JPH0522956Y2 - - Google Patents

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JPH0522956Y2
JPH0522956Y2 JP1987019789U JP1978987U JPH0522956Y2 JP H0522956 Y2 JPH0522956 Y2 JP H0522956Y2 JP 1987019789 U JP1987019789 U JP 1987019789U JP 1978987 U JP1978987 U JP 1978987U JP H0522956 Y2 JPH0522956 Y2 JP H0522956Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は鍵盤楽器、特に鍵タツチ感を変更可
能としたアクシヨン機構の改良に関する。
(従来の技術) 一般に、演奏時において指先に感じる鍵タツチ
の重さは、演奏者個人によつてそれぞれ個人差が
ある。従つて、自分に合つた鍵タツチ感を得るに
はピアノのアクシヨン機構に改良を加えることが
望ましい。
従来の鍵盤楽器、例えばグランドピアノのアク
シヨン機構としては例えば第8図に示すようなも
の(特開昭61−42692号公報)が知られている。
同図において、1は弦を、3はこの弦1を打撃
するハンマを、それぞれ示している。ハンマ3は
フレンジ5を支点として回動自在に設けられ、押
鍵時キヤプスタン7を介してウイツペン9が持ち
上げられるとジヤツク11によりローラ13を介
してハンマ3は突き上げられて回動し、打弦す
る。また、15はジヤツク小11Aが当接するレ
ギユレチングボタンである。脱進機構である。
ここで、ハンマシヤンク17にはクリツプ状の
重り19が取り付けられている。この重り19は
その取付位置をシヤンク17の長手方向において
適宜変更することにより所望のタツチ感を得るも
のである。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の鍵盤楽器のア
クシヨン機構にあつては、そのタツチ感を可変と
するためにクリツプ状の重りをハンマシヤンクに
取り付けていた。このため、タツチ感を可変とす
ることができるといつても、いわばハンマに単に
重量を付加したという効果に過ぎなかつた。すな
わち、押鍵操作においては、そのハンマの立ち上
がり時においてのみ演奏者にとつて鍵タツチ感が
重くなつたように効果的に作用する。しかし、全
体としてダウンウエイトが重くなるため、静特性
が変化して、全体的にタツチが重くなつたと感じ
られる。この結果、演奏においても、中音・弱音
域での連打、トリル等のコントロールがし難いと
いう問題点が生じていた。
(問題点を解決するための手段) そこで、本考案は、発音体45と、ハンマ3
3,35と、ハンマシヤンク37と、鍵61と、
流体ダンパ51と、を備え、ハンマ33,35
は、支点回りに回動するハンマシヤンク37の先
端に設けられて発音体45を打撃し、鍵61は、
ハンマシヤンク37を回動してハンマ33,35
に打撃動作をさせ、流体ダンパ51は、ハンマシ
ヤンク37の回動方向上方に近設され、およびま
たは、鍵61の下方の押鍵部と支点部との間に配
設されるとともに、流体の粘性により生じる抵抗
力をハンマ33,35の打撃動作に対して付与す
る鍵盤楽器を提供することにより、上記問題点を
解決することをその目的としている。
(作用及び効果) 本考案に係る鍵盤楽器にあつては、押鍵により
ハンマ33,35は打撃動作をして発音体45を
打撃する。この場合、流体ダンパ51はハンマ3
3,35の打撃動作に対して抵抗力を付与する。
すなわち、ハンマ33,35の回動におけるその
運動エネルギが、流体ダンパ51の流体粘性抵抗
により、その回動速度に比例して吸収される。し
たがつて、流体ダンパ51は押鍵に際して所望の
タツチを付与するものである。この場合、ハンマ
33,35の回動速度が大きくなれば、この速度
に比例して、流体ダンパ51の流体粘性率も増加
し、打撃ストローク全体にわたつて良好なタツチ
が得られることになる。
また、本願考案に係る鍵盤楽器にあつては、流
体ダンパ51が、ハンマシヤンク37の回動方向
上方に近設され、およびまたは、鍵61の下方の
押鍵部と支点部との間に配設されている。この結
果、流体ダンパ51の配設位置を調節することが
でき、流体ダンパ51の流体粘性抵抗率を適宜変
化させることができるものである。
(実施例) 以下、本考案に係る鍵盤楽器のアクシヨン機構
