JPH05228428A - 磁気塗装 - Google Patents

磁気塗装

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JPH05228428A
JPH05228428A JP3522592A JP3522592A JPH05228428A JP H05228428 A JPH05228428 A JP H05228428A JP 3522592 A JP3522592 A JP 3522592A JP 3522592 A JP3522592 A JP 3522592A JP H05228428 A JPH05228428 A JP H05228428A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、塗膜層中に含まれている微細なフ
レーク状の磁性体の塗装面に対する角度に規則性を与え
て模様を現出することを目的とする。 【構成】 本発明の方法は、(1) 前記塗装製品の表面上
に所定の模様又はパターンに従って磁場を形成し、(2)
溶媒によって液状化した透明な塗料中に多数の微細なフ
レーク状の磁性体をほぼ均一に混在せしめた塗料を前記
磁場中に塗布する工程からなる。また、本発明による磁
気塗装製品は以下のように構成される。被塗装品の表面
に、多数の微細なフレーク状の磁性体を含む透明な又は
半透明な塗膜層を有する塗装製品であって、前記磁性体
の各位置における被塗布面からの角度は所定のパターン
模様に従って規則的に保たれていてこれらを前記塗料の
薄い塗膜層で固定して形成された模様又はパターンを有
する。 【効果】 本発明の効果は、所定のパターン模様に従う
模様の現出が容易となることである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性体を含む塗料を製
品に塗装して模様を現出させる方法及びその製品並びに
その製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、透明な塗料の中にアルミニウム又
は酸化鉄等の微細粉末を混在させて、金属又はプラスチ
ック等の製品の表面にこれを塗装するメタリック塗装が
行なわれている。これは、塗膜中の微細粉末がランダム
な方向に光を反射することを利用して塗装面に金属光沢
を現出したものである。
【0003】さらに、公開特許公報63−175670
に磁界を利用して模様を現出する方法が示されている。
これは、微細粉末として磁性体材料を利用し、該磁性体
を含有させた液状塗料を鉄等の強磁性材料又はプラスチ
ック等の非磁性材料からなる被塗物に塗布して塗膜を形
成し、前記塗膜が未だ液状で当該磁性体がその塗膜中を
自由に移動できる状態で、磁界を作用させ、模様を形成
する方法である。この方法は、磁界を作用させることに
より、粉末状磁性体の塗装面に対する配向を変化させる
と共に、該磁性体を磁力線に従って移動又は集中させる
ことによって、塗膜内部に模様を現出するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この方法は塗膜形成後
に、磁性体を移動させ、かつ配向を変化させるものであ
るため、塗膜の厚さが当該磁性体の長さに比して厚くす
る必要があり、また、該磁性体の移動及び角度変化が完
了するまでは塗膜は十分に流体状態を維持する必要があ
る。従って、速乾性に欠け早期工程処理が困難であるだ
けでなく、製品の塗装面が水平から傾斜している場合は
処理が十分に行うことができない、また、磁性体の偏位
を部分的に正確に規則性を保つことが困難で、現出し得
る模様が制限される。更に磁性体を移動さすことに伴っ
て塗膜の表面にスジ状の移動跡が残る可能性がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、上記の
問題点を解決するため、以下の工程からなる。被塗装製
品の表面上に、多数の微細なフレーク状の磁性体を含む
塗料を塗装して模様を形成する方法であって、(1) 前記
塗装製品の表面上に所定の模様又はパターンに従って磁
場を形成し、(2) 溶媒によって液状化した透明な塗料中
に多数の微細なフレーク状の磁性体をほぼ均一に混在せ
しめた塗料を前記磁場中に塗布する工程からなる。
【0006】また、本発明による磁気塗装製品は以下の
ように構成される。被塗装品の表面に、多数の微細なフ
レーク状の磁性体を含む透明又は半透明な塗膜層を有す
る塗装製品であって、前記磁性体の各位置における被塗
布面からの角度(以下「立角」という)は所定のパター
ン模様に従って規則的に保たれていてこれらの磁性体を
前記塗料の薄い塗膜層で固定して形成された模様又はパ
ターンを有することを特徴とする。
【0007】
【作用】塗装時に既に模様又はパターンに従った磁場が
形成されせており、磁場の中に多数の微細なフレーク状
の磁性体が塗布されるので、その磁性体の動きを拘束す
るものがなく、各磁性体片は磁力線の方向に容易にかつ
正しく向く。それと同時に、磁性体に付着しているか又
は同時に供給される塗料が被塗装品の表面で磁性体の回
りを取り巻いて、磁性体を固定するので、磁性体の立角
は容易に特定された角度で固定される。また、塗料の中
には速乾性の溶剤が混入されており、かつ塗装の各層の
厚さは薄いので磁性体を固定するまでの時間は短かく磁
性体の固定が行なわれる。
【0008】従って、各磁性体片は磁力線の方向に従っ
て異なる立角で配置されるので外部から光を当てた時に
凹凸の模様が見られる。
【0009】
【実施例】本願発明はサインボード,パネルボード等の
表示板や自動車用ホイールキャップ,フィニッシャー,
プラスチック容器その他に家電製品又は家具等のインテ
