPH0684295B2 JP H0684295 B2 JPH0684295 B2 JP H0684295B2 JP 4369786 A JP4369786 A JP 4369786A JP 4369786 A JP4369786 A JP 4369786A JP H0684295 B2 JPH0684295 B2 JP H0684295B2
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skin
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polymer
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光男 近藤
計一 本田
邦英 財部
慎一 桑村
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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    • A61Q17/00Barrier preparations; Preparations brought into direct contact with the skin for affording protection against external influences, e.g. sunlight, X-rays or other harmful rays, corrosive materials, bacteria or insect stings
    • A61Q17/04Topical preparations for affording protection against sunlight or other radiation; Topical sun tanning preparations
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
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    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/72Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
    • A61K8/81Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2800/00Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
    • A61K2800/40Chemical, physico-chemical or functional or structural properties of particular ingredients
    • A61K2800/41Particular ingredients further characterized by their size
    • A61K2800/412Microsized, i.e. having sizes between 0.1 and 100 microns

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は皮膚に有害な影響を及ぼす紫外線を吸収及び遮
蔽し皮膚を保護できるとともに、皮膚を刺激することな
く安全でかつ、皮膚への付着力、伸展性、被覆力に優
れ、しかも皮膚色相を適度に補正することができ自然な
仕上がり性に優れている化粧料に関する。
(従来の技術) 太陽光線中、中紫外線部280〜320nmの光(以下、UV-B)
は皮膚に紅班(サンバーン)を惹起し、甚しくは、火傷
と同様な水泡を生じせしめ、炎症後黒化をもたらす。一
方、近紫外線部320〜440nmの光(以下、UV-A)は、UV-B
に比較し紅斑惹起力は非常に弱く、実質上、紅斑を起さ
ず皮膚の黒化(サンタン)をもたらす。さらに紫外線の
被曝は皮膚に肝斑(シミ)や雀卵斑(ソバカス)やシ
ワ、ついには、皮膚の老化・皮膚弾力繊維の変性・光過
敏症の誘発等を生じせしめる可能性を高める。
従来より、これらの障害を予防するため、各種の紫外線
吸収剤や無機顔料を配合した化粧料が開発され、市販さ
れているが、これ等に用いられる紫外線吸収剤や無機顔
料としては、P−アミノベンゾエート誘導体、サリシレ
ート誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体、ベンゾフエノ
ン誘導体、シンナメート誘導体、イミダゾール誘導体及
びインダン誘導体等のUV-B領域に極大吸収を有するもの
やジベンゾイルメタン誘導体、ベンジトリアゾール誘導
