JPH05229150A - 熱転写式記録装置 - Google Patents

熱転写式記録装置

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JPH05229150A
JPH05229150A JP6995792A JP6995792A JPH05229150A JP H05229150 A JPH05229150 A JP H05229150A JP 6995792 A JP6995792 A JP 6995792A JP 6995792 A JP6995792 A JP 6995792A JP H05229150 A JPH05229150 A JP H05229150A
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image receiving
recording
platen roller
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JP6995792A
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Akihiko Iida
明彦 飯田
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負荷変動に伴う受像シートの搬送速度変動に
よる画像劣化を防止する。 【構成】 インクシートと受像シートを介してサーマル
ヘッド2をプラテンローラに圧接する。プラテンローラ
と受像シートとの間に作用する摩擦力で受像シートを搬
送する。今後記録するmライン(m≧1、m:整数)の
記録における画像データの総量に基づいて、プラテンロ
ーラ駆動用モータ21の回転数を制御する機能を、制御
器19にもたせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーマルヘッドを用いて
熱転写記録を行う熱転写式記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドを用いた昇華型熱転写記
録装置は、図14の(イ)に一例を示す如く、サーマル
ヘッド2を、供給ロール5から供給されて巻取ロール6
にて巻取られるインクシート3と受像シート(記録紙)
4を介してプラテンローラ1に圧接配置し、上記受像シ
ート4を、プラテンローラ1との間に作用する摩擦力に
より搬送すると共に、上記インクシート3を、受像シー
ト4よりも小さい搬送速度で搬送しつつ、上記サーマル
ヘッド2の発熱によって受像シート4に画像が記録され
るようにしてある。
【0003】かかる熱転写式記録装置においては、イン
クシート3の搬送速度が受像シート4の搬送速度よりも
小さいことから、インクシート3の消費量が、インクシ
ート3と受像シート4とを等速で搬送する方式よりも少
なくて済むため、ランニングコストの低下を図ることが
できる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来装
置の場合、受像シート4を一定の速度で搬送することが
できないという問題があった。以下に、図14の(イ)
を拡大して示す図14の(ロ)を参照してその理由を述
べる。なお、図14の(ロ)はサーマルヘッド2の圧接
によりプラテンローラ1が変形した状態を示しており、
(破線は変形前を示す)、説明の便宜上、インクシート
3と受像シート4は省略してある。
【0005】一般に、プラテンローラ1の表面層は、サ
ーマルヘッド2による圧接力を均一にし、又、受像シー
ト4を搬送するのに必要な摩擦力を発生させるために、
ゴムなどの弾性が低く摩擦係数の高い材料が用いられ
る。ゴムはポアソン比が約0.5であり、変形しても体
積がほとんど変わらない。したがって、サーマルヘッド
2によって圧縮された分だけ横へ拡がるから、加圧前に
は長さXYであった部分が、加圧後には長さX’Y’と
なり、横への拡がりの分だけ、XYよりX’Y’のほう
が長くなる。しかし、プラテンローラ1が回転したとき
にゴムの周面がYからXへ移動するときと、Y’から
X’へ移動するときで要する時間は変わらないから、サ
ーマルヘッド2によって加圧されたプラテンローラ1の
