JPH0523055A - 育苗床の床土供給方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 育苗シートの各ポットに必要十分量の床土を
供給できる。 【構成】上すぼまり状に形成されたその頂部に開口８を
設けた複数のポット９を縦横に整列して構成した育苗シ
ート７を育苗箱１内に載置して、上拡がり状のガイド孔
１０を前記育苗シート７のポット９の前記開口８に対応
させて形成したガイドプレート１１を、前記育苗シート
７上に載せた状態で、前記育苗箱１を連続的に移送しな
がら、床土供給装置３より前記ガイド孔１０を通して前
記ポット９内へ床土供給する育苗床の床土供給方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、上すぼまり状に形成さ
れたその頂部に開口を設けた複数のポットを縦横に整列
して構成した育苗シートを育苗箱内に載置したものへ床
土を供給する育苗床の床土供給方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、上記育苗シートに対して床土を供
給する場合は、育苗箱を連続的に移送しながら、床土供
給装置から繰り出される床土を育苗箱内の育苗シートに
直接ふりかけるようにして行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように床土供給すると、各ポットの上部開口が小さ
いことからポット内に必要十分な量の床土が入らないも
のが生じることがあった。

【０００４】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、育苗シートの各ポットに必要十分量の床土を
供給できる育苗床の床土供給方法の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明にかかる育苗床の
床土供給方法は、上記目的を達成するために、上すぼま
り状に形成されたその頂部に開口を設けた複数のポット
を縦横に整列して構成した育苗シートを育苗箱内に載置
して、上拡がり状のガイド孔を前記育苗シートのポット
の前記開口に対応させて形成したガイドプレートを、前
記育苗シート上に載せた状態で、前記育苗箱を連続的に
移送しながら、床土供給装置より前記ガイド孔を通して
前記ポット内へ床土供給することを特徴構成とする。か
かる特徴構成による作用・効果は次の通りである。

【０００６】

【作用】即ち、床土供給装置から繰出された床土は一
旦、ガイドプレートの上拡がり状のガイド孔に入ったの
ち、上すぼまり状の各ポットに供給される。

【０００７】

【発明の効果】従って、上すぼまり状の各ポットに対し
て必要十分な量の床土を均一に供給することができるよ
うになった。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図４に、育苗床を製造する装置の全体構成を示し
ている。育苗箱１を載置して水平搬送するコンベアライ
ン２の上手から下手へ向けて、床土供給装置３、播種装
置４、覆土装置５、及び灌水装置６をこの順に配備した
構造となっており、前記育苗箱１内に図１に示すような
紙製の育苗シート７を載置装填して各工程に進めるよう
に構成している。前記育苗シート７は、パルプ材を金網
製の型で漉いて真空脱水して成型したものであり、上端
に播種用の開口８が形成された上すぼまり状の角錐台形
のポット９の多数が縦横に整列して一体に成型されてい
る。

【０００９】次に、床土供給工程について説明する。 （１） 図１に示すように、育苗シート７が装填された
育苗箱１は、床土供給装置３に搬入される前に、育苗シ
ート７上に育苗シート７の各ポット９の開口８の位置に
対応させた状態で、上拡がり状に形成したガイド孔１０
を備えたガイドプレート１１を載置し、その後床土供給
装置３に搬入されて、床土の供給を受ける。 （２） 床土供給装置３は、ホッパ１２の底部に繰り出
しベルト１３と繰り出し量調節用のシャッタ１４とを備
えて構成してあり、繰り出しベルト１３の床土が落下す
る端部には、床土を育苗シート７の搬送方向つまり縦方
向の列に合わせて落下供給できるように案内する案内路
を前記列数分横に並べて備えた床土ガイド１５を配設し
ている。そして、床土ガイド１５で案内された床土は、
ガイドプレート１１上に落下供給され、その落下供給さ
れた床土は、ガイド孔１０を通してポット９内に供給さ
れる。さらに、ポット９内に床土が供給される際に、図
２及び図３に示すように、平面視波形に形成したガイド
プレート１１の左右両側部１１ａ，１１ａに接当部材１
６，１６を左右両側方から当てつけるように構成するこ
とで、ガイドプレート１１が左右に小刻みに振動するよ
うにして、ガイド孔１０で床土が詰まらないようにして
いる。

【００１０】床土供給を受けた育苗箱１は、前記ガイド
プレート１１をそのまま載置した状態で、播種装置４に
搬送され、ガイドプレート１１のガイド孔１０を通して
播種する。播種後、ガイドプレート１１は取り外され
て、覆土工程に至る。覆土装置５で覆土された後、灌水
工程に育苗箱１は搬送され、灌水装置６で水供給されて
播種処理工程を完了し、育苗箱１は発芽室に搬入されて
育成工程に入る。

【００１１】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】育苗箱に床土を供給する様子を示す縦断側面図

【図２】育苗箱に床土を供給する様子を示す平面図

【図３】育苗箱に床土を供給する様子を示す縦断正面図

【図４】育苗床を製造する工程を示す側面図

【符号の説明】

１ 育苗箱 ３ 床土供給装置 ７ 育苗シート ８ 開口 ９ ポット １０ ガイド孔 １１ ガイドプレート

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上すぼまり状に形成されたその頂部に開
   口（８）を設けた複数のポット（９）を縦横に整列して
   構成した育苗シート（７）を育苗箱（１）内に載置し
   て、上拡がり状のガイド孔（１０）を前記育苗シート
   （７）のポット（９）の前記開口（８）に対応させて形
   成したガイドプレート（１１）を、前記育苗シート
   （７）上に載せた状態で、前記育苗箱（１）を連続的に
   移送しながら、床土供給装置（３）より前記ガイド孔
   （１０）を通して前記ポット（９）内へ床土供給する育
   苗床の床土供給方法。
2. 【請求項２】 前記ガイドプレート（１１）に振動を与
   えながら床土供給する請求項１に記載の育苗床の床土供
   給方法。