体、ベンゾフエノン誘導体等のUV-A領域に極大吸収を有
する紫外線吸収剤や二酸化チタン酸化亜鉛、酸化鉄等の
無機顔料が挙げられる。前者の紫外線吸収剤は、化粧料
基剤に対し添加量を増すと溶解性や使用感に問題を生じ
たり、皮膚に塗布した場合、そのものの刺激や光エネル
ギーを吸収したそれが、一過性の刺激を皮膚に与える
等、安全性に問題がある。そのため、紫外線吸収剤を皮
膚上に使用するにあたっては、かなり特定のものに限定
されている。一方、後者の無機顔料は紫外線による変質
が少なく、また経皮吸収されないため、皮膚に対する刺
激性等については問題ないが、粒子径が大きいものは可
視光線を遮蔽する領域の粒子径であるため、紫外部での
吸収が弱く、しかも隠蔽力が強すぎて、皮膚に塗布した
場合、白化乃至着色し、その使用量が限定されている。
また、特開昭57-120514号には紫外線吸収剤を含有する
球状多孔性樹脂粉体を配合した紫外線遮蔽効果を有する
化粧料が提案されている。
しかしながら、紫外線吸収剤を含有する多孔性樹脂粉体
の粒子は粒子径が1〜40μmでかつ平均粒子径が2〜20
μmと大きいため皮膚への付着性、伸展性、被覆性に欠
け、粒子の脱落や付着むら等が起り、また紫外線吸収及
び遮蔽効果や化粧効果の持続性が十分でない。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は皮膚に有害な影響を及ぼす紫外線を吸収及び遮
蔽し皮膚を保護できるとともに、皮膚を刺激することな
く安全でかつ、皮膚への付着力、伸展性、被覆力に優
れ、しかも皮膚色相を適度に補正することができ自然な
仕上り性に優れた化粧料を提供することを目的としてい
る。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的は平均粒子径が0.01〜0.99μmであり、かつ
内部に直径が前記粒子系の10%乃至80%に相当する中空
部を有し、そして紫外線吸収剤を含有しているビニル系
重合体の粉末(以下、中空樹脂の粉末という)が配合さ
れている化粧料によって達成される。本発明に使用され
る前記の中空樹脂の粉末は例えば次のようにして製造さ
れる。
即ち、紫外線吸収剤を含んでいてもよい乳化重合体エマ
ルジョンに、該エマルジョンの重合体に較べて水の接触
角が1〜110°高い重合体を形成し得る少なくとも1個
のラジカル重合性単量体と紫外線吸収剤とを加えて乳化
重合することによってまたは、次いでこの重合体エマル
ジョンを粉末化することによって得られる。
前記の紫外線吸収剤を含んでいてもよい乳化重合体エマ
ルジョンは、通常ラジカル重合性単量体を乳化重合して
得られるものであるが、その重合体が紫外線吸収剤、乳
化剤等の添加剤を含有しない状態で水の接触角で25〜11
0°、より選択的には30〜90°となるものが好ましい。
かかる乳化重合体エマルジョンを構成するラジカル重合
性単量体としては、下記の如き単量体の単独もしくは任
意の混合物が用いられる。
(1)カルボキシル基含有モノビニル単量体 例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコ
ン酸、マレイン酸、フマール酸等が挙げられるが、全単
量体中5重量%未満、好ましくは4.5重量%以下、より
好ましくは3.5重量%以下用いるのが耐水性、耐アルカ
リ性をより向上せしめた樹脂をもたらすことができるの
で好適である。
(2)ヒドロキシル基含有モノビニル単量体 例えば2−ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシ
プロピルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキ
シブチルアクリレート、アリルアルコール、メタアリル
アルコール等が挙げられる。
(3)アミド基またはそのN−メチロール基またはその
アルコキシ基含有モノビニル単量体 例えば(メタ)アクリル酸アミド、N−メチロール化
(メタ)アクリル酸アミド等が挙げられる。
(4)ニトリル基含有モノビニル単量体 例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げ
られる。
(5)含窒素アルキル基含有モノビニル単量体 例えばジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルア
ミノエチルメタクリレート等が挙げられる。
(6)スルホン酸基またはその塩基含有モノビニル単量
体 例えばビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸等及びそ
れらの塩等が挙げられる。
(7)(メタ)アクリル酸アルキルエステル 例えばメチル−、エチル−、プロピル−、n−ブチル
−、t−ブチル−、n−アミル−、i−アミル−、ヘキ
シル−、オクチル−、ノニル−、デシル−、ドデシル