周速は、圧縮変形が大きいほど速くなるのである。受像
シート4の搬送速度は、プラテンローラ1のサーマルヘ
ッド2圧接部における周速によって、すなわち、プラテ
ンローラ1の圧縮変形した形状によって決まることにな
る。
【0006】更に、上記プラテンローラ1の変形形状
は、圧接部に作用する負荷によっても変化する。つま
り、図15の(イ)に示すように、受像シート4の搬送
速度は受像シート4に作用する負荷によって変化し、受
像シート4の搬送方向と逆に作用する負荷が大きくなる
ほど、搬送速度は遅くなる(搬送方向に作用する負荷が
負値)。又、この負荷はサーマルヘッド2が発生する熱
エネルギによって、図15の(ロ)のように変化する。
したがって、高い熱エネルギによって高O.D.(画像
濃度)の画像記録を行った場合には、大きい負荷が作用
して、受像シート4の搬送速度は遅くなり、また、低い
熱エネルギによって低O.D.の記録を行った場合に
は、受像シート4に作用する負荷は小さいので、搬送速
度は速くなる。
【0007】このように、従来の熱転写式記録装置にお
いては、受像シート4の搬送速度が画像記録中に変動し
てしまい、ドット位置精度が低下する問題がある。特
に、インクシート3を受像シート4と異なる速度で搬送
する装置の場合は、インクシート3と受像シート4の間
にかなり大きな摩擦負荷が作用するため、この問題が顕
著であった。因に、インクシート3と受像シート4を等
速で搬送する装置の場合は、受像シート4に作用する負
荷は、インクシート3とサーマルヘッド2の間に作用す
る摩擦力に等しく、その値はプラテンローラ1と受像シ
ート4の間に作用する摩擦、すなわち、搬送力に比べて
かなり小さいので、さほど問題にはならない。
【0008】又、図16に一例を示す如く、受像シート
4の搬送方向(矢印方向)に対する左右のO.D.が大
きく異なる場合、右側の高O.D.部4aの部分の方が
左側の低O.D.の部分4bよりも負荷が大きいため、
左右で搬送速度に誤差が生じ、受像シート4は二点鎖線
で示す如く斜送(スキュー)されてしまう。この斜送は
従来装置においては除去することはできなかったので、
斜送に伴う色ずれが生じてしまう。
【0009】一方、受像シート4を往復走査して複数色
を重ね記録するフルカラー熱転写記録装置の場合、上述
したように受像シート4の搬送速度が変動すると、各色
の記録長さが変化してしまう。したがって、この場合、
各色の記録終了後に所定の回転角だけプラテンローラ1
を回転させても前色の記録開始位置に受像シート4を正
確に戻すことができない。これは色ずれの原因となり、
画像品質を著しく低下させてしまう。この色ずれを防止
するため、受像シート4の先端を検知した後、記録を行
う等の技術が用いられているが、そのためには、サーマ
ルヘッド2の近傍にセンサ等の特別な機器を設置する必
要がある。
【0010】又、フルカラー熱転写式記録装置におい
て、図16の如く、受像シート4に斜送が発生すると、
受像シート4の往復によって色ずれが累積し、画像品質
を著しく劣化させる要因となる。
【0011】そこで、本発明は、熱転写式記録装置にお
いて、受像シートの搬送速度の変動を防ぎ、受像シート
を常に一定の速度で搬送することによって色ずれのない
高品質の記録画像が得られるようにすると共に、記録中
に斜送が発生せず、斜送に伴う色ずれを防止できるよう
にしようとするものである。
【0012】又、本発明は、フルカラー熱転写式記録装
置において、受像シートの先端を検知するセンサ等の特
別な装置を用いることなく、各色の画像記録後、受像シ
ートを次色の記録開始位置まで正確に戻せるようにし
て、先端位置ずれに起因する色ずれのない高品質の記録
画像が得られるようにし、更に、受像シートの斜送を補
正して斜送に伴う色ずれを防止できるようにしようとす
るものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、サーマルヘッドをインクシートと受像シ
ートを介してプラテンローラに圧接し、受像シートをプ
ラテンローラとの間に作用する摩擦力により搬送すると
共に、インクシートを受像シートとは異なる速度で搬送
して、画像記録を行うようにしてある熱転写式記録装置
において、今後記録するmライン(m≧1、m:整数)