の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の第1実施例を示すその側面図
である。
図中21は鍵に取着されたキヤプスタンであ
り、23はこのキヤプスタン21上でサポートフ
レンジ25を介して回動自在に支持されたサポー
トである。サポート23の自由端にはL字形のジ
ヤツク27がその屈曲部を支点として回動自在に
支持されている。また、29はサポート23上に
て回動自在に支持されたレペテイシヨンレバであ
り、このレバ29の上方にはハンマアツセンブリ
が配設されている。31はこれらのレペテイシヨ
ンレバ29及びジヤツク27に図中反時計回り方
向の回動習性を付与するレペテイシヨンレバスプ
リングである。
ハンマアツセンブリは、ハンマウツド33、ハ
ンマフエルト35、ハンマシヤンク37、及び、
ハンマローラ39からなり、全体としてシヤンク
フレンジ41に回動自在に支持されている。
また、上記ジヤツク27の一端はレペテイシヨ
ンレバ29の溝を介してハンマローラ39に当接
し、その他端(ジヤツク小27Aの先端)はレギ
ユレチングボタン43に当接可能に設けられてい
る。なお、45は発音体としての弦である。
ここで、図示のように、ハンマシヤンク37に
近接してエアダンパ51が配設されている。この
エアダンパ51は、シリンダケース53と、ケー
ス53に出没自在に保持されたプランジヤ55
と、を有している。プランジヤ55の先端はシヤ
ンク37の基端部から所定間隔離れて配設され、
ハンマシヤンク37が所定角度だけ回動したとき
これに当接してその回動に対しての抵抗力を付加
するものである。なお、鍵タツチ感において不連
続性をなくすには、該プランジヤ55の先端は初
期位置におけるハンマシヤンク37に当接させて
おいても良い。
第2図はこのエアダンパ51の構成を示してい
る。この図に示すように、有底円筒状のシリンダ
ケース53内にはプランジヤ55が摺動自在に収
納されており、そのプランジヤ55の小径部(先
端部)101がシリンダケース53を封止するス
トツパプレート103の挿通孔105から突出し
ている。プランジヤ55の大径部107の後端面
とシリンダケース53の底面との間にはスプリン
グ109が介設されており、このスプリング10
9はプランジヤ55を突出する方向に向かつて常
時付勢している。シリンダケース53の底面中央
には空気孔111が形成されている。
また、上記大径部107の外周面とシリンダケ
ース53の内周面との間には極僅かな隙間が設け
られており、これによりシリンダ室113の空気
がその空気孔111以外から出入することは防止
されている。なお、小径部101の先端、大径部
107との段差面、ケース53の底面には、それ
ぞれフエルト115,117,119が貼着され
ている。
従つて、上記構成に係るアクシヨン機構は、押
鍵操作によりキヤプスタン21を介してサポート
23がサポートフレンジ25を支点として回動す
る。その結果、ジヤツク27がハンマローラ39
を介してハンマアツセンブリを時計回りの方向に
突き上げ回動させる。
そして、この場合、ハンマシヤンク37が所定
角度だけ回動すると、エアダンパ51のプランジ
ヤ55に当接する。その結果、スプリング109
の付勢力(弾性力)に対抗してプランジヤ55は
後退する。このプランジヤ55の引つ込みに伴い
シリンダケース53内部の空気が圧縮されて空気
孔111から外部に排出される。このとき、空気
孔111はその開口面積が十分に小さいため、空
気がこの空気孔111を通過する際のその流体粘
性抵抗により、該ハンマシヤンク37の回動にお
けるその運動エネルギをその回動速度に比例して
吸収する。すなわち、所望の鍵タツチ感を付加す
るものである。この場合、シヤンク37の回動速
度が大きくなればこの速度に比例して該空気の流
体粘性抵抗も増加し、良好な鍵タツチ感を得るこ
とができる。
また、第3図〜第5図は、このエアダンパの他
の例を示している。特に、第4図、第5図はその
エアダンパに使用されるチエツクバルブを示して
いる。
このエアダンパ151は、シリンダケース15
3の側面に空気孔155を形成するとともに、そ
の底面にもこの空気孔155よりも十分に大きな
開口面積を有する孔157を形成したものであ
る。そして、この孔157にチエツクバルブ15
9を取着している。チエツクバルブ159はゴム
シート製で、その中央部にはC字形の溝161が
形成されている。すなわち、この溝161により
弾性変形可能な舌片163が形成され、この舌片
