JPH0522882U - 電磁サスペンシヨン装置 - Google Patents

電磁サスペンシヨン装置

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JPH0522882U
JPH0522882U JP3841191U JP3841191U JPH0522882U JP H0522882 U JPH0522882 U JP H0522882U JP 3841191 U JP3841191 U JP 3841191U JP 3841191 U JP3841191 U JP 3841191U JP H0522882 U JPH0522882 U JP H0522882U
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史之 山岡
光雄 佐々木
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株式会社アツギユニシア
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サスペンションユニットの外径を大きくする
ことなしに、十分な磁路断面積を確保して磁気飽和によ
る駆動力(電磁力)の低下を防止することができる電磁
サスペンション装置の提供。 【構成】 永久磁石1j,1k,1m,1nと重ねて設
けられる部分以外の磁性外筒部11及び磁性内筒部12
の部分に、永久磁石1j,1k,1m,1nの厚み方向
に突出させた肉厚部11a,12aが形成され、該肉厚
部11a,12aには永久磁石端面から磁路形成方向へ
離れるにつれてその厚みが逓増するテーパ部11b,1
1c及び12c,12dが形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電磁サスペンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電磁サスペンション装置としては、例えば、特開平2−37016号公 報に記載されたものが知られている。この従来装置は、図3に示すように、車体 と車輪との間に、シリンダ状に形成されて車体側に固定された外筒51と、この 外筒51内を摺動可能に設けられて車輪側に取り付けられたロッド52とを有し たサスペンションユニットが設けられ、前記外筒51内でロッド52の外周には 永久磁石53が固定され、かつ、該永久磁石53と対向する外筒51の内周側に コイル54が固定されると共に、永久磁石53の外周と外筒51の内周との間に 形成される環状隙間55に強い磁界Bを形成するために、前記外筒51とロッド 52を巡る磁路を形成させた構造となっていた。
【0003】 そして、コイル54への通電の向き及び電流を制御することで、サスペンショ ンの軸方向制御力(電磁力)を発生させ、例えば、車高を一定に保つような制御 を行なう。
【0004】 尚、図3において、破線は等磁束密度線を示す。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電磁サスペンション装置では、以下に述べる ような問題があった。
【0006】 すなわち、永久磁石53自体の磁力が強くても、磁路の断面積が小さいと、そ の最小断面積部分で磁気飽和が生じることから、強い磁界Bによる強い駆動力( 電磁力)を発生させるためには磁路の最小断面積を拡大する必要がある。ところ が、従来構造では、磁路構成部材を構成するロッド52の磁界形成方向の厚み( 半径)が永久磁石53に重ねて設けられる部分とその他の部分で同一であること から、図3の等磁束密度線(破線)で示すように、永久磁石の上下両端部から離 れるにつれて磁路の有効断面積が減少し、このため、この最小断面積部分での磁 気飽和を防止するためには、ロッド52自体の直径を拡大させる必要があり、従 って、サスペンションユニットSの外径が大きくなって、車載する上でスペース 的な制約となる。
