JPH05227849A - 農業用フィルム - Google Patents
農業用フィルムInfo
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
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- Greenhouses (AREA)
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Protection Of Plants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 植物の成長促進効果に優れ、しかも、有害な
紫外線の遮断効果を有する農業用フィルムを提供する。 【構成】 透明なプラスチックフィルム中に、その樹脂
成分 100重量部あたり、0.01〜20重量部の発光ピークの
波長が 420〜550 nmまたは 600〜700 nmにある蛍光顔料
を含有する。
紫外線の遮断効果を有する農業用フィルムを提供する。 【構成】 透明なプラスチックフィルム中に、その樹脂
成分 100重量部あたり、0.01〜20重量部の発光ピークの
波長が 420〜550 nmまたは 600〜700 nmにある蛍光顔料
を含有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜などの作物の成長
促進効果に優れた農業用フィルムに関する。
促進効果に優れた農業用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、野菜や草花などを育成、栽培
する際に、水分の蒸発防止や保温などを目的として、各
種のプラスチックフィルムが使用されている。
する際に、水分の蒸発防止や保温などを目的として、各
種のプラスチックフィルムが使用されている。
【0003】このような農業用フィルムとしては、植物
の成長を妨げないように光を透過する無色透明のものが
一般に多く使用されてきたが、近年は、黒や赤など、様
々な色に着色されたものも現れ、目的用途に応じた使い
分けがなされるようになってきている。
の成長を妨げないように光を透過する無色透明のものが
一般に多く使用されてきたが、近年は、黒や赤など、様
々な色に着色されたものも現れ、目的用途に応じた使い
分けがなされるようになってきている。
【0004】なかでも、赤色に着色されたフィルムは、
光合成の暗反応で使用される約 600〜700nm の波長の光
を選択的に透過させることから注目され、さつまいもの
栽培用などとしてその需要が増大している。
光合成の暗反応で使用される約 600〜700nm の波長の光
を選択的に透過させることから注目され、さつまいもの
栽培用などとしてその需要が増大している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような中で、作物
の成長をより積極的かつ有効に促進して、品質の向上、
収量の増大化を図ることのできる農業用フィルムの要求
が強まっている。
の成長をより積極的かつ有効に促進して、品質の向上、
収量の増大化を図ることのできる農業用フィルムの要求
が強まっている。
【0006】一方、紫外線が植物の細胞を破壊して成長
を阻害することが知られている。したがって、作物の成
長を促進するためには、このような紫外線対策も行う必
要がある。
を阻害することが知られている。したがって、作物の成
長を促進するためには、このような紫外線対策も行う必
要がある。
【0007】本発明はこのような点に着目してなされた
もので、野菜などの作物の成長を強力に促進することが
でき、しかも、有害な紫外線の遮断効果を有する農業用
フィルムを提供することを目的とする。
もので、野菜などの作物の成長を強力に促進することが
でき、しかも、有害な紫外線の遮断効果を有する農業用
フィルムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の農業用フィルム
は、透明なプラスチックフィルム中に、その樹脂成分10
0重量部あたり、0.01〜20重量部の発光ピークの波長が
420〜550 nmまたは600〜700 nmにある蛍光顔料を含有す
ることを特徴としている。
は、透明なプラスチックフィルム中に、その樹脂成分10
0重量部あたり、0.01〜20重量部の発光ピークの波長が
420〜550 nmまたは600〜700 nmにある蛍光顔料を含有す
ることを特徴としている。
【0009】本発明に用いられる蛍光顔料は、紫外線を
吸収して蛍光を発するものであるが、本発明において
は、上記したような、発光ピークの波長が 420〜550 nm
または600〜700 nmにあるものが使用される。これは、
波長 420〜550nm の光が植物の光合成の明反応に関与し
て、葉の成長を促進し、また、波長 600〜700 nmの光は
植物の光合成の暗反応に関与して、実の成長を促進する
からである。本発明においては、反射率の高いものが好
ましく、波長 420〜550 nmに発光ピークのあるものとし
ては、蛍光緑色顔料であるNKP-4002(発光ピーク 約 5
10nm、反射率 138%)、蛍光緑色顔料であるNKP-4005
(発光ピーク 約 512nm、反射率 140%)などが、ま
た、波長 600〜700 nmに発光ピークのあるものとして
は、蛍光赤色顔料であるNKP-4003(発光ピーク 約 605
nm、反射率 203%)(以上いずれも商品名日本蛍光化学
(株)社製)などが好適に使用される。
吸収して蛍光を発するものであるが、本発明において
は、上記したような、発光ピークの波長が 420〜550 nm
または600〜700 nmにあるものが使用される。これは、
波長 420〜550nm の光が植物の光合成の明反応に関与し
て、葉の成長を促進し、また、波長 600〜700 nmの光は
植物の光合成の暗反応に関与して、実の成長を促進する
