JPH05226876A - 電磁波シールド用部材 - Google Patents
電磁波シールド用部材Info
- Publication number
- JPH05226876A JPH05226876A JP2552892A JP2552892A JPH05226876A JP H05226876 A JPH05226876 A JP H05226876A JP 2552892 A JP2552892 A JP 2552892A JP 2552892 A JP2552892 A JP 2552892A JP H05226876 A JPH05226876 A JP H05226876A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon fiber
- electromagnetic wave
- wave shielding
- long carbon
- shielding member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
のシールド性を有する電磁波シールド用部材を提供する
こと。 【構成】 電磁波シールド用部材1を本体を構成するシ
リコンの母材2の内部には、その長手方向に非常に長く
伸びる長炭素繊維3が多数配置されており、更に、母材
2全体にわたって短炭素繊維4が多量に添加されてい
る。
Description
磁波から遮蔽したり、室内から外部に電磁波が漏れるこ
とを防止するため等に用いられる電磁波シールド用部材
に関する。
目的で製造された筐体等の開閉部分には、筐体の蓋を閉
じたときに確実に電磁波をシールドするために、各種の
シールド用部材が取り付けられている。
例えば弾性のあるプラスチックを芯材として、その周囲
に金属メッシュを配置したものが使用されている。或
は、弾性のあるプラスチックの材料中に、予め導電材料
を添加し、この導電性のあるプラスチックを材料とした
ものが知られている。
様な従来の電磁波シールド用部材では、下記の問題があ
り、必ずしも好適ではなかった。例えば、弾性のあるプ
ラスチックの表面に金属メッシュを配置したものは、使
用している内に金属メッシュが破損しやすいという問題
があった。また、この電磁波シールド用部材では、金属
メッシュが取れないように注意して配置しなければなら
ず、製造にはかなりの手間がかかるという問題があっ
た。
料中に予め導電材料を添加するものでは、添加量が多く
なるとプラスチックの弾性が低下してしまうという問題
があった。そのため、筐体の隙間などに使用すると隙間
が発生し易く、電磁波の遮蔽性が低下するという問題が
あった。
れ、十分な弾性及び耐久性があり、優れた電磁波のシー
ルド性を有する電磁波シールド用部材を提供することを
目的とする。
ためになされた、請求項1の発明は、電磁波を遮蔽する
電磁波シールド用部材において、エラストマの母材の内
部に、短炭素繊維とカール状に成形された長炭素繊維と
を混合して配置したことを特徴とする電磁波シールド用
部材を要旨とする。
成形された長炭素繊維が、縦及び横方向に交差して配置
されたことを特徴とする請求項1記載の電磁波シールド
用部材を要旨とする。ここで、柔軟性のある合成樹脂又
は合成ゴム等の前記エラストマとしては、例えばシリコ
ン等を採用できる。
ルする部分に互いに僅かの隙間があるものが、横方向
(軸方向と垂直)の応力を緩和して十分な弾性を発揮で
きるので好ましい。一方、短炭素繊維としては、周知の
例えば炭素繊維の直径が約0.1μm,カールする直径
が10μm,長さが50〜70μm程度のものを採用でき
る。
リロニトリル系炭素繊維又はピッチ系炭素繊維と異な
り、高融点金属及び/又はその化合物の超微細粉末の直
径と略等しい微小直径のウィスカ状に生成されたものが
ある。このため、母材との密着性や分散性に優れ、母材
のあらゆる部位に行き渡り均一に分散保持される。
の温度である950〜1300℃において気化しない金
属であって、TiやZr等の周期律表の第4a族,Vや
Nb等の第5a族,CrやMo等の第6a族,Mn等の
第7a族,FeやCo等の第8族の元素が適し、特に望
ましいのは、Fe,Co,Ni,V,Nb,Ta,T
i,Zrである。そして、かかる金属の化合物には、そ
の酸化物,窒化物,その他の塩類がある。
た電磁波シールド用部材としては、板状のエラストマの
母材中で長炭素繊維が直行してメッシュ状になったもの
が、縦及び横方向の応力に対して大きな弾力を有してい
るので好適である。
るエラストマからなる母材の内部に、短炭素繊維とカー
ル状に成形された長炭素繊維とが混合して配置されてい
るので、特に長炭素繊維が伸びる方向と垂直に応力がか
かった場合には、その応力をカール状の長炭素繊維が吸
収して、十分な弾性及び強度を発揮することができる。
は、カール状に成形された長炭素繊維が、縦及び横方向
に交差して配置されているので、例えば部材が板状であ
る場合には、板の縦及び横方向の曲げに強く、弾性があ
りかつ強靱な特性を発揮できる。
る。図1に示す様に、本実施例の電磁波シールド用部材
1は、弾性のある柱状の部材であり、その母材2として
は、シリコン等の弾性のある合成樹脂が使用されてい
る。
用部材1の長手方向に伸びる様に、長炭素繊維3が多数
配置されており、更にこの長炭素繊維3の周囲を覆う様
に、母材2全体のわたって短炭素繊維4が充填されてい