リア製品等の装飾用として利用し得る。
【0010】図1は本願発明の原理を説明するための図
である。
【0011】図1において、11はプラスチック等の非
磁性体からなる被塗装品である。例えば板状永久磁石等
の磁石13を現出させる模様に従って加工し、それをそ
の被塗装品の裏側に密接させて所定の磁場を形成する。
図1に示す点線は形成された磁力線の方向を示すもので
ある。磁石は上側がN極,下側がS極とする。磁力線は
図に示すように形成される。即ち磁石の真上(図に示す
A領域)では磁力線は被塗布面と直角方向に向い、磁石
の端(図に示すB領域)では、磁力線はその方向が急激
に変化し、中央では、平行になり、その両側においてほ
ぼ90°の変化をする。さらに磁石から十分に離れた部
分(図のC領域)は磁力線はほぼ直角方向に向う。磁荷
m,透磁率μ、距離rの点における磁場の強さHは、H
=m/4πμ・R/r3 で示される。Hは距離の2乗に
反比例して小さくなる。式中大文字はベクトルを示す。
従って領域Dにおいては磁場の強さは著しく小さくな
る。
【0012】この様な磁界が形成されている所に、多数
の微細なフレーク状にした鉄,ニッケルコバルト等又は
それらの合金からなる磁性体を揮発性の溶剤を用いて透
明な液状の塗料中に均一に混在させ、これを吹付ガンか
ら霧状にして吹付け塗装を行なう。ここで磁性体を含む
塗膜は透明のものばかりでなく、半透明又は色彩のつい
たものであってもよい。さらには、白色,黄色等の淡色
で幾分でも光を透過させるものでもよい。この後に、更
に磁性体を含まない透明な塗料の塗膜を作るのが好まし
い。
【0013】この磁界中に吹付けられた磁性体は、図1
に示すように、磁力線に沿ってその塗装面に対する立角
が配置されると共に、磁性体と一緒に吹付けられた塗料
によってその立角は保持されたまま固定される。この
際、吹付けられた磁性体の密度は吹付速度によって異な
るが、磁束密度の強い所がやや大きくなる。
【0014】前記立角の配置は、図1に示すように、A
領域では磁性体は立った状態となり、B領域では中央が
水平状態になり、その両側においてその立角が約90°
変化する。C領域では磁性体は磁力線に沿ってほぼ一様
に斜めに固定されるが、D領域では磁力が弱いため磁性
体はランダムな方向に傾く。
【0015】図2(A) 〜(D) は磁性体の姿勢によって反
射光の強さ及び方向が異なることを示した図である。図
2(A) 〜(D) はいずれも被塗装品に対して磁性体の吹付
塗装を吹付ガンを3回通過させて(1往復半させて)行
ったものである。即ち、1通過当りの吹付量を少くし
て、通過回数を増やすと磁性体とそれに付着する塗料の
量が少なくなって磁性体の配置が規則的に行なえるため
である。
【0016】以下の説明では、被塗装品の表面がグレー
色で磁性体としてニッケルのフレーク状微粉抹(表面は
通常銀白色を呈する)を混入した透明の液状の塗料をス
プレー塗装した場合である。
【0017】図2(A) は磁性体が立った状態を示す。上
面から当てられた光は大部分が透過又は吸収され、反射
する光は少ないためグレー色よりは黒く見える。図2
(B) は磁性体が水平になった状態を示す。上面からの入
射光は大部分が反射されるのでグレー色よりは白く見え
る。図2(C) は姿勢がランダム配置されている場合で、
上面からの入射光は散乱して灰色に見える。図2(D) は
磁性体が斜めに配置された場合で、矢印L方向から見た
場合はグレー色よりは白く見えるが、矢印R方向から見
た場合はグレー色よりは黒く見える。
【0018】前記説明で、白く見えるのは磁性体が銀白
色で光を反射するためであると推定される。磁性体にあ
らかじめ金色物質等にて被覆しておけばその部分は金色
に見える。
【0019】図3から図9は本発明を実施するための磁
界を形成する手段を示す。これらの手段は、形成する模
様に従って複数の工程に分割し、各工程を組合わせて一
つの模様を作成するときに有効である。
【0020】図3は、被塗膜表面に平行な磁場を形成す
る手段であって電磁石21を利用したものである。図3
は電磁石21を被塗装品11の上面に置いた場合を示
す。電磁石21は輪形磁石に大きな巾の空隙を設けても
ので、磁力線はこの空隙をほぼ平行にN極からS極へ向
う。マスク23は所要の模様を形成するためのもので点
線部分には塗装するパターン模様が打抜かれている。マ
スクの上方から噴霧塗装する。
【0021】図4は被塗膜表面に平行な磁場を形成する
ための手段であるが、電磁石21を被塗膜面11の下側
に設けた場合である。23は前述と同様のマスクであ
る。
【0022】図5は被塗膜表面に磁力線が直角方向に向
く磁場を形成する手段であって、電磁石25を被塗膜板
11の裏側に設けたものである。電磁石25は磁場を広
げるための上端に巾広な部分を設けてある。マスク27
の点線部分は所定のパターン模様が打抜かれている。
【0023】図6は被塗膜面11上に磁力線が所定の角
度を持つ磁場を形成する手段を示す。電磁石29の先端
部表面を斜めにしたものを設けて、被塗膜の裏側に密着
させる。磁力線はコイルの内側中心線に沿って発生する
ので、被塗膜表面には斜め方向の磁力線が存在する。マ
スク31の点線部にパターン模様が打抜かれている。
【0024】図7(A)(B)は永久磁石板33,37a,3
7bを用いて被塗膜面に平行な磁界を作る手段である。
図7(A)(B)に用いられる磁石板33,37a,37bは
一端がN極で他端がS極である磁石である。マスク3
5,39の点線の部分には所要のパターンが打抜かれて
ある。
【0025】図8は永久磁石板41を用いて直角方向の
磁場を作る手段を示す。マスク43は所要のパターンが
打抜かれている。
【0026】図9は同様に永久磁石板45を用いて斜め