−、オクタデシル−、シクロヘキシル−、フェニル−、
ベンジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(8)リン酸エステル基含有ビニル単量体 例えばβ−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの如
きα,β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキシア
ルキルエステル類とリン酸もしくはアルキルリン酸との
縮合物が挙げられる。
(9)モノビニルエステル 例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニルブチラ
ート、バーサティック酸ビニル等が挙げられる。
(10)モノビニルエーテル 例えば、メチル−、エチル−、プロピル−、ブチル−、
アミル−、ヘキシルビニルエーテル等が挙げられる。
(11)他のモノビニル単量体 例えば塩化ビニルもしくは塩化ビニリデンの如きハロゲ
ン化ビニル類;またはマレイン酸−、フマール酸−もし
くはイタコン酸のジアルキルエステルの如き不飽和二酸
基酸ジアルキルエステル類、スチレンもしくはビニルト
ルエンの如きスチレン類;エチレンやブタジエンの如き
モノエン類やジエン類、ビニルトリクロロシラン、ビニ
ルトリエトキシシランの如きシラン基含有モノビニル単
量体、(メチル)グリシジル(メタ)アクリレートの如
きグリシジル基含有モノビニル単量体が挙げられる。
(12)多官能性架橋性単量体 重合性不飽和結合を分子中に2個以上有するものであ
り、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチ
レングリコールジメタクリレート、1,4−ブチレングリ
コールジメタクリレート、プロピレングリコールジメタ
クリレート、ジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、
ジアリルフタレート、エチレングリコールジアクリレー
ト、1,3−ブチレングリコールジアクリレート等を挙げ
ることができる。尚、多官能性架橋性単量体の使用量は
最終樹脂の耐溶剤性等から全単量体中50重量%未満、好
ましくは0.1〜30重量%が適する。
上記乳化重合体エマルジョンは樹脂エマルジョンを製造
する差異に種粒子となるものであり、又、該乳化重合体
エマルジョンに添加されるラジカル重合性単量体はそれ
により生成する重合体の水の接触角が上記乳化重合体エ
マルジョンの重合体のそれに比べて1〜110°、好まし
くは5〜90°高くなるものが用いられる。かかるラジカ
ル重合性単量体は、種粒子として用いられる乳化重合体
エマルジョンを構成する前記ラジカル重合性単量体から
適宜選択して用いることができる。
乳化重合体エマルジョンを構成するラジカル重合性単量
体及び後添加するラジカル重合性単量体は前記の条件を
満足すれば任意に選択し得るが、種粒子となる乳化重合
体エマルジョンを構成するラジカル重合性単量体として
は親水基含有ビニル単量体、(メタ)アクリル酸のC1
C4のアルキルエステル、多官能性架橋単量体を含むこと
が好ましく、後添加重合性単量体(第2段目の形成モノ
マー)としては比較的疎水性のスチレンもしくはビニル
トルエンの如きオレフィン類:エチレンやブタジエンの
如きモノエン類やジエン類や多官能性架橋単量体を含む
ことが好ましい。
尚、後添加ラジカル重合性単量体により生じる重合体
は、種粒子の乳化重合体エマルジョンの重合体に比べて
親水性が低く、水の接触角が通常120°を越えないもの
である。
重合体の水の接触角とは重合体中に乳化剤等の添加剤を
実質的に含有しない状態で重合体のフィルム又はシート
の上に水滴を落して水滴とフィルム又はシートとの接触
角で示したものである。尚、かかる接触角は、例えば
「医用材料と生体」妹尾学、今西幸男、竹本喜一、桜井
靖久編集講談社出版に記載されている。
この製造法に於いて、乳化重合体エマルジョンの使用量
はその固形分/後添加ラジカル重合性単量体の重合比で
0.1/99.9〜90/10、好ましくは0.5/99.5〜20/80が適当で
ある。
前記の紫外線吸収剤としては2−エチルヘキシル P−
N,N−ジメチルアミノベンゾエート、アミル P−N,N−
ジメチルアミノベンゾエート、グリセリル−P−アミノ
ベンゾエート、エチル P−N,N−ジメチルアミノベン
ゾエート、エチルP−N,N−ジエチルアミノベンゾエー
ト、グリセリル−モノ−P−アミノボンゾエート等のア
ミノベンゾエート系のもの。P−tert−ブチルサリシレ
ート、P−オクチルフエニルサリシレート、ジプロピレ
ングリコールサリシレート等のサリシレート系のもの。
2−エトキシエチル P−メトキシシンナメート、2,
2′−ビス(P−メトキシスチリル)−エチル P−メ
トキシシンナメート、メチル 2,5−ジイソプロピルシ
