JP2837965B2 - 電磁波シールド用コア - Google Patents

電磁波シールド用コア

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JP2837965B2 JP2104491A JP2104491A JP2837965B2 JP 2837965 B2 JP2837965 B2 JP 2837965B2 JP 2104491 A JP2104491 A JP 2104491A JP 2104491 A JP2104491 A JP 2104491A JP 2837965 B2 JP2837965 B2 JP 2837965B2
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shielding core
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弘二 北川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁波遮蔽対象部に装着
する電磁波シールド用コアに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子技術の進展により、電子,電
気,電波を利用した機器が数多く用いられるようになっ
てきた。これらは、意図しないで不要な電磁波を放射し
て、他の電子機器に影響を与え、誤動作,雑音の発生そ
の他いろいろな機能障害を起こす原因となることがあ
る。
【0003】そこで、従来から電磁波による機能障害の
発生を防止するために、電磁波シールド用コアが用いら
れている。電磁波シールド用コア(以下、単にシールド
用コアと呼ぶ)は、磁性体であるフェライト等からなる
硬質円筒管で、通信ケーブルや電源コード等の電磁波遮
蔽対象となる部位に装着され、外部からのノイズあるい
は自己の発するノイズを吸収するものである。つまり、
シールド用コアの円筒管内に対象となるケーブル等を挿
通し、所望の位置に止めておくことで、対象部位を磁性
体で覆って電磁波遮蔽を行なうものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなシールド用コアを用いる場合には、その円筒管内
に対象となるケーブル等を挿通するといった作業が必要
となり着脱が不便であった。つまり、着脱するにはわざ
わざ機器の配線等を外さなければならいのである。ま
た、1対の断面略「U」字形のシールド用コアで対象部
位を挟むタイプのものもあるが、両部材を整合させて固
定する収納ケース等が必要となり、部品数増加を招いて
しまう。
【0005】また、シールド対象部位が直線状でなく湾
曲しているものであれば、短い(軸方向の長さ)シール
ド用コアを多数用いて遮蔽領域を分割しなければならな
い。そのため、シールド用コアの装着が非常に手間のか
かるものとなり、しかも、各シールド用コア間には隙間
ができてしまい、均一に電磁波遮蔽できない。
【0006】本発明は上記課題を解決し、使い勝手のよ
い電磁波シールド用コアを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の電磁波
シールド用コアは、炭化水素の熱分解による気相法によ
って生成され、かつ高融点金属及び/又は該金属の化合
物の超微細粉末を成長開始部として成長させた炭素繊維
を、母材としてのエラストマに含有させてなる電磁波シ
ールド材を用いて、略管状に空間を巻き込む状態に形成
してなることを要旨とする。
【0008】上記構成を有する本発明の電磁波シールド
用コアは、エラストマに導電性フィラーとして特定の炭
素繊維を含有した電磁波シールド材を、略管状に空間を
巻き込む状態に形成したものである。この炭素繊維は、
ポリアクリロニトリル系炭素繊維またはピッチ系炭素繊
維と異なり、微小直径のウィスカ状のものであると共
に、その直径は通常の導電性フィラーとして用いられる
導電性粒子の径よりも小さい。このため、本発明に用い
る炭素繊維は、エラストマ母材のあらゆる部位にいきわ
たり、連鎖状に分散保持される。更に、本発明に用いる
炭素繊維は導電性に優れているため、エラストマ母材中
に連鎖状に分散保持された炭素繊維が、エラストマに均
一に導電性を付与する。
【0009】そして、この導電性の度合、即ち電気抵抗
率は、上記炭素繊維の連鎖の度合である含有量によって
決定される。従って、電磁波ノイズの状態により、本発