からである。本発明においては、反射率の高いものが好
ましく、波長 420〜550 nmに発光ピークのあるものとし
ては、蛍光緑色顔料であるNKP-4002(発光ピーク 約 5
10nm、反射率 138%)、蛍光緑色顔料であるNKP-4005
(発光ピーク 約 512nm、反射率 140%)などが、ま
た、波長 600〜700 nmに発光ピークのあるものとして
は、蛍光赤色顔料であるNKP-4003(発光ピーク 約 605
nm、反射率 203%)(以上いずれも商品名日本蛍光化学
(株)社製)などが好適に使用される。
【0010】本発明において、このような蛍光顔料の含
有量を、プラスチックフィルムの樹脂成分 100重量部あ
たり、0.01〜20重量部に限定したのは、0.01重量部未満
では、紫外線の吸収が少ないために十分な発光が得られ
ず、また、逆に20重量部を越えると、光透過率が小さく
なって、いずれも本発明による十分な効果を得ることが
できなくなるからである。
有量を、プラスチックフィルムの樹脂成分 100重量部あ
たり、0.01〜20重量部に限定したのは、0.01重量部未満
では、紫外線の吸収が少ないために十分な発光が得られ
ず、また、逆に20重量部を越えると、光透過率が小さく
なって、いずれも本発明による十分な効果を得ることが
できなくなるからである。
【0011】なお、発光ピークの波長が 420〜550 nmに
ある蛍光顔料と、発光ピークの波長が 600〜700 nmにあ
る蛍光顔料との併用は避ける必要がある。それぞれの効
果が相加されないばかりか、逆に大きく低下するように
なるからである。
ある蛍光顔料と、発光ピークの波長が 600〜700 nmにあ
る蛍光顔料との併用は避ける必要がある。それぞれの効
果が相加されないばかりか、逆に大きく低下するように
なるからである。
【0012】なお、本発明に使用されるプラスチックフ
ィルムとしては、加工性や経済性の点から、従来より農
業用フィルムとして汎用されている塩化ビニルフィルム
が適するが、透明性を有するものであれば、特にこれに
限定されるものではなく、たとえば、ポリエチレンやポ
リブチレンなどのポリオレフィン系フィルムや、アクリ
ル系フィルムなども使用される。
ィルムとしては、加工性や経済性の点から、従来より農
業用フィルムとして汎用されている塩化ビニルフィルム
が適するが、透明性を有するものであれば、特にこれに
限定されるものではなく、たとえば、ポリエチレンやポ
リブチレンなどのポリオレフィン系フィルムや、アクリ
ル系フィルムなども使用される。
【0013】また、フィルムの厚さは、特に限定される
ものではないが、機械的強度や透明性の点から 5〜500
μmの範囲が望ましい。
ものではないが、機械的強度や透明性の点から 5〜500
μmの範囲が望ましい。
【0014】
【作用】本発明の農業用フィルムにおいては、透明なプ
ラスチックフィルム中に、紫外線を吸収して、植物の光
合成の明反応に関与する波長、または光合成の暗反応に
関与する波長の光を選択的に発光する蛍光顔料を所定量
含有するので、野菜などの作物の成長を強力に促進する
ことができ、しかも、同時に有害な紫外線を遮断するこ
とができる。
ラスチックフィルム中に、紫外線を吸収して、植物の光
合成の明反応に関与する波長、または光合成の暗反応に
関与する波長の光を選択的に発光する蛍光顔料を所定量
含有するので、野菜などの作物の成長を強力に促進する
ことができ、しかも、同時に有害な紫外線を遮断するこ
とができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を記載する。
【0016】実施例1〜3、比較例1〜5 ポリ塩化ビニル(平均重合度 1300 )100 重量部と、可
塑剤としてジ-(2-エチルヘキシルフタレート(DOP)
72重量部と、安定剤としてエポキシ化油 3重量部、バリ
ウム亜鉛系安定剤 3重量部、および炭酸マグネシウム
0.5重量部と、蛍光顔料のNKP-4002、NKP-4005、またはN
KP-4003 3重量部とを、ブレンダーに投入し85℃で60分
間予備混合した。
塑剤としてジ-(2-エチルヘキシルフタレート(DOP)
72重量部と、安定剤としてエポキシ化油 3重量部、バリ
ウム亜鉛系安定剤 3重量部、および炭酸マグネシウム
0.5重量部と、蛍光顔料のNKP-4002、NKP-4005、またはN
KP-4003 3重量部とを、ブレンダーに投入し85℃で60分
間予備混合した。
【0017】次いで、上記混合物をユーセイローラ型の
混練押出機にて加熱混練し造粒してペレットとした後、
このペレットを60mmφ押出機に供給し、フィルム状に押
出して、本発明にかかる厚さ50μm、幅150cm の透明フ
ィルムを製造した。
混練押出機にて加熱混練し造粒してペレットとした後、
このペレットを60mmφ押出機に供給し、フィルム状に押
出して、本発明にかかる厚さ50μm、幅150cm の透明フ
ィルムを製造した。
【0018】また、比較のために、蛍光顔料に代えて、
フタロシアニングリーン、レーキレッドC、ファースト
エローG、またはフタロシアニンブルーを用いるか、あ
るいは、顔料未添加とした点を除いて、上記各実施例と
同様にして、透明フィルムを製造した。
フタロシアニングリーン、レーキレッドC、ファースト
エローG、またはフタロシアニンブルーを用いるか、あ
るいは、顔料未添加とした点を除いて、上記各実施例と
同様にして、透明フィルムを製造した。
【0019】このようにして得られた各フイルムに対し
て、次のような成長促進効果確認試験を行った。
て、次のような成長促進効果確認試験を行った。
【0020】すなわち1m2 の土地にさつまいも 1株を植
え、収穫前 1か月間をフィルムで覆って育てた後収穫
し、収穫時の葉数および収穫量を調べた。
え、収穫前 1か月間をフィルムで覆って育てた後収穫
し、収穫時の葉数および収穫量を調べた。
【0021】結果を、使用顔料の種類と併せ表1に示
す。
す。
【0022】