【0007】 本考案は、上述の問題に着目して成されたもので、サスペンションユニットの 外径を大きくすることなしに、十分な磁路断面積を確保して磁気飽和による駆動 力(電磁力)の低下を防止することができる電磁サスペンション装置を提供する ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案では、上記目的を達成するために、車体と車輪との間に介在されたサス ペンションユニットが、相対移動可能に形成された車体側部材と車輪側部材とで 形成され、この車体側・車輪側両部材の一方に、両者の相対移動方向と交差する 方向の磁界を形成する永久磁石と、前記磁界の磁路を形成すべくその一部が永久 磁石の磁界形成方向とは反対側の面に重ねて設けられた磁路形成部材とが設けら れ、前記車体側・車輪側両部材の他方に、両者の相対移動方向に沿って磁界中を 移動可能にコイルが設けられ、前記永久磁石と重ねて設けられる部分以外の磁路 形成部材部分に、永久磁石の厚み方向に突出させた肉厚部が形成され、該肉厚部 には永久磁石端面から磁路形成方向へ離れるにつれてその厚みが逓増するテーパ 部が形成されている手段とした。
【0009】
【作用】
本考案の電磁サスペンション装置では、コイルに通電すると、車体側・車輪側 両部材の相対移動方向(サスペンションユニットのストローク方向)及び磁界方 向と交差する向きに通電されて、前記磁界の向きと通電方向との両方に交差する 方向、すなわち、サスペンションユニットのストローク方向に沿った駆動力(電 磁力)が生じる。
【0010】 従って、この駆動力により、サスペンションユニットは伸長したり短縮したり する。
【0011】 よって、前記駆動力をサスペンションユニットに対する入力に抗するように作 用させて、外部入力によるサスペンションユニットのストロークを抑制させるこ とができる。
【0012】 また、永久磁石と重ねて設けられる部分以外の磁路形成部材部分に、永久磁石 の厚み方向に突出させた肉厚部が形成されていることから、サスペンションユニ ットの外径を大きくすることなしに、十分な磁路断面積を確保して磁気飽和によ る駆動力(電磁力)の低下を防止することができる。
【0013】 また、前記磁路形成部材の肉厚部には永久磁石端面から磁路形成方向へ離れる につれてその厚みが逓増するテーパ部が形成されていることから、永久磁石の端 部と肉厚部との間における磁束の漏れを防止することができる。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
【0015】 図1は、本考案実施例の電磁サスペンション装置の構成を示す全体図である。 この図において、Sはサスペンションユニットを示している。このサスペンショ ンユニットSは、車体側に連結される車体側部材1と、車輪側に連結される車輪 側部材2とを有している。
【0016】 前記車体側部材1は、図示のように軸心部に設けられた円柱状の内柱1aと有 底円筒状の外筒1bとで、両者間に間隙部1cを有した二重構造に形成されてい る。前記内柱1aは、上部に形成されたロッド部1dを外筒1bの底部に穿設さ れたねじ穴1fに螺合することで外筒1bと一体に形成されていると共に、ロッ ド部1dの先端には、外筒1bの底部上面側に突出させた状態でボルト部材1e が形成されている。また、前記円柱1a及び外筒1bの下側略半分が強磁性体よ り成る磁性外筒部(磁路形成部材)11及び磁性内筒部(磁路形成部材)12で 形成され、その他の部分は非磁性体で形成されている。そして、磁性外筒部11 の内周面には、中央部に所定の間隔Hを保持して上部外側永久磁石1jと下部外 側永久磁石1kを設けると共に、磁性内筒部12の内周面には、中央部に所定の 間隔Hを保持して上部内側永久磁石1mと下部内側永久磁石1nを設けることに よって、上部外側永久磁石1jと上部内側永久磁石1m、及び、下部外側永久磁 石1kと下部内側永久磁石1nとの間に前記間隙部1cの間隔を狭めた上部磁界 形成部1g及び下部磁界形成部1hが形成されている。
【0017】 また、前記磁性外筒部11は、その所定間隔H部分に、上部外側永久磁石1j と下部外側永久磁石1kが重ねて設けられる磁界形成部1g,1hの部分よりは 内周方向に肉厚の肉厚部11aが形成されていると共に、この肉厚部11aの両 端部は、両永久磁石1j,1kの互いに対向する両端面側から中央部に向かうに つれて内周方向に厚みが逓増するようにテーパ部11b,11cが形成されてい る。また、前記磁性内筒部12は、その所定間隔H部分に、上部内側永久磁石1 mと下部内側永久磁石1nが重ねて設けられる磁界形成部1g,1hの部分より は外周方向に肉厚の肉厚部12aが形成されると共に、該肉厚部12aの両端部 は、両永久磁石1m,1nの互いに対向する両端面側から中央部に向かうにつれ て外周方向に厚みが逓増するようにテーパ部12b,12cが形成されている。 尚、図2はテーパ部12c部分の詳細を示す要部の拡大図であり、図において破 線は等磁束密度線を示している。