方向の磁場を作る手段を示す。47は強磁性体であって
磁力線の漏洩を防止して斜めの磁場を作るためのもであ
る。
【0027】以上図3から図9に示した磁界を作成する
手段は、一定方向を向く磁場を作るための手段であっ
て、これを組合せ利用することによって複雑な模様を形
成し得る。即ち、磁場の方向や磁性体の量が部分的に異
っている模様を現出させるためには、複雑な模様を複数
の部分に分割し、その部分の模様に対するマスクと磁界
作成手段を用いて、その部分的模様を作成する工程を組
合せて複数の工程により、基本的には任意のパターン模
様を作成できる。
【0028】図10,図11は特に線画よりなる模様パ
ターンを現出する原理を示すものである。図10(A) は
上面がN又はS極をもつ永久磁石板51を用いて被塗装
品53の表面に凹状の線画を作成する場合である。即
ち、磁石板51は図10(B) に示すような断面の細い巾
の磁石で四面形に辺を構成している。この磁石板51を
被塗装品53の裏側から当てて、図2で説明したのと同
一の磁性体を含んだ塗料を噴霧塗装をすると四角形の辺
部分が凹んだように見える模様が現出する。図10(B)
はこの原理を説明するための図で、同図において、A部
分は磁力線が直角方向に向き、B,C部分中央では平行
方向に向く。図1及び図2で説明したように、A部分は
グレー色よりも黒く見え、B部分及びC部分はグレー色
よりも白く見えるのでA部分が凹んでいる様に見える。
【0029】図11は、図10の場合とは逆の場合であ
る。図11(A) に示すように広い磁石板55から線図形
57に沿って、細い巾で磁石板を切り抜いたものであ
る。図11(A) の形状に加工した磁石板55を被塗装品
59の裏側から押当てて、磁性体を含む塗料を噴霧塗装
すると、同図に示す4角形の線図の部分のみがグレー色
よりも白く見え、浮上ったように見える。これは図11
(B) に示すように、A部分の磁界は水平方向になり、そ
の両側のB部分及びC部分の磁力線は垂直方向になるた
め、A部分では磁性体のフレークが水平になり、B及び
C部分では磁性体のフレークが垂直方向に向く。従っ
て、A部分はグレー色よりも白く、B,C部分はグレー
色よりも黒く見える。そのため、A部分のみが凸状に見
える。
【0030】本発明に使用される被塗装品はその材質お
よび形状などは特に制限されない。特にプラスチックや
アルミニウム等の非磁性体材料を用いることが好ましい
が、鉄および鉄を含む合金などの強磁性体であってもよ
い。
【0031】本発明に使用する微細なフレーク状磁性体
は、薄板状であることが好ましく、その平面形状には制
限されない。また材質は、鉄,ニッケル,コバルトまた
はそれらの合金等の強磁性体であって、外からの磁化作
用によって、その方向に強く磁化される物質であること
が好ましい。しかし、ビスマス,アンチモン,銅,亜鉛
等の反磁性体であってもよい。また、磁性体は前記した
強磁性体等に金メッキやアルミニウムの被覆したもの、
又は非磁性体の塗料で着色したものであってもよい。そ
の大きさは、長手方向が1〜50μ,好ましくは20〜
50μが好ましい。薄さは5〜20μが好ましい。
【0032】本発明に使用する塗料は常温で乾燥もしく
は反応硬化する樹脂が好ましいが、加熱硬化形UV照射
は硬化形であっても差しつかえない。より例えばアルキ
ド樹脂,ポリエステル樹脂,アクリル樹脂,ウレタン樹
脂,ビニル樹脂等であってもよい。溶剤は有機溶剤また
は水を用いる。揮発性溶剤としては希釈性と揮発性とを
備えたもの、例えばシンナー等が好ましい。特に、メチ
ルエチルケトン等の低沸点の溶剤割合を大きくしてやれ
ば連続性が向上する。
【0033】磁性体粉末とビヒクルの混合割合は、ビヒ
クル100重量当り10〜20重量%が好ましい。
【0034】噴霧塗装する塗装機は通常の噴霧塗装に用
いられるものでよく、特に制限されない。
【0035】図12(A)(B)は自動車用ホイールキャップ
の正面図及び側面断面図を示す。このホイールキャップ
はプラスチック製の円板71で作られており、この表面
に点線で描かれV字形73及び小円形75の模様を付
す。図13は本実施例における塗装装置全体の略図を示
すものである。基台77に被塗装物取付台79を回転自
在に設け、その上に被塗装物81を固定する。一方、磁
石は図14に示すようにフィライトを含むゴム製の永久
磁石板をV字形83及び円状85に加工し、非磁性体か
らなる部材87、例えば木製又は石コウ性等からなる部
材の上に固定する。この部材87は前記被塗装物の裏側
に押当てるようにして設けられてある。
【0036】塗装する塗料は透明な塗料を溶剤で液状化
し、多数の微細なフレーク状にした磁性体、本実施例で
はNiの微小なフレークをその塗料中に混入し、さら
に、速乾性を高め、かつ粘性を低めて噴霧しやすいよう
にシンナーを混入する。
【0037】前記塗料を撹拌しつつ、スプレーガン91
によって塗装する。塗装は前記取付台79を回転しなが
ら、均一にかつ薄く、複数回塗装する。塗装した後数十
秒経過後に、ホイールキャップ71を取付台79より取
外し、乾燥させる。
【0038】なお、本発明の塗装法は簡単な工程である
ので、手作業でも容易に行い得るが、自動化も容易で大
量生産にも向くものである。
【0039】図15(A)(B)はプラスチック製の容器に模
様を付した実施例を示す。本実施例では、ゴム製磁石板
103を図(B) の斜線を施した部分を切取り、これを非
磁性体からなる台紙105の上に貼りつけて磁石を構成
する。前記加工した磁石を図(A) に示すように容器の下
側から押当てて、上側から磁性体を混入した塗料を複数
回薄く塗装し、最後に磁性体を含まない透明な塗料で仕
上げ塗装を行なう。磁石板は単に押し当てるだけである
