JPH05228945A - 発泡成形品の製造方法 - Google Patents

発泡成形品の製造方法

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JPH05228945A
JPH05228945A JP4036885A JP3688592A JPH05228945A JP H05228945 A JPH05228945 A JP H05228945A JP 4036885 A JP4036885 A JP 4036885A JP 3688592 A JP3688592 A JP 3688592A JP H05228945 A JPH05228945 A JP H05228945A
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JP
Japan
Prior art keywords
resin
density
cavity
foaming resin
hard foaming
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4036885A
Other languages
English (en)
Inventor
Hozumi Noda
穂積 野田
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Daikyo Nishikawa Corp
Original Assignee
Nishikawa Kasei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nishikawa Kasei Co Ltd filed Critical Nishikawa Kasei Co Ltd
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬質発泡性樹脂による成形品におけるブラケ
ット等の付属品を取付ける部位を、他の部位よりも樹脂
密度の高い高密度部位にして高強度にする。 【構成】 成形型11のキャビティ15内にて発泡する
硬質発泡性樹脂19がキャビティ内に充満し且つ未硬化
状態のときに成形型11に設けられたスライド型14を
硬質発泡性樹脂19を圧縮するようにキャビティ15に
対して進出させる。これにより、硬質発泡性樹脂におけ
る圧縮された部位は他の部位よりも樹脂密度の高い高密
度部21となり、発泡成形品中に他の部位より高強度の
部位が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、他の部位よりも高密度
な部位を有する発泡成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】サンシェードパネルを始めとする車両用
内装品等において、硬質発泡性樹脂からなる基材の表面
に、例えば表皮層とクッション層とからなる表側表皮材
を設けてなる成形品はよく知られており、これらの成形
品に、該成形品と他の部分とを組合わせるためのブラケ
ット等の付属品を取付けることは広く行われている。
【0003】成形品に上記のような付属品を取付ける場
合、付属品の取付強度を高めるため、成形品としては、
例えば特開昭63−99912号公報により開示されて
いる製造方法によって製造される成形品のように樹脂の
架橋密度を高めたり又は成形品の組織中に補強マットを
含有させることにより強度を向上させたものが知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭63−99912号公報に記載されている技術によ
り製造される成形品においては、付属品等を取付ける際
の望ましい強度は得られる反面、成形品全体にわたって
成形密度が高くなり、重量が重くなるという問題点があ
った。
【0005】ところで、表皮材と硬質発泡性樹脂からな
る基材とを一体にモールド成形して得られる発泡成形品
は軽量になる等の有利性を有する反面、上述のような付
属品等を取付けて使用するときには成形品の基材は発泡
性樹脂であるため、樹脂密度が低く付属品等の取付け部
位において必要な取付強度が得られないという問題点が
あった。
【0006】上記に鑑みて、本発明は、発泡成形品の有
利性を失うことなく、付属品等を取付ける場合の必要な
取付強度を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述したような目的を達
成するため、本発明は、発泡成形品をモールド成形によ
り製造する際に、硬質発泡性樹脂の特定の部位を成形型
により押圧することにより該特定部位を樹脂密度の高い
高密度部とならしめ、これにより発泡成形品の強度を部
分的に向上せしめようとするものである。
【0008】具体的に、本発明の講じた解決手段は、上
型及び下型のうちの少くとも一方にこれら上型及び下型
によって形成されるキャビティに対して進出可能に設け
られたスライド型を備えた成形型を用い、上記キャビテ