【0018】 また、前記各永久磁石1j,1k,1m,1nは、それぞれ円周方向に4つに 分割され、磁界方向が前記周状の間隙部1cを挟んだ半径方向となるように、両 永久磁石1j,1k,1m,1nの極性方向が設定されている。そして、上部磁 界形成部1gと下部磁界形成部1hの磁界方向が互いに逆向きとなるように、こ の実施例では、上部外側永久磁石1jと上部内側永久磁石1mは内周側がそれぞ れN極で、下部外側永久磁石1kと下部内側永久磁石1nは内周側がそれぞれS 極になるように設定されている。即ち、前記円柱1a及び外筒1bの下側略半分 が強磁性体より成る磁性外筒部11及び磁性内筒部12で形成されているため、 前記各永久磁石1j,1k,1m,1nにより、図中一点鎖線で示す磁路Aが形 成され、この上下両磁界形成部1g,1hにあっては、半径方向で、かつ、互い に逆方向の磁界B1 ,B2 が形成されている。尚、前記ボルト部材1eは、車体 取付用のものである。
【0019】 一方、前記車輪側部材2は、下端部に底部を有した有底円筒状に形成され、下 端には、車輪側への取付用のボルト2aが立設されている。そして、この車輪側 部材2は、開口端部から間隙部1c内に挿入され、その外周には車体側部材1に 対して微少な隙間を有してコイル3が巻き付けられている。このコイル3は、両 部材1,2の相対移動方向に沿って第1〜第6コイル3a〜3fの6つの部分に 分割され、各コイル3a〜3fは、1つのボビン3gに巻き付けられている。そ して、各コイル3a〜3f単体の長さが、前記上部外側永久磁石1j(上部内側 永久磁石1m)と下部外側永久磁石1k(下部内側永久磁石1n)との間に形成 された間隔Hより短く形成されている。
【0020】 また、前記車輪側部材2と、内柱1a及び外筒1bとの間にはベアリング4a, 4bが設けられている。
【0021】 また、前記各コイル3a〜3f相互間位置のボビンには、ストロークセンサ7 としてのホール素子(図示省略)が取り付けられている。このホール素子は、コ イル3と共に間隙部1c内を相対移動することにより、磁界B1 ,B2 の磁束に 感応してその出力電圧を変化させるもので、この出力電圧を検出することにより 、磁界形成部1g,1hに対する各コイル3a〜3hの位置、即ちサスペンショ ンユニットSのストローク位置を検出するようになっている。
【0022】 前記コイル3は、制御回路6に接続されている。即ち、この制御回路6は、各 コイル3a〜3fの端子間に通電したり、短絡させたりすることが可能に形成さ れ、さらに、この通電時及び短絡時に、これらコイル3に対して可変抵抗を接続 するように構成されている。ちなみに、コイル3を短絡させた場合には、サスペ ンションユニットSがストロークすると、両磁界形成部1g,1hの磁界B1 , B2 を横切る向きにコイル3が移動することで、コイル3に相対速度に比例した 誘導電流が生じ、この誘導電流が可変抵抗により電力消費することで、移動エネ ルギーが減少するもので、即ち、減衰力が得られる。一方、コイル3を通電駆動 させた場合、両磁界形成部1g,1hの磁界B1 ,B2 を横切る向きに通電が成 されることで、通電の向き強さに応じて、サスペンションユニットSの伸方向に 駆動力が作用したり圧方向に駆動力が作用したりする。
【0023】 また、前記制御回路6には、ストロークセンサ7からの入力信号に基づき、サ スペンションユニットSのストローク位置に応じて各コイル3a〜3fに対する 通電を個別的にON−OFFさせると共にその通電方向を切換制御する通電切換 手段6aを備えている。即ち、この通電切換手段6aは、各磁界B1 ,B2 内に あるコイルにだけ通電するような制御が行なわれると共に、両磁界B1 ,B2 の 方向が互いに逆方向になることから、両磁界形成部1g,1hにおける駆動力の 作用方向を一致させるために、各コイル3a〜3fのうち、上部磁界形成部1g の磁界B1 中にあるコイルと下部磁界形成部1hの磁界B2 中にあるコイルとの 通電方向が互いに逆方向になるように各コイル3a〜3fへの通電がなされると 共に、サスペンションユニットSのストローク位置に応じて各コイル3a〜3f への通電方向の切り換え制御がなされるものである。