ので、使用による劣化は起らず、多数回の使用が可能で
ある。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁性体片の立角を容易に制御でき、かつその状態を維持
する固定も短時間でかつ容易な工程によって可能であ
る。従って現出し得る模様が多様となり、特に線図模様
が明瞭に現出し得るという効果がある。また、乾燥性に
優れているので、量産性に優れているという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のの原理を説明するための図である。
【図2】磁性体片の立角によって光の反射が異なること
を説明するための図である。
【図3】水平方向の磁界を作るための電磁石による一実
施例を示す図である。
【図4】水平方向の磁界を作るため、電磁石を被塗装物
の下に配置した一実施例を示す図である。
【図5】垂直方向の磁界を作るための電磁石による一実
施例を示す図である。
【図6】斜め方向の磁界を作るための電磁石による一実
施例を示す図である。
【図7】水平方向の磁界を作るための永久磁石板による
実施例を示す図である。(A) は1つの磁石板で構成する
場合であり、(B) は2つの対向する磁石によって構成す
る場合である。
【図8】垂直方向の磁界を作るための永久磁石板による
実施例を示す図である。
【図9】斜め方向の磁界を作るための永久磁石板による
実施例を示す図である。
【図10】凹状の線図形を現出するための原理を示す図
である。(A)は凹状の線図形を示し、(B) はその原理を
示す。
【図11】凸状の線図形を現出するための原理を示す図
である。(A)は凸状の線図形を示し、(B) はその原理を
示す。
【図12】自動車用ホイールキャップにV字型模様を現
出させた一実施例を示す図である。
【図13】図12の模様を現出させる磁気塗装装置の一
実施例を示す図である。
【図14】磁石板を固定するための器具を示す図であ
る。
【図15】プラスチック製の更に模様を付した一実施例
を示す図である。
【符号の説明】
11 被磁気塗装品 13 磁石 15,19 塗装膜 17,21 磁性体片 21 電磁石 23 マスク 51 凹線 57 凸線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 磁気塗装
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性体を含む塗料を製
品に塗装して模様を現出させる方法及びその製品並びに
その製造装置に関する。
【従来の技術】従来、透明な塗料の中にアルミニウム又
は酸化鉄等の微細粉末を混在させて、金属又はプラスチ
ック等の製品の表面にこれを塗装するメタリック塗装が
行なわれている。これは、塗膜中の微細粉末がランダム
な方向に光を反射することを利用して塗装面に金属光沢
を現出したものである。さらに、公開特許公報63−1
75670に磁界を利用して模様を現出する方法が示さ
れている。これは、微細粉末として磁性体材料を利用
し、該磁性体を含有させた液状塗料を鉄等の強磁性材料
又はプラスチック等の非磁性材料からなる被塗物に塗布
して塗膜を形成し、前記塗膜が未だ液状で当該磁性体が
その塗膜中を自由に移動できる状態で、磁界を作用さ
せ、模様を形成する方法である。この方法は、磁界を作
用させることにより、粉末状磁性体の塗装面に対する配
向を変化させると共に、該磁性体を磁力線に従って移動
又は集中させることによって、塗膜内部に模様を現出す
るものである。
【発明が解決しようとする課題】この方法は塗膜形成後
に、磁性体を移動させ、かつ配向を変化させるものであ
るため、塗膜の厚さが当該磁性体の長さに比して厚くす
る必要があり、また、該磁性体の移動及び角度変化が完
了するまでは塗膜は十分に流体状態を維持する必要があ
る。従って、速乾性に欠け早期工程処理が困難であるだ
けでなく、製品の塗装面が水平から傾斜している場合は
処理が十分に行うことができない、また、磁性体の偏位
を部分的に正確に規則性を保つことが困難で、現出し得
る模様が制限される。更に磁性体を移動さすことに伴っ
て塗膜の表面にスジ状の移動跡が残る可能性がある。
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、上記の
問題点を解決するため、以下の工程からなる。被塗装製
品の表面上に、多数の微細なフレーク状の磁性体を含む
塗料を塗装して模様を形成する方法であって、(1)前
記塗装製品の表面上に所定の模様又はパターンに従って
磁場を形成し、(2)溶媒によって液状化した透明な塗
料中に多数の微細なフレーク状の磁性体をほぼ均一に混
在せしめた塗料を前記磁場中に塗布する工程からなる。
また、本発明による磁気塗装製品は以下のように構成さ
れる。被塗装品の表面に、多数の微細なフレーク状の磁
性体を含む透明又は半透明な塗膜層を有する塗装製品で
あって、前記磁性体の各位置における被塗布面からの角
度(以下「立角」という)は所定のパターン模様に従っ
て規則的に保たれていてこれらの磁性体を前記塗料の薄
い塗膜層で固定して形成された模様又はパターンを有す
ることを特徴とする。
【作用】塗装時に既に模様又はパターンに従った磁場が
形成されせており、磁場の中に多数の微細なフレーク状
の磁性体が塗布されるので、その磁性体の動きを拘束す
るものがなく、各磁性体片は磁力線の方向に容易にかつ
正しく向く。それと同時に、磁性体に付着しているか又
は同時に供給される塗料が被塗装品の表面で磁性体の回
りを取り巻いて、磁性体を固定するので、磁性体の立角
は容易に特定された角度で固定される。また、塗料の中
には速乾性の溶剤が混入されており、かつ塗装の各層の
厚さは薄いので磁性体を固定するまでの時間は短かく磁