の記録における画像データの総量に基づいてプラテンロ
ーラ駆動用モータの回転数を制御する機能をもたせた制
御器を有してなる構成とする。
【0014】又、フルカラー熱転写式記録装置におい
て、制御器に、受像シートを次色の記録開始位置まで戻
す際に、前色画面の記録における1画面中の画像データ
の総量に基づいてプラテンローラ駆動用モータの回転量
及び回転数を制御する機能をもたせた構成としたり、サ
ーマルヘッドの圧接力を制御する機能をもたせた構成と
したり、各主走査ラインの画像データの総量に基づいて
サーマルヘッドの圧接力の主走査方向のバランスを制御
する機能をもたせた構成とする。
【0015】更に、サーマルヘッドをインクシートと受
像シートを介してプラテンローラに圧接し、受像シート
をプラテンローラとの間に作用する摩擦力により搬送す
ると共に、インクシートを受像シートとは異なる速度で
搬送して、画像記録を行うようにしてある熱転写式記録
装置において、今後記録するmライン(m≧1、m:整
数)の記録における各走査ラインの画像データに基づい
てサーマルヘッドの圧接力の主走査方向のバランスを制
御する機能をもたせた制御器を設けた構成とするとよ
い。
【0016】
【作用】請求項1の装置においては、今後記録するmラ
イン(m≧1、m:整数)の記録における画像データの
総量に基づいて、プラテンローラ駆動用モータの回転数
が制御されるので、受像シートに作用する負荷の変動に
よる受像シート搬送速度の変動を防止される。
【0017】請求項2の装置においては、各色の画像記
録後、受像シートを次色の記録開始位置まで戻す際に、
前色画面の記録における1画面中の画像データの総量に
基づいて、プラテンローラ駆動用モータの回転量及び回
転数が制御されるので、受像シートの先端を検知するた
めのセンサ等を特に設置しなくとも、受像シートを所定
の位置まで正確に戻すことができるようになる。
【0018】請求項3の装置においては、各色の画像記
録後、受像シートを次色の記録開始位置まで戻す際に、
前色画面の記録における1画面中の画像データの総量に
基づいて、サーマルヘッドの圧接力が制御されるので、
請求項2の装置と同様、受像シートの先端を検知するた
めのセンサ等を特に設置しなくとも、受像シートを所定
の位置まで正確に戻すことができる。
【0019】請求項4の装置においては、各色の画像記
録後、受像シートを次色の記録開始位置まで戻す際に、
前色画面の記録における各主走査ラインの画像データの
総量に基づいて、サーマルヘッドの圧接力の主走査方向
におけるバランスが制御されるので、前画面中に発生し
た受像シートの斜送が補正される。
【0020】請求項5の装置においては、今後記録する
mライン(m≧1、m:整数)の記録における各主走査
ラインの画像データに基づいて、サーマルヘッドの圧接
力の主走査方向におけるバランスが制御されるので、記
録中に斜送が発生しない。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の第一実施例を示すもので、図14
に示したと同様な構成としてある熱転写式記録装置にお
いて、画像データDを記録する画像データメモリ16
と、画像データメモリ16の指令に基づいて作動する熱
制御回路17と、熱制御回路17からの信号及び後記制
御器19からのタイミング信号Tに基づいてサーマルヘ
ッド2を駆動するサーマルヘッド駆動回路18と、画像
データメモリ16からの画像データDに基づいてプラテ
ンローラ駆動用モータ21を駆動するプラテンローラ駆
動回路20へ制御指令を送る制御器(CPU)19とを
有し、且つ上記制御器19に、今後記録するラインの画
像データの総量に基づいてプラテンローラ駆動用モータ
21の回転数を制御する機能をもたせた構成とする。
【0022】詳述すると、主走査方向と副走査方向との
関係を示す図2の(イ)(ロ)において、2aは記録位
置であり、主走査方向iライン目(1≦i≦a)、副走
査方向jライン目(1≦j≦b)のドットの画像データ
をDi,jとするとき、副走査方向nライン目(1≦j
≦b)の記録を行うに際し、
【0023】
【数1】 なるデータAを制御器19により求める。ここで、A
は、各主走査ラインの画像データの総和を副走査方向に