【0024】 また、前記制御回路6は、前記ストロークセンサ7,加速度センサ8及び荷重 センサ9からの入力に基づき制御を行うようになっている。前記加速度センサ8 は、車体に取り付けられて車体の上下方向加速度を検出するもので、上下方向の 車体速度を求めるために設けられている。前記荷重センサ9は、サスペンション ユニットSの車体側部材1の取付部分に設けられて、サスペンションユニットS からの入力荷重を検出するもので、車体側と車輪側との相対速度を求めるために 設けられている。そして、制御回路6の演算部では、ストロークセンサ7からの 入力に基づき、車両姿勢を一定に保つ制御を行うと共に、加速度センサ8及び荷 重センサ9からの入力信号に基づき減衰力制御を行う構成となっている。
【0025】 次に、実施例の作用について説明する。
【0026】 上述した構成の電磁サスペンション装置は、サスペンションユニットSを自動 車の4輪のそれぞれと車体の間に設け、また、制御回路6及び各センサ7,8, 9も、1つのサスペンションユニットS毎に設けて使用するものである。
【0027】 (イ)減衰力制御時 車両の走行状況に応じ、サスペンションユニットSにおいて減衰力を発生させ る場合には、各コイル3a〜3fを短絡させる。そうすると、車体側部材1と車 輪側部材2との相対速度に応じて、即ち、上下両磁界形成部1g,1hを通過す るコイル3の速度に正比例して、減衰力が生じる。
【0028】 このように、減衰力制御を行う場合には、コイル3に通電することはなく、即 ち、全く電力消費することなく減衰力を得ることができる。
【0029】 (ロ)姿勢制御時 姿勢制御を行う際には、各センサ7〜9からの入力に基づいて得られる車両状 況に応じてコイル3に通電し、サスペンションユニットSの軸方向上向きや下向 きに駆動力(電磁力)を発生させて、姿勢制御を行う。この場合、通電の向き及 び電力により、駆動力の向き及び強さが変化する。
【0030】 このような駆動力を、例えば、車高変化を打ち消す向きに発生させることで、 車高を一定させることができる。また、駆動力を、サスペンションユニットSを 介して車体へ伝達される路面入力を打ち消す向きに発生させることで、車体への 路面入力をキャンセルして一定した車体姿勢が得られる。
【0031】 以上説明したように、本考案実施例装置では、磁性外筒部11における所定間 隔H部分に、上部外側永久磁石1jと下部外側永久磁石1kが重ねて設けられる 部分よりは内周方向に肉厚の肉厚部11aが形成され、また、磁性内筒部12に おける所定間隔H部分に、上部内側永久磁石1mと下部内側永久磁石1nが重ね て設けられている部分よりは外周方向に肉厚の肉厚部12aが形成されているこ とで、図2にも示すように、磁路Aの最小有効断面積が肉厚分Rだけ増大し、こ れにより、サスペンションユニットSの外径を拡大することなしに、十分な磁路 断面積を確保して磁気飽和による駆動力(電磁力)の低下を防止することができ るという特徴を有している。
【0032】 また、この肉厚部11a,12aは、その両端部が、両外側永久磁石1j,1 k及び両内側永久磁石1m,1nの端面側から中央部に向かうにつれて内周方向 に厚みが逓増するようにテーパ部11b,11c及び12b,12cが形成され ているため、各永久磁石の端部と肉厚部11a,12aとの間における磁束の漏 れを防止することができるという特徴を有している。
【0033】 また、減衰力制御や姿勢制御を行うにあたり本考案実施例装置では、間隙部1 cを形成して対向する磁性外筒部11及び磁性円筒部12と、両者の両対向面に 相対移動方向に分離されると共に間隙部1cを挟んで互いに逆方向の磁界B1 , B2 を形成すべく互いに対向する2組の磁石(上部外側永久磁石1j,下部外側 永久磁石1,上部内側永久磁石1m,下部内側永久磁石1n)とで、2つの磁界 B1 ,B2 を巡る磁路Aを形成し、かつ、複数に分割された各コイル3a〜3f への通電方向を、一方の磁界B1 と交差するコイルと他方の磁界B2 と交差する コイルとで互いに逆方向になるように切り換える通電切換手段6aを備えた構成 としたため、サスペンションユニットSのストロークを大きくする場合でも磁路 Aを長くする必要性がなく、従って、ストロークの大小に拘らず一定の十分な駆 動力及び減衰力を得ることができるという特徴を有している。