ンナメート等のシンナメート系のもの。2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフエノン、2−ヒドロキシ−4−
メトキシ−4′−メチルベンゾフエノン、2,2′,4,4′
−テトラヒドロキシベンゾフエノン、2,4−ジヒドロキ
シベンゾフエノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメ
トキシベンゾフエノン等のベンゾフエノン系のもの。2
−(2−ヒドロキシ−5−メチルフエニル)ベンゾトリ
アゾール等のベンゾトリアゾール系のもの。4−メトキ
シ−4′−tert−ブチルジベンゾイルメタン、2,4−ジ
メチル−4′−メトキシジベンゾイルメタン、4−tert
−ブチルジベンゾイルメタン、4−イソプロピルジベン
ゾイルメタン等のジベンゾイルメタン系のもの。ウロカ
ニン酸、ウロカニン酸エチル等のイミダゾール系のも
の。2−N,N−ジメチルアミノインダン−1,3−ジオン、
2−ベンジリデンインダン−1,3−ジオン等のインダン
系。その他、ベンザルフタライド系、ジベンジリデン系
のものが挙げられ、ラジカル重合性単量体に溶解するも
のであればいかなるものでもよい。
紫外線吸収剤の使用量は次のとおりである。種粒子とし
て用いられる乳化重合体エマルジョンを構成するラジカ
ル重合性単量体の場合はラジカル重合性単量体100部に
対し0.01〜50部が好ましい。後添加するラジカル重合性
単量体の場合はラジカル重合性単量体100部に対し10〜5
0部が好ましい。そして、通常は紫外線吸収剤が全重合
体100部に対して0.1〜50部含有されているのが好まし
い。
当該樹脂エマルジョンを製造する際には、通常乳化剤、
触媒が用いられる。用いられる乳化剤としては、アニオ
ン型乳化剤、非イオン型乳化剤、カチオン型乳化剤、そ
の他反応性乳化剤、アクリルオリゴマーなど界面活性能
を有する物質が挙げられ、これらは1種もしくは2種以
上併用することができる。又、乳化剤の使用料は特に制
限されないが、通常総単量体100重量部当り0.1〜10重量
部程度である。
また、触媒としては、乳化重合に一般に使用されるもの
であれば差しつかえなく、そのうちの代表的なものを挙
げれば過酸化水素、過硫酸アンモニウムなどの水溶性無
機過酸化物もしくは過硫酸塩;クメンハイドロパーオキ
サイド、ベンゾイルパーオキサイドなどの有機過酸化
物;アゾビスイソブチロニトリルの如きアゾ化合物など
であり、これらは1種もしくは2種以上の混合物として
用いられる。その使用量は単量体の総重量に対し0.1〜
2%程度である。
また、前記した各種の単量体は、これを一括して、もし
くは分割して、あるいは連続的に滴下して加えてもよ
く、前記した触媒の存在下に、0〜100℃、実用的には3
0〜90℃の温度で重合される。
尚、当該樹脂エマルジョンの製造に用いられる乳化重合
体エマルジョンは通常前記単量体、乳化剤、触媒等を用
いて製造される。
上記乳化重合体エマルジョンにラジカル重合性単量体、
紫外線吸収剤を加えて重合せしめる際、かかる単量体で
乳化重合体エマルジョン中の重合体粒子を膨潤せしめ、
次いで乳化重合せしめることによって各重合体の親水性
の差により乳化重合体エマルジョンの重合体と後で生成
する重合体との反転がおこり内部に中空部を有する樹脂
粒子のエマルジョンを形成すると推測される。
而して、得られた樹脂エマルジョンは平均粒子径が0.01
〜0.99μmであり、かつ内部に直径が前記粒子径の10%
乃至80%に相当する中空部を有し、そして紫外線吸収剤
を含有しているビニル系重合体の粉末を含むものであ
る。
紫外線吸収剤を含有する中空樹脂のエマルジョンの固形
分濃度は特に制限されないが、一般に5〜70重量%、好
ましくは20〜60重量%が適当である。
なお、紫外線吸収剤を含有する中空樹脂のエマルジョン
の樹脂粒子が中空部を有しているかどうかは簡単に確認
することができる。例えば、それ自身の透過型および走
査型電子顕微鏡でも中空部が確認できる。
又、前述した紫外線吸収剤を含有する中空樹脂のエマル
ジョンを乾燥することによって粉末化することができ
る。粉末化は一般に行なわれているエマルジョンの粉末
化法で差しつかえなく、例えば133〜135℃の温度による
噴霧乾燥、50〜70℃の温度によるトレイ乾燥(熱風雰囲
気中)又は流動床乾燥等で行なうことができる。
得られた紫外線吸収剤を含有する中空樹脂の粉末の粒子
径及び紫外線吸収剤の含有量は、前記の乾燥前後におい
ても殆んど同じである。紫外線吸収剤を含有する中空樹
脂の粉末は、平均粒子径が0.01〜0.99μmでありかつ内
部に直径が前記粒子径の10%乃至80%に相当する中空部
を有しており、紫外線吸収剤の含有量は全重合体(樹
脂)100部に対して通常0.1〜50部である。
紫外線吸収剤を含有する中空樹脂の粉末は、粉末状態の