nラインから(n+m)ラインまで平均したデータであ
る。Aが大きいほど、mライン記録する間にサーマルヘ
ッド2が発生するエネルギが大きく、したがって、作用
する負荷も大きいので、プラテンローラ1の回転数に対
する受像シート4の搬送速度の比は小さくなる。
【0024】無負荷状態におけるプラテンローラ1の角
速度をωとするとき、1ラインごと、あるいは、mライ
ンごとに、画像記録時のプラテンローラ1の角速度をω
・f(A)に制御することにより、受像シート4の搬送
速度は負荷に関わらず一定となる。ここで、図3のよう
に、関数f(A)はAに対して単調増加する関数であ
り、実験的に求められる。すなわち、Aが大きいときf
(A)が大きく、Aが小さいときにはf(A)は小さ
い。プラテンローラ1の角速度が同じなら、Aが大きい
ほど受像シート4の速度は遅くなるから、Aが大きいと
きほど、ω・f(A)を大きく、つまりプラテンローラ
1を速く回転させることにより、受像シート4の搬送速
度を常に一定に保つことができる。
【0025】なお、本実施例においては、画像データか
らω・f(A)を求める演算を制御器19内部で行って
いるが、外部に加算等の演算回路を設置してAを求め、
ROMなどに関数f(A)のテーブルを記憶しておき、
それを参照するようにしても良い。因に、f(A)は、
およそ0.95〜1.10程度の微小な変化である。
【0026】次に、図4は本発明の第二実施例を示すも
ので、受像シート4を往復走査して複数色の重ね記録を
行う熱転写式記録装置において、図1に示したとほぼ同
様な構成の制御回路を有し、各色の画像記録後、受像シ
ート4を次色の記録開始位置まで戻す際に、前色画面の
記録における1画面中の画像データの総量に基づいて、
プラテンローラ駆動用モータ21の回転量及び回転数を
制御するようにした機能を、制御器19に具備させたも
のである。
【0027】詳述すると、各色の記録時に、画像データ
Di,jを1画面全体にわたって合計し、
【0028】
【数2】 なるデータBを制御器19にて求める。Bが大きいほ
ど、1画面記録する間にサーマルヘッド2が発生するエ
ネルギが大きく、したがって、作用する負荷も大きいの
で、プラテンローラ1の回転数に対する受像シート4の
搬送速度の比は小さくなる。すなわち、画面長が短くな
る。
【0029】無負荷状態で搬送した画面長に対する、デ
ータBのときの画面長の比をg(B)、記録時のプラテ
ンローラ1の回転量をRとしたとき、受像シート4を記
録開始位置まで戻す際のプラテンローラ1の回転量をR
・g(B)とすることにより、受像シート4を正確に記
録開始位置まで戻して、次色の記録を行う。ここで、g
(B)は、g(B)≦1なる値をとり、Bに対して単調
減少する関数であって、実験的に求められる。
【0030】受像シート4を戻すときに、プラテンロー
ラ1の回転数をω0/g(B)とすれば、受像シート4
を戻すためにかかる時間は変化しない。ここで、ω0
任意に設定された標準となる回転数である。
【0031】次いで、図5は本発明の第三実施例を示す
もので、図4に示した制御回路とほぼ同様な構成におい
て、制御器19に、サーマルヘッド2への圧接力を制御
する機能をもたせたものである。図5において、22は
サーマルヘッド圧接用モータ23を駆動するサーマルヘ
ッドモータ駆動回路を示す。
【0032】詳述すると、各色の記録時に、画像データ
Di,jを1画面全体にわたって合計し、
【0033】
【数3】 なるデータBを制御器19にて求める。Bが大きいほ
ど、1画面記録する間にサーマルヘッド2が発生するエ
ネルギが大きく、したがって、作用する負荷も大きいの
で、プラテンローラ1の回転数に対する受像シート4の
搬送速度の比は小さくなる。すなわち、画面長が短くな
る。
【0034】ところで、サーマルヘッド2の圧接力と受
像シート4の搬送速度の間には、図6に示すように、サ
ーマルヘッド2の圧接力が大きくなるにつれて、受像シ
ート4の搬送速度が速くなるという関係がある。これ
は、プラテンローラ1の圧縮変形が大きいほど受像シー
ト4の搬送速度が速くなることによる。
【0035】図7はサーマルヘッド2の圧接機構を示す
もので、サーマルヘッド2を、板バネ11を介してフレ