る。前記長炭素繊維3とは、従来の通常の炭素繊維より
極めて長尺の繊維であり、カールしながら、部材1本体
の長手方向に連続して伸びている。そして、長炭素繊維
3のカールの状態は、図2に示す様に、僅かに隙間のあ
いた空きバネ状に構成されている。
に加えられた短炭素繊維4は、例えば直径0.1μm,
長さ50〜70μm程度の短い炭素繊維であり、直径1
0μmで小さくカールしている。この短炭素繊維4とし
ては、例えば炭化水素の熱分解による気相法によって生
成し、かつ高融点金属及び/又は金属の化合物の超微細
粉末を成長開始部として成長させた炭素繊維を使用する
ことができる。
製造する場合には、周知の発泡成形等が利用できる。こ
の様な構成を有することによって、本実施例の電磁波シ
ールド用部材1は、下記の作用効果を奏する。
短炭素繊維4よりもはるかに長いので、長炭素繊維3を
母材2に配置した場合には、長炭素繊維3が伸びる方向
の導通に優れている。つまり、従来の短炭素繊維4や粉
末導電材を、母材2にいくら多く添加しても、それらの
間にはどうしても隙間ができやすいので導通性が低下す
るが、本実施例では長炭素繊維3が連続して伸びている
ので導通性が高い。
ールしているので、図2(A)に示す様に、その横方向
(矢印A方向)に応力を受けた場合には、図2(B)に
示す様に歪んで応力を緩和するので、その弾性が高く破
壊強度も大きい。更に、長炭素繊維3はカールしている
ので、母材2とのからみがよく、長期間使用しても繊維
と母材2とが剥離しにくく耐久性に優れている。
1の抵抗率は極めて小さく、優れた電磁波シールド性を
備えている。次に、他の実施例について説明する。本実
施例の電磁波シールド用部材10は、図3に示す様に、
弾性がありしかも巻き取り可能な板状の部材である。
は、柔らかくかつ弾性のあるシリコンであり、その母材
11の内部に、縦及び横方向に垂直に交わる様に、長炭
素繊維12がメッシュ状に配置されている。更に、母材
11の内部には、長炭素繊維12の間を埋める様に、多
数の短炭素繊維13が充填されている。
記実施例の同様な効果を奏するとともに、縦横方向に直
行して長炭素繊維12が配置されているので、縦及び横
方向の曲げに強いという利点がある。尚、本発明は上記
実施例に何等限定されることなく、本発明の要旨を逸脱
し範囲内において、各種の態様で実施できることは勿論
である。
磁波シールド用部材は、電磁波をシールドする能力が高
く、しかも弾性があるので、例えば筐体等の開閉部分に
配置された場合に、隙間を十分に遮蔽して優れた電磁波
シールド性を発揮する。
く伸びているので、従来の短炭素繊維のみを添加したも
のより導電性が良い。更に、カール状に成形された長炭
素繊維は、横方向(伸びる方向と垂直)の応力がかかっ
た場合に、効果的にその応力を吸収して、高い弾性及び
強度を発揮することができる。その上、長炭素繊維は、
カールして長く伸びているので、母材との密着性が良い
という利点がある。
は、カール状に成形された長炭素繊維が、縦及び横方向
に交差して配置されているので、縦及び横方向の曲げに
強いという特長がある。
材を模式的に示す説明図である。
る。
に示す説明図である。
母材 3,12…長炭素繊維 4,13…
短炭素繊維
Claims (2)
- 【請求項1】 電磁波を遮蔽する電磁波シールド用部材
において、 エラストマの母材の内部に、短炭素繊維とカール状に成
形された長炭素繊維とを混合して配置したことを特徴と
する電磁波シールド用部材。 - 【請求項2】 前記カール状に成形された長炭素繊維
が、縦及び横方向に交差して配置されたことを特徴とす
る請求項1記載の電磁波シールド用部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2552892A JP2971231B2 (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 電磁波シールド用部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2552892A JP2971231B2 (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 電磁波シールド用部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05226876A true JPH05226876A (ja) | 1993-09-03 |
JP2971231B2 JP2971231B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=12168545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2552892A Expired - Lifetime JP2971231B2 (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 電磁波シールド用部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2971231B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004036973A1 (ja) * | 2002-10-18 | 2004-04-29 | Nisshinbo Industries, Inc. | 導電性クッション材料及びその製造方法 |