ィ内に硬質発泡性樹脂を注入した後、硬質発泡性樹脂を
発泡させ、硬質発泡性樹脂が上記キャビティ内に充満し
且つ未硬化状態のときに上記スライド型を上記キャビテ
ィに対して進出させることにより、硬質発泡性樹脂にお
ける上記スライド型によって圧縮された部位を樹脂密度
の高い高密度部とならしめる構成とするものである。
【0009】
【作用】上記の構成により、成形型のキャビティ内で発
泡する硬質発泡性樹脂が上記キャビティ内に充満し且つ
未硬化状態のときに、成形型に設けられたスライド型を
硬質発泡性樹脂を圧縮するようにキャビティに対して進
出させると、硬質発泡性樹脂におけるスライド型によっ
て圧縮された部位が高密度になるため、発泡成形品中に
他の部位よりも樹脂密度の高い高密度部位が形成され、
発泡成形品の強度を部分的に向上させることができる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例に係る発泡成形品の製造方
法として車両用のサンシェードパネルの製造方法を図面
に基づき説明する。
【0011】図1及び図2は本発明の一実施例により得
られるサンシェードパネルAを示し、図1はサンシェー
ドパネルAの表面側の斜視図、図2はサンシェードパネ
ルAの裏面側の斜視図である。
【0012】サンシェードパネルAは、図示しない車両
のルーフ部に設けられる透明材よりなるサンルーフパネ
ルの車内側に車両前後方向へスライド可能に設けられる
ものであって、上記サンルーフパネルと共に又は単独で
スライドするものである。サンシェードパネルAには図
1及び図2に示すように、その表面1から裏面2に連通
する開口部3,3が設けられており、車両の内外方向に
空気が流通する。尚、図1において、4はサンシェード
パネルAをスライドさせるための引き手であり、図2に
おいて、5はサンシェードパネルAをサンルーフパネル
に連動させるためのフックである。
【0013】サンルーフパネルAは図2に示すように、
周縁の端末部6に凹状の取付座7,7が設けられ、各取
付座7にはブラケット8が各々取付けられるようになっ
ている。ブラケット8はサンシェードパネルAを、図示
しないサンルーフパネルに沿い車両前後方向に設けられ
たレールに組合わせるための付属品であって、上記レー
ルに嵌合するバネ部9と取付座7に結合するクリップ部
10とから構成されている。ブラケット8をサンシェー
ドパネルAの取付座7に取付ける際には、ブラケット8
のクリップ部10を取付座7に嵌合せしめる。
【0014】したがって、サンシェードパネルAにおけ
る取付座7には、ブラケット8が取付けられ、さらにブ
ラケット8を介して付加される外力にも耐えられる強度
が望まれる。
【0015】以下、上記サンシェードパネルAの製造方
法を説明する。
【0016】先づ、図3に示すようにモールド成形用の
成形型11を準備する。すなわち、成形型11は、上型
12と下型13と、上型12に摺動可能に設けられたス
ライド型14とからなり、スライド型14は、サンシェ
ードパネルAにおける取付座7が配設される個所に対応
する各位置において、上型12と下型13とによって形
成されるキャビティ15に対して進出可能に設けられて
おり、上記取付座7を形成するための先端面14aを有
している。
【0017】次に、図4に示すように、下型13の成形
面に予め成形された表側表皮材16をセットした後、表
側表皮材16上にガラス繊維よりなるガラスマット17
を載置し、その上から原料供給ガン18により硬質発泡
性ウレタン樹脂等の硬質発泡性樹脂19を供給する。
【0018】次いで、図5に示すように、スライド型1
4が進出する部分も含めて上型12の成形面に、ポリ塩
化ビニル等の熱可塑性樹脂からなる予め成形された裏側
表皮材20をセットした後、上型12及び下型13によ
り裏側表皮材20及び表側表皮材16の各端末部を挟持
するように型閉めする。
【0019】その後、硬質発泡性樹脂19を発泡させて
キャビティ15内に充満させた後であってキャビティ1
5内に充満した硬質発泡性樹脂19が硬化するまでの間
に、図6に示すように、上型12に設けられたスライド
型14をキャビティ15内に進出させる。これにより進
出したスライド型14の先端面14aは硬質発泡性樹脂
19を圧縮し、硬質発泡性樹脂における上記先端面14
aが圧縮する部位は発泡率が著しく減少するので樹脂密
度の高い高密度部21が形成される。
【0020】また、硬質発泡性樹脂19はキャビティ内
に発泡充満して未硬化の状態のときは反応熱によりその
温度が120℃程度となっているため、熱可塑性樹脂か
らなる裏側表皮材20は軟化している。したがって、ス
ライド型14のキャビティ15内への進出時には、裏側
表皮材20はスライド型14の先端面14aの形状どお
りに倣うことができ、スライド型14の進出により裏側
表皮材20が破断することはない。
【0021】しかる後、硬質発泡性樹脂19が硬化する
ことによって、表側表皮材16と裏側表皮材20との間
に介在する基材22が形成された段階で脱型し、適宜、