ままでも、またエマルジョン状態のままでも本発明の化
粧料に配合することができる。
紫外線吸収剤を含有する中空樹脂の粉末の使用量(配合
量)は本発明の化粧料における処方成分の全量重量(組
成物の重量)を基準として通常は1〜90重量%、好まし
くは5〜60重量%である。1重量%よりも少ないと紫外
線を吸収する能力が低くなり、90重量%よりも多くなる
と化粧料としては粉っぽい感触になり使用上、好ましく
ない傾向がある。
(作用・効果) 本発明の化粧料は前記紫外線吸収剤を含有する中空樹脂
の粉末が配合されているので皮膚に有害な影響を及ぼす
UV-B領域(280〜320nm)やUV-A領域(320〜400nm)の紫
外線を吸収し、肝斑(シミ)、孔卵斑(ソバカス)、皮
膚の老化、皮膚弾力繊維の変性及び光過敏症の誘発等を
防ぎ皮膚を保護することができる。
また、紫外線吸収剤が重合体粉末中に封入されているの
で紫外線吸収剤そのものの皮膚刺激や光エネルギーを吸
収した紫外線吸収剤が与える一過性の皮膚刺激を防御し
安全性が高くさらには紫外線吸収剤の安定化もはかれそ
の溶出も防ぐことができる。
さらに、紫外線吸収剤を含有する中空樹脂の粉末は粒子
径がそろっておりかつ、0.01〜0.99μmと小さいのでそ
れを配合する本発明の化粧料は皮膚への付着力、伸展
性、被覆性に優れ、これが紫外線吸収剤及び遮蔽効果や
化粧効果の持続性、自然な仕上り性を高める。また、前
記中空樹脂の粉末は中空構造を形成しているので、中空
部の内部で可視光が乱反射し、それによって適度に白色
化し皮膚の色相を補正することができる。更に、中空部
を有しているので、含有している紫外線吸収剤は外装樹
脂部分に存在しているので、紫外線吸収効果上、効率が
よい。
本発明の化粧料は必要に応じて油性成分、保湿剤、界面
活性剤、体質顔料、香料、防腐剤、水溶性高分子等を配
合することもできる。
本発明の化粧料は、例えば、サンスクリーンローショ
ン、サンスクリーンクリーム、サンオイル、サンカット
プレストパウダー、サンプロテクトリップスティック、
サンカットケーキファンデーション等として有用であ
る。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
実施例に示す部とは重量部を、%とは重量%を意味す
る。尚、紫外線吸収及び遮蔽効果はSPF値(Sun Protect
ion Factor)を用いた。SPF値は、パネラー3人の背部
に1cm2当たり2mgの化粧料試料を均一に塗布した時の最
小紅斑生成エネルギーEaと、当該化粧料試料を全く塗布
しない時の最小紅斑生成エネルギーEcとの比から求め
た。
SPF値=Ea/Ec 測定は、東芝衣料用品株式会社製M-DM1型の衣料用紫外
線照射装置に東芝FL-20SE-30のランプを5本接続し、15
cmの距離から照射した。照射エネルギーの測定は、東芝
光学機械株式会社製の紫外線強度計(UVR-305/365)で
行った(尚、SPF値の定義は、Federal Register 43,(1
66),38206〜38269(1978)の文献に記載されてい
る)。
実施例に示した化粧料の特性(皮膚上での付着性、伸展
性、被覆性、皮膚色相の適度な補正、化粧効果の持続
性、自然な仕上り性)は専門検査員3人によってしらべ
た。それぞれの効果は次の評価点数の平均点で表わし
た。「非常に良い」…5点、「良い」…4点、「普通」
…3点、「わるい」…2点、「非常にわるい」…1点 実施例1(サンスクリーンローション) (1)紫外線吸収剤を含有する中空樹脂のエマルジョン
(A-1)の製造 攪拌機、還流コンデンサー滴下漏斗および温度計を取り
つけた反応容器に水100部、乳化剤2部(花王株式会社
性エマルゲン920を0.5部、第一工業製薬株式会社性ハイ
テノールN-08を1.5部)を添加しよく攪拌した。次に反
応容器を内温70℃に保ち、メチルメタクリレート10部、
エチルメタクリレート5.0部、ジビニルベンゼン1.0部、
アクリル酸0.5部の混合物および過硫酸アンモニウム0.0
5部と水4部の混合物を各1時間で注入して重合反応せ
しめ、さらに1時間熟成した(第1段重合反応終了)。
その後、内温を70℃に保ち、紫外線吸収剤、2−エチル
ヘキシル P−N,N′−ジメチルアミノベンゾエート(U
-1と略す)を20部とスチレン70部、メチルメタクリレー
ト10部、ジビニルベンゼン2.5部、アクリル酸1部の混
合物および過硫酸アンモニウム0.25部と水5部の混合物
を各2時間で注入して反応せしめ、さらに熟成を45時間
行なった(第2段重合反応終了)。その後、冷却し25%
アンモニア水溶液を加え、pHを調整した。
得られたエマルジョンは固形分濃度42%、粘度28cps(B
M型回転粘度計)ローターNo.1、回転数60rpm、温度25℃
の値)、pH8.6でサブミクロン粒子アナライザー(Coult