性体の固定が行なわれる。従って、各磁性体片は磁力線
の方向に従って異なる立角で配置されるので外部から光
を当てた時に凹凸の模様が見られる。
【実施例】本願発明はサインボード,パネルボード等の
表示板や自動車用ホイールキャップ,フィニッシャー,
プラスチック容器その他に家電製品又は家具等のインテ
リア製品等の装飾用として利用し得る。図1は本願発明
の原理を説明するための図である。図1において、11
はプラスチック等の非磁性体からなる被塗装品である。
例えば板状永久磁石等の磁石13を現出させる模様に従
って加工し、それをその被塗装品11の裏側に密接させ
て所定の磁場を形成する。図1に示す点線は形成された
磁力線の方向を示すものである。磁石13は上側がN
極,下側がS極とする。磁力線は図に示すように形成さ
れる。即ち磁石13の真上(図に示すA領域)では磁力
線は被塗布面と直角方向に向い、磁石13の端(図に示
すB領域)では、磁力線はその方向が急激に変化し、中
央では、平行になり、その両側においてほぼ90°の変
化をする。さらに磁石13から十分に離れた部分(図の
C領域)は磁力線はほぼ直角方向に向う。磁荷m,透磁
率μ、距離rの点における磁場の強さHは、H=m/4
πμ・R/rで示される。Hは距離の2乗に反比例し
て小さくなる。式中大文字はベクトルを示す。従って領
域Dにおいては磁場の強さは著しく小さくなる。この様
な磁が形成されている所に、多数の微細なフレーク状
にした鉄,ニッケルコバルト等又はそれらの合金からな
る磁性体17を揮発性の溶剤を用いて透明な液状の塗料
中に均一に混在させ、これを吹付ガンから霧状にして吹
付け塗装を行なう。ここで磁性体17を含む塗膜15
透明のものばかりでなく、半透明又は色彩のついたもの
であってもよい。さらには、白色,黄色等の淡色で幾分
でも光を透過させるものでもよい。この後に、更に磁性
17を含まない透明な塗料の塗膜を作るのが好まし
い。この磁中に吹付けられた磁性体17は、図1に示
すように、磁力線に沿ってその塗装面に対する立角θ
配置されると共に、磁性体17と一緒に吹付けられた塗
料によってその立角θは保持されたまま固定される。こ
の際、吹付けられた磁性体17の密度は吹付速度によっ
て異なるが、磁束密度の強い所がやや大きくなる。前記
磁性体17の配置は、図1に示すように、A領域では磁
性体17は立った状態となり、B領域では中央が水平状
態になり、その両側においてその立角θが約90°変化
する。C領域では磁性体17は磁力線に沿ってほぼ一様
に斜めに固定されるが、D領域では磁力が弱いため磁性
17はランダムな方向に傾く。図2(A)〜(D)は
磁性体の姿勢によって反射光の強さ及び方向が異なるこ
とを示した図である。図2(A)〜(D)はいずれも被
塗装品11に対して磁性体17入った塗料を吹付ガン
3回通過させて(1往復半させて)塗装を行ったもの
である。即ち、1通過当りの吹付量を少くして、通過回
数を増やすと磁性体17とそれに付着する塗料の量が少
なくなって磁性体17の配置が規則的に行なえるためで
ある。以下の説明では、被塗装品11の表面がグレー色
で磁性体17としてニッケルのフレーク状微粉(表面
は通常銀白色を呈する)を混入した透明の液状の塗料を
スプレー塗装した場合である。図2(A)は磁性体17
が立った状態を示す。上面から当てられた光は大部分が
透過又は吸収され、反射する光は少ないためグレー色よ
りは黒く見える。図2(B)は磁性体17が水平になっ
た状態を示す。上面からの入射光は大部分が反射される
のでグレー色よりは白く見える。図2(C)は姿勢がラ
ンダム配置されている場合で、上面からの入射光は散乱
して灰色に見える。図2(D)は磁性体17が斜めに配
置された場合で、矢印L方向から見た場合はグレー色よ
りは白く見えるが、矢印R方向から見た場合はグレー色
よりは黒く見える。前記説明で、白く見えるのは磁性体
17が銀白色で光をは社するためであると推定される。
磁性体17にあらかじめ金色物質等にて被覆しておけば
その部分は金色に見える。図3から図9は本発明を実施
する打ための磁を形成する手段を示す。これらの手段
は、形成する模様に従って複数の工程に分割し、各工程
を組合わせて一つの模様を作成するときに有効である。
図3は、磁力線の方向が塗膜面に平行な磁場を形成する
手段であって電磁石21を利用したものである。図3は
電磁石21を被塗装品11の上面に置いた場合を示す。
電磁石21は輪形磁石に大きな巾の空隙を設けてもの
で、磁力線はこの空隙をほぼ平行にN極からS極へ向
う。マスク23は所要の模様を形成するためのもので点
線部分には塗装するパターン模様が打抜かれている。マ
スク23の上方から噴霧塗装する。図4は、磁力線の方
向が塗膜面に平行な磁場を形成するための手段である
が、電磁石21を被塗装品11の下側に設けた場合であ
る。23は前述と同様のマスクである。図5は塗膜面
磁力線が直角方向に向く磁場を形成する手段であって、
電磁石25を被塗装品11の裏側に設けたものである。
電磁石25は磁場を広げるための上端に巾広な部分を設
けてある。マスク27の点線部分は所定のパターン模様
が打抜かれている。図6は塗膜面に磁力線が所定の角度
を持つ磁場を形成する手段を示す。電磁石29の先端部
表面を斜めにしたものを設けて、被塗装品11の裏側に
密着させる。磁力線はコイルの内側中心線に沿って発生
するので、塗膜面には斜め方向の磁力線が存在する。マ
スク31の点線部にパターン模様が打抜かれている。図
7(A)(B)は永久磁石板33,37a,37bを用
いて塗膜面に平行な磁を作る手段である。図7(A)
(B)に用いられる磁石板33,37a,37bは一端
がN極で他端がS極である磁石である。マスク35,3
9の点線の部分には所要のパターンが打抜かれてある。