ーム12に取り付け、軸7に支持されたブラケット8、
加圧バネ9によりプラテンローラ1に圧接させるように
し、且つブラケット8に当接させたカム10を、サーマ
ルヘッド圧接用モータ23で回転可能としてある。した
がって、上記サーマルヘッド圧接用モータ23により、
データBの関数である角度Rc(B)だけ基準位置から
カム10を回転させることで、サーマルヘッド2の圧接
力を変化させ、受像シート4の搬送速度を変化させるよ
うにする。つまり、Bが大きいほど、サーマルヘッド2
の圧接力を大きくし、受像シート4の速度を速くする。
又、受像シート4を所定の記録開始位置まで戻す場合に
は、プラテンローラ1を所定の回転量Rだけ逆回転させ
るようにする。
【0036】図8は本発明の第四実施例を示すもので、
図5に示す制御回路と同様な構成において、制御器19
に、各主走査ラインの画像データの総量に基づいてサー
マルヘッド2の圧接力の主走査方向のバランスを制御す
る機能をもたせたものである。
【0037】詳述すると、各色の記録時に、画像データ
Di,jを各主走査ラインごとに合計し、
【0038】
【数4】 なるデータCiを制御器19にて求める。
【0039】更に、(i、Ci)の回帰係数kを求め
る。このとき、1画面の記録が終了した受像シート4
は、k>0の場合、図9において二点鎖線で示す如く時
計方向に回転(スキュー)し、k<0の場合、一点鎖線
で示す如く反時計方向に回転し、k=0の場合、実線で
示す如く回転が発生しない。これは、k>0のとき、受
像シート4の図上右方に印加されるエネルギが大きく、
負荷が大きいため、右の方が左の方に比べて受像シート
4の搬送速度が遅くなるためである。
【0040】したがって、本実施例では、図10に示す
如く、軸13に支持されたブラケット8、加圧バネ9に
よりサーマルヘッド2をプラテンローラ1に圧接させた
構成とし、サーマルヘッド圧接用モータ23で、上記k
の値に基づきカム14を回転させるようにする。すなわ
ち、この場合、k=0のときは、図10の(イ)に示す
如く、カム14を基準位置に停止させておくが、k>0
のときは、図10の(ロ)に示す如く、カム14を回転
させてサーマルヘッド2の加圧力を右側より左側の方が
大きくなるようにし、プラテンローラ1を逆回転させて
受像シート4を所定の記録開始位置まで戻すようにし、
一方、k<0のときは、図10の(ハ)に示す如く、サ
ーマルヘッド2の加圧力を右側の方が左側の方よりも大
きくなるようにする。
【0041】なお、本実施例では、加圧力の調整のため
にカム14を用いた場合を示したが、ソレノイド等を用
いるようにしてもよい。
【0042】更に、図11は本発明の第五実施例を示す
もので、図1に示したと同様な制御回路を有する単色の
熱転写式記録装置において、制御器19に、今後記録す
るmライン(m≧1、m:整数)の記録における各走査
ラインの画像データに基づいてサーマルヘッド2の圧接
力の主走査方向のバランスを制御する機能をもたせ、制
御器19よりサーマルヘッド圧接用モータ23を駆動す
るサーマルヘッドモータ駆動回路22へ制御指令が送ら
れるようにする。なお、本実施例においても、図12に
示す如きサーマルヘッド圧接機構を有しており、図10
で示したものと同様な構成としてある。
【0043】詳述すると、図2のように、主走査方向i
ライン目(1≦i≦a)、副走査方向jライン目(1≦
j≦b)のドットの画像データをDi,jとするとき、
副走査方向nライン目(1≦j≦b)の記録を行うに際
し、画像データDi,jを各主走査ラインごとに、副走
査方向にnラインから(n+m)ラインまで平均して、
【0044】
【数5】 なるデータEiを制御器19にて求める。
【0045】更に、(i、Ei)の回帰係数k’を求め
る。このとき、k’<0の場合、図12の(イ)に示す
如く、カム14を回転させてサーマルヘッド2の加圧力
を右側より左側の方が大きくなるようにし、k’>0の
場合は、図12の(ロ)に示す如く、サーマルヘッド2
の加圧力を右側の方が左側より大きくなるようにして記
録を行う。つまり、受像シート4に作用する負荷の変動
による搬送速度の変化を打ち消すように、サーマルヘッ
ド2の圧接力の左右のバランスをとる。
【0046】ここで、サーマルヘッド2の圧接力とO.