er N-4)および走査型電子顕微鏡にて測定した中空樹
脂粒子の平均粒子径は0.50μm、樹脂粒子中の中空部の
直径は0.15μmであった。このエマルジョンをA-1とす
る。
(2)サンスクリーンローション A.処方 紫外線吸収剤を含有する中空樹脂のエマルジョン(A-
1) 22 部 エタノール 5.0部 モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(6
E.O.) 0.8部 流動パラフィン 5.0部 パリオキシ安息香酸メチル 0.1部 ジイソプロパノールアミン 0.3部 純 水 61.4部 カルボキシビニルポリマー 0.3部 エデト酸二ナトリウム 0.1部 グリセリン 5.0部 B.製造法 上記成分〜を均一に分散および溶解する(溶液
1)。上記成分〜を均一に分散および溶解する(溶
液2)。次に溶液1をホモミキサーで攪拌しながら、溶
液2を添加し、次いで成分を均一に分散して、本発明
のサンスクリーンローションを得た。
かくして得られたサンスクリーンローションは白色のエ
マルジョンで、皮膚への伸展性(評価点数の平均点:5
点)、被覆性(5点)、付着性(4.7点)に優れ紫外線
吸収、及び遮蔽効果(SPF値)は4でその効果が持続し
た。さらに、塗布後の仕上り性(5点)は滑らかで、か
つ自然で皮膚の色相を容易にかつ、適度に補正(5点)
することができた。
実施例2(サンスクリーンローション) (1)紫外線吸収剤を含有する中空樹脂粉末(以下、P-
1という)の製造 実施例1で製造した前記A-1の樹脂エマルジョン5.6lを
噴霧乾燥機(小型研究開発用モービル・マイナー型、ア
シザワ・ニトロアトマイザー(株))により流入口温度
150〜200℃および滴下速度2.0l/hrの条件下、3時間で
噴霧乾燥して紫外線吸収剤を含有する中空樹脂粉末を調
製した。得られた樹脂粉末をP-1としその特性を表1に
示す。噴霧乾燥前後において、中空樹脂粉末の粒子径は
変わっていない。
(2)サンスクリーンローション 実施例1のサススクリーンローションの処方においてA-
1(22部)の代わりにP-1(9.24部)を使用し、純水61.4
部を74.16部にする他は実施例1と同様に行ない調製し
た。その結果、実施例1と同一の特性をもつサンスクリ
ーンローションが得られた。
実施例3(サンカットプレストパウダー) 1.紫外線吸収剤を含有する中空樹脂粉末の製造 (1)中空樹脂粉末(以下A-2,P-2という)の製造例1 前記実施例1で使用した反応容器に水100部および乳化
剤10部(花王株式会社製エマルゲン920を6.0部とエマー
ル20Aを4.0部)を添加しよく攪拌した。次に反応容器を
60℃に保ち、紫外線吸収剤2−エトキシエチル P−メ
トキシシンナメート(以下、U-2と略す)2.0部、メチル
メタクリレート5.0部、エチルメタクリレート10部、エ
チレングリコールジメタクリレート1.0部の混合物およ
び過硫酸アンモニウム0.1部と水3.0部の混合物とピロ亜
硫酸ナトリウム0.1部と水3.0部の混合物を各1時間で注
入して重合反応せしめ、さらに1時間熟成した。その
後、内温を60℃に保ち、U-2を20部、スチレン50部、P
−メチルスチレン30部、ジビニルベンゼン4.0部の混合
物および過硫酸アンモニウム0.2部と水5.0部との混合物
およびピロ亜硫酸ナトリウム0.2部と水5.0部との混合物
を各2時間で注入して60℃で重合反応せしめ、さらに45
分間熟成した。その後、冷却して25%アンモニア水溶液
を加えpHを8.7に調整した。
得られた中空樹脂のエマルジョンは固形分濃度41%、粘
度2500cps(測定条件:実施例1と同一)、pH8.6で中空
樹脂粉末の平均粒子径は0.05μm、樹脂粒子中の中空部
の直径は0.005μmであった。このエマルジョンはA-2と
し実施例2と同一方法にて噴霧乾燥して得られた中空樹
脂粉末をP-2とし、その特性を表1に示す。
(2)中空樹脂粉末(以下、A-3,P-3という)の製造例
2 上記(1)において乳化剤10部(花王株式会社製エマル
ゲン920を6.0部とエマール20Aを4.0部)を使用する代わ
りに乳化剤2.0部(エマルゲン920を1.0部とエマール20A
を1.0部)使用する他は(1)と同様にして中空樹脂の
エマルジョンA−3を調製した。
このエマルジョンA-3は固形分濃度41%、粘度19cps、pH
8.4で中空樹脂粉末の平均粒子径は0.60μm、樹脂粒子
中の中空部の直径は0.20μmであった。このA-3を実施
例2と同一方法にて噴霧乾燥して得られた中空樹脂粉末
をP-3としその特性を表1に示す。
(3)中空樹脂粉末(以下、A-4,P-4という)の製造例
3 上記(1)において乳化剤10部(花王株式会社製エマル
ゲン920を6.0部とエマール20Aを4.0部)を使用する代わ
りに乳化剤(エマール20A)0.5部を使用しさらには第1