JP2006204378A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Gifu Univ | カテーテル用圧力センサ |
-
1992
- 1992-02-12 JP JP2552892A patent/JP2971231B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004036973A1 (ja) * | 2002-10-18 | 2004-04-29 | Nisshinbo Industries, Inc. | 導電性クッション材料及びその製造方法 |
JP2006204378A (ja) * | 2005-01-25 | 2006-08-10 | Gifu Univ | カテーテル用圧力センサ |
JP4627661B2 (ja) * | 2005-01-25 | 2011-02-09 | 国立大学法人岐阜大学 | カテーテル用圧力センサ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2971231B2 (ja) | 1999-11-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH02191399A (ja) | 電磁波シールド用ガスケット | |
CN109155184B (zh) | 线圈部件 | |
JP4748529B2 (ja) | 磁性体 | |
Šesták et al. | The Relationship between the Work‐Hardening of BCC and FCC Metals | |
DE112007002205T5 (de) | Reaktorkern und Reaktor | |
Matsushita et al. | Ni–Zn ferrite films with high permeability (μ′=∼ 30, μ ″=∼ 30) at 1 GHz prepared at 90° C | |
JPH05226876A (ja) | 電磁波シールド用部材 | |
JP4748538B2 (ja) | 磁性体の製造方法 | |
JP6359932B2 (ja) | 防音部材 | |
JPH02125699A (ja) | 電磁気シールド用筐体 | |
JP6388761B2 (ja) | 電磁干渉抑制シート及びその製造方法 | |
DE9101511U1 (de) | Gehäuse für ein tragbares Kommunikationsgerät | |
JP2002184916A (ja) | 多機能シート及びその製造方法 | |
JP2708623B2 (ja) | 配線材 | |
JP2837964B2 (ja) | 電線用保持具 | |
GB2222912A (en) | Electromagnetic interference gasket | |
JP2837965B2 (ja) | 電磁波シールド用コア | |
JP2002252493A (ja) | 電磁波シールド体 | |
JPS5816509A (ja) | 強磁性成形体 | |
JP2518954Y2 (ja) | 電磁気シールド用編物 | |
JPS6074497A (ja) | 電磁波しやへい材料 | |
JP2001146644A (ja) | 強磁性を有するコイル状炭素繊維、その製造方法、強磁性を有するコイル状炭素繊維複合体及び電波吸収体 | |
JPH0810231Y2 (ja) | 広周波数帯シールド用部材 | |
JPH0817279B2 (ja) | シールド材料 | |
KR102577770B1 (ko) | 케이블정리용 정리구 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070827 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827 Year of fee payment: 9 |
|
S631 | Written request for registration of reclamation of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313632 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827 Year of fee payment: 9 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110827 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110827 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 13 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120827 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 13 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120827 |