163が弁として機能する。舌片163はプラン
ジヤ165がスプリング167に抗して下降する
ときは孔157を閉止するが、プランジヤ165
が上昇するときは弾性変形して孔157を開放す
る。すなわち、プランジヤ165の速やかな復帰
動作を助けるものである。
このようにすれば、連打、トリル等が可能とな
る。
また、その他プランジヤのストロークエンド近
傍にバイパス孔を設ければ、ダンピング作用を解
除でき、ジヤツク抜けの効果、すなわちエスケー
プメント作用を得られる。
さらに、上記エアダンパはシヤンクに対してそ
の長手方向に配置位置を移設すれば所望のタツチ
感を得ることができる。
第6図は本考案の第2実施例を示している。
この実施例は、鍵61にエアダンパ51を装着
したものである。すなわち、棚板63上にエアダ
ンパ51をそのプランジヤ55が上方に突出する
ように立設し、そのプランジヤ55の先端を鍵6
1の下面に当接、係合させたものである。また、
エアダンパ51の配設する位置は押鍵部と支点部
との間であれば良く、その位置を調節することに
より、流体粘性抵抗を適宜変化させることができ
る。
その他の構成は上記実施例と同様である。
第7図は本考案に係る鍵盤楽器のアクシヨン機
構の第3実施例を示している。
この実施例は、アツプライト型のピアノに本考
案を適用した例である。
すなわち、アツプライトピアノのアクシヨン機
構にあつて、ハンマシヤンク71の基端部にエア
ダンパ51のプランジヤ55を当接、係合させた
ものである。従つて、押鍵操作によりジヤツク7
3がシヤンク71を回動させるとエアダンパ51
は流体粘性抵抗により所定の制動力をハンマ自体
に付与し、タツチ感を与えるのである。
その他の構成は通常のアクシヨン機構と同一で
ある。
以上の各実施例によれば、鍵又はハンマの回動
速度に対応して粘性抵抗(タツチ)を得ることが
できる。また、その際タツチ(粘性抵抗)を可変
とすることができる。また、従来と異なり、アツ
プダウンの重量に変化はないことから、静特性に
変化はない。また、上述の様にバイパス孔を形成
すれば、本考案にあつても、エスケープメントの
タツチ感を得ることができる。また、上述のよう
にエアダンパにチエツク弁を配設することによ
り、連打、トリル等に充分対応することができ
る。ただし、この場合、中音、弱音域ではチエツ
ク弁がない方がかるく連打、トリル等が弾ける。
例えば、孔を外部から塞ぐとよい。さらに、これ
らの場合において、構造が簡単で安価に制作でき
る。そして、この考案にあつては、上述のよう
に、マスの付加効果とは異なり、打鍵ストローク
全域に亙つて良好な鍵タツチ感を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る鍵盤楽器のアクシヨン機
構の第1実施例を示すその側面図、第2図は第1
実施例に係るエアダンパを示す断面図、第3図は
そのエアダンパの他の例を示すその断面図、第4
図は当該エアダンパに装着したチエツクバルブを
示すその平面図、第5図はそのチエツクバルブの
断面図、第6図は第2実施例を示すその側面図、
第7図は第3実施例を示すその側面図、第8図は
従来の鍵盤楽器のアクシヨン機構を示すその側面
図である。 35……ハンマフエルト、45……弦(発音
体)、51……エアダンパ、61……鍵。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 発音体45と、ハンマ33,35と、ハンマシ
    ヤンク37と、鍵61と、流体ダンパ51と、を
    備え、 ハンマ33,35は、支点回りに回動するハン
    マシヤンク37の先端に設けられて発音体45を
    打撃し、 鍵61は、ハンマシヤンク37を回動してハン
    マ33,35に打撃動作をさせ、 流体ダンパ51は、ハンマシヤンク37の回動
    方向上方に近設され、およびまたは、鍵61の下
    方の押鍵部と支点部との間に配設されるととも
    に、流体の粘性により生じる抵抗力をハンマ3
    3,35の打撃動作に対して付与することを特徴
    とする鍵盤楽器。
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WO2004114275A1 (ja) * 2003-01-14 2004-12-29 Kabushiki Kaisha Kawai Gakki Seisakusho ピアノの打弦装置

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