明による電磁波シールド用コアにおける炭素繊維の含有
率が決定される。
【0010】また、エラストマの各部位にいきわたった
個々の炭素繊維は、繊維の長さ方向に圧縮が加わるとた
わむ。このため、エラストマ自身の備える圧縮に対する
弾性は維持される。つまり、炭素繊維の含有率が20体
積%以上の範囲であれば、電磁波シールド用コアの抵抗
率は10Ω・cmを下回りその弾性も損なわれることな
く好ましい。
【0011】このように弾性を維持した電磁波シールド
用コアは、略管状に空間を巻き込む状態に形成されてい
るため、この空間部にケーブル等の電磁波遮蔽対象物を
挿入することができる。つまり、電磁波シールド用コア
を弾性変形させて、略管状の巻き込み状態を反巻き込み
方向に広げることにより、そこから遮蔽対象物を挿入す
ることができる。そして、挿入後は、電磁波シールド材
の弾性復元力により、遮蔽対象物を略管状に巻き込む。
こうして、遮蔽対象物は、導電性の付与された電磁波シ
ールド用コアに覆われた状態となる。この結果、外部か
らの或は遮蔽対象物自身の電磁波ノイズを反射,吸収し
て、電磁波シールド用コアの略管状内部と外部とが電磁
気的に遮断される。
【0012】尚、本発明に用いる高融点金属は、炭化水
素の熱分解の温度である950ないし1300℃におい
て気化しない金属であって、Ti,Zr等の周期律表の
第4a族、V,Nb等の第5a族、Cr,Mo等の第6
a族、Mn等の第7a族、Fe,Co等の第8族の元素
が適し、特に望ましいのはFe,Co,Ni,V,N
b,Ta,Ti,Zrである。そして、かかる金属の化
合物にはその酸化物、窒化物、その他塩類がある。又、
エラストマの材料としては、弾性を有するものであれば
良く、例えば、クロロプレンゴム,シリコーンゴム、ポ
リウレタンゴム等が用いられる。
【0013】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の電磁波シールド用コアの
好適な実施例について説明する。
【0014】図1は、第1実施例としての電磁波シール
ド用コアの斜視図であり、図2は、その軸方向からの正
面図である。電磁波シールド用コア1(以下、単にシー
ルド用コア1と呼ぶ)は、ポリウレタンゴムを母材とし
た円筒管である。この円筒管を構成する円筒壁2には、
円筒軸方向に沿って切り割られたスリット3が形成され
ている。そして、このポリウレタンゴム中に、以下に示
す炭素繊維を25体積%分散させたものである。
【0015】上記炭素繊維は、950℃〜1300℃の
炉内でベンゼンを熱分解する気相法によって生成され、
かつ粒径0.02μm〜0.03μmの鉄粉末を成長開
始部として成長した直径0.1μm〜0.5μm、長さ
0.1〜1mmの炭素繊維(以下、気相成長炭素繊維と
呼ぶ)である。そして、次のような物性値を備えてい
る。
【0016】 引張り強度:200kg/mm2 弾性率:20t/mm2 体積抵抗率:0.001Ω・cm この気相成長炭素繊維は比重1.87であるとともにポ
リウレタンゴムを初めとする各種合成ゴムとの密着性が
高いために、シールド用コアは気相成長炭素繊維を均一
に分散したポリウレタンゴム製となり、その体積抵抗率
は0.2Ω・cmと低く、しかも均一である。このた
め、電磁波の遮蔽を均一に行なうことができる。
【0017】尚、このような気相成長炭素繊維の混合
は、ポリウレタンゴムを最終形状である円筒形とする以
前の任意の製造工程で行なわれる。次に、本実施例のシ
ールド用コア1の使用法について説明する。
【0018】シールド用コア1は、機器,電線等の電磁
波遮蔽対象物を所望の位置で覆うことにより電磁波遮蔽
を行なうものである。以下、電磁波遮蔽対象物を電線と
して説明する。
【0019】電線にシールド用コア1を装着する場合、
スリット3内に指を挿入して円筒壁2のスリット3側端
部4,5をそれぞれ図面矢印A,B方向に広げる。そし
て、弾性変形により開口したスリット3から、電線をシ
ールド用コア1に平行に挿入する。こうして円筒内に電
線が挿入される。そして、円筒壁2の端部4,5を広げ
ていた指を放せば、シールド用コア1の弾性復元力によ
り、円筒壁2が電線を包込むようにして覆い、装着が完
了する。また、脱着時においては、スリット3を開口す
ることで、簡単に電線から外すことができる。
【0020】以上説明した本実施例のシールド用コア1
によれば、次のような効果を奏する。ポリウレタンゴム
に分散された気相成長炭素繊維の直径が0.1μm〜