図8は永久磁石板41を用いて直角方向の磁場を作る手
段を示す。マスク43は所要のパターンが打抜かれてい
る。図9は同様に永久磁石板45を用いて斜め方向の磁
場を作る手段を示す。47は強磁性体であって磁力線の
漏洩を防止して斜めの磁場を作るためのもである。以上
図3から図9に示した磁を作成する手段は、一定方向
を向く磁場を作るための手段であって、これを組合せ利
用することによって複雑な模様を形成し得る。即ち、磁
場の方向や磁性体17の量が部分的に異っている模様を
現出させるためには、複雑な模様を複数の部分に分割
し、その部分の模様に対するマスクと磁作成手段を用
いて、その部分的模様を作成する工程を組合せて複数の
工程により、基本的には任意のパターン模様を作成でき
る。図10,図11は特に線画よりなる模様パターンを
現出する原理を示すものである。図10(A)は上面が
N又はS極をもつ永久磁石板51を用いて被塗装品53
の表面に凹状の線画を作成する場合である。即ち、磁石
板51は図10(B)に示すような断面の細い巾の磁石
で四面形に辺を構成している。この磁石板51を被塗装
品53の裏側から当てて、図2で説明したのと同一の磁
性体17を含んだ塗料を噴霧塗装をすると四角形の辺部
分が凹んだように見える模様が現出する。図10(B)
はこの原理を説明するための図で、図10(A)のX−
X断面である。同図において、A部分は磁力線が塗膜6
1の塗膜面に対して直角方向に向き、B,C部分中央で
塗膜61の塗膜面に対して平行方向に向く。図1及び
図2で説明したように、A部分はグレー色よりも黒く見
え、B部分及びC部分はグレー色よりも白く見えるので
A部分が凹んでいる様に見える。図11は、図10の場
合とは逆の場合である。図11(A)に示すように広い
磁石板55から線図形57に沿って、細い巾で磁石板を
切り抜いたものである。図11(A)の形状に加工した
磁石板55を被塗装品59の裏側から押当てて、磁性体
17を含む塗料を噴霧塗装すると、同図に示す4角形の
線図の部分のみがグレー色よりも白く見え、浮上ったよ
うに見える。これは図11(B)に示すように、A部分
の磁塗膜61の塗膜面に対して水平方向になり、そ
の両側のB部分及びC部分の磁力線は塗膜面に対し直角
方向になるため、A部分では磁性体17のフレークが
膜61の塗膜面に対して水平になり、B及びC部分では
磁性体17のフレークが塗膜面に対し直角方向に向く。
従って、A部分はグレー色よりも白く、B,C部分はグ
レー色よりも黒く見える。そのため、A部分のみが凸状
に見える。なお、図11(B)は図11(A)のY−Y
断面である。本発明に使用される被塗装品はその材質お
よび形状などは特に制限されない。特にプラスチックや
アルミニウム等の非磁性体材料を用いることが好ましい
が、鉄および鉄を含む合金などの強磁性体であってもよ
い。本発明に使用する微細なフレーク状磁性体は、薄板
状であることが好ましく、その平面形状には制限されな
い。また材質は、鉄,ニッケル,コバルトまたはそれら
の合金等の強磁性体であって、外からの磁化作用によっ
て、その方向に強く磁化される物質であることが好まし
い。しかし、ビスマス,アンチモン,銅,亜鉛等の反磁
性体であってもよい。また、磁性体は前記した強磁性体
等に金メッキやアルミニウムの被覆したもの、又は非磁
性体の塗料で着色したものであってもよい。その大きさ
は、長手方向が1〜50μ,好ましくは20〜50μが
好ましい。薄さは5〜20μが好ましい。本発明に使用
する塗料は常温で乾燥もしくは反応硬化する樹脂が好ま
しいが、加熱硬化形UV照射は硬化形であっても差しつ
かえない。より例えばアルキド樹脂,ポリエステル樹
脂,アクリル樹脂,ウレタン樹脂,ビニル樹脂等であっ
てもよい。溶剤は有機溶剤または水を用いる。揮発性溶
剤としては希釈性と揮発性とを備えたもの、例えばシン
ナー等が好ましい。特に、メチルエチルケトン等の低沸
点の溶剤割合を大きくしてやれば連続性が向上する。磁
性体粉末とビヒクルの混合割合は、ビヒクル100重量
当り10〜20重量%が好ましい。噴霧塗装する塗装機
は通常の噴霧塗装に用いられるものでよく、特に制限さ
れない。図12(A)は自動車用ホイールキャップ71
の正面を示し、図12(B)は図12(A)のA−A断
面を示す示す。このホイールキャップ71はプラスチッ
ク製の円板状に形成されており、図12(A)に点線で
示すように、表面にはV字形及び小円形の模様73、7
5が形成されている。図13は本実施例における塗装装
置全体の略図を示すものである。基台77に被塗装物取
付台79を回転自在に設け、その上にホイールキャップ
71を固定する。一方、図14に示すようにフィライト
を含むゴム製でV字形及び円状の永久磁石板83、85
を、非磁性体、例えば木製又は石コウ等からなる部材
87の上に固定する。この部材87は前記ホイールキャ
ップ71の裏側に押当てるようにして設けられてある。
なお、図14(A)は正面を示し、図14(B)は同図
(A)のB−B断面を示す。塗装する塗料は透明な塗料
を溶剤で液状化し、多数の微細なフレーク状にした磁性
体、本実施例ではNiの微小なフレークをその塗料中に
混入し、さらに、速乾性を高め、かつ粘性を低めて噴霧
しやすいようにシンナーを混入する。前記塗料を撹拌し
つつ、スプレーガン91によって塗装する。塗装は前記
取付台79を回転しながら、均一にかつ薄く、複数回塗
装する。塗装した後数十秒経過後に、ホイールキャップ
71を取付台79より取外し、乾燥させる。なお、本発
明の塗装法は簡単な工程であるので、手作業でも容易に
行い得るが、自動化も容易で大量生産にも向くものであ
る。図15(A)(B)はプラスチック製の容器に模様
を付した実施例を示す。本実施例では、ゴム製磁石板1