端末部の加工処理を経てサンシェードパネルAを得る。
【0022】上記実施例により得られるサンシェードパ
ネルAでは、モールド成形時にスライド型14の進出に
より圧縮された部位は基材22側に窪んで基材22中に
おいても高密度部21を形成しており、同時にこの高密
度部21がサンシェードパネルAの凹状の取付部7とな
っている。これにより、取付座7における強度は他の部
位よりも大幅に向上したものとなっている。
【0023】尚、スライド型14の先端面14aに突設
された凸部14bは、取付座7にブラケット8を取付け
る際にブラケット8のクリップ部10の凸部10aが嵌
入する凹部7aを取付座7に形成するためのものであ
る。
【0024】また、上記実施例に代えて図7に示すよう
に、スライド型14の先端面14aを上型12の成形面
よりも後退させキャビティの容積が拡大した状態とした
後、硬質発泡性樹脂が発泡して上記キャビティ内に充満
し且つ未硬化状態のときにスライド型14を二点鎖線で
示される本来の成形面まで進出させると、基材22側へ
の窪みを生ぜしめることなく基材22におけるスライド
型14によって圧縮される部位に、上記圧縮により樹脂
密度の高い高密度部が形成でき、他の部位より強度は向
上する。
【0025】さらに、本発明の発泡成形品の製造方法に
おいては、図7に例示されるように、裏側表皮材が設け
られていなくてもよく、或いはスライド型を上型12及
び下型13各々の互に対向する位置に設けた成形型を使
用することもできる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の発泡成形
品の製造方法によれば、成形型に設けられたスライド型
が、キャビティ内に充満し且つ未硬化状態の硬質発泡性
樹脂を圧縮するようにキャビティに対して進出し、硬質
発泡性樹脂における圧縮された部位を樹脂密度の高い高
密度部とするため、発泡成形品中に他の部位よりも樹脂
密度の高い高密度部位が生じ、その結果、強度が向上し
た部位を設けることができる。このため、本発明による
と、発泡成形品全体としての高気孔率による軽量化を達
成しながら、ブラケット等の付属品等の取付け部の取付
強度を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る発泡成形品の製造方法
により得られるサンシェードパネルの表面側を示す斜視
図である。
【図2】上記サンシェードパネルの裏面側とブラケット
とを示す斜視図である。
【図3】上記発泡成形品の製造方法に用いられる成形型
の断面図である。
【図4】上記発泡成形品の製造方法における硬質発泡性
樹脂の供給工程の断面図である。
【図5】上記発泡成形品の製造方法におけるスライド型
の進出前の断面図である。
【図6】上記発泡成形品の製造方法におけるスライド型
の進出後の断面図である。
【図7】上記発泡成形品の製造方法における変形例に係
るスライド型の進出前の断面図である。
【符号の説明】
A サンシェードパネル 1 表面 2 裏面 6 端末部 7 取付座 8 ブラケット 9 バネ部 10 クリップ部 11 成形型 12 上型 13 下型 14 スライド型 15 キャビティ 16 表側表皮材 19 硬質発泡性樹脂 20 裏側表皮材 21 高密度部 22 基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:30 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型及び下型のうちの少くとも一方にこ
    れら上型及び下型によって形成されるキャビティに対し
    て進出可能に設けられたスライド型を備えた成形型を用
    い、上記キャビティ内に硬質発泡性樹脂を注入した後、
    硬質発泡性樹脂を発泡させ、硬質発泡性樹脂が上記キャ
    ビティ内に充満し且つ未硬化状態のときに上記スライド
    型を上記キャビティに対して進出させることにより、硬
    質発泡性樹脂における上記スライド型によって圧縮され
    た部位を樹脂密度の高い高密度部とならしめることを特
    徴とする発泡成形品の製造方法。
JP4036885A 1992-02-25 1992-02-25 発泡成形品の製造方法 Withdrawn JPH05228945A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002067111A (ja) * 2000-08-30 2002-03-05 Inoac Corp ソリッド部分付き発泡成形品及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002067111A (ja) * 2000-08-30 2002-03-05 Inoac Corp ソリッド部分付き発泡成形品及びその製造方法

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