【0034】 また、実施例では、6つに分割された各コイル3a〜3fの内、制御力(駆動 力)を発生するために必要なコイル部分だけに通電するように制御することで、 消費電力を節約することができるという特徴を有している。
【0035】 以上、本考案の実施例を図面により詳述してきたが、本考案の具体的な構成は これらの実施例に限られるものではなく、例えば、実施例では、永久磁石を車体 側部材に、また、コイルを車輪側部材にそれぞれ設けたが、永久磁石とコイルを 逆に設けることもできる。
【0036】 また、実施例では、上下2組の永久磁石で間で磁路を形成する場合を示してた が、1つの永久磁石と磁路構成部材とで磁路を構成することもできる。
【0037】 また、実施例では、永久磁石のみで磁界を形成するようにしたが、電磁石によ り制御力を補強するようにしてもよい。
【0038】 また、実施例では、磁界を形成する各永久磁石及びコイルを環状に形成し、両 者を同心円状に配置させるようにしたが、各永久磁石及びコイルの形状や配置関 係は任意に設定することができる。
【0039】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案の電磁サスペンション装置では、永久磁石と 重ねて設けられる部分以外の磁路形成部材部分に、永久磁石の厚み方向に突出さ せた肉厚部が形成され、該肉厚部には永久磁石端面から磁路形成方向へ離れるに つれてその厚みが逓増するテーパ部が形成されている手段としたため、サスペン ションユニットの外径を大きくすることなしに、十分な磁路断面積を確保して磁 気飽和による駆動力(電磁力)の低下を防止することができるという効果が得ら れる。
【0040】 また、前記肉厚部には永久磁石端面から磁路形成方向へ離れるにつれてその厚 みが逓増するテーパ部が形成されている手段としたため、永久磁石の端部と肉厚 部との間における磁束の漏れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の電磁サスペンション装置を示す
全体図である。
【図2】本考案実施例装置の要部を示す拡大断面図であ
る。
【図3】従来装置の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
S サスペンションユニット A 磁路 B 磁界 B1 磁界 B2 磁界 1 車体側部材 1j 上部外側永久磁石 1k 下部外側永久磁石 1m 上部内側永久磁石 1n 下部内側永久磁石 2 車輪側部材 3 コイル 11 磁性外筒部(磁路形成部材) 11a 肉厚部 11b テーパ部 11c テーパ部 12 磁性内筒部(磁路形成部材) 12a 肉厚部 12b テーパ部 12c テーパ部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体と車輪との間に介在されたサスペン
    ションユニットが、相対移動可能に形成された車体側部
    材と車輪側部材とで形成され、 該車体側・車輪側両部材の一方に、両者の相対移動方向
    と交差する方向の磁界を形成する永久磁石と、前記磁界
    の磁路を形成すべくその一部が永久磁石の磁界形成方向
    とは反対側の面に重ねて設けられた磁路形成部材とが設
    けられ、 前記車体側・車輪側両部材の他方に、両者の相対移動方
    向に沿って磁界中を移動可能にコイルが設けられ、 前記永久磁石と重ねて設けられる部分以外の磁路形成部
    材部分に、永久磁石の厚み方向に突出させた肉厚部が形
    成され、 該肉厚部には永久磁石端面から磁路形成方向へ離れるに
    つれてその厚みが逓増するテーパ部が形成されているこ
    とを特徴とする電磁サスペンション装置。
JP3841191U 1991-05-28 1991-05-28 電磁サスペンション装置 Expired - Lifetime JP2549062Y2 (ja)

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