D.の関係について説明する。図13のように、サーマ
ルヘッド2の圧接力が小さいとき、圧接力を大きくする
につれてO.D.が上昇する。そして、圧接力がある値
まで達すると、それ以上、O.D.は上昇しない。した
がって、図12のようにサーマルヘッド2の圧接力を変
える場合、このO.D.が一定の範囲内で変化させる必
要がある。
【0047】なお、本発明は、上記実施例のみに限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0048】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の熱転写式記録
装置によれば、次の如き優れた効果を発揮する。
【0049】(1) 今後記録するmライン(m≧1、m:
整数)の記録における画像データの総量に基づいて、プ
ラテンローラ駆動用モータの回転数を制御できるように
したので、受像シートに作用する負荷の変動による受像
シート搬送速度の変動を防ぎ、色ずれ等のない高品質の
記録画像を得ることができる。
【0050】(2) 複数色の記録を行う方式において、各
色の画像記録後、受像シートを次色の記録開始位置まで
戻す際に、前色画面の記録における1画面中の画像デー
タの総量に基づいて、プラテンローラ駆動用モータの回
転量及び回転数を制御できるようにしたので、受像シー
トの先端を検知するためのセンサ等を特に設置しなくと
も、受像シートを所定の位置まで正確に戻すことがで
き、先端位置ずれに起因する色ずれのない高品質の記録
画像を得ることができる。
【0051】(3) 複数色の記録を行う方式において、各
色の画像記録後、受像シートを次色の記録開始位置まで
戻す際に、前色画面の記録における1画面中の画像デー
タの総量に基づいて、サーマルヘッドの圧接力を制御で
きるようにしたので、上記2項の装置と同様に、受像シ
ートの先端を検知するためのセンサ等を特に設置しなく
とも、受像シートを所定の位置まで正確に戻すことがで
き、先端位置ずれに起因する色ずれのない高品質の記録
画像を得ることができる。
【0052】(4) 複数色の記録を行う方式において、各
色の画像記録後、受像シートを次色の記録開始位置まで
戻す際に、前色画面の記録における各主走査ラインの画
像データの総量に基づいて、サーマルヘッドの圧接力の
主走査方向におけるバランスを制御できるようにしたの
で、前画面中に発生した受像シートのスキューを補正
し、先端位置ずれに起因する色ずれのない高品質の記録
画像を得ることができる。
【0053】(5) 上記1項記載と同様な装置において、
今後記録するmライン(m≧1、m:整数)の記録にお
ける各主走査ラインの画像データに基づいて、サーマル
ヘッドの圧接力の主走査方向におけるバランスを制御で
きるようにしたので、記録中に斜送が発生せず、斜送に
伴う色ずれのない高品質の記録画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写式記録装置の第一実施例を示す
制御回路図である。
【図2】主走査方向と副走査方向との関係を示すもの
で、(イ)は概略平面図、(ロ)は(イ)の部分拡大図
である。
【図3】関数f(A)の変化を示す図である。
【図4】本発明の第二実施例を示す制御回路図である。
【図5】本発明の第三実施例を示す制御回路図である。
【図6】サーマルヘッド圧接力と受像シート速度との関
係を示す図である。
【図7】サーマルヘッド圧接機構の一例を示す概要図で
ある。
【図8】本発明の第四実施例を示す制御回路図である。
【図9】受像シートのスキュー状態を示す概略図であ
る。
【図10】第四実施例における制御方式を示すもので、
(イ)はk=0、(ロ)はk>0、(ハ)はk<0の場
合の作動状態を示すサーマルヘッド圧接機構の概略図で
ある。
【図11】本発明の第五実施例を示す制御回路図であ
る。
【図12】第五実施例における制御方式を示すもので、
(イ)はk’<0、(ロ)はk’>0の場合の作動状態
を示すサーマルヘッド圧接機構の概略図である。
【図13】サーマルヘッド圧接力とO.D.との関係を
示す図である。
【図14】熱転写式記録装置の一例を示すもので、
(イ)は全体の概要図、(ロ)はサーマルヘッド圧接部
の拡大図である。
【図15】圧接部に作用する負荷に関するもので、
(イ)は負荷と受像シート速度との関係を示す図、
(ロ)はサーマルヘッド発熱エネルギと負荷との関係を
示す図である。
【図16】O.D.の高低による受像シートのスキュー
発生状況を示す概略図である。
【符号の説明】