段および第2段反応系からピロ亜硫酸ナトリウムと水の
混合物を使用しないことおよび反応温度を80℃に保つ他
は(1)と同様にして中空樹脂のエマルジョンA−4を
調製した。
このエマルジョンA-4は固形分濃度41%、粘度15cps、pH
8.7で、中空樹脂粉末の平均粒子系は0.90μm、樹脂粒
子中の中空部の直径は0.30μmであった。このA-4を実
施例2と同一方法にて噴霧乾燥して得られた中空樹脂粉
末をP-4としその特性を表1に示す。
(4)中空樹脂粉末(以下、B-1,Q-1という)の製造比
較例1 乳化剤(エマール20A)0.5部を0.25部にする他は(2)
と同様にしてエマルジョンB-1を調製した。
このエマルジョンB-1は固形分濃度41%、粘度12cps、pH
8.6で中空樹脂粉末の平均粒子径は2.00μm、樹脂粒子
中の中空部の直径は0.40μmであった。このB-1を実施
例2と同一方法にて噴霧乾燥して得られた中空樹脂粉末
をQ-1としその特性を表1に示す。
(5)中空樹脂粉末(以下、B-2,Q-2という)の製造比
較例2 前記(3)において第1段重合反応系のメチルメタクリ
レート5.0部を10部、エチルメタクリレート10部を20
部、エチレングリコールジメタクリート1.0部を2.0部
に、第2段重合反応系のスチレン50部を40部、P−メチ
ルスチレン30部を25部、ジビニルベンゼン4.0部を3.0部
にする他は(2)と同様にしてエマルジョンB-2を調製
した。
このエマルジョンB-2は固形分濃度41%、粘度10cps、pH
8.5で中空樹脂粉末の平均粒子系は0.90μm、樹脂粒子
中の中空部の直径は0.80μmであった。このB-2を実施
例2と同一方法にて噴霧乾燥して得られた中空樹脂粉末
をQ-2としその特性を表1に示す。
2.サンカットプレストパウダー 表2に基づく処方でサンカットプレストパウダーを調製
した。
Aをヘンシェルミキサーで混合した後、アトマイザーで
粉砕した。これをヘンシェルミキサーで攪拌しながらB
を加え10分間混合した。得られた混合物をブロワーシフ
ターで均質にし型容器に充填、打型しサンカットプレス
トパウダーを得た。それらの特性を表3に示す。これか
ら明らかなように本発明の化粧料は皮膚上での付着性・
伸展製・被覆製に優れこれらが紫外線吸収及び遮蔽効果
(SPF値)、化粧効果の持続性、自然な仕上り性をさら
に高めている。
実施例4(サンスクリーンクリーム) 表4に基づく処方で紫外線吸収剤(U-1)を含有する中
空樹脂粉末(P-1)を用いてサンスクリーンクリームを
調製した。比較として、紫外線吸収剤(U-1)を単独に
配合する比較例4-、および特開昭57-120514の実施例
2に基づき樹脂100部に対してU-1を20部使用して製造し
た球状多孔性樹脂粉体(平均粒子系5μm,中空部を有し
ていない)を配合する比較例4-をあげた。
重合性単量体はメタクリル酸メチル,エチレンジメタク
リル酸を、重合開始剤は過酸化クメンをその他トルエ
ン,アニオン活性剤を用い特開昭57-120514の実施例2
に準じて球状多孔性樹脂粉体を製造した。
上記成分〜を80℃にて均一に溶解する(溶液1)。
上記成分〜を80℃にて均一に溶解する(溶液2)。
次に溶液1をホモミキサーで攪拌しながら溶液2を添加
し、次いで成分〜をヘンシェルミキサーで混合した
後、60℃にてこの粉体及び成分を加え均一に分散し80
℃に冷却後本発明のサンスクリーンクリームを得た。
各々得られたサンスクリーンクリームの特性を表5に示
す。この結果から本発明のサンスクリーンクリームは比
較例4-および4-に比較して紫外線吸収及び遮蔽効
果、かつ皮膚に対する伸展性、被覆性、付着性に優れて
いた。さらに、塗布後の仕上りは自然な被覆色相に補正
でき化粧効果の持続性が優れていた。
実施例5 (1)紫外線吸収剤を含有する中空樹脂粉末(以下、P-
5という)の製造 前記A-1と同様、反応容器に水100部および乳化剤2部
(エマルゲン920を0.5部とハイテノールN-08を1.5部)
を添加しよく攪拌した。次に反応容器を内温70℃に保
ち、紫外線吸収剤4−メトキシ−4′−t−ブチルジベ
ンゾイルメタン(以下、U-3と略す)2.0部、エチルアク
リレート5.0部、メチルメタクリレート5.0部、γ−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン0.5部の混合物
および過硫酸アンモニウム0.1部と水3部の混合物を各
1時間で注入して重合反応せしめ、さらに1時間熟成し
た。その後内温を70℃に保ち、U-3を20部、スチレン60
部、α−メチルスチレン25部、ジビニルベンゼン2.5部
の混合物および過硫酸アンモニウム0.2部と水5部との
混合物を各2時間で注入して重合反応せしめ、さら45分
間熟成した。その後、冷却して25%アンモニア水を加え
pHを8.2に調整した。このエマルジョンをA-5とし、その