03を図(B)の斜線を施した部分を切取り、これを非
磁性体からなる台紙105の上に貼りつけて磁石を構成
する。前記加工した磁石を図15図(B)のC−C断面
を表す(A)図に示すように容器の下側から押当てて、
上側から磁性体17を混入した塗料を複数回薄く塗装
し、最後に磁性体17を含まない透明な塗料で仕上げ塗
装を行なう。磁石板103は単に押し当てるだけである
ので、使用による劣化は起らず、多数回の使用が可能で
ある。以下、下記の条件、方法により磁気塗装を行った
塗膜断面の観察結果を図16乃至図29に示す写真及び
図面により説明する。 I.条件 (i) 被塗装材(被塗装品11) ABS樹脂製平板
(100×150×2.0mm)やや黄味がかったアイ
ボリー色 (ii) 調整塗料 (1)ベースコート用 (a)主剤「ソフレックス5300N」及び「ソフレッ
クス5000N」の2種類をそれぞれ使用した。 ・・・関西ペイント(株)製、アクリルウレタン系樹脂
塗料 硬化剤「ソフレックス5300 硬化剤」(主剤「ソフ
レックス5000N」使用の場合は「ソフレックス12
0硬化剤」)・・・関西ペイント(株)製、アクリルウ
レタン系樹脂塗料 混合比(重量) 「ソフレックス5300N」:「ソフレックス5300
硬化剤」=100=15 「ソフレックス5000N」:「ソフレックス120硬
化剤」=100:10 溶剤「レタンPGシンナー」・・・関西ペイント(株)
製、キシレン系シンナーで主剤、硬化剤混合液を薄めて
粘度をフォードカップ#で12.0〜12.5秒とし
た。 (b)磁性体「NOVAMET FINE WATER
GRADE」・・・インコ社(カナダ)販売のフレー
ク状Ni微粉末 粒度94%マイナス325メッシュのものを分級し平均
粒径約20μとして使用、表面は銀白色の金属光沢を呈
する。 混合比(重量) ビヒクル:磁性体=100:35 (2)トップコート用 (a)主剤「ソフレックス5000トップクリアー」透
明色・・・関西ペイント(株)製、アクリルウレタン系
樹脂塗料 硬化剤「ソフレックス120硬化剤」・・・関西ペイン
ト(株)製、アクリルウレタン系樹脂塗料 混合比(重量) 主剤:硬化剤=100:10 (iii)磁石 「マグラバー14VS」・・・ニチレイマグネット
(株)製、シート状ゴム磁石(厚さ2.0mm、一面が
N極、他面がS極)のものを所定形状に打抜き使用。 残留磁束密度2342G、最大エネルギー積1.39M
GOe II. 模様サンプル作製方法 上記シート状ゴム磁石を図16に示すような寸法のドー
ナツ状に押し抜き、そのN極面を被塗装材の裏面に向く
ようにして接着テープにて貼り付けた。次に被塗装材の
表面側より上記調整ベースコート用塗料(主剤は「ソフ
レックス5300N」を使用)をスプレーガンにて固化
後の塗膜厚が20〜30μになるように塗布した。その
後、2〜3分間自然放置して、磁性体が塗膜中で移動し
ない状態にした後に、更に約30分間自然放置して溶剤
を揮発させた後、前記磁石を被塗装材より取り外してか
ら、乾燥装置にかけ、形成された塗膜を固化させた。そ
の後、更にトップコート用塗料を固化後の塗膜厚約40
μになるように塗布し、乾燥装置にかけて固化させサン
プルとした。尚、模様は、ベースコート用塗料の塗布時
より現出し形成されるのが被塗装材表面側より視認でき
た。次に主剤として「ソフレックス5000N」を使用
して上記と同様な塗装を行った場合も、ほぼ同様な結果
が得られた。なお、図16において、模様部分のa〜e
部の凹凸感と視認色の関係は である。 III.検鏡用サンプルの作製方法 検鏡用サンプルとしては、「ソフレックス5300N」
を主剤としたものを使用した。図16のE−E線、E´
−E´線で切断して得られる長方体状のサンプルSを図
17のようにE−E断面を上方に向けてシャーレにセッ
トした後、E−E断面が埋まる程度まで溶融樹脂をシャ
ーレ内に注入して固化させた。サンプルSが固まった樹
脂に埋まっている状態でシャーレより脱型した後、E−
E断面部を顕微鏡観察をするためにサンドペーパーにて
磨き平滑な面を出した。 IV.顕微鏡撮影 顕微鏡 倍率約100倍、写真機付 ベースコート塗膜面のE−E断面をa、b、c、d、e
部に分けて観察及び写真撮影 V顕微鏡観察結果 図18〜図28、および図29参照
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁性体の立角を容易に制御でき、かつその状態を維持す
る固定も短時間でかつ容易な工程によって可能である。
従って現出し得る模様が多様となり、特に線図模様が明
瞭に現出し得るという効果がある。また、乾燥性に優れ
ているので、量産性に優れているという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】磁性体片の立角によって光の反射が異なること
を説明するための図である。
【図3】磁力線の方向が塗膜面に対し平行の磁場を作る
ための電磁石による一実施例を示す図である。
【図4】磁力線の方向が塗膜面に対し平行の磁場を作る
ため、電磁石を被塗装物の下に配置した一実施例を示す
図である。
【図5】磁力線の方向が塗膜面に対し直角の磁場を作る
ための電磁石による一実施例を示す図である。
【図6】磁力線の方向が塗膜面に対し斜めの磁場を作る
ための電磁石による一実施例を示す図である。
【図7】磁力線の方向が塗膜面に対し平行の磁場を作る
ための永久磁石板による実施例を示す図である。(A)
は1つの磁石板で構成する場合であり、(B)は2つの
対向する磁石によって構成する場合である。
【図8】磁力線方向が塗膜面に対し直角の磁場を作る
ための永久磁石板による実施例を示す図である。
【図9】磁力線の方向が塗膜面に対し斜めの磁場を作る