0.5μmと小さいため、シールド用コア1の弾性がポ
リウレタンゴム単体の弾性に近い値のまま維持される。
この結果、弾性変形により開口させたスリット3から対
象物(電線,機器等)を挿入するだけで、その周りを一
様に覆うことができ、従来のように電線等をその先端か
らコアに挿通するといった作業は不要となる。つまり機
器の配線を外したりしてコアを装着する必要はなくな
る。従って、対象物への着脱が非常に容易となる。
【0021】また、従来のものに較べて非常に軽量とな
る。更に、対象物が直線状でなく湾曲しているものであ
っても、その形状に追従してシールド用コア1を湾曲さ
せることができるため、従来よりも長い(軸方向に長
さ)ものを使用することができる。このため、遮蔽領域
を分割して多数のコアを装着する必要もなく、しかも、
多数装着することによる各コア間の隙間を作らないため
遮蔽漏れを防止できる。
【0022】また、所望のサイズに切断して使用するこ
とができ、極めて高い汎用性が得られる。勿論、シール
ド用コア1の体積抵抗率が0.2Ω・cmといった低い
値であるため、導電性に優れ良好に電磁波障害を防止す
ることができる。
【0023】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図3は、第2実施例としての電磁波シールド用コア
の斜視図であり、図4は、その軸方向からの正面図であ
る。電磁波シールド用コア10(以下、単にシールド用
コア10と呼ぶ)は、第1実施例のシールド用コア1と
同一の材料を用いたもので、単板11をその両端部1
2,13が重なり合うように略円筒形に丸めた状態に形
成されている。
【0024】このシールド用コア10を電線等の対象物
に装着する場合、指で端部12,13間の隙間を広げる
ことで、弾性変形により対象物の挿入口を形成し、そこ
から対象物を押し込む。押し込まれた対象物は、そのま
ま単板11に囲まれた空間に収納される。そして、端部
12,13間の隙間を広げていた指を放せば、シールド
用コア10の弾性復元力により単板11の内側面が対象
物を包み込むようにして覆い、装着が完了する。
【0025】以上説明した第2実施例のシールド用コア
10によれば、第1実施例の効果に加えて、対象物の径
の自由度が増す。つまり、対象物の径がシールド用コア
の内径よりある程度大きくても、両端部12,13の重
なりがあるため、この重なりにより径の相違を補って、
対象物を一様に覆うことができる。
【0026】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。
【0027】例えば、母材としてのエラストマに気相成
長炭素繊維とフェライト粉末とを含有させたものであっ
てもよい。この場合、フェライト粉末自体のもつ高透磁
性を備えたものとなり、特に低周波磁界の遮蔽能力が向
上する。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の電磁波シ
ールド用コアによれば、良好な電磁波遮蔽を行なうこと
ができる共に、遮蔽対象物への着脱が容易となる。ま
た、弾性変形することで、従来よりも長い(軸方向に長
さ)ものを使用することができる。このため、遮蔽領域
を分割して多数の電磁波シールド用コアを装着する必要
もなく、しかも、多数装着することによる各コア間の隙
間を作らないため遮蔽漏れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の電磁波シールド用コアの斜視図で
ある。
【図2】第1実施例の電磁波シールド用コアの軸方向か
らの正面図である。
【図3】第2実施例の電磁波シールド用コアの斜視図で
ある。
【図4】第2実施例の電磁波シールド用コアの軸方向か
らの正面図である。
【符号の説明】
1,10…電磁波シールド用コア、2…円筒壁、3…ス
リット、11…単板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素の熱分解による気相法によって
    生成され、かつ高融点金属及び/又は該金属の化合物の
    超微細粉末を成長開始部として成長させた炭素繊維を、
    母材としてのエラストマに含有させてなる電磁波シール
    ド材を用いて、略管状に空間を巻き込む状態に形成して
    なる電磁波シールド用コア。
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