1 プラテンローラ 2 サーマルヘッド 3 インクシート 4 受像シート 16 画像データメモリ 18 サーマルヘッド駆動回路 19 制御器 20 プラテンローラ駆動回路 21 プラテンローラ駆動用モータ 22 サーマルヘッドモータ駆動回路 23 サーマルヘッド圧接用モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 11/42 A 9011−2C 17/12 9211−2C 25/304 8604−2C B41J 25/30 U

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドをインクシートと受像シ
    ートを介してプラテンローラに圧接し、受像シートをプ
    ラテンローラとの間に作用する摩擦力により搬送すると
    共に、インクシートを受像シートとは異なる速度で搬送
    して、画像記録を行うようにしてある熱転写式記録装置
    において、今後記録するmライン(m≧1、m:整数)
    の記録における画像データの総量に基づいてプラテンロ
    ーラ駆動用モータの回転数を制御する機能をもたせた制
    御器を有してなることを特徴とする熱転写式記録装置。
  2. 【請求項2】 サーマルヘッドをインクシートと受像シ
    ートを介してプラテンローラに圧接し、受像シートをプ
    ラテンローラとの間に作用する摩擦力により搬送すると
    共に、複数色に塗り分けられたインクシートを受像シー
    トとは異なる速度で搬送して画像記録を行い、各色の画
    像記録後に、受像シートを次色の記録開始位置まで戻
    し、次色の画像記録を行って複数色の画像記録を行うよ
    うにしてある熱転写式記録装置において、受像シートを
    次色の記録開始位置まで戻す際に、前色画面の記録にお
    ける1画面中の画像データの総量に基づいてプラテンロ
    ーラ駆動用モータの回転量及び回転数を制御する機能を
    もたせた制御器を有してなることを特徴とする熱転写式
    記録装置。
  3. 【請求項3】 サーマルヘッドをインクシートと受像シ
    ートを介してプラテンローラに圧接し、受像シートをプ
    ラテンローラとの間に作用する摩擦力により搬送すると
    共に、複数色に塗り分けられたインクシートを受像シー
    トとは異なる速度で搬送して画像記録を行い、各色の画
    像記録後に、受像シートを次色の記録開始位置まで戻
    し、次色の画像記録を行って複数色の画像記録を行うよ
    うにしてある熱転写式記録装置において、受像シートを
    次色の記録開始位置まで戻す際に、前色画面の記録にお
    ける1画面中の画像データの総量に基づいてサーマルヘ
    ッドの圧接力を制御する機能をもたせた制御器を有して
    なることを特徴とする熱転写式記録装置。
  4. 【請求項4】 サーマルヘッドをインクシートと受像シ
    ートを介してプラテンローラに圧接し、受像シートをプ
    ラテンローラとの間に作用する摩擦力により搬送すると
    共に、複数色に塗り分けられたインクシートを受像シー
    トとは異なる速度で搬送して画像記録を行い、各色の画
    像記録後に、受像シートを次色の記録開始位置まで戻
    し、次色の画像記録を行って複数色の画像記録を行うよ
    うにしてある熱転写式記録装置において、受像シートを
    次色の記録開始位置まで戻す際に、前色画面の記録にお
    ける各主走査ラインの画像データの総量に基づいてサー
    マルヘッドの圧接力の主走査方向のバランスを制御する
    機能をもたせた制御器を有してなることを特徴とする熱
    転写式記録装置。
  5. 【請求項5】 サーマルヘッドをインクシートと受像シ
    ートを介してプラテンローラに圧接し、受像シートをプ
    ラテンローラとの間に作用する摩擦力により搬送すると
    共に、インクシートを受像シートとは異なる速度で搬送
    して、画像記録を行うようにしてある熱転写式記録装置
    において、今後記録するmライン(m≧1、m:整数)
    の記録における各走査ラインの画像データに基づいてサ
    ーマルヘッドの圧接力の主走査方向のバランスを制御す
    る機能をもたせた制御器を有してなることを特徴とする
    熱転写式記録装置。
JP6995792A 1992-02-21 1992-02-21 熱転写式記録装置 Pending JPH05229150A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018138339A (ja) * 2017-02-24 2018-09-06 三菱電機株式会社 印刷装置および印刷制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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