ための永久磁石板による実施例を示す図である。
【図10】凹状の線図形を現出するための原理を示す図
である。(A)は凹状の線図形を示し、(B)はその原
理を示す。
【図11】凸状の線図形を現出するための原理を示す図
である。(A)は凸状の線図形を示し、(B)はその原
理を示す。
【図12】自動車用ホイールキャップにV字型模様を現
出させた一実施例を示す図である。
【図13】図12の模様を現出させる磁気塗装装置の一
実施例を示す図である。
【図14】磁石板を固定するための器具を示す図であ
る。
【図15】プラスチック製の更に模様を付した一実施例
を示す図である。
【図16】被塗装品の表面に磁気塗装によって形成され
た塗膜に現出した模様と磁石の位置関係を示し、(a)
は正面図であり、(b)は(a)のD−D線に沿って切
断した断面図である。
【図17】顕微鏡により観察するためのサンプルSを示
し、(a)はサンプルをシャーレ内に収容した状態を示
す斜視図であり、(b)は顕微鏡で観察する位置を示し
た斜視図である。
【図18】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対しランダムな立角を示し、(a)は顕微鏡写真であ
り、(b)は顕微鏡写真を模写にした説明図である。
【図19】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対しやや左上りの立角を示し、(a)は顕微鏡写真であ
り、(b)は顕微鏡写真を模写にした説明図である。
【図20】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対し左上りの立角が大きくなる状態を示し、(a)は顕
微鏡写真であり、(b)は顕微鏡写真を模写した説明図
である。
【図21】磁気塗装により塗膜中のフレークがほぼ塗膜
面に平行な状態を示し、(a)は顕微鏡写真であり、
(b)は顕微鏡写真を模写した説明図である。
【図22】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
平行な状態を示し、(a)は顕微鏡写真であり、(b)
は顕微鏡写真を模写した説明図である。
【図23】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対し右端から左端につれて次第に右上りに立角しだして
いる状態を示し、(a)は顕微鏡写真であり、(b)は
顕微鏡写真を模写した説明図である。
【図24】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対し大きい立角で右上りになっている状態を示し(a)
は顕微鏡写真であり、(b)は顕微鏡写真を模写した説
明図である。
【図25】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対し右端から左端につれて右上り→左上り立角への状態
を示し、(a)は顕微鏡写真であり、(b)は顕微鏡写
真を模写した説明図である。
【図26】磁気塗装により塗膜中のフレークが塗膜面に
対し右端から左端につれて左上り立角が次第に小さくな
り、次第に塗膜面に平行になっていく状態を示し、
(a)は顕微鏡写真であり、(b)は顕微鏡写真を模写
した説明図である。
【図27】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
ほぼ平行になっている状態を示し、(a)は顕微鏡写真
であり、(b)は顕微鏡写真を模写した説明図である。
【図28】磁気塗装による塗膜中のフレークが塗膜面に
対し右上り立角になっている状態を示し、(a)は顕微
鏡写真を示し、(b)は顕微鏡写真を模写した説明図で
ある。
【図29】各観察部位別の顕微鏡観察結果を示す表図で
ある。
【符号の説明】 11 被塗装品 13 磁石 15 塗装膜 17 磁性体 21 電磁石 23 マスク
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図8】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗装品の表面に、多数の微細なフレー
    ク状の磁性体を含む透明又は半透明な塗膜層を有する塗
    装製品であって、前記磁性体の各位置における立角は所
    定のパターン模様に従って規則的に保たれていて、これ
    らの磁性体を前記塗膜層で固定して形成された模様又は
    パターンを有することを特徴とする磁気塗装製品。
  2. 【請求項2】 前記磁性体は光を反射する面を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気塗装製品。
  3. 【請求項3】 前記塗装膜の上に更に磁性体を含まない
    透明な塗膜を有することを特徴とする請求項1又は2記
    載の磁気塗装製品。
  4. 【請求項4】 被塗装製品の表面上に、多数の微細なフ
    レーク状の磁性体を含む塗料を塗装して模様を形成する
    方法であって、前記被塗装品の表面に所定の模様又はパ
    ターンに従って磁場を予め形成し、 揮発性の溶媒によって液状化した透明な塗料中に多数の
    微細なフレーク状の磁性体をほぼ均一に混在せしめた塗
    料を前記磁場中に塗布することを特徴とする磁気塗装方
    法。
  5. 【請求項5】 前記磁性体を含む塗料を塗布した後に更
    に磁性体を含まない透明な塗料を塗布する工程を追加し
    たことを特徴とする請求項4記載の磁気塗装法。
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