【表1】 実施例4〜6、比較例6〜7 蛍光顔料のNKP-4002の添加量を、0.02重量部、0.5 重量
部または15重量部とした点を除いて、前記実施例と同様
にして、本発明にかかる透明フィルムを製造した。
部または15重量部とした点を除いて、前記実施例と同様
にして、本発明にかかる透明フィルムを製造した。
【0023】比較のために、蛍光顔料のNKP-4002の添加
量を、0.005 重量部、または25重量部とした点を除い
て、実施例と同様にして透明フィルムを製造した。
量を、0.005 重量部、または25重量部とした点を除い
て、実施例と同様にして透明フィルムを製造した。
【0024】これらの各フイルムに対して、前記実施例
と同様の成長促進効果確認試験を行った。
と同様の成長促進効果確認試験を行った。
【0025】結果を蛍光顔料のNKP-4002の添加量ととも
に表2に示す。
に表2に示す。
【0026】
【表2】 実施例7〜10 蛍光顔料としてNKP-4002を 3重量部添加した実施例の場
合において、フィルムの仕上がり厚さを、 3μm、10μ
m、 200μm、または 600μmとした点を除いて実施例
と同様にして本発明にかかる透明フィルムを製造した。
合において、フィルムの仕上がり厚さを、 3μm、10μ
m、 200μm、または 600μmとした点を除いて実施例
と同様にして本発明にかかる透明フィルムを製造した。
【0027】得られた各フイルムに対して、前記実施例
と同様の成長促進効果確認試験を行うとともに、JIS K
7113に準拠した引張試験を実施した。
と同様の成長促進効果確認試験を行うとともに、JIS K
7113に準拠した引張試験を実施した。
【0028】結果をフイルムの厚さとともに表3に示
す。
す。
【0029】
【表3】
【0030】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明の農業用フィルムによれば、従来の一般の顔料を添
加したものに比べて成長促進効果に優れ、しかも植物に
有害に紫外線を効果的に遮断することができる。
発明の農業用フィルムによれば、従来の一般の顔料を添
加したものに比べて成長促進効果に優れ、しかも植物に
有害に紫外線を効果的に遮断することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 5/18 CER 9267−4F C08L 27/06 LFT 9166−4J // C09K 11/06 Z 6917−4H C08L 27:06
Claims (1)
- 【請求項1】 透明なプラスチックフィルム中に、その
樹脂成分 100重量部あたり、0.01〜20重量部の発光ピー
クが 420〜530 μmまたは 600〜700 μmにある蛍光顔
料を含有することを特徴とする農業用フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4031830A JPH05227849A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 農業用フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4031830A JPH05227849A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 農業用フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05227849A true JPH05227849A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=12341993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4031830A Pending JPH05227849A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 農業用フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05227849A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009115574A1 (en) | 2008-03-19 | 2009-09-24 | Grow Foil B.V. | Greenhouse for enhanced plant growth |
JP2010115193A (ja) * | 2008-10-15 | 2010-05-27 | Tokyo Univ Of Science | 蛍光放射性資材を用いた農作物栽培方法およびそれに用いる資材 |
JP2013153666A (ja) * | 2012-01-27 | 2013-08-15 | Osaka Gas Co Ltd | 植物育成方法および植物育成材料 |
-
1992
- 1992-02-19 JP JP4031830A patent/JPH05227849A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009115574A1 (en) | 2008-03-19 | 2009-09-24 | Grow Foil B.V. | Greenhouse for enhanced plant growth |
JP2010115193A (ja) * | 2008-10-15 | 2010-05-27 | Tokyo Univ Of Science | 蛍光放射性資材を用いた農作物栽培方法およびそれに用いる資材 |
JP2013153666A (ja) * | 2012-01-27 | 2013-08-15 | Osaka Gas Co Ltd | 植物育成方法および植物育成材料 |
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