JP2699384B2 - 電子楽器の鍵盤装置 - Google Patents

電子楽器の鍵盤装置

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JP2699384B2
JP2699384B2 JP63055182A JP5518288A JP2699384B2 JP 2699384 B2 JP2699384 B2 JP 2699384B2 JP 63055182 A JP63055182 A JP 63055182A JP 5518288 A JP5518288 A JP 5518288A JP 2699384 B2 JP2699384 B2 JP 2699384B2
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hammer
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洋一 桜井
良平 稲垣
啓一 小村
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電子楽器の鍵盤装置に関するものであり、特
に操作タッチの良好な鍵盤装置を提供することに関する
ものである。
従来の技術 近年、電子楽器用鍵盤においてはタッチの良いものが
求められるようになっており、特に電子ピアノにおいて
はアコースティックピアノにできるだけ近いタッチにす
るような取組みが行われている。
従来の電子ピアノの構造にあっては、アコースティッ
クピアノのハンマーを動かす際の大きな慣性力を、鍵に
鉛を埋め込んで実現していた。
以下図面を参照しながら上述した従来の鍵盤の一例に
ついて説明する。
第3図は従来の鍵盤構造の一例を示すものである。第
3図において、白鍵1あるいは黒鍵1(以下単に鍵1と
称する)は、先端部が上下に揺動可能となるように、シ
ャーシ2に支点支持され、バネ3により上方への復帰力
を与えられている。鍵1には慣性力を大きくするために
鍵の空洞部に鉛4が接着等の手段で埋め込まれていた。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来の構造例にあっては、
バネ3の弾性力によって、鍵1のストロークに従って、
徐々に鍵を押すのに必要な力が大きくなり、特にストロ
ークの一番深い所(フルストロークと称する)付近で必
要とされる力が最大となるため、「バネを押えている感
じ」や「重くて疲れる」というようなタッチの評価とな
っていた。それと共に、鉛の埋め込まれた鍵をたたくこ
とになるため指に大きな負担がかかることになり、「指
が痛い」とか「指を傷めやすい」といった評価も与えら
れていた。
課題を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明では、十分な慣性
力を得るためにハンマー装置を付加し、さらにタッチの
改良を行うために、鍵の押下げストロークと共に押圧に
必要とされる力が少なくなるように弾性部材を設けるも
のである。
作用 ハンマー装置をつけることにより、電子楽器において
アコースティックピアノのハンマーを動かすタッチを再
現すると共に、鍵の押下げによりハンマーが支点を中心
として回動することにより、ハンマーの支点からバネを
かけている位置までの距離が短く支点まわりのモーメン
トが小さくなり、特にフルストローク付近での重さの増
加が著しく軽減される。
実 施 例 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
第1図は本発明の一実施例を示す概略断面図である。
第1図において、鍵1′の下部には金属等の十分な質量
を有する材質で作られたハンマー装置5が、略中央部6
を支点として鍵1′の押下げと連動して揺動運動を行う
ように配設されている。またハンマー装置5の支点部と
鍵1の内部端部と間には、それぞれが復帰方向に付勢さ
れるようにして略長板状のバネ7が架設されている。こ
のときバネ7の一端は鍵の端部S2に、他端はハンマー装
置5の係止部S3にピンポイントの形で架設されている。
なお、バネ7の付勢力において復帰方向とは、バネ7の
一端側では時計回り方向に鍵1′に力が作用し、他端側
では支点6を中心として図中右から左へハンマー装置5
に力が加わる。
このような構造で鍵1′を下方に押下げると、十分な
質量を有するハンマー装置5の先端部5′が押下げら
れ、支点6を中心として後端部5″が特上げられる。そ
の結果、アコースティックピアノと同じようなハンマー
を動かす際の大きな慣性力を指先に感ずることができる
と共に、鍵1′に鉛を埋め込んだだけの従来の鍵盤に比
べ、同じ慣性力を得るための鍵の質量が少くて済むた
め、特に鍵の動き始めにおいて指先に過度な力を受ける
こともなくなる。
さらに動作を以下に詳述すると、第2図に示すよう
に、鍵1′が押下げにより図中破線にて示す鍵1aまで動
いた場合、ハンマー装置5は同様に破線で示す5aの位置
まで回動し、バネ7もバネ7aの形態まで変形する。この
場合のハンマー装置5の支点6のまわりのモーメント変
化を以下に考察する。
まずこのモーメントMについては、(モーメントM)
=(バネの付勢力P)×(支点6から力の作用点Sまで
の距離)が成り立つ。なお、バネ7は、板バネとしてそ
の弾性定数の小さなものを用い、よってバネ7からバネ
7aへの形態の変化においても付勢力Pは略一定であるも
のと評価できる値である。また作用点Sは、まず支点6
を中心点Oとしその垂線を導き、次にバネ7,7aの両端の
点S2,S3を通る直線をそれぞれ導いて、これらの線の交
点をそれぞれ作用点S,Saとする。なお点S3はハンマー装
置の回動にともなって微小距離移動し、点S3から点S3a
まで変化する。したがって作用点SもSからSaまで変化
する。
さて、このようにして導いたモーメントMをそれぞれ
初期状態とフルストロークの状態について考察すると、
第2図から明らかなように、初期状態における距離OSよ
り、フルストローク時の距離OSaのほうか小さいことが
判る。また前述のように付勢力Pは略一定である。
よって、ハンマー装置5の支点6のまわりのモーメン
トMは鍵1′のフルストローク時の方が初期状態よりも
小さく、そして、先端部5′により鍵1′を押し上げよ
うとする力が小さくなるわけである。その結果、鍵1′
の操作タッチとしては初期状態から徐々にタッチが軽く
なることになる。
そして、このような鍵盤装置で、鍵1′が復帰すると
き、つまり鍵1′から指を離したときには、バネ7の付
勢力とハンマー装置5の自重により復帰することにな
る。
以上のように本実施例によれば、ストロークにともな
って徐々にその操作タッチが軽くなり、かつ鍵を押圧す
るに必要な力が従来のものより小さくてすむ電子楽器の
鍵盤装置を実現することができる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、鍵の動き始めの時点で
指に過度な負担をかけないため指先を傷めることなく、
更に鍵を押下げるに従ってハンマー装置のモーメントが
小さくなり、鍵を押上げようとする力が小さくなること
からタッチの良い鍵盤を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の鍵盤装置の一実施例を示す側断面図、
第2図は実施例の作用を説明するための部分断面図、第
3図は従来の鍵盤装置の構成を示す側断面図である。 1′……鍵、2……シャーシ、5……ハンマー装置、6
……ハンマー装置の支点、7……バネ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−128397(JP,A) 実開 昭63−118099(JP,U) 実開 昭63−82298(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音高順に配設されその先端が揺動自在に保
    持された鍵とこの鍵の下部に略中央を支点支持され、前
    記鍵の押下げにより支点を中心として鍵と、同一方向に
    揺動運動をするハンマー装置と、前記鍵とハンマー装置
    の両方に復帰方向に付勢力が加わるように前記鍵とハン
    マー装置との間に一端が前記鍵の先端側内側に他端が前
    記ハンマー装置の略中央の被係止部に架設された弾性部
    材とを備えたことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。
JP63055182A 1988-03-09 1988-03-09 電子楽器の鍵盤装置 Expired - Lifetime JP2699384B2 (ja)

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JP2552312Y2 (ja) * 1990-08-28 1997-10-29 カシオ計算機株式会社 鍵盤楽器の鍵盤装置
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