性状を表1に示す。さらに実施例2に準じてエマルジョ
ンA-5を噴霧乾燥して得た樹脂粉末をP-5としその性状を
表1に示す。
(2)サンプロテクトリップスティック A.処方 カルナバロウ 2.0 部 キャンデレラロウ 5.0 部 固形パラフィン 10 部 ラノリン 25 部 ヒマシ油 21.58部 イソプロピルミリスチン酸エステル 10 部 紫外線吸収剤を含有する中空樹脂粉末(P−5)23
部 赤色204号 3 部 赤色223号 0.4 部 橙色201号 0.02部 B.製造法 上記成分〜を80℃にて溶解した後、成分〜を加
え均一に混合する。次いでローラで混練後型に流し込ん
で成型し本発明のサンプロテクトリップスティックを得
た。
本発明のサンプロテクトリップスティックは紫外線吸収
及び遮蔽効果(SPF値)は6で口唇に対して伸展性(4.5
点)、被覆性(4.7点)、付着性(4.8点)がよく、また
通常のサンプロテクトリップスティックのように白くな
らず、さらに仕上り・持続性も良好であることが認めら
れた。特に、口唇はメラニン色素がないので強度の紫外
線からは必ず防御しておく必要がある。従って、本発明
は非常に有用である。
実施例6(サンオイル) (1)紫外線吸収剤を含有する中空樹脂粉末(以下、P-
6という)の製造 前記A-1と同様反応容器に水100部および乳化剤2部(エ
マルゲン120を1部とエマール20Aを1部)を添加し、よ
く攪拌した。次に反応容器を80℃に保ち、紫外線吸収
剤、4−イソプロピルジベンゾイルメタン(以下、U-4
と略す)2.0部、メチルメタクリレート4.5部、スチレン
5.0部、グリシジルメタクリレート0.25部、アクリル酸
0.25部の混合物および過硫酸アンモニウム0.05部と水4
部の混合物を各1時間で注入して重合反応せしめ、さら
に1時間熟成した。その後、内温を80℃に保ちU-4 20
部、スチレン55部、P−メチルスチレン25部、エチレン
グリコールジメタクリレート5.0部の混合物および過硫
酸アンモニウム0.25部と水5部の混合物を約2時間で注
入して重合反応せしめ、さらに熟成を45分間行った。そ
の後冷却し、25%アンモニア水溶液を加えpHを8.5に調
整した。
このエマルジョンをA-6とし、その性状を表1に示す。
さらに実施例2に準じてエマルジョンA-6を噴霧乾燥し
て得た樹脂粉末をP-6としその性状を表1に示す。
(2)サンオイル A.処方 流動パラフィン 74部 ホホバ油 6部 デキストリン脂肪酸エステル 4部 紫外線吸収剤を含有する中空樹脂粉末(P-1) 8部 紫外線吸収剤を含有する中空樹脂粉末(P-6) 8部 B.製造方法 上記成分〜を約80°にて溶解し40℃まで冷却する。
これに成分,を均一に分散し本発明のサンオイルを
得た。
本発明のサンオイルはSPF値が5で皮膚に対して被覆性
(4.5点)、付着性(4.7点)がよく、かつ化粧効果が持
続(5点)した。
(注) 1)樹脂単量体組成: AN……アクリロニトリル、AA……アクリル酸、 St……スチレン、MMA……メタクリル酸、 t-BAM……t−ブチルメタアクリレート、 GMA……グリシジルメタアクリレート、 EGDM……エチレングリコールジメタクリレート、 N-MAM……N−メチロールアクリルアミド、 P-MSt……P−メチルスチレン、 EMA……エチルメタクリレート、 α‐MSt……α−メチルスチレン、 KBM-503……γ−メチクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、 EA……エチルアクリレート、 DVB……ジビニルベンゼン 2)接触角D1:第1段目の共重合体ポリマー固体表面の
水滴の接触角 D2:第2段目の共重合体ポリマー 固体表面の水滴の接触角 3)D2−D1:第2段目の共重合体ポリマーと、第1段目
の共重合体ポリマーとのポリマー固体表面の水滴の接触
角の差 水滴の接触角:ポリマー固体表面の水滴の接触角θを
下記ベクトルに基づきエルマゴニオメータ式接触角測定
器によって測定した。
接触角θと単位面積あたりの各エネルギー成分のベク
トル γw:水の表面張力 γs:固体の表面自由エネルギー γsw:固体表面と水との間の界面自由エネルギー 4)平均粒子径:走査型電子顕微鏡写真より測定した。
5)中空部の直径:エマルジョンを液体N2にて凍結し、
その破断面の走査型電子顕微鏡写真より小孔の最大径を
この値とした。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒子径が0.01〜0.99μmであり、かつ
    内部に直径が前記粒子径の10%乃至80%に相当する中空
    部を有し、そして紫外線吸収剤を含有しているビニル系
    重合体の粉末が配合されていることを特徴とする